1月1日(日)ほとんどの人は不正などしません
昨年暮れに、ある大学の准教授がセクハラと出張費の不正受給(約13万円)などで停職処分を受けました。罪状が並べられていわゆる「合わせ技」とかで処分するのはよくあるパターンなのですが、実にでたらめなやり方です。それはおくとして、ネットとかの反応には、この程度の不正受給はどこでも行われているとかいった、いかにも事情通を気取った書き込みがあって、実に腹立たしく思います。どこでも行われていると言うのであれば、大学は全国で700校以上あるのですから、すらすらと少なくとも100校分くらいの具体例を挙げて欲しいものです。事情通なら、むしろいまどきなぜ不正受給なんてできるのか、不思議に思うくらいにチェックが厳しくなり煩瑣な書類作りが要求されているか、ご存知でしょう。ったく、こういうしったかが、公務員叩きの尻馬に乗るのでしょう(と、負けじと憶測に基づいて言ってみる)。
1月2日(月)『誰も知らない』
というわけで、昨日は『誰も知らない』を最後まで観ました。以前から You のしゃべり方が大嫌いでしたが、役にはぴったりでした。ほとんど演技とは思えないくらいに。ああいうのを憎むのは、ホントは自分がそんなふうに生きたいからだ、とか、実際に自分がそんなふうに生きているからだ、とか、なんちゃって精神分析なら言うのでしょうが、まあ、憎みます。
1月3日(火)猛省
高校の同窓会があったので行ってしまいました。また「お前は実は共同体主義者じゃないか」とか言われそうです。しかし出席して、「社会性がない」という褒め言葉をいただきましたよ。たしかに校歌を歌っちゃったり、万歳三唱しちゃったりとか、無理です。だから人を見下した、感じの悪いやつに映るのでしょう。ところで、出し物として、当初、ある野党の議員になったやつの講演とかが予定されていましたが、結局なくなってました。それならそれで、初笑い企画としては秀逸だと思ったのですが、きっとこういう物言いが人を見下しているのでしょうね。猛省。
1月4日(水)本領発揮ではある
税金で養ってもらってる大学教授は政治や行政の批判をするなとおっしゃってるそうですね。そんなことをしたら、やっぱあの人の大好きな死刑でしょうか。「政治や行政の経験もないくせに偉そうなことを…」という言い方は、よくある経験主義的誤謬を犯すものです。××について語ることのできる者は、××について経験をもつ者であるとすれば、経験はひとりひとり異なっているのであり、しかも経験は1回きりのものですから、語りうる事柄とは、各人の1回きりの経験のみだということになるでしょう。そんなちんけなものを披露し合ってどうするんだということもありますが、もし主張の論拠が各人の1回きりの経験に求められるのだとすれば、いかなる主張も論拠をもちえません。なぜなら、それは各人の1回きりの経験だからです。
そんなわけで、税金で養ってもらってるのに批判的なことを書いてしまいました。まあ、准教授は処罰の対象外でしょう。
1月5日(木)本領発揮ではある 2
そもそも税金で養ってもらってる者が政治や行政を批判的に語ってはいけないのだとしたら、国会やらの審議とかってどうなるんでしょうか。「おっしゃるとーり!」「いいことゆーぜ!」「文句ありませ〜ん!」とかって、議員の言葉が飛び交うんでしょうか。年金生活者も生活保護を受けている人も文句を言っちゃいけないし、保険を3割しか負担していない人は、7割は唯々諾々じゃないといけないんでしょうか。
1月6日(金)犠牲バント失敗
こうなったら、教育基本条例でもなんでも受け入れて(そもそも選択できるのなら、ですが)、反面教師都市として生きるという手があるかもしれません。どーせ、たこ焼きと吉本とトラキチの街だと思われているのですから、そんなに悪くはないかもしれません。あんな条例を施行すると、こんなことになっちゃうぞ、というサンプルとして生きるということです。問題は、せっかくそうやって犠牲になってみせても、他の街が「あんなとんでもないことだけは回避しよう」と言わず、むしろ同じことを繰り返すかもしれない、ということにあります。あれほどひどいことをやらかした単純一郎を待望しちゃったりするわけですから。そんなわけで、反面教師都市としても生きられないのですね…。
1月8日(日)代案・レイン
なんちゃらのひとつ覚えのように「代案を出せ」とおっしゃっているようですが、代案ならあります。入学式や卒業式における<ひのきみ>を全面的に禁止する、という案です。すばらしい。
1月9日(月)深い!
うれしそうにあんなのと一緒に写真におさまり、大阪の再生のためにはやっぱオリンピックの招致・開催だとか言ってたのがいました。ご尊顔やしゃべり方からは予想もつかないほど、深謀遠慮に富んでいます。反面教師都市を目指そうってことですよね。偉いぞ、新成人!
1月10日(火)メンズ・デーに群がる
昨日は三連休の最終日で、こんなところで三連休はもったいないと思いつつ、せっかくなので『チェイサー』の監督の最新作『悲しき獣』を観るために心斎橋へ。なんと月曜日はメンズ・デーで、1000円です。そんなわけで、最終回の上映はおっさんやらおっさん予備軍たちばっかでした。あんな映画を観たおっさんやらおっさん予備軍たちが、心斎橋を歩いているなんて、想像するだに恐ろしいことですが、それが現実と化してしまいました。
そんなことはお構いなしに、これからもメンズ・デーを利用したいと思いましたが、よく考えたら、月曜日って授業じゃないですか…。
1月12日(木)ぶっ殺すよ!
今日は久しぶりの1時間目の演習。朝方は雪も舞っていたりしましたが、多くのみなさんに参加していただき、しかも熱心に予習していただき、感謝の念に堪えません。授業後、いろんなことを片づけて、帰宅して晩御飯を食べながらぼんやりしていたら、おっ!サンテレビで『猟奇的な彼女』を放送していたので、ついついボケーッとしたまま最後まで観てしまいました。どーせ「ぶっ殺すよ!」って言われたいんだろ、とか言われたとしても、別に否定する気があるわけではないかもしれないかも…。
1月13日(金)ぶっ殺すよ! 2
偶然は努力した人に運命が用意してくれる、といった感じのセリフが最後に出てくるのですが、もしそうだとしたら、それって偶然じゃなくて必然じゃないのか! と思いましたが、ポイントはそんなところにはないので、まあよいことにします。
1月14日(土)人権とか言わないでしょう
タリバンの遺体に米兵が放尿したことについて、あの人たちならどんなふうに言うのでしょうか。あの人たちというのは、どうでもいいような問題状況をこしらえて、「さぁ、どーする?」と迫り、1人殺す場合と5人殺す場合なら前者を選択するのがさも自明であるかのように語ってしまえる人たちのことです。生きているタリバンに対する放尿と死んでいるタリバンへの放尿だったら、後者を選択すべきだろうとか言うんでしょうか。あるいは、放尿と脱糞だったら放尿だろうとか言うんでしょうか。どんな功利計算をしてどんな答えをお出しになるのか、ぜひうかがいたいところです。
1月15日(日)4さまファミリーとゴッド・ファーザー
正月に、しょうがないので『ゴッドファーザー』のパートII、パートIIIを立て続けに観ました。あそこで大切にされるファミリーというのは、漠然と、血縁関係に基づいた共同体のことだと思っていました。第1作目の冒頭が結婚式のシーンから始まるのは象徴的だと思っていたわけです。ところが、パートIIでは、ファミリーを維持するために血縁関係の方が「処分」されます。というような話を、教授会の合間に同僚のニーチェ研究者と話していたら、それはヨンさまの家族と同じだ、という指摘がなされました。そんな恐ろしいことは、『冬ソナ』の頃には絶対に言えませんでしたが、そうだったんですね。ヨンさまはマフィアってことですか。
1月16日(月)いいなりずし
電力消費量が決められた上限を超えると、省エネ委員のところに警告メイルが届きます。今日も届きました。「文学研究科省エネルギー委員各位」という書き出しでくるのですが、どういうわけか「文部科学省エネルギー委員各位」と読み間違えて、「あれぇ、いつの間に文科省の委員になったんだっけ?」って思いました。ボケボケです。ボケついでに、暖房を切って部屋でダウンを着用しました。偉いぞ、省エネ委員!
1月17日(火)まずはそれをなくさないと
今日はあの日でした。震災つながりということで、東北の方が神戸の復興を目にして希望をもち、逆に神戸の方が自分たちも元気になれたので東北の方もきっと元気になれると励ます、といった感じのことを伝える報道がありました。まあ、実際にそういうふうに思う人たちはいるのかもしれないし、それをどうこう言っても仕方ないかもしれないのですが、しかし報道することそのことについては、どうこう言ってもよいでしょう。
こうした報道によって、あたかもふたつの震災が同じものであるかのような錯覚が与えられるということはないでしょうか。神戸のときは、メルトダウンしたものはなかったのです。福島には、メルトダウンしたものがまだそのまま残っているのです。あんなものが残っているというのに、元気や勇気をあげるとか言うのは、おかしくないんでしょうか。これじゃあ、くよくよせずに笑顔でいれば放射能なんて大したことはないと言ってのけたどっかの学者のメンタリティと同じことにならないんでしょうか。
文系学者は無責任なことしか言わないと、はた迷惑な責任をもちたがる輩が声高に主張していますが、<元気・勇気・絆>イデオロギーを暴露することは、非常に有意味で重要なことだと思っています。
1月18日(水)昨日の話
昨日は、非常勤時代にお世話になった方の退職記念最終講義があり、久しぶりにリッツへ行きました。四条大宮から26番の市バスに乗り、等持院南町で降りて向かうのですが、非常勤で通っていた頃、そこからの道には、子どもの頃見たような家並みが続いていました。もう残っていないだろうと思っていたのですが、人が住んでいるとは思えないような家がいくつもあるものの、まだ古い家並みのままでした。
まったく話は変わりますが、帰りに12番に乗って堀川通を下っているときに、バスが信号待ちをしました。ふと斜め前を見ると、足立ナンバーの「3388」という観光バスと京都ナンバーの「8811」という乗用車が並んでいます。なんと、「3388」と「8811」ですよ! たまたま京都へ行き、たまたま12番に乗り、たまたま東京の観光バスと京都の乗用車が並んで停車し、それらがこんなナンバーをつけていて、それを目撃してしまったわけです。これはもう、なにか意味があるに違いないでしょう。残念なのは、その意味が何であるのか、さっぱりわからないことです。
1月20日(金)全身モザイク星人
防犯カメラの設置について意見を求められています。たぶん、いま設置されているのとは違って、リアルタイムで監視できるカメラのことだと思います。もちろん、人権侵害だって回答をしましたが、きっとほとんどの方は回答なんてしないのではないでしょうか。その場合、「それほど反対意見もなかったので…」って理由で設置されることになってしまいそうで、まったくゆううつです。考えてもみてください、どっかの一室でモニター越しにみなさんの生活が覗かれるんですよ。設置されることになったら、全身モザイク星人に変身しよっと。
1月21日(土)その目的は何なのか
この前リッツへ行ったときに、「2013年4月より、キャンパス内全面禁煙」といったようなことが書かれた垂れ幕を目撃しました。喫煙するには、キャンパスを出なきゃいけないことになります。ここまでやってしまう理由とは、いったい何なのでしょうか。特定の人たちは、キャンパス内で幸福追求の権利を行使できないことになるわけですが、そこまでして確保されようとしていることはいったい何なのか、さっぱりわかりません。喫煙者が、むかしの不良のように便所でこっそり吸うようになったりしたら、面白いなぁ。
1月22日(日)う、うつくしい・・・
『インベージョン』を観ています。主演はもちろんニコール・キッドマン。う、うつくしい…。許せないのは、グレッグなんとかっていうぶっさいくな007と恋におちそうになってることです。
1月23日(月)『インベージョン』
全部観ました。ジーンとかいうガキんちょが、のぞいてました。許せん×2。ちなみに、ぶっさいくな007は、ダニエル・クレイグです。まあ、どーでもいい。
1月24日(火)滑ってんだから大丈夫じゃない
今朝都心では路面が凍結していて、人が滑るのを待ち構えていて滑ると「大丈夫ですか?」と記者が問いかけるという報道がなされていました。お前こそ大丈夫かよ、そのメンタリティ、って思いました。
1月25日(水)ですよねー
いつも遠慮がちにしか発言しないあるハーバーマスの研究者が、対談で次のように言っています。「アーギュメントは多くの場合、原発の大先生たちを見てもわかるとおり、明らかに資本に汚れてます。随筆家でももちろん資本に汚れてます。京都の伝統の美しさなんて書いて金儲ける人いっぱいいます。四条河原町のどこが美しいんですか、悪いけど(笑)。」「河原町をざっとみれば、近代日本の都市の醜悪性が全部出ています、とそういうことをはっきり言った人は絶対売れないです。でもそれ以外には美への可能性も、公共圏の可能性もありえないです。」(『コンフリクトの人文学』第4号、大阪大学出版会、2012年、52頁)。死語だけど、禿同。
1月26日(木)大笑い
昨日は、暖房をつける前に「許容量を超えてますよ」メイルが届き、結局一日中、暖房を入れませんでした。そんななか、ちょっと資料を探しに学部生室へ行くと、だれもいないのに明かりがつけられ(しかも、窓側も廊下側も)、PCからはうっとうしいオペラが流れ、そして、そして、暖房が…。しかも設定温度28℃ってーーーーー。何も言いますまい。さらに笑えたのは、出かけるときにタイマーをセットし忘れていたので、帰宅したら部屋がひんやりさんのままだったってこと。どんだけ協力的な人だったんでしょう、って、われながら驚きました。
1月27日(金)美のイデオロギー
『インベージョン』は、それに感染すると感情を失って、しかし戦争もなくなって平和が訪れる、でもそれってよくないでしょ、って話でした。よくないかなぁ。戦争があった方がいいなんて、ワーナーなんかに言われても、それってアメリカの戦争を正当化してるだけにしか聞こえないからなぁ。主演女優の美しさに目を奪わせておいてこっそりメッセージを入れるなんて、美のイデオロギー効果だよなぁ。
1月29日(日)不気味→笑い
昨日は朝から雪が舞うし、すぐ近くにある中環の交差点で10台以上が絡む衝突事故があったし、そして富士山は噴火しかけるし、という不気味な状況でしたが、東京へ研究会に行きました。一部豪雪地帯で徐行運転をするので5分ほど遅れたのですが、東京駅には予定時刻どおりに到着。そんなに無理しなくてもいいのになぁと思います。夜、泊まったホテルの隣の部屋から、いまどきあんなものを観る人がいるんですねぇーと妙に感心してしまう類のVideoの声が延々聞こえ続けて、ちょっと笑えました。
1月30日(月)理念
木曜に続き、今日もまた、演習の授業は中途半端なところで終わってしまいました。まあ、キリのよいところでは終わらない、というのが、理念は実現されない、ということに対応してて悪くはないと思うのですが、しかしあまりにも中途半端すぎました。大変申し訳ありませんでした。もっとも、魂の不死なんて要請されても困りますよね。
1月31日(火)すいませんけど…
リッツのキャンパス内全面禁煙化について書きましたが、本学でも、「受動喫煙防止指針」なるものが定められているようです。この前、文学研究科教職員向けに注意を喚起するメイルとともに抜粋が配信されてきました。歩行喫煙が禁止されているなら、じゃあ走行喫煙とか飛行喫煙とかどうだろ、これがホントの非行喫煙、なんて言っちゃいけません。なにしろ、「教職員等は、本学が講ずる受動喫煙防止措置に積極的に協力するものとする」と定められています。定められているからって従うんじゃ、全然積極的じゃないですけどねー。
2月1日(水)正の善に対する優位
通天閣で福袋をまいたら、ひとりで両手に抱えきれないくらいガメった方が「福がいっぱい」と嬉しそうに言い、人の分もとったことをゲロった人が「福がいっぱい」と嬉しそうにしていました。なるほど、こういう人たちがあれを支えているのでしょう。サイテーだ。
2月2日(木)キリ番
77777が近づいていると思い、さっき自分のサイトへ行ったら、77666でした。へへへ。だれかキリ番のプレゼントくれないだろうか。くれませんよね。はい。
2月3日(金)『ヒミズ』
観ました。相変わらず暴力は凄まじかったですが、エロは、まあ嗜む程度でした。冒頭近くのアンチ・テーゼが面白かっただけに、結末があれでよいのでしょうか、と思いました。少なくともあれだと、メジャーになれるかもしれません。
2月4日(土)『ヒミズ』 2
途中で、『愛のむきだし』にも出てた社会学者がテレビで反原発を訴えるのですが、そのテレビの前で殺し合いが繰り広げられる、というシーンがあります。これってひょっとして、学者はなんだかんだ正しいことを言ってるかもしれないけど、現実の生活は、そんな正しいこととはまったく関係ないんだよ、という主張なんでしょうか。それって、結局あれが言ってることと変わらなくなってしまわないだろうか、と思いました。それは要するに蒙昧主義です。もしかすると、そんな主張じゃないのかもしれません。そんな主張じゃなければよいのですが…。
2月5日(日)ケアはおなかいっぱい
今週は火曜日と水曜日に卒業論文と修士論文の試問があり、木曜日に講演会がありました。「理性なんてダメだ」というニーチェを扱った論文やカントには幸福論がないからダメだという論文、ハーバーマスはおめでたいという論文など、耳の痛い話が続き、「ケアと正義」というタイトルの講演会では、やはり普遍主義的正義を代表するハーバーマスが批判的に論じられ、3日連続で痛い思いをしました。まあ、だからってケアなんて不要ですけどね。
2月6日(月)<男の世界>の言葉ではオ○ニーと言います
ケアつながりで言うと、この前アマゾンにログインしたら、おすすめ商品として「ケアの倫理とグローバルなんとか」というサブタイトルをもった本が表示されました。著者からは、かつて、「あなたは私の世界の住人じゃない。あなたは<おんなのくに>の住人じゃない」と言われたことがあります。「そうやってセックスを実体化してどうするんですか?」と言ったのですが、それにはお答えにならず、突然おねえ言葉を使い始めた隣に座っていたバカと意気投合して、去っていきました。そのときの言葉に従えば、異なる世界の住人には言語が通じないとのことでしたが、じゃあこの著者はいったいだれに向けて本を出してるんでしょうかね。同じ世界の言語が通じる人たちだけに向けてるんでしょうか。いったいどこがグローバルなんだ。
2月7日(火)それ言っちゃいますか
遠慮がちなハーバーマス研究者の発言その2。「だから18世紀のヨーロッパに起きたような形で公共圏がマーケットから自立することは非常に難しい。大学の先生だって、ちょっと有名になるとマーケットの原理でエッセーを書いて、風俗人生論を書いて、何とか大学の総長みたいな人がいっぱいいますよね。それでは公共の議論にはならない」(前掲書、51頁)。ぐはは。
2月8日(水)定言命法
航空機が乗っ取られ、それ自身が爆弾と化した場合、地上の人々の安全を確保するためにその航空機を撃墜してもよい、という法案が、「9.11」後の2006年にドイツの連邦議会で可決成立しました。しかしそれに対して、憲法裁判所は、<潜在的な被害者の生命を守るべし>という義務よりも、<乗客がもつ人間としての尊厳を尊重せよ>という義務の方が優先されなければならないとし、国家による撃墜を憲法違反としました。ハーバーマスは、この事例に、カントの定言命法(「いかなる人格も手段としてのみならず同時に目的として尊重せよ」)を見ています。カントの定言命法だって無意味じゃないじゃんって思いますが、きっとある種の計算好きの人たちなら、この同じ例にそくして、やっぱカントの定言命法なんてダメじゃんって言うのでしょうね。
2月9日(木)さっぱりわからん
「放射能を正しく恐れ、そして克服しましょう」と、NHKのなんちゃらキャスターが言ってました。放射能を克服するって、どういうことなんでしょうか。恐ろしいけど、くよくよせずに笑顔でいましょうってことでしょうか。克服できるんだったら、何を恐れる必要があるのでしょう。アホか。
2月10日(金)風紀委員としてのスパイ
33歳の主婦が、自分の性器をネット配信したということで、逮捕されました。情報提供した人がいたそうです。配信は会員制のチャットサイトで行われていたそうですが、「えっ?」、だったらちくった人は会員だったってことになります。その人は町の風紀委員か何かなのでしょうか。普段からもぐって公序良俗に反していないかどうかをスパイしているのでしょうか。まったく恐ろしい。こういう人が、防犯という名目でプライヴァシーを監視したがるのですよ、きっと。ええ、偏見ですけどね。
2月12日(日)ある会話 1
若人1「単位けっこう、落としてるんだ」
若人2「遊びすぎだろ」
若人1「全然、遊んでない」
教員「じゃあバカなんだろ」(心のつぶやき)
2月13日(月)ある会話 2
(あずき色の電車内で、我慢できずにケータイを取り出し)
女「アオキさん? うん、いまつくところ」
初老「…」(しかしメンチを切る)
男「バカが」(声に出す)
女「この前、あれ買っていただいたところで。覚えてる?」
男「覚えてねーよ」(声に出す)
やっぱいなぁ、『ヒミズ』の読みすぎだろっ。
2月14日(火)『ヒミズ』
そんなわけで、映画と原作は異なっているということなので、全4巻読みました。たしかに異なっていました。しかし肝心のラストは、雑誌に掲載されたものと、単行本のものとが、さらに異なっているそうです。ううう。これで血眼になって雑誌でのラストを突き止めようとしたりしたら、まるで文献学者ではないか…。
2月15日(水)相変わらず・・・
「緑の党みたいなもの」を考えている人がいますが、なんというか、相変わらずはったり臭いと思うのは、まあ私にその手のセンスが皆無であることを差し引いても、いまさらハイデの技術論を参照したり、「感謝」とか言ったり、被災地でコンサートを開いたナショナリストのミュージシャンを持ち上げたりしている点からして、まったく的外れというわけではないでしょう。
2月16日(木)相変わらず・・・ 2
通常きょーじゅ会は2週間に1度開かれますが、今回は3週間の間があきました。だからでしょうか、たまる人にはたまっていたようです。先日のワークショップでは、普段からネゴシエーションすることしか考えてないような方が討議と会話の区別なんてつけらんないと嘯いていましたが、きょーじゅ会を傍聴すれば、少なくともなにが討議じゃないかとか、だれが討議を行っていないかとかは、一目瞭然です。どっぷり疲れました。
2月17日(金)あれ
あれが出てくると顔とかしゃべり方とかが下品なのでほとんど見ないのですが、今日はちらっと見たら、参院は不要だとかなんとか言ってたのでしょうか。もしそう言ってたのだとしたら、ほとんどできの悪い高校生並みです。まあ、「良識」の府が不要とは、良識を欠くあれ的には首尾一貫しているのかもしれませんが…。
2月18日(土)ワーホリ
今日は寒くなると言われていて、たしかに朝は雪が舞っていたりしたけれど、思っていたほどには寒くなく、仕方がないので出勤してしまいました。いつの間にワーホリになってしまったのかと思ったけれど、まあ、他にすることがないのです。明日も行ってしまいそうでこわい。
2月19日(日)あれかこれか
同僚のところへ、「被災地でボランティアしてたので授業には出られなかったのですが、レポートのテーマを教えてください」というバカメイルがきたそうです。ボランティア活動のために授業を欠席した場合は考慮するようになどというお達しの出るところもあるそうで、だからますますそんなメイルを出すことの愚かさに気がつかなくなってしまうのです。選言判断というものを知らないんでしょうか。あっちをとったらこっちはとれないんです。ボランティア活動が尊いものかどうか知りませんが、もしそれが尊いのだとしたら、なにかを犠牲にしているからでしょう。だからボランティア活動してたと言うのなら、ちゃんと単位は犠牲にすべきなんです。それを、あっちもこっちもなんて、業突く張りにもほどがあります。
2月20日(月)野蛮、野蛮、野蛮
まあこうなることはわかっていたわけですが、国家による殺人という野蛮が確定しました。いったいいつから、遺族の声が特権的なものになったのでしょうか。こんなものに重きを置くことは、普遍性という法の大前提を否定することであって、リンチ以外の何ものでもありません。国家によってリンチが行われるなんて、もはや法治国家じゃないです。そのうえ、刑へ服する際の心構えまで説教するとは、法と道徳が異なることさえご存じないのでしょうか。
2月21日(火)野蛮、野蛮、野蛮、野蛮、野蛮
まったく嘆かわしい。死刑判決を胸を張って受け入れよなどと、いったい何様のつもりなんだろう。これが今の世論の価値基準だとかなんだとか言ってましたが、法がそんなものに左右されてよいと思っているのでしょうか。勝者なんてどこにもいないとかしゃれたことを言ったつもりかもしれないですが、そもそも正義を勝ち負けで考える時点で大間違いなんですよ。
2月22日(水)それに同じ立場なんてないしね
遺族の気持ちなんてまったくわかりません。お前だって同じ立場に立てばそう感じるに違いないとか言われても、そんなことないと思うよ、とフツーに言えると思います。自分に近い人がどんな殺され方をしようと、だからって殺した人を殺したいとか思いませんよ。じゃあ、百歩譲って、そういう被害者感情なり何なりがわかるとしましょう。しかし確実に言えるのは、そんな感情と法の妥当性はまったく無関係だということです。この13年は重いとか何とか、情念に満ちたわけのわからないコメントをするコメンテーターには、まず、法の何たるかについてコメントして欲しいものです。できるものなら。
2月23日(木)そんな主張はできません
私は死刑に値するような罪があるとはまったく思っていませんが、そう考える方もいらっしゃるようなので、ちょっと考えてみようと思います。もしそういう罪があるとすると、それは当該の行為と死刑に値するということが形而上学的実在論のように、私たちの認識とは無関係に対応している、ということになるのでしょうか。そうだとすると、対応関係は私たちの認識とは無関係なので、私たちにはある行為が死刑に値するかどうか、原理的にわからないということになります。したがって、両者の対応関係を主張するためには、観念論を取るしかないだろうと思います。このときは、たしかに対応関係を認識できることになりますが、しかしこのとき、対応関係の主張はものすごい内容を含んでいることになります。ある人は生きるに値しないということが、私たちにはわかる、と主張していることになるからです。しかしだれがこんな尊大な主張をできるのでしょうか。
結論として、死刑に値するような罪があると主張することは不可能だと思います。
2月24日(金)すばらしき「偏向」
早稲田はえらい。法学部の入試に「偏向」があったそうですが、「教育に強制があってはならない」を偏向だと言うのなら、ひのきみを強制することが偏向じゃないって言うのでしょうか。まあ言うのでしょう。嘆かわしい。こういう「偏向」のある大学で法を学べば、民意を法に反映させるとかいうバカ発言をしなくてすむと思うのですが…、しかしあれも早稲田でしたね、学部は違いますが。
そしてあれがナニなのは、憲法9条が存在するからかwww
2月25日(土)バカ・・・
今日は前期日程の入試業務がありました。もともとは業務に当てられていなかったので、学生の頃つき合っていた人とデートすることにしていました。ところが、当たらないと思って予定を入れてしまった方に業務が当たり、だれか代わってもらえませんか、ということになって、どうしても代われないってわけじゃないよな、などと思い、代わってしまったわけです。まったくバカでした。
2月27日(月)どっちだ???
起立も歌いもしないやつは公務員を辞めろなんて意見を、もし本気で言ってるとしたら、かなり頭が悪いだろう。そんな意見は暴論だとわかりつつ、でもその手の発言で喜ぶ人たちを喜ばせて点数稼ぐために言ってるのだとしたら、かなり悪質だろう。あれはどっちなんだろう。
2月28日(火)さっぱりわからん
近くのスーパーに併設されている宝くじ売り場で、復興支援に宝くじを買いましょう的な宣伝が延々流れていました。これって何なんでしょう。どうせお前ら復興支援とか言ってもこっそり一攫千金できたらいいなって思ってるさもしい品性の持ち主なんだろ、ということなんでしょうか。あるいは、復興支援をネタに宝くじ売りつけて儲けてやるぜ、ということなんでしょうか。相変わらず、宝くじってよくわかんないです。
2月29日(水)大雪
八王子が大雪だったそうです。こどもの頃は、よく大雪になったものでしたが、近頃は八王子のような都心が大雪になるのは珍しいのではないでしょうか。寒さが終わる頃、バカ知事とかバカ市長とかもどっかへ消え去ってしまえば、これほど正義に適ったことはないのですが…。
3月1日(木)栄誉
今日は研究室で発行している出版物の発送作業を行いました。ご多忙の中、多くのみなさんにご協力いただき、どうもありがとうございました。バイト代などというケチなものは出ませんでしたが、今晩寝る前にふとうれしい気持ちがして、はてなぜだろうって考え、はたと気がつくわけです。それが栄誉というものです。
3月3日(土)『竜刺青の女』
たしかにあの<ブタ野郎>は悪いやつですが、しかし<竜刺青の女>の方が怖いことしてなかったでしょうか。あんなものを突っ込まれた上、蹴られるなんて…。想像するだに恐ろしい。たぶんコーフンすることはないと思う…。
3月5日(月)キモい笑顔とかは?
刺青入れてたらクビなのかぁ。じゃあ、ピアスとかどうだろう。孔空けてたりしちゃダメだとしたら、じゃあ痔ろうとかやっぱダメかな。あるいは、植毛とかどうだ? 何本まではオッケーとかか。ヘア・カラーもヘア・マニキュアもダメか。じゃあルーズ・ソックスはどうだ? くさい靴下とかは? しかし職場全体でくさい靴下マニアかもしれないぞ…。他にもあんなものを埋め込んでますとか、いろいろあるよなぁ。
3月6日(火)まあ、するよりされる方がましか
今日は朝から研究会+教授会+研究会があって、くったくたになりました。しかもその「+」のところで立派な方から罵倒され、前に見知らぬおっさんから電話口で罵倒されたことを思い出しました。研究会では、著者性がどうのこうのという話になって、アイデンティティ・ポリティクスは論理的に破綻していてもやっぱ相変わらず情念を引きつけるものがあるのかもしれないと思いました。ああうざい。
3月7日(水)仕方がない
今日は諸般の事情があってノートとシュークリームを買わないといけなかったのですが、いつものノートはなく、シュークリームもプチシューしかありませんでした。10個入りなんて、どうやって食べればよいものかと思いましたが、まあ口から食べることにしました。
3月8日(木)原則
「性の奥義極めたかった」と供述したからと言って、その人が3人を殺害したことの証明にはならないですよね。当たり前ですが。他にも、複数の男性と交際していたこととか、交際相手が死んだ直後にすぐまた婚活を再開したこととか、「こいつはとんでもないやつだ」的な情報ばかりがまき散らされ、何一つ殺人の証明になるようなことは聞こえてきません。「疑わしきは罰せず」の原則がちゃんと守られることを切に望みます。
3月9日(金)ブータン
なんちゃら王国は、国民の97%が幸せだと感じていて、世界一幸せな国だそうです。でも王国なんですよ。王国だって段階で、ちっとも正しくないと思いますけど、なるほど善と正は異なるということなのでしょう。この事例から、やっぱ正は善に優先されないとってことがはっきりすると思うのですが、計算が大好きな人は、王国だろうと何だろうと、幸福の総和が重要だって考えるのでしょうか。
3月11日(日)だよね〜
東京で地下鉄に乗るときに券売機で切符を買ったら、「領収書がご入用の方は…」というアナウンスが流れ、160円で領収書かよと思いましたが、しかしどこからか交通費がその都度支給されたり、あるいは出張の証拠とかで必要な場合もあるのかと考え直しました。夜になってまた切符を買おうとしたら、隣りで切符を買っていた酔っぱらいのおじさんが、「領収書がご入用の方は…」に対して、一言。「いらねぇーよ。」
3月12日(月)オーマイガッ
ポーランドで移動中に列車に備え付けのバスタブに浸かってゆっくりしていたら、降車すべき駅に着いてしまい、大慌てで降りたのですが、そのとき荷物をもっていないことに初めて気がついて、乗り換える前に乗っていたTGVに忘れてきたことがわかりました。あ〜あ、めんどくさい、フランス語なんてできないし、パスポートの紛失を届け出るのもうっとうしいので、いっそパスポートなしで過ごそうかと思ったのですが、しかしそんなことをしていたら出国できなくなるしなぁ、などと困っているときに、救世主が現れました。目が覚めたのです。
3月13日(火)健全性について
直接証拠がないことを認めつつ、「健全な社会常識に照らせば有罪の認定が可能」ってどういうことなんでしょうか。「健全な社会常識」があれば「疑わしきは罰せず」の原則を採用するものだと思うのですが、そういうのは不健全だってことなんでしょうか。きっと「健全さ」の基準を求めれば、こういう案件に対して有罪を認定できることだと言われるでしょう。しかし、たとえ不健全だとしても、その言い分が論点先取であることは、少しでもものを考えることのできる人ならわかりますよねー。
3月14日(水)甲乙つけがたい
甲乙つけがたい〇〇。あんな条例を提案した〇〇。可決しちゃった〇〇。それに従って、ちゃんと歌っているか口元を観察するように命令する〇〇。その命令に従って粛々と、もしくは嬉々として、教師の口元を監視する〇〇。命令した〇〇を褒め称える元祖〇〇。こんな状況を異常だと思わない〇〇。
3月15日(木)良心の自由
条例があるのに守らせようとしないのが恥であるなら、良心の自由を憲法で謳っておきながら職務などというどうでもいい口実でそれを守らせようとしないことも恥でしょう。そもそも旗を崇めたり歌を歌うことが職務なんて、旗屋さんとか音楽屋さんでもないのに、まったく破廉恥なことです。まあ、恥なんてどうでもいいです。良心の自由を守ろうとしないことは、不正です。
3月16日(金)すべて詩だろ
死んだそうですが、肩書きが「評論家で詩人」とか笑っちゃうなぁ。ついでに、「原発推進派」っていうのもつけ加えたらいいのに。「評論家で詩人で原発推進派」。ぷぷぷー。
3月17日(土)『クローサー』
妹以外は、姉も刑事も「性格俳優」だし、ほとんど笑わせるためにやってるとしか思えない格闘シーンに笑いが止まらなくなりそうだったので、半分くらい我慢して観たけど、途中棄権しました。これって、おされな映画のつもりなんでしょうか。
3月18日(日)一瞬だけ反省
昨日今日と大学で研究会がありました。ハーバーマスの言ってることがよくわからず、もっと勉強しなきゃなぁと思いました。ホネットが、サッカーで自国を応援するナショナリズムは問題ないと言ってて、まあ、あなたならそう言うでしょうと思いましたが、研究会のメンバーたちの間でも、そう考えている人が多そうで、ひょっとしてそういうナショナリズムを問題視する者は、考えが足りないのだろうかと思いました。一瞬ですが。
3月19日(月)『21グラム』
ショーン・ペンにデル・トロだもんなぁ。ナオミ・ワッツが掃き溜めに鶴状態でした。それにしても、死後失われる21グラムって何でしょうか。
3月20日(火)実は・・・
今日は祝日でしたが、教授会でした。今年度最後の教授会だからか、やたら気力充実の方がいて、がっつりって感じでした。夜は歓送会が開かれましたが、またしても「哲学の教員は仲がいいですねぇ」と他の分野の方から言われてしまいました。ホントはいがみ合ってるかもしれないのにねー。
3月21日(水)軽率
ルッツさんの60歳記念会議というのがイタリアであります。ドイツなんちゃらかんちゃらというところに申請して、ひょっとしたら旅費が出るかもしれないけど、ひょっとしたら出ないかもしれない、「どーする?」と訊かれ、旅費なんか出なくても行きますよ、ただし発表はしませんけど、って答えました。その後、申請が採択されたという連絡があり、発表タイトルを知らせよ、と言ってきました。「えぇー、話が違うよ」と思い、「発表しなきゃいけないの?」と尋ねたら、義務じゃないけど、発表してくれたら嬉しいなぁ、などと言われてしまい、発表もしないのにあつかましく旅費だけいただくなんてできない小心(傷心)者の私は、タイトルを知らせてしまいました。あああ。
3月22日(木)おイタリアへ
そんなわけで、ちょっとイタリアへ。実は、ひとりじゃ行けないので、フランクフルトから連れてってもらいます。ついでに、ベルギーとパリで、社会見学もします。今日は予餞会なのに、欠席して申し訳ありません。飛行機が堕ちなければ、4月初めに戻ります。ではでは〜。
3月23日(金)フランクフルトの憂鬱
フランクフルトで何が憂鬱かと言って、駅で尿のにおいがすることほど人の気持ちを沈ませることはありません。そして今回は、中央駅の真ん前で、物陰に隠れながら(とはいえ反対側からは丸見えの状態で)用を足すドイツ人っぽいのを目撃してしまいました。中央駅の真ん前ですよ。欧州中央銀行本店のある街の中央駅の真ん前ですよ。もう勘弁してほしい…。
3月24日(土)ブリュッセルの憂鬱
昨日、フランクフルトからブリュッセルへ来ましたが、なんと、なんと、ブリュッセルもフランクフルトと同じにおいがするではありませんか。その上こっちは、すりやらも横行していて、地元の人も被害に遭うそうです。おっとろしい。欧州議会とか欧州委員会とかがある場所は、理念的にも物理的にも、そして美学的にも、まるで別世界のようでした。
3月25日(日)ブリュッセルのセクハラ
ブリュッセルと言えば、小便小僧が有名だそうですが、なんと、小便少女もいました。周りを南京錠が4つもついた柵に囲まれた中で、ちゃんとしゃがんでしてるわけです。それを柵越しに正面からデジカメ撮影している人もいました。これって、いったいだれがセクシュアル・ハラスメントなんでしょうか。しゃがませた人なのか、柵を作った人なのか、デジカメで撮っちゃってる人なのか。まさか、こういうことを書いてるやつとかってことはないですよね???
3月26日(月)パリの憂鬱
パリはおっとろしい。いきなり署名詐欺みたいなねぇちゃんが教科書通りにやってきて、何もなかったかのように無視すると、人のスーツケースに蹴りを入れていきました。無視してすんませんでした。
3月27日(火)おフランス
凱旋門とかエッフェル塔とか、言うまでもなく上ったりはしませんが、下から見てるだけでも怖くなってきて、いったいどんなトラウマがあるのやらって感じでした。パリからフランクフルトへは、TGVの1等車を使ったのですが、フランス語で何か言いながら食べ物を配ってきて、nein
danke と言ったら、実はサーヴィスでした。さすがおフランス。関西弁で騒ぐガキんちょがいたことが、まさしく玉にきずでした。
3月28日(水)コモ湖畔の憂鬱
記念会議「賢者の知」は、ミラノ近郊の Villa Vigoni というところで開かれました。むかし何とかという人の別荘だったところが、ドイツ・イタリア・センターになっているのでした。三食昼寝つきで一部屋あてがわれ、発表さえなければ、言うことはありません。昼の1時くらいに着く予定だったので、「軽い軽食」が出ることになっていましたが、出てきたものは、すでに「重いラザニア」でした。もうちょっとダイエットとか真剣に考えないと、きみたちソッコーで死んじゃうよ、と思いましたが、食べ切るのに必死でそんなことは言えませんでした…。
http://www.facebook.com/pages/Villa-Vigoni/280113692235#!/pages/Villa-Vigoni/280113692235
3月29日(木)お許しくだされ
会議場にはネームプレートがあって、すでに座る席が定められていました。いくらなんでも、ルッツ氏の隣に座らされるとは思いませんでした。どうやら、他の人たちに比べてとんでもなく遠いところから来ているため、気を遣ってもらったようですが、そんなところでは、いくらイタリア人がイタリア語の原稿を用意してイタリア語でしゃべりまくっても、眠ることもできません。仕方がないので、ネットにつないでメイルをしたり調べ物をしたりしていました。ふと見ると、ルッツ氏も、こそこそとスマホを使っていました…。
3月30日(金)ううう
修行3日目の昼ごはん前に、発表がまわってきました。そんなこと、カントに訊いてくれよ、という質問をされたので、それは私に対する質問ですか、それともカントに対する質問ですか、と言ったら、あとでイタリア人に、すごいことを言う人だと思ったと言われ、他の人にそういうことは言わないものなのか尋ねたら、「言わない」と。それは失礼しました…。
3月31日(土)さぶい
朝、別荘を後にしてフランクフルトに戻りました。連日、20℃以上あったのに、中央駅がトイレの香りのするこの街は13℃しかありませんでした。駅がトイレの香りだなんて、しかしブリュッセルやパリだってそうだったので、ひょっとするともはや何の自慢にもならないかもしれません。
4月1日(日)ピッツァの憂鬱
ホテルでぼけーっとしていたら、ルッツ氏から、晩ごはんにピッツァでもどうか、というお誘いメイルをもらい、ホテルまで迎えに来てもらった上、ごちになってしまいました。前にこっちの人たちがナイフとフォークでピッツァを食べるのを見て以来、とてもそんな芸当はできそうにないので外では食べないことにしていましたが、ぬぁんといきなりルッツ氏が手を使ったので、安心して食べることができました。
4月2日(月)ファシズムの街へ
そんなわけで、今日の14時の便で、ナチズムだった街から、ファシズムの街に戻ります。
4月3日(火)陳腐な悪
帰ってきました。天候が大荒れです。そして相変わらずあれがあれです。クソ話なんか聞かずに眠ることこそが公務だと思っていましたが、どうやらクソ話でも聞き続けることが公務だそうで、そうやって陳腐な悪は生み出されたんですけどね。それにしても、新人ごときに眠られてしまうあんたってどうなのよ。
4月4日(水)新入生ガイダンス
今日は1年生に対するガイダンスがありました。共通教育のスペシャリストということになっている私は、どんなふうに授業をとるかということや第二外国語と選択外国語の難解な関係について、ぺらぺ〜らとしゃべりました。すると何を勘違いしたか、純真な新入生の方々は、休み時間に次から次へと質問を浴びせてくれるわけです。○○専修へ行きたいんですけど、どの外国語をとればよいのでしょうなんて、まだましな方で、どうしても体調が悪いのでこれで帰っても構わないでしょうか、って、そんなこと知りますかいな。
4月5日(木)専修・専門分野ガイダンス
今日は専修および専門分野のガイダンスがありました。なるほど、よくわかりました。私の講義は哲学学です。ははは。嫌ならそうじゃないものを提供してくださるところへ行けばよいのです。それが学かどうかは知りませんが…。
4月6日(金)さぶすぎる
朝から吹田で会議がありましたが、こちらへ戻ってくるときにはみぞれかと思うほど冷たいものが降ってきました。いったいどうなってるんでしょうか。さぶすぎます。
4月7日(土)エスパー
「転がすイメージを持った大和の気持ちがエラーを誘った。」バスターエンドランのサインが出て、バッターの大和がゴロを打たなきゃって思ったから相手がエラーした、と。この場合、エスパーはだれなのか。バッターなのかエラーしたやつなのか、それともこんなコメントしちゃってる人なのか。
4月8日(日)残念・・・
四谷の土手で満開の桜のもと、頭の中も桜満開の人たちが宴会していました。この季節、いつも、それらの桜のところにだけ集中的に雨が降らないものかと切に願うのですが、残念ながら願いが叶うことはありません。なぜでしょう。
4月9日(月)あああ
始まってしまったぁぁぁ。こんなに早くから授業をしてもよいものかぁぁぁ。どうしてみんなそんなに熱心なんだぁぁぁ。時差ぼけに苦しむ余裕さえないぞぉぉぉ。
4月10日(火)理念について
一般に、理念が実現されることなどないと思いますが、だからといって、そうした理念が無意味だということにはならない、と考えることが重要だと思います。理念の実現に失敗した人たちが、そんなものを信奉していた過去を隠すように反動的かつ高圧的になったり、あるいはすべてを冷ややかに見つつ小市民的になることは間違っています。また、大きな物語を語る代わりに、ことの現場へ行って何事かをなしたと実感することに満足するのも、同様です。むしろそこにあるイデオロギーを暴露することこそ、哲学の数少ない役割のひとつに他ならないと思います。
4月11日(水)いらないと思う
今日は2時半から2時間、共通教育のガイダンス室に待機するという仕事がありました。いろいろと突っ込みどころ満載の2時間でしたが、そんなことを公開するわけにはいかないので、何も言わないことにしておきます。来月は決められた2日間のうち、やはり2時半から2時間、自分の部屋に待機するように命じられています。
4月12日(木)登りっぱ
アルピニストとかいう人が、熱心に原発再稼動を主張していました。まあ、そこに山があるからって理由で登っちゃう人ですからね。しかしご本人は「私よく考えてます」的な物言いをしていました。またお登りになったらどうでしょうか。二度と降りてこなくていいですけど…。
4月13日(金)予想通りでたらめ
「結婚の意思もないまま多額の金銭援助を受けており、返済を免れる目的で殺害しようと考えたとしても不思議はない」。もし「不思議はない」の意味が「道理だ」と同じだとしたら、むしろそう考えない方がおかしいということになるでしょう。司法関係者は、理に適ったことを考えちゃいけないと考える人たちなんでしょうか。その考えそれ自体は理に適っていないので、そういう意味じゃ首尾一貫しています。しかし首尾一貫するということは理に適っているわけで…。「疑わしきは罰しない」の大原則に違反している時点で、すでに理に適っていないのではありますが…。
4月14日(土)人の命を計算してはいけません
功利主義がダメなのは、疑わしいだけでも、社会全体の善を考えて平気で抹殺することを選びそうな感じがするからです。その「感じ」は間違っている、とおっしゃるのなら、それはよいことだと思いますが、しかし疑わしい人物を生かしておくかどうかを功利計算によって決定することに間違いはないでしょう。だからダメなんです。かつては、あのタカ派の福田赳夫でさえ、「人の命は地球より重い」と言ったものですが…。
4月15日(日)まぼろし
久しぶりに、週末を高級マンションの一室で過ごしました。1週間前は東京、2週間前はフランクフルト、3週間前はパリでした。なんだかできるビジネスパーソンみたいに聞こえますが、それは空耳です。明日はもう2回目の授業があるなんてことも、まぼろしならうれPのですが…。
4月16日(月)規範の妥当性について
まだ小レポートを読んでないので確定的なことはわからないのですが、しかし授業をした感触では、やっぱ経験的制約に左右されないような規範の妥当性なんてわけわかんないって人たちが多数派を占めている感じでした。まあしょうがないです。伝え方も下手くそですしね。しかし、守れないような規範は規範じゃないなんて言っちゃうと、なんだってありになっちゃうと思うのですが…。
4月17日(火)やっぱ都民の方が・・・
やっぱ都民の方が偉いですね。行政府の長の「国のため」という個人的趣味のために予算を計上させちゃうんですから。それに比べると、大阪府民や市民には、ちゃんと歌ってるかどうかチェックしろと言っちゃう校長とか、その命令に従って口元を見つめる教頭とかがいる程度ですからね…。今後どうなるかは知りませんが…。
4月18日(水)『おいしい生活』
ウディ・アレンが主演もしている映画を久しぶりに観ました。なかなか面白かったです。ヒュー・グラントの悪者ぶりも、ぴったりでした。フィンガーボウルを用意したりすると、かえってバカにされるというのが、「なるほど」でした。
4月19日(木)新入生歓迎PFB
今日は新入生歓迎会がありましたが、哲学の研究者たちなんだから、ただ飲み食いするだけじゃなくて、その前にちゃんと頭を使う催し物も行いました。ただの飲み食いだけに参加されたみなさんも、そもそも歓迎したくなくて会に出席されなかったみなさんも、残念でした。なんといっても、新入生歓迎PFBを経験できなかったのですから…。あんな貴重な体験、なかなか落ちていません。ああもったいない。
4月21日(土)ストップ・・・
今日は午前中にドイツ語教室があり、せっかくなので午後からもちょっと仕事をしちゃいました。まあ、なんて勤勉なんでしょう! この頃どういうわけか、もちろん深い意味は微塵もなく、「私のハートはストップモーション」が頭の中を駆け巡っているのですが、お仕事中もそのフレーズが頭から離れませんでした。そうなると、帰宅して、ツベを視聴しないわけにはいきません。当時はなんとも思いませんでしたが、なんか非常に明るい曲で、逆に人を悲しくさせるところがすっごいなぁと思いました。書き込みによれば、「September」と新人賞を争ったそうなので、もちろんそれも聴きました。ううう。これもまた、いつになくとてつもなく明るい曲のように感じられ、いっそう悲しみを誘いました。そんなわけで、すっかり気分が沈んでしまいました。
4月22日(日)『ブリッツ』
イギリスに遅れてやって来たハリー・キャラハンってところでしょうか。イギリスでもあんなにあからさまにゲイが差別されるとは、ちょっと意外でした。いや、いまだに女王がいるんだから意外でもないか。
4月23日(月)『さよなら、さよならハリウッド』
今回もウディ・アレン自身が主役でしたが、これもまたなかなか面白かったです。ああいう協調性がなく、口を開けば他人の批判ばっかしている役柄が、ぴったりだと思います。言うまでもなく、あんな人が日常的に近くにいたら、嫌です。たまにいる分には、楽しそうですが…。
4月26日(木)自称庶民のおばさん
無罪判決を受けて、「庶民感覚としては納得いかない」と言ってたどっかのおばさんが、もし庶民を代表しているのなら、やっぱ庶民はダメだってことになるので、たぶん庶民は代表していないのでしょう。そんなおばさんはさておき、「<疑わしきは罰せず>だから、判決は妥当」と答えていたどっかのじいさんも、やっぱ間違ってます。このケースは、疑わしくもなんともないのに、さも疑わしいことがあるかのように偽装されただけのことですから。最近の司法は、疑わしいのを罰しています。つまり、ここで無罪判決を出したということは、このケースは疑わしくもないということを、司法が自ら認めたことになるわけです。
4月27日(金)ふぁいと!
市民感覚とやらをもっていたとか言われている検察審査会の面々はどうしているのでしょうか。ぜひ、判決は不服だと異議申し立てをしていただきたいものです。それとも、疑わしくもないのにさも疑わしいことがあるかのように思わせて、政治的にダメージを与えることができたから、これで十分なんでしょうか。そんなことじゃいけませんよね。正義のために、立ち上がった立派な面々なんですから、ぜひ不当な判決だと言って、また立ち上がっていただきたいものです。ふぁいと!
4月28日(土)中耳炎こわい
オリンピックって都市が開催するはずなのに、なんか泳ぎすぎた人が国民全体で盛り上がらないとみたいなことを言ってました。きっと耳から水が入っておかしくなってるんでしょう。キャッチフレーズが「震災からの復興」って、関東大震災ですか??? それとも、福島においてある原発が使えなくなって不便でしょうがねぇってことからの復興なんでしょうか。
4月29日(日)さぶすぎる
ところで、前回立候補して、早々落選したことは、もうすっかりお忘れなのでしょうか。ひょっとして、「地震があったから自信がある」とかいうさぶい話なんでしょうか。どーでもいい島を買うための資金を調達したいのかなぁ。
4月30日(月)まあ、そのとおりなんですが・・・
今日は午前中にドイツ語教室を開き、午後からは差込み印刷の勉強をして、さらにパワポでスライドを作りました。そんなどうでもいいことをして何かした気になってるんじゃなくて、ちゃんと研究しろ、とある人から指摘されましたが、おっしゃるとおりです。すみません。でも明日も似たような業務です。
5月1日(火)ドイツ語の教科書
今日も午前中はドイツ語教室でした。「君はソファーに座ります」って、いったいどういう状況を考えればよい例文なんでしょうか。「ロージィは、ぼくと映画へ行く気がまったくない」とか、「ルイーゼは、ぼくと一言も言葉を交わさずに出て行った」とか、なんでそんなにケンカ腰なんでしょうか。ああ、ロージィとルイーゼに二股かけてて、それがどっちにもばれたってことでしょうか。ううう。
5月2日(水)質問者の意図もあらわだ
市の広報誌に、市議会での質疑が掲載されています。「政治的意図のあらわな集会に市有施設の指定管理者である男女共同参画推進財団が協賛することは、政治的中立性の観点から不適切であると考えるが、市の見解はどうか」という質問があったようです。男女共同参画推進が、すでに果たされるべき政治的課題なのに、いったい政治的中立性ということで何を考えているんでしょうか。まあ、予想はつきますけどね。こんな質問しちゃう方がまったく政治的に中立じゃないことは確実です。そう言うお前だって、と言われるまでもなく、どんな発言だって政治的に中立じゃないと考えていますよ。
5月3日(木)他には、歯への攻撃とか
何とかの座敷わらし、まあたぶん観ることはないでしょう。「たぶん」と言うのは、たとえば、「観ないと爪剥がすぞ」って言われたら、まあ観ることを考えないでもないからです。ある宣伝に、「目には見えない<大切なもの>を、ぜひ劇場へ観に来てください」ってありました。見えるのか、見えないのか、どっちなんだ。
5月4日(金)GWの憂鬱
以前は、GWというと、たいてい熱が出て寝込むというわかりやすい症状が出ていたのですが、この頃は、熱も出ずひたすら無為に過ごすというパターンで、まだ熱が出て寝込む方がましなくらいです。寝込んじゃえば、何もできなくても仕方ないわけですが、何かできるはずなのに何もしないとなると、やや心苦しくなるからです。こんなとき、超越論的自由があるとか何とか言う人よりも、起きることすべては必然だと言ってくれる人の方が、諦めがつくというものです。ひょっとしてそういう思想なんでしょうか。
5月5日(土)監視されました
アバンザ近くの地下街のトイレに入ったら、こんなものがありました。火災報知機は別についているのに…、となると撮らないわけにはいかないでしょう。写メってたら、用を足している若者が何事かと見てきました。よく考えたら、トイレで写メなんて、ヤバすぎますね、その趣味があるかないかは別にして…。ところでこれ、「放火監視センサー」だそうです。はっきりと「監視」を謳っているところが潔いとは言えますが、潔ければよいというわけでもありません。しかも、なぜそれが「放火」だとわかるのでしょう。人の心まで見通しちゃうんでしょうか。いやもう、うかうかトイレで放火を想像することさえできないですね。
5月6日(日)昼寝
この時期、海外から帰ってきたとかいうお子様とかご令嬢とかにインタヴューってニュースがありますね。なるほど、資本主義はある意味ではきわめて平等主義的です。もちろん、別の意味では差別主義的なわけですが…。そんなわけで、昼寝しました。
5月7日(月)別腹
ああ、今年も長い5月が始まってしまいました。5月は40日あるのに、どういうわけか31日しかないと思わされているのですよね。まあ、40日もあるのなら、たくさん論文書けるじゃないかというやぶへび的な話になりかねませんが、それはあくまで別腹ということで。
5月8日(火)お仕事のはやいみなさんについて
諸般の事情により、5月7日必着のはがきの宛先になっています。そこへ、5月7日消印のはがきが届きます。ひょっとして、投函者は、出したその日に宛先まで届くと思っているのでしょうか。そりゃみなさんはお仕事がはやいかもしれないけど、郵便はみなさんほど迅速じゃないです。
5月9日(水)おかしくね???
検察官役の指定弁護士のひとりは、控訴するかどうか最後の最後まで迷ったそうですが、それはおかしい。いったいなにを迷うんでしょう。有罪だと思ってるのに、控訴するかどうか迷うなんて、法律に携わる者としてはあるまじき態度じゃないでしょうか。ひょっとして、有罪だと思ってないのでしょうか。もしそうなら、有罪だと思ってない人間について控訴するなんて、法律に携わる者としてはあるまじき態度じゃないでしょうか。要するに、そのひとりだけじゃなく、今日まで控訴しようとしなかったあの人たちって、おかしくないでしょうか。
5月10日(木)ハクション大魔王
この頃、どういうわけか頭の中でハクション大魔王の主題歌がぐるぐるまわっています。いろいろと片づけないといけないことが多くて、おかしくなっているのでしょうか。今朝は、通勤のため病院横の池のほとりを歩いていて、ふと口ずさんでしまいました。「ハッ、ハッ、ハクショーン大魔王…」って感じ。
5月11日(金)廃人バンク
明日から日本哲学会の大会があり、開催校なのでもうずっとてんやわんやでしたが、今日は前夜祭的なワークショップがあり、まあ言いたいことは山ほどありましたが、ともかく拷問のような時間を過ごし、終わった頃にはすでにくったくた、廃人バンクに登録でした。廃人バンク、○○バンクのもじりですが、まあ、だれも知らないでしょう。
5月12日(土)クソ映画
昨日、廃人バンクに登録したばかりだというのに、今日は朝からぐったりんぎんぐでした。とっても寒かったし。あんな笑えることやこんな怒れることを体験し、帰ってきたら、大阪国が独立するとか何とかいういろんな意味でクソな映画が放送されていました。そもそも、主役の女優に無闇に走らせ、胸が揺れるのを撮り続けるというのは、セクハラじゃないんでしょうか。
5月13日(日)すまみせん
終わりました…。バイトをしてくださったみなさん、どうもありがとうございました。終わって部屋へ戻って椅子に座ったら、急激に眠たくなってしまったので、慰労会に行かずに帰宅してしまいました。病弱な身ゆえにご心配をおかけしたことと合わせ、どうもすみませんでした。殊勝なわたしを演出してみました。
5月14日(月)心残り
日哲を終えて心残りなのは、限られた時間しかないのにくだんないコメントすんなよと言えなかったこと、なんかじゃなくて、会員控え室に待機していた女性の学生に対して、「コーヒーいれてくれ」と言ったじじいをセクシュアル・ハラスメントで告発できなかったことです。ご自宅では「奥様」とか「家内」とかにそういうことをさせているのかもしれませんが、外の世界ではそれは立派な犯罪になりうるんだってことを、ちゃんと学んでから死んだ方が、啓蒙の理念にかなっており、啓蒙主義を実践できなかったことが心残りで仕方ありません。
5月15日(火)偉い人、偉い本屋さん
日哲のおりに、年会費を支払い領収書を受取ったけれど、本人が間抜けなため、それを失くしてしまい、再発行してほしいがどうすればよいか、というような問い合わせがあって、すぐに回答したのですが、その後何もおっしゃってきません。きっと偉い先生なんでしょう、間抜けだけど。そして出店された6社の本屋さんのうち、世界思想社と大阪大学出版会からは、ご丁寧にお礼のメイルをいただきました。最初の話に合わせて言うと、きっと残りの4社は偉い本屋さんなんでしょう。私のようなものは、今後絶対に、これらの偉い本屋さんから書籍を購入することはないでしょう。
5月17日(木)正義の喫煙
ふと思ったのですが、大阪府に住みながら、タバコも吸わず、入れ墨も入れていないみなし公務員だと、ひょっとしてあれの支持者だということになってしまうのでしょうか。入れ墨は痛そうだから、いい年してタバコを吸い始めるべきでしょうか。文学研究科は全館禁煙なので、便所でこそこそ吸ったりしても、だれかにチクられそうです。正義の喫煙なのに…。
5月18日(金)珍しい映画
帰ってきたら、珍しい映画を放送していました。『セックソ・アンド・ザ・シティ2』。いくらクソ映画だからって、わざわざタイトルに「クソ」を含めなくてもよいのに、と思いました。これが、アメリカ人の自己反省の映画ならなかなかですが、たぶんそんなつもりはないでしょう。あるいは、こんな風にこのジェンダーを貶めて描いてしまうことに対する自己反省ならなかなかですが、ひょっとするとこのジェンダーを貶めているつもりなど毛の頭ほどもないのかもしれません。いずれにしても、「つもり」はどうでもよいのですが…。ともかく、クソです。
5月19日(土)『マンハッタン殺人ミステリー』
なんてこともない話なのに、楽しめるのは、やはりウディ・アレンの力量ということなんでしょうか。もともと妻役はミア・ファローのはずだったのに、ミア・ファローの養子に手を出してミア・ファローが出演を拒否し、代わりに元恋人のダイアン・キートンが出ることになったなんて話も、どこまでが真実なのか、まったくあやしいもんです。
5月20日(日)あれの基準
あれの基準では、入れ墨をいれ、タバコも吸うけど、起立して斉唱する者と、入れ墨も入れてないしタバコも吸わないけど、着席したままで歌なんぞ歌うわけがない者と、どちらが悪いのでしょうか。人の口元に注意を払いながら、歌っちゃってる者が、もっとも不敬なのは確実ですが…。
5月21日(月)やっぱそっちっすね
なんか朝早くからガキんちょたちが集団登校していて、ひょっとして起きる時刻を1時間間違えたのか、と思いましたが、そのうち多くの人が手に何かをもって立ち止まっており、また薄暗くなり始めたので、はたと気がつきました。病院横の池のほとりのベンチには、アベックが陣取っていましたが、それは正面にあるはずなのに、二人ともそんなものには興味がなく、相互に見つめ合っていました。ううう、まぶしかったぜ。
5月22日(火)肩について
そう言えば、客にマナーを教えてくださる阪急京都線で、以前、車両を降りる若者と降りない若者とがトラブって、車両を降りた若者が最後に「殺すぞ!」と宣言したのを間近で体験したことがあります。肩がぶつかったくらいで、何も殺さなくてもいいじゃん、最近の若者はカルシウムが足りないのか、と思ったものですが、どうもカルシウムが足りないのは若者だけではないようですね。
5月23日(水)純粋理性に反するとしても
ライオンズのピッチャーは、いったい何が問題だというのでしょうか。さっぱりわかりません。まさか婚前交渉とか、あるいは婚姻関係を前提としない交渉を問われているのでしょうか。いったいだれが野球選手にそんなカントみたいなへんてこな規範遵守を期待しているのでしょうか。いや、野球選手に限らず、こんな規範を遵守するように求められたら、困る人の方がむしろはるかにまともじゃないでしょうか。
5月24日(木)上の話
ひょっとして、上で問われているのは性の商品化なんでしょうか。つまり、写真週刊誌は性の商品化を糾弾しているのでしょうか。それならそれは、一定の見識をもった立派な営為だと思います。ただその場合、なぜ性は商品化されちゃいけないのか、あるいは、その写真週刊誌が性の商品化を全面的に否定することは明らかに自己矛盾しているので、少なくとも、なぜ性はある種の商品化が許されないのか、明らかにしてほしいところです。
5月25日(金)褒めてない
鏡台No.1人気教官が「京都の“サンデル教授”」と呼ばれている記事がありました。これって褒めてるんでしょうか。まともに考えれば、貶めているとしか思えないのですが…。いずれにしても、あそこにはまだ「教官」がいるのですね。共同体主義者のサンデルは、少なくとも自己意識としては国家主義者ではないでしょうから、「教官」ではありたくないでしょう。なるほど、だから「京都の」ですか。
5月26日(土)仕方ない
今日は、中学と高校で同級生だった人の個展を観に、ちょっとある地方へ出かけました。そこへは、私鉄を使って行くのですが、車内放送のマナーの教えが標準語でなされていたため理解できないのか、その地が近づくにつれ、車内でケータイを使う人がわんさか出てきました。その地方のネイティヴたちは独特のしゃべり方をするのですが、マナー違反の人たちみんながみんな、その独特のしゃべり方をしているわけです。マナー違反しちゃってるのに、そのしゃべり方なんですかー、と思うと、どうにも笑いを禁じられませんでした。
5月27日(日)迷惑な白熱じじいについて
なにかの麗しき目的実現のために、身体の一部を切り取って集め、なんとか10キロ以上にしないといけないということがあって、哲学の学生が腕を切り取ったり下肢を切り取ったりしていたのですが、そんなことは絶対にすべきではない、哲学の学生ならそんな設定がおかしいと言うべきだと、HPに書かなきゃいけない、と思ったところで夢がさめました。へんてこな問題状況を設定して、「さあどうする?」と迫るのが哲学だと思ってる白熱じじいみたいのがいるから、こんな変な夢を見てしまうのに違いありません。
5月28日(月)文学部なんとか教授
むかし、文学部なんとか教授とかいう本がありましたが、そのドイツ語訳が出たそうで、訳者の方が翻訳にまつわるちょっとした出来事を書かれていました。翻訳しようと思ったのは、ドイツとこの地にだけはユーモアがないと言われているけれど、ここにもユーモアがある、ということを知らせたかったからだそうです。へー、あれってユーモアだったんですか。やっぱ「ドイツとこの地にだけは…」は真かもしれない…。
5月29日(火)すべて哲学部!
上の話に関連して面白いと思ったのは、ドイツ語訳では「文学部」が「哲学部」になってるところです。たしかにドイツの大学には、ぴったり「文学部」に相当する学部はないような気がしますが、しかし「文学部」の総称として「哲学部」なんて固有名を用いたら、きっと怒る人がいるだろうと思います。だって2階も4階も、そして別館も、すべて「哲学部」なんですからねー。えへへ。まあ、お怒りはお互い様ですけど・・・。
5月30日(水)『リミットレス』
この前、今月の1本として観ました。人間の脳は、通常20パーセントしか使われていないけれど、ある薬を飲むと100パーセント使われるようになる、ということから始まるフィクションです。100パーセント使われるようになって主人公がすることと言えば、コンサルみたいなことをして金儲け、なんです。脳がフルに使われるようになったら、金儲けなんて実にくだらないということが瞬時にしてわかるようになるのであって、金儲けのことばっか考えてるのは、むしろのーたりんじゃないのかと思ったのですが、どうもそうじゃないようです。残念なことです。
6月1日(金)あれ
あれが稼動を容認したからって大ニュースになるのもおかしな話と言えばおかしな話なんですが、これでこれまであれを支持して「反対」って言ってた人々が、「そりゃ現実的には認めるよね」って思うようになるのでしょうか。きっとそうでしょう。ちゃんとおとしどころをわきまえている、さすがだ、とか言っちゃうかもしれません。こうして、いつしか、あれは人々の代弁者だということになってるわけです。へー。
6月2日(土)線香屋
それにしても、線香屋はあれを支持しちゃっていいんでしょうか。だってひのきみってことは、犬○さまを支持できないってことになるんですよ。わかってるんでしょうか。まあ、もともと権力にすりよる人たちだったわけですが。
6月3日(日)任意
任意同行で、どのようにすれば指紋の照合ができるのか、かなり不思議です。照合する以上は、本人から指紋を採取しなければならないはずですが、そうする根拠はどこにあるのでしょうか。任意に採取させるんでしょうか。その可能性は非常に考えにくいのですが…。
6月4日(月)大先生
先月、日本哲学会の大会開催校として、大会を開催しましたが、出欠を知らせるはがきが今頃になって送られてきました。同じはがきに、住所などを書く欄があり、変更の場合は知らせることになっているので、どうやら大先生は住所変更を伝えたいようです。それは事務局のお仕事でしょ、大先生。「大先生」と書いたのは、こんなことを平気でやらかすことのできる人は、大先生に違いないからです。みなさんにも、こんな大先生のご芳名をご披露したいなぁ〜。
6月5日(火)イデオロギー
新藤兼人の弔辞を津川雅彦が読んだりして、イデオロギー的には問題ないのでしょうか。勲章もらっちゃうんだから同じなのか、しかしそこんところはやっぱり違うのか、どうなんでしょう。まさか死んだんだからイデオロギーなんて関係ないなんてアホな話はないでしょうね。
6月6日(水)なぞ
DNA鑑定によって、その人が逃走中の容疑者であると確認…。くどいようだけど、その人のDNAはどのようにして入手したのか。その人が容疑者だとわかっていれば、入手できるのかもしれない。でも、当たり前だけど、それはわかっていない。容疑者と「思われる」が根拠なら、原理的には、あらゆる人のDNAを入手できるだろう。結局、原理的にはあらゆる人のDNAを入手できるということなのか。
6月7日(木)夏の徴候
今年はまだそんなに暑くないのに、一昨日、昨日と、例によって例のごとく、夏の徴候がやってきました。いったいどうなっているのでしょうか。
6月8日(金)来年はやりません
今年も、工学研究科の新任研修会というところで、エラソーに「ハラスメントの基礎知識」を説明してきました。依頼がきたときに、昨年同様、委員会のメンバーにだれかやってくれませんかと呼びかけたのですが、昨年同様、ガイダンス特別委員を任命することになり、吹田へ行ってきたのでした。「こういうのをすべて委員長にやらせるのはハラスメントではないでしょうか」と昨年の研修会の冒頭で言ったら、前年度まで文学研究科にいらっしゃって工学研究科へ移り、その研修会に出席されていた旧知の事務の方から「あの話でつかみはオッケーでした」とおっしゃっていただいたので、今年も同じネタを使いました。たしかにちょっとウケましたが、昨年「つかみはオッケー」と言われたので今日も使いました、と言ったときの方が、笑いは取れました。でも、来年は絶対やらないから。
6月9日(土)欣也がとくに・・・
犬にしゃべらせたり、黒人を使ったりと、わざとらしいそのケータイ会社は嫌いですが、なんと、「お子さまのご契約内容についてお知らせいたします」というはがきが届きました。「あれっ、子どもいたっけ?」と記憶をたどりましたが、どうしても思い出せません。たしか、認知した子どもはいなかったはずです。たいていの役回りは不得意ですが、とりわけ「お父さん」は無理です。どうしよう…。
6月10日(日)『インセプション』
観たはずなのに、どうなるのか思い出せません。ひょっとして観た記憶をだれかに植えつけられただけで、植えつけられただけのものは記憶の寿命が短いのかもしれません。それにしても、潜在意識が展開されているはずなのに、裸の母親とか去勢しようとする父親とかが出てこないのは、どうしたことでしょう。
6月12日(火)意味という病
高級マンションのバイク置き場なんですが、カント研究者の後ろに置かれているバイクのナンバーは、ひとつが「5959」なんです。ひとつスペースを空けて、「5969」が停められています。そしてカント研究者のバイクのナンバーは「5857」。これって、たんなる偶然なんでしょうか。ここには神の意志はないのでしょうか。うすうす革命は近いと思っていたのですが、先日、その空いてたスペースにバイクが停められていました。なんと、「5767」です。わかりました。もう近々革命が起きるのでしょう。人民評議会は、軍隊はいっさい所有しないつもりです。警察も不要でしょう。もちろん、何が悪いことかを理解してもらう必要はあるでしょう。それだけです。罰を与えることを正当化するロジックなんてないので、罰は与えません。以上。
6月13日(水)内緒にしてね
松田聖子が再々婚したそうで、お相手が同世代の大学准教授ということで、驚くべきことに、複数の方から「まさかお前じゃないだろうな」という連絡をいただきました。「一般人なので人前には出ないけど、お察しの通りです。内緒にしてくださいね」と返事しておきました。これを読んだみなさんも、内緒にしてくださいね。そういえば、原武さんも、つい「法子」と本名で呼んでしまって、つき合ってることが周囲にばれ、「内緒にしてね」と言ったために真相が一気に広まってしまったのでした。ああ、広まってしまうのか…。
6月14日(木)イデオロギー
とはいえ、聖子派だったわけではありません。たぶん、明菜派だったのではないかと思いますが、しかし明菜好きなのはイデオロギー的に問題があるのではないかと思っていたので、派閥に属するのはやめていました。本当は、優等生的、NHK的な岩崎宏美が好きでしたが、マドンナたちのなんちゃらというのを歌ったので、イデオロギー的に好きじゃなくなりました。ああ、生き辛い。
6月15日(金)残念・・・
あ〜あ、残念。何が残念かは、いろいろあるので書けません。それにしても、「娘が迷惑かけた」なんてコメントを、親が出す必要はまったくないです。こんなことを要求するヤツの親の顔が見たい(←言うまでもなく、見たくないですよ)。
6月16日(土)アホは許されない
ったく、いつまでたっても「規範などない」とうそぶくアホがいて困ります。もしそう考えているのなら、「アホは許さん」と普段から公言しているヤツを間近にして、どうして平然としていられるのでしょう。ぼっこぼこにされるとか、めった刺しにされるとか、考えないのでしょうか。理論のレヴェルと実践のレヴェルは違うと考えているのかもしれませんが、それだって規範を前提にしているのですよ。要するに、規範などないと言って、ちょっともの考えてます的に見えると思ってるたんなる勘違いバカなんですよ、そういうヤツは。
6月17日(日)まだ言いますよ
そして、他の人が規範に従うのに乗っかりつつ、フリーライダーしながらひたすら現状を肯定するだけの保守主義者なんですよ。フリーライダーが許容される社会は、一般にいろんな意味で豊かな社会だと思いますが、しかしフリーライダー個人に対しては、死んじゃえって思いますね。
6月18日(月)研修会
ハラスメント相談委員の研修会がありました。この手の研修会に出ると、相談者の心情を理解しないといけないからでしょう、ハラスメントの被害者はこんなふうに思っているのですと、いろいろ教えていただけるわけですが、そういう話を長時間聞き続けていると、いつも途中から、糾弾されているような気分になってきます。お前、ちゃんとわかっているのか、と。まるでこちらはハラスメントの加害者であるかのようです。ひょっとして、アホとかバカとか書いちゃいけないんでしょうか。
6月19日(火)太宰も嘆く
マン喫とかで働く人とかは反体制なんじゃないかと思っていたのですが、どうもそうじゃないみたいで、ちょっと残念です。カネのために当局に売るなんて…、という言い方は、オールド・マルキストみたいで嫌ですが…。ともかく、善良な市民がうようよしていてびっくりです。
6月20日(水)異様でしょ
一連の出来事の中で、監視カメラの画像が当然のようにまき散らされました。「ほらほら、監視カメラってこんなに役に立つんだよ」というメタ・メッセージが、ほとんど無意識のレヴェルで発せられ、受信されたと思います。これって、やっぱり異様じゃないんでしょうか。
6月21日(木)にもかかわらず
ところが、こんな監視カメラを導入することに対して、積極的に賛成する人がいたりするのです。「私はこんなにひどい目に遭った!」を理由にして、二度とそんな目に遭わないために、でしょうか、監視カメラの導入を主張されるわけです。もう耳タコでしょうけど、これは典型的なアイデンティティ・ポリティクスの主張であり、論拠とされる事柄が実はまったく論拠になっていない主張、したがって根拠なく「あれ買って」「これ買って」と泣き叫ぶガキんちょの騒音と変わりません。なぜなら、私の主張が妥当性をもつのは、私がこんなにひどい目に遭ったからだ、とすると、そのひどい目に遭っていない他の人にはその主張は何の説得力ももたないからです。
6月22日(金)あれま
しかしどういうわけか、こういうガキんちょの叫びがまかり通っちゃうんですよ。「あなたが監視カメラの導入に賛成しないのは、私のようなひどい目に遭っていないからだ」と捨て台詞のように言われますが、実はその通りなんですね。こんな風に言っちゃっうことによって、自己の主張には何の論拠もないことが暴露されちゃってるって、わかんないんでしょうかね。わかんないんでしょう。
6月23日(土)アホか
服飾関係のヤツがミラノの時刻を訊いたり、つくづくわざとらしいムカつくCMだと思っていましたが、最後は何なんでしょうか。あれって笑わせようとしてるんでしょうか。「カオリにフェイスタイム」。アホか。
6月24日(日)びっつら
ジャイアンツの監督が清廉潔白であることって、そんなに高額なんでしょうか。年俸より高いのですから、優勝したりすることよりも清廉潔白であることの方が重要だってことになります。少なくとも、あの方はそう考えたのでしょう。いやぁ、まったくもって高邁です。でも、全員、とは言わないとしても、大多数は、プロ野球の監督が清廉潔白であるかどうかなんて、どうでもいいって考えてると思いますよ。いや、ひょっとしてそうじゃないのか…。
6月25日(月)第一確定条項について
カントの「永遠平和のための第一確定条項」に関して、授業中に書いてもらった小レポートでは、たとえ国民が戦争するかどうかを自分たちで決められるようになったとしても、戦争を選ばないとはかぎらない、という回答が多く、というかほとんどがそのような回答で、「プロパガンダ次第ではどうにでもなる」と考えている冷静な人たちが多くいることは、カントの言うことなら何でも正しいと考えている、アイドルはうんこしない症候群のカント屋に比べれば、はるかに健全だと思いました。がしかし…。
6月26日(火)形容矛盾について
国民なんかが決めたってろくなことにはならない、むしろ正しい独裁者がいろんなことを決めた方がよいのだ、と答える人が複数いて、これはちょっとびっくりしました。なるほど、だからあれが選ばれるのかと、すぐに納得はしたのですが…。こういう人は、「正しい独裁者」という言い方が、すでに形容矛盾だと考えないのでしょうか。むかしなら、自分のことを頭がいいと思っている小学生くらいのガキんちょが、こうしたことを考えたものですが、いまでは大学生がこんなことを言ってしまうなんてねぇ。戦後民主主義教育ってそんなに悪いんですかね。
6月27日(水)吐き気について
相変わらず、功利計算で戦争の是非を論じる回答もあって、吐きそうになりました。なぜかって? しかし吐くのって「自動」でしょ。けへへ。
6月28日(木)『パーフェクト・センス』
主演はユアン・マクレガー。『ゴーストライター』も『カサンドラズ・ドリーム』もよかったですが、ここでもそのいまいち感が遺憾なく発揮されていました。いまいち感というのは、小心者に見える感で、しかしもちろん貶めているわけではありません。ちなみに、『スターなんとか』というのにも出たそうですが、そんな野蛮な戦争物は観たことがないのでなんとも言えません。「日本嫌い」というのが真実なら、いっそうステキです。
6月29日(金)発表者様
今日は研究発表の日でした。発表者は発表の時刻になっても現れません。やっと来たと思いきや、何事もなかったように発表が始まりました。ああ、そう言えば、今日はスロバキアの大統領が来るとか言ってたなぁ、発表者はその大統領だったのかと、それなら仕方ないかと思いつつ発表を聞いていましたが、スロバキアの人なのに聞き取りにくいとはいえ日本語をしゃべっているようです。あれま。配布された原稿も日本語のようです。発表者の方を見ると、前に見たことのあるようなないような。どうやらスロバキアの大統領ではなかったようです。だったら、一言あってしかるべきだろっ。
6月30日(土)『ヒトラーの贋札』
自分自身および同胞の生命のためにナチスに協力すべきか、それともたとえ皆殺しにされることになるかもしれないとしても、正義を貫くべきか。難問ではあるけれど、でもやっぱり前者の選択の方が説得力をもつよね、というふうに描かれていたと思います。そして常日頃、後者だと考えている人も、それでよいのだろうかとちょっぴり反省を強いられたとか強いられなかったとか。
7月1日(日)ときどき買う
夕方、暴走していたら、「公務員改革がどうのこうの」とほざくなんちゃらの会の車が前から来ました。何を考えているのか知りませんが、笑顔で手を振ってきたので、売られたけんかをときどき買う者としては、「バーカ」と言ってやりました。すると、マイクでしゃべっていた男の声がしばらく止みました。おぉ、ひるんだな、まさか自分たちに「バーカ」と言ってくるようなヤツがいるとは思ってなかっただろっ、と一瞬だけスカッとしました。それだけです。とても大人の正しい日曜日の夕方の過ごし方とは思えませんが…。
7月2日(月)さすが
豊中総合学館という、どっかの予備校みたいな名前の建物があります。旧文系総合研究棟のことです。ここでは、セクシュアリティの多様性がよく考えられています。文学研究科本館なんかだと、「のぞきに注意」のような貼紙が女性用のトイレの横にしか貼ってありません。それがこの予備校もどきの建物では、男性用のトイレの横にもちゃんと貼ってあるのです。えらい。いや、のぞきをする人がじゃなくて、のぞきをする人の多様性を考えていることがです。それは同時に、セクシュアリティの多様性を考えていることでもあるでしょう。だからえらいと思います。
7月3日(火)白か黒か
選挙前に開いた区民会議に政務調査費が使用されていたことに関して、あれは、「政治活動と選挙活動のグレーな部分と言われたら、真摯に市民の皆さんの指摘に答えないといけません」と言うのです。おかしいなぁ、グレーなんですか。ここには白か黒しかないはずなのに、グレーってなんでしょうか。そんなことを言う「市民の皆さん」はアホだと言いたいのでしょうか。選んでくれた立派な皆さんなのに…。
7月4日(水)抵抗
私人として公用車に乗って靖国参拝していた男が、「クールビズ」とか言い出したときに、科学哲学系のある研究者が、「たまにはいいことをするもんだ」と言ったので、「ああやっぱこの人アホなんだな」と感心したものでした。そんなわけで、お上から「ノータイ」とか命じられると、意地でもネクタイしてやるぞと思うのですが、今朝、柴原口を入りながらふと気がつきました。これって、こっそり校則に違反して抵抗していた女子高生と同じではないかと(けっして、単純でバカな男子高生ではなく)。そんなことで無駄に抵抗してどうするよ、って言われるだけですから。でもそんなふうに言う人は、いったいどんなふうに抵抗しているのか、ぜひ聞きたいもんじゃ焼き。
7月5日(木)感動しましたか
通天閣は大阪のシンボルだそうです。シンボルなのに、ちっともファシズムを連想させないと思っていましたが…。100周年とかで、訪れた人がマイクを向けられて「感動しました」とおっしゃっていました。いったい他にはどういう事柄に感動するのか、あるいはそもそも感動しない事柄なんてあるのかと思いましたが、それはさておき、あの手の人たちがあれを選んでいるのだとすれば、やっぱシンボルなんでしょう。
7月6日(金)発表者様 2
本日の発表者様は、すっぽかし。すごいなぁ。きっとご多忙なんでしょうね。研究発表なんてやってらんないですよね。あっ、ひょっとして抵抗してるんでしょうか。「それなら偉い」とここで褒めてしまっては、抵抗の意味がなくなってしまうので、高圧的に、「ふざけんな」と言っておきましょうか。
7月7日(土)願いがかなわん
発表原稿を書かないといけないのですが、まったく書けそうにありません。今日は朝からやろうと思っていたのですが、ひたすら眠たく、仕方がないので昨日観ていたDVDの続きを最後まで。あああ。しょうがないので昼寝して、ひょっとしたら時節柄その間にできてるなんてこともあるかもしれないと願ったりしたのですが、たなぼた失敗。さらさら書けず。
7月8日(日)『トイ・ストーリー3』
だれがこういうのを観るのか、皆目わかりません。もし純真なお子様たちなのだとしたら、配給会社は共産主義者をパージした差別主義者のウォルトの会社だよってことまで、教えてあげて欲しいです。ぜひ。それでもよい子のみなさんは、こんな茶番をご覧になりますか、という質問をして欲しいです。ぜひ。でも、観るだろうなぁ、ガキは。
7月9日(月)『マネーボール』
この前、たなぼたさらさらを期待しながら観ていたDVDです。こういうのを、ヤンキースファン(がいるとして)とかはどう思うのでしょう。あるいは、よみうりファンとかは。ブラピみたいなのは、たんなるバカに見えるのでしょうか。あるいは、「現実は…」といきなり現実主義者になるのでしょうか。勝ち馬に乗るのは、右の発想だとかいうことは、気にならないんでしょうか。まあ、気にならないんでしょうけど。そんなわけで、わりと楽しめました。
7月10日(火)世界に先駆けたワル
なぜかわかりませんが、ユニオンジャックのシャツとかバッグとかをやたら目にします。「その旗の下で行われた植民地主義をどう思うのさ?」と尋ねたいです。ファシズムにならずにすんだのは、植民地を持ってたからだろ、と言いたくなります。いまだに女王やらがいて、人気者だったりするんですよ。どうかしてますよ、まったく。
7月11日(水)本人にしかわからない辛さ
着床前に全染色体診断したなんとかが、「産めないその辛さは本人にしかわからない」と言ってました。だから、なんだと言いたいのでしょうか。借金したその辛さは本人にしかわからないし、盗撮がばれたその辛さは本人にしかわからないし、ゲロ吐きそうなくらいに食べ過ぎたその辛さは本人にしかわからない、とか言って、なにか意味があるんでしょうか。ひょっとして、その本人にしかわからない辛さをなくしたボクちゃんはえらいって言いたいのでしょうか。
7月12日(木)いみふ
この他称えらいボクちゃんは、命の選別をしているのではなく、生きる命を選んでいるのです、と言ってました。だれか、この意味わかりますか???
7月13日(金)若気の至り???
いじめた同級生の3人のうち1人を殺せばこういうことはなくなる、といったようなことを含む文面で知事にはがきを出し、脅迫の容疑で逮捕された人がいます。大人なら、そんなことしたってこういうことはなくならないと考えるものだと思いましたが、なんとその方は69歳でした。まだ子どもの心をもっているのでしょうか。しかし子どもだって、そこまで単純ではないと思うのですが…。だからこそ、ずるがしこくいじめるわけだし。
7月14日(土)便乗
あれほど反対すると息巻いていたのに予定通り再稼動に賛成してしまって以来、しばらく鳴りを潜めていたのが、いじめに便乗して、また何か言ってるようですね。どうせ反動的なことなんでしょうけど。
7月15日(日)言わなくていい
なんとかのどうでも委員会とかなんとかいうお茶の間番組、略して茶番があるそうですが、それが「辛口」なんだそうです。いったいいつから「辛口」は「保守主義」とか「バ○」とかと同義になったんでしょうか。
7月17日(火)しあわせについて
今日は朝から大学の部屋が31℃になっていたので、さすがに28℃の冷房をかけました。するとどうでしょう。めっさ涼しいじゃありませんか。こんなことで喜んでいてはいけない、これは奴隷の幸福だと思いつつ、しあわせを感じてしまいました。
7月18日(水)スマハラ
昨日は、つかの間のしあわせを感じた後、吹田へ行ってハラスメント防止の研修会に参加しました。このくそ暑い中、吹田へ呼びつけるなんて、ハラスメントじゃねぇーの、なんていうベタな突っ込みはやめておきます。例によって、加害者にならないための注意点をうかがい、「全身全霊、気をつけます!」って思ったはずなのに、こちらに戻ってきて、人の前をスマホをいじりながらふらふら歩いてた学生様を邪魔だと思いつつ、抜きざまに舌打ちをしてしまいましたとさ。
7月19日(木)愛人もいるかも
あれが、エネルギー戦略の策定に関する意見聴取会から電力会社関係者を排除することに対して、文句を言ってるそうです。でも、電力会社関係者って、みんな、「とーでん」とか「かんでん」とかって、彫り物入れてるのをご存じないんでしょうか。たばこも吸っちゃいますよ。もちろん歌はくちぱくです。それでもいいんすかね。まあ、あれほど再稼動に反対してたのに、ころっと意見を変えちゃうんですから、なんでもありですか。
7月20日(金)ふーん
あれの愛人報道について、この程度のことは大した問題じゃない、仕事ができればそれでいい、仕事のできない真面目な政治家なんていらないだろ、的な意見がありました。それで、あれは仕事ができるんですか。ひょっとして、ウケ狙いで再稼動に反対し、結局は「現実主義的に」再稼動を認めるような節操のないのを仕事のできる政治家と呼ぶのでしょうか。なるへそいえぺす。
7月21日(土)それはないでしょ
オールスター・ゲームは、やたら選手がへらへらしてるので、むかしから好きじゃなく、もう何年も観たことがありませんでした。今年はなぜか10分間だけ観ましたが、パ・リーグが一方的に負けていて、解説者の工藤公康が「これではやられっぱなしです」と、あたかもパ・リーグ(ファン)代表みたいな口調で言ってました。ちょっと待てよ、こいつ、かつて金満ジャイアンツにいたんじゃなかったっけ。
7月22日(日)ひどすぎしんさく
ありそうなシナリオ。WBC不参加表明の選手会長新井が、いつの間にやら梯子をはずされ、気がついたら、新選手会長の内海あたりが、さわやかに「やっぱ参加しる」と言う。
7月23日(月)頭の中も「わっしょい」って・・・
なんとか祭というある宗教の祭があって、それに先立って<なんとかみこし>とかいうのがなんとか商店街を練り歩いたのですが、どういうわけかみなさん、頭の中も「わっしょい」なので笑えます。しかも、自分たちが頑張っているのを見て、見ている人も頑張ってほしいと。いったいなにに頑張るんでしょうか。もしあんなものを見るだけで生きていくことに頑張れるのなら、まったく安いものです。社会保障もなにも不要です。そこらじゅうで、頭の中が「わっしょい」の人に、練り歩いてもらえばよいのですから。私は「わっしょい」臭はお断りですが…。まあ、きてくれませんが。
7月24日(火)それ重要???
夕方やけにヘリコプターがうるさいなぁと思っていたら、豊中キャンパスであんなことがあったんですね。これはNHKの夜のニュースのトップだろうと思っていたら、なんと、「年取って最後はヤンキースで」とかいう、田舎者メンタリティというか、体制万歳メンタリティというか、そういう御仁のことが延々放送されていて、びっくりしました。
7月25日(水)原発上空で演習すりゃいいんじゃね?
なんとかっていう戦争するための乗り物の安全性がわからんのに配備して…、という問題があります。しかし、安全性がわからんのに稼動しちゃってるもっとすごいのがあるじゃないですか。首尾一貫性という点からすれば、あんなものを認めてるんだから、こっちだって認めるでしょう。コスプレ好きのあれだって、きっと賛成してくれますよ。だから、大間違いなんですけどね。
7月26日(木)指とか切り落としてよいわけがない
核爆弾を3都市に仕掛けたと言うテロリストを拷問してその場所を白状させることは正しいのかどうか、非常に難しい問題を突きつけていると、その映画について書かれたりしているのですが、私にはいったい何が難しいのか、さっぱりわかりません。拷問は正義に反している、ただそれだけでしょう。テロリストはアラブ系、とんでもない拷問をするのは黒人男性、拷問に異議を唱えるのは白人女性、という描き方で、まったくイデオロギー全開です。その白人女性が言ったように、爆発したらしたで仕方ない、じゃいけませんか。
7月28日(土)建設的意見
そうかぁ、文楽は話が古いからダメだと。じゃあ、今度、スッチーのコスプレを盛り込んだら許してもらえるんじゃないのかなぁ。大阪市大も、コスプレ学部スッチー学科を作れば、補助金たんまりもらえるんじゃない???
7月29日(日)その2
それでいくと、首都大は、遠くの島購入学部尖閣学科とか四国学科、マダカスカル学科ですね。
7月30日(月)しょうがない
今日はテストでした。受験されたみなさま、お疲れ様でした。今日は、冷房を入れても部屋がいつまでも31℃のままでした。ぐれるパワーもなく、放置しました。「はいはい、わかりました」って感じです。
7月31日(火)痛い・・・
夕方にスーパーへ行くと、かなり憂鬱になりますが、仕方がないので行きました。そうしたら、行く途中でハチに刺されました。なにもこんなかわいそうな人を刺さなくてもいいじゃんと思いましたが、こんなやつを刺して死んでしまうことの不憫さは、計り知れないほど大きいでしょうから、まあ我慢します。と思ってぐぐったら、みつばち以外は、人を刺しても別に死なないらしいです。ううう。やっぱこんなかわいそうな人を刺すなよ、と言いたい。
8月1日(水)絶対見ない
この前映画を観に行ったら、かつて浅田彰が「田吾作」と評した作家の妻が出てる映画の予告編が流れ、ほとんど拷問のような時間を過ごしました。最後に、映画のタイトルのナレーターが入るのですが、それを聞いたらだれしも「買えよ」と声に出して突っ込むに違いないと思いました。もちろん私は言いましたよ。
8月2日(木)ハチの次は歯
試練週間なのか、続試練月間なのか、差し歯がとれました。歯医者へ行くのはなかなか勇気がいることです。治療の際にあんなに痛い思いをしても、ひょっとしたら数日の内に死んでしまうかもしれないと思うと、痛みを我慢するだけ損じゃないか、と思うわけです。でもとれてしまうと、行かないわけにはいかないわけで…。もう試練は十分です。これ以上与えられたら、確実に壊れます。
8月3日(金)つらい
そんなわけで、昨日は歯を抜くことになりました。「今日抜いても大丈夫ですか?」と尋ねられたので、どういう意味か尋ねると、「飲みに行くとかありませんか?」と訊かれ、そんな予定は皆無なので「大丈夫」ということになり、数日の内に死んでしまうかもしれないにもかかわらず、歯を抜く恐怖と痛みを味わってしまいました。結局、出血があったので、ハチの次も歯血ということに。あーくだんねー。
8月4日(土)執行の実況中継を望む
8月3日に、2人の死刑が執行されたそうです。新聞をとらない生活だと、ネットのニュースの見出しに出てこないと、まったく不正を知らないまま、ってことになってしまいます。筋バを中心とした民族の祭典の真っ最中に、こそこそ執行するのはまったくもっておかしいです。犯罪抑止につながると言うのであれば、球蹴りの最中でも、サーカスの最中でもいいので、そこで放送を中断し、執行場面を実況中継すべきです。まさか、「執行される人の人権に配慮して…」なんてとぼけたことは言わないですよね。
8月5日(日)広告屋
言うまでもなく、私は死刑制度なんて廃止すべきだと思っているので、「執行場面を実況中継すべきだ」と言うのは、そんな状況を思い浮かべれば、いかに不正が行われているかがはっきりするだろう、と思ってのことです。恐ろしいのは、何が偉いのか知らないけど偉いらしい広告屋と言われる人たちなら、そうした実況中継さえ商品化しかねないということです。サイテーです。
8月6日(月)アイポ的誤謬
積極的に反原発を主張しているミュージシャンが、「自分は電気を多用した音楽で金を稼いだくせに」とか「節電や停電の心配のないニューヨークで生活しているくせに」と批判され、「そうだ」「そうだ」と批判を支持する声があるようです。またしても、アイデンティティ・ポリティクスです。その人がどのような経験をもつ人であるかということと、その人の主張が説得力をもつかどうかということとは、独立した別の事柄です。ある人の主張に説得力があるとすれば、それは主張を支える論拠に説得力があるからですが、その人がどのような経験をしたかということは、論拠にはなりえません。当たり前のことですが、その人の経験はその人の経験なのであって、その人じゃない人にはあてはまらないからです。こんな小学生でもわかるアイポ的誤謬がなぜまかりとおるのか、不思議でなりません。
8月7日(火)集中講義
集中講義が始まりました。ご講義いただくのは、カント法論研究の国内第一人者です。この手の講義は、なかなか聴けないので、出席できる方は実にラッキーです。実は、私自身が出席したかったので、お呼びしたのでした。ケケケ。
8月8日(水)よい提案
集中講義第2目が終わってしまいました。時間数で言えば、もう半分以上終わってしまったことになります。講義されている方は大変ですが、聴いている方としては、もう2日しか残ってない、という感じです。いいことを思いつきました。私の2学期の授業分も、このまま続けていただいたらどうでしょう。その方がみんなハッピーです、という言い方は、クソ功利主義的なので、その方が正義に適っている、と言っておきましょう。
8月9日(木)いやしくてすみません
初めて言われたのはいつのことだったでしょうか、たしかマスターのころ、ドクターの人から「お前は<寄らば大樹の影だな>」と吐き捨てるように言われました。次は、看護学校で非常勤をしていたころ、眠っていようがおしゃべりしていようが何の注意もせず、へらへらしていたら、「先生は中学の校長ですね」とやはり吐き捨てるように言われました。そんなに偉くないし、ひのきみには反対しますけどね。さらに10年近く前でしょうか、「お前は年上の者にはへりくだって覚えがめでたく、自分より弱い者は相手にしない」と糾弾メイルをいただきました。そして今日は「偉い人にはへこへこしている」と。はいはい、そのとおりです。どうせ私はかくもいやしいパーソナリティの持ち主です。忘れたころに、適切に思い出させていただいて、この上なく感謝しています。
8月10日(金)焼く臭い
集中講義の最終日、朝から歯医者へ行きました。なんか削り出しておいて、「これ痛くないですか?」と訊かれましたが、痛くありません。「ああ、神経抜いとるのか」って、抜いたのはあなたでしょ。しばらくして、今度はレーザーメスの登場で、またしても使い始めてから、「これ痛くないですか?」って訊かれ、「痛いです」。「じゃあ麻酔しましょう」って、なんか順番おかしくないか???麻酔すると、もちろん痛くはないのですが、いやーな臭いがたちこめます。「いやーな臭いがします」って言えばよかった…。
8月12日(日)『桐島、・・・』
たぶんこういうことじゃないのかな、という案はあります。まあ、それが真相かどうかは別にして、バレー部とかってやっぱアレだよなぁ、と思わせる描き方は秀逸でした。
8月13日(月)『トータル・リコール』
やっぱシュワルツネッガーのやつの方が面白かったように思いますが、それはたんにじじいだからかも知れません。あっちだと、殺しに来るのもシャロン・ストーンで、だったら殺されてもいいか、って思ったりしますし…。いや、それもやっぱじじいだからかも。
8月14日(火)静岡地獄
静岡地獄をご存知でしょうか。東京・新大阪間にあるいつまでたっても終わらない地獄です。昨日は、その地獄が大雨で、地獄へ入る手前の品川で、1時間40分も運転再開を待ちました。うーん、せっかくだからあと20分ほど粘ってもらって払い戻しがあればよかったのですが…。いや、それじゃあ天国になってしまうか。
8月15日(水)『メランコリア』
ゲンズブールは美しかったですが、その妹がスパイダーマンの彼女だなんて、ありえないでしょう。当初はペネロペのはずだったそうですが、それならまだ納得できないこともないです。それにしても、ジャックがジョンと名前を変えるだけで、あんなにあっさりと諦めてしまってよいのでしょうか。まあ、24時間戦い続けてしまう人より、あっさりさんの方が好みではありますが。
8月16日(木)『スリーピング ビューティ』
4本定額パックの4本目。川端の作品に解釈を施し、映画化したそうです。あまりにも退屈で、じいさんがもたもたしゃべり服を脱いでスリーピング・ビューティに向かおうとするところで見るのをやめました。そもそも川端の解釈なんてものを借りてしまい、イデオロギー的にどうなのよ、と思います。深く反省しています。
8月17日(金)おドイツへ
そして今日からおドイツへ行ってきます。毎年恒例の「独日倫理学コロキウム」参加のほか、カント法論のコメンタールの書き手にインタヴューしたりします。チュース。
9月3日(月)おドイツから
おドイツから帰ってきました。最初の1週間くらいは、「ここは大阪か」と思うほど暑く、しかもクーラーのないホテルに泊まったりもしました。まあ、市長や知事は国歌を歌うかどうか、口元チェックしたりはしない人でしたが…。2週間以上経ったのに、暑さが行く前とほとんど変わっていないというのはどういうことでしょうか。しかしまあ、もっとも驚いたのは、すべての原発を廃炉にするってことがいまだに決まっていないことでした。もうてっきりそうなってるものだと思っていたのに…。来週くらいでしょうか。
9月4日(火)びっつら 2
口元チェッカーたちがいまだに市長やら知事やらを務めていることも驚きでした。ひのきみに対する忠誠があまりにもアナクロなので、てっきりリコールされて退場しているものだと思っていたのに…。来週くらいでしょうか。
9月5日(水)Haus Wittgenstein
ヴィーンにヴィトゲンシュタインの設計したハウス・ヴィトゲンシュタインという建物があります。いまはブルガリアの関係施設になっていて、見学するには「要予約」とあります。そこで予約して行ってみたのですが…。ほとんどデフォのように、約束の時刻に10分遅れて門扉の鍵が開けられました。「要予約」の割には、なんのガイドもなく、ほとんど放置プレイ。
「はしごを登ったら外さなければならない」とか言った割には、ちゃんと階段がついてるじゃんと思いましたが、その言葉に従うなら、それはきっと登り専用なのでしょう。ではどうやって下へ降りるのか。実はエレヴェーターがついていました。それはオーストリアで初めて作られたエレヴェーターだそうです。こんなある意味では重要な(まあ、ある意味ではどうでもよいかもしれませんが)情報を、たまたま通りがかったときに説明してくれるのです。もっとちゃんとガイドしろよ、と思いましたが、こういう思いつきのような言動こそ、ヴィトゲンシュタインそのものじゃありませんか。家だけじゃなく、そこで生活する人まで設計していたとは…。やるな、ルートヴィヒ。
9月6日(木)ヴィーンとそこはさておき
ヴィーンは、滋賀近郊のそこと比べられることがあるように、ひょっとするとたしかに嫌な街なのかもしれません。しかしオーストリアの謙虚さといったらどうでしょう。かつてはオーストリア=ハンガリー帝国でぶいぶいいわせていたのですよ。「オーストリアにはカンガルーはいません」という自虐的なギャグはちょーステキです。
9月7日(金)みんな知ってる
ヴィーンには国連の4つある事務局のうちの1つがあり、国際原子力機関(IAEA)の本部もそこにあります。ドイツ語のガイドツアーに参加しましたが、ガイドがフランス人だったので非常にきれいなドイツ語を話し、説明の内容がよくわかりました。ネイティヴだと、きっとそうはいかなかったと思います。
核保有国を指折り挙げていった最後に、「公式には認めていないが、みんな知ってるよね」と言って、イスラエルの名前をつけ加えたことが印象的でした。公的なガイドが、そんなこと言っちゃっていいんですね。英語のガイドツアーでは、言ってなかったみたいなんですが、それは偶然なんでしょうか必然なんでしょうか。バニラクリームに「浸かった」ケーキとか、バカでかい2枚のシュニッツェルとかには「ごめんなさい」でしたが、国連ガイドは秀逸でした。
9月8日(土)『恋人までの距離』
普通ならまずレンタルするわけがないタイトルですが、『地球の歩き方 ウィーンとオーストリア』で紹介されていたので、つい出来心で。大した盛り上がりがあるわけでもないのですが、「小品ながら忘れられない印象を残す」と書く人がいることにも納得が行く映画でした。ジュリー・デルビーがときおり見せる愁いを帯びた表情がなかなかよかったです。プラターの観覧車も出てきますが、やっぱ観覧車といえばそれですか。それですね。しかし年齢とともに高所恐怖症がひどくなり、もはや絶対にそんなものには乗れないのがちょっぴり残念。いや、大変残念。
9月9日(日)適格性を欠くと言われそうですが・・・
ハラスメント問題委員会関係の日帰り出張で、滋賀近郊へ行ってきました。キャンパスのセクシュアル・ハラスメント問題がメインで扱われる集会でしたが、ある大学の専門相談員の方の発言には驚きを禁じえませんでした。相談者の要求をかなえるには、権利云々の話じゃダメで、どんな症状が出ているかを訴えなきゃいけないのだそうです。権利云々の話をすると、加害者側も権利云々を持ち出してきて、相手の言い分が通ったりするからだと。その方は、きっと被害者思いの方ではあるのでしょうが、しかしご自分でおっしゃってることがわかっているのだろうかと思いました。だってこの方のおっしゃってることは、不当な要求をいかにのませるか、ってことになるわけですから。法なんてろくでもないのはたしかですが、しかし法以外のもので要求をかなえようとすれば、結局は力を頼りにするしかないだろう、というのが少なくとも近代主義の常識だと思うのですが…。
9月10日(月)承前
ケアの倫理というものがかりにあるとしても(そういうものが学として成立するかどうかは、私にはわかりませんが)、それは正義に優先されるべきものではないでしょう。優先されるべきでないというのは、どんな症状が出ているとしても、そのことによって不当な要求が正当な要求へと格上げされるべきではないという意味です。これは、遺族の気持ちみたいなものを持ち出して、不当な量刑を正当な量刑に変えようとしてはならない、ということと同じです。法に則った正義がなされた結果、その正義を受け入れることが難しい人にとっては、ひょっとするとケアが必要になるのかもしれません。しかしケアが必要なんだからそれは正義ではない、なんて恐ろしいことがあってはならない、と言いたいのです。
9月11日(火)麻酔の麻酔
またしても歯を抜きました。「根が消滅している」というお話でしたが、「消滅しているのになぜ抜けるのだ???」などという疑問に悩む間もなく麻酔。麻酔のたびに思いますが、麻酔ってどうしてあんなに痛いのでしょうか。麻酔の麻酔が欲しいのは私だけでしょうか。しかも麻酔の痛みは数秒間なので、苦痛を快楽に変換する時間もありません。そんなわけで、そろそろ抗生物質による胃痛がやってきます。胃に鉛というやつです。言うまでもありませんが、鉛を飲み込んだ経験はありません。
9月12日(水)そもそも気持ちは無関係だが
http://www.wa-dan.com/article/2012/09/post-1094.php
スポーツ界が理不尽なのは、まあ、筋バだから仕方ないとして、問題なのはなんといってもこの検事でしょう。この人が特別にアホなのか、検事なんてみんなこんなもんなのか、あるいはここにはあんまり言いたくない「あれ」があるのか。「自分はそうじゃない」なんてことが基準になってよいのなら、満員電車に乗ると痴漢せずにはいられない人は「自分は痴漢を我慢できる人じゃない」って言うだろうし、エスカレーターで盗撮しないなんてありえない人は「自分は盗撮をやめられる人じゃない」って言うでしょう。いくらなんでも、世の中そんなに麗しくできていないと思うのですが。
9月13日(木)どーせ
おドイツから戻って1週間以上経つのに、まだ時差ぼけが抜けず、5時前くらいに目が覚めてしまいます。それは時差ぼけのせいじゃないんじゃないかって? はいはい、そうですそうです、どーせじじいです。ひのきみにも原発にも反対ですけどねー。
9月14日(金)やれやれ
昨日はひさしぶりのきょーじゅかいでした。別にひさしぶりだから、ということでもないでしょう、自己の利害が絡むとそのときだけぎゃーぎゃーおっしゃる方が、やっぱりぎゃーぎゃーおっしゃっていました。公務に際して自腹を切らされた、謝罪せよと。あ〜あ。権利の主張はもちろん重要なことであって、それを共同体の美意識で妨害するのは正しいことではないでしょう。しかし、権利の主張をするのなら、求めるのは謝罪じゃなくて損害賠償です。ちゃんとそこまでやって欲しいものです。そんな面倒なことはやらないけど、でもなんとかはなをあかしてやりたいなんて了見じゃ、たんなるクレーマーじゃないですか。そのお切りになった自腹は、福沢君だとお釣りの方が多い程度です。私が福沢君をあげるから、それを口の前に貼っておいてくださいな、と言いたくなりました。言うまでもなく、言いませんでしたが…。
9月15日(土)計画的不正について
宿泊先のホテルは、あの新聞社の新聞が無料配布されていますが、「30年代に原発ゼロ」に対して、何の計画性もなく矛盾に満ちていると、まあ、イデオロギー的には当然の反応でした。なんといっても、社をあげてずっと推進してきたわけですから。そして、「安全」だけど東京には造らないとか、たしかにきわめて計画的でした。だからイデオロギー的にジャイアンツ・ファンは許せないです。
9月16日(日)ノスタルジジイ
河野洋平が、自民党の総裁候補を「保守の中でも右翼ばかり」とこき下ろしていました。むかしの自民党は、非常に幅の広い保守の集まりだったのに…、と。まあ、右ばっかだという評価はその通りだと思いますが、しかしこういう代々政治家を輩出してきた家柄のよろしい(とされる)政治家がまともなことを言い、それをもちあげる、というのもなんだかなぁと思わなくもありません。所詮政治は平民のできることではなく、貴族がやらないと、と言われているかのようだからです。
それはそうと、そんなに幅の広い人たちの集まりだった割には、非核三原則が破られていても黙認し、そもそも天皇制を維持してきちゃったんですよねー。
9月17日(月)あつかましい
高級マンションなのに、ちょっと留守をすると蜘蛛が巣をはるのはどういうことなんでしょうか。そんなに住みやすいということなんでしょうか。スパイダーごときに同居を認めた記憶はないのですが、玄関ポーチどころか、中までやってくるとは…。
9月18日(火)スーパーのBGM
朝から歯医者へ行き、その帰りにスーパーで買い物をしているだけで、すでに十分憂鬱なのに、何を考えているのか、スーパーでは朝から「ロシアより愛をこめて」が流れています。あんな音楽が流れて購買をそそられるものと言えば、線香とかろうそくくらいじゃないでしょうか。イギリスのスパイの話だからと、怒りに任せていろんな物を買いあさったりする人は、きわめて少数だと思います。
9月19日(水)自警団て
なんとか電車というクソ映画があると聞いたことがありますが(「クソ」の部分も伝聞です、見てないし、見るつもりもありません)、その著者がじじいを主役にした小説を書いているそうで、あの新聞社の新聞でほめられていました。じじいたちは、なんと自警団を結成して町内にはびこる悪を成敗してくれるそうです。へぇー、よかったね。
9月20日(木)だれも望まない
今日は少しだけ暑さがましだったような気がします。これはつまり、新学期が近づきつつあるということなんでしょうか。だったら、これ以上涼しくならなくても結構なので、その代わり、新学期もやってこなくて結構なのですが…。そもそも、新学期がやってきて喜ぶ人なんているんでしょうか。世の中がクソ功利主義でまわっているのなら、新学期はやってこないことにした方がよいのではないでしょうか。そんな功利主義による不正に憤りつつ、仕方ないので現実を受け入れてあげますが…。
9月21日(金)いたくまとも
岩井俊二は、どうせ政治には無関心か(ということは保守なんでしょうけど)、あるいは関心をもつとしても保守なんだろうと勝手に思い込んでいましたが、このとんでも状況において、いたくまともなことをつぶやいたそうです。いったいどの部分で物議をかもしているのでしょうか。たしかに、国民全員が被害者という言い方には賛成できません。でもその部分で物議をかもしているわけではないでしょう。じゃああれでしょうか、侵略を行ったことには言及するけど、だれの名の下に侵略を行ったかについては、触れていないところでしょうか。それなら十分物議をかもすでしょう。批判されても当然でしょう。なるほど、そういうことでしたか。
9月22日(土)『キリング・ショット』
クライム・サスペンスという分類がなされていましたが、まったくサスペンスではありませんでした。しかしまあ、面白かったです。例によって、登場人物たちがストーリーとは関係のない小話を披露するのですが、とくに笑えたのは、懺悔する4人の尼さんの話でしょうか。ここには書けないし、なかなか人には言えませんが…。
9月23日(日)戦いたくないです
どこかの総裁選で、集団的自衛権を認めると連呼している、たしかむかし首相してたけど不評ですぐにやめさせられた人がいます。集団的自衛権は、憲法違反なので、これを認めるということは、憲法を改正(まあ、改悪なんですが)するということです。そこまでちゃんと言って欲しいものです。恐ろしいのは、憲法変えると公言すると、むしろ支持が増えたりしそうな雰囲気があること…。
9月24日(月)バカにつける薬が欲しい
だれもしたくないことだけど、しかしだれかがやらなきゃいけないことになっていて、「だれかやってくれませんか?」と10人くらいの人がメーリスで呼びかけられたりすると、相互に「だれか手を上げてくれないかなぁ」とだれかが手を上げるのを待つ状況ができあがります。そういう状況が大嫌いなのはなぜなんでしょう。自分が手を上げさえしなければ、我慢しきれなくなっただれかが手を上げるか、だれかが直に指名されるかして、ともかく自ら進んでそれを引き受けるなんてことはしなくてすみます。そういう何と言うか、小市民的な身の処し方が嫌なんでしょうか、だれかが手を上げるのを待ったりするのが下劣に感じられて、ついつい手を上げてしまうわけです。そうすると、「バカだなぁあいつは。あたらなくてよかったぜ。へっへっへ」と思う人がいるのかもしれませんが、こんな風に思うくらいなら、バカの方がましかと、ついつい思ってしまって…。でも、いい加減、バカにつける薬も欲しいです。
9月25日(火)美しくない
引き受けたくせに何をごちゃごちゃぶーたれてるんだと、小市民なら批判してくることでしょう。ふざけちゃいけません。引き受けたからこそ、愚痴くらい言わせてもらいたいのですよ。哲学や倫理学なんてエラソーな学問を教育したり研究したりしているのに、小市民的であってよいのですか、と言わずもがなを口にしてしまうので、いまひとつ美しくなれないのですが…。
9月26日(水)「偉そうすぎる」と言う人は、きっと偉いのだろう
朝日新聞の記者は、たしかに「偉そうすぎ」ますね。なんてったって、スッチーのコスプレが好きだろうと、元気に歌ってるかどうかチェックさせるような思想を持っていようと、あれほど反原発を匂わせておきながらそんなことはすっかり忘れて予定通り再稼動を容認して見せようと、「みんな」から支持されちゃってるお方なんですよ、相手は。しかし「偉そうすぎる」なんて言われてひるんではいけないと思います。それは言論封殺だと騒げばよいのです。もっとも、朝日の記者に「偉そうすぎる」と言うと、よくぞ言ってくれたと思っちゃう人が多いんですよねー、もう片方のポピュリズムはちゃらにして…。
9月27日(木)お客様の立場
お客様の立場に立って考えてくれる生まれ変わったサラ金があるそうです。その女優が嫌いなので突っ込むことにします。ほんとにお客様の立場に立って考えてくれるのなら、利子はつけないどころか、借金だって返さなくてもよいってことにしていただかないと。そこまでプロミス!
9月28日(金)消防訓練
そんなわけで、今日は消防訓練に参加しました。2年連続で立候補してブロックの代表なんて「笑い者だよ」と、昨日あまりにも正直におっしゃってくださった人がいました。おっしゃるとおりです。さて、実地訓練の後、ありがたいというか、ありえないというか、消防署にいらっしゃったのに大学関係者に下ってくださった立派な方のご講話を拝聴する機会に恵まれました。いきなり、あんたたちはダメだ、なんもわかっちゃいない、そもそもアリバイ作りの訓練なんてやってんじゃねぇ、って怒られました。やっぱそこは、烈火のごとくに。ついでに「やらない方がまし」って言ってくだされば、もうやらなくてすむかもしれないのに、今年は訓練の1年目で、2年目、3年目にやるべきことなんて教えてくださいます。いやいや、どーせアリバイ作りの訓練しかしないんすけど…。
9月29日(土)それで生き残ってもね・・・
以前、てんぷら油火災を消火しようとして、顔面をやけどした学生の話が出ました。その学生は男子だったからよかったものの、女子だったら…、とおっしゃるわけです。まあね、どーせその程度のことしか言えない御仁だろうとは思ってましたが、やっぱそうなんすか、って笑えてきました。最後の質問タイムのときに、どうして男子だったからよかったけど、女子だったら…っておっしゃったんですか、と尋ねてあげようかと思わなくもなかったのですが、ご存知の通り、私は長い物には巻かれる人なので、殺人念力を送るだけにしておきました。防災も重要かもしれないけど、頭の中も重要なので、今度ハラスメント問題の講習でも受けたらどうでしょうね。
9月30日(日)下品なまでにお上品
中国は下品だとおっしゃってるそうで、さすが上品な方は違いますね。「偉そうすぎる」朝日の記者が噛みついたら、「あんたのスチュワーデス姿なんて場末のラウンジのお化け」と上品なことをおっしゃる人ですからね。せっかくなので、ひのきみを強制したりせず、お上品に口をつぐんでおいて欲しいものです。
10月1日(月)へー
昨日は研究会で東京にいましたが、新幹線が強風のために止まっており、帰ってくることができませんでした。「静岡はとっちゃった方がよいのではないでしょうか」と静岡出身の方に言ったら、「大阪も要らないだろっ」て言われました。そのとーり。そして今朝、始発から3本目くらいので帰ってきましたが、いっそのこと休みにしちゃえばよかったですかね。ただ、授業に参加する熱心な学生のみなさんの熱いまなざしを思うと、とても休みになんてできなかったのですが…。まあ、ステキ!
10月2日(火)あてつけ
城島って、だらだらとやり続けることやそういう人に対する、明らかにあてつけですよね。それがなかなか面白いのですが、みんなそう思っているにもかかわらず、言わないですねー。ひょっとして、みなさんお上品なんでしょうか。てことは、スッチーのコスプレが好きで、ひのきみを強制したくて、反原発のふりをしてしれーっと何もなかったように再稼動を容認して、国家による殺人を肯定するんでしょうかね。
10月3日(水)ハラスメント
今週から授業が始まってしまい、明日は1時間目があります。その後、ハラスメント問題についてのガイダンスをエラソーにします。こっちが知りたいくらいだぜ、なんてことを言ってはいけません。もう、エキスパートの顔で、言われてみれば当たり前のことをずらずらと話すことになっています。何度も同じ話を聞いている人を前にまた同じ話をさせるなんて、これぞ羞恥プレイハラスメントじゃないのか。いや、ひょっとして周知プレイハラスメントか。と、オヤギャハラスメント。
10月4日(木)あるいは専制か
そんなわけで、ガイダンスしました。委員長がでばってなんでもやってしまう、という恐怖政治ではありません。ちゃんと、委員会のメンバーに「だれかやりませんか?」と募ったのですが、奥ゆかしい人たちばかりなのでだれも手を上げず、委員長がガイダンス特別委員を任命したのでした。その任命されたガイダンス特別委員が、委員長自身だったというだけの話です。これって、自律の思想じゃない???
10月5日(金)『夢売るふたり』
2本ほど、レイトショーで鑑賞可能なのがあったのですが、「今日まで」ということだったので、こちらを選びました。主演はらくださんでしたが、『告白』で意外に面白い人なのかもと思ったのですが、今回も夫を追い詰めるシーンでの舌打ちとか、なかなかよかったです。<羽根つき>を使うんだ、とか感心していたり、いろいろと考えさせられるなぁ、などと深刻に考えていたりしたら、騙されますね、監督に。あれって観客を騙したんですよね?
10月6日(土)暴力はいいや
昨日はがら空きのレイトショーでしたが、今日のレイトショーは昨日の10倍くらいの観客がいたと思います。自分も観ておきながらなんですが、あんななんの意味もない殺し合いの映画なのに観客がわんさかいるってどうなんでしょうか。ひと頃のゲージュツ系の作品よりも、たんなる暴力だけの映画の方が観ていて楽ちんではありますが、しかしなんだか帰りに気分が沈みました。
10月7日(日)贅沢病
これからは学会シーズンで、週末はいろいろとつぶれるのですが、今週はなにもなく、文字通り三連休です。しかしまあ、することがなくて困るわけです。だから二日続けてレイトショーへ行ったりするのですが、レイトショーは(当たり前ですが)昼間にはないので、昼間にすることがないのです。ぼけーっと昼寝をしても、1時間もすれば目が覚めてしまいますからねぇ。こんな日がまだあと1日あるんですか…。つーか、いずれ退職すると、毎日がこれなんですよ。なんとか退職前に片づきたい…。
10月8日(月)無駄に終了
そんなわけで無駄な三連休が無駄に終わりました。こんなところに休みが入ってるのに、1月4日が授業日だなんて、どうなってるんでしょうか。おまけに、その日に研究発表したいという立派な学生がいるなんて…。しかし教師はそんなに立派じゃないですからねー。「たぶん風邪引くから休む」じゃひどいので、ちゃんと休暇届を出して休もう。
10月9日(火)へぇーーー
そうなんですか「日の丸」のおかげなんですか。それが戦略的な発言だとしたら、まあ、計算はよくおできになるのかもしれないけど、ただそれだけのことでしょう。純粋に言ってるんだとしたら、頭の中は桜満開状態ですね。その大学って、たとえポーズに過ぎないとしても、お上に楯突くのがウリだったような気がしますが、もはやそうじゃないんですかね…。
10月10日(水)残念×2
村上春樹が文学賞をとって、国家主義的ノー天気に対して嫌味を言うっていうのが素晴らしいと思いますが、まあ、そんなことは言わないでしょう、残念ながら。私に文学賞をくれるなら、辞退した上で嫌味を言うんですが、それもなさそうで、やはり残念です。
10月11日(木)わはは
もともとお上に楯突くのがウリになっていないわが職場では、入学式等において旗を掲揚し、部局長等は登壇時に一礼することになったようですが、それがどこで決まったのかを、偉い人にはへこへこする、ネクタイをした体制派の人が教授会で質問しました。次に「歌」がやってきたときに、どこで反対すればよいのかを知りたかったのですが、結論的には、反対するチャンスはないということがわかりました。わはは。おまけにわざわざみずから、「わたしはまっかっかです」と言ってしまったようなものです。ぐはは。
10月12日(金)もっともな話
同僚は、「歌を歌わなきゃいけないくらいだったら、給料はいらない」とおっしゃったことがあり、へたれな私はそのときも、「えーっ、半分くらいもらってもいいんじゃないの?」って思いましたが、ちょっと考え直しました。歌を歌えちゃう人は、忠誠を誓ってるわけですから、報酬なんていらないはずです。歌を歌えない人は、忠誠なんて誓えないわけで、それにもかかわらず、公務をしているわけですから、少なくとも給料を倍にしてあげてもよいのではないでしょうか。そんなわけで、給料倍にしてください。
10月13日(土)ぎゃふん
またしてもレイトショーへ行ってしまいました。これではまるで映画好きのようです。たぶん、他の選択肢がないからそうしてるだけで、これが好きだからってわけじゃないような気がします。じゃあ行かなきゃいいじゃんって突っ込みには、ぎゃふんと言っておきます。
10月14日(日)『モテキ』
これを見て、やはり映画好きってわけではないのだろうと思いました。映画好きなら、なんだって、一気に見ちゃうんでしょうけど、これを見るのに、3日かかりましたから。きっと、映画好きなら、これだって『おくりびと』だって、なんの苦痛もなく退屈することなく時間をすごせるのでしょう(『おくりびと』なんて、罰ゲームで見るもんでしょ?)。相変わらず、デカい人は下手くそですねー。全然こーふんしないですよ、あれじゃ。真木よう子がどやしつけたり、最後に膝蹴りまで食らわせたりするのが、唯一の垂涎ポイントでしょうか。
10月15日(月)安くしとくよ
ある学会で、倫理(学)教育についてのワークショップがあるそうです。その中心となる人物は、若手の発表やら研究やらにいちゃもんをつけ、若手の発表やら研究やらを阻害する方なんです。教育について語る前に、ちゃんと教育を受けたらどうなんでしょう、って思います。まずは、ハラスメントの講習でもいかがでしょうか。出張してあげますよ。
10月16日(火)そういうキャラじゃないけどね
研究熱心な私は、図書館へ本を借りに行きました。入口のゲートで、そういえば以前、文学研究科本館が改修中だった頃、教授会は図書館の6階会議室で行われていて、入館するときにこのゲートを通らずに横からすり抜けていた人がいたっけなぁ、やだやだ、とか思いつつ、カードを出して機械に入れ、行こうとしたら赤ランプがついて通れません。このゲート壊れてやがると思い、隣のゲートを使おうとしましたが、やはり赤ランプ。そうかそうか、カードの裏表が逆なんだ、と裏返しにして通ろうとしたら、やはり赤ランプ。えぇー、どういうこと???カードは2099年12月31日まで使えるすぐれものだというのに…。声出して泣き出す前に、それがコピーカードだって気がついてよかったですよ、まったく。
10月17日(水)首尾一貫してよ
出自云々は「身分制につながるきわめて恐ろしい考え方だ」という『週刊朝日』に対するあれの批判が、まあ正しいとしましょう。しかしだったら、「歌」を元気よく歌ってるかどうかチェックさせるのも、やめなきゃダメじゃないの???「歌」は差別主義以外の何ものでもないのですから。
10月18日(木)人気投票
『生徒会役員共』の登場人物たちについて、昨年、人気投票があったそうで、第7巻の巻末に、その結果が1位〜13位まで掲載されていました。あんなのを読んじゃう人たちなんだから、趣味は似通っているはずだと思ったのですが、私がひいきにしている登場人物は、あまりにも順位が低すぎました…。えー、みんなのツボは「そこ」じゃないんですかー。ちょっと自分の趣味について自信がなくなります、なんてことはまったくないですが…。
10月19日(金)エマ夫人
シルビア・クリステルが亡くなりました。とはいえ、こちらがガキんちょだったのもありますが、ともかくでかいという印象があって、エロスを感じるより、なんだか怖いイメージしかありませんでした。そりゃもう、シャロン・ストーンの脚のくみかえの方が、はるかにきました。と思ってDVDをチェックしたら、新品でも1,000円しない…。ワンクリックで購入してしまいそうです。
10月20日(土)レイトショー
またしても行ってしまいました…。さすがに『エクスペンダブルズ2』はやめました。スタローンたちよりも、ジェイソン・ステイサムひとりの方がましだろうと。いやぁもう相変わらず強いの何の。話はちょっとだけ込み入ってましたが、要するに「強いね」って話です。同じ映画なのに、昼間に観た『ブロードウェイと銃弾』とはまったく違う…。って、これでは映画好きみたいですけど、『ツナグ』とかお金もらっても見ないので、やっぱり映画好きではないと思います。
10月21日(日)心配無用じゃね?
驚きなのは、あれが自分の子どもに及ぼす報道の影響を心配していることです。まず自分が父親であることの影響を心配した方がいいんじゃないのって思いますが、それはともかく、父親は浮気相手にスッチーのコスプレをさせたっていう報道で鍛えられてるから、心配は無用なんじゃないですかねぇ。それと驚きなのは、ロイヤルファミリーの血脈主義は憲法に書かれているからオッケーだとしている点です。憲法擁護派だったんですねー。だったらやっぱり、「歌」を元気よく歌うかどうか、チェックなんかさせちゃダメですよねー。
10月22日(月)『パリ 恋人たちの2日間』
フランス人の彼女の父親が街を歩きながら車にコインで傷をつけていくのを見てびびりながら、ニューヨーカーの彼氏がそのことを彼女に言うと、彼女は、「歩道に乗り上げて駐車している車だけよ」と意に介さないシーンがあって、ちょっと笑えます。私は、別に歩道に乗り上げてるわけじゃないですが、保健センターの前に駐車されている BMW とか Mercedes とかは、傷つけたくなります。もちろん、願望が実行されることはありません。たとえ、BMW とか Mercedes とかに傷がついていても、それは天誅かもしれませんが、けっして私の仕業ではありません。
10月23日(火)不敬罪
あれによれば、言論においては、「何となくこれを言ってはまずいなという目に見えぬ圧力」があるそうで、「これこそ神の見えざる手」なのだそうです。へー、もし神の見えざる手なんてものがあるのなら、たとえお子様への影響を心配しなきゃいけないような言論だって、神による認可が下りた言論なんでしょうから、何も問題ないじゃないですか。それとも、ある種の言論は、神による摂理を超えているんでしょうか。それはそれですばらしいことですが、しかしそんなものはもはや神じゃないですよね。いったい何が言いたいのかさっぱりわかりません。そもそも、アダム・スミスが言ったような「神」を持ち出したりしたら、「歌」を元気よく歌う人としては、不敬じゃないでしょうか。
10月24日(水)プレッシャー
『まちぶせ』をつべで観たら、「どうせまちぶせされるなら…」といった書き込みがあります。「どうせ」ってどういうことでしょう。石川ひとみさまには、こちらからお願いしてまちぶせしてもらわないと、ばちが当たるというものです。しっかし、お願いしておきながら、プレッシャーに耐えられず、帰り道を変えてしまいそうです…。
10月25日(木)ごみビラ
朝、柴原の駅の出口付近でビラが配られていました。「めんどくさいなぁ」と思っていたら、なんちゃらバカの会とかいう者たちでした。何時まで配ってるのか知りませんが、8時前後に配っても、あそこを通るのはほとんどが大学関係者か病院関係者で、少なくとも私の前を歩く大学関係者たちはだれひとりビラを受取っていませんでした。なかには、「バカか」と答えの決まっていることを訊く人や、「元気よく歌を歌えよ」と注文をつける人もいました。おそろしい。
10月26日(金)てっきり
辞めるというから、てっきり、民族の祭典を誘致しようとして失敗した責任をとるつもりなのか、とか、どっかの島を税金で買うとか言っていらん騒ぎを引き起こした責任をとるつもりなのか、とか、数々の差別発言を悔い改めた証左として責任をとるつもりなのか、とか思ったのですが…。もう、退場していいです。ついでにあれも引き連れて。
10月29日(月)朝から殺生とは・・・
朝、池のほとりにいつもの猫がいるのを確認し、保健センター前に獲物がたくさん駐車されているのを苦々しく思いながら通り過ぎ、本館へ入ろうとしたら、面前を、スマホをいじりながらバカ学生が横切って行きました。よっぽど「無礼者」と言って、斬り捨て御免にしてやろうかと思いましたが、よく考えたら刀を持参していなかったので、やめておきました。代わりに、聞こえるように舌打ちをしてやったら、こちらを振り返りました。あ〜あ、見ちゃったら念力がいつもより強い目に効いちゃうのに…。
10月30日(火)けっして嫌味ではないです
公費を使って出張すると、出張した証拠として、たとえば使用済みの切符の提出が求められます。公費を使うことの方が圧倒的に少ないので、駅を出るときについつい自動改札に入れてしまい、駅員の方にお願いして、一度回収された証拠品としての切符を取り出してもらわなければならないことがあります。先日もそうでしたが、どえらく親切に対応していただいたので、なんだかなぁ、と思いました。というのも、8月にも同じミスをして、駅員の方にお願いしたのですが、そのときの駅員の方は、往年の国鉄マンを思わせる人で、「あー、めんどくせー、なにやってんだよ、このアホが」という感じの対応をしてくださり、民営化されて以来、過剰なサーヴィスが気持ち悪い者としては、無愛想な態度に「ああ、これだこれだ」となんだか気持ちよくなったからです。やっぱ無用に微笑んだりせず、仏頂面で仕事していただけたら、と思います。
10月31日(水)どう???
今日は仮装した人たちがうろうろして「なんちゃらアンドほにゃらら」とか言いながら、お菓子を配っていました。いったいどうなっているのでしょうか。そのうち、7月4日を祝うようになったりもするんじゃなかろうかと思いましたが、ふと、いっそのこと51州目になりゃいいんじゃないかと思い直しました。そうしたら、ひのきみもないし、自衛隊も存在しません。少なくとも、ハロウィンまでやっちゃう人には、賛成してもらえるに違いないと思うのですが…。
11月1日(木)手段はやっぱ柔道???
ウィルスに感染して遠隔操作が可能になったPCから脅迫メイルが送られてしまい、誤認逮捕された人たちがいました。驚くべきなのは、この人たちがみんな自白しちゃってることです。いや、自白させられていることです。こんなことをやってのけたわんわんは、表彰ものではないでしょうか。なんつっても、無から有を創造したそのわんわん力にはすばらしいものがあります。そのでっちあげ力をたたえるべく、ぜひ顕彰していただきたいものです。よみきり新聞の一面とかで。
11月2日(金)アングロ=サクソンなら「アンド」でしょ
数日前に耳にしたのは、実は、「なんちゃらアンドほにゃらら」じゃなくて、「なんちゃらオアほにゃらら」だったのでしょうか。そりゃそうじゃないと、「お菓子をくれなきゃ悪戯するぞ」にはならず、「お菓子もくれ、悪戯もするぞ」になっちゃいますか。いや、それならそれで一粒で二度おいしいじゃない。そんな業突く張りではいけないと言うある種の謙虚なおっさんなら、「お菓子はいらないから、悪戯させて」か。しかしこの種のおっさんは条例に違反してしまう。謙虚なのに、検挙とは。
11月3日(土)悪の巣窟
残念。悪の限りを尽くしてきた、そしていまなお悪をばらまくジャイアンツが優勝してしまった。まあ、監督は1億円出せって脅されたら出せちゃう人だし、親会社は原発を推進してきた企業だし、まともな神経の人たちではとうてい太刀打ちできないのかもしれません。ああ、そうそう、バットにボールが当たっても痛がる、感受性豊かな選手もいるらしいですね。そんなことでどうやってバッティングするんだろうと思いますが、わかりました。頭を使うんですね。
11月4日(日)よかったねーーー
山田洋次が勲章をもらったそうですが、党の方針としては、一応、天皇制に反対しているのだと思っていましたが、そうでもないのでしょうか。まあ、あのシリーズとかにしても、ステイトには反抗するかもしれないけど、ネーションは賛成というか、賛美の対象でしょうから、よいのでしょうかね。でも、勲章は国家による顕彰なんですけどね。いずれにしても、ネーション賛美が草の根ファシズムだと思わないところが不思議です。ステイトは制度なんだから変更可能だけど、ネーションなんて実体がないだけにどうにもならなくて、ただただ薄気味悪いだけなんですが…。
11月5日(月)理解不能について
私にはまったく理解できない範疇の人として、締切りを守れない人がいます。別に規則遵守に関して厳格だからではなく、守れないとだらしないと思われたりするんじゃないかとか、怒られたりするんじゃないかとか、そういうことを思うから、私は締切りを守ってしまうわけです。したがって、どっかの道徳オヤジとは違って、「それが規則だから」などということが動機になったりはしませんが、動機なんてどうでもいいです。「ついうっかり」ということは、もちろんあることです。しかし毎回毎回「ついうっかり」なんてことは、「ついうっかり」の語法に反していますし、そういう方は、ぜひとも「ついうっかり」消えちゃって欲しいものです。
11月6日(火)オレ様について
だらだらと締切りを延ばしてもらっちゃう人、そういう人が理解できないわけです。ええ、もちろんだらだらと締切りを延ばしちゃうヤツが悪いんです。わかってます。だから、こんなのはたんなる愚痴です。ところで、この類の人に出くわすと、演説前のヒトラーの映像を思い出します。定刻になっても、ヒトラーは演説を始めません。なぜか。会場がざわついているからです。しかしヒトラーがなかなか演説しないので、そのうちざわつきが小さなものに変わっていきます。にもかかわらず、まだ演説は始められません。なぜなら、まだだれかがこそこそ話しているからです。話し声が完全に消えて初めて、ヒトラーは演説を始める、というわけです。時間を支配するのはオレ様だってことなんでしょうね。やっぱ、オレ様野郎は理解不能です。
11月7日(水)しかもくどい
というような話をしていたら、時間を守れないのが人間でしょう、と鼻で笑われてしまいました。どうして自己のへきというか、パーソナリティというか、そういうものを一般化して人間の話ができてしまうのか、やはりわけがわかりません。人間のせいにしちゃいけない、だらしないのはあなたです、だから「私は時間を守れない」と言うべきだ、などと言えば言うほど、なんだかどんどんこっちがおかしなことを言ってるような雰囲気になるのはどういうことなんでしょうか。まあ、キリストも迫害されたので、仕方ないということにしておきます。
11月9日(金)多大な迷惑か???
昨日はハラスメント防止のための教職員研修会がありました。講師の方が非常に話し上手な方で、内容も興味深く、当初、講演は40分ということだったのですが、気がついたら1時間を過ぎており、それでもまだ話は続きましたが、そんなに長い印象はありませんでした。また、参加者の反応も、耳にする分についてはおおむね肯定的だったのですが…。回収したアンケートの中には、司会がちゃんとタイムキーパーを果たしていないと、お怒りのものがありました。参加は自由なんですから、決められた時刻を過ぎたら出て行ってくださってもよかったのにねー、なんてことは言わず、「多大なご迷惑をおかけいたしました」と嫌味たっぷりのメイルを教職員全員のMLに流しておきました。通じるかなぁ〜。
11月10日(土)で、可能性はあるの???
今日は日本カント協会の大会があり、シンポジウム「カントと政治哲学の可能性」で、前日お叱りを受けたタイムキーパーもろくにできない人が司会をしちゃいました。当日を迎えるまでに、諸般ぶち切れることもあったのですが、いろいろと差し障りがあるので割愛します。今日は、無能呼ばわりされないですむように、終了時刻2分前に、「1分で質問できる方のみ」募ったら、お一人の方が「30秒でできます」とおっしゃって、1分以上質問されました。するとあなたはなんですかい、100万円借りたら、200万円以上返しちゃうんですかい、と思いましたが、そこは万事に穏やかな人格者のことですから、にこやかにやり過ごしていましたよ。にもかかわらず、「終始不機嫌そうだった」なんて言われてしまった…。
11月11日(日)ばんばれフィヒテ
さらに今日は、日本フィヒテ協会の大会が神戸の学園都市でありました。大学4年生の頃、名谷で降りて「こんなところでレースなんて、みょうだにー」と言い、その手前の板宿の駅が何でできているかと問い、「いたやどー」と言って、世界を爆笑の渦に包んでしまった人がいましたが、あれ以来のそのへんでした。この協会はメンバーも少なく、相互に研究を盛り上げていこうという雰囲気があって、いやもう、すきあらば人の足を掬おうって感じのどこかの協会とはまったく違っていて、ほほえましくなります。ひょっとしてどうせ自分しか存在しないと思ってる人が多いからなんでしょうか。しかしそれは、そのどっかの協会だって同じなんじゃないかという希ガス。
11月12日(月)それともフルタ???
連日講演会やら学会やらで、今日はもうへとへとでした。しかし、授業はありました。昨日ポッキーの日と日曜が重なったので、てっきり今日は振替休日だと思っていたのですが、どうやらそうじゃなかったようです。グリコファンなら今日は休むはずですが、そうじゃなかったところからすると、みんなそんなにカバヤ好きですか???
11月13日(火)セブンの謎
諸般の事情により、文書に検索をかけて語句が掲載されているページ数を書き出していくという作業を続けています。能率のことを考えて、普段使わないセブンと普段使っているXPの2台で作業しているのですが、今日、雷が鳴ったころ、「各人」という語を検索しようとすると、セブンが止まってしまいます。他の語なら動くのに、「各人」を窓枠に書き込むと砂時計が登場するのです。マイクロソフトは「各人」の何が気に入らないのでしょうか。それとも、これには雷が関係しているのでしょうか。さらに、セブンも。うー、謎は深まるばかりです。
11月14日(水)伝統的左翼って
ある要望に関する署名の案内が届きました。まあ、「謝罪を求める」のはどうかと思いましたが、メインの主張は至極まっとうなことだと思いました。ただ、呼びかけ人の中に、自分の研究以外の雑務のようなことは一切やりたくない「正義の味方」がいて、なんだかなぁと思いました。雑務なんかは、下々の者がすることであって、左翼の自分には重要な使命があるのだとお考えなんでしょうか。そういう発想が差別主義だと気がつかないから、ある種の左翼は嫌われるのですよ。ったく。
11月15日(木)グルメさん
昼に、白身魚のなんとかかんとかという皿をとって、食べようとしたら、近くの席の人は見かけによらないグルメさんが、前の席のパンピーに「魚なんて何の魚かわからないから選ばない」(ホントは関西弁でしたが、しかしグルメさんなので、敬意を表して翻訳しておきました)とおっしゃっていました。そうすか、何の魚かわからんのに、ここにいるマヌケはまさしくそれを食べようとしているというわけですか…、と思いました。グルメさんは、肉料理をお選びでしたが、きっと何の肉かおわかりなんでしょうね。産地なんて当たり前で、どこの農家で育てられたかもご存知なんでしょう。いやぁ、恐れ入りました。うそ。
11月16日(金)おっしゃるとおりなんですが・・・
いつもは30分程度で終わる会議が、90分以上もかかりました。まあ、難しい問題でした。前回のみを例外として、認められたことがあったのですが、そのときから状況が変わっていないので、今回も認めて欲しいという申し出に対して、前回のみという条件で認めたのだから絶対に認めるわけにはいかない、という意見があり、そりゃまあ、その通りなんでしょう。しかし、状況が変わらないことはわかっていたはずなのに、そのときのみ例外と言って認めてもらったのだとしたら、はじめっから守れるはずのない約束をしたことにならないか、少なくともそう見える、という批判まで出るに至って、もしそうだとしたら、認めた方にも責任があるんじゃないかって気になりました。次年度にはこれこれこういうことが果たされるので、例外として認めてもらうことなく、条件をクリアできる、という説明も求めずに、相手の言い分をそのまま認めてしまったのだとしたら、それはそれで、認めた側にも責任はあるんじゃないだろうか、少なくとも、あんなふうに一方的に約束を守れないお前が悪いなんて言い方はできないんじゃないかと、ふと思いました。もちろん、約束を守れない人が悪いことはたしかですが…。
11月17日(土)記念セミナー
今日は、世界哲学の日記念セミナーがありました。あんなに面白い話なのに、あまり参加者がいなくて、残念でした。じーっとしているはずが、うっかり司会になってしまいました。幸い、司会がタイムキーパーの役割をちゃんと果たしていないと罵倒されることもなく、また、発表者たちが好き勝手言ったりすることもなく、「もうちょっと時間があればよかったのにねぇ〜」という最高の終わり方ができました。
11月18日(日)着ぐるみですか
大学で仕事してファイルをUSBに保存し、自宅で仕事の続きをする場合、さて必要なものはなんでしょうか。そんなわけで、今朝、大学のPCにさしっぱなしになっていたそれを回収に行きました。もう、なんぼほど職場が好きなんでしょうか。ところで、ふと、池のほとりのねこには日曜なんて関係ないはずだから、きっといつものように佇んでいるだろうと帰り道に見てみたら、なんといません。日曜は営業しないってことなんでしょうか。やっぱヤツは着ぐるみだったのか。
11月19日(月)自明ですね
選挙が始まると、特定の候補者への投票依頼をするような発言を大学で行うことは公職選挙法に違反するからしてはいけません的なメイルがまわってきます。まさかいまどき、「〇〇に投票してくださいね」なんて言ったりする愚か者はいないでしょう。しかしたとえば、「ひのきみ」支持はファシズムであるとか、「いかなる戦争もあるべからず」とか言っちゃうと、必然的に、ある種のアホ面した候補者には投票するなと言ってることになってしまいます。まあ、投票するな依頼はよいのでしょうか。いずれにしても、こんなことはわざわざ言わなくたって自明ですかね。
11月20日(火)失礼しました
ところで、「公職選挙法」って聞くと、まず「好色選挙法」と変換しちゃうソフトは、やっぱ廃棄処分でしょうか。しかし、その場合、ハードも廃棄しなきゃいけなくなるのですが…。
11月21日(水)社外の人脈
「らくらく連絡網」から連絡がきました。いきなり、「社会人のみなさん、社外の人脈作りは上手くいっていますか?」と問われてしまいました。なんちゃらをほにゃららすると、「社外の人脈作りに役立ちます!」 いやぁ、別にいいし。社内の人脈でさえ、一部で上手くいってないし。そもそもこんなメイルを送りつけてくる会社の方は、社外の人脈作りが上手くいってるんすかや???
11月22日(木)甘えん坊将軍さま
なんちゃら白書をもう一度という歌があります。その人はもちろん、学生運動してたのにちゃんと就職できちゃったってところがダメなわけですが、しかしもっとも醜悪なのは、そのことについて「言い訳したね」と自嘲気味に語りかけているところだと思います。<ぼくちゃんだって恥ずかしく思っているんだよ>(だから許してよ)とか<ぼくちゃんは弱いんですよ>(だから許してよ)って公言している感じがして、腹立たしくなります。これは、「むかしワルやってました」って自嘲気味に言うのと同じメンタリティです。いっそのこと、「ばーか、資本主義に逆らえるわけなんかねぇーだろっ」くらい言ってくれた方が、それはそれですっきりします。
11月23日(金)大きな差異
その点、『追憶』のレッドフォードは、初めっからノンポリだし(もちろん、ノンポリであることが問われるかもしれませんが)、最後に金持ちのお姉さんと一緒にいるときに相変わらず反戦ビラを配っているストライサンドと出くわしたところで、別に反省も自嘲もしません。ひょっとすると感傷くらいあるかもしれませんが、しかしそれは「だから許してよ」とは無関係でしょう。こういう差異は、いつかどうにかなってくれるんでしょうか。
11月24日(土)寝ごま
なんか、無駄に三連休のようです。とりたててすることもないので、ついつい仕事をしてしまいましたが、のろまのせいか、まだ終わりません。こうなればレイトショーかと思いましたが、夕方買い物へ行ったらとっても寒く、とても11時半とかに戻ってくる気になりません。そんなわけで、もう寝てごまかすか、って感じです。
11月25日(日)終わってしまった・・・
そんなわけで、『ブレイクアウト』を観ました。といっても、ダスティン・ホフマンのではありません。あれは、ちょっと正義の問題が扱われていて、興味深い作品でした。今回観たのは、二コール・キッドマンさまとニコラス・ケイジが夫婦役という、妻は夫にいったい何の弱みを握られているんだ的なありえないキャスティングの映画でした。なにしろニコラス・ケイジなんてモト冬樹なわけですよ。モト冬樹が二コール・キッドマンさまの夫役なんてありえないでしょ???もう、感想と言えば、そんなことの他には、二コール・キッドマンさま、相変わらずお美しい、ということに尽きます。
11月26日(月)マジっすか
公開の討論会で「交戦」とか「憲法改正」とかを何の臆面もなく堂々と言ってしまえるような人が野党の党首だなんて、もう、かなりきてますよね。むかしから、この手の方はいらっしゃったわけですが、しかしたいていは党の一部の人たちであって、ほとんど色物扱いされていたわけですが、それがいまや主流をなしているのです。しかも驚くべきことに、世論調査ではこの方の党が優勢だそうで。原発だってやめないって言ってるんですよ。世の中の人たちは、原発も稼動し続けて欲しいし、軍隊ももちたいし、場合によっては核武装して戦いたいわけですか。いやもう、針がふっきれて飛んで行ってしまうほど、理解不能です。
11月27日(火)絶対に入れてやんないけどね
朝、石橋駅前でなんとかってヤツ(本当は、名前を連呼していたので知ってますが)がぺこぺこして、横にいるのが政党名とぺこぺこの名前を連呼し、「大阪第9区」と言ってるのは、あれは選挙運動ではないのでしょうか。たんなる政治活動に、なぜ「大阪第9区」と言うのか、わかりません。政治活動をしているつもりなら、ちゃんと元気よく「歌」を歌っていただかないといけないはずです。白地に赤丸の鉢巻も必須でしょう。そしてそれを教頭がチェックしないと。
11月28日(水)ばんばれ!
週末から公開されるおすすめ映画に『恋のロンドン狂想曲』があがっているのは自明だとして、その横に、イギリスのスパイの話なんか並べちゃうのはどうなんでしょう。これじゃあまるで、そんなスパイ映画を見に行く人はアホですよ、と言わんばかりです。しかも、そんなスパイ映画を見に行っちゃう人には、この『奇人たちの晩餐会』的な扱いがきっと通用しないのです。143分間も、戦う男の話を見ることができてよかったね。
11月29日(木)冥土の土産
「滋賀の知事のくせに…」と、石橋のじじいのくせに言ってる人たちがいました。この発言には何重にも差別意識が働いているのですが、しかしじじいたちはそれが差別に基づく発言だなんてことも知らないまま、死んでいくのでしょう。やっぱ死ぬ前に教えてあげるべきだったでしょうか。うまくいけば数年後には死んでくれてるでしょうが、しかし目前の選挙には行けそうでしたしね、残念なことに。
12月1日(土)しゃべりすぎ
あずき色の急行に乗ったら、豊中から梅田へ二駅すぎてもまだ何か車内放送をしています。「ありがとうございます」に始まり、マナーに関して説教をたれ、そして「針」があったら知らせろと。そんなアナウンスしなくたって、「針」があったらぎゃーぎゃー言うでしょう、いくらお上品な宝塚線の乗客といったって。あっ、ひょっとして、マナーの説教と合わせ、ぎゃーぎゃー言わずにこっそり教えろということなんでしょうか。それにしちゃあ、車内放送がうるさすぎます。しかも二駅分以上もしゃべってるなんて、品川からのぞみに乗ったら、名古屋をすぎてもまだしゃべってる状況ですよ。まったく異常だ。
12月2日(日)プラグマティズムはクソだけど・・・
スマホは東芝のを購入しようかと考えていました。東芝は、ココム規制に違反して、ちゃんと共産圏にも武器につながる技術を提供していましたし、どこかのアメリカ大使館が爆破されたときも、たしか東芝のPCが使われていたように思います。ですが、東芝のスマホって、もはやネタだと言われるほど、不具合が多かったそうです。電話かけようとして待たされるって、公衆電話前の行列をイメージさせて、なかなか面白いのではありますが…。そんなわけで、ネタをとるか、実用性をとるか、選択しなければなりませんが、プラグマティズムをクソだと思うのなら、やっぱネタを選ぶべきでしょうか。
12月3日(月)スパイの話はうんざりだ
日曜洋画劇場は終わってしまったのかと思い込んでいましたが、たんなる思い込みでした。とはいえ、昨日はスパイが主人公の話で、10分くらいで観るのをやめました。なんであの人はあんなにすかしているのかわかりません。まあ、いけてると思っているのでしょう。しかし、あの人がマスクをつけて化けることになったフィリップ・シーモア・ホフマンの方がはるかに味があると思うのは、私だけでしょうか。おまけに、二コール・キッドマンさまの夫だったなんて、ふざけるにもほどがあると思いま〜す。
12月4日(火)一通
ものすごく寒くなってきました。池のほとりのねこのことが気になって、日に何度も見に行ってしまいます。こっちとしては「大丈夫かね?」という感じですが、向こうにしてみればこんなことを繰り返している「お前がにゃ〜」かもしれません。いや、言い過ぎました。こっちのことなどまったく意に介していません。ぐす。
12月5日(水)薄汚いのとか貧乏くさいの
今日は3度中2度も、どこかの薄汚いのとか貧乏くさいのに触られたり写メられたりしていました。もう、これってハラスメントじゃないでしょうか。なんならねこたんに代わり、職権を使って告発してもよいくらいです。なんでも情念で語りたがるうすのろだと、「妬いてやがる」とか言うんでしょうけど、これは社会正義のためですよ、言うまでもなく。
12月6日(木)困った状況
その柔道家は、たしかに言われているように「絶倫男」であり、乱れちゃってる人かもしれません。しかし、こんなふうに暴かれていることと、それが準強姦だったかどうかとは、とりあえずは別々のことではないでしょうか。こんなことまでやるヤツは、準強姦だってやるだろう、というのは、こんなことまでやるヤツは、準強姦なんてやらないだろう、というのと同じく、たんなる誤謬推理です。にもかかわらず、前者に説得力を認めてしまうのであれば、後者にだって同じくらいの説得力を認めないといけないはずです。でも、この手の裁判とかって、たいていこんなふうには考えてもらえないんですよねー。糾弾と正不正は別のことなのに…。困ったことです。
12月7日(金)フィヒテ
フィヒテが、自分のように「それほど無遠慮じゃない人は、自分の意見をほんのわずかしかもらさない」なんて書いています。フィヒテに遠慮がないと思われてる人は、どんだけもらしまくってしまうのかと思います。私のようにそれほど無遠慮じゃない人からすると、想像を絶しています…。たぶん。
12月8日(土)優れもの
12月は、4回も東京さまへ行かないといけなくて、そのたびに長時間静岡地獄を経験するので、ひょっとしたらいつの間にやらパーソナリティが静岡になってるかもしれません。今日は1回目でしたが、頭がかなりぼけぼけで、JRの改札でピタパをぴたっと当ててしまいました。「ピタパをぴたっと」に免じて許してくれてもよさそうですが、改札機は通してくれませんでした。ふと、「何やってんだ、バーカ」とか言われたら気持ちいいかもと思いましたが、いや、こうやって冷たく「ふん」という扱いを受けるのも捨てがたいか、と思い直しました。やるなぁ、JR。
12月9日(日)『外事警察』
12月の1本目です。イデオロギー的には、こんな組織は一刻も早く集団自殺してもらって結構なのですが、それはそれとして、話としてはもうちょっとだったのに残念…、と思いました。政治家はきれいごとばっか言ってる、ということも主張したかったのかもしれませんが、しかし<きれいごとはすばらしい>と思う者としては、「おっしゃるとおり」としか思いませんでした。主演の男について、最後に上司が「顔が嫌い」と言いましたが、禿同。
12月10日(月)ちゅーとはんぱ
昨日の夜はしんどかったのでソッコーで寝たら、夜中に鼻水は出るし、朝目が覚めても鼻というか目というか、そのあたりが痛く、これは熱があるぞ、つーことは休講にせざるをえないぞ、と体温を測りました。すると、36度7分。平熱が低い者としては、これはすでに微熱で、ここからぐいぐい上がって行くよと思ったのですが…。結局、いつまで経っても37度に届かず、こんなのじゃあ診断書は書いてもらえまいと、微熱があるにもかかわらず、出勤して授業しました。そんなわけで、今日は微熱おっさんでした。松本隆はどうでもいいですが…。
12月11日(火)もな〜
丘の上の食堂にはときどきそういう人たちがいるのですが、今日も、あるべき教育について熱く語っている方たちがいました。そもそも教育するだけでも、なんとも傲慢な営為だと思いますが、さらにその営為そのものについて、他人にも聞こえるようなでかい声で語れてしまうなんて、どれほど立派なのかと思ってしまいます。この手の人たちは、たいてい、「いまどきの学生はろくに…」という話をしますが、入学を認めたのはだれなんですか、って言いたいですね。ご慧眼をおもちなのに、「ろくに…」を見抜けなかったのでしょうか。こんな方たちには、相変わらず、デルフォイの神殿に刻まれた格言をさしあげたいです。
12月12日(水)「ある方」ってだれ???
「国民的とも言える、多分皆さんご存知のタレント」のマネージャーという方からメイルをいただきました。「ここ最近本人が雑誌やテレビでの取材、番宣目的での番組出演などで非常に疲れており、精神的に病んでしまっているよう」で、「タレント本人の希望でどうしてもあなたとお話したいとの事」だそうです。私のことは、私がよく知っている「ある方」から紹介してもらったと。「ある方」って、ひょっとして私の同僚のことでしょうか。驚きました。ドイツ観念論や分析哲学のみならず、こんな方面にも明るい方だったとは…。こうなったら、やっぱりこのタレントとお話しないわけにはいきません。本人が望んでいるのなら、マネージャーなんてめんどくさいのを通さずに、直接連絡くださればよいものを。タレントなんてクソだから、すぐにやめたらどうよ、って言ってあげますよ。
12月13日(木)ちょっとはずれ
しっかし、これってどういう客層を狙ってるんでしょう。弱っている人の話に耳を傾け、親身になれる人ですから、少なくとも、「透け透け詐欺」に引っかかってしまうような低俗なヤツじゃないでしょう。そんな立派な方を誘導して、どんなサーヴィスを用意しているのか、たんなる出会い系なんかじゃないはずなので、ちょっと心惹かれないこともありませんが、低俗さが邪魔をして、返信を控えてしまいました。
12月15日(土)2度目の東京さま
12月2度目の東京さま。若手の研究発表を聞きました。昨日は、ゼミで学生の研究発表を聞きました。エラソーにケチをつけるわけですが、「お前はそこまで考えているのか」と、2日続けて珍しく内省してしまいました。ひょっとして、ようやく謙虚になり始めたのでしょうか。いや、たんに弱っているだけ、という可能性も捨て切れませんが…。
12月16日(日)こわい
『フライデー』の記事に、<12月29日琵琶湖周辺でM7.8の地震>というのがありました。もちろん、占いやら呪いやらとは無関係で、FM電波のデータに基づく予測です。すでにいくつもの地震発生が予測され、その予測が的中しています。日にちは±2日が見込まれていますが、実は27日は4度目の東京さまからの帰り道で、要注意の新幹線に乗車します。そうじゃなくても、「琵琶湖周辺」に該当する地域には斜線が引かれていますが、高級マンションの所在地も含まれているようです。心の底からおびえています。
12月17日(月)こわい 2
改憲と原発存続を公言する政党が圧勝するってことは、やはり改憲と原発存続が望まれているということなのでしょう。なんとも嘆かわしい状況です。そんなにフツーに軍隊をもって、場合によっては核武装したいのでしょうか。カントは、永遠平和のための予備条項のなかで、常備軍は徐々に撤廃しなければならないと言ってますが、「徐々に撤廃」するためには、まず持たなきゃね、ってことでしょうか。しかし海外のメディアでは、すでにあれは警察ではなく、軍隊と呼ばれています。
12月18日(火)ぶっさいくなんだけど・・・
今日の午後、ねこたんは、ベンチの上でまるっこく座っていました。だから隣のベンチに腰掛けてみました。すると…。それまでこっちを向いていたのに、いきなりそっぽを向きました。そしていつまで経っても、こっちを向こうとしません。ううう、ちゃんとわかっているのですね、どうすれば相手が喜ぶかを。仕方ないので帰ろうとしたら、ようやくこちらに顔を向けましたが、相変わらずぶっさいくでした。
12月19日(水)リベラルでデモクラティック
恐るべきこの選挙結果を知らせるドイツのニュースを聴いていたら、圧勝した政党は「リベラルでデモクラティックな」党と表現されています。なるほど訳せばそうなるのでしょう。しかしこれらの語からイメージされる党の像と、実像とは、似ても似つかないと思うのですが…。誤訳と言っても言い過ぎではないくらいに。この際、ぜひ名前の方に実体を合わせて、いろんなものを強制しないようにしていただきたいものです。
12月20日(木)『ミッドナイト・イン・パリ』
なかなかよかったです。こんな状況になってくると、とくに、「昔はよかった」と言いたくなってしまいますが、結局のところノスタルジーには批判的で、「なるほど」と思いました。とはいえ、改憲されるような未来より、改憲されない今の方が、まだましだとは言いたいです。改憲といっても、そこじゃなくて、あそこをなくしてしまうのなら、大いに賛成しますけど…。
12月21日(金)戦争が選択されてはならない理由
カントは、実際に戦争になったら悲惨な目に遭う人たちが選挙権をもてば、戦争が選択されることはなくなると言ってますが、この議論の問題点は、選挙権をもつ人たちが、実際に戦争になっても悲惨な目に遭うことはないと考えるなら、戦争が選択されることだってありうる、という可能性を排除できていないところにあります。あれほどリゴリスティックな人なのに、なぜ自分が悲惨な目に遭うかどうかを基準に、論じてしまうのでしょう。実際に戦争になったら、他人を殺傷することになるかもしれないから、戦争が選択されてはいけないのだと言うべきなのに…。
12月22日(土)反省
わが心のふるさと八王子で、忘年会がありました。参加者の中に、見てはいけないものを見てしまった方がいて、「フナは学生の方を見ずにしゃべっている」とのご指摘をいただきました。そのとおりです。反省します。もっとも、反省したからと言って、態度が改まるわけではありません。そんなことくらいで改まるのなら、はなから学生様の方を向いて講義してますって。
12月23日(日)偏狭
今日は研究会がありましたが、改めて自分の偏狭さを思い知らされました。以前、バカ発言をするから小バカにしてしまったことのある大バカが、相変わらずゴミ発言を垂れ流し続けるのです。おそらく多くの参加者は、憐憫の情をもって対処されていたのだと思いますが、私はただただ苛立ちが募るだけで、まったくかわいそうには思えないばかりか、消えてなくなれとまで思ってしまうのでした。少なくとも、もう来なきゃいいのに。
12月24日(月)『スクリーム 4』
ネーブ・キャンベル、さすがにちょっと太ったかなぁと思いましたが、しかし刺されたときの顔とか、やっぱマニア垂涎という感じでした。そんなわけで、ウィキで調べたら…。どっかのおばちゃんかと思うような写真が掲載されていて、かなりショックでした。もう、叫びたくなるくらい・・・。
12月25日(火)不敬虔でも赦されるはず
隣人愛が説かれるにもかかわらず、<汝、姦淫するなかれ>なんて、矛盾してるんじゃないか、などということを言ったら、罰を与えられるかもしれません。あるいは、教義に関する無知を説教されるかもしれません。でも、神様なら赦してくれるはず…。
12月26日(水)じいさんについて
12号車16番A席には、16号車12番A席の切符をもっていても座れません。12号車16番A席の切符をもっていないと座れません。それが、じいさんは、16号車12番A席の切符しかもっていないのに、12号車16番A席に座ろうとしているのです。だから切符のロジックを教えてあげたのですが、照れ隠しでわからないふりをしているのか、あるいはホントにわからないバカなのか、いつまで経っても未練がましくこちらをご覧になりつつ、16号車へ向かって行きました。あ〜あ、どうして一言、「バカでごめんなさい」って言えないんですかね。別に「生きててごめんなさい」まで要求してないですよ。
12月27日(木)武蔵野地獄
そして12月4度目の東京様訪問は終わりました。静岡地獄もさることながら、中央線には武蔵野地獄があることもわかりました。イメージとしては、三鷹の次がすぐに立川なのに、実際には、武蔵境だの武蔵小金井だの東小金井だのと、そんなに5円とか10円とかが好きかって思うくらいです(いつの間にやら武蔵野地獄が小金井地獄に変わっている)。ともかく、このへんもカートリッジにすればよいのではないかと思う今日この頃です。
12月28日(金)ワーについて
仕事納めの一日でした。1月4日もまんまと振休を出したので、これで次の仕事日は1月7日ということになります。じゃあ仕事しなくてよいかと言えば、この間、たくさん宿題をいただきましたし、シラバス入力やらも1月4日が締切りだったりします。まあ、ワーホリとしては、ワーがないとやっていけないのではありますが…。ひどい話です。
12月29日(土)逆効果
新大阪の新幹線のプラットホームのマイク係の方たちは(「の」が多い。翻訳ならダメ翻訳か)、かなり強い口調でお話になります。他のところでは、「どうしてそこまで平身低頭なの?」と思うことがままあるというのに、そこでは、たとえば写真を撮りたがる「鉄」たちに、「とっとと下がれよ、この鉄が」的な言葉を激しく浴びせます。きっと「鉄」たちは、後々のネタにもなるし、過激な言葉を待ち望んでいるので、逆効果ではあるのですが…。
12月30日(日)危ない人
先日は、「駆け込み乗車はお止めくださいっ!」と怒鳴られていらっしゃいました。びっくりしたのは、その次の言葉です。「扉、閉まっています!」 ん? んんん? だれか扉が閉まっているのにもかかわらず、駆け込み乗車しようとしていたのでしょうか。それはたしかに危ないけど、でも、心配すべきはそんなことをしちゃう方の思考回路かも…。
12月31日(月)あずき色
JRとは異なり、相変わらずあずき色は慇懃無礼この上ありませんが、「線路内への立ち入りや駆け込み乗車は大変危険ですのでお止めください」と言います。ん? んんん? このふたつは同格ですか? 駆け込み乗車なら、大阪のおばはんにとっては、いや、このままではハラスメントなので、大阪のおっさんにとっても、日常茶飯事でしょうが、大阪のおばはんが線路内に立ち入るなんてことは、そうそうないのではないでしょうか。これじゃあ、まるで強盗殺人と棚の上に落ちている物を拾う万引きとが同格であるかのようです。あるいは、大阪−神戸間を一番海に近いところで走る電鉄と一番山に近いところで走る電鉄とが同格であるかのようです。それでもいいんすか、あずき色は???
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