以下の報道が11月28日にありました。
”政府は28日、経営再建中の有力地方銀行、足利銀行(本店・宇都宮市)に対し、
預金保険法102条を発動して公的資金を注入する方向で最終調整に入った。”
これをもって足利銀行の破綻確定です。
足利銀行が株式を保有している会社は多いですが、あまり話題にならなかったペルーナに焦点を
当ててみましょう。
ペルーナは埼玉県にある通販大手の会社です。
足利銀行はペルーナの株式を43万株(2%)保有しています。
破綻決定は11月28日ですが、報道を検索してみたところ次のニュースが11月14日にありました。
”政府が公的資金の注入を検討”→竹中さんと足利銀行は当然否定します。
でも11月25日に予定されていた決算発表が延期されるなど、ずいぶん怪しい状況になります。
株価はそれを素直に反映します。
下の表は終値ベースの一覧ですが、11/14から出来高を伴い下がり始めています。
逆に、破綻決定の11/28は値を戻してますね。
月日 |
終値 |
出来高 |
前日差 |
2003年11月13日 |
4,350 |
10,350 |
80 |
2003年11月14日 |
4,310 |
56,450 |
-40 |
2003年11月17日 |
4,010 |
93,100 |
-300 |
2003年11月18日 |
3,780 |
116,450 |
-230 |
2003年11月19日 |
3,690 |
84,500 |
-90 |
2003年11月20日 |
3,530 |
147,400 |
-160 |
2003年11月21日 |
3,550 |
78,700 |
20 |
2003年11月25日 |
3,430 |
165,400 |
-120 |
2003年11月26日 |
3,400 |
290,400 |
-30 |
2003年11月27日 |
3,520 |
277,300 |
120 |
2003年11月28日 |
3,660 |
167,050 |
140 |
2003年12月1日 |
3,650 |
130,350 |
-10 |
2003年12月2日 |
3,530 |
163,650 |
-120 |
2003年12月3日 |
3,530 |
83,100 |
0 |
2003年12月4日 |
3,410 |
173,400 |
-120 |
チャートも見てみましょう

日経会社四季報の12月号でペルーナの株主を調べて見てみると
株主の名前があしぎんインベストマネジメントに名前が変わっただけで、保有株数はが43万株で変わっていません。
という事は足銀がペルーナの株を売った為に、株価が下がった訳ではなく、その他の株主の保有状況を見る限り
個人保有の株が単に売られたということになります。
参考として、あしぎんFGの株価チャートも以下に示します。

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