2016年
1月1日(金)アホぬかせ

 すかしたヒュームじゃないので、夜が明けないとか考えたりしないわけで、だとすると別にめでたいわけでも何でもないです。立憲主義が死んだことを思うと、むしろ喪に服さないといけないところかもしれないくらいですが、しかし国旗国歌法が成立したあたりから、ずーーーっと喪中といえば喪中ですからねー。「イギリスだって国旗や国歌をもってるじゃないか」と言われたことがありますが、アホか、イギリスがやってきたことで正義に反していないことなんて何一つないわ、ボケ。



1月2日(土)『5時30分の目撃者』

 途中でコロンボの口調が荒々しくなるところがあります。おそらく、若い女性が容疑者の誘導するとおりに飛び降りて命を絶ったがゆえに怒っているのでしょう。こういうコロンボの描き方が、実にうっとうしいというか、腹立たしいというか、正義に反しているというか、そのすべてです。ネットとかだと、コロンボのこういうところに共感する桜満開がいたりするのですが、ここには、男たるもの若い女性を守らなければならない(=若い女性は男に守られなければならない)という本質主義的差別主義が見事に表れているのです。あんたらは差別主義者か。



1月3日(日)行きたくない…

 あああ、結局29日から1日以外は毎日出勤してしまったぁぁぁ。なのに、授業が始まる明日からは行きたくなくなるとは…。いやいや、ここ何日かだって、別に行きたかったわけではあるまいが。ともかく、これではまるで夏休み明けのできの悪い小学生みたいだ罠。休講にすればよかった…。ぐすん。



1月4日(月)思いのほか

 思いのほかたくさんの出席者がいて、ちょっとびっくりしました。学生のみなさんは権利を行使しているだけなので、「ありがとうございます」と言うのはへんだし、こちらは義務を果たしているだけなので「すみません」と言うのもへんでしょう。そんなわけで、「みなさん、どこも行くところがないんでしょう」と毒づいてしまいましたが、本気で気分を害した方がいらっしゃったら、大変申し訳ないです。なんせ対応が子どもじみているので…。



1月5日(火)『スリ』

 見始めてすぐに、なぜこんなのをレンタルしたんだろう、きっと間違えて送られてきたに違いない、と思ってレンタル履歴を確認したほどでした。まあ、ツタヤさまが間違えるはずもなく、いつものようにまんまと「クライムサスペンス」という言葉にひっかかり、ジャケットのおっかない顔をした女優に釣られたのでした。ったく、なにが「香港ノワールの鬼才」じゃ。87分と短いにもかかわらず、見終わるのに3日もかかってしまいましたよ。よく挫折せずに見続けたものだと思います。はい、クソ映画です。



1月6日(水)ブタ以下なんでしょうか

 ドイツで左翼党の政治家が3人組に襲われて刺されました。3人組が襲いながら口にしたのは、「ホモで共産主義者のブタ野郎」だそうです。いまだにヘテロで資本主義万歳な自分を堂々と肯定できちゃうっていうのは、ひょっとしてブタ以下の存在者としては当たり前のことなんでしょうか。



1月7日(木)『パンツ見ぃの歌』における批評性について

 歌っている当人たちに批評のつもりがあるかどうかなんて、どうでもいいです。35年ローンの家が燃えていようと、父親が死のうと、そんなことより「パンツ見ぃ」だそうです。何はなくとも「パンツ見ぃ」です。実際にこんなことをしているヤツがいたら、善良な市民たちによって一発で通報されてしまいます。その善良な市民たちというのは、35年ローンの家にしがみついている人たちであり、父親の死に大きな意味を見出してしまう人たちです。だから、そんなことより「パンツ見ぃ」と歌うとき、批評性が生じるのです。すばらしい。



1月8日(金)シベリアで働いてもらおう

 しかも、いたるところで監視カメラが作動している「安全・安心」な共同体をなんとも思わないくせに、ちょっとパンツを見たくらいで大騒ぎしちゃうのです。この前も、実際にカメラを置く必要はないけど、「監視カメラ作動中」って札をかければ「安全・安心」は確保されるとか、マジで言っちゃう人を目の当たりにして、もう、シベリアで働きますか、って思ってしまいましたよ。きっとこういう方は善良なんだと思いますが、だからこそ、強制労働を通じて自己批判してもらわないと。



1月9日(土)「やっぱりね」はやめてほしい

 こんなことばっか書いていて、かりに下着ドロとかで捕まっちゃったりすると、「やっぱりね」とか言われるに違いないのですが、その「やっぱりね」は間違っています。あいつは自分の性癖がパンツ・フェティシズムだから、「パンツ見ぃ」を評価したり、あるゲーニンを擁護したりしてたんだろう、という意味での「やっぱりね」は、アイデンティティ・ポリティクスなわけで、私はそんなものは断固拒否します。「パンツ見ぃ」もあるゲーニンも評価されるべきであり擁護されるべきだから、評価し擁護したのであって、その私がたまたま下着ドロで捕まっちゃったりその私の性癖がたまたまパンツ・フェティシズムだったとしても、それはあくまで「たまたま」です。そんなわけで、かりに私が下着ドロで捕まっちゃったとしても、「やっぱりね」だけはやめてほしいものです。



1月10日(日)『10人の泥棒たち』

 これは面白かったです。2時間以上あるのに、退屈しません。ハリウッド映画だと、途中で必ず人生話が出てきて、それはきっとトイレタイムなんだろうと思うのですが、そういうものが一切なく、おまけに(おまけか?)ラバーキャットスーツも適度にエロく、申し分ありませんでした。なるほど、『猟奇的な彼女』の「彼女」でしたか。同じ泥棒の話でも、同時に借りたクソ『スリ』とは、比べるだに失礼かと。



1月11日(月)寛大

 仕方がないので出勤してしまいました。朝は晴れていても結構冷えていて、人がほとんど歩いておらず、「しーん」という音さえ聞こえない感じでしたが、なんだかたばこ臭く、よく見たら少し前をじいさんが火のついたたばこを手にしてよぼよぼ歩いていました。なるほど、このきれいそうな空気のなかでたばこが吸いたかったのでしょう。もうすぐ死ぬことだし、光線を送ることもなく、許してあげました。



1月12日(火)やっぱ古い血じゃなきゃダメなんすか

 昨年の大みそかにケルンで外国人による女性に対する集団暴行があったとされています。この事件に関するドイツでの報道は非常に慎重なもので、また「われわれの女性に対する復讐を」とか言ってるのは、ペギーダの連中たちだけです。それに比べて、こんなときだけ日本語による報道は非常に盛んです。まるで、外国人を入れるとこんなことになるぞと言わんばかりです。あれですかね、やっぱ外国人の血は穢れてるとか言いたいんですかね。なんか、ぶっさいくな社会学の大学院生がいまさら混血差別とかしてるそうですしね。



1月13日(水)神のことをご存じなんすか

 神対応という言い方が気に入りません。こんな言葉を使っちゃう人は、神のことをご存じなんでしょうか。神のことをご存じなのは、神と同類の方でない場合は、たんにイッちゃってる方とむかしから相場は決まっていますよ。そもそもゲーノ―人や筋バのスポーツ屋が神であるわけないでしょ。そういうお前こそ、神のことを語ってるじゃないかって? ええ、神と同類の方ですから。バーカ。



1月14日(木)罠とか捕獲とか

 待兼山にイノシシがいて、捕獲のため地中に罠を仕掛けたので大変危険な状態になっており、立ち入らないように、という注意喚起が届きました。なんだかなぁ、と思わないこともありません。別に私はとりたてて動物愛護派ってわけじゃないのですが、立ち入っちゃいけないほど大変危険な状態においてイノシシをとっ捕まえようということなんですよね。罠を仕掛けるとか、そもそもそういう罠についての知があるということを嫌悪するのは、たんなるブルジョワ道徳なんですが、なんせブルジョワジーなもんですから…。



1月15日(金)たんなるアホか、あるいは

 以前、哲学関係者の宴席で、活造りが出てきたことがあって、「こんなのはブルジョワ道徳にすぎませんが、まだ動いているようなものは食べられません」と言ったら、「魚を殺すことを生業にしている人もいるんだから、そんな道徳は通用しない」と言われました。だからことさら「ブルジョワ道徳にすぎない」と断ったのですが、どうも聞きたいことしか聞かない人の耳には届かなかったようで、とりあえず、せっせと活造りを食べ続けるその人は、たんなるアホか、あるいはブルジョワジーじゃないんだと思うことにしました。



1月16日(土)例によって拝み屋のせいで

 全国的にはほとんどニュースになっていませんが、府立大と市立大の統合の準備を進めるとかいうアホ議案が市議会で可決してしまいました。例によって、反対していたはずの拝み屋たちが賛成に転じたためです。経済合理性ごときで大学が消えてなくなっても構わないということですか。まっさきに消えてなくなるべきは、学生の8割が信者とかいう宗教大学なのに。



1月17日(日)『強奪のトライアングル』

 ネットでは信じられないくらいに絶賛されたりしていますが、まったく面白くありませんでした。「まったく」です。3人の監督がリレー式で作った「クライム・サスペンス」という釣り文句にまたしてもまんまと引っかかってしまいました。さすがスケスケ詐欺に引っかかるだけのことはあります。要するにこういうドタバタが嫌いなのだということがわかりました。もっとちゃんとやれよ、と思うわけです。最後なんて、当局に味方する根は「善良な」コソ泥たちなんですよ。どうして当局に味方するようなやつらを描いてノワールなんですか。ひょっとして、これ自体がブラック・ユーモアだってことでしょうか。それなら話はわかりますが、しかし内容がつまらなすぎるので、『燃えよデブゴン』以外の香港映画を見ることは当分ないと思います。



1月18日(月)『スパイダー・フォレスト』

 何本か続けざまにはずれたからといって、だから香港映画はダメだという結論を導くのは、明らかにアブダクションですが、そんなことを言い出せば、いつまでたっても香港映画はダメだと言えなくなってしまいます。それとも、香港映画がダメなことは、超越論的に演繹できちゃうんでしょうか。まあ、そんなことはどうでもいいです。この韓国映画なんて、最後に「すべての謎がわかる」と言われてもさっぱりわからないままで、監督による謎解きがプレゼントされているセル用のDVDを売りつけてくる始末ですが、それでも比べるだに失礼なほど、クソ香港映画なんかよりもはるかに面白いのですよ。蛇足ながら、もっとちゃんとエロいしね。



1月19日(火)承前

 上の作品、やたら難解だと言われているのですが、しかし宇宙で戦争するような映画をなぜ喜んで作れるのかってことの方が、よほど理解するのが難しいし、ハリウッドにおけるレッドパージに積極的に加担した俳優上がりの大統領のプロパガンダを進んでやらかすような映画をなぜ喜んで作れるのかってことの方が、よほど理解するのが難しいし、そんなクソ映画を喜んで見ていられる人たちの方が、よほど理解するのが難しいですよ。バッカじゃね。



1月20日(水)政府の犬

 「あいつの著書はねつ造だ」と言っても、それはたんなる意見表明だそうです。へー。だったら、「あいつは泥棒だ」とか「あいつは殺人者だ」とか「あいつは犯人だ」とか「あいつはレイプ魔だ」とか言っても、全部意見表明なんですねー。「何とかという裁判官は政府の犬だ」は、もちろん意見表明ですよね。



1月21日(木)犬語はわかりません

 ほんとは裁判官の氏名を書いて、「○○○は政府の犬だ」と書きたいところでしたが、「ねつ造だ」をたんなる意見表明だと言っちゃう人の文法はさっぱりわからず、ひょっとしたら「名誉棄損」とか言われちゃうかもしれないので、やめておきました。まあ、通常なら私のようなつまらない者を相手にするわけがないと思いますが、なんせ「ねつ造だ」をたんなる意見表明だと言っちゃう人の文法はさっぱりわからないので…。



1月22日(金)ゆいからのメイルについて

 ゆいから「ちょっと話しませんか」というメイルがきました。まあ話してもよいのですが、その前に、韓国との政府間の取り決めなんて何ら問題の解決にもなっていないことについてどう思うか、聞かせてからにして欲しいところです。まさかそんなことを言うとは思いませんが、「道義的責任を認めてるんだからいいじゃん」とか言ったら、「それは法的責任は認めないという意味なんだけど、それでいいと思ってんの?」と尋ねたいと思います。「でも、大事なのは<法>なんかじゃなくて<こころ>でしょ?」とかおっしゃったら、「違うに決まってんだろ」とフツーに言い返すことにします。



1月23日(土)おわり

 子どもや孫には謝らせないそうですが、どっちみちあなたのようにこころの清い方の子どもや孫は謝罪なんてしないでしょう。そんなことをわざわざ宣言していただかなくても結構です。すべきことは、法的責任を認めることです。おわり。



1月24日(日)犬並みの仕事

 AUの携帯番号で1億円当たっちゃいました! どうしてこんなクソ連絡がクソソフトバンクのメアドから届くんだよ。騙す気なら、せめてAUのメアドをちゃんと取得しろ。これじゃあ、「ねつ造だ」を「意見表明」と言ってのけるどっかの犬並みに仕事が雑すぎるぞ。まあ、「人はパンのみにて生くるにあらず」だから、何もせずに1億円なんて、いらないけどね。バーカ。



1月25日(月)代替案としての東京

 あたかも普天間か辺野古か、どっちかに米軍がいなきゃいけないかのような話になってるのがおかしいわけで、どっちにもいなくてよいばかりか、いちゃいけないはずです。そんなに米軍がいなきゃいけないのであれば、簡単な話です。東京に集結すればよいではないですか。



1月26日(火)よかったね

 東京に米軍を集結させたりしたら、東京が戦場になってしまうのではないかとご心配のみなさまへ。大丈夫です。米軍の隣には自衛隊もおいておきます。その心は。イラク派兵を可能にしたあの感動男によれば、自衛隊のいるところは戦地じゃないのですから、東京が戦場になることもありません。よかったね。



1月27日(水)『八月の六日間』

 帯に、「2014年 元気をもらえる小説No.1!」とあります。主人公である編集者の山登りの話なんですが、悪いけどまったく元気になんてなりません。ひと頃、学校教育における運動会が問題になったことがありましたが、そんなことはどうでもいいと思ってました。テキトーにさぼりゃいいからです。むしろ山登りを強要する遠足こそ、高いところなんて行きたくもない者にとっては拷問以外の何物でもありません。テキトーにさぼることもできません。山登りとしての遠足こそ、公然と征服欲を満たすことが強要される不正な催し物です。そんなわけで、読んだけど全然元気にはなりませんでした。



1月28日(木)その中身

 主人公が高校生の頃に演劇部に入っていて、コンクールに出るのですが、審査員のひとりであるその筋では偉いじじいが眠りこけているのを見て、それを大会の終わりに暴露して批判するというシーンがあります。その主人公以外はだれもじじいを批判できなかったのですが、主人公だけが敢然と立ち向かうというわけです。気に入らないのは、そのじじいが「わかっているのはお前だけだ」という眼差しを主人公に送り、それを相互に了解した、というような結局はじじい偉い的な話にしちゃってるところです。そりゃあんたの目から見たらあんたの顔色をうかがってるやつらはアホに見えるだろうし、それはそのとおりでしょう。しかしこのことは、審査員のくせに眠りこけてることをまったく正当化するわけじゃない。自分が眠りこけたことをアホたちのせいにすんなや、と思うわけです。



1月29日(金)負のフィードバック

 1学期の授業アンケートを遅ればせながら見てみました。言うまでもありませんが、そんなものを見て授業運営に反映させようなんて当局の思うツボみたいなことはまったく考えていません。いや、厳密に言えば、反映はさせるかもしれません。しかしそれは、当局の狙いとは正反対のものです。「こんなところがよくない」と書かれれば、「こんなところ」を今後も力の及ぶかぎり続けてやるためです。悪かったね。



1月30日(土)熱意とかwww

 かりに、たんたんと授業をするのでレジュメのどの箇所を話しているのかわからない、どの箇所を話しているのか示しながら授業せよ、と書かれたとしましょう。ほほう、たんたんと授業をしているのか、よかったよかったと思ってしまいますね。最初の授業の折に、熱意なんかないということも言ったはずだし、重要なのは熱意なんかじゃなくて言った内容であり、情感あふれるが中身はゼロかマイナスよりも、情感なんてクソ食らえだけど中身はエッセーじゃないという方が、よほど大学の授業っぽいと考えているからです。お前の授業はエッセーじゃないかと言われたら、もちろん修正しましょう。でも、そんなこと言われたことがありません。



1月31日(日)クソ『トップガン』

 大ヒットしたクソ映画として有名ですが、なんと続編を作るそうです。クソ映画の続編ということは、クソクソ映画ということでしょうか。すでに旧作はセクハラ満載のクソマッチョ万歳映画だったわけですが、今度はセクハラ過積載のクソクソマッチョ万歳映画なんでしょうか。ったく、バカは死ななきゃ治らない。



2月1日(月)はいはい

 こんな内閣の支持率が50パーセント以上って、立憲主義じゃなくてもよいと考える人たちが半数以上いて、何の問題解決にもなっていないクソ談合でいいやって人たちが半数以上いて、とっとと辺野古に米軍を移設しろって人たちが半数以上いるってことですか。とやかく言ってるのは少数派の頭のおかしい連中だってことですね。はいはい、私が悪うございました。



2月2日(火)クソバカセクハラについて

 日曜日にある研究会で、母が子どもとどのように接するかによってサニー・ブレインとレイニー・ブレインが出来上がるというクソバカセクハラ発表を聞かされて、「お前はクソバカセクハラだ」と言わなかったことが悔やまれています。こういう発表を臆面もなくやらかす方には、クソバカセクハラ桜満開ブレインが搭載されているに違いないと思いますが、しかしその人がクソバカセクハラであることをクソバカセクハラ桜満開ブレインに還元するのは誤りであり、やはりたんにその人がクソバカセクハラなんだと批判すべきでしょう。



2月3日(水)ハエどもについて

 番長とかをウリにしたり、ムッシュが「ユニフォームの縦縞を横縞に変えてもいい」とまで言ったのに、結局はジャイアンツなんかへ行った田舎者に思うところなどまったくありませんが、しかし覚醒剤所持で逮捕されると「夢を台無しにした」などと突如として正義の味方と化すハエたちのことはムカついて仕方ありません。いまどき野球選手に対してどんな夢を抱くのか知りませんが、その夢とやらは、覚醒剤所持で逮捕されると台無しになる程度のものなんですね。そんなクソのような夢ならもつ方が悪い。バーカ。



2月4日(木)たかだか

 こうやって「不正」を叩いてりゃあ自分の「正義」が証明されるとでも思ってるんでしょうか。タレントの不倫をバカ騒ぎしているのと同じメンタリティですね。そんなに「不正」が許せないのなら、憲法違反の法案を提出し可決成立させたやつらの「不正」をもっと叩きなさいって。沖縄で続けてきた、そしていまなお続けている「不正」を叩かないくせに、たかだか覚醒剤所持だの不倫だので騒ぐ者こそが「不正」なんですよ。



2月5日(金)ドアを開けたのはだれ???

 それにしても、その自宅マンションのセキュリティはどうなってるんでしょう。伝えられるところによれば、わんわんたちが踏み込んだとき、彼は注射器とストローを手にしていたというではないですか。いったいだれがドアを開けたのでしょう。管理人がわんわんのわんわんということなんでしょうか。セキュリティなんてものは、所詮はそういうもんだということなんですね。いやもう、あんなことやこんなことをしているときに、わんわんとわんわんのわんわんに踏み込まれたりすることを考えるだに、いとおそろし。



2月6日(土)ハエなのに犬って、すごい

 そもそも、まさにそのときに踏み込むなんて、偶然にしちゃあ出来過ぎじゃないでしょうか。だれも偶然だなんて考えてないですよね。じゃあどうしてハエたちはそのことを言わないのでしょうか。ひょっとして、まさかとは思いますが、ハエたちもわんわんのわんわんなんでしょうか。ショーーーック。信じていたのにぃ〜。夢を台無しにされた…。なわけがない。



2月7日(日)意味不明かなぁ

 こんなことばっか書いてると、またしても、「あいつもやってんじゃないの?」とか言われてしまうかもしれません。そう言やぁ、周辺諸国が脅威を与えているのに平和憲法を遵守すべきだの、せっかく行政府の長が国民のことを考えてくれているのにアホ扱いしたりと、意味不明なことばっか言ってたぞ、と言われてしまうのでしょうか。もはや耳たこでしょうが、自分もしているから自分と同じことをする人のことを擁護するというのは、アイデンティティ・ポリティクスであって、まあ、大きな独り言です。



2月8日(月)能力がない・・・

 昨日は朝から自宅マンションの理事会とやらがあって、輪番制で役員がまわってきているので仕方なく出席しました。休みでもすることがないんだからよかったじゃないとかお考えの向きもあるかもしれませんが、とんでもありません。あのような時間つぶしなら、相手に30を言わせる方法を考え続けていた方がはるかにましです。すでに管理会社のやつが考えた結論があって、結局そこへ落ち着くわけですが、にもかかわらずああでもないこうでもないと言い続け、さも自分たちが議論を尽くした末にその結論に行き着いたかのような錯覚をもつのです。もう勘弁してほしいです。そんなわけで、めっちゃ感じ悪いだろうなぁと思いつつ、ついに一言もしゃべりませんでした。つーか、おしゃべりする能力が欠けていて、しゃべれませんでした。あああ。



2月9日(火)いやマジで

 こういう態度はよくないのだろうと思います。人を見下しバカにしているようにしか見えません。川端泰史のギャグに、「人に『アホ』や言われるもんがアホや」というのがありますが、そんなことを言ってはいけません。だらだらとおしゃべりできることも立派な能力のひとつなのです。たとえ日曜日の朝だろうと、けっして暇を持て余しているわけではなかろうと、せっせとだべり続けること、それを優れた才能と呼ばずして、いったい他にどのような才能があると言うのでしょう。私には今後もけっして身につけることのできない能力です。あああ。



2月10日(水)『折れた矢』

 被害者のシャツについている血痕が被害者の血痕であるかどうかさえ検証しようとしないとんでも裁判なのに、被告は実際に懲役刑に処せられたわけで、やっぱりやつらは何でもできるということを再認識する映画でした。ネット上では、韓国司法の特殊な問題であるかのように書いている人もいましたが、学者の書いた本について「ねつ造だ」と言っても意見表明にすぎないと判断するようなやつがいることを忘れてはいけません。学者はねつ造がばれたら、もうその世界ではやっていけません。そういうことを公の場で口にした議員がいたというのに、許してくれる判事さまがいるわけです。もう笑うしかありませんね。



2月11日(木)イデオロギー的に休めない

 言うまでもなく、本日はイデオロギー的に休日など無視して出勤しました。ポリティカル・コレクトネスを生きるのは、しばしば大変です。サントリーやメグミルクは購入しないとか、スタバは避けるとか、警備のいる玄関はできるかぎり使用せず、遠回りをするとか。ともかく、そんなわけできょーじゅかいのある明日、代わりに休みたいところです。



2月12日(金)『隠密な計画』

 リメイクだろうとなんだろうと、面白かったですけどねー。あんなロリカワ系が水着になったってスク水にしか見えなくて、とても百戦錬磨のカジノ王をたぶらかすなんて、説得力がない、とかおっしゃっている人もネットにはいましたが、ロリカワ系はともかく、スク水にたぶらかされる人はいると思いますけどね。つまり、ロリカワ系とスク水は別カテゴリーだって思う人もいると思うんですよ。そんなわけで、他の映画も観たいと思いましたが、『箪笥』はちびりそうなくらい怖そうで、残念ながら無理です。



2月13日(土)たんなる倫理ごときで

 「不倫」ということが、文字通り倫理に反しているだけのことなら、なぜそんなくだらない理由で国会議員を辞職しなければならないのか、さっぱりわかりません。そして問題なのは、育休という法的に保障された権利の行使を主張したがゆえに、倫理に反したというどうでもよいことを口実に抹殺されてしまうことです。こんな見え透いたやり口をわかってかわからずか、バカタレントがバカだからバカコメントを垂れ流す。ああバカは死ななきゃ治らない。



2月14日(日)なんとなく

 昨日は無駄に出勤することもなく、神戸元町まで「未来のための歴史パネル展」へ行き、講演を聴いてきました。非常に珍しいことに、有意義な週末を過ごすことができました。『憎悪の広告』にも書かれていましたが、この10年で、なんら特筆すべきことが行われたわけでもないのに、朝日の世論調査で「償い」は十分行われたと考える人たちが36パーセントから57パーセントに増えたということが紹介されていました。こういう「なんとなく」がもっとも恐ろしい。



2月15日(月)承前

 右派は、朝日新聞が謝罪したことによって慰安婦問題に関して勝利したと考えているとのこと。ひょっとすると、サイレント・マジョリティも、あの朝日が謝罪したという記憶だけをもち、結局慰安婦問題なんてなかったんだと考えるようになっているかもしれません。しかし言うまでもなく、ひとつの記事が誤っていたということから、慰安婦は存在しなかったなんてことはまったく帰結しません。そして次は、南京大虐殺はなかった説が広められようとしているそうです。別に何から何までドイツが手本になるわけじゃありませんが、あちらでは、強制収容所はなかったなんて口にすれば、それだけで収監されるのです。しかしこっちじゃ、修正主義者が「ねつ造だ」と口にしても、たんなる意見表明ですからね。



2月16日(火)『セレブリティ』

 何度観ても面白いけど、主役がうざいです。ひょっとすると、イギリスの俳優はアプリオリに嫌いなのかもしれません。それに比べてディカプリオは、この前年に『タイタニック』が上映されて大ヒットしていたにもかかわらず、こんな役をやってるわけで、実にすばらしいです。「レオ様」とか呼んでた人たちは、この映画を観てどう思っていたのでしょう。こんな下品な映画は観なかったのかもしれませんが、しかしキャメロンだって『ターミネーター』みたいな別の意味で下品な映画を撮ってますよ。



2月17日(水)フツーの文学者

 『現代思想』は、学生の頃は「知ったか」をする必要があったので毎月購入していたのですが、歳を取るにつれてそういうことがアホらしいとわかってきたのと、それにひもじさが加わって、特別な号しか手にしなくなりました。そんなわけで、「パリ襲撃事件」というタイトルのついた臨時増刊号をぱらぱらと読みました。対談では、後で編集されるにもかかわらず、対談者間の比較で話し手のアホさ加減が露呈してしまうことがままあるわけですが、ここでも見事にロシア文学者があれなわけです。まあフツーの文学者だからしょうがないと言えばしょうがないのですが、他にだれかいなかったんですかねぇ、と思わざるを得ません。



2月18日(木)スカした文体

 それから、倒置法やら体言止めやらといった『現代思想』特有の文体が駆使された、そのおしゃれなつもりになっているスカした言い回しにひとりで、あるいはサークル内で悦に入っている美文(←体言止め)。あまりにも美しすぎて、美的感覚なんて誤差に過ぎないと確信している者には、文の意味が理解できません。フランス現代思想の人たちは分析哲学の知見をとりこんでいるのですから、フランス現代思想の翻訳者たちも、もう少し分析哲学から学んでもよいのではないでしょうか。ひょっとして、明晰かつ判明に書いたりしたら、バカがばれるとでも思っているんでしょうか。そんなご心配は無用ですよ。だって…(←中途半端な倒置法)。



2月19日(金)素朴なゲージュツか

 世界報道大賞、「国境を越える難民の赤ちゃん」だそうです。相変わらず、「赤ちゃん」最強です。もっとも、写真のタイトルは「新生活への希望」だそうで、撮った方はこの写真を見ると「『もしこれが自分の息子だったら?』と考えさせられる」らしいです。もったいぶってるけど、要するに、自分の息子が重要だってことですよね。こんな写真より、やっぱパリ襲撃後にオランドが国民議会で「これは戦争だ」と言って、大半の議員たちと「ラ・マルセイエーズ」を斉唱したって写真の方がいいに決まってます。「希望」の先にあるのは暴力丸出しのナショナリズムだってことが明確に示されていますからね。



2月20日(土)自明なこと

 どっかの議員の発言が差別的だと問題にされていますが、正直言って、どのへんがどういう差別にあたるのか、よくわかりません。むしろその発言の問題点は、日本人なんてものは日本国籍に相対的なものにすぎないのに、日本がアメリカの51番目の州になっても、なお日本人なんてものがいると考えているところです。言うまでもなく、そこにいるのはアメリカ人であって、そこで選出された大統領はアメリカ人です。



2月21日(日)さようなら

 例によって女王様のいるエゲレス様がEU離脱をちらつかせて大幅な譲歩をかすめとり、そのうえ国民投票をなさるそうです。エゲレス様がEUを離脱すると、EUにとってダメージが大きいと言われているのですが、ユーロも使っていないしシェンゲン協定にも加盟していないような自国のことしか考えていない島国が離脱したところで、どうってことはないのではないでしょうか。逆に、とっくに一国だけじゃやっていけない状況にあるわけで、試しにやめてもらえば面白いのではないでしょうか。もっとも、エゲレス様が一国だけでやってきたことなんてないわけで、世界に先駆けて植民地支配を行ってきたからこその「ゆりかごから墓場まで」だったことは羞恥の周知の事実です。



2月22日(月)戦争犯罪の類のもの

 土曜日に東京で用事があったので、せっかくなのでそのまま残り、昨日は例の昨年末の韓日「合意」の問題を明らかにするあるミッション系の大学生たちが企画したシンポジウムへ行きました。なんとあれは、今年に入って参議院予算委員会の答弁において「戦争犯罪の類のものを認めたわけではない」と言っているのですね。じゃあいったい何を最終的かつ不可逆的に合意したんでしょうか。そのバカさ加減でしょうか。もし戦争犯罪がなかったと言うのなら、明確にそう主張すべきです。「合意」なんてクソくらえだと言うべきです。できるもんなら、ちゃんとオバマにそう言ってみろ。



2月23日(火)歌わなくたって感謝してますよ

 運営費交付金が配分されていることと国歌斉唱をしなけりゃいけないこととがなぜむすびつくのか、さっぱりわかりません。元プロレスラーなんかが大臣をしている状況こそが「私の感覚からすればちょっと恥ずかしい。」言うまでもなく、「感覚」の問題などどうでもよいことです。わざわざ記者会見で「感覚」を披露するのは「私の感覚からすればちょっと恥ずかしい。」



2月24日(火)元プロレスラーはすごいかもだ

 税金が投入されていることとある一家が永続すること(どうぞお好きに!)を願う歌を歌うことがなぜ結びつくのか、プロレスラーを経験するとわかるようになるのでしょうか。件の元プロレスラーにも税金が投入されているわけですが、だとすると件の元プロレスラーは感謝の気持ちを表すために毎日、いや毎時間、いや毎分、いやつねに、つまり歌を歌いながらも歌を歌わないといけなくて、もちろん歌を歌いながらも歌を歌いながらも歌を歌わないといけないわけで、言うまでもなく歌を歌いながらも歌を歌いながらも歌を歌いながらも歌を歌わないといけない…。ひょっとして元プロレスラーだとこういうことができちゃうのかもしれませんが、私には不可能です。



2月25日(木)そんな意図は意図してません、てか

 昨日は、慰安婦問題を扱ったきわめて問題のある書物の合評会がありました。右と左が対立したままじゃ何の解決も得られないから、私が解決のための提案をしましょうという、大昔にどっかで聞いたような言い分です。アジアの2,000万人の戦争被害者に向き合うために、現在ある私たちのために生命を犠牲にした自国の300万人の死者たちを先に弔って、謝罪の主体を立ち上げようという、ある文芸評論家の複雑怪奇な言い分のことです。その言い分もそうだったように、この手の言い分は、しっかり右に旋回しているわけです。著者が「そんな意図はない」と言う点もまったく同様ですが、まさかいまさら書き手の意図の理解がテクストの意味の理解だなんて思ってないですよね。



2月26日(金)まあ、実感主義者たちだしな

 にもかかわらず、『敗戦後論』のときと同様に、しっかり右を向いたこの書物についても、従来左ではないとしてもあからさまに右ってことはないだろうと思われていた人たちから賞賛されたりするわけです。『敗戦後論』については、現在の職場に赴任して同僚になった隣接する専門分野の教授がふたりとも高く評価したので、「この人たちはいったい何を考えているのだろう」と思ったものです。いや、これは虚偽の報告でした。実際には、「こいつらアホか」と思いました。



2月27日(土)まあ、マッチョなんでしょう

 この書物は、あまりの内容のひどさに裁判沙汰になっているのですが、合評会では「何としても守っていかないといけない」などという相変わらずな人から相変わらずな発言があって相変わらずだなと思いました。被害者は、和解とか赦しなんてことを思うだろうか、という問題提起に対しては、「浮気したって赦してくれるわけです」などとどうでもいい自分と自分のバカ嫁の話をして、それで何事かを言ったつもりになっちゃってるのです。これをアホと呼ばずして、いったい何をアホと呼べばよいのか困惑するよりほかにありません。念のために補足しますが、私は通常「嫁」などという差別的な単語は使いませんが、この方にはぴったりな単語だと思って使いました。



2月28日(日)備えあるから憂えあり

 ある新聞社の「編集手帳」というコーナーに「サミットの先には東京五輪が控える。その備えも兼ね、きょうの東京マラソンで警察は絶対阻止の構えをとる。スポーツの祭典に、勝敗の行方以外のハラハラは無用である。」とありました。「絶対阻止」というのは、ある人の「国際テロ対策の第一目標は『絶対阻止』だ」という言葉を受けてのものです。マラソン大会なんていうのは、しょせんはわんたちの訓練の場なんだよ、というのは、反体制派が口にする批判の言葉だと思っていたのですが、なんとそのことを隠しもせずにむしろ堂々と書いてしまうわけです。いやもう、ある意味では立派です。でも、わんたちがうろうろするから「ハラハラ」するんじゃないかと思うんですけどね。



2月29日(月)丸出し

 大丈夫なんですかねぇ、学内にわんたちを入れちゃって。そんなことしちゃったら、もはやウチと大差なくなっちゃいますよ。さすがに、大学祭のミスコンに異議申し立てをすると、ミスコンとたばこはどこが違うんですか、などとバカ丸出しの答えなんてしない点では大いに異なりますけどね。こんなことを言っちゃうのが啓発活動に努めますって、真っ先に啓発されなきゃいけないのはあんただろ。



3月1日(火)『インテリア』

 母親が完璧な人で、父親も娘3人も母親のインテリア扱いだったのですが、じじいになった父親がそういう生活に嫌気がさして家を出て、よそに女を作り…、というお話です。父親はずっと耐え忍んできたんだみたいな描き方が、ちょームカつきます。お前なんぞ、インテリアで十分じゃないかと。なぜ完璧な人が心を病み、完璧でもないしそうあろうともしない者がのうのうと自堕落に生き続け、よかったよかった、って話になるのでしょうか。こういうのを「人間が描けている」とかバカ批評するやつらが、ミスコンをセクシュアル・ハラスメントだと考えないのですよ。



3月2日(水)どこの宗教団体だ???

 噂になってる「人間力活性化によるスーパー日本人の育成拠点」って、どこの宗教団体のことかと思ったら、吹田に本部があって、豊中と箕面に支部がある、あの団体のことでした。「脳マネジメントで潜在能力を発揮できるハピネス社会の実現」って、脳マネジメントのおかげで桜満開状態ですね。ほとんど法被でハッピーと変わりません。ですからとっとと散ってくださいね! トップの写真とか、ギャグじゃないとしたら、もう死ななきゃ治らない系です。

http://www.coistream.osaka-u.ac.jp/index.html



3月3日(木)英語でもバカさらし

 英語版だと、 a “SUPER NIPPON-JIN” who is always ambitious to display his potential talents from his childhood to the age of old to realize a “Happiness Society” where each person shines best. とあって、スーパー日本人の性別が「男」だってわかり、そいつの能力によって each person が輝く、つまり「男」のおかげで「女」も輝くハピネス社会が到来するそうです。さすが、ミスコンをセクシュアル・ハラスメントだと考えない方たちは考えることが違います。もちろん、ギャグですよね???これがギャグじゃなかったとしたら、即座に死ななきゃ治らない系です。



3月4日(金)対抗策について

 しかし「スーパー日本人」とか言っちゃってるところからすると、国旗とか国歌とかを、スーパー好きだったりするかもしれません。となると、式典の折にはスーパー元気に一礼して、スーパー元気に歌っちゃうのかもしれません。いや、スーパー強制が働くかもしれません。あああ、どうやって抵抗すればよいのでしょう。やっぱスーパーエア授業かな。



3月5日(土)バ○を発見する方法

 「協議事項にはしない」とご丁寧に連絡を受けていた事柄が協議事項に挙げられていた時点で、すでに議論の方向性は定められていたわけで、そして実際にそっちの方向へ進んでいったので、途中でとんづらしました。任期があと1年あるのですが、もうあの委員会に出席することはないでしょう。「本学は人権に配慮しています」を宣伝するためだけの組織にかかわるほど暇じゃありません。ただし、昨日の会議では成果もありました。バカ発見器のチェックする言い回しが、やはり妥当だということを実証できたのです。「それは極論だ。」「中立性を保たなければいけない。」「こどもじゃないんだから。」



3月6日(日)立派な教育者ですな

 ミスコンの開催を認めたしかるべき部署に委員会(委員会の名称は、なんといっても「人権問題委員会」なんですから)として抗議すべきだと思うわけですが、そういうことをすると学生は禁止されたと受け取るかもしれないが、それは教育上よろしくない、大学においては学生の自主性が重んじられなければいけないからだと、もっともらしいことをおっしゃる立派な教育者がいらっしゃって、驚愕しました。自主性を重んじる割には、学生がどう受け取るかを斟酌されるんですねぇ、まるでよきお父さんのように。ええ、もちろんパターナリズムのあてこすりですよ。



3月7日(月)笑止千万ですな

 しかしだったらカルト集団がなにか催し物を開催しようとすることを禁止しちゃダメですね。学生の自主性に任せないと。学生が自主的に殺人ゲームとか企画したらどうすんですかね。「きみぃ、それは不正だから、禁止するに決まっておるだろ」とおっしゃるのであれば、ミスコンだってセクシュアル・ハラスメントなんだから不正なんですけど、逆に学生の自主性を隠れ蓑にしてこれを禁止しないということは、要するにミスコンを不正だって考えていないってことですよね。だったら、もったいつけずに、そう言えばいいのに、学生の自主性だのミスコンをセクシュアル・ハラスメントだと認定するには調査委員会が必要だの、さも自分たちがまっとうであるかのようにふるまうのが、笑止千万なのですよ。



3月8日(火)へーーー

 ひょっとすると、あの手の方たちは自分の欺瞞性にはまったく気がつかず、本気で自分のことをよき教育者だと考えているかもしれなくて、ありゃりゃ、です。それはそうと、セクシュアル・ハラスメントって、そもそも性的に不快だと思う人がいればそれですでに成立するんだとガイダンスでもなんでも教えられるわけですが、ミスコンを性的に不快だと訴えてる人がいるのに「本学では対話を重視しています」と、これまたもっともらしいことを言って、被害者と加害者を対話させることが重要だと主張される方って、セクハラ教員に弁明のチャンスを与えてくれる神様以外のなにものでもありません。「そういうつもりはなかったです」「それは君の誤解だよ」って言えばいいんですよね。



3月9日(水)中立的でなく、こどもじみていて、極論ばっか

 たぶんミス文学部なんてのを選ぼうとしても、まあ、歴代の学部長の中にはそういうのがお好きな方もいなかったわけではありませんが、しかし学生からも教員からも大反対があって、そんな催し物は認められないでしょう。これは文学部の構成員が中立的でなく、こどもじみていて、極論ばっか言うひとたちだからなんでしょうか。私には、文学部にはまだまともな人たちがたくさんいるからだと思うのですが、教員である私がこういう言い方をすると、学生の自主性を損なうのでしょうか。きっと文学部の学生なら、「バカは氏ね」と言うでしょう。



3月10日(木)クソ公序良俗

 大学祭の運営を学生組織に一任しているしかるべき教員組織は、今回の訴えを受けて、「ミスコンは公序良俗に反しない」という判断を下しています。これはミスコンがセクシュアル・ハラスメントにはあたらないということを意味するのか、それともミスコンはセクシュアル・ハラスメントだけど公の秩序に反しないし、良くないってことはない、ということを意味するのでしょうか。どっちにしても、私にとっては驚愕の判断です。この判断に従えば、ミスコンを差別的だとか騒ぎ立てる者は、公序良俗に反していることになります。たぶんミスコンなんてものを認めない文学部は、公序良俗に反した部局だということになります。だったら、こんな秩序には反した方がはるかにまともですねー。



3月11日(金)深すぎてバ○にしか見えない

 ねちねちとくどいのですが、まだまだ続きます。先日の会議では、来年度配布する啓発用のパンフをいただきました。表紙に、「ハラスメントのない大学を目指して」と書かれてあります。もう、笑い死にしそうな勢いです。しかし腹がよじれる寸前で、あの方たちの深謀遠慮に「はた」と気がつきました。「目指す」以上、ハラスメントがなくなっては困ります。なるほど、そういうことですか。さすがです。そして啓発活動を行う以上、啓発されるべき対象をみずから買って出ていらっしゃるのも、同じロジックですね。深すぎて気がつかないところでした。



3月12日(土)『コンテンダー』

 ほんとつまらん映画でした。ただつまらんだけでなく、ムカつきを覚えるつまらなさです。どーせ現実なんてこんなもんでしょ的な。黒人や労働者をバカにしすぎてんじゃないでしょうかね。生活のためにみんな妥協するんですよってところが、もっとも気に入らないですね。唯一面白かったのが、BP社の事故を契機に一瞬だけ海底油田の掘削反対を訴えたニコラス・ケイジが不倫を暴露され、「地上で掘る」ってニュースの見出しをつけられたところです。



3月13日(日)クソ校長

 全校集会で「女性にとって最も大切なことは、子どもを2人以上産むこと。仕事でキャリアを積むこと以上に価値がある」なんてことを発言する中学の校長がバカで差別主義者であることは自明ですが、しかしミスコンをセクシュアル・ハラスメントだと認定できないどこぞの大学教員たちも同類で大差ないです。あれでしょうか、バカ校長がこんなこと言ったって、その言葉を聞いてどう判断するかは中学生の自主性に委ねよう的なことをおっしゃるのでしょうか。校長がバカで差別主義者であることは問わなくてもよいのでしょうか。もっとも、それは天に唾することになりますね。



3月14日(月)『図書館戦争』

 ネットで原作者を確認して、「やっぱり」という感じです。隠しきれない保守主義なんですよ。100田が丸出しだとしたら、この人はちょっとだけリベラルを装っている分、ひょっとすると性質が悪いかもしれません。まあ、違いは目くそ鼻くそ程度なんですけどね。やっぱどうしても戦わないと気がすまないのでしょう。きっと、正しい戦争はある派なんですね。くどいようですが、みずからの戦争を「不正な戦争」なんて言う人はいないのです。そういう意味では、すべての戦争は正しいのです。もう戦争を美しく描くのはやめましょうよ。



3月15日(火)幻の胸やけ

 そんなわけで日曜からマインツのホテルに泊まっていました。フランクフルトはアホほど高く、いくら私が納税者も羨む裕福なみなし公務員だからといって(←念のために言っておきますが、冗談ですよ)、1泊5万円もするようなところに泊まるほど、贅沢に憧れていたりはしません。ところで、昨年マインツの同じホテルに泊まったときは、朝食バイキングにケーキがあって、朝からそんなものを食べるからひどい胸やけに遭いました。しかし今年はケーキが姿を消していました。あの胸やけは幻だったのでしょうか。友人には朝からシャンパンがあって飲んだことがあると言う呑み助がいますが、それはきっと幻の話だと思ってきました。ついに私もその域に達してしまったのでしょうか。



3月16日(水)古都の共通性

 昨日の午前中にマインツを出たときは、寒いけれどもよく晴れていました。なのにミュンヘンに来ると、なんと雪が降っています。なんじゃこりゃ〜状態です。だから古都は嫌いなのです。まるで同じですよね。自分のところが一番だと思い込んでるところとか、聞き取りにくい言語をしゃべるところとか。厳密には、こっちは聞き取りにくい言語で、あっちはそのまま受け取ってよいのかどうか、内容がつかめない言語です。ともかく、「グリュース・ゴット」とかありえないです。さむいぼ立つわ。



3月17日(木)またしてもさぶいぼ

 ジャイアンツのいわゆる「声掛け」を批判する記事で、ジャイアンツは「カネ」を賭けないと、チームに一体感が生まれず、モチベーションも保てないらしいとかって書いてるのがいるんですが、じゃあ「カネ」以外にどんなものをお考えなんでしょう。まさか長いこと監督やってたやつが言ってた「愛」じゃないでしょうね。「カネ」以外なんかで一体感なんてものができてしまうなんて、恐ろしいことだと思わないんでしょうかね。そんなわけで、別にジャイアンツの肩なんてもつ必要はないですが、もしもジャイアンツが「カネ」だけで結びついていたのだったら、それはそれは素晴らしいことです。ようやく資本主義社会のレヴェルに到達したと言えるからです。それに対して上述みたいな批判の仕方をするヤツは、せいぜいたんなる清貧主義であり、真心主義です。ああキモい。



3月18日(金)プロ野球は野球賭博である

 そもそも「声掛け」みたいないかにも下らない体育会的行為と野球賭博とが区別できないほど、みなさん潔癖主義だったんですか、って感じがします。そんなに潔癖なんだったら、資本主義なんてとっくにぶっ倒れてるはずなんですけどね。年棒なんて自己のチームの勝利に対する対価じゃないんですか。そしてあいつが投げて勝つと年棒ごっそりもってくから、打つのやめんべ、って可能性もあって、これは敗退行為ですから、つまりプロ野球とは野球賭博である、ってことになるんじゃないですかね。まったくバカバカしい。問題とすべきことがあるとしたら、それは野球選手が何億も稼いじゃうことですよ。問題はそこにしかありません。



3月19日(土)文句があるなら出て行け式のバカ

 いつまでたっても出てきちゃうんですね、文句があるなら出て行け式のナショナリスト的差別主義者が。つーか、ナショナリストならもっと心は清いはずで、こんな破廉恥なことを言ってしまったことを恥じ入って腹切りですよ。しかしこのロジックでいくと、ミスコンをセクシュアル・ハラスメントと認めない大学を批判するなら、大学を辞めろとかってことになるんですかね。まあ実際に、体制の婚姻制度に反対するんなら体制の国立大学で働くのを辞めるべきだと言われたことはありますよ。



3月20日(日)死ななきゃ治らない系のバカ

 朝帰ってきて、そのまま昼から会議をはしごし、夜は歓送会でした。退職するひとりの女性の助教に対して、特筆すべき研究業績を2つ披露した後、しかしもっとも素晴らしいのは、在職中に姓が変わったことだと、さもいいこと言った的に発言する人がいたことには驚きました(いや、そういうことを何の問題意識もなく平気で言いそうな人なので、実は驚きませんでした)。女性は研究なんかより、結婚だと言いたいのですよね。さすがです。それにしても、そう受取られる可能性があるということは考えないのでしょうか。まあ考えないでしょうし、考えられもしないでしょう。言うまでもなく、ミスコンを許容するのと同様に、死ななきゃ治らない系のセクシュアル・ハラスメントです。



3月21日(月)終わらない雑務

 昨日の夜まで今日が休みであることを知らず、仕方がないので休日出勤してしまいました。まあ、どうせ片づけないといけない雑務があったのですが、驚くべきことに、あんな雑務もこんな雑務もすべて片づけられると思っていたのに、結局「その」雑務さえ、終わりませんでした。ううう、何たること。「雑務中」から「雑夢中」へ移行していたにもかかわらず、です。これはきっと、ミスコンをセクシュアル・ハラスメントだと認めない当局の陰謀だと思います。



3月22日(火)名称変更

 わかりました。じゃあ「ミスコン」という名称をやめましょう。より明確に、「女性品評会」でどうでしょうか。なんなら「女品」とか、ひらがなにするとぼやけると思ってる頭のぼやけた人用に「じょひん」でもいいですね。そしてぜひ、その会場の隣で、泉州名物の玉ねぎ品評会もやりましょう。
 


3月23日(水)懲りないですね

 性懲りもなく、ベルギー国旗をそこらじゅうに掲げて哀悼を示しているそうですね。国民国家はとっくに乗り越えられたと言われているのに、このざまです。こんなんじゃ、移民排斥を訴える者たちを笑えませんよ。見るからに下品な顔をしているからって、トランプを笑えませんよ。右の頬を打たれたら、左の頬も差し出すんじゃなかったんですか。しかも歴史的な背景を考えると、右の頬を打たれているかどうかさえ怪しいもんです。



3月24日(木)『ソーシャル・ネットワーク』

 機内で見かけたのですが、ハーバード大のやつがボストン大のやつをバカにするとか、気分が悪くなるだけで、フィンチャーなんだからなにか大逆転があるのだろうと思いつつ、時間切れで途中までしか見ることができませんでした。ネットで確認したら、大逆転があったのか、とても評価が高く、やっぱ見なきゃいけないのかと思ってました。タランティーノは、2010年のベスト映画として、『トイ・ストーリー3』の次に挙げたそうです。要するに、アレだってことですね。



3月25日(金)8とか電2とか

 午前中に、こっそりと死刑執行が行われたそうです。法相は「国民世論の多数が凶悪犯罪には死刑もやむを得ないと考えて」いることを、執行の理由に挙げているそうです。なぜやむを得ないと考えているのか、応報説をとっているからなのか、それとも抑止説をとっているからなのか、あるいはそれ以外なのか、よくわからないのですが、いずれにしても、「執行した」と報告するのではなく、ああいうことをしたらこうなるんだよということを知らしめるべく、ちゃんとゴールデンアワーで見世物(=見せしめ)として執行してもらわないと、意味がないです。言うまでもなく、そういう状況を考えてみれば執行がいかに不正であるかがわかるでしょ、ということなのですが、8とか電2とかだと、国家による殺人を視聴率の取れる優良コンテンツと見なしエンターテインメント化しそうで、恐ろしいかぎりです。



3月26日(土)そもそもみこが女性蔑視だろ

 みこのくせに自民党が好きじゃないなんて許せないと。なるほど、神道に仕える身ですからね。この際、国家神道かどうかはどうでもよく(部外者から言わせれば、目くそ鼻くそです)、ともかく神道に仕える身なら、自民党も好きじゃないといけません。しかし、だからといってスケベGGIが夜の街へ誘うのは、セクシュアル・ハラスメントです。問題はそこでしょう。なのにその部分は、「セクハラまがい」とついでのように報道されています。この手の報道をする一見差別はいけません的なやつらが、「ミスコン」はセクシュアル・ハラスメントかどうかわからないとほざくのです。



3月27日(日)『共謀者』

 なんともどうにもやりきれないものを観てしまいました。なんでも実話に基づくそうで、きれいごとの大好きなブルジョワジーとしては、とても世の中そんなもんだとは思えず、暗澹たる気分になってしまうわけです。笑顔に満ちあふれた明るい私の週末をどうしてくれる。



3月28日(月)ねちねちくどい

 軍事を目的とする研究は行わないという方針が大学当局から示されているのですが、同時に個々の研究者の考え方も尊重すべきだそうで、「ミスコン」をどうするかは学生の自主性を尊重するというバ〇のバ〇発言に近いものがないわけじゃないですねー。件のバ〇発言をした方は、学生が軍事を目的とする研究を始めたら、何て言うんでしょう。言うまでもなく、学生の自主性を尊重なさるんですよね。それが立派な教育者という者ですからね。バ〇のひとつおぼえ。



3月29日(火)どうでもいいっす

 マイナンバーカード交付の準備ができたから出頭せよ、という案内が来たので行ったのですが、なんと1時間待ちだと言われ、受け取らないでほったらかしにしておいたらどうなりますかと尋ねると、まだ決まっていませんがたぶん廃棄することになると思いますと言われ、それならそれでいいかって気もしたのですが、善き市民なので従順に1時間待ちました。順番がきて、デスクの前へ行ったら、サーヴァーがダウンしてるから、自分で暗証番号を入れてもらうわけにはいかない、こっちで入れて後日カードを送付すると言われ、もはや個人情報もへったくれもないと思いましたが、後日改めて来るのも面倒なので、「はいはい」と二つ返事で承諾してしまいました。もうどうでもいいっす。



3月30日(水)逃げらんなかったからだよ、バカ

 「監禁 逃げられぬ理由への疑問」という見出しを読むと、きっとそこには、逃げらんない理由がいろいろ言われてるけど、そんなのおかしいよね、という記事が書かれてあると思うのではないでしょうか。そして記事は読まずに、やっぱおかしいって思うのは自分だけじゃないんだ、って思って安心するのではないでしょうか。しかし実際には、そうした理由を問うことそれ自体が暴力だというまっとうな見解がそこでは示されているのです。見出しをつけたやつは、きっと確信犯なんでしょう。こういうのが、逃げられたのに逃げなかったんだから強制連行じゃないとか言い、軍人といい仲になった人もいるとかいう軍人の物言いをそっくりそのままいただいたバカ本を書くバカを褒めたたえたりするのでしょう。



3月31日(木)人治主義

 言うまでもなく、人を誘拐して監禁するなんてことは許されるはずがありません。不正なことです。しかし私がわからないのは、それをやらかしたやつの祖父が出てきて謝罪会見をしなきゃいけないということと、出身大学が卒業取消を検討しているということです。まあ、この共同体が法治主義じゃなく人治主義だということを考えればわかるのですが、しかし21世紀にもなって法治主義じゃなくて人治主義が選択されていることにまったく理解が及ばないのです。



4月1日(金)疲れた

 ここ何日か毎日雑務しかしてないような気がしていたのですが、今朝もまた郵便局でかなり面倒な作業をしないといけなくて、しかしそれが思ったよりも簡単に終わってホッとしていたら、すきを突かれて「母の日のギフトとかいかがです?」と窓口でセールスされてしまいました。しょーがない、パンフだけでももらうか、と手を出しかけたところで、ふとわれに返り、母は死んでることに気がつきました。ううう、それにしても「よく考えたら、母は死んでました」なんて口に出す必要はなかったです。



4月2日(土)非核三原則ってありませんでしたっけ???

 自衛のためなら核兵器をもってもよいって、自衛のため以外に核兵器をもってる国家がどこにあるんでしょうか。いやぁ、われわれは侵略するために核兵器をもっているのだよ、とか口にするアホがどこにいるんでしょうか。すべての戦争が自衛戦争であるように、核兵器をもつ理由はすべて自衛のためです。それにしても、非核三原則ってどうなったんでしょうか。



4月3日(日)そもそも頭がない

 解散は「頭の片隅にもない」とか言ってる方は、けっしてほらを吹いているわけではないのでしょう。そもそも頭がないとすれば、頭の片隅もないわけで、解散は頭の片隅にもないでしょう。ひところ、行政府の長に頭がないことは特定秘密だと言われていましたが、いまや知らない人はだれもいないわけで、まさに「王様は裸だ」状態です。まあ、ガキんちょだけじゃなくて、「王様は裸だ」と言う人もたくさんいるのですが、なんせ頭がないもんで…。



4月4日(月)担当者佐藤

 ここのところ、りそな銀行からの「こんにちは!」で始まるちょーなれなれしいクソメイルが届いてきていましたが、今日はどこに所属しているのか書かれていない担当者佐藤から、クソメイルがきました。インターネット回線契約者の中から、今年の還元支給対象に選ばれたそうなんです。なぜこの時期にそんなものを選ぶのかわかりませんが、「マイカー」や「結婚」「ご趣味」「ご両親の介護や子供の養育」に役立てろと言ってくるわけです。マイカーどころか免許証ももってないし、婚姻制度に反対しているし、趣味はないし、母親は死んで父親は知らんし、認知したガキなんていないのに、どーしてくれんだよ、担当者佐藤。



4月5日(火)不要

 その人個人がどうこうではなく、警備員は概念的に敵なわけです。今日は、諸般の事情により石橋商店街から大学へ向かうことになったのですが、池田銀行の踏切から阪大下の交差点まで、なんと4名もうろうろしています。そして口々に「おはようございます」と言い、信号が変わると「どうぞ渡ってください」と言うのですよ。青信号になったら渡ってもよいことは、小学校に上がる前に習いました。なんでいまさらあんたらにそんなことを教わらなきゃならんのですか。まったく不要です。そこにそれらを配置している当局の理由は予想がつきますが、それがそもそもクソなんですから、やっぱり不要です。



4月6日(水)少なくとも

 なんともあんなにたくさん雇うとは、お金持ちなんですね。きっと、お前みたいなやつだって雇ってるじゃないか、と言う人がいるに違いありませんが、いいですか、少なくとも、「ミスコン」はセクシュアル・ハラスメントだとねちねち無意味に言い続けるような人材の方が、学生の自主性とかほざいて差別を見て見ぬふりするようなやつより、はるかにましですよ。ひょっとしたらそのアホは差別だってことすらわかってないかもしれないですしね。おぉ、文末が「しね」になってる。



4月7日(木)『新しき世界』

 チェ・ミンシク、悪いやつです。しましまんず藤井くんのイ・ジョンジェは、いつの間にやらカッコよくなってました。囲碁の先生、いいなぁ、メガネもかけるんですね、って思っていたのですが…。あまりにもひどすぐる。



4月8日(金)嫌いだから排除するんですね



 こういうポスターは、ヘイト・スピーチと同種の差別だとわかっているのでしょうか。キャンパス内を全面的に禁煙にするその理由が、喫煙者を嫌悪することにあるのなら、私は全面禁煙に断固反対したいと思います。あいつら嫌いだからあいつら排除せよ、と言ってるわけですよ、このポスターは。ポスターの作り手も採用しちゃう御仁も、この上もなく差別主義的であって、人権を侵害する者です。ぜひ人権問題委員会にとりあげてもらわなくっちゃ。いっけね、人権問題委員会が問題だってことを忘れてました。



4月9日(土)即刻除籍プレイ

 小さくて見えにくいのですが、ポスターにはポイ捨ての写真が何枚も使われています。だったら、缶ジュースとかペットとか、全面的に禁止してほしいですね。あっ、唾を吐いたりすることもありますが、その場合は、何を全面的に禁止するのでしょうか。唾が分泌されることでしょうかね。すると大阪大学美化・風紀委員たちが食堂で目を光らせて、「あなた、いま、唾を分泌しましたね」と言われ、罰を与えられるのでしょうか。猿轡プレイとかやってるやつは、即刻除籍になっちゃいますね。



4月10日(日)どーせ阪大生なのに

 昨日は仕方ないので出勤したら、新入生の催し物でもあったのか、一見それとわかる人たちがうようよしていました。まあ、一見それとわかる人たちがうようよしていても、それは仕方ないので寛大になってあげます。うっとうしいのは、客引きたちですかね。ポイントは声がやたらでかいとかでしょうか。いや、無意味に明るいところだということに気がつきました。どーせ阪大生なのに、何を勘違いしているのでしょうか。とはいえ、「ミスコン」のある大学ですからねー。自主性の名の下に差別を肯定するバカ教員がいる大学ですからねー。ああ、うっとうしい。



4月11日(月)『アジョン』

 ウォンビンが上半身裸になって、鏡に向かって自分で髪を刈るシーンがあるのですが、そこだけ再生が繰り返されたためなのか、映像がブツブツと、途切れ途切れに流れました。もう、みなさんエッチなんだから…。それにしても、臓器売買ってこんなに公然と行われているのでしょうか。この共同体においてそういうニュースが流れないのは、情報が隠ぺいされているためなのか、それともそういう醜いことは外部発注されているからなのか、どっちなんでしょう。



4月12日(火)反日万歳

 もちろん、『闇の子供たち』という邦画もあります。すると出てくるわけです、これは日本を貶めようとする映画だと言って、おのれの愛国心を微塵も隠そうとしないような人々が。こんな映画を撮ったりするのは「反日」だという常套句が用いられるわけです。なんつーか、お好きなんですね、と言うしかありません。



4月13日(水)計算能力すらない

 東京の比例区から選出された自由民主党の議員が、超党派の議員連盟の会合で「親に言われて仕方なく進学しても女の子はキャバクラに行く」と言ったそうです。いくらオール・阪神を何倍か悪くしたようなご尊顔をおもちだとしても、こういう発言が何重にも差別的であるということがどうしてわからないのか、まったく理解できません。これじゃあ、「悪い」と言っても、たんに頭が悪いだけですよ。飲み屋のバカな酔っ払いが酔いのせいにして言いそうなことを、白昼堂々と言っても大丈夫だと思ってしまうのは、あんなのが行政府の長なんだから何言ったって大丈夫なんだって考えているためなのか、元プロレスラーみたいなのが大臣なんだから何でもありだって考えているからなのか。もうちょっと計算能力をもってから生きてほしいところです。まあ、生きなくてもいいんだけど。



4月14日(木)たんなる

 年寄りのせいで都構想がつぶされたと公共の電波を使って自説を垂れ流したなんちゃらとかいう元局アナは、権力におもねったりすることはない、と言ってるそうです。おもねるということが成立するために、その自覚が要求されるのだとしたら、まあ、その言葉通り、その方はおもねったりしてはいないのかもしれません。しかしおもねってるわけでもないのに権力にべったしのことを言っちゃうって、ずる賢いわけですらない、たんなるバカじゃないでしょうか。



4月15日(金)はいはい

 悪い言論があっても、健全な社会においては淘汰されていくものだから、ヘイト・スピーチのようなものがあるとしても言論は規制されてはならないとか、ずる賢いわけですらない方はおっしゃっているようです。ちょっとモノを考えていると思い込んでいる高校生くらいが言いそうなことではあります。しかし、おもねってるわけでもないのに権力べったしの言論は、いつまでたっても淘汰されないじゃないですか。 



4月16日(土)停止より廃止

 安全確保のために原発を停めた方がよいのではないかとだれかがつぶやくと、じゃあ火力発電所も停めなきゃだめだろとか、九州全体で生活できなくなってもいいのかとか、さももっともなことを言ってるつもりで、その実原発ラヴが見え見えな人たちがいるようですね。そもそも、いったん動かし始めたら、むやみに停止させるより動かし続けた方が安定しているなんて代物を使っているのがおかしいって、考えたりしないんでしょうかね。



4月17日(日)懇願されたら仕方がない

 どういうわけかこの頃とんでもなく疲れていて、1学期も残り1週間となれば仕方ないか、と思いきや、なんとまだ始まって1週間しかたっていないようで、ひょっとしたら世界総出で騙してかかろうとしているのではないかと思ったのですが、いくらなんでもそんな大物ではなかったことに「はた」と気がつき、愕然としたので、昨日も休日出勤することにしました。ともかく、こんなにしんどいのだから、授業とかやらなくてもよいはずであり、学生のみなさんからの「お願いですから、お休みになってください」との懇願を待ちわびています。



4月18日(月)『シークレット・ミッション』

 この手のものは、たんに自由主義やら資本主義やらでよかったね的な、そのイデオロギーをみじんも疑わない別の意味で笑えるコメディになってしまうので敬して遠ざけていたのですが、なにを勘違いしたのかレンタルしてしまい、やっぱり30分くらいで我慢できずに見るのをやめました。日ごろから、ハリウッド映画よりも韓国映画の方がはるかに優れていると思っているのですが、しかし少なくともこの種のものに関しては、『レッドブル』に勝るものは出てこないだろうと思います。



4月19日(火)『ある会社員』

 わんわんのところへ乗り込んで行ってわんわんを処分するという、こんな素敵な会社があるのならぜひ働いてみたいと思わなくもないのですが、よく考えたら、戦うのが嫌でした。それにしても、こんなところに勤めているのに、退職してむかし好きだった元歌手と一緒に海辺のカフェをやりたいって、ファンタジーにも程がありますよ。まあ、あまあまなのでいいですけど。



4月20日(水)神さまには逆らえないべ

 木曜日は天気が崩れることになっています。予報によれば、明日も降水確率は90パーセントです。これはやはりあれでしょうか、木曜日に授業なんかするな、しかも8時50分からなんて、天罰を与えるぞ、ということなんでしょうか。もう、ごもっともです。さすが神さまです。木曜日は授業なんてやっちゃいけません。なんなら、月曜日も差し出す所存です。



4月21日(木)なんなんですか、あなたは



 今日は天に背いて8時50分から授業をやり、午後はみっちり会議でした。その後、教職員の歓迎会があって、嫌なものも目にしたりして、高級マンションに帰りついたらぐったりでした。ふと見ると、高級ポーチにトリのフンが落ちています。なんでこんなものがここに落ちているんだと上を見上げたら、やつがフツーにいるのです。怖いのとびっくりしたのが混ざり合って、思わず絶叫してしまいました。仕方がないので大学へ行き、時間をつぶしてから、再度チャレンジ。しかし、なんとフンが増えているだけでやつはまだいます。ちょうど帰宅してきた隣人は、おもしろいことになってますね的に笑って通り過ぎるだけだし…。やっとこさ、傘でおなかに触れてみたら、飛んで行ってくれました。あ〜、生物だめだわ〜。



4月22日(金)この変態がっ

 朝起きて玄関を開けたら、高級ポーチの高級扉の下にフンが大量に落ちていました。夜中に舞い戻ってきてやらかしてくれたのですね。もうこれは、スカトロ求愛としか考えられないのですが、私は動物の権利とか倫理学者が新たに作り出した飯のタネになんか興味はないし、ちょーつまんないセクシュアリティの持ち主なので、スカトロはちょっと無理です。しかも、ノーマル・スカトロって、やらかすちょっと前からまさにやらかしているところまでがメイン・イヴェントなんだろうと思うのですが、こいつの場合、ブツだけ残しているわけで、明らかにアブノーマル・スカトロなんです。近代主義者の私には、何重にも不可です。



4月23日(土)「不審な人」ってだれだよ

 用務があって東京ですが、一番ひどいのは大阪モノレールでした。テロ警戒とかで、乗り物に乗るとその手のアナウンスが流れるのですが、大阪モノレールは、「不審な人」を見かけたら巡回中のわんに通報するよう、伝えてくるのです。「不審な人」ってだれだよ。しかも大阪モノレールは自治権とかを放棄しちゃってるのですよ。あんなのを巡回させちゃってるんですか。それがもっとも不審じゃないですか。大阪市営地下鉄は、「不審なもの」だけを問題としており、通報する対象も駅員です。東京メトロは、たしか2つの中間だったような気がします。そんなわけで大阪モノレールには「不審な人」ってだれなのか、教えてほしいです。



4月24日(日)文字通りクソハト

 午前中に東京から戻ってきたら、アブノーマル・スカトロ変態ハトがまたしてもまき散らしていました。そんな愛し方はやめてほしいです。いやいや、つーか動物には一切興味ないですから。平和とか言ってるけど、ほんとはすぐに手が出るんじゃないの、って確かめられているんでしょうか。もう、明日玄関を開けるのが憂鬱で仕方ありません。



4月25日(月)クソハト、クソ教育者さま、クソ自主性

 朝、訪問を受けた痕跡がありました。しかし、プレゼントはありませんでした。便秘でしょうか。プレゼントがあった場合は、休講にするための十分な理由になると思っていたのですが、なかったので、教育熱心な私は喜んで授業を行いました。いや、発言に誤りがありました。「ミスコン」などという差別以外のなんでもないバカな催し物を見て見ぬふりして学生の自主性を重んじる立派な教育者さまのような方のことを、教育熱心と呼ぶのでした。大変失礼いたしました。まる。



4月26日(火)バカにもほどがある

 住民を不安にしないように公式発表だけを報道せよと言った頭の中がいまだに桜満開状態の方がいらっしゃったそうです。たいていの人は、こういう発言を聞けば大本営発表というものを連想するものだと思うのですが、こうした桜満開を批判すると、じゃあ住民の不安を煽るような報道をしろってことなのかとか言っちゃう、もはや桜どころか、頭蓋骨の中がいったいどうなってるのかまったく見当もつかない方が登場しちゃったりして、そりゃ憲法違反の法案を成立させて施行したって安泰だよな、って納得できてしまう状況です。嘆かわしい。



4月27日(水)覗き見が正当化される理由

 男子高校生と関係をもってしまった女性教員は、別れ話をするつもりで会ったけれどもまたしても関係をもってしまい、それが巡回中のわんころの職質によって発覚し、懲戒免職になってしまいました。記事ではあまり詳細に書かれていないので憶測にすぎないのですが、場所は車中でしょう。すると巡回中のわんころは、巡回を口実に、車中を覗き見していたわけです。しかしなぜこんなことが許されるのでしょうか。それは国家が唯一正統化された暴力装置だからに他なりません。別にわんころが人格者であるかどうかとはまったく無関係に(どっちみち、わんころである時点で人格者のわけがない)、あるいはわんころがたんなる覗き趣味をもった出歯亀であるかどうかとはいっさい関係なく、国家が唯一正統化された暴力装置だから、このわんころの行為は許されるのです。それだけです。



4月28日(木)脊椎反射教師

 きっと学生の自主性を重んじるバカ教師なら、年長の女がいたいけな男子高校生をたぶらかした、けしからん、とか言うでしょうね。もう思考回路が見え見えで、というか、そもそも思考なんてものがあるのかどうか疑問です。ほとんどすべて脊椎反射なんじゃないでしょうか。しかしほとんどすべて脊椎反射で言語が話せるって、場合によってはすごいことです。話す中身はゴミなんですけどね。なんせ脊椎反射なんですから。



4月29日(金)ある人

 ある人が、保育士の賃金上昇目標について、女性労働者の全産業平均賃金の額に設定する方針を発表したそうです。職場のハラスメント防止のためのパンフには、性別役割分業の固定化はセクシュアル・ハラスメントであると明確に書かれています。たとえ憲法違反の法案を提出し、強行採決させ、実施させちゃうような人だとしても、うちの職場にいたら、即セクシュアル・ハラスメントで訴えられますよ。もっとも、もっと上のレヴェルだと「ミスコン」というセクシュアル・ハラスメントを公認しているんですけどね。バカが。



4月30日(土)目的外使用

 オスプレイを災害復旧支援に使用するのは、宣伝以外の何の目的もないわけで、目的外使用であることは明白でしょう。研究室でことに及んだ方が、ことに及んだことそれ自体ではなく、研究室の目的外使用を理由に罰則を与えられたように、目的外使用は重罰に値するというお話。 



5月1日(日)3K新聞

 それにしても3K新聞は「公正中立」です。大虐殺とか強制連行とか、歴史上存在したことが実証されている事柄を声高に否認(フロイト的な意味として受けとっていただいても結構です)してみせるほどにナショナリストであるにもかかわらず、オスプレイの使用を擁護するばかりか、オスプレイの使用を批判する人たちを攻撃してはばからないのですから。ナショナリストなら、オスプレイが国内に配備されていることをまずもって批判すべきでしょうに。あっ、ひょっとしてオスプレイがある場所は国内じゃないとお考えなんでしょうか。そうかもしれない。



5月2日(月)啓発するんだwww

 いちょう祭とやらで授業はありませんが、出勤日なので出勤しました。例年この折に、人権問題委員会が主催して人権啓発活動の一環としてつまらん映画を上映し、委員の業務なので参加してきました。今年もやってたようですが、自主性だの対話だのとごちゃごちゃ言って差別を容認し、真っ先に人権を啓発されなきゃいけないのはあんたたちじゃないの的な委員会に加担したくはないので、行きませんでした。上映会へ行って、勝手にマイクをもち、「ミスコン」を容認するような人権問題委員会ってなんですかってエキセントリックな私を装って騒ぐというのも暇つぶしにはよかったかもしれませんが、死ななきゃ治らない系には一切通じないのでやめました。まあ、へたれの言い訳なんですけどね。



5月3日(火)『マジック・イン・ムーンライト』

 アメリカで公開されたときにあまり集客できなかったようですし、批評家の支持率もよくなかったようですが、「そんなにダメですか?」って感じです。気に入らないところがあるとしたら、「神は死んだの人」が言ったとかいう「人生には嘘が必要だ」的な文言が肯定的に引用されていたことでしょうか。きっとこういう言い回しにしびれちゃう人は、友人を追いかけてきた殺人者に対しても嘘をついてはならないと言い放った道徳屋のことをアホだと思うでしょうけど、よく考えてください。「人生には嘘が必要だ」とか、真面目に言っちゃうんですよ。あまりの本気さに、もう笑うしかないじゃないですか。



5月4日(水)はいはい

 上の映画の舞台は1928年なのですが、批評の中に、俳優の演技があまりにも現代的でその当時をうまく表現できていないとかいうのがありました。ハーバーマスは1929年生まれなので、ハーバーマスでさえ、俳優が当時をうまく表現できているかどうかなんて判定することはできません。その批評者はよほどのGGIなのかもしれませんが、それほどのGGIの批評なら、「はいはい、おじいちゃん」と言っておけばよいでしょう。どうしてこういうバカげた批評がいまだに批評として流通してしまうのでしょうかねぇ。



5月5日(木)『さまよう刃』

 言うまでもなく、観たのは韓国版です。何が悲しくて石原関係者だった男が主演する映画を見なきゃならんのかというわけです。そもそも「民藝」の父をもつこの男がなぜ石原関係者なのか不思議でしたが、ネット情報によれば、その父親と石原には深い親交があったのだそうです。もちろん親子や兄弟のイデオロギーが同じである必然性はありませんが、少なくとも宇野と慎太郎が相容れるとは到底考えられません。左と右は一致するところがあるとか言われることもありますが、あれは右翼なんて立派なものでもなんでもない、無節操なたんなる差別主義者じゃないですか。



5月6日(金)承前

 もともと原作が『週刊朝日』に連載されたから映画化に際して「テレ朝」が関係したのでしょうけど、もっていきようによっては、原発推進局とか面白ければ差別したって構わないと考えている割にはさっぱり面白くない局とかが、喜んで関係していたかもしれません。そのあたりの局は、少年犯罪を厳罰化したくて仕方ないでしょうからね。東野圭吾は、売れない頃の作品はよく読んでいたのですが、最近は、こういうきわどいところを書いているのでしょうか。きれいごと批判を体制強化に繋げちゃったりしないことを願います。



5月7日(土)『ハッピーエンド』

 会社を辞めて再就職もできずサッカーばっか見てて料理もできないし手伝おうともしない夫。そりゃ英会話学校の代表取締役をしつつ育児も料理もする妻が、ついでにむかしの男と××××したって無理もないでしょう。そのむかしの男もちょっと頭が悪くて、人妻の子どもにベビー用品とか用意しちゃうわけです。まともなのは妻だけなのに、ひとり妻だけがひどい目に遭ってるように見えたのは、こちらの偏見のせいなんでしょうか、それとも作り手に偏見があるように思われたからでしょうか。それはそうと、ポラロイドで撮っちゃうって、やっぱ頭悪いわ。



5月8日(日)眠り病

 あああ〜、終わってしまった〜。昨年はこの連休に仕事に勤しみすぎたため、腰痛→ヘルニアという破局を招いたので、今年は無言の行だけにしておいて、極力休日出勤はしないように努めた結果、眠り病を発病してしまい、連日10時間眠っても昼寝をせずにはいられない状態になってしまいました。こんなことで明日からやっていけるのでしょうか。きっとやっていけないでしょう。じゃあもう、はなからやめといた方がよいのではないでしょうかね。ね。



5月9日(月)意に背く

 昨日はバカほど晴れていたのに、いざ授業が再開されるとなると雨が降るってことには、もはや神の意志以外には何もうかがい知ることはできません。言うまでもなく、試練を与えたりしているのではなく、たんてきに休むよう命じているのでしょう。試練なんか与えられたって、どうせとんずらしちゃうことは、神ならお見通しのはずですからね。にもかかわらず、神の命令に反して授業をしてしまった私は何者でしょうかね。ね。



5月10日(火)情痴主義

 災害時の窃盗に対する厳罰化が検討されるそうです。なるほど、「撃ち殺せ」と言った、フィクションと現実の区別がつかないつまらん漫才師兼映画監督は、見事にプロパガンダないしはイデオローグとして機能しているわけです。法はそもそもこういう劣情とは無関係に妥当性をもつ点に特徴があるのに、この野蛮な共同体を支配しているのは相変わらず法治主義ではなく情痴主義なのでしょう。ついでに言うと、だから倫理もクソだと思うのです。



5月11日(水)『ギャシュリークラムのちびっ子たち』

 先週末、ゴーリー展へ行きました。なんと恐ろしい絵本作家でしょう。紹介文にあるような「優雅なユーモア」なんてさっぱりわかりませんでした。「時に読者を不安な気持ちに陥れます」って、「時に」じゃなくてずっとですよ。購入した本には、恐ろしい目に遭う子どもたちのことがアルファベット順に絵と短文で描かれています。展覧会で、N is for NEVILLE who died of ennui という文をつけられた絵を目にして以来、ちょっと暗澹たる気分です。



5月12日(木)『不幸な子供』

 これもかなりひどい。



5月13日(金)あれ系の会社

 ある企画をソッコーでとりやめた旅行会社がアホなのは言うまでもありませんが、しかしある大学の人権問題委員会には、「ミスコン」に出て優勝でもすれば就職にも有利なんですよと平然と訳知り顔で言ってのける大先生もいるのでした。こういう大先生が海外出張するときに利用するのは間違いなくHISでしょうけど、そもそもこんな大先生を海外に出しちゃってよいものでしょうか。まあ、これぞスーパー日本人ってわけですかね。



5月14日(土)要するに差別主義者

 こういうことがあると、バカ学生の方だけを叩いて立派なことを言ったつもりになってる人が必ず現れますが、それはたんに自己のミソジニーを隠しきれていないだけのことであって、要するに差別主義者であることにかわりはありません。バカコンに出るヤツはバカコンに出るんですからバカであることはわかっていますが、こういうのを企画したりリベラルを装って容認したりする男性原理こそを見逃してはならないのです。



5月15日(日)高尚すぎて

 昨日今日となんでそんなところへ行かなきゃいけないんだ地方都市で日本哲学会の大会がありました。シンポジウムは、会場も関係しているのか、「哲学の政治責任」というタイトルで、「ハイデガーと京都学派」という副題が添えられていました。ハイデガーの政治責任を論じる役割を与えられていた方は、死者の責任を問うことはフェアではないと、大会前に予め提出され市販もされる論文の中でお書きになり、大会当日のご発表でも、原発とアメリカによる原爆投下の責任を問わなきゃいけないと力説なさるのでした。ハイデガーのような高尚な哲学にふれたことのない私のような者には、まったく理解が及びませんでした。



5月16日(月)浅薄すぎて

 しかしそんな浅薄な私にでさえ、アメリカの原爆投下を問題にするのであれば、同時に必ずアジアに対する侵略戦争を問題にしないと、たんなる被害者意識丸出しの保守の言説に過ぎなくなるということくらいはわかります。まして、「根源的に考えること」が哲学の特徴だとおっしゃるような方なら、当然おわかりになるはずだと思うのですが、いやひょっとすると私のような底の浅い考え方しかできない者は、たんに反日的に偏向しているだけなのかもしれませんね。



5月17日(火)あんな発表、フツーはダメでしょ

 侵略された側の「アジアからの視点」を確保するために、外国人の方をパネリストのおひとりに据えたことそれ自体は「日本哲学会もなかなかやるかも」と思わせるものがあったのですが、その方が西田哲学を批判的に論じるのではなく、むしろ高く評価されるのを目の当たりにして、「日本哲学会も手の込んだことをやるもんだ」と思わざるを得ませんでした。しかも、外国人でなかったとしたら、突っ込まれるに違いないことを主張されているにもかかわらず、大阪大学の人格に問題のある人ひとりしか、そのパネリストには質問しませんでした。もうほとんど質問する側がいちゃもんつけてるように見えたはずですが、しかしみんなでだんまりを決め込むって、ある意味では外国人差別じゃないでしょうかね。



5月18日(水)普通なら憲法違反です

 かの行政府の長は、自らを「立法府の長」と明言したそうです。相手に対して「ちゃんと勉強してこい」と言った後で、そうおっしゃったということは、やはりこの方は自分のことを行政府の長であり、かつ立法府の長であると考えているのです。これは、カントに言わせれば専制政治以外の何物でもありません。そうか、だから憲法違反の法案を提出してそれを強制採決の末に可決成立させ実施しても、何とも思わないわけです。これはもう、ワイマール憲法下にありながら全権委任法によって悪の限りを尽くした手法と同一です。いや、全権委任法すらなくって、たんに専制政治を宣言し、相手にちゃんと勉強してこいと言ったその方は、ヒトラー以上です。



5月19日(木)メ○ミルクはお返しします

 今日は食育の日とやらで、昼食には無料でプリンがついてきました。しかしふと見ると、メ○ミルクのプリンだったので、言うまでもなく返却しました。メ○ミルクは、牛肉偽装事件をきっかけに解体した雪○グループの雪○乳業が前身の会社です。この偽装事件は内部告発によって発覚したのですが、告発をした西宮冷蔵は告発をしたために業績が悪化し、廃業に追い込まれ、社長は梅田駅前の歩道橋で物乞いをしていました。私が知らないだけかもしれませんが、雪○グループの社長が物乞いをしたという話は聞いたことがありません。だから、メ○ミルクの製品を買うわけにはいかないのです。この話を読んでしまったみなさんも、もう買えませんよね。



5月20日(金)さすが女王様→逝ってよし

 さすがいまだに女王様がいる島国の女王様がアジアの主席に対して「無礼」と言ってのける島国では、女性従業員に対して職場でのハイヒール着用を義務づけるようなクソ規則がまかり通っているそうです。世界に先駆けて悪のかぎりをし尽してきた前科からすると、今後はそれが世界標準になるのでしょうか。ハイヒールを着用しない女性は無礼だとか言われちゃうんでしょうかね。まっ、お上品だこと。



5月21日(土)頭の悪い大阪大学の私

 本学の「今を紹介する情報誌」というのがあって、「女性も、男性も、働きやすい職場をめざして」設けられた組織が紹介されているのですが、こういう組織を設けることと、「ミスコン」を容認し続けることとがなぜ両立するのか、頭の悪い大阪大学の私にはさっぱりわかりません。だれか教えてください。



5月22日(日)「何らかの」って何だろう・・・

 阪大坂で痴漢事件が発生したそうで、何らかの防犯対策を講じる必要があるそうです。その「何らかの」の内容によっては、またしてもわんわんとかわんわんもどきとかが活躍できるわけですね。言うまでもありませんが、私は決して痴漢事件なんて大したことじゃないとか言ってるわけじゃないですよ。しかしわんわんとかわんわんもどきがうろうろするような状況は、きわめて劣悪だと思っています。あんなのがうろうろすることによって、痴漢事件がなくなると思う人がいるんでしょうか。だったら、総長に、神に祈るよう依頼するのはどうでしょう。全知全能の神がついていれば、痴漢事件はなくなると思う人は確実にいますよ。どっちも同じくらい間違ってるだけで。



5月23日(月)断固反対

 かの行政府の長にして自称立法府の長は「争う心と決別」することが重要だとおっしゃったそうです。なるほど。数多くの邦訳書において、カントの平和についての定義があらゆる「敵意」がなくなることと訳されてきたのは、もっともだということですね。そんなわけで、私は断固、あの原語を「敵意」と訳すことには反対です。それはたんに間違っているだけではなく、あの手のイデオロギーに合致してしまうのです。ということは、正義に反しています。



5月24日(火)お金持ちのみなさんについて

 あれほど寛大だった都民のみなさんは、なぜいまごろこんなに怒っているのでしょう。やっぱあれでしょうか、元学者だったらしいところが気に障るのでしょうか。元物書きだった前任者たちは、物書きだったことそれ自体が忘れ去られているのか、あるいは覚えていても物書きなんてどーでもいいやってことなんでしょうか。それに対して学者はエラソーなことを言ってくるやつらで、それが血税を無駄遣いしやがって、ということなんですかね。でもまあ、民族の祭典をやっちゃう程度にはお金持ちのみなさんのことですから、そのうち忘れちゃうでしょ。



5月25日(水)4億の8番

 お金持ちという点では、阪ちんタイガースも引けを取りません。なんつっても、8番バッターに年棒4億をかけているのです。現役時代にショフトとして助けてもらったからなのか、とにかく出し続ける人がいて、出続ける人がいるのです。そもそもできるものなら大リーグへ行きたかったのに、向こうが相手にしてくれなかったおかげで残留していただいた方なんですよ。トラキチは、ひいきの選手が落ち目になると容赦しなくなると、よく悪口のように言われますが、プロなんだからそれは当たり前のことでしょう。むしろこんなところに経済合理性以外の規範を持ち込む方が、土着共同体主義なのです。もっとも、私はトラキチでもないしオフになるとみょうちくりんなかっこうをするあの人をひいきにしたこともありませんけどね。



5月26日(木)倫理としての女性差別

 あるコラムニストにかぎらず、かなり痛烈で的確な体制批判をする方でも、なぜかジェンダー規範に関してはまったく反省のかけらもないのはなぜなんでしょうか。普段から体制側の物言いしかできない人が「嫁」とか「女の子」とか言って憚らないのは、首尾一貫してアホなだけなので何の不思議もないのですが、普段の言説がリベラルや左翼を思わせるのに平気で女性差別を口にし、しかもそのことを指摘されても居直るのを目にするとき、結局学生運動の頃から何も変わっていないのだと思わざるを得ません。これって、この共同体の倫理なんですよね。



5月27日(金)ちゃんちゃらおかしい

 もっとも多くの核を保有する国家の大統領が、会見で、核開発を続ける北朝鮮のことを全ての国家にとって「大きな懸念」とおっしゃったそうですが、選ばれた自分たちは核開発しようが何しようが懸念じゃないけど、自分たちのグループには属さない悪の枢軸が同じことをすると懸念なんですかね。自分たちのやり方こそが、核開発に正当性を与えるってことがわからないんでしょうか。私はどっかのいんちき哲学の専門家じゃないので、哲学者の責任はアメリカの原爆投下を問うことだとかは言いませんが、しかし唯一原爆を投下したことのある国家の大統領が、臆面もなく他の国家の核開発に懸念を示すなんて、ちゃんちゃらおかしくて仕方ありません。



5月28日(土)まずはその方から

 沖縄の問題に関して、きれいごと言ってんじゃなくて風俗店を活用せよとか性懲りもなく繰り返す差別主義者がいるようですが、まずはそうおっしゃる方がお相手をなさってはどうでしょう。それでも暴行事件が減少しないとしたら、それはその方の力量が足りなかったせいですから、もっと身を粉にして働いていただきましょう。うん、それがいい。



5月29日(日)これで支持率が増えるwww

 増税を再延期っていうことは、明確に、なんちゃらミックスが失敗したということなんだから、そう言わないといけないのに、なぜそう言わないのでしょう。きみたちビンボー人は増税しないってことになれば嬉しいでしょ、ってことなんでしょうか。もちろん増税されなきゃ嬉しいですが、そのことと行政府の長(自称、立法府の長)が政策ミスしたこととは、言うまでもなく異なることですよ。それとも、ビンボー人のためにわざとミスしたんでしょうか。



5月30日(月)弁護士さんらしいwww

 オバマが謝らなかったんだからおれらも謝らんでいいべ、とか言ってるスッチー大好きな方がいるそうです。この人、伝え聞くところによれば弁護士さんだそうですね。びっくりです。アメリカが謝らないからアメリカには謝らない、ということなら100歩譲って認めてやってもいいですけど、自分に被害を与えたやつが謝らないから、自分も被害を与えた人たちに謝らないって、いったいどういう思考回路なんでしょうか。ああ、反反日か。



5月31日(火)カントダメじゃん

 「…自然の目的は、性的傾向性によって男性を一層高貴にし、同じ傾向性によって女性を一層美しくすることを目指す。女性は、自分がある種の高度の洞察をもっていないこと、臆病で重要な仕事を課せられていないことなどのために困惑することはほとんどない。女性は美しく、男性に好感をもたれるのであり、それで十分である。」(II, 240) 250年以上前とは言え、カント大先生もこんなことを言っちゃってます。こういうのを突きつけられると、カント屋たちはただちに「歴史的制約」とか「時代の子」とか言うわけですが、けっして「カントダメじゃん」とは言わないのです。しかしその態度は、ナチスの総長を擁護する輩と同じですよ。



6月1日(水)鏡もってないんかね

 食事をしていたら、家庭教師先の子どもの母親が離婚していて自分によくしてくれるのでヤバいとか言ってるのがいたので、ついつい「ヤバくねぇよ」とひとりごちてしまいました。どんなイケてる方なのかとご尊顔を仰ぎ見て、もし件の妄想が妄想ではなく真実だとしたら、その母親はほんとに不幸のどん底なんだな、と確信しました。そんなわけで、不快極まりないひとときでした。



6月2日(木)馬脚

 やっしーは、所詮はその程度の人だったということなんでしょうか。いくらなんでもそこまでひどいとは思わなかった、というか、むしろ元市長や現知事なんかとは比べ物にならないくらい見識のある人だと思っていました。地方分権とか言いながら、都構想をぶち上げるような人たちと、どうして意見をすり合わせることができるんでしょうか。東京から変えていくって、それって全然地方分権の発想じゃないですよ。「ぺろぐり」も、結局は女性蔑視にすぎなかったということなんでしょうか。憂国呆談の相手が柄谷ではなかったということは、やっぱり大きいのかもしれません。はっきり言って、この人はダメです。



6月3日(金)なにが入門だ

 ナチスの総長の政治責任を「死者だから」という理由で問わない方が挙げていた参考文献なのでろくでもないことはわかっているのですが、どの程度ろくでもないかを知るためにやはり購入して読まないといけないかどうか迷っている本があります。アジアの2,000万人の戦争被害者に向き合うためにまず自国の300万人の死者を弔わなければならないと、吉本新喜劇的ギャグでもなんでもなく、本気で言っちゃった人の本ですからねぇ。だれか読んでどんだけあれかを教えていただけないでしょうか。こんなのに1,512円も出したくないし、こんなのを読む暇があったらあんなことやそんなことをやらかす方がはるかによろしいです。



6月4日(土)そしてもう眠い

 昨日はずっと熱っぽく全身がだるくヘルニアの予兆っぽい痛みもあるような気がしたので、夜8時には眠り、13時間も惰眠を貪ってしまいました。それでもなんだかすっきりせず、昼寝も1時間。うーむ、ひょっとして育ち盛りなんでしょうか。ここ数年、いつもこの時期は体調がよくなくて、しかし復調しても別に育ったところは見当たりませんでした。むしろカートリッジにして取り替えたいところばかりが増えています。いかんいかん、こういう発想が再生医療をのさばらすのですね。



6月5日(日)『シークレット・サンシャイン』

 いったいどんな話になるんだろうと思っていたら、あれあれ〜って感じで、しかしそれでは信仰そのものを批判したことにはならないだろうと思っていたら、最後の最後に、たぶんそんなことをするつもりはないのだろうという気がしました。そもそもタイトルがこれだし、別に人間ごときが信仰心をもたなくても、ちゃんと見てますよ、というお話なんでしょう。それはそれで幸せなことです。たんに私には関係ないというだけのことで。



6月6日(月)おめでたいですよ、どーせ

 「常備軍は、時とともに全廃されなければならない」について書いてもらい、あれほどでたらめをやり続けても政権を維持できるわけがわからないこともないと考えられるようになってしまいました。この第3予備条項とともに、柄谷の「贈与としての戦争放棄」も紹介したのですが、「おめでたい」と。そりゃそうなんでしょうけど、しかし文学部や文学研究科にいるあなたはおめでたくないんですかね。自分が書いたわけでもないし今後書けるわけでもない文学の研究をちまちまやり、それで論文書いて生き続けるのって、かなりおめでたいと思うのですが、違いますか。なかば予想していたとはいえ、しかしやはりかなりがっくりしました。



6月7日(火)もう少し考えたらどうなんだ

 おまけに、軍需産業で働いている人が失業しちゃうじゃないかと、死の商人の心配までしちゃう方もいて、ただただびっくりするばかりです。そんなやつは野垂れ死ねばよいではないかなんてけっして思ったりしない寛大さというか心優しさというか、私などあまりにも卑小すぎて恥じ入るばかりです。でもその手の商人はうまく生き延びるのですよ。なにがどうなろうと、けっして野垂れ死ぬことはないのです。



6月8日(水)違法ではないが、ちょめちょめ

 違法性はないが不適切な支出って何のことでしょうかね。以前、クリントンは執務室において不適切な関係をもったことがありますが、つーことはあれですか、違法ではないが、ちょめちょめのための支出なんでしょうか。違法ではないということは、成人だぞ、ということですか。でもちょめちょめなんですね。はい、よくわかりました。



6月9日(木)こういうのをねつ造って言うんですよ

 残るは司法府の長だと思っていたあの自席発言のお方、実はすでに司法府の長もゲットなさっていたことを思い出しました。だってあの憲法違反の法案に関する質疑の中で、違憲かどうかを決めるのは私だとおっしゃっていましたからね。こんな重要なお言葉を忘れていたなんて、まったくもって不敬極まりないっす。ついでに言うと、「私は立法府の長」というご託宣を議事録において「行政府の長」と改悪なさった方、万死に値しますよ。



6月10日(金)『H』

 韓国映画を観るようになってすぐに、『カル』というさっぱりわけのわからないのを観て、しかも「謎解きはセル・ヴィデオで」とかいう商魂たくましい宣伝まで見せつけられたことがありました。『カル』はシム・ウナ目当てに観ただけだったので、わけのわからないもやもやは残ったものの、まあそのまま放置していました。この『H』の刑事が、実は『カル』の主役のひとりだったそうですが、こっちはあっちとは違ってちょーわかりやすくて韓国映画じゃなかったらぶっとばすところでした。言うまでもありませんが、けっしてタイトルに引っかかったわけではありませんよ〜。



6月11日(土)何なんでしょう

 軍の関与を明確に示す史料を提示されてもしらばっくれる人々とか、議事録をねつ造して「私は立法府の長」とは言わなかったことにする人々とか、いったい何なんでしょうかね。まあ、自分のことをわざわざ行政府の長であると言ったことになる行政府の長って、なかなか笑えちゃいますけどね。しかし笑えればいいってもんじゃないですから。笑いはすべてを超越するとか思ってるアホもいるそうですが、それは端的に間違っています。



6月12日(日)『ポイントブランク』

 ちょっともう、食傷気味です。銃創とか、そこからしみ出たりとかが、気持ち悪かったからでしょうか。あるいはマッチョとか、マッチョじゃなければ夫婦愛とか家族愛とかが気持ち悪かったからでしょうか。ウディ・アレンの毒が恋しいところです。



6月13日(月)お花畑ですが、なにか???

 銃乱射があるからみんな武装しなきゃって考える人が、やっぱり常備軍はないといけないし相手がその武器を持つならこっちだってその武器を持たないとって考えるのは、よくわかります。しかしその場合、核兵器を保持している国家があるんだから、白井何某のごとくに核武装まで肯定してくださいよね。わからないのは、銃乱射によって銃規制へと話を進めようとする人が、軍備縮小とか武装解除とか「贈与としての戦争放棄」とかをお花畑的発想だと嘲笑することです。



6月14日(火)『ゴシップサイト』

 そんな、指を反対側に折り曲げたりしちゃダメですよ。もう見てるだけで痛いです。ところで、映画内で紹介されていた話ですが、男にアンケートしたら、急死して困ることのナンバーワンはPC内にエッチな動画が残ってることだったというのはありそうですが、しかしエッチな動画を観ている人間をわんわんが監視しているというのは、本当なんでしょうか。まあ、技術的には可能でしょうけど、その場合監視していると言うより、一緒になって動画を観ているって言った方が適切なんじゃないでしょうか。



6月15日(水)実に偉い

 都民のみなさんは、実に偉い。今のを辞めさせてあれを知事にしようってことなんですよね。以前、三国人発言で知られるつまらん物書きの差別主義者が知事だったころ、「永遠都知事論」というのが唱えられたことがありました。都知事をやり続けていただくことによって、国政には関与しないでいただきましょう、という議論でした。そして都民のみなさんは、今回、別の差別主義者の犠牲になることを進んで望まれているわけですよね。だから実に偉い。もっとも、「永遠都知事論」を唱えたのは、いまや見る影もないぺろぐりなんですけどね。



6月16日(木)やったね

 その人ってたしか、大学生とSMプレイをして写真週刊誌にすっぱ抜かれたときに、「男はそれを我慢できない」って、男を代表なさった方ですよね。なにも「高校野球のときの安打数」を加えたりしなくたって、すでに十分偉業を達成なさってたじゃないですか。なんせ人類の何割かを代表されたわけですから。いやぁ、すごい。



6月17日(金)はいはい

 はあ、金曜の夕方に校正を送ってきますか。土日は仕事しないも〜ん、ってことですよね。そりゃそうです。当然です。週末はちゃんと休まないといけませんよね。でも、その締切の設定だと、送られてきた側は週末にやれってことですよね。はいはい、どーせ暇ですからね。すっことないですからね。わかりましたよ。



6月18日(土)あ〜あ

 引き受けるんじゃなかったということを引き受けてしまいました。人間の尊厳を語れるような人と、根はちゃらいのになぜか「ほんとは真面目なんですよね」と誤解されるような人としゃべるとなると、どう考えたって役回りとしては顰蹙を買うようなことを言わないといけないでしょう。まあ、どーせ善良じゃないからしょうがないんですけどね。



6月19日(日)過去の人

 銀座を歩いていたら、今は亡き憂国呆談の方が演説しているのに出くわしてしまいました。もはや何を力説しようと、でもあの人たちと同じなんですよね、と一言言えば、それで片づいてしまう人です。ご愁傷さま。



6月20日(月)さすが

 野党が共闘すると「無責任だ」とおっしゃる行政府の長にして立法府の長、さすがです。ご自身は右翼なんだから国家神道を支持しなきゃいけないはずなのに、異教徒と連立組んでますよね。そのおかげで、イラクにだって派兵できたし、何が秘密か秘密だ法も成立させることができたし、憲法違反の法案だって提出して可決成立・施行までもっていったわけですが、それは責任ある行為なんですね。「さっさと質問しろよ」も「法被でハッピー」も、責任感あふれるご発言なのですね。



6月21日(火)学者だそうですが

 党首討論に出てきた党首に再婚について尋ねることは、私的領域と公的領域の区別ができないただのアホをさらす醜態ですが、問題は十分に醜いそいつが醜いことではなく、その質問がハラスメントであり不正だということです。この手のシニカルな権威主義者は、いずれ人のことを「よほどのバカか偽善者」と言い、そのお友達は差別主義者の政党に身売りします。愚劣極まりない。



6月22日(火)バカの上塗り

 そしてバカの上塗りのように、「人柄を知るためだった」とか弁解するわけです。政治家にとって重要なことは人柄なんですか。人柄がよけりゃ憲法違反の法案を提出して強制採決にもちこんでもいいんすか。「迷惑をかけた」かどうかなんてどうでもいいので、ちゃんと「バカな私は不正をしました」と言ったらどうなんでしょう。いくら社会学者だって、その程度のことを理解する知性はあるでしょ。



6月23日(木)わりぃーけど

 生協さまよ、組合員証の呈示を求めるのはいいですよ。だけど求めるならみんなに求めてくださいよ。学生風のガキんちょには求めなかったくせに、おっさんには求めるってどういうことですか。組合員でもないのに組合員のふりしやがって、って疑ってんすか。上等です。疑いが当たってた場合は非組合員価格を請求するんだから、疑いがはずれた場合は、その差額を寄越しやがれ。こっちはあなたが洟垂れのガキんちょだったころから、ひょっとするとあなたのご母堂さまとご尊父さまがセッ〇スする前から、ずっと組合員なんすよ。わりぃーけど。



6月24日(金)大阪すげぇー

 大阪は改選4ですが、メッカなので、まあおふたり立候補されているわけです。そして敬虔な方ももちろん立候補されています。これで3人。もうおひとりが自由で民主的な方だとすると、なんと大阪は全員、自分たちで憲法を作って日本を元気にしてくれそうな親日の方たちだということになります。反日なんてひとりもいません。大阪すげぇー。この物言いなら、公正中立ですよね。心配ない。



6月25日(土)さもありなん

 元俳優がラブホで睡眠中に踏み込まれ逮捕されたのですが、巷間言われているように、もしクスリを使用するのを待っていたのだとしたら、それは許されるのでしょうか。一旦停止しなさそうなところで物陰に隠れていて、一旦停止しなかった瞬間に湧いて出てくるのと同じですよね。犯罪を未然に防ぐのがあんたたちの仕事じゃないのかって話です。そしてラブホの管理人は、その部屋を使用しているのがだれだかわからないにもかかわらず、わんわんの言いなりになってホイホイ鍵を開けちゃうような方なんですね。えっ、ひょっとして中の様子も全部ご覧になってたりするんでしょうか。うーむ、さもありなん。



6月26日(日)梅雨のバカ

 梅雨のバカが日曜日にお休みになって無駄に晴れてしまいました。いったい何を考えているのでしょうか。また明日からせっせと働くとか、喧嘩売ってるとしか思えません。「雨が降ると仕事もせずに」という歌がかつてありました。「裸電球がまぶしくて」とか、実際にそういう状況はあったのかもしれませんが、わざわざ歌にするところがあまりにも臭すぎて歌全体はまったく趣味に合いませんでしたが、しかしこのフレーズだけは、そうありたいものだと思ったものです。



6月27日(月)殺さない兵器www

 すっごいなぁ、戦車とか戦闘機とか弾薬とか、殺人を想定せずに購入なさっていたとはねー。武器とか携帯するんでしょうけど、相手を殺したりはしないんですね。いやもうご立派。まるでターミネーター2みたいなお方たちなんだ。やっぱサラ・コナーの息子に殺しちゃダメって命じられたら、殺さないんでしょうね。すっげぇ。しかしそんな平和主義者たちの集団なのに、どうして憲法違反の法案を通さなきゃいけなかったんですかね。



6月28日(火)たかだかコミンテルンでしょ

 戦車とか戦闘機とか弾薬とかは殺人を想定して購入してるんだという発言に対して、戦車とか戦闘機とか弾薬とかで殺人するなんて滅相もございませんの人たちが局部的に騒いでいて、その滅相もございませんの人たちの片棒を担ぐというかその滅相もございませんの人たちの提灯をもつあの3Kが、もともとの発言による「波紋広がる」とか扇動しているのですが、それはあんたたちが「波紋広げる」の間違いでしょ。日本男児たるもの、コミンテルンの「失言」なんて気にしちゃいけませんよ。まあ、別に「失言」でもなんでもないんですけどね。



6月29日(水)もはや最強

 やっぱあれでしょうか、「自衛隊のいるところは戦闘地域じゃない」とかほざいたのがいましたが、それと同じでしょうか。つまり、自衛隊の戦車とか戦闘機とか弾薬とかで死ぬような者は人じゃない、だから自衛隊の戦車とか戦闘機とか弾薬とかは人を殺さないということでしょうか。あるいは、強制連行があっても強制連行はなかったと言ってのけるのと同じで、自衛隊の戦車とか戦闘機とか弾薬とかで殺人が行われても、自衛隊の戦車とか戦闘機とか弾薬とかでは殺人はなかったと歴史は書き換えることができるんだよ、ボケ、ということでしょうか。



6月30日(木)やっぱ家族はひとつですからねー、バカが

 よくわかりませんが、つーか、この共同体のことを考えれば実はよくわかるのですが、なぜ夫がクスリで逮捕されると、妻が謝罪しなきゃいけないんでしょうか。じゃあ私がなにかやらかすと、いったいだれが謝るのでしょうか。やっぱゼミ生のみなさんでしょうか。どうもすみません。先に謝っておきますから、よろしくお願いいたします。つーか、バッカじゃねーの。



7月1日(金)意味ないべ

 戦車とか戦闘機とか弾薬とか銃器とかは殺人を想定して購入してるんだという発言に対して、戦車とか戦闘機とか弾薬とか銃器とかで殺人するなんて滅相もございませんの人たちがぎゃあぎゃあ言っても、そのことによって投票が左右されたりするものなんでしょうか。憲法違反の法案を通す人たちを支持するような人たちは、はなから滅相もございませんの人たちでしょう。災害時に活躍してくれる人たちなのに、殺人者だなんてひどい、と「感じる」ような人たちは、はじめっから滅相もございませんの人たちなわけで、間違っても憲法違反の法案に反対するような人たちには投票しないんじゃないでしょうか。



7月2日(土)相変わらずバカで困る

 昨年の夏は寝たきり+リハビリだったので、30℃を超えた中で走るなどという狂気は断行しなかったと思います。そんなわけで、ちょー久しぶりの狂気でしたが、やっぱ頭がおかしいせいか、なかなかに気持ちのよいものでした。この単純な体育会的メンタリティがどうにかならないものかと日々精進しているのですが、致命的なことにスポ根が欠けているので、物理的に不可能にならないかぎり、だらだらと習慣に身を任せてしまうわけです。



7月3日(日)『マッチポイント』
 
 公開されたときに、知らぬ間になくなり知らぬ間に復活しているらしい恵比寿ガーデンシネマで観たのですが、スカーレット・ヨハンソンがエロいということと、ウディ・アレンはヒッチコックが嫌いだろうと思ったことくらいしか覚えていませんでした。改めて観てみて、連合王国ってやっぱアレだなぁとか、元プロのテニス選手が上流社会に入り込むためとはいえ、『罪と罰』を読み通したりできるものなのかぁ、と思いました。ええ、もちろん偏見です。修造がラスコーリニコフを読んでいたら仰天ですから。



7月4日(月)暑いしね

 専修ガイダンスがあり、3時間目に1年生が学部生室にやってきました。昨年は明らかに冷やかしのやつがいて、ひそかにずっと「このクソボケが」と思っていましたが、今年は冷やかしを露骨に見せるほどのアホは来なかったので、まあ「このクソボケが」と思わないですみました。とはいえ、来年ここへあがってくることはないだろうという方たちがいなかったわけではないので、それはそれでちょっと攻撃したくなりましたが、大人なのでやめておきました。暑いしね。



7月5日(火)『ザ・プレイヤー』

 かつて日曜洋画劇場でちらっと見たことがあって、そのとき「面白い」と思ったのですが、あまりにも昔の気がしたので80年代のことかと思っていたら、作られたのが92年でテレ朝で放送されたのが96年とのことでした。ほとんど瞬間的にのみ姿を見せるピーター・フォークとかブルース・ウィリスとかに、感慨深いものがありました。『マッチポイント』と一緒にレンタルしたのは偶然ですが、ある意味では内容がかぶっていて、それはそれで面白かったです。



7月6日(水)期日前投票

 職場に投票所が設置されていることをよいことに、期日前投票へ行きました。まあバイトで働いている方々なのであんまし文句は言いたくないのですが、投票が終わって帰ろうとすると、声を揃えて「ありがとうございました」と言うのはやめてほしいです。どうして権利を行使しただけなのに、あんたたちに礼を言われなけりゃならんのだ、と思うわけです。ひょっとして権利の行使と有徳な行為との区別がついていないのでしょうか。ついでに言うと、比例区の投票用紙を渡す方は、「政党名と候補者名をお書きください」とおっしゃったけれど、一瞬、制度が変わったのかと思いましたよ。投票用紙には「政党名又は候補者名」とありました。そこ、間違っちゃまずくないですか。大人なので文句言いませんでしたが。暑いしね。



7月7日(木)きっと不滅

 ようやくいくつかの大学で大学祭におけるクソミスコン開催に対する批判が行われるようになってきたようです。「盛り上がるイヴェントだから」を理由に廃止に反対する方たちというのは、だれかを差別することで盛り上がるのをよしとする、要するにたんなる差別主義者です。そして差別主義者たちは、きっとクソイヴェントの名称を変更して差別を続けることでしょう。学生の自主性を重んじるバカ教員は、それをよしとするでしょう。つまりクソはクソのまま、バカはバカのままということです。おわり。



7月8日(金)偏狭ですみません

 1年前のこの金曜にインド料理を食べ激痛を感じつつモノレールに乗りました。1年後も、あえてインド料理を食べモノレールに乗りました。同じ車両にアルコール臭をまき散らししゃっくりの止まらないおじさんが乗っていて、もう明らかに危なそうだったので、被害に遭う前に車両を変わりました。しかしそのため、己の偏狭さを思い知らされました。なぜなら、アルコールしゃっくりさんを気にせずに、その隣では若者がゲームに集中していましたし、目の前では他のおじさんがスマホに夢中でしたからね。あれきっと、もってもせいぜい少路までで千中着くまでには確実にゲロゲロですよ。いまだに吐くほど飲んじゃうんですね。



7月9日(土)知性のかけらもない

 ロボットで爆殺とはなんとも下劣というか、なんの知性も感じられないというか。要するに黒人なんてものは白人さまが直接手を下して相手をしてやるほどのもんじゃないということなんでしょうか。あるいはそこには、黒人のくせに権力に盾突くとはなにごとか、ということも加えることが可能でしょうか。白人警官が黒人の一般市民を射殺しても問題にならず、黒人の容疑者をロボットを使って爆死させても問題にならない。これって、明らかにおかしなことじゃないんですか。



7月10日(日)恐れるべきは

 このクソ暑い中、お散歩をしていたら、あるBBAがあるGGIに「今度のオリンピックは恐ろしい」と訴えていました。折悪く信号待ちになってしまい、話をずっと聞いてしまいました。聞き取れた限りだと、無差別テロが起きる可能性があるから、ということのようでした。しかしそんなことより、そもそも民族の祭典なんて催しが恐ろしくないんかい、と思いました。あるいは、憲法違反の法律を施行しちゃってる人たちとか、そんなことをやらかした人たちが大勝しちゃったりする共同体の方がよっぽど恐ろしいだろうが、と思ったのですが、大人なので文句は控えました。暑いしね。



7月11日(月)謹慎せねば

 大阪選挙区は見事に当選者全員が改憲勢力と呼ばれる方たちで、そんな立派な人たちに投票しなかった者としては、自宅謹慎しないといけないのではないかと思っています。授業をするなんて滅相もないことです。あるいは、全員が改憲勢力であるということに抗議して、ストライキすべきでしょうか。授業をするなんて滅相もないことです。どっちみち、「子どもを戦場に送るな」ということを教えると、教育の政治的中立性が保たれないと政権与党がHPに記載するような共同体において、カントの平和論なんて講義しちゃいけないはずです。滅相もないことです。



7月12日(火)わずかな喜び

 ぺろぐりが落選して、世の中にはまだまだ探せば喜びがあるものだと思いました。その程度しかないのか、とおっしゃる向きは、じゃあ他にどんな喜びがあるのかぜひご教示いただきたいところです。まさか、クルマの宣伝に出てくるようなクソ家族とかじゃないですよね。ああ、あれですか、憲法違反の法律を施行したって、選挙で勝っちゃうもんね的な喜びですか。そんなもの、クソじゃないですか。それはそうと、ぺろぐりはビーチバレーにすら勝てなかったんですね。わはは。



7月13日(水)ぺろぐり、電波系には勝つ

 でも電波系には勝ちましたか。ためらいの倫理学とやらで一生ためらっといた方がいい人とか、なんの思想性もないやさしいサヨクの人はさておき、原田知世とか岩井俊二とかがおーえんしちゃった人には勝ったんですよねー。なんかすごい。だって地震だって起こせるんですよー。



7月14日(木)『ハッサン・サラ―の反逆』

 コロンボは基本的に政治的に保守主義で、面白いのは謎解きの部分だけなのですが、この作品でも保守的なところが示されていました。まだ子どもの王が正しいとされることを言うと、その父親に仕えていた側近が「さすがにお父上の子どもだ」と持ち上げるのですが、「(血ではなく)位が人を作るのだ」と別の側近が言います。こっちの側近の方がはるかにまともなはずなのに、こういうことを言う輩が犯人なのです。解決の仕方も、権力をあてにしたあまり気持ちのよいものではありませんでした。



7月15日(金)それって憲法違反じゃね???

 若いころは神だったけど、70年くらい前に人間であることを宣言しちゃった戦犯の息子がやめるだけじゃなくって、そもそもこんな制度そのものをやめたらどうかと思うわけですよ。人は法の下に平等であるはずなのに、そもそも同じ法の下にいない存在者なんて普通に考えておかしいじゃないですか。ところで、この息子が「××したい」と言ってそれがそのまままかり通るとなると、もはや名実ともに君主制ですね。まあ、憲法違反は慣れっこですか。



7月16日(土)『仮面の男』

 なんか全然見た記憶がありませんでした。ひょっとしたら、見たことがなかったのかもしれませんが、あまりにも難しすぎてすっかり飛んで行ったのかもしれません。コロンボのストーリーはいつも明確なのに、なにがなんだかまったく話がわからないのです。被害者が何者なのかとか、なぜ殺されたのかとか。決め手は本格ミステリ的な伏線ありのもので、視聴者に挑戦するというパターンでした。



7月17日(日)勇敢な市民だそうです

 トルコのクーデターに関して、大統領の呼びかけに反応した市民たちが反乱軍に抵抗しクーデターは未遂に終わったというような報道が、少なくともこの共同体においては繰り返し行われています。しかしこの呼びかけの当人こそ、言論統制を行い、政府に批判的なメディアを管理下に置いた張本人なのですよ。これはあれでしょうか、かりに政府に批判的なメディアに対して「公正中立」を求めるような政権があったとしても、市民はその政権を支持するのが美しい、というメッセージなんでしょうか。



7月18日(月)くだらない話

 子どもができたので式を挙げることになったのですが、どうしてもその人の名前を思い出すことができず、「それ」がいつのことなのかも、身に覚えがありません。例によって来賓がくだらないことを言うので、例によってそのたびにぶーぶー言ってたら、「失礼なやつだ」とたしなめられてしまったので、ますます相手の名前も「それ」も訊けなくなってしまいました。もう仕方ないかと思いつつ、やっぱここはちゃんと訊いとかないといけないだろうと、質問文は「名前なんだっけ」と「いつしたっけ」にしようと妙に細かなことを考えたりしたので、「ん?もしかして?」とようやく思い至り、悪夢から目が覚めました、という夢を見ました。なぜ二重に抑圧がかかったかなんて知る由もありませんが、夢の夢の中でのような「仕方ないか」はさすがにないだろうと思いつつ、柴門ふみがむかしマンガで「優柔不断な八王子市民」と書いていたのをふと思い出してしまいました。



7月19日(火)『みんな!エスパーだよ!』

 さすがにこれはないでしょう。テレ東の深夜番組くらいにしておかないといけないものを、映画化しちゃダメだと思いました。しかもたんなる低俗な趣味に訴えるだけでなく、何か主張しているようにも見えるのですが、結局のところ、その主張もよくわからないのです。性を解放せよと言いたいのか、解放しすぎちゃダメだと言いたいのか。きっと、そんな思想性なんてどうでもいいんだよ、と居直られそうですが、だとするとたんなる中途半端な下ネタ映画にすぎないだろう、って感じです。まあ、半分ほどしか見てないんですが、関根は相変わらずウザい。



7月20日(水)部外秘

 学生の自主性が大好きな大先生のいらっしゃる委員会で、実は、「クソミスコン」をどうするかということが協議されていたのですが、このたび結論が出て、これまでの経緯などを含めた文書が委員に送られてきたのですが、部外秘なのです。学内の専門家による意見陳述書も含まれていて、これなんかもう、ホムペにアップしたいくらいのとんでもぶりなんですが、公開したら処罰されそうなので、ここは保身のために泣く泣く我慢することにします。あ〜、名前晒してぇ〜。あっ、ひょっとして、部外秘の文書が届いたことも言っちゃいけないのか…。



7月21日(木)言い訳すんなよ、日本男児

 旭日旗なんてものを所有している時点であれなわけですが、それを自分が校長を務める中学で掲揚したりしたら、そりゃもう立派な軍国主義者じゃないですか。なのに軍国主義者と言われたことを不服に思うなんて、軍国主義者の風上にもおけない方ですよ。「女性にとって最も大切なことは子供を2人以上産むこと」とわざわざ全校集会で言ってのけたんだから、差別主義者であることも明確だし、それを誤解だなんだかんだと言い訳をするのは、日本男児としてどうなんすかね。それとも、おまえは戦後民主主義教育の申し子で反日的思想の持ち主だな、なんて言われたいんすかね。



7月22日(金)ちょっとビビった

 部外秘が送られてきたところからさっそく同じ件名のメイルが届き、「やっべぇー、やっぱ届いたことも言っちゃいけなかったのか」とビビりながらメイルを開きましたが、幸いなことに、いくつかの大学とは違って、構成員のネット上での発言をチェックするほど暇ではないようで、お叱りでも警告でも処分の告知でもなく、たんなる訂正でした。だったら名前晒しても大丈夫かも、と思わなくもないのですが、それは別腹かもしれないので泣く泣く我慢します。そいつの本職での業績とかをネットで検索してみたのですが、なんと見事にあれでした。そういう意味じゃ首尾一貫しています。



7月23日(土)なぜか好感

 仕方がないので休日出勤しましたが、職場までの道でもそこここに見受けられましたが、構内に入ると大量にポケモンGOの人たちがさまよっていました。集団で楽しげにだべりながらうろうろしている人たちは、どーせ共同体主義者たちでしょうからどーでもいいと思いましたが、単独でうろうろしている人たちには、なぜか好感がもてました。もうすぐ現れるポケモン脳がどうこう言う大先生たちやモンスター・ペアレントとかを捕獲したらどうだろうと思ったのですが、かわいくないからそんなものはいらない、と知り合いが言っていました。なるほど。



7月24日(日)伝統芸

 首都の知事に立候補している人が「外国人地方参政権に反対」「秩序なき移民に反対」と明言しちゃうわけです。これが泡沫候補かと言えば、驚くべきことに当選しちゃうかもしれない候補だそうです。現在は21世紀だとか、ご存じなんでしょうか。しかしまあ、よく考えてみれば、首都の知事は、三国人発言を繰り返し、出産しない女性をババアと罵る差別主義者だったりしたわけですから、いまさら驚くこともないのでしょうね。都民のみなさん、大丈夫ですか???はい、大阪府民には言われたくないですね。



7月25日(月)「心の底から」ってwww

 たかだか漫画家が、とか言ったらまともな漫画家の方に対する侮辱になるので、たかだかや○みつるごときが、ならよいでしょうか。かりにあんなのに「心の底から侮蔑」されたって、へでもないでしょう。いやむしろ、あんなのに「心の底から侮蔑」されるゲームに勤しんでいることは、誇りにしてもよいかもしれません。いずれにしても、「心の底から侮蔑」するなら、まず心が実在するかどうかを証明してみせろ、と哲学的突っ込みを入れてもよいでしょう。



7月26日(火)聞こえねーし

 そう言やぁ、こんなに優秀な私がこんなに差別されてこんな境遇に置かれているのに、おまえのような恵まれた環境にいる者には、この私の魂の叫びが聞こえないのか、とののしられ、「魂が存在するかどうかは哲学的には大問題ですよ」と答えたら、目の前でごぉーごぉー泣きわめかれたことがありました。しかし魂が存在しないとしたら、魂の叫びも存在しないので、そんなものが聞こえたらイタコですよ。



7月27日(水)松永弘子について

 松永弘子から振込依頼があったそうで、手続きをしたら2億円振込んでくれるそうですけど、ふざけんなよ、2億円ぽっちでそんな手間をかけさせる気かよ。そんな少額、勝手に振込んだらよろしいでんがな。2億円ぽっちじゃ、出なくなった途端にチームが強くなり始めたキャプテンすら買えないっちゅうーの。どーせ吹くなら、ナポレオンは世界精神だくらいの大ぼら吹いたらどーなんだ。この程度じゃ、存在の声が聞こえてきちゃう空耳アワーズ愛好家くらいしかひっかからんぞ。



7月28日(木)下痢か便秘か、どっちみち・・・

 イデオロギー的にはそれほど遠くはないにもかかわらず、反自民の急先鋒であるかのような演出を凝らす候補者に対して、まだ生きてた元祖差別主義者が○○節の名の下に差別語をわめき散らし(○○節と言えば、まるで差別が許されるかのような報じ方は何なんでしょうか)、そんなものには負けないと核武装論者が反撃する。これって出来レースの茶番じゃないとしたら、いったい何なんでしょうか。都民のみなさん、大丈夫ですか???はい、大阪府民には言われたくないですね。



7月29日(金)つーか、副議長だったのか・・・

 まだ生きてたんですか的なのが「犯行を予告した者にはGPSをつけろ」とか、差別主義者たちには大ウケすることをほざいてまだ生きていたことをアピールしつつ、自己の差別主義的本音を吐き出して満足するという一石二鳥的出来事があります。それに対して「性犯罪者ならいざしらず…」とか、自分で何言ってんだかわかってるのか的な批判者がいます。海外ではやってるよ、と。ほほう。この手の人たちは、おしなべて親日的排外主義的な方たちだと思ってきましたが、こんなところで鬼畜欧米のおっかけをしちゃうんですか。この件に関して、欧米には間違ったことを行っている国家があります。いくら猿だからって、その猿まねをしてはいけません。



7月30日(土)ながらを禁止しながら

 「ながら歩き危険です」という電光掲示板を「見ながら」歩いてしまい、しかしそんなことを書いたら「またあげ足取ってるよ、アホじゃね?」って言われるだろうなと「思いながら」歩いてしまい、「だからやっぱ書くのはやめておこう」と「考えながら」歩いてしまいました。実は、これはアナウンスもされていて、「聞きながら」歩いてしまったのでした。もう、どーせーっちゅうんじゃ。



7月31日(日)わはは

 ちょうど東京出張中に、賢明なはずの都民のみなさまの過ちが発覚しました。いや、ひょっとすると過ちじゃないのかもしれませんね。なにしろ、賢明な都民のみなさんなら、あの人を反自民だなんてまさか考えていないでしょうからね。それにしても、クールビズなんてアホな強制を思いつく人を選ぶなんて、どうかしてますよ。まあ、これで知事に関して府民としては都民に引け目を感じる必要はなくなりました。わはは。



8月1日(月)それとも・・・

 生まれてくる前に人工妊娠中絶をすることと、生まれてきた後で殺害することとは、障がい者差別という点において同じことではないか、というコメントを目にすることがあります。気になるのは、こうしたコメントではひょっとすると胎児であっても人であるということが前提とされており、だとすると人工妊娠中絶一般に反対することが含意されていることになる点です。



8月2日(火)親切な方たちについて

 職場には非常に親切な方たちがいて、教育の仕方がわからずに困っているバカ教員たちに、こうすれば学生たちに伝わりますよ的なことを伝授してくださるそうです。まあ、親切とは言っても、それを飯のタネにしちゃってるわけですから、別に親切なわけじゃないですけどね。どっちかっていうと大きなお世話ですし。そもそも大学でものを教えることと、企業でプレゼンすることとの区別もできないような立派な方に、バカな私なんか教わることはありませんて。みんながわかった気になれるなんて、たんなるファシズムの世界に他なりません。何言ってんだかわからない者にかかわることこそが、大学における醍醐味なんです。授業に関して困っていることありませんか、って、あんたみたいなのがいることに困っていますよ。



8月3日(水)ちゃんと言ってみろ

 野球が太っちょたちの神事とは異なりスポーツであると自負しているのであれば、太っちょたちの神事ではないのだから、性別による差別なんてものは不正だと考えないといけないはずですが、相変わらず性別による差別が不正だと考られていないところをみると、野球も太っちょたちの神事と同一だということでオッケーなんでしょうか。いや、「不浄だ」と言うのではなく、「安全のためだ」などとパターナリスティックな正当化を図っている分、より近代主義的だと誇らしげなのかもしれませんが、より近代主義的であることを装っているだけに、より悪質だとも言えそうです。「女のくせにグラウンドに入ってくんな」って、ちゃんと言ってみろって。



8月4日(木)ショッキング!

 何かやらかすと、その父親が出てきて謝罪しないといけないこの共同体の倫理は、21世紀になっても脈々と受け継がれています。まあ、倫理なんだから正義とは無関係であり、どーでもいいっちゃどーでもいいとも思いましたが、しかしその倫理が正義に反しているのだから、やっぱどーでもいいことはないです。ところで、この手の倫理を肯定するはずの三国人発言の差別主義者の場合、その差別的な発言についてその息子がその差別主義者に代って謝罪するという、ショッキングなことがありました。ちゃんと「国体」を尊重しなくていいんすか。



8月5日(金)不正なボケをかますな!

 わざわざ毎日新聞夕刊の文化欄に寄稿しているジャズ評論家がいて、戦争中の反知性主義と現在の反知性主義には共通性があると論じています。驚くべきことに、戦争中の反知性主義の対極とされるのが京都学派で、「世界史的立場と日本」は、「唯一納得できる理論」だったと言うのです。要するにこの方の知性とは、侵略戦争を大東亜共栄圏の建設という美名(実は美名でもなんでもないのですが)のもとで正当化する能力に他なりません。こんなものをもってきて反知性主義を批判したつもりになり、知性の欠如を憂えてみせるとは笑止千万以外のなにものでもなく、たとえジャズ評論家であろうと、たとえ老い先短かろうと、批判されてしかるべきだと思います。



8月6日(土)もういや

 その湖に巨大な橋が架かっていることは知っていたのですが、そのアーチに沿って人が歩けるよう階段が取りつけられているのは知らず、実際にそこを歩いている人たちがいるのを見て、すでに心臓ばくばくでしたが、さらにそんなところを滑り台のように滑っている人もいて、そんなことをしてバランス崩したら湖面へ落下するじゃんと、さらにばくばくしていたら、案の定、ひとりがバランスを崩して頭から落下して、そこで目が覚めました。もういや。



8月7日(日)バッカじゃね

 沖縄ではずっと国家的暴力が行使され続けているわけですが、そこへ家庭内野党とかと持ち上げられて悦に入ってるのが電波系に呼ばれてのこのこ出かけていくという茶番が展開されています。そんなことをして工事が止まるんですか。もちろん工事が止まるなんてありえないと思いますが、もしこれで止まったりしたら、それは大問題です。住民の反対運動によってではなく、行政府の長であって立法府の長でもあるやつの妻のパフォーマンスによって物事が決まったことになるからです。電波系はもちろん、こういうのを持ち上げる自称リベラルみたいなのがいて、実に困ったものです。豆腐の角に頭ぶつけて…。



8月8日(月)報道なのに「お」言葉ってなんすか

 伝え聞くところによれば、「個人として」しゃべったそうで、公の場なのに「個」ってどういうことなんでしょうか。それはあれでしょうか、「感動したっ」とか「自衛隊のいるところは戦闘地域じゃない」とかほざいたり、政界を引退してから反原発とか調子のいいことをほざいたりしているやつが、靖国へ公用車でのりつけ、「内閣総理大臣」と記帳しておきながら、私人として参拝したとわけのわからんことを言ったときに従っていたのと同一の文法でしょうか。その文法は、憲法に違反しているわけですが、しかし憲法を遵守したりするのは反日なんだから、しょがないですか。



8月9日(火)世界に類がない

 「万世一系の天皇家が千五百年、あるいは二千七百年にわたって統治者であり続けた歴史は世界に類がない。」 3Kじゃないですよ、東京新聞ですよ。こんな与太話を新聞社がまき散らすとは、世界に類がないほどひどい。一刻も早く、訂正記事を出すべきでしょう。道義的謝罪はいりません。「臣民たるわたしどもがアホなので間違えました」、それだけでいいです。「天皇制永続のための改革」なんて、臣民の分際で不敬だぞ。



8月10日(水)愚問ですが

 体罰問題乗り越えてメダルって、体罰されてきたにもかかわらず、ではなく、体罰やらかしたという問題を起こしたにもかかわらず、なんですよ。びっくりです。これはあれですかね、侵略戦争をおっぱじめて失敗に終わったにもかかわらず、よくぞ戦後復興を成し遂げたぜわしら、みたいな話なんですかね。気持ち悪いけど、気持ち悪いかどうかの問題じゃなくて、正義に反しています。不正です。新聞はバカなんですか。



8月11日(木)大分わんわんたちの犯罪について

 大分わんわんたちが監視カメラを設置した犯罪について、なぜ設置したのか、何を怪しく考えたのか知りたいとか言うのがいて、「ああ、そりゃ怪しい。監視カメラを設定したっていいじゃん」って話にもっていきたいのが見え見えです。いいですか、監視カメラの設置を正当化するようないかなる理由も存在しません。そんなものを設置することそれ自体が犯罪なんですよ。「悪いことしなきゃいいじゃん」とか言う、道徳家みたいなのが一定数いますが、監視することそれ自体が問題だってことを、少しは脳みそ使って考えてください。



8月12日(金)『マンハッタン』

 都合よく生きようとした42のおっさんが17だか18だかの恋人にたしなめられて「ざまぁみろ」なんですが、しかしそうやってたしなめられることこそウディ・アレンの願望なんだろうというのもあって、やや複雑ですが、ひょっとしてトリュフォーをバカにしてるんじゃないか、ってところが結構面白かったです。別れた妻に暴露本を出されるのですが、そこでは、死の恐怖を悲劇的に語るが、たんなる自己陶酔に過ぎないとこきおろされます。そう言えば、いましたね、自分が死ぬことを思い出せとか言ってやたら決断を求める自分大好きな哲学史家が。



8月13日(土)『海街 diary 』

 もはや『誰も知らない』の絶望的な社会描写はなく、いろいろあるけど、これを守っていくことにしますという、以前から気になっていた保守主義が色濃く反映されている作品だと思いました。原作が小学館で刊行されたものであり、製作があの放送局じゃ、それは必然的なことなんでしょう。『歩いても 歩いても』の頃はまだ、共同体的な束縛に抵抗するけれど、結局はそれに加担することになってしまうというような描き方がなされていたと思うのですが、『そして父になる』あたりから、保守主義を積極的に語るようになってしまい、そしてこれか、というわけです。



8月14日(日)承前

 ポテトサラダのシーンなんて、あれを撮るときにだれもなんとも思わなかったのでしょうか。ああ、よくある日常の風景だよね、ということなんでしょうか。ばあさんが、「また嫁に行きそびれる」とか言ったら、だれかすかさず「セクハラですよ」と言えばいいのに、まあそういう正しい発言はこの共同体の掟には反しているわけで、せいぜい後で口真似して見せる程度であり、ああいうのはいずれ繰り返されるわけです。柱に子どもの頃の姉妹たちが1年1年背丈の印をつけていることを確認するシーンも、共同体主義者たちにはたまらない場面だと思いますが、日付にはしっかり元号が使用されていました。



8月15日(月)すげ

 耐えることができるのなら耐え難いことではないでしょうし、忍ぶことができるのであれば忍び難いことではないでしょう。もちろん、耐え難いことであれば耐えることはできないでしょうし、忍び難いことであれば忍ぶことはできないでしょう。ここにこそまさに絶対矛盾の自己同一が成立しているわけですが、この発言当時はまだ人間ではなかったはずですから、そりゃ人間にはとうてい不可能なことができたとしても、おかしくはないんですね。すげ。



8月16日(火)ゲージュツの典型

 「戦争(映画)だ〜い好き!」とかいうタイトルのもとでそれ系の映画が上映される、芸術はイデオロギーを免れているというイデオロギー丸出しの典型的な映画祭があるそうです。まさか開催されたりしないですよね。芸術だってけっしてイデオロギーを免れていませんよ。そういう身ぶりをすることと、実際に免れていることとは、まったく別のことです。いくらなんでもそのくらいのことはわかるでしょう。つまり、確信犯だってことです。代表の方は、きっと戦争大好きなんでしょう。まあ、人の好き嫌いに文句をつけることはありません。たんに品性下劣だと蔑むだけです。問題は、こういうことをやらかすことが正義に反しているということです。不正なんですよ。



8月17日(水)『異邦人』

 中央線で国立から八王子の学校へ通いながら、八王子付近で作った曲だそうです。国立から八王子なんて、20分もかからないのに、たしかに「空と大地が触れ合う彼方」って感じなんでしょう。八王子からすると、浅川を渡った段階でもはやそこは異郷であり、多摩川の向こう側なんて、どこも同じ、子どもの頃は立川も新宿も大差ありませんでした。ところで作曲者は、音楽を通じて伝道活動を行っているのですが、まあ仕方ないです。



8月18日(木)『female』

 どうしてこんなのをレンタルしてしまったのかとずっと不思議に思いながら見ていましたが、4作目でようやく、その監督の作品が含まれていたからだということを思い出しました。5人の監督によるオムニバス形式の映画でしたが、4作目以外はどれもあれでした(4作目も、その年齢でそこいきますか、というところがないわけではないですが、まあ、同級生の母親が大塚寧々なら仕方ないか)。2作目は、作り手たちは楽しくやってるようですが、それだけいっそう見てる方は苦痛しか感じないという代物です。3作目がもっともひどいと思いましたが、きっとジェンダーバイアスが気に入らなかったからでしょう。これなら、「実は…」とか「本当は…」なんてものはフィクションだということを明確に前提して作られているAVの方がはるかに潔いと思います。



8月19日(金)過去の人たち

 ぺろぐりとポストモダンの旗手が呆談なさっているのですが、まさに呆談です。おおさかなんちゃらの会を持ち上げること、持ち上げること。ある宗教政党の支持母体である宗教団体は平和主義だとか言うわけですが、だったらなぜイラク派兵に賛成できたのか、ぜひ教えてほしいものです。民進党は現都知事を支持すべきだったとか言うわけですが、他方、実際に支持された人物のことは、筑紫哲也を凡庸にしたような人と評するのですよ(この評し方が相変わらずで凡庸なんですけどね)。だとすると、筑紫哲也を凡庸にすると、核武装を口にするようなやつに劣るってことなんですか。教皇なんぞが欧州議会で発言することを評価しておいて、大衆の反逆なんてよく言えますね。



8月20日(土)隠せよ

 隣の市で市長選と市議会議員選が行われていて、おおさかなんちゃらの会のやつの選挙カーによく出くわすのです。公務員叩きするのはいいですが、そいつは自分の出身大学を連呼するのです。それがなんと、吹田に本部をもち、豊中と箕面に支部をもつ、あの大学なんですよ。あれぇ〜、公務員叩きするのに、そんな恥ずべき過去をゲロっちゃっていいんすかねぇ〜。



8月21日(日)迷惑を返すってなんだよ

 一昨日は、総裁が行政府の長にして立法府の長である政党に公認されている候補者の選挙カーに道をふさがれたので、「邪魔だなぁ」と言ってやったら、マイクを使って「ご迷惑をおかけしております」と言ってきたので、「迷惑だと思うんならすんなよ」と言い返すと、「このご迷惑は箕面市議会の議場でお返しいたします」と図に乗るので、「いらねぇーよ」と答えておきました。どーせ箕面市民じゃねーし。まったく子どもじみてますね、はい。



8月22日(月)ゲロ男の過去

 隠すべき過去をゲロっていた方は、実は弁護士でした。驚くべきことに、おおさかなんちゃらの会の代表で大阪市の行政府の長だったのが推進した「震災がれき焼却」をめぐって逮捕された方の主任弁護士を務めているさなか、突如として、その会から大阪府会議員に立候補されていたのです。このゲロ男がどれほど公正無私なお人柄であろうと、それはどうでもよいことです。ご本人のパーソナリティからは独立して、利敵行為というものが成立していたとしたら、それは立派な「ふせい」でしょう。あっ、「ふせい」には興味がない、なんせ眼目は都構想だから? くだんねぇ。



8月23日(火)首都圏の被害が重要なんですよね

 行政府の長にして立法府の長がマリオになったことについていろいろ言われているようですが、総務省の陰謀のせいでうちの受像機は使えなくなっているので、そのバカマリオ映像を含む民族の祭典そのものから排除されています。ざまあざまあ。ところで、首都圏が台風の被害に遭っているときに地球の裏側でマリオとは……、といったような批判めいた文を目にしましたが、こういう言い方って、結局東京中心主義なんじゃないでしょうか。首都圏が台風の被害に遭うずっと前から、東北にはアンダー・コントロールじゃないものがありますし、沖縄では連日機動隊が暴力をむき出しにしています。東京中心主義なんだから、原発も放射性廃棄物も米軍基地も全部引き受けてくださいよ。



8月24日(水)ひどすぎる講演

 ぺけぺけミーティングというのがあって、朝から吹田へ行きました。「合理的理由かわがままか?」というタイトルがつけられた講演の中で、「アファーマティブアクションは合理的配慮ではない」という驚愕すべき主張を聞きました。もちろん聞いただけではなく、プリントされたパワポ原稿という証拠もあります。差別撤廃がなぜ合理的でないのか、私にはまったくわかりません。そんなわけでアンケート用紙にはまたしても余計なことを書いてしまい、またいずれ呼び出されるか、訪問を受けるかするのでしょうか。いくら現場の人だからって、もう少し勉強した方がよいのではないかと思いました。



8月25日(木)理解不能

 行政府の長にして立法の長でありマリオでもあるのが、漏れ伝わるところによれば「土管」から姿を現したそうですが、それで思い出しました。かつて、なんちゃらという文芸評論家が、日本人というのは土管の中で「われわれ意識」をもっており、土管の外からこの「われわれ意識」をもたない者が何か言おうとしても、それはけっして届かない、というようなことを言ってましたね。こんな素朴なバカをもちあげる倫理学者たちもいて、やっぱ感じるだけでものを考えない人たちというのは、どこにでもいるんだなぁと思ったものでした。くそが。



8月26日(金)不敬だろ

 行政府の長にして立法府の長であるマリオが、この共同体は宗教に寛容だとおっしゃったそうですが、そりゃそうでしょう。閣僚が揃って靖国へ行っても、行政府の長にして立法府の長であるマリオが玉ぐし料を納めても、な〜んにも問題にならないのですからね。しかしそんなことでよいのでしょうか。国民あげて国家神道に帰依しないといけないんじゃないのでしょうか。少なくとも、まずは連立を組むあの人たちを不敬罪で逮捕しないと。



8月27日(土)国威発揚以外になんですか

 民族の祭典によるメリットとしてNHKが第一に「国威発揚」としたことを「ビックリ仰天した視聴者も多かっただろう」とか言ってる日刊なんちゃらがあるのですが、そんなことを言っちゃってることに「ビックリ仰天した」人の方がだんぜん多いでしょう。民族の祭典に、国威発揚以外の意味があるんですか。まあ、一部のごうつくばりが金を儲けるということはあるでしょう。でもまあ、こういうごうつくばりはたいていナショナリストだったりするので国威発揚に括ってもよいでしょう。さあ、日刊なんちゃらさん、国威発揚以外に何があるのか、教えてくださいよ。



8月28日(日)クソのまま

 犯罪を犯すとなぜ親が出てきて謝罪しなきゃいけないのでしょうか。70年代に過激派の親がそういうことをやらされ、90年代にオウム関係者の親がやはりそういうことをやらされたときに、柄谷行人は20年たっても何も変わっていないと嘆いたものですが、21世紀に入っても、この共同体はクソのままです。これって万世一系とつながってるんでしょうか。だったら、疲れたから辞めたいとか言ってる元神の息子に、まずは責任とって謝っていただかないといけないですね。



8月29日(月)性癖を公にする理由などない

 犯罪を犯すとなぜ性癖をべらべらとしゃべらないといけないのでしょうか。そしてそれを問う側が正義面しちゃうのはなぜなんでしょうか。公的領域/私的領域の区別すらできないようなバカな質問をするバカの親はバカでしょうけど、しかしそんなバカな質問をするバカに代ってバカな親が責任をとるべきだ、なんてふうには思いません。バカな質問をするバカ自身がそのバカさ加減の責任をとるべきです。



8月30日(火)生き残りゃいいってもんじゃない

 昨日は19世紀フランスの哲学者にして政治家だったクーザンのお話をうかがいました。クーザン自身の哲学にはさほど見るべきところはないのですが、政治家として、ラディカルな路線を切ることによって哲学を学問として生き残らせることに貢献したとのことでした。私はつねづね、「生き残りのため」と称して学問性のかけらもないなんちゃら哲学とかいう領域がねつ造され、そのせいで学問性のかけらもない人たちばかりが生き残ってしまうくらいなら、いっそ生き残らない方がよいのではないかと思っているのですが、しかしクーザンの功績によってデリダのような人が生み出されたことは間違いありません。ここから帰結するのは、「だからなんでもいいから生き残らないと」ではなく、「やっぱヨーロッパとこの共同体はまったく異なっているのだろうなぁ」ということです。 



8月31日(水)謝罪シリーズ

 職質というでたらめに発砲した方が逮捕されてしまいましたが、これでまたしても親の謝罪シリーズが継続されるのでしょうか。こんなことをやらかす以上、きっと隠された性癖があるに違いないと考えるあんなバカやこんなバカには、ぜひ性癖を問いただしていただきたいものです。そしてまた、消えかかっていたゲーニンたちによる自分だけがイケてると思う一家言の披露合戦が始まり…。しかしこの反復にはなんの可能性もありません。



9月1日(木)倫理は楽ちんだ

 と思いきや、ご本人が亡くなってしまったためなんでしょうか、それとも首都圏の事件じゃないからでしょうか、もう何も報道されなくなってしまいました。「死者の責任は問えない」というのは、ある哲学史家の研究者がシンポジウムで吐いたとんでも発言ですが、これはやっぱこの共同体の倫理なんでしょうか。まあ、倫理なんてどうでもいいですから、ぜひ法のレヴェルで物事を考えていただきたいものです。と思ったのですが、この共同体は法治主義じゃありませんでした。わはは。



9月2日(金)いたく立腹

 職場の食堂でこそこそ昼ご飯を食べていたら、目の前に「うちの職場はお金持ちなんだなぁ」と痛感させてくれる大画面があり、どーでもいい情報を流してくれているので、「やっぱうちの職場はお金持ちなんだなぁ」と思っていたのですが…。職場の公式 Facebook の宣伝があり、ああ、それなら知ってます、リケジョコンテストという名の差別コンテストに出て優勝した学生のことを記事にしたけれど、まずいからただちに削除してアップしたことをなかったことにしたことのあるSNSですよね、って思いました。そんなわけで、こそこそ昼ご飯を食べることもままなりません。



9月5日(月)抜かりない

 土曜日に休日出勤し、日曜日に東京を日帰りし、そして月曜日にフランクフルトへ。なんとこれではまるでできるリーマンじゃないですか。今回は飛行機が時刻通りに到着し、空港からの電車もちゃんとやってきて、これはおかしいと思っていたら、ホテルがやってくれました。「今日はネットが使えないよ」と。「今日だけ?」と嫌味半分で訊いてやったら、「そう望む」だと。もはや希望の世界ですか。



9月6日(火)『ヒッチコック』

 ヒッチコックを演じるのは、恐ろしいことにレクター博士。ヒッチコックが俳優の部屋をのぞき見したりしていると、それはそれでキモいものがありますが、しかしレクター博士だと、もうのぞきながら殺してしまうのではないかくらいの勢いがあります。ところでヒッチコックはグレース・ケリーの部屋ものぞいていたのでしょうか。そんなことが許されるのか…。



9月7日(水)『マネーモンスター』

 なんつーか、中途半端に正義面するのがこんなにいやらしいとは…、という映画です。ひょっとして、それを示すための映画だったのかと思うくらいです。一応、悪者とされている男が、「株で儲かってるときは不正があろうと文句は言わないだろっ」と言うのですが、それをあの正義の味方たちは否定できるんでしょうか。もう、株とかやってる時点でアウトなんですけどねー。



9月8日(木)○○○回記念

 昨日は、2007年から毎年続けてきたコロキウムの第10回目がフランクフルトでありました。いつもは発表が終わると解放感に満たされ、自分が一番最初の発表者だったりすると、他の方の発表に対してはまったく傍観者になれたのですが、今回は最初に発表しても、なんだかずるずると参加者になってしまいました。ひょっとしたら、10回で区切りをつけるかもしれないとかいう話があったからかもしれません。長く続けることそのことに価値を見出し、○○○回記念とかいって特別な催し物をするのはたんなる天皇主義にすぎないわけですが、中身を伴った研究会を続けるなら、それなりに意味はあるかもしれないとか、ちょっと考えました。



9月9日(金)『暗殺教室〜卒業編〜』

 面白ければ何をしてもよいという信条をもちつつ、その実、別に面白くも何ともない番組を作り続けるあの局の映画なので、見たくなかったのですが、仕方がないのでなんとか我慢し続けたのですが、やっぱり30分でダウンしました。世の中では、こういうのが流行っているのでしょうか。もうどこが面白いのかもさっぱりわかりません。ヒッチコックが見たら、製作者も監督も秒殺されるに違いありません。



9月10日(土)エッセンにて

 昨日はエッセンへ場所を移してコロキウムの第2ラウンドがありました。予定していたこととは異なり、学生が発表し、それをきっかけとして討論を行うという形式のものになりましたが、参加者たちの問題意識にひっかかる内容だったので、なかなか楽しい時間を過ごすことができました。昨年参加した学生もそうでしたが、今年の学生も非常に真面目そうで、しかし真面目なだけでは研究職には就けないことを考えると、なんだか切ないものがありました。



9月11日(日)スマホ

 7月の出張中にスマホが使えなくなってしまったので、東京でいまのスマホを購入したのですが、その際店員は3つの人気商品を提示し、しかしそのうちのあるモデルについては、それが「××製だから」という理由で避ける客がたくさんいると言い、アクオスとエクスペリアを勧めてきました。ドイツではその会社のスマホには、しっかり会社名が記されているのに、私のものには「SAMSUNG」と書かれていません。この違いは、ひょっとして差別と関係しているのでしょうか。



9月12日(月)こんなはずはないはず

 今回は夏が戻ってきた中での滞在で、まあ、連日34℃とか35℃とかを経験していた者としては、ほとんどガキんちょがグレてる程度にしか感じませんでした。おまけにクーラーも寒いほど効きました。この週末は雨の予報もあったのですが、予報が外れて雨に降られることもありませんでした。こんなことでよいのでしょうか。



9月13日(火)ビンゴ

 やはりそんなことではよくなかったようで、出発が1時間くらい遅れ、着陸時には着陸をやり直すということがありました。画面には、もう滑走路しかないという状況で、再び上昇を始め、なんと淡路島の向こうあたりまで引き返しました。なんなら伊丹におりてくれてもいいんだぞ、許してやるぞ、と思ったのですが、律儀に地の果てへ向かい、2度目は成功しました。そして地上におりたつと、この1週間目にすることのなかった雨が降っていました。やはりたんつぼなんでしょう。



9月14日(水)『信長協奏曲』

 面白ければ何をしてもよいという信条をもちつつ、その実、別に面白くも何ともない番組を作り続けるあの局の映画なので、見たくなかったのですが、仕方がないのでなんとか我慢し続けたのですが、やっぱり30分でダウンしました。世の中では、こういうのが流行っているのでしょうか。もうどこが面白いのかもさっぱりわかりません。ヒッチコックが見たら、製作者も監督も秒殺されるに違いありません。



9月15日(木)国益なんてどーでもいいっす

 他の国籍をもっていると国益を損なうそうで、それが事柄の真理だとしたら、それはまったく素晴らしいことじゃないですか。くだんない国益なんぞにふりまわされることなく、世界レヴェルの正義を実現する可能性が増えるわけです。これぞ世界市民主義にほかなりません。与党がどうしようもなくナショナリストたちの集まりなのですから、せめて野党くらい、コスモポリタニズムで行きましょうよ。党内には与党顔負けの差別主義者たちがいるそうですが、そんなのは多様性とは無関係だってご存知でしょうか。



9月16日(金)カープはむしろ嫌いですけどね

 「跳ねることしかしない」だの「情けない」だの「なぜ跳ねるのか調べた研究者がいるほど」だの、まったく他人事のように説明されているのですが、創造したのはあんたたちだろって感じです。あまりにも不憫で、なるほど相棒に選ばれるのもわからないではないですが、しかしずっとあの顔で跳ねまくっているだけなんですよ。辛すぎます。しかもアメを400個も集めないと進化しないとは…。これはあれですよね、つまり進化なんかさせちゃダメだってことでしょう。



9月17日(土)さすが旧師範

 いまさらですが、小学校や中学校周辺に、やつらはほとんどいないし、ポケストップもありません。ということは、これは大人の遊びであり、大人のおもちゃってことですか。そういえば、茗荷谷にある健全な独立行政法人にはまったくいませんでしたし、ポケストップもなかったような気がします。部屋にいるだけでポケストップへ行けてモンスターボールをゲットでき場合によっては捕獲さえできてしまう(らしい)どこぞの独立行政法人とは、やはり格式が異なりますねー。



9月18日(日)騙されたボクちゃん

 差別発言を繰り返したのに寛容な(「寛容な」が一発変換されないのですが、このソフトはたしかに私から学んでいるに違いありません)都民のみなさんの圧倒的支持を得てきたあの方は、まずは騙されたかわいそうなボクちゃん路線で批判をかわそうとしました。しかしその自治体の行政府の長だったんですから、騙されたことの責任を負わなきゃいけないことは忘れちゃいけません。とか思っていたら、やっぱり騙されたかわいそうなボクちゃんなんて化けの皮はソッコーではがれてきたようですね。ぜひ、収監されてほしいものです。



9月19日(月)さあ、どーする

 そもそもこの方は公務員叩きをウリにしていたんじゃなかったでしたっけ。その方が「役人に騙された」じゃカッコ悪すぎませんか。なぜかは知りませんが、役人に騙された間抜けなボクちゃんなんて選択肢を選んではいけませんよ。そんなことでは大好きな男らしさが失われてしまいます。ひょっとして、他の国家の陰謀ってことにしますか? しかしそれだって、その国家の陰謀にはまってしまった間抜けなボクちゃんてことになってしまいます。さあ、どーする。



9月20日(火)言ってみてよ

 今日は朝から警報が発令されて、授業期間中なら全日休講のはずです。ですから、この分を10月以降、好きなときに使えるようにすべきだと思うのですが、どういうわけかそういう話にはなりません。全身ずぶ濡れとかになりつつ出勤した功徳を無にしてはいけないのではないでしょうか。「休みにしてやるよ」と言われたら、しかしもちろん、「当たり前のことをしただけです」と言い放ってやりますけどね。だからだれか、「休みにしてやるよ」と言ってみてください。



9月21日(水)『僕だけがいない街』

 僕がいなくなった世界で元妻は再婚して僕には見せたことのない笑顔で楽しく暮らしているのをあの世から僕が見るというわははな映画だと思っていましたが、そうじゃありませんでした。「前へ進むために戦う」とか「生きるために戦う」とか、なんだか周辺諸国の脅威があるから憲法に違反しても法律作っちゃえ的な発想に通じるものがありました。そろそろ戦うのは止めにして、戦わなきゃ前に進めないのなら、前に進むのは止めましょうとか、戦わないと生きられないような生き方は止めましょうとか、そういうメッセージはいかがでしょう。



9月22日(木)『聲の形』

 どーせクソ映画に違いありませんが、なんと、「非常に強い社会メッセージが伝わってくる」(「社会メッセージ」ってなんだ???)そうです。しかし字幕すら用意されていないのですから、耳の不自由な方にはその「非常に強い社会メッセージ」は伝わらないですよ。あっ、字幕すら用意しないことそれ自体が、「非常に強い社会メッセージ」なのか。要するに、排除しますよってことですね。それならよくわかります。しかしそういうのを、差別って言うんですよ。ご存知ですか。



9月23日(金)『リップヴァンウィンクルの花嫁』

180分ですよ。映画館で見てたら、絶対に2回は眠っていたと思います。2回目に目が覚めても、「あれ、まだやってんだ」と思ったことでしょう。ネット上で絶賛されているのを読むにつけ、やはり私には芸術を解する能力が著しく欠けていることがよくわかりました。繰り返される撮影の技法は2回でおなかいっぱいになるし、バックに流れるクラシックはやはり2回でうるさくて仕方がありません。まあ、東京選挙区で電波を支持しちゃった監督ですから、もうこれからは見なくてもよいのかもしれません。



9月24日(土)笑わしよる

 ついでに言うと、話もさっぱりです。末期がんの女性がウェディングドレスを身につけて死んでいくって話、私にはたんなる女性蔑視にしか受け取れないのですが、ひょっとして何か深い意味でもあるのでしょうか。きっとないでしょう。その女性はAV嬢なんですが、名前は「真白」です。舐めてんでしょうか。ぺろりーん。一瞬ソフィアが映り、次のシーンで森田童子が歌われて…、というところだけ、「おぉ」と思いましたが、それだけです。芸術はイデオロギーを免れてるなんて、考えてんじゃないですよね、まさか。



9月25日(日)腹切らないと

 行政府の長にして自称立法府の長(議事録からは削除されているそうですが、そういうのをねつ造とか改竄とか言うんじゃないんでしょうか)であるマリオが、ニューヨークで自国のことを「いわゆる侍の国」と言ったそうです。「いわゆる」の意味が不明なのはさておき、こんなことを言ってもよいのでしょうか。なぜ右翼のみなさんは騒がないのでしょう。ここは万世一系の神国じゃなかったんですか。天皇をさしおいて侍ごときが支配してもよいのですか。この発言は完全に不敬罪にあたると思います。侍らしく、腹切らないと。


9月26日(月)拍手した議員を顕彰しないと

 行政府の長にして自称立法府の長なんだから、もう何をやってもおかしくはないわけですが、という言い方でずるずると見逃すのはやはりいけないわけで、所信表明しながらバカ騒ぎを扇動した責任をとって、やっぱ侍らしく腹を切ってほしいものです。そしてここはぜひ、呼びかけに応じて拍手した方々も顕彰しなきゃいけないので、ひとりひとり名前を明らかにするべきです。幹事長は、マリオに対する信頼の現れだとかなんだとか言ったそうですが、そんなことをやらかして近々腹切りするやつを信頼しちゃってる立派な人々なんですから、ぜひ名前を。



9月27日(火)広告屋の意図なんてどーでもいい

 差別丸出しの広告を作っても「差別する意図はありませんでした」って「意図」の問題にすればちゃらになるんだから、さすが真心の国は違いますな。あなたの心が清いかどうかなんて、日記でも書くときに問題にすりゃいいだけで、社会的には何の意味ももたないどーでもいいことなんですよ。差別は正義に反していて、あなたは正義に反したわけです。だから「わたしは正義に反しました」って言いなさいな。だから広告屋なんてのは…、いや、広告屋だけじゃなく、行政府の長にして自称立法府の長だって、同じですけどね。



9月28日(水)拍手なんてお手軽すぎる

 行政府の長にして自称立法府の長の扇動に乗っかって拍手することを下品なヤジの応酬よりよっぽどいいとか言ってる御仁がいるそうですが、つまりあれですか、893同士の抗争なんかよりファシズムの方が上等だとお考えなんですね。ところでどうでしょう、もう拍手なんてお手軽なもんじゃなくって、裸踊りをなさったらいかがでしょう。いやもう絶対その方が、日夜国防のために汗水たらたらの方たちへの敬意を表現できることになりますって。みなさんのご尽力に比べたら、裸で踊ることなど、なんてことでもありませぬ、というわけで。



9月29日(木)全部東京でどうぞ

 マリオが大阪万博開催で経済を活性化させるとかなんとかおっしゃってるそうですが、もうそういうのはいいです。そういうのは、東京だけにしましょう。東京に原発と米軍をもってきて万博もやりましょう。それがいいです。しかしよくよく考えたら、大阪はもはや「リトル東京」なんですよねー。カジノを作りたがるやつらなら、万博もやりたがるでしょう。そのときまでにはなんとかおさらばしたい。



9月30日(金)ぐったりんぎんぐ

 第3回大阪哲学ゼミナール、本日で終了しました。火曜の朝にヴィラシェク氏は地の果てに降り立ち、ひとりでリムジンバスに乗って蛍池までやってきて、そこで落ち合ったのですが、午後からいきなり、2週間ほど前のコロキウムでの原稿をわざわざドイツからもってきてくれて、90分も試問を受ける羽目に陥ってしまいました。言うまでもなく、ありがたい経験ではありますが、しかしまあ、なくても何の支障もない経験です。おかげでゼミナールが始まる前から、ぐったりんぎんぐでした。ぐは。



10月1日(土)差別主義者たち

 差別主義者のキャスターとやらを擁護するつまらんクソゲーニンがいるそうで、叩かれている人がいるとその人に味方してしまう性分だとかいう、そういう自分が大好き型のアホですが、もしそのくだらない性分を適用するのなら、叩かれたのは透析患者であり、差別主義者の方が叩いたんだから、味方する側がまったく反対なわけです。しかしこのクソは、何も知らずにやってるわけじゃなくて(まあ、ある意味じゃ何も知らないのですが)、「将来の財政状況を考えると…」とか知ったかを披露して差別主義者を擁護してもいるわけです。つまり、「財政状況を考えて透析患者を殺せ」をしっかり支持しているのです。性分がくだらないだけじゃなく、こいつもしっかり差別主義者だってことです。



10月2日(日)カモネギ

 またしても暑さが戻ってきて、仕方がないので昼に散歩したらカモネギに出会いました。そこで発見。カモネギは左手にネギをもって向かってくるのです。そうなんです、カモネギは左利きなんです。みなさんご存知でしたか。こんな発見の感動を胸にセブンに入ったら、なにを考えているのか、『サマータイム・イン・ヴェニス』が流れてくるではないですか。いったいどんな客層を念頭においているのでしょう。あれは、アメリカのくだらない規範意識が、ヨーロッパの個人主義に見事に打ち破られるというすばらしい映画だと思います。



10月3日(月)逝ってよし

 昨日はある学会の共通課題とやらでナショナリズムが再検討されたそうですが、もう、そんなものを再検討する時点で終わってますね。ナショナリズムなど検討に値しない、終わり、って言えば10秒ですむことです。それをわざわざ再検討しちゃうのは、結局ナショナリストたちが集まっているということなんでしょう。その学会ではむかし、「国家はなぜ必要か」というテーマで共同討議をやらかしたこともありましたが、提題者のアドルノ研究者は、国家はなぜ必要かなどと問うことがおこがましい、国家のおかげで生きているのに、と信仰告白をしていました。頼むから国家のためにすぐに死んでくれ、と思いました。



10月4日(火)「おわびの手紙」がクソである理由

 マリオが問題なのは、元慰安婦への「おわびの手紙」なんぞを毛頭考えていないからではありません。そんなものを要求している者たちは、所詮マリオと変りません。マリオが問題なのは、法的責任をまったく認めていないにもかかわらず、「最終的かつ不可逆的解決」を達成したと考えているからです。「おわびの手紙」なんてものを書いたところで、法的責任を認めたことにはなりません。にもかかわらずそんなものを要求する者たちは、なにもわかっちゃいません。ことによると、法的責任をかたくなに拒否し続けるマリオの方が、問題の所在を理解しているのかもしれず、あの人たちはそれ以下ってことになります。



10月5日(水)ちゃんと抗議しろよな、大先生たち!

 先生がひとりだけしかいないその大学で、ミスコンという名の差別大好きコンテストがなくなることになったそうで、それはそれで結構なことです。もっともなくなることになった理由は、それが差別だから、ということではないようです。いずれにしても、この事態を「西の筑波」の大先生たちなら、学生の自主性を軽んじる暴挙だ、とか、言論の自由に対する暴力的な弾圧だ、とかおっしゃるのではないでしょうか。ぜひ、その信念を貫くべく、三田の大学に抗議を申し入れるべきです。義を見てなさずは勇なきなりですよ。あるいは、共同正犯ですよ。



10月6日(木)どこの知事だ???

 どーせ、サメの脳みそをもつと言われた男から「たんつぼ」と呼ばれた場所の知事なんだから、とか、前言をいとも簡単にひっくり返す知事なんだから、とか言って、差別発言したって不思議じゃないよなどと、スカして見せるのは、やはり間違いでしょう。差別発言は差別発言だと指摘して、撤回と謝罪を求めるか、それに応じなければ差別主義者と呼ぶのが正しい処し方だと思います。それにしても、飲み屋での仲間内での差別的なバカ話と公的な発言の区別がつかないって、近代人の基本ができてないですよ。公私の区別が固定されたものではないことなんて知ってますけど、しかしそれは公私の区別がなくなることを意味するわけじゃありません。アホか。



10月7日(金)差別語を使う者は差別主義者だ

 差別語を使う者を差別主義者と呼んだら、すぐにしたり顔で「言葉狩りだ」と言い、「言葉を狩っても差別がなくなるわけじゃない」と立派なことを言う方がいらっしゃいます。しかしそれが意味するのは、せいぜい、言葉狩りは差別をなくすための十分条件じゃないってだけのことだってご存知でしょうか。言葉狩りが差別をなくすための必要条件かもしれないことは、どんなふうに否定なさるのでしょう。寡聞にしてこの件に関する説得力のある論証を聞いたことがありません。立派な差別主義者のみなさん、ぜひ論証してください。



10月8日(土)ふざけんな

 沖縄じゃ連日東京やらからわざわざ行ってる機動隊が市民に対して暴力を働いていて、その東京にある国権の最高機関では、領収書の金額はだれが記載しなければならないか、法律には書かれていないと、機動隊とか自衛隊とか防衛とか差別とかが大好きな人が言ってのけます。すべての行為をあますことなく列挙することは原理的に不可能なので、こんなことを言い出せば、いかなる行為についても法律には書かれていないと言う余地が生まれます。ほほう、あの方は秩序とか大好きそうで、秩序のためなら物理的な暴力もまったく辞さない人だと思っていましたが、実はアナーキストだったんですか。



10月9日(日)感情とか気持ちとか

 いまだに存続する野蛮な死刑制度に賛成する人たちのことを「殺したがるばかもの」と言ったら、犯罪者を「殺したがる」犯罪被害者の気持ちを踏みにじることになるとかで、騒いでいる法律家がいたりして、まったく法律家が情念に動かされるとは、つくづく「真心の国」なんですね。まあ、裁判官も判決に際して「遺族の感情に鑑みて」とか平気で言っちゃうわけですから、どーしようもないわけですけど。「法律には××って書かれてない」っていう子どもとかナショナリストとかの言い訳が脱法行為の正当化として通用する共同体なわけですから、もう法律は不要でしょうかね。



10月10日(月)若いころからバカなだけ

 残業が100時間を超えて自殺された方をめぐって、「わしらの若いころは…」的なバカ書き込みをわざわざする「はいはい、エラいですねー」じいさんたちがいるそうです。それはあんたらがたんに男で図々しかっただけのことなんで、そんなことを自慢すんなよって話です。ああ、あれですか、まったく価値がないか、あるいは負の価値しかないことを、さも正の価値があるかのごとくに言い立てる、私が世の中からとっとと消えてくれりゃいいのに、って願ってやまない会社にお務めだからですか。それならよくわかるので、光線を送ります。



10月11日(火)何もわかっちゃいない

 そして100時間超えたくらいで死ぬのは情けないとのたまわれる大学の大先生がいるそうで、例によって謝罪は、コメントによって「不快」になった人がいることに向けられているんですが、不快かどうかなんてどうでもいいんですよ。その発言が正義に反していたんだから、「私は不正を犯しました」とちゃんと言えって。これからは「様々な立場、考え方の人々がいることを念頭において」言葉を選ぶって、要するに今回の発言が炎上を招いたのは考え方の相違によるっていうのか。やっぱり何にもわかってないじゃないか、このバカ。



10月12日(水)差別大会か

 阪急バスは差別語を使っておきながら、差別語だとは「知りませんでした」と言い、南海電鉄は「外人」(3Kとかの報道では「外国人」と書かれているけど、実際に耳にした人には「外人」と聞こえています)のせいで迷惑かけてすみませんとわざわざ「日本人の乗客のみなさま」へお詫びして、差別する「意図はなかった」と言います。実はこっそり関西私鉄対抗差別大会でも行われているのでしょうか。どの私鉄がもっともひどい差別を行って、かつひどい言い逃れをするでしょう、ってところでしょうか。言うまでもありませんが、差別に程度の差なんてありません。差別は差別です。



10月13日(木)あんたらの意図なんてどーでもいい

 京阪なんて、ずっとむかしから「おけいはん」とかクソキャラ女性差別を定着させてきてますから、その道の老舗ですね。大阪モノレールでも、なんちゃらまどかとかいうのがいますし、阪急電車の券売機で切符を買うと、礼を言ってくるのはずっとむかしから女性です。ああ、きっと女性差別の意図なんかないんですよね。はいはい。でもねぇ、差別かどうかは意図のあるなしとは無関係だって知ってますか。ご存じないなら知っとけ。



10月14日(金)法改正などまったく不要

 白紙の領収書を問題にしないメディアは論外として、問題にするメディアでも、法改正を支持したりしているのがまったく理解できません。法改正を支持するってことは、要するにいまの法では不十分だということでしょう。しかしそれは、あの方たちの言い分をそのまま認めることを意味するだけじゃないですか。つまり、あの方たちはなんら不正なんてしていないということを認めてやるってことになるわけです。ふざけちゃいけません。あの方たちは不正を働いたのですから、不正を働いたことを認めさせなきゃ何の意味もありません。



10月15日(土)出鱈目は許されない

 「『戦闘行為』ではなかった。しかし、武器を使って殺傷あるいは物を破壊する行為はあった。」こんなことを「国権の最高機関」において堂々と言ってのける行政府の長にして自称立法府の長がいるわけです。しかしなぜ、「武器を使って殺傷あるいは物を破壊する行為」があっても、それは「戦闘行為」ではないのか。なぜなら、そこには自衛隊がいたからです。そして自衛隊がいるところは、かつて自分の写真集を出し、いまさらのように反原発とか後出しじゃんけんに熱心な「感動したっ」男によれば、戦闘地域ではないからです。なんとか言えよ、単純一郎。



10月16日(日)なにがハートカクテルだ

 阪急神戸線に乗ろうとしたら車体に見覚えのあるクソイラストが描かれてあり、乗車したらそのクソイラストがそこらじゅうにあって、しかも「プロポーズ」とかいうクソタイトルのついたクソエッセイがクソイラストとともに掲示されていました。80年代にそれらを目にしたとき、そこで描かれている無反省に資本主義を謳歌し自己肯定するバカな若者たちに非常にムカつきを覚えたものでした。ひょっとしたら、プロレタリアートによる独裁を支持させるための手の込んだ仕掛けかと思えるほどのノー天気なクソっぷりでした。



10月17日(月)80年代メンタリティ

 それをいまごろになってそこらじゅうに氾濫させて見せるとは、ひょっとして作者を辱めようという魂胆なんでしょうか。それを思うとなんだか哀れな思いがしなくもないのですが、しかし自称哲学研究者でメンタリティが80年代のままな人がどういうわけかちやほやされてそこらじゅうで害悪を垂れ流している現状を考えると、やはりこんなものはすべて消えてしまえよ、って思います。いや、当たり前ですが、自己批判した後で、です。



10月18日(火)他に誰かいなかったの???

 原発再稼働反対を唱えるやつが差別主義者であることは、反原発を唱えるやつがハイ○ガー研究者だったりすることと同一であって、別に不思議はないのかもしれませんが、しかし知事選において原発再稼働反対の差別主義者を選択せざるを得ない状況というのは、まったく悲惨以上の何物でもありません。いやもう、原発再稼働反対をのぞけば、歴史修正主義者であり靖国万歳派であり賠償金を求めるんじゃないだろうなとか平気で言ってのける人物なわけです。もはや便秘と下痢のどっちを選びますか状態です。嘆かわしい。



10月19日(水)へー

 行政府の長にして自称立法府の長が、「我が党においては(1955年の)結党以来、強行採決をしようと考えたことはない」とおっしゃったそうです。そもそもものを考えたことはあるのでしょうか。考えた上で自分のことを立法府の長だと言ったのだとしたら、それは独裁宣言をしたことになるし、考えることなく言ったのだとしたら、たんなる無知蒙昧以外の何物でもありません。どっちなんでしょうか。まあ、どっちみち「法被でハッピー」ですね。


10月20日(木)大阪はクソ

 沖縄へ暴力を行使しに行って「土人」だの「シナ人」だのと差別語を吐く公務員のホームグラウンドであり、それを非難するどころか「ご苦労様」とねぎらうありえない知事がいるこの大阪。現場の動画を見て「一生懸命命令に従い職務を遂行していたのがわか」ったそうですが、ということは、差別語を吐いて恫喝することが「一生懸命命令に従い職務を遂行」することだと理解なさっているということですね。あのこまが差別主義的であるのは命令だということなんですね。よし、あんたが沖縄へ行ってちゃんと謝ってこい。



10月21日(金)ちょっと尊敬

 3時間目に同僚の授業に出ていたら、スマホがしゃべり出し、一瞬、「やっべぇー、サイレントモードにしてなかったか」と思いましたが、しゃべり出したのは自分のものだけではありませんでした。しばらくすると、揺れが始まり、最初はあまり大きくなかったのですが、次第に大きくなり始め、しかも結構長い間揺れていました。教室は1階だったので、もう外に出たくて仕方ありませでしたが、そうこうしている間にようやく揺れがおさまりました。そして同僚は、阪神・淡路の後、教卓にはこうした際に教員がどうふるまうべきか書かれた紙がしばらく貼られてあったけど、今は貼られていないので、どうふるまえばよいのかわからない、とおっしゃったのですが、それを聞いてちょっと尊敬してしまいました。なぜなら、あの揺れの中でも教師の立場でものを考えていらっしゃったからです。どこぞの准教授など、自分が逃げることしか考えていなかったのですから。あああ。



10月22日(土)たんなる右なんだけどね

 差別語を用いながら恫喝した機動隊員を擁護する知事や閣僚はたんなるアレだとして(言うまでもなく、あの手の政治家なんだから不思議はないよ、などとどっかのおぼっちゃまくんのようにシニカルに構えてみせてはいけないのであって、こんな政治家たちは辞任するまで批判されるべきです)、差別語の前には挑発があったんだと、差別語に飛びつくような者より自分ははるかに深くものを考えています的な「冷静な」人がいます。じゃあもうちょっと深くものを考えて、どうして大阪からわざわざ暴力を行使しに行ってるのか、考えてくださいよ。「冷静な」人なんですから。



10月23日(日)傲慢と言うやつの傲慢さ

 ダイナマイトみたいなものを作った者が罪滅ぼしのために始めた賞の授賞を一方的に決めておいて、それを無視したら「傲慢だ」と言う選考委員とやらは、その発言そのものが傲慢の極みだとなぜ気がつかないのでしょうか。きっとアホだからでしょう。天下のノーベル賞様をお前のような下々の者に授与してやると言っているのに無視するとは何事だ、って言い方の傲慢さくらい、ちゃんと理解しなさいよ。



10月24日(月)ダブスタにしか見えない

 ある大学で「男女協働推進センター」とかいうのができて、広報誌で取組をご教示くださっています。言うまでもなく、取組そのものに文句を言うつもりはありません。言いたいのは、こんなに立派な活動をなさっているのに、どうしてミスコンをやめさせられないのか、ということです。企画書を書き換えさせたくらいで、何か策を講じたおつもりなんでしょうか。こんなダブスタを続けている以上、素晴らしい活動もアリバイ作りにしか見えません。ええ、ゆがんだものの見方ですけどね。しかしミスコンが女性差別だってことくらいは知ってますよ。



10月25日(火)有罪に決まってる

 164人が乗った航空機がハイジャックされて7万人の観客がいるサッカー場へ墜落しようとしたときに、これを撃墜して7万人を救おうとした軍人は有罪か無罪か。ドイツのTV番組でドラマが放送された後、アンケートしたところ、有罪が13.1%、無罪が86.9%という驚くべき結果が出ました。2006年に連邦議会で撃墜を正当化する法案が可決成立した後で、憲法裁判所によって憲法違反とする判断が下され、廃案になったとき、ハーバーマスはその判決理由のうちにカントの定言命法のエコーが聞こえると書いたものです。連邦議会で決定されたことが憲法裁判所によってひっくり返されることそれ自体を問題にする人ももちろんいて、それは正しい見解かもしれないと思います。しかし7万人を救うために164人を犠牲にしてもよいのだというロジックは、容易に戦争を可能にするのではないかと危惧します。要するに、功利主義はクソだということです。



10月26日(水)ゴース大量発生

 なんかゴースが大量発生していますが、さらにゴーストにもとんでもない確率で出会います。周囲が明るいうちはまだしも、暗くなってから自宅付近にゴースとゴーストがわんさかたむろっているのを目にして、かなり不気味な感じがしました。ところで、ナゾノクサをうっかり進化させてつらい思いをしました。もう、名前からしてクサイハナなんてかわいそうすぎますが、その容姿ときたら、コイキングよりさらに不憫になります。ひょっとして、大人のおもちゃを通じて憐憫の情を育てようとしているのでしょうか、あの会社は。



10月27日(木)『虹の女神』

 べったべたの話と言えばその通りかもしれないのですが、いろいろと疲れているせいか、2日続けて観てしまいました。主人公が使う「キミ」という二人称とか、人が笑ってるところに真顔で突っ込むところとかが、よかったのでしょうか。相変わらずの婚姻ネタは、脚本を書いてるのがあの人じゃ仕方ないから目をつぶるとして、これ現実だったらつらすぎるだろう、と思わせるストーリーで、とりあえず返す前にもう1回観とこうと思ったのでした。まあ「樋口」はうっとうしいけど。



10月28日(金)ぺろぐりは擁護を擁護するか

 わざわざ大阪から沖縄まで暴力を行使しに行って差別語をまき散らし、「知りませんでした」と自己の無知を理由に言い逃れするのがいましたが、それを「ご苦労様」と擁護し「部下ならあんな上司の下にいたい」とマジで褒められたりした知事さまがいました。その知事さまの政党に公認され参院東京選挙区で立候補したぺろぐりは、今回の「ご苦労様」についてどう言ってるのかと思って調べてみたのですが、残念ながら発言を発見できませんでした。ちゃんとほめたたえていただくか、なんならポストモダンの方と一緒に、いまさら騒いでいるのは「よほどのバカか偽善者」って、例によってスカしてくれてもいいですよ。ともかくなにか言ってみてほしいものです。



10月29日(土)なぜ???

 それで、大阪から沖縄まで暴力を行使しに行って差別語を吐いた者に「ご苦労様」と言った知事は、大阪から沖縄まで暴力を行使しに行って差別語を吐いた者に「ご苦労様」と言ったことについて、大阪から沖縄まで暴力を行使しに行って差別語を吐いた者に「ご苦労様」と言ったことは間違っていました、私は不正を働きました、と言ったのでしょうか。えっ、言ってない? 大阪から沖縄まで暴力を行使しに行って差別語を吐いた者に「ご苦労様」と言ったのに、ですか? ひょっとして、大阪から沖縄まで暴力を行使しに行って差別語を吐いた者に「ご苦労様」と言った知事は、もう辞職したんでしょうか。えっ、まだ辞職してない? 大阪から沖縄まで暴力を行使しに行って差別語を吐いた者に「ご苦労様」と言ったのに、ですか?



10月30日(日)やったぜ

 秋晴れの日曜日。行楽地は家族連れで賑わいました。そうですか。よかったですね。この場合、家族とは、父と母(この順序は重要です)、ガキんちょ(たち)、場合によっては父方の父と母ですね。こういう日本会議的‐NHK的日曜日を過ごさなくて済んでいるのは、パーソナリティが反日だからなんでしょうね。やったぜ。そんなわけで、することもないので千里中央までぶらぶらしましたが、道の途中にある○○クリニックが改装中になっていました。ここにはかつて、コンパンがいたことを私は知っています。それは内緒でしょうけど。



10月31日(月)『バタフライ・エフェクト』

 以前レンタルしたことがあるはずなのに、観ていてもまったく記憶がよみがえってきません。そのうち思い出すかと思いきや、ついに最初から最後まで、まるで初見でした。おかしい。絶対に観たことがあるはずなのに。ひょっとして、私もあの能力をもっていて、使ってしまったのでしょうか。使ったことさえ記憶にないのですが…。しかしまあ、あの能力をもっていたとしても、人助けのために使うなんてことはないでしょう。ひたすら悪用します。



11月1日(火)『ズートピア』

 どれだけ自己批判しても許されません。こんなものを見てしまいました。しかもわざわざ貯まっていたポイントを使ってです。まあ、やはりこの人たちは…、ということを確認することはできたのですが、しかしそんな確認必要ないだろって言われれば、その通りです。9割の弱者はなにをやらかすかわからん、とかいうメッセージを聞き取るまでもなく、警官が主人公になってる時点で、ディズニーそのものじゃないですか。多様性のある社会とか言ってますが、その共同体には、言うまでもなく共産主義者やら社会主義者やらは含まれませんよね、なんつってもパージしちゃいますからね、実際にそうしてきたように。そんなわけで、弁解の余地もありません。



11月2日(水)シニシズムですらなく

 シニシズムですらなく、自分のことを「保守派」と名乗るような者たちを、私の友人は非常に丁寧に批判するのですが、なんせ相手は「保守派」を自認しちゃうような人たちなので、論理性も何もないわけです。瞬間湯沸かし器なのですぐに「バーカ」とか言ってしまうか、理性の他者だと決めつけて討議不能だと判断してしまう私のようなものからすると、友人の態度にはまったく頭が下がりますが、あの人たちにはもったいなすぎる対応です。



11月3日(木)美だけが特別である根拠を述べよ

 ナチス風の制服はカッコがいいそうです。だからクソアイドルたちが着れば、「クソアイドルたちにも衣裳」ってことになるのでしょうか。こんなものを着せて喜んでる方たちは、きっと、優れた美的センスをお持ちなんでしょうね。美的センスなんて誤差にすぎず、美的センスがある人っていうのは、自分には美的センスがあるって思いこんでる人にすぎない、なんてふうにはけっして考えることのできない、考えるセンスには恵まれていない人たちのようですけどね。確実に言えるのは、美はイデオロギーを免れているわけではないということです。美だけが安全地帯だなんてわけがありません。「純粋に」カッコがいいなどと、形容詞をいくつつけてごまかそうとしたって、ナチスはナチスなんですよ。アホが。



11月4日(金)どっちみち村の祭りなのか

 強行採決すりゃあいい、と公言した大臣が更迭されないどころか、実際に強行採決が行われ、大臣の言った通りになるという状況は、やはりとても民主主義国家とは言えないわけです。そりゃあ、憲法違反の安全保障関連法案だって強制採決されたんだから、なんだってあるだろう、というのはその通りだと思いますが、だからと言って、いまごろ騒いでいるのは「よほどのバカか偽善者」とスカしてりゃあいい、ってもんでもありません。かつて選挙中に大平正芳が死んでそのおかげで政権与党が圧勝するという村の祭りがあり、いつか「あのときの方がまだましだった」とか口にするような時代が来てしまうのだろうかと思ったものですが、あああ。



11月5日(土)ああ、うっとーしぃ

 ああ、知ってる知ってる、21世紀にもなって男気がどうこうとかいってちやほやされちゃってる人ですよね。でもその人って、別にずーーーっと球場が狭いあの球団にいたわけじゃなくって、アメリカへ行ってひと稼ぎしてきたんでしょ。そろそろ稼げないってわかったから戻ってきただけですよね。阪ちんの若いピッチャーが内角に投げたら、俺のときはど真ん中だけ投げろって、吠えたんでしたっけ。ずっこいですよね、フツーに考えて。しかもその阪ちんのピッチャーは、ノーコンがウリなのに。でもいいのか、なんせ男気だから。男気のある人には、ど真ん中以外投げちゃいけませんよね。いや、もう打席に立っていただくだけで認定ホームランとかにすればよかったのに。なんなら、予告先発しただけで、もう勝ちにしちゃうとか。きっと嫌味だってわかんないですよねー。



11月6日(日)まあ、誤解ではないのですが

 クソアイドルがナチス風の衣裳をまとったことが問題になっていて、それは当たり前のことなんですが、この騒動の「火付け役を発見した」とか言って嬉々としている方は、きっと、お前なんかに火をつけてもらわなくたってちゃんと問題だってわかっていたし、自分が問題提起していたのに、ってことなんですよね。まさか、せっかくわいわい楽しくやってたのに水を差しやがって、なんてわけじゃないですよね。しかしそうじゃないんだったら、「火付け役を発見した」とか言って騒がない方がいいですよ、「誤解」されますからねー。



11月7日(月)行きたくねー

 昨日は、企画書を書き換えただけでいまだにミスコンを続けている大学祭の喧騒の中、フィヒテ協会の大会がありました。フィヒテは、哲学者としてあまりメジャーではなく、そのせいなのかフィヒテ研究者には日陰者同士、非常に謙虚な方たちが多く、学会の雰囲気としては大変好感がもてます。今週末には哲学の王道の学会がありますが、そこに集う多くの研究者たちが王道研究者として鼻持ちならないのとは、雲泥の差です。あ〜、行きたくねー。



11月8日(火)差別語を吐く自由などない

 なんと沖縄担当相が、差別語を差別語と断定できないと言いました。「言論の自由はどなたにもある」と、まるで言い逃れしようとする中学生並みの言い分です。差別語を吐く自由など、存在しないのですよ。それとも大阪からわざわざ暴力を行使しに行く機動隊員には、ご褒美として差別語を吐く自由が沖縄担当相から与えられているのでしょうか。口にしたのが差別語じゃなかったのなら、処分したのは不当じゃないですか。ちゃんと不当だと言うべきですよ。労をねぎらったあれは「不適切な」発言と言ったわけですが、どこが不適切なのかと、問いただすべきですよ。差別語と断定できないのなら、不当な処分と不当な判断に、断固抗議すべきです。できないのなら、辞任しろ。



11月9日(水)なのに差別主義者は大統領になれる

 アメリカも日本並みなんですねぇ。あのアメリカが、差別発言を繰り返したのが都知事だったり府知事だったり市長だったり、差別語を吐いた機動隊員の労をねぎらうのが府知事だったり、差別発言を差別発言と断定できないのが閣僚だったり、自分のことを立法府の長だと言ってみせるのが行政府の長だったりするこの共同体並みに、成り下がってしまいましたか。各種調査によれば、支持者の75パーセントがメキシコとの国境に壁を作ることに賛成しているようなのが当選し、黒人の87パーセントが支持している候補が負けるのです。まあ、レーガンやブッシュやWも大統領だったんですけどね。



11月10日(木)『この世界の片隅に』

 「日本中の想いが結集!」とかいうコピーがつけられている時点でクソ映画であることに間違いないのですが、こんなクソ映画がありましたって「100年先も伝えたい」とはまったく思いません。監督の名前を見ると大笑いしそうになりますが、「僕は、アニメの中で普通の日常生活の機微を描きたいと思ってい」るそうです。ああ、だから侵略戦争を「天災」と呼び、被害者意識丸出しになれるわけですね。「『この世界の片隅に』は、戦争が対極にあるので、毎日の生活を平然と送ることのすばらしさが浮き上がってくる」そうですが、侵略戦争を平然とやってのけることがすばらしいとは、まったく思いませんね。いくらげーじゅつかだって、少しはものを考えてください。



11月11日(金)『パーフェクト・ルーム』

 どんでんがえしやらエロいシーンやらが面白いのかもしれませんが、まあしかし見終わると、早く寝ればよかったとしか思わない映画です。女性に乱暴を働いたヤツがその兄に諌められると、お前はオレと妹が父親に虐待されていたのに優雅に過ごしていたよな的なことを言うのです。言われた兄は、知らなかったんだと弁解します。その間、乱暴された女性は放置です。吉本だったら、「ほったらかしか〜い」とツッコミがはいるようなシーンですよ、まったく。ぼくちゃんが女性を虐待したのは、ぼくちゃんが父親から虐待を受けていたからであり、それをだれにも助けてもらえなかったからだよ、エ〜ン、ってアホですか。そんなわけで、ただのエロ映画ではありません。ひどいエロ映画です。



11月12日(土)クソコマーシャル

 「Amazonプライム」のクソコマーシャルがいかにクソかということについて書こうと思っていたら、なんと、「赤ちゃんに怖がられシュンとする愛犬のためにライオンの被り物をネット注文する家族のふれあいを描いた」このクソコマーシャル、「心がほっこりするその内容に癒やされるという人も多いのでは?」だって。そんなやついねぇーだろ、って思ってるんですけど???「パパ好演で反響」って、この報道自体がコマーシャルじゃねーのかよ、くだんない家族主義万歳の。どうしてこう、クソコマーシャルばっかが氾濫するんだろう。クソ広告屋のせいに違いない。



11月13日(日)王道の学会について

 そんなわけで昨日は哲学の王道の学会がありました。セシウム134の物理学的半減期は2年でも、セシウム137の物理学的半減期は30年だとか、事故調査委員会がはじめっから個人の責任は問わないと宣言したこととか、いやそんなことよりなにより、哲学の王道協会が、なんの問題意識もないにもかかわらず、そこで大会を開くことによって、いかにもそこの問題に関心を寄せていますよ的なポーズをとることに加担したくなかったことから、当初、参加することは拒否したのです。にもかかわらず、シンポジウムの司会にあてられてしまい、行かざるを得なくなってしまったのでした。



11月14日(月)あああ

 しかし司会はふたりで行われるので、もうひとりに任せて黙ってりゃいいかと思ったのですが、あれよあれよと言う間に発表する羽目に陥ってしまいました。テーマは「3.11後の「公共」とカント」で、副題として Kant in Fukushima というのがくっついています。知り合いのドイツ人に言ったら、「カントは Fukushima にいたんだろ」と笑っていましたが、笑いごとではありません。Fukushima というのは、言うまでもなく Hiroshima や Nagasaki と同じ意味なんだと思いますが、そういうことを語るための知識があまりにも少なすぎます。せいぜい、基準値が満たされているのは基準値を上げたからだとか、「飛び込み」と呼ばれる人たちがいることくらいしか、知らないのです。



11月15日(火)ずるいなぁ

 そんなわけでアウトでした。パネリストは、私以外は、ほんとはちゃらいだけなのにどういうわけか真面目な倫理学者だと誤解され続けている開催校の方と、王道協会会長であって、しばしば非常に辛辣なことを口にしても口調があまりにも穏やかなので辛辣なことを言われているマヌケな相手にそのことに気づかれないようなずるい方。正統派カント学者たちを挑発しようというのがパネリストの総意ではありましたが、どうみても挑発の結果を引き受ける役回りは私のところにきそうじゃないですか。そして実際その通りの展開になって、1時間近く半笑い状態でした。ずるい方は、カントじゃダメだという主張をされていたのに、最後に「私は心情倫理学者なのでお許しください」とおっしゃってしれーっとなさっているのですよ。これで正統派たちは溜飲を下げたのかもしれませんが、それこそずるい方の狙いなんです。こう言えば、あんたたちは満足だろってことなんですよ。ああ、なんてひどい方なんだ。まあ、私は口が裂けても自分のことを「心情倫理学者だ」なんて言えません。いや、口を裂かれるくらいなら言っちゃいそうです。けけけ。



11月16日(水)心情倫理は不正である

 言うまでもなく、心情倫理はダメです。ただたんにダメってだけじゃなく、不正です。心情倫理は、差別語を吐いた者が「そんなつもりはありませんでした」と言えば、免罪せざるを得ないんじゃないでしょうか。しかし重要なのは、そんなつもりがあったかどうかなんかじゃなく、差別語を吐くことが人権侵害であり、したがってそこには法的な問題があるということです。そんなつもりがあったかどうかは、日記でも書くときにせいぜい悩んでください。しかしそうやって悩んだからって、権利侵害がちゃらになるわけでもないことは、だれだって知ってますよね。そんなわけで、権利侵害を個人の心のもちようによってちゃらにしようとする心情倫理は不正です。



11月17日(木)本当の心情

 いやいや「そんなつもりはありませんでした」とか言っても、本当はそうじゃないんだ、本当の心情を問題にしなきゃダメだ、そしてその本当の心情を問題にするのが他ならぬ心情倫理だ、と心情倫理学者は主張するでしょうか。しかしある心情が本当かどうかはどうすればわかるのでしょう。もし本当かどうかを知るのが当人だけだとしたら、「そんなつもりはありませんでした」と当人が言えば、それが本当の心情だということになるでしょう。これじゃダメなことは自明ですよね。じゃあ、本当かどうかは当人にも知りえないのであって、当人はつねに「これは本当の心情だろうか」と問い続けなければいけない、というのが正解なんでしょうか。カント倫理学はこれだと思いますが、これもまた問題だと思います。



11月18日(金)病か粛清か

 本当の心情を知ることは原理的に不可能であるにもかかわらず、それを問い続けなければならないとしたら、真面目な人ほど病になります。病になっていない人は、問い続けるのを途中でやめている人であって、不真面目な人です。あるいは、構造的には、総括を果たすことのできたただひとりの「神」を前にして、総括することが要求され続け、総括は原理的に終えることができないため、処刑されることになったという、ある集団の病理と同じです。もうこんなことはやめにしましょうよ。



11月19日(土)あんなのやこんなの

 奈良県警による取り調べ中の暴行によって殺されたのではないか、という告発状が、ある遺族から提出されていることをご存知でしょうか。まだ立件されていないし立証されていませんが、もし暴行によって殺されていたのだとしたら、やっぱあれでしょうか、不適切な行為があったとはいえ、職務に忠実であり、まことにご苦労様と労をねぎらうバ○が出てくるのでしょうか。奈良と言えば、戦争犯罪を法によって裁かれないために公文書を焼却処分し、そのことをまるで功績であるかのように人前で語っていた法務大臣(!!!)が長いこと選出されてきたところですね。もちろん、奈良には特有の属性があって、それがあんなのやこんなのを生み出しているんだなんて言ってるわけじゃありませんからね。



11月20日(日)ドリームは拷問
 
 すると、拷問を愛国心ゆえに積極的に活用することやメキシコとの国境に壁を作りだすことを、アメリカン・ドリームと呼んだわけですね、あの方は。こんな嫌味が言えるようになったなんて、だてに自席発言を繰り返してきたわけじゃありませんね。後世の歴史家がフツーに考えたら、拷問を認めたり国境に壁を設けることを「ドリーム」なんて呼ぶのは嫌味以外の何物でもないということになるでしょう。発言者は行政府の長ですしね。しかしまず間違いなく、この発言は嫌味じゃないんですよ。どのようにすれば、この状況を正しく伝えられるんでしょうか。だってフツーにものを考える能力があれば、だれだって嫌味だとしか判断できないですよ。



11月21日(月)臣民的デモ=クソ

 吉祥寺で反天皇制のデモがあり、右やら差別語を吐くと「ご苦労様」と言ってもらえる暴力集団やらがウロウロしていたそうで、せっかく平和なデモが定着してきたのにこれじゃあやっぱりデモは怖いって思われてしまうからよそでやってくれ、と言うお上品な方がいらっしゃるそうです。こういう人にとっては、右やら暴力集団やらが悪いんじゃなくって、右やら暴力集団やらを呼んでくる(呼んでねーし)反天皇制のデモが悪いんですよね。もっと臣民的デモをやりましょう、ってことですね。はいはい。沖縄だって、政府の反対をするから暴力集団を呼び寄せるのだ、もっと臣民的にやりましょう、ってことになるんですね。はいはい。



11月22日(火)近代主義が極左って・・・

 びっくりするのは、法の下の平等なんて、近代主義以外のなにものでもないのに、これを主張すると極左と呼ばれることです。なんとも極左もおとなしくなったものだと思います。極左と言えば、爆弾闘争であり内ゲバでしょう。報道においてその行為を記述するのに尊敬語やらが使用されるような存在者がいるのはおかしい、ただそれだけの話ですよ。こんなことしか主張しないやつはブルジョワだと批判されるのならまだわかりますが、いったいどうなっちゃってるんでしょうか。しかしまあ、実はわからないでもないのです。リベラルのつもりのペログリやら高橋やらも「お言葉」とか言って憲法違反の「やめたい」発言を評価しちゃうわけですから。アホぬかせ。



11月23日(水)差別じゃなかったら何なんだ???

 暴力集団の一員が差別語(といっても、もうひとつの方は徹底してなかったことにしているわけですが)を吐いたことについて、政府は「差別と断定できない」という見解を示したそうです。だったら、その差別主義者を処分したのはおかしいことになります。処分を取り消すように働きかけてくださいよ。冤罪者を出しちゃいけませんから。差別主義者のご本人も、処分は不当だと騒ぎなさいよ。それが公共性の実現というものです。なんなら、お仲間に守ってもらいながらデモをなさってもよい。いや、デモをすべきです。そしたら「ご苦労様」と言ってくれるあれが出てきますしね。



11月24日(木)国会議員さま 1

 わが心のふるさと八王子選出の国会議員さまが野党の国会対応を「田舎のプロレス」とおっしゃったことを謝罪したそうですが、この方の持論によれば「悪くないと思っていることでも、その場を謝ることで収める」そうで、みずから「田舎のプロレス」をやって見せてなんぼほど人を笑かそうとしているのか見当もつきません。しかし笑いをとれたからって、勘違いしちゃいけませんよ。とれたのは失笑とか嘲笑とかですからね。「日本人はものすごく素直な国民、民族」とかと言ったこともあるようですが、○○人は○○の国籍をもつ者以上でも以下でもないので、けっして民族なんかじゃありません。それとも国民国家を否定なさるんでしょうか。



11月25日(金)国会議員さま 2

 天皇は「大きな大家族の父親のような存在」とおっしゃった国会議員がいるそうですが、「大きな大家族」ってなんでしょうか。「小さな大家族」とか「大きな小家族」とかと同じくらいに意味不明なのですが、まあ、天皇が父親のような存在なんだからなんでもありってことでしょうかね。ところでこの「大きな大家族」の構成員たちはコンテクストから言って国民なんでしょうけど、すると国民たちは<近親相姦による子どものような存在>ということになるのでしょうか。私は近親相姦だって一向に構いませんが、その議員さまがそこまでセクシュアリティの自由をお認めになっているとはさすがです。



11月26日(土)「告白」とか「素顔」とか

 言うまでもなく、公開性が制度化されていればそれだけで正義は実現されるだろうなんて思っちゃいませんし、制度化された公開性は所詮は体制側の言い分を拡散するために機能するのだという冷ややかな見解も全面的に否定するわけではありません。もっとも、冷ややかに物を見ているボクちん大好き、ってアホは、全力で否定しますけどね。ただ私には、公開性がダメだからって、内省し、自分が普遍化可能だと考える格率に従って行為しまくる人が立派だとは思えないどころか、むしろそういう人は正義に反しているのではないかとさえ思われて仕方ありません。こういう人はまさしく、『日本近代文学の起源』で言われているような、「告白」する人であり、「素顔」をもつ人なんじゃないでしょうか。



11月27日(日)『バンク・ジョブ』

 エンターテインメントとしてはなかなか面白かったと思います。頭部に髪のあるトランスポーターは、ちょっとまぬけに見えますが。おまけに隣に巨大なおねぇさんがいたので、非常に小柄に見えました。実話にもとづく、とのことで、王女がどうしたこうしたとか、そのスキャンダルをもみ消すためにMI5やらMI6やらが暗躍したりとか、さらになんちゃらバッテン卿が出てきて(超法規的に?)新しいパスポートを作らせたりとか、そういう部分がすべて革命かなにかによってこの世から消えてなくなればいいのに、とは思いました。



11月28日(月)ったく

 官僚制の優れたところは、少なくとも理念的には、担当者が代わっても対応は変わらないという点にあるはずです。なぜ人によって対応が変わらないかと言えば、官僚制は文書主義であって文書に基づいて事が進められるはずだからです。逆に言うと、そうなっていないのは官僚制じゃないし、文書主義じゃなく、法治主義じゃなくて人治主義だということです。きまりは変わっていないのに、毎年毎年人によって出さないいけない書類が変わるなんてことは、官僚制にはあるまじきこと。ひょっとして、あの人たちは前近代主義者なのでしょうか。それともアナーキストなんでしょうか。しかしアナーキストなら、書類の提出を求めたりしてはいけませんよねー。



11月29日(火)cpはいくつだろうと・・・

 cp1127の野生のモンジャラに出くわしてしまい、仕方ないのでズリとハイパーでなんとかゲットして、家路を急いでいたら、山の方でなにやらものすごい音がしたかと思うと、目の前にリアルいのししが…。これぞ「野生」でしたが、しかしズリとかハイパーとかじゃあなんともできそうになく、ソッコーで来た道を戻ることにしましたが、しかしあわてて誤解を招いてもいけないので、全力で気配を消して歩きました。うー、こわすぎる、リアルいのしし。



11月30日(水)『ボク妻』←クソ

 三番街からホワイティへ抜けるプチシャンあたりの壁にこの映画の宣伝があるのですが、これを見て、作品紹介にあるような「心温まる物語」を支持した人は私のまわりには皆無です。それは私のまわりの人たちがたんに偏狭だからなのかもしれません。だって余命いくばくもないことを宣告された夫が、自分の死後残される妻のために「最高の結婚相手」を探してくれるんですよぉ〜。おぉ、なんと心優しい夫じゃないですか。こんな夫と婚姻関係を結べた妻は最高にしあわせじゃないですか。もう「究極の恋愛バイブル」じゃないですか。って、アホか、バカぬかせ。おのれは死んでまで人の自由を束縛しないといられないのか、このクソが。こんなもんを絶賛しちゃうご主人さまとか奴隷たちとかが、実在するとはとうてい思えないのですが、しかし実在するんですよね。豆腐の角で頭ぶつけてください。



12月1日(木)だから

 ある野党の幹事長は、父親が自衛官だったから自衛隊を廃止するなんてことには断固反対だそうですよ。だから、あれほど無能であるどころか有害ですらあった者を幹事長に据えてはいけなかったのに、「父親が××だったから」とか、これはもうほとんど、「父親がくそったれだったから、私もくそったれです」と言ってるに等しいでしょう。そもそも、「父親が自衛官だったから自衛隊を廃止すべきだと思う」って言い方だって可能であるのに、こっちをとらないのは、要するに軍隊をもっていたいと表明したいんですよ。だったらそう言いなさいよ、正直に。私は殺人集団を廃止するなんてことには断固反対だって。そして豆腐の角で頭ぶつけてください。



12月2日(金)世界の片隅の侵略者

 世界の片隅でなら、侵略者であることを忘却したまま生き続けても許されるし、そんな忘れっぽい人たちを描いても許されるどころか絶賛されたりすると考えるげーじゅつかがいるそうで、しかしそんなクソ映画をわざわざ評価する人なんていないだろうと思いきや(まあ、思ってない)、これが結構いるんですね。しかも案の定、映像が美しいだの音楽が美しいだのと。そうですよねー、美的なものと政治的なものは無関係ですからねー。でもねー、無関係に見えるのは、あなたが美的なものと政治的なものを切り離したつもりで感想を述べているからにすぎないのですよ。それをわざとやってたら悪質で、知らなかったらアホすぎるわけですが、まあ、うんこに変わりはありません。



12月3日(土)落とされた

 豊中市の広報誌は裏表紙が「学校わかる新聞」という記事になっていて、最新号では、「参観の授業で保護者も平和について学ぶ」ことがとりあげられています。その内容はというと、「第二次世界大戦で豊中空襲があったときに箕輪に落とされた」「実物の焼夷弾」を見せ、「住んでいるところも戦争の被害があったことを知ってもらいたい」と「先生」が発言しています。「戦争の被害」ね。はいはい。どうして焼夷弾落とされるようなことになったんですかね。その最高の責任者はだれでしたっけね。そもそも「第二次世界大戦」という語を使うこと自体が、アジアへの侵略戦争の隠蔽だってわかってますか、先生? こんな授業を受けて「戦争と平和について、帰ってから家族で話を」すれば、そりゃクソ映画も称えるようになるだろうってもんですよ。豆腐の角で頭ぶつけてください。 



12月4日(日)処分されたのを私が知らないだけ?

 勤務先の大学は、かつて「西の筑波」と言われていたほどなのに、驚くべきことに、軍事研究を禁止しています。ところが、米軍から多額の資金提供を受けて行われていた研究がありました。米軍は、軍事研究以外のことにお金を出すほど豊かなんでしょうか。あるいは、米軍に何を求められようと、サボタージュしたんでしょうか。はたまた、米軍との軍事研究は、皇軍の軍事研究ではないから、大学の規程には抵触しないという判断でしょうか。一つ目も二つ目も、米軍の寛大さを前提にしているのですが、まあ、ありえないでしょう。三つ目は、ネトウヨのみなさんに知れたら大変なことですよ。得意のワード「売国奴」を浴びせられます。さて。



12月5日(月)ピカゲット

 ついにピカチュウに遭遇しました。裏門から入ってすぐのところにたたずんでおりました。cp100台でしたが、敬意を表してズリとハイパーを使いました。1度逃げられて、2度目にゲットしましたが、声は挙げなかったはずです。もうやめてもいいかもしれません。つーか、いつまでやってんだ。



12月6日(火)他にもあんなことやこんなことを

 男女協働意識に関するアンケートとかいうのに答えないといけなくて、実は「回答せよ」というメイルが届く前に、みずから進んで答えてしまいました。自由記述欄は、男女協働を促進するためにどのような方策が考えられるか、提案を求めるものでしたが、そんなことは無視して、アンケートについての文句をつらつらと書きました。この手のアンケートをしているのに「男女」という言い方が気にならないのか不思議だというのもありましたが、アンケートの冒頭で回答者の性別を問う際、その並びが「○男 ○女」なんですよ。「欧米じゃありえません」と書いておきました。ちなみにポケモンにはニドランというのがいますが、図鑑だと、「ニドラン♀」が「ニドラン♂」より先に表示されます。やっぱ「スーパー日本人♂」を生み出そうとしている大学は、世界の任天堂の足元にも及びません。



12月7日(水)それは学じゃないわけだが

 全国各地の自治体で婚活事業が税金を投入して熱心に行われているそうで、そのうち大学も動員されるのではないかという恐ろしい予測が立てられています。噂によれば、動員「される」までもなく、みずから進んで婚学なるものを教えてくださる方がいるそうで、その授業がこれまた大人気だとかいうことです。大丈夫ですかね、その大学。まさに悪貨は良貨を駆逐するんですね。もし婚学の権威が、ここで非常勤として授業をもとうとしたら、教授会でその承認を得る必要がありますが、言うまでもなく私は承認に反対しようと思います。私以外の教授会メンバーも、こぞって反対して下さるものと確信しています。



12月8日(木)「寿」充満

 もっとも、任期を終える女性の助教の歓送会で、任期中に単著を出したことなど、業績を称えたのちに、しかしもっとも喜ばしいことは、あなたの姓が変わったことですね、と言ってのけた、あんたの頭の中こそ「寿」充満だろって思わせてくれたその助教の上司もいますからねー。きっと、そういう人なら進んで婚学やっちゃいますよね。ったく、こういうのを学問の自由の名の下にやらかすのは不正だと思います。学問の自由は一定程度認められるとしても、単位が認定される与太話の自由なんてありませんから。



12月9日(金)関西大学の英断

 関西大学は、学内研究者が「軍事研究」に申請することを禁止する方針を明確に打ち出しました。あたりまえのこととはいえ、しかし軍事研究の禁止を謳っておきながら、米軍から研究資金を頂戴して研究を行っていた部局があったり、「クリーン・エネルギー」とか虚偽の謳い文句を使用して推進してきた原発を科学だとうそぶくような研究者のいる研究機関があることを思えば、やはり英断だと思います。単位が認定される大学の授業において婚学のような与太話の自由がないことは自明ですが、殺人兵器を開発するための研究の自由など、大学にはありません。いや、それはもう大学にかぎる必要もないのですけどね。



12月11日(日)大阪哲学ゼミナール

 昨日今日と、「第4回大阪哲学ゼミナール」を開催しました。言うまでもなく、「答えなんかない」とか、はじめからそう決めた上でだらだらと自分の言いたいことだけを言い募り、「いろんな意見があることがわかりましたねー」とか、バカの一つ覚えのように締めくくる催し物ではありません。その主張はこんなところがおかしいとか、その解釈にはこんな無理があるとか、そういうことをねちねちと指摘し合う哲学的探求の時間で、終わるとぐったりでしたが、だれひとり、「いろんな意見があることがわかりましたねー」なんて、バカの一つ覚えのようなことは言いませんでした。まあ、研究者だからそんなことを言わないのは当たり前ですけどね。



12月12日(月)差別の肯定だってわかってますか?

 どっかの元スポーツ選手の文化人さまが、ポリティカルコレクトネスは多様性と相性が悪いとか言ってるそうですが、こういう発言を、「元スポーツ選手だから仕方ねーか」と言うのではなく、差別を多様性にカウントするんですね、ああ、一口に差別って言ってもいろいろありますからねー、多様性ってそういうことですか、ってフツーに尋ねないといけないですね。どう答えてくれるんでしょうか。あれでしょうか、「そんなつもりじゃありません」「真意を理解してもらっていない」「誤解を招いたかもしれませんが…」とかって言うんでしょうか。これって言い逃れとして陳腐すぎて、全然多様じゃないんですけど、いいんすか。



12月13日(火)電2

 「ギャンブルの本質について、正しい知識を国民に伝達することが非常に重要」だの「国が目指す全く新しい事業であることを国民によりわかりやすく」だの、提言を行っている広告屋がいるそうで、大変驚きました。その広告屋って、セクハラおよびパワハラで自殺者を出した「実績」にもとづいて、とっくに廃業しているものと思っていたからです。まだ営利活動してたんですか。まったくびっくりです。あれでしょうか、こんなにろくでもない会社だけど、営利活動を正当化するような広告を作ることに日夜努力なさっているんでしょうか。とっとと廃業してください。



12月14日(水)ざまぁみろ



 すでにレイアウトを確定した上で執筆依頼も済ませているというのに、文句だけ言って何もしないしできもしないお年を召した方々がいらっしゃって、やれあれを載せろ、やれこれを載せろと注文をつけられ(たそうで、というのも、私は会議になんか出ないから)、ムカムカしていました。転専修のために押印を要求してきたやつは、「お世話になりました、あんまりお世話になってませんけど」とわざわざ言ってくれて、問題を起こさないよう、ひたすら「無」になりました。そんな日々が続いていたところで、今朝、期間限定のかわゆすなのに遭遇し、ズリとハイパーでゲットしました。年寄りや若造が何を言おうと、許してやろう、ほととぎす。



12月15日(木)「親御さん」(←クソ)

 東京大学の学生による強制わいせつ事件に関して、当該学生に対して退学処分が下されたことを「報道する」あるメディアは、「事件の被害者や家族の心情を考えると当然の処分ですが、退学になった学生の親御さんもつらいことでしょう」ですと。なんと心優しい書き手でしょうか。「退学になった学生」という書き方で「加害者」であることを忘れさせてくれますし、被害者の方はただの「家族」ですが、加害者、いや「退学になった学生」(さま)の方は「親御さん」ですからね。やっぱあれですか、せっかく天下の東京大学の学生になったのに、「こんなつまらん事件で退学なんて、さぞやつらいことでしょう」ってことでしょうか。いいですか、加害者にとっちゃつまらん事件かもしれないけど、被害者には「つまらん」じゃすまないんですよ。ええ、ええ、そんなことは一言も言ってませんよね。知ってます。じゃあ、なぜつらいのか、教えてください。



12月16日(金)『教授のおかしな妄想殺人』

 悪徳判事を殺そうと考えるくらいで、「人生に意味はない」という考えがひっくり返ったりするもんでしょうか。リザベータにあたる人物は、殺人の濡れ衣を着せられ誤認逮捕される人でしょうけど、どうして無実の人を逮捕するまぬけな警察のために自分の大義を疑わないといけないのかがわかりません。まあ、ともかく、やっぱ実存主義ってクソだと思いました。いまどきこんなタイプの変人に好意を寄せる学生がいるでしょうか。あまりにも、学生のことを舐めきっていますよ。あるいはここにはミソジニーがあるのかもしれません。もっとも、金持ちそうでアホそうなボーイフレンドと比べると、苦悩してるっぽい哲学の教員の方が魅力的に見えてしまうのは、仕方のないことですけどね。わはは。



12月17日(土)そんなやつおれへんやろ

 中高生を相手に、自分も中学、高校時代に盗みや喫煙をしたと言って、「正直なオレ」をアピールするようなどっかの自治体の首長なんてものは、21世紀にもなれば存在するはずはないでしょう。むかしからこの手の「むかしはワルでした」をウリにするつまらん俳優とかゲーニンとかはいたわけですが、まさかどっかの市長がいまだにそんなことを言ったりはしませんよね。この程度のことを言えば、嘘をつかない大人だっているんだよ、なんてメッセージを送ることができ、また中高生もほろっとするなんて、中高生をなめすぎです。むしろこんなことで中高生の味方になったつもりになってるバカな大人を冷笑するのが、中高生ってもんでしょう。



12月18日(日)「本音」というクソ

 相変わらず「本音主義」というのがあって、「本音」を言うやつには信頼を寄せることができるというクソ心情倫理がまさしくこの共同体の倫理の中核をなしているわけです。だからこそ、「はらをわる」だの「むねのうち」だのが重視され、「そんなつもりはありませんでした」と言えば差別が許され、「意図が理解されていない」と言えばむしろ意図を「忖度」しない側こそが悪いんだという状況を作り上げることができるのです。言うまでもありませんが、重要なのは、どーせクソに違いない「本音」ではなく、そのクソとは無関係に正義に反しているかどうかということ、そのことです。



12月19日(月)差別を批判することは不毛じゃない

 どっかのなんとかという小説家が、デマをまき散らすヘイトスピーチのやつらとそのカウンターとが「二項対立に回収」され「不毛」だと言ってるそうですが、そういう言説こそがヘイトスピーチのやつらとカウンターを「不毛」な「二項対立に回収」してるんですよ。両者を高みから捉えることのできる視点を手に入れたつもりになって悦に入っているのかもしれませんが、このような言説は、たんに差別発言を擁護する側への加担しか意味しません。この手の文学者は、むかしなら内面へ退行して高みを気取ったわけですが、近ごろはそんな立派な内面すらも持ち合わせていないから、ついついべらべら「立派な差別主義者のオレ」を垂れ流してしまうという、ただそれだけのことでしょう。



12月20日(火)体制派小悪党

 カント倫理学なんてダメだと思っているし、道徳一般がうっとうしいと思っていて、規範を論じるなら法論しかないだろうと考えているわけですが、しかし現実の法学者の何人かは自覚のない保守主義者だったり確信犯的保守主義者だったり、自覚のない差別主義者だったり確信犯的差別主義者だったりするわけで、まあそれは法学という学問のせいではないとは思いつつ、しかしまったく無関係なのかと疑わしくも思われてきます。南原繁や丸山眞男にももちろん批判されるべき点はあったわけですが、しかしさすがにこの人たちはいくらなんでもあの人たちのような小悪党ではなかったのではないかと思うのですが、この見方もまた間違っているのでしょうか。



12月21日(水)はいはい、おいたわしいんですね

 昨日の記事はこの臣民の話ではなかったのですが、以下のご発言(朝日新聞「天皇退位への提言」2016年12月21日)の主も憲法学者だそうです。「内閣や国会、国民には、天皇に過度の負担をかけず、できるだけ人権に配慮する責任がある。天皇陛下が退位をにじませたお気持ちを表明したのは、我々が責任を果たさなかった結果だ。そこまで追いつめてしまったことを反省し、陛下の問題提起に向き合うべきだ。」まあ、何が秘密かは秘密だ法に賛成される方だから不思議はないですか。



12月22日(木)ホネットがだめな明白な理由

 ドイツにまで手を出したということは、組織としてはかなり危機的状況なんでしょうか。そして Ich bin ein Berliner ですか。これってしっかり男性形なんですけどね。まあ、こんなふうに連帯するのは男性原理に他ならないということであれば、見事な使用法ではあります。やっぱり連帯じゃだめだってこともよく表しています。ある人は、「さまざまな重荷や苦しみや課題」を背景にしてひとつの価値共同体において「集合的な目標設定」が行われることに、連帯が成立する条件を見出しています。「みんな同じ××じゃないか、がんばろうよ」ってことですよね。だからホネットなんてだめなんですよ。



12月23日(金)わらかす

 質問に対する回答を「年の瀬が近づき、この1年を振り返るとともに、来年が人々にとって良い年となるよう願っています。」と締め括る方がいるのですが、読めば読むほど笑えてきます。「あんただれやねん???」とかいうツッコミでも待っているとしか思えないボケをかましているのですが、しかしこれは「お言葉」として報道されちゃっています。ということは、きっとあれでしょう、小説家の高橋とか、憲法学者の木村とかは、「ありがたきしあわせ」を感じていらっしゃることでしょう。私に言わせれば、そんなことこそ、文字通り「ありがたきこと」なんですけどね。



12月24日(土)大ボケですよね

 「多くの人が寒さの中、避難を余儀なくされており、健康に障りのないことを願っています。」大火に触れ、こんなふうに語っちゃうところも大ボケかましているとしか思えませんが、しかし「お言葉」に早変わり。そう言えば、人間宣言をやらかした方は、戦後、爆撃されたある地方を訪れて「よう焼けたらしいの」と地元民に「お言葉」をおかけあそばされたとかあそばされなかったとか。今別府氏なら、「あんたのせーや」って突っ込むところですけどね。



12月25日(日)『黄金のバックル』

 ガキんちょの頃の記憶では、謎解きがしょぼくてつまらない、というものでした。おっさんになってからも、やはり謎解きそのものは大したもんじゃないと思いました。しかしガキんちょの頃は、たぶん、過去の犯罪をなかったと認めてやるから今回の犯罪を認めよ、という取り引きの意味するところが、わからなかったのだと思います。まあ、罪を取り引きするなんてことは、いつまで経っても理解できませんが、コロンボの狙いはわかりました。そんなわけで、ガキんちょの頃よりかは、いい作品だと思いました。



12月26日(月)『殺しの序曲』

 まあ、上の作品もそうだし、これ以外も基本的にそうなんですが、コロンボ・シリーズにはやはりジェンダー規範に対する何の反省もありません。IQの高いティーン・エージャーの女性がコロンボによって推理を反駁されへこんでいると、コロンボが「あなたは賢いだけじゃなくて、きれいですよ」と「慰め」の言葉をかけ、彼女の方は、「きれいだと褒められたのは初めて」と喜ぶわけです。コロンボ・シリーズのこういうところがたまらなくクソだと思います。



12月27日(火)反日偏向

 ドイツのニュースでは、法被でハッピー男が真珠湾を訪れたことがトップで報道されていました(どっかのだれかたちが「87秒間」お辞儀していた、なんてことは一切報道されていません)。そして記事として、高校で使用されている教科書には戦争がやむを得ないことだったと記されていることや、皇軍による中国および朝鮮における戦争犯罪への賠償がなされていないことを批判する歴史家の言葉が取り上げられていました。ひょっとしたら、こういうのが「反日報道」とか「偏向報道」とか言われることも、すでに知られているかもしれません。



12月28日(水)『海よりもまだ深く』

 監督はますます保守主義に磨きがかかっていて、観ている最中からムカムカさせてくれます。けっして褒めてませんよ。ノルウェー映画祭じゃ「最高賞」を受賞したそうですが、相変わらず男が寝ころんだままで女たちが料理するようなシーンが「日常」生活として描き出されるのを目にして、北欧の人たちはどう思うんでしょうか。まったくうらやましいかぎりだぜ、最高賞をやろうぜ、ってところなんでしょうか。夫婦の仲がどうなろうと、子どもにとって父親は父親だとかいうクソイデオロギーが、DVの父親だって子どもに会えることを保証するような反動的な法案を作り出すんですよ。夫婦の仲がどうなろうと、子どもにとってクソの父親はクソの父親です。



12月29日(木)承前

 まあ製作会社のひとつが歴史修正主義のテレビ局なので、イデオロギー的には何の不思議もないわけです。きっと主人公の男はこれからも養育費は払わないけれどもギャンブルはやめず、姉と母からカネをせびり続けるのです。男には夢があるんだから、それでいいじゃないか、元妻を含め、女はそれを支えろよ、と。男が「夢を買ってるんだ」とほざく宝くじのことを、元妻が「ギャンブルに変わりない」と切って捨てるのが痛快でした。男によれば、その発言で元妻は「全国6000万の宝くじファンを敵に回した」ことになるそうですが、大丈夫、私が真木よう子に味方します。へへへ。 



12月30日(金)まさに心情倫理

 やっぱそうですよね、重要なのは「和解と寛容の心」。これがあれば戦ったりしません。法被でハッピー男は、「和解と寛容の心」をもってるんだから、「わが軍」がすることは戦いじゃないし、「わが軍」が行くところは戦闘地じゃないってことになりますよね。ひょっとしたら、アジアを解放するための「戦争」なんて言い方も正しくなくて、アジアを解放するための「和解と寛容の心」の発露だったと言った方がよいのかもしれません。しかし戦わないのに戦うための研究助成費が6億から110億へ増額されてしまうって、それって研究費の不正使用につながるんじゃないですかね。だって戦うための予算を戦わないための研究につぎこんじゃうわけですから。



12月31日(土)ディズニーがポリコレってwww

 SWがポリコレに反しているのなんてあったりまえだし、それで叩かれるのだってあったりまえです。それが批評というものです。ところで、SWがディズニーというポリコレに叩かれたとか騒いでる人がいるそうですが、かなりびっくりです。ディズニーをポリコレだって考えちゃってるわけですか。ウォルト・ディズニーが何者だったか知らないんですかねぇ。あそこの「夢の国」には、相互に密告し合うシステムによって共産主義者は排除されてるんですよ。ひょっとして、相互に密告し合うことがポリコレだってお考えなんですかね。そうやって排除することはあなたの「夢」かもしれないけど、私の「夢」ではありません。




              戻る???