2010年
1月1日(金)いきなりわけがわからん

 朝陽に照らされて赤く染まる富士を紅富士と呼ぶそうですが、初日の出による紅富士を温泉から眺めていた男がインタヴューに応えて、「日本人でよかった」と言っていました。新年早々、またわけのわからないことを言うものです。温泉に入りながら紅富士を目にすることと国籍とが、どこをどうすればつながるのか私にはさっぱりわかりません。そのマ○ケ面と国籍とさえ、関係はないでしょう。ひょっとして、あまり知性があるとは思えないことを口にしてしまっても、収監される心配は不要である程度に愚行権の行使が保証されていてよかった、という意味なんでしょうか。だったらはじめっから言わなきゃよいのですが…。



1月2日(土)もな〜

 大統領様は、米機爆破未遂の責任をとらせるとか何とかおっしゃっているそうです。しかしその前に、未遂などではなく、893まがいのいちゃもんをつけて主権国家を爆撃し、大統領をひっつかまえて処刑したことの責任をとっていただかないと。



1月3日(日)マクレーンについて

 マクレーンを放送していました。1作目からすでにそうですが、犯人たちよりも明らかにまともじゃありません。<こう見えてお父さんはエラい>ってところさえ除けば、正義の味方ぶったりしないので、かなり楽しめます。合間合間に、なぜゴリラが出てくるのかまったく意味不明なエコ製品と、黒人や犬っころを使ったあざとい(=唾棄すべき)ケータイのCMが流れ、マクレーンに銃を乱射してほしいと思ってしまいましたとさ。



1月4日(月)何がみんなのために、じゃ

 今日から授業がありました。なのに、生協は閉まっていました。どういうことでしょうか。一説によると、共通教育が明日から始まるからだそうです。すると何ですか、生協は洟垂れ1年生のために存在するということなんでしょうか。まったく納得がいきません。もう二度と生協で買い物してやるか、と言いたいくらいですが、私のような大口の消費者からそっぽを向かれたらきっと生協が困るので、大目に見てやることにします。よかったね。

 それはそうと、7時半まで授業に参加してくださったみなさん、どうもありがとうございました。みなさんにとって、きっと今年はよいことばかりが続くと思います。私がそう念力をかけたので間違いありません。



1月5日(火)何が All for One、じゃ

 そして生協様は本日より営業されていました。私のような者が訪れてもよいものやらと、遠慮しながら2時半すぎに食堂へ行ったら、ぬぁんとそこには長蛇の列があるではないですか。知り合い同士で並んで元気にはしゃいでいる人たちの後ろに、ぶすーっと1人で立つのは辛いものがこみあげるので、やめ。仕方がないので購買部でカップラを買わせていただきました。もう金輪際、生協食堂なんかで昼を食べてやるか、と言いたいくらいですが、私のような大口の消費者からそっぽを向かれたらきっと生協が困るので、大目に見てやることにします。よかったね。



1月7日(木)『キャピタリズム』

昨日はマイケル・ムーアを観ました。大手銀行へ行って、入り口で「市民逮捕しに来た」と言いまくる姿はやっぱり偉いと思うけど、ひどい目に遭っているアメリカのビンボ―人たちに味方して許しがたい富裕層を告発する姿もやっぱり偉いと思うけど、しかし結局救われるべきなのはアメリカ国民かよ、って気がしなくもありません。柄谷風に言えば、資本主義の問題をネーションとか国家とかによって何とかしようとしたって、それはファシズムかスターリニズムしか帰結しないのではないでしょうか。あの平和賞受賞者が国内の貧困層に手を差し伸べつつ、アフガニスタンを爆撃するのは、まったく偶然ではないのです。三位一体なんだから、すべて同時になくなっていただかないと…。

 資本主義は、破綻を先送りする体制だということが理論的にはわかりきっているのに、なぜ生き続けてしまうのでしょう。だれも最初に「やーめた」って言えないからなんでしょうか。



1月9日(土)銭湯にて

 今日は久しぶりに<昼寝+暴走+銭湯>の豪華3点セットでした。暴走の折に、ある鍼灸院の前にカメラが来ていて、ネットに載せるために撮影してるんだろうかとふと思いましたが、ニュースになってたんですねー。びっつら。

 銭湯では、隣の洗い場の人が、「あ〜疲れた」と連呼しながら背中をごしごし洗っていました。そんなに力をこめて洗うから疲れんじゃねぇの、って思いましたが、黙っておきました。いずれにしても、「あ〜疲れた」と声に出してしまう気持ちはわからなくもありませんが、しかし実際にやっちゃうと<やっちゃった>人になるわけで、身につまされます。

 一方が「4日も仕事だった」と言い続けているのに、他方は今日の出来事を延々しゃべり続けるという、まあよくあるじいさん同士の会話(?)も堪能できました。他には、「えべっさんなんて行かない。行ったって同じだ」と言ってのけたじいさんもいましたが、それを聞いて、やっと啓蒙の時代がやってきたかと嬉しく思いました。



1月10日(日)やっぱ競争に勝たなきゃダメっすね!

 するとあの神社では、3番目までに入らないと「福男」だと認定されないということになるのですね。いくら熱心に手を合わせようと、いくら大金を賽銭に使おうと、「福男」にはなれないのですね。そしてすべての女性には、福は与えられないというわけですね。まあカントによれば、だれにも福なんて与えられないんですけどね。へへへ。

 しかし1番の人はたしかに幸福そうでしたけどねー。ご尊顔も受け答えも、もう幸福そのものって感じでしたよねー。うはは。



1月11日(月)ところで仕事はあるんですか?

 くだんない話をする市長に対して「お前の話などだれも聞いていない」とわざわざ壇上に上がって言ったのは立派かもしれないけど、退場して「明日からまじめに仕事する」と言ったとかいうのが事実だとすれば、なんとも情けないかぎりです。反抗するのさえおちゃらけなんですかって感じです。これだから、むかしワルやってました的なやつが、恥ずかしがることもなくそれをネタにしてのさばるんですよね。ちゃんと徹底しましょうよ。



1月13日(水)任意は任意でしょ

 任意の事情聴取に必ず応じなければいけないのだとしたら、それはもう任意じゃないでしょう。これは簡単な語法の問題じゃないでしょうか。いくらその人が悪そうな顔をしているとしても、しかしそれはそれ、これはこれであって、任意の事情聴取に応じないのが悪いことであるかのように言い、そのせいで強制捜査が行われたんだと、わんわんになりかわってわんわんを正当化して見せるゴミ屋さんたちって、何なんでしょうかね。

 阪大下あたりでも、ときどき、図体だけがでかくて頭には血液が行ってそうもないのが、学生に自転車からおりるように命じて登録番号の照会をやってますが(どうやら数字は読めるらしい)、みなさん、おりるように命じられたら、それは任意なのか強制なのか、絶対確認してください。本当は、それを先に言わなきゃいけないのに、きっと頭が悪くて手順を覚えられないんです、まあ大目に見てやってください。そして「任意だ」と答えたら、協力する必要はありません。なんかごちゃごちゃ言ってきたら、「政権与党の幹事長を知らないんですか?」と言ってやりましょう。



1月14日(木)やまかげの軍事ヲタ

 軍事ヲタが言ってましたが…。「任意とはいえ、事情聴取に応じないのはおかしい。忙しい、忙しいって、囲碁やってるそうじゃないか。いったい何が忙しいんだ?」 「囲碁。」 



1月16日(土)さぶい

 木曜のきょーじゅ会は5時間近く続く代物でしたが、プログラムでは最後から2番目に発言しないといけないことになっていました。しかしあまりにも長くなったので、最後の出し物はキャンセルとなり、私の出し物が最後ということに。今から思えば、最後なんだから嫌われついでに1時間くらいマイクをもって独演会でもすればよかったかもしれません。そうすれば、今後二度とこの手の役をしなくてすんだでしょうに…。でも、「言葉が足りない」といつも批判されるように、だらだらしゃべるのは不得意なもんで…。

 そして帰る前に、メイルをのぞいて、修士論文の副査だった方の訃報を知りました。昨日はお通夜、今日は告別式がありました。この時期に亡くなるとは、なんともその方らしいというか…。泣くのを我慢している人の姿を目にして、なんとも悲しいものがありました。



1月17日(日)ヤメタ

 どうして今更宇宙戦艦なんですかねぇ。まあ、厳密に言えば、「今」じゃなくっても無意味だったわけですけど。アニメと同じくらいに顔がやたら大きい自信満々の人が主役っていうのは笑えますが、きっとこんなところで笑っちゃいけないのでしょう。艦長役をやっちゃう人もどうかと思いますねー。まあ、こういう節操のなさが大嫌いな理由ですが。あの人、うまいんですか???

 あっ、ひょっとして、米軍には全面的に出て行ってもらい、自前の軍隊を持ちましょうよ、ってアピールなんでしょうか。フィクションとは言え、あんなものを作ったりしたら、平和憲法に抵触すると思うのですが、原作なり映画なりでは、改憲が行われたってことになってるんでしょうか。だれかどぶに捨てるおカネをもっている方、ご教示ください。



1月18日(月)バカ顔したバカ息子について

 幹事長も首相ももはやダメですね。あのバカ顔したバカ息子に、バカ親父そっくりの中身のないワンフレーズをバカ親父そっくりの言い方で言わせて、国民を代表しているつもりにさせてしまうのですから。まあ、あそこまでバカさ加減がくりそつだとそれはそれで笑えるのではありますが、しかしあんなのがのさばってると思うと、精神衛生上よくありません。雨が降りそうな日に傘をもって歩いていたら、メイルしながらエスカレータに乗り、人の行く手を阻むバカに遭遇してしまったときと同じくらいにヤバいです。ゴミもなんであんなのにコメントを求めるのでしょうか。あっ、ゴミだからか。



1月19日(火)もな〜

 システムワン、今度は脅しというよりかは、「あなたのために言ってます」的な書き方です。「ご自身の未来の為、手遅れとなる前の賢明なご判断をお待ちしております」という言葉で締めくくられています。いまどき「為」なんて使いますかねぇ。こういう漢字を使った方が、本物らしく見えるということなんでしょうか。それにしても私の未来を心配してくださるとは…。「もな〜」と言いたいところですが、私の未来を心配してくださるのなら、まず私に代わって雑務一般を引き受けてくださいよ、って言いたいです。なんなら、授業とか研究とかもお願いしたいです。

 ところでこういうのって、どうしてみんなド○モのメアドなんでしょうか。



1月20日(水)映画館で観た奇特な人はいるんでしょうか?

 テレ東の「水曜シアター9」は、めっちゃくだらない映画も流すけれど、それらもたいていはそれなりに面白かったりするので、時間つぶしにはなるのだけれど、今日のは心の底からつまらなかった。「極妻シリーズ」の10作目にして完結編だそうですが、よくまああんなものを10作も撮ったもんですね。お金と時間があまってあまって仕方なかったんでしょうかね。



1月21日(木)やっぱ夢か・・・

 今朝4時過ぎに、「ごーーー」という地震がやってくる例の音がして、揺れました。確認しようとテレビをつけたのですが、どこのチャンネルも地震情報を流していません。いくら待っても流してくれません。ひょっとしてあの音と揺れは夢だったのか…。次に目が覚めたときには、かなり夢説に傾いていました。しかし授業が終わってから、念のためネットで調べてみると、やはり4時18分に京都南を震源地とする地震が発生していました。やっぱ夢じゃなかった、と思ったのですが…。豊中市は震度2にも震度1にも分類されていませんでした。うーーー、ここは何市だ???



1月22日(金)トホホ

 2009年劇場上映作品の中でもっとも「トホホ」だったのは実写版ドラゴンボールだそうですが、10位までに、いまさら女王のためにスパイやらかすアナクロものが入っていないのは、まったく理解できないです。あれほど「とほほ」もないもんだと思うのですが…。「ヤメタ」とかコムニストをスパイし密告するディズニーものとかに匹敵するはずなんですが…。



1月23日(土)はけーん

 今日は午前中にプチ暴走して、午後から、事務局を務めているある哲学会の委員会があって何かやらかしてしまわないかとびくびくしつつ陪席し、予想外に早く終わったのでちょっと残務を片づけてから銭湯へ。そうしたら何と、スチーム・サウナでエイリアンに遭遇してしまいました。たぶん本人はバレていないつもりでしょうけど、ちょっとした会話から私にはわかってしまいました。エイリアンは地球人にどのくらいの頻度で銭湯へ来ているのかを尋ねられ、流暢な地球語で、「週に1回、月に3回」と答えたのです。

 地球人には不可能だ・・・。



1月25日(月)グサッ

 今日はテストでした。お疲れ様でした。毎回提出していただいた小レポートと今日のテスト結果だけで機械的に成績をつけています。「えっ、この人がこんな点になっちゃうのか」と思うことが少なくありませんが、しかしそれを言い始めるとキリがないので、ひたすら点数マシーンと化すことにします。あしからず。

 年末からの3回分のレポートを読めていなかったので、昨日大急ぎで読みました。<制度の妥当性は反省されなければならない>といった内容の授業の折に書いていただいたレポートのひとつに、<そう言うお前は、制度に則るだけで反省することなく、1月4日に授業することに決めたよな>とありました。まったく予想していなかった批判で、かなり「グサッ」ときました。もう立ち直れないかもしれません…。



1月26日(火)よかったね

 秋葉原で防犯カメラが稼働することになり、それを決めた町内会長みたいなじじいが笑わせてくれました。「これでもっとも安心できる町になる」そうです。笑えますねぇ。いやもう、すごい。往年の三平師匠のように、笑いどころで合図をしてくれないとどこで笑えばよいのかさっぱりわからない爆笑問題とかくりいむなんちゃらとかいうのがのさばる中で、このじいさんはたった一言で大笑いさせてくれるわけです(ついでに言えば、その顔つきも実に見事でした)。防犯カメラで監視すればもっとも安心できるなどと考えるおまえらがもっとも危険なんだよ、ボケが。

 稼働を喜ぶ若者が、「夜なんか真っ暗で怖いんです」と言ってましたが、あれ、防犯カメラって街灯のことなんですか???暗いのなら、必要なのは明かりじゃないのか。いやもう、そのおつむには明かりが足りなすぎる。



1月27日(水)わけわからん×2

 昨日は4月のガイダンス以来、まったく顔を合わせることがなかった2年生に<専修変更のため、ハンコをくれ>と言われ、署名捺印しました。いったいどうして最初は哲学を選んだのか、一瞬、訊いてみたい気もしましたが、怒っていると受け取られたらアホらしいし(怒るほど、関心はないからです)、どうせろくな返答が戻ってくるとも思えなかったので(たんなる偏見です。ああ見えて、ひょっとするとものすごくものを考える人だったかもしれません)やめました。まあ、哲学なんかに迷い込まなくてよかったね。

 それが今日は、転部して哲学・思想文化学専修へ来たいという人と面談しました。同僚も私も、<期待を裏切られたって、後悔するんじゃないかなぁ>と伝え、もう少しじっくり考えた方が(より正確に言えば、考え直した方が)よいのでは、とまさしく期待を裏切るようなことばっか、言いました。まあ、昨日の学生とは比較になりませんが、しかしこの専修の授業に出て、研究発表して、論文を書くのが、大変なことには変わりありませんからねぇ。



1月28日(木)身辺整理について

 今日は早く終わりそうだったのに、やっぱりいつものようにマイクをもってしゃべりたい(だけの)人たちがいて、結局3時間以上もきょーじゅかい。部屋へ戻ると、KTPP総会へお誘いいただき、「じゃあお言葉に甘えて、この雑務を片づけたら…」と思いきや、いつまでたっても雑務は片づかず、入れ替わり立ち替わりお誘いに来ていただいたのに、結局うかがえませんでした。どうもすみませんでした。

 そして帰宅したら、NHKで孤独死の報道を流していて、しかもとり上げられていたのは孤独死が突然やってきた例で(つまり、孤独死+突然死)、レンジの中にトーストする前の食パンが入ったままという衝撃的映像を観る羽目に…。よし、少なくともトーストした食パンを食べようとするのはやめよう、と思いました。後は、いろんなものをどんどん捨てちゃおうということですかね。コーヒーの買い置きとか、どーするよ。



1月29日(金)日曜日の嫌悪

 日曜日の夜に最寄りのモノレールの駅で人を待っていたら、西の方から(「1000円の方から」とかいうわけのわからん言い回しとは異なる方になります)大挙して人がやってきます。西の方にあるものと言えば、職場ですが、たしかに日曜日の夜まで仕事しちゃってる勤勉な方もいらっしゃるでしょうけど、そういう方たちはどうせお帰りにはならないでしょうから、その類の人たちではありません。となると、教祖のありがたいお話を聴いてきた人たちなのでしょう。どうして日曜日の夜に、わざわざこんなところまでやってきて話なんか聴いちゃうんでしょう。教祖とその周辺は、こんな状況を見てなんとも思わないのでしょうか。その人たちは本気なんですよ。

 リベラルなら、人がどんな善構想を描こうと、それがたとえどれほどバカげたものに見えようと、そして実際バカげていようと、何も言うべきではないでしょう。まして憐れむとか怒るとかいうのは、ゴーマン以外の何物でもないでしょう。しかしこういうとき、ついつい憐れんだり怒りを覚えたりしちゃう部分があって、自己の内なるスターリニスト性に嫌悪するわけです。



1月30日(土)そんなもの、あったら気持ち悪い

 非常勤先での授業アンケートの結果が戻ってきました。「担当者の熱意が感じられる」という項目に対して、「そうは思わない」と「あまりそうは思わない」が合わせて40パーセントしかいませんでした。「そう思う」と「どちらかというとそう思う」が20パーセント弱もいて、残りは「どちらともいえない」。うー、熱意のなさを理解できた学生がたったの40パーセントとは情けないかぎりですね。人を見る目がなさすぎます。

 そもそも、「熱意があるかどうか」を評価ポイントにするってどういうことなんですかねぇ。くだらないかぎりです。熱意とか言っちゃうからヘッドスライディングするんですよ、ったく。自由記述では、「3年間で一番つらい授業だった。正直行きたくなかった。」が優秀賞です(「正直」が好きなんだから、こなきゃよかったんですよ)。そして最優秀賞は、「先生が変。」 コンパクトにまとまってうまいこと表現できています(「変態」って書かれなくてよかったですよ)。



1月31日(日)寛大にもほどがある

 市報によると(って、何が悲しくてこんなものを読んでいるのか…)、件の愚行権行使補助団体は、豊中市に寄付しているのです。それも、じゅんきょーじゅじゃ、何年かかっても出せないような額を。愚行権を行使している方々は当然、ご存知なんでしょうが、どんなお気持ちなんでしょうか。自分を幸福にしてくれるはずだから出したというのに、それを市に寄付なんて。これだと、不信心きわまるようなやつのために使われちゃうかもしれないじゃないですか。それでよいのでしょうか。

 それでもよい派→だったら、そんな団体を迂回せずに、直接寄付した方がよいのでは?
 そんなの許せん派→そんな団体は脱会すべきでは?
 どうでもよい派→なんて不信心なんだ!
 その他派→その他!!



2月1日(月)勉強してください

 今日は代理で、エライ人たちの出る会議に行かなければなりませんでした。1時間弱で終わりかけ「やれやれ」と思っていたら、共通教育の試験の際に不正行為があるので新入生のガイダンスの折に注意を喚起してほしい、という発言をきっかけに、しゃべるしゃべる。摘発されても「運が悪かった」と思うような学生がいるのは、教師によっては厳しくなかったりするからだという話になり、もっと教師の質を高めないといけないというような話になり、「なんでそんなことをしなきゃいけないんだよ」と思いつつ、やっぱエライ人たちは管理が好きなんだなぁと感心していました。
 
 ところが、「このバカが」とムカッとすることが。前にもどっかで見たことのあるようなないようなおっさんが、いました。そのおっさんは普段着で会議に来ており、いかにもアンチ権威主義を標榜してますという感じなんですが(顔も頭もゆるゆるなのはそのせいだったのでしょうか)、そういうやつにかぎって管理主義的なことを平気で言っちゃうのもわかりやすくてそれなりに笑えたのですが、そいつがあろうことか、不正行為した学生にはそれが悪いことであるとちゃんと教えてやらなきゃいけないんだ、それが「啓蒙主義的理性なんだ」とほざくのですよ。そいつがいくら頭悪くても構わないのですが、しかし啓蒙主義的理性を出されたら、ちょっと聞き飛ばすわけにはいきませんよね、職業柄。

 そういう管理と結びつくような啓蒙主義的理性をフランクフルト学派は批判したわけですが、そういうこと知ってる? 学生の内面までコントロールしようなんて、実に恐ろしい話だってことがわからないのでしょうか。まあ、わからないのでしょう。なにしろ、道徳を説くことによって不正行為を根絶できると思ってるんですから。ここにあるのは「モラル・ハザード」だとか言ってましたが、それを管理によって根絶しようとするやつこそがハザードだって、ちょっとは脳みそ使って考えみてくださいよ、って思ったわけです。

 こっちは修論や卒論を読まなきゃいけなくて時間がないのに、よくまあこんなくだらん話で時間をとれるよなぁと思い、はたと気がつきました。少なくともそのおっさんには読まなきゃいけない修論や卒論がないのだということに。それだけが救いですね。



2月2日(火)仕方ない

 今日はいろいろあって疲れました。

 むかしつき合っていた人に、「知らない」「忘れた」「仕方ない」が口癖だと指摘されたことがあります。だって、これらは最強です。



2月3日(水)豆まきって・・・

 「鬼は外、福は内」とは、なんともわかりやすい差別の仕方というか、共同体主義万歳というか。米軍には沖縄にいてもらうか、もしくは海外へ、ってことですねー。



2月4日(木)どういうことなんだか

 初めから虚偽記載に関して起訴することは難しいとわかっていたのに、原資があやしいという情報を撒き、ゴミを焚きつけ、やっぱり起訴できないって、どういうことなんでしょうかねぇ。事情聴取を2度もしておきながら起訴できないという、ある意味では有能なそのやり口を批判的に語るゴミ関係者がひとりくらいいてもよさそうなのに、そういう声が聞こえてきません。まあ、そりゃそうなんでしょうけど…。

 元プロレス実況アナのテレ朝なんて、かたや往生際悪くやめないが、かたや潔くやめるなんてのを番組冒頭で意味ありげに対照的に配置するわけですが、少なくとも本人は身の潔白を主張している場合と、暴力事件を起こして示談までしている場合とを同じように並べるそのセンスは、ほとんど飲み屋の酔っぱらいじゃないですかねぇ。



2月5日(金)過酷

 昨日今日と卒論修論の試問がありました。試問されたみなさん、お疲れ様でした。2人ないし3人から、いろんなことを突っ込まれるのは、さぞ大変なことだったと思います。考え抜いた末に書いたというのに、だれも褒めてくれず、容赦なく批判を浴びせますからねぇ。やっぱ、この専修あるいは専門分野は、過酷だと思います。



2月7日(日)下品

 特急に乗ってレースへ行ってきました。今回のゲストはあの世界の中山でした。まあ、知らない人は知らないでしょうけど、一定の世代のランナーにとっては、テレビで観ていた人です。みんな並んでいるところへ、後から申し訳なさそうに割り込んでくるわけですが、割り込まれる方はむしろ前へ行ってくださいって感じなわけです。ところが、ある不埒なバカ高校生は、その中山のさらに前に割り込みました。きっと、中山なんてだれだか知らないのでしょう。

 レースは、行きも帰りも向かい風が強くて、辟易しました。折り返した段階で、42〜59歳のクラス(なんちゅー区切り方でしょうか)でトップだったので、自滅しない限り楽勝だと思ったのですが、向かい風がきついところで私を風除けに使うやつがいるのです。なんと、あの中山を知らない不埒なバカ高校生です。「こっちはお前の3倍近くも生きてるんだぞ」とムカムカしつつ、風除けに使われないようにスパートしてやり、ざまあみろと思っていたのですが…。

 それが意外に応えて、ラスト1キロくらいでそいつを含む下のクラスのやつらにごそっと抜かれました。「どうせ順位に変動はないし…」と思って、楽をしてしまいました…。これが私の欠点です。無駄なことはしたくない…。まあ、走ってる時点で十分無駄なんですけど…。



2月8日(月)まあ立派

 殺人の時効を撤廃するとかしないとかいう話があるそうです。もし時効が撤廃されるとすると、原理的には、殺人をやらかして1000年経っても、「お前は1000年前に殺人を犯したな」と迫られ、責任を問われるってことでよね。ああ、恐ろしい。もっとも、「何が何でも死刑はなくすべき」って回答が全体のたった6パーセントだそうですからね。みなさんいつからそんなに厳格になったんですか、って感じですね。まあ、頑張ってください。



2月9日(火)「倫理観の責任」を説明する責任について

 なんか時代劇に出てくる悪代官みたいなご尊顔のO島とかいうのが、「なんら倫理観の責任を痛感していない」と、ある議員のことを批判していますが、「倫理観の責任」っていったい何のことなのか、私にはさっぱりわかりません。私の言語感覚がおかしくなければ、こんなものは痛感できないでしょう、だれにも。もっとも好意的に解釈してあげるとして、どういう倫理観をもつかってことで問われる責任のことなんでしょうか。とんでもない倫理観をもつと、その責任を問われるんでしょうか。それはそれですでに恐ろしい気もしますが、それ以外にも、責任責任言う前に、いったい何をどうすれば責任をとったことになるのか、それを示して欲しいものです。私も以前、あることで「責任をとれ」と言われたので、「もちろん喜んでとりますが、何をどうすれば責任をとったことになるのか、まず教えてください」って訊いたら、無視されました。人に「責任をとれ」と言う人は、何をどうすれば責任をとったことになるのか、説明する責任がありますよね〜。



2月10日(水)試問まさと、たいやきくん

 先週は修論と卒論の試問があり、今週は大学院入試の口述試験がありました。試問される方や口述試験を受ける方が大変なのはもちろんですが、しかし実は試問したり口述試験を課す側もそれなりに大変なんです。なんといっても、「そんなことを訊いちゃうんですか???」というようなことは訊けないわけです。そうなると、もう、試されているのは学生の方なのか、それとも教師の方なのか、にわかには判断がつきかねます。ああ辛い。



2月11日(木)奇特な人、もしくは・・・

 『サロゲート』を観に行ったら、なんちゃらイツカとかいう田吾作(by浅田)原作の映像をシニア料金で観ようとしている奇特な人がいました。きっとむかしミポリンのファンだったのでしょう。もしそうじゃなければ、人はシニア料金を払うようになっても、まだ間違えることがあるという実証例だったと言えるでしょう。



2月15日(月)疲れました

←さすが、駅ビルにありました。

  東京から車が500台北海道へ向かい、北海道から車が500台東京へ向かったときに、出会うとされるところへ出張してきました。いろいろ書くと差しさわりがあるので、いろいろ書くのはやめることにします。

 以前、あまりにもアホなことを堂々と言う人がいたので、「それはイデオロギーじゃないですか」と言ったら、「イデオロギーを生きている人もいるんですよ」と、わけのわからないことを言われたことがあります。しかしまあ、その人は素人だったので、こちらの批判の意味もわかっていないだろうし、説明してもわかってもらえそうにないので(こういう態度がよくないことは知っています。しかし疲れるのですよ)、しょうがないかと思いました。

 今回は、一応、プロの集まりでしたが、上のことを思い出すような出来事があって、ほとほと疲れました。



2月16日(火)事故死について

 電車に乗ってるときに高らかに着メロなりなんなりが音を出し、座席に座ったまま話すのは気が引ける遠慮深い方が、やおら立ち上がってドア付近へ移動し、通話するというのはどういうお考えからくることなんでしょうか。ドア付近に立ってる者には、その深遠でゴミのようなクソ話(あるいはクソのようなゴミ話)が聞こえてもよろしいと思っているのでしょうか。通話するなら、窓の外へ飛び出しちゃってくださいよ。そうすれば、少なくともドア付近に立ってる者の念力による自然死は免れますから。



2月17日(水)准教授=ワルなのか

 今日の刑事ものはちょっと笑えました。殺されるのは准教授ですが、こいつ、妻子持ちの教授と助教がデートしてるのをこっそり撮影しちゃうし、同僚の准教授が万引きしたのも撮影して、「次の教授ポストは自分に譲れ」と迫るわけです。そりゃ殺されるわな、ってとこなんでしょうけど、ん? 教授と助教はお咎めないんすか? おまけに万引き准教授は学生とつき合ってたし…。

 例によって、国家の犬のくせに、犯人に説教しちゃうんですよねー。そこが一層むかつくやら、笑えるやら。



2月19日(金)ワルは教授

 民族の祭典には負の興味しかないので、ほとんど知らなかったのですが、またしても服装がどうだこうだ、品格がああだそうだと言われているのですね。やっぱ、昔は神だった人たちの一族に仕える臣民としては、身だしなみが重要っすね。だから知事もあんなふざけた顔をさらしていては不謹慎というものです。その不謹慎さは、いくら反動的で国家主義的なことを口にしても、許されるものではありませんよね。



2月20日(土)なぜかコブラ

 コブラが出てくる夢を見て目が覚めてしまいました。ったく。ヘビの夢を見るとよいことがあるとか言われているそうですが、そんな非科学的な言い伝えによってあの恐ろしさを消そうとしても無駄なことです。そしてもしかして、人間には知られていない因果法則が実はそこに成立しているとしても、「よいこと」なんてたかが知れており、とてもあの恐ろしさの代償にはなりえません。「よいこと」なんていらないので、ヘビの夢を見ないですむように過ごしたいものです。



2月21日(日)根性なんてありまてん

 今日は急行に乗ってレースへ行きました。以前なら、トラックレースを経験したこともなく、ひたすらロードをこつこつと走り続けてきたような、やたらと脚が太く、またスタミナと根性がアホほどある素人のおっさん(と言っても、30代の部のおっさんだから年下なのですが)には負ける気がしなかったのですが、やっぱ年齢のせいなのか、あるいはそのひたむきさに心を打たれるようになったのか、どうせ苦しい思いをして勝ったところで、クラスは違うし関係ない、しかも苦しい思いをしても勝てないかもしれない、などと考えたりもして、要するにおっさんの根性には勝てなくなりました。

 40代では、例によって下品な順位でした。表彰式なんかもあるのですが、今日は司会進行役のキンキン声が勝利者インタヴューなどやってて、「今のお気持ちは?」「嬉しいです」とかいう、バカなやりとりを繰り広げていました。どう考えても、「今のお気持ちは?」「べーつにぃー」とか言いそうで、共同体の和を乱しそうだったので、式には出ず、副賞をもらってとっとと帰ってきましたとさ。



2月22日(月)おそるべし、線香パワー

 ある知事選が行われ、自由で民主的で線香のにおいがとれない候補が選ばれたそうですが、有権者に尋ねると、対立候補のバラまき政策が許せなかったと答える人たちがいました。もっとも、そう答えた人たちの分しか放送してないわけですから、ひょっとすると、そんなふうに考えたのは放送された人たちだけだったかもしれませんが…。いずれにしても、そんなに見識があるとは知りませんでした。きっと、長いこと自由かつ民主的に線香をくべていた賜物でしょう。



2月23日(火)とんでも科学

 何かの講演会だか学会だかで、「日本人のルーツはこれまでどこそこだと言われてきたけれども、実はあっちの方で…」とか何とかしたり顔で言ってるじいさんがいて、それに参加した若造が「今日聞いたことをレポートにしたい」とか何とか言ってましたが、日本人なんて、日本国籍をもっている人のことなんだから、国家の成立なしには存在できないわけで、こんな簡単にわかることを、どうして頭蓋骨がどうしたこうしたとか、DNAがああしたそうしたとか言わなきゃならないのか、さっぱりわかりませんでした。レポートにするんだったら、頭蓋骨およびDNAと国籍の関係とかを明白にして欲しいものです。そこには何の関係もありませんがね。



2月24日(水)同じぼんくらとして誇りに思いま〜す

 極力、民族の祭典系は目や耳にしないようにしているのですが、それでもそこらじゅうで「同じ日本人として誇りに思います」といったようなわけのわからん言い回しが飛び交っていて、耳に入ってきてしまいます。どうして同じ国籍をもっていると誇りに思うのかさっぱりわかりませんし、そもそも「同じであること」が誇りをもつための理由になるのもわかりません。ついでに言うと、「誇りをもつこと」がポジティヴに語られるのもどうなんでしょうかねぇ。これってすべてアイデンティティ・ポリティクスにつながる話ですよねー。

 誇りに思うものなんてないけど、生きてますよ、ざまあみろ、って言いたいですね。



2月25日(木)真代について

 今日は部屋で仕事をしていて、ふと、静かだなぁと思いました。入試のため、改修工事が中断されていたのでした。もう、まるで年末のような静けさでした。お昼を買いに生協へ行くと、受験生の関係者たちが買いあさったからなのか、棚にはほとんど食べられないようなものしか残っていません。それらを見て気がつきました。みんな、実はマヨネーズが好きじゃないだろって。ツナマヨとかなんたらマヨとか、ともかくマヨがつくおにぎりばっか残ってるわけです。気持ち悪いですからねー。マヨネーズが嫌いだと言うと、白眼視されますが、なーんだ、みんな嫌いなんじゃん、ってことを確認した前期日程でした。



2月26日(金)目がかゆい

 今年はちょっときつい。きっついって感じ。すでに1月末から目がかゆく、この頃は鼻水がとまらない。というのは誇張で、もちろんとまるわけですけどね。まだ夜は明かりを消すと「こてっ」と眠れるのでよろしいのではありますが…。今日なんて、雨が降ってたからましなはずなのに、ずーっと目がかゆかったです。ところでエコロジストは、花粉も愛おしいのでしょうか。



2月28日(日)それは犯罪です

 アカデミー賞の作品賞に『17歳の肖像』とかいうのがノミネートされているのですが、まあ、フォークランドを制圧することで内閣の支持率がアップしてしまうような、もっとも成熟しているらしい民主主義国家において作られた作品なんて観る気にもなりませんが、こんなのを作っちゃうから映画と現実の区別がつかなくなって問題起こしちゃう人が出るんじゃないかとふと思いました。言うまでもなく、悪いのは作品じゃなくてその人なんですけどね。



3月1日(月)クールマン、くる!

 クールマン教授を出迎えに、関空へ行きました(伊丹の方が近くて便利です。府知事なのに国家戦略を語ろうとする立派な人がなくそうとしていますが…)。20年近く前の留学の折に、授業に出たり、市民講座みたいのに出て、少し話をしたこともありましたが、しかしそのときの分より今日一日で話した分の方が、少なくとも時間的には長かったのではないかと思います。明日は handai metaphysica 特別講演会で講演していただきます。



3月6日(土)理由は言えません

 今日は普通なら休みの日ですが、臨時教授会がありました。といっても、だれかが何かをやらかして「臨時で」その処分を検討しなきゃいけないとか、それ系の話ではなく、定例の教授会ではないから「臨時」というわけです。今週は「あっ」と言う間でした(言うまでもなく、レトリックです。こどものように、こういうところで突っかかる人がいるので、念のため)。火曜日にクールマン教授に講演していただき、水曜日にクールマン教授が奈良散策するのに同伴させていただき、木曜日に研究室が発行する研究雑誌の発送作業をし、そして昨日はクールマン教授がリッツで講演するのでそれを拝聴に行きました。

 この間、京都観光にはつき合わないのに奈良観光にはつき合うというのは矛盾ではないかという指摘を受け、京都の悪質さが100だとしたら、奈良は10くらいでしょう、と答えたら、いやいや、奈良は70くらいだと反論され、「はい、矛盾しています」とあっさり認めました。かと思えば、昨日は講演会の後の懇親会で、「なぜ京都観光にはつき合わないのか」と問われ、「京都は××だから」と答えたら、その場の人たちをみんな敵にしてしまい、<みんなそんなに○○○の心のふるさとが好きなのかよ>と思いましたが、そんなことを言えば火に油を注ぐだけなので、はいはい私は変り者ですキャラを装うことにしました。

 ここだけの話、あんなところが好きなのは犯罪だと思ってるんですけどね…。



3月7日(日)くそたれめが

 ずっと忙しかったので掃除ができなかったのですが、今日ようやく掃除をしようとしたら、ぬぁんと、鳥のふんが窓にくっついているのですよ。普段、カーテンを閉めたまんまだから、気がつかなかったのです。ったく、何をしてくれるんだ、うちの高級マンションに。だから飛べるやつは嫌いなんですよ。何がちょうるい憐れみの令じゃ。「空を飛ぶ鳥のように自由に生きる」とかいう、アホらしい歌がありましたが、こういう単純なおつむの持ち主なら、何やったって、きっと自由でしょう。ずっと飛んでけっ。



3月8日(月)わらける

 作品賞と監督賞をとった監督は、「イラクやアフガニスタンでたたかう兵士に捧げたい」と受賞の弁を述べ、そしてまた拍手喝采を浴びるわけですが、そのとき殺されるイラク人やアフガニスタン人はまったく視野の外におかれていて、しかもそのことにまったく気がついていないところが、なかなか秀逸なバカっぷりです。そんなところへ、いちゃもんつけてわざわざ行ったのはだれなんだって話はないんですよね。自国の兵士の死ぬことだけがただただ問題視されるのです。

 そして長編ドキュメンタリー部門では、イルカ殺しがいかに残忍かを描いた作品が優秀賞に選ばれるわけです。私は別に、イルカ殺しが固有の文化だとかなんだとか言って擁護するつもりはまったくないのです。そうじゃなくて、やつらにはアラブ人が殺されることよりも、イルカが殺されることの方が重要な問題なんだよなぁということがよくわかる、と言いたいのです。

 あのセレモニーはこんなにも見事にイデオロギー装置として機能しているんですね。あまりにもわかりやすすぎて、まるでつまらんディズニーの作り物のようです。観たことはありませんが…。ところで、アラブ人と黄色いのは、やつらにとってどっちがましなのか、訊いてみたいものです。



3月11日(木)「結構」と言うのを忘れた・・・

 土曜日などに出勤した振替の休日を使って、クールマン教授と日光へ行きました。ぬぁんと、日光は雪の中、というか昨日など雪が本気で降ってました。石の階段はすべるし、屋根から雪は落ちてくるし、さぶくて怖くてほとんど死の行軍でした。一度、通り過ぎた直後に落雪があり、前から来たおばちゃんに「危なかったですね」と半笑いで言われてしまいましたが、半笑いかい! 実はその後も、通り過ぎた直後に落雪ってことが続き、最終的にはお約束のように、まるでたらいでも落ちてくるかのように、直撃されてしまいましたとさ。

 眠り猫の写真を撮りましたが、そのときは寒さが最高潮で、何度撮っても手ブレしてぼけてます。まあ、どうせ眠ってんだから…。



3月12日(金)マグロVS鳥

 そしてその人たちにとっては、黄色いのよりもきっとマグロの方が大事なんですよね。ツナ缶なんてまずいからどうでもいいっすけどね。しかもツナはどういうわけか黄色い気持ち悪いものにまみれてますしね。間違えてあんなのが入っているサンドイッチをつかんだ日には、改めておのれの愚かさを嘆かずにはいられません。

 ところで、マグロより大事だと思われていない黄色いのは、これまたへんてこな鳥が殺されたと言って大騒ぎです。きっと、失業中の黄色いのなんかよりも、この鳥ははるかに大事なんでしょうね。



3月14日(日)海上保安庁のプロパガンダはいらん

 昨日は早稲田でクールマン教授の講演会を開いていただきました。先週、急きょ開いていただくことをお願いしたにもかかわらず、10名を超える参加者を集めていただき、また活発な議論を可能にしていただき、感謝に堪えません。引き受けていただいたとき、私は「一生忘れません」と言ったそうですが、ハハハー、そう言ったことをすでに忘れていました。すみません。

 そして今日は横浜へ行きました。山下公園とか、小学校4年生の遠足以来です。クールマン教授は水辺がお好きなので、えらい喜んでいました。マリン・タワーへ昇ることを勧めたら、昇ってました。私はそんな野蛮なことはしたくないので下で待ってましたが…。今日は日光とは比べ物にならないほどのよい天気で、海辺の散歩はなかなか洒落ていました。ときどきベンチに座ったりもしたのですが、いただけないのは、そばのベンチにはつがい達が座っているというのに、こっちはそんなところに座って「超越論的言語遂行論がどうのこうの…」とか「ハーバーマスはああだこうだ…」などと言ってたことでしょうか。

 とはいえ今日は、疑問に思っていたことを尋ねることができ、なかなか有意義な一日でした。



3月15日(月)工作って図工じゃないのか

 それは、「工作船展示館」とかいう名前の建物で、最初は「工作船」の意味がわからず、船を工作できる施設なんだろうかと思って、なんとなく入ってしまったところ、たんなるプロパガンダのやかただったわけです。工作船の映像とかが流されていて、それを熱心に見つめるアホ面したじじいやら若造やらがいて、身の毛がよだったので、すぐに「出よう」と言って退散しました。あんなものをわざわざ作るとは、ずいぶんお金持ちなんですねぇ、って感じです。

 そう言えば、山下公園へ入るまでの車道には、やたらわんわんが出没していて、クールマン教授は「ガイドによれば、ここのわんわんはドイツのわんわんよりもたくさんのことが許されているそうだな」と言うので、「いや、許されてなんかないんだが、やつらはアホだからなんでもするんだよ」と正しい答えを教えておきました。



3月18日(木)まっ、おしあわせなこと!

 「足し算の人生は、もうやめた」とか何とか言うビールのCMがあるそうです。そりゃよかったですね、と思うのは私だけなんでしょうか。足し算しないと生きていけない人たちや、あるいは足し算しないと生きていけないから足し算したいんだけど、でもとてもできない、って人たちは、「足し算の人生は、もうやめた」なんて言えるんでしょうか。こんなふうに言えちゃう人っていうのは、もう満ち足りていてそれ以上何かを足す必要もない人たちなんじゃないの、って思うわけです。あるいは、そんなふうに思いこめてしまう人とか。そうか、そうやって自分に酔いしれるために、このビールを飲みましょうってことなのか。

 クソのように浅いCMだと思ったのですが、こんなに深いとは…。



3月19日(金)わるいぞ!

 「裸になって何が悪い」とおっしゃった信心深い方が、洗濯物がなんとかなのは君のおかげとか言うCMがあるそうです。こういうのって、もうだれも文句を言わないんでしょうか。前世紀には、「私作る人」「僕食べる人」が問題になったわけですが、もう細かいことをがたがた言うなってことなんでしょうか。そう言えば、研究者の集まるある飲み会で「片づけが得意だから掃除をする妻の性別がたまたま女であるにすぎない」とか「以前はそういうことを問題にすべきだと思っていたけれど、1周回って問題にしなくてもよいと思うようになった」とか、知恵のついた(と言っても、浅知恵ですけどね)高校生が口にするような発言を聞いて、「はいはい」って思ったものでした。

 哲学の数少ない役割のひとつは、イデオロギー暴露にあると思います。言うまでもなく、哲学だけはイデオロギーを免れた特権的な地位を手にしているなんて考えているわけではありません。イデオロギー暴露をする哲学がはらむイデオロギー性は、それはそれでまた問題化すればよいのであって、しょせんイデオロギーから逃れることなどできないのだと、陳腐な事実をさも大発見したかのように言い募り、批判を遮るのは、たんなる現状肯定の糊塗にすぎません。



3月20日(土)いみふ

 昨日、客にマナーを要求する阪急電車様に乗らせていただいたら、中吊り広告にありました。
 「門外不出のツタンカーメン、神戸へ」
 「えっ???」



3月21日(日)リベラル

 昨日は今年度最後のきょーじゅ会で、新年度の体制などが発表されたりしたのですが、実は4月から性差別問題委員会の委員長をすることになってしまいました。引き受けるにあたり、思うところを述べて、一応聞き入れられたのだと判断したから受諾したのですが、きょーじゅ会後の歓送会でさっそく、「わんわんの委員長ですか?」と突っ込まれてしまいました。そうなんですよねー、ある意味では取り締まり大好きなわんわんと変わらないんですよねー。いえいえ、私は取り締まりなんかしませんよ、とは立場上、なかなか言いにくいところです。性差別委員会なんて名前ばっかで、全然機能しないじゃんって思われるようなことを言うわけにはいきませんから。実際、歴代の委員長に比べて、私はもっともだめだめ派だと思うのですが、そんなことを公言するわけにはいかないんです。ああ辛い。



3月22日(月)もう十分育った

 こんなところで連休なんてもったいないと思うのは私だけでしょうか。今日働く代わりに、3月を後30日くらい増やしてもらえるのなら、しょーがないからそっちを選ばせていただきますけど…。昨日暴走したら、刺激が強すぎて今日は7時過ぎに目が覚めてしまい、8時半過ぎには本日1度目の2度寝を敢行し、その後何度か2度寝を重ねました。要するに、せっかくの連休だったのに、だらだらと眠っていたわけです。そして11時過ぎにして、もうねぶたい。



3月23日(火)ううう

 今日は、卒業式および修了式がありました。卒業および修了されたみなさん、おめでとうございます。そんなわけで、夕刻より予餞会がありました。教員主催なので、「謝恩会」なんてびっくりするようなことはやるわけがありませんし、かりに学生主催でも、「謝恩会」なんてびっくりするようなことが行われることはないでしょう。

 予餞会の出席者は、教員が学生の倍以上もいて、ほとんど趣旨を逸脱していましたが、おかげでちょー苦手なメッセージを贈るというパフォーマンスもなくて助かりました。2次会は、思わぬところから弾が飛んできて、帰宅しても眠れないかと思っていたら、速攻でぐーすかぴーひょろでした。この姿勢が問題なのですが…。



3月24日(水)冷たい雨

 今日も冷たい雨が降っていました。そんなわけで、ようつべでハイ・ファイ・セットを観てしまいました。この曲を聴いていつも思うのは、どうして3人で仲良くやってゆかないのだろう、ということです。「あなた」は2人で暮らそうとしているわけですから、人づきあいができない人ではないわけで、だったら3人だってうまいことやってゆけるのではないか、と思うわけです。

 これは、1976年の曲だそうです。それは、ある事情があって、東京から関西方面へ移ってきた年です。そして実は、今日がその日でした。そんな日に冷たい雨が降り、ようつべを観て、曲が発表された年を知るとは、なんという偶然。いやもうこれは必然だ、とか言う人は、しかし頭の悪い人です。



3月25日(木)続・冷たい雨

 今日も冷たい雨が降っていたので、観てしまいました。なんと、山本潤子は昨年暮れに60歳になっているのです。夫じゃない方の人は、グループ解散後に窃盗容疑で捕まってるし…。もうなんつーか、悲しくてやりきれないので、それで検索をかけて観たら、案の定、死者が歌っています。こんな歌を歌ってるようじゃ、そりゃ死ぬ罠。



3月26日(金)困ったちゃんたち

 「【願】少しは掃除の方々のことをお考えください 」という件名のメイルが教員のメーリスに流され、ゴミの出し方が「それはそれはひどい状況です」と注意を受ける教員たちって、どうなんでしょう。そう言えば、きょーじゅ会では研究科長から「学生が同席する酒の席で、記憶をなくすほど酒を飲まないように」という注意も受けていましたっけ。もっとも、記憶をなくしていたことにする、ということはあっても、実際に記憶をなくしたりはしないでしょうけどねー。ほんと、困ったちゃんたちです(もちろん、自戒を込めて)。



3月27日(土)不可能なミッション

 今日は久しぶりに昼寝と暴走と銭湯の豪華3点セットでしたが、この前は1月でした。この間、あんなことやこんなことがあり、気がついたら3月も残すところ4日となってしまいました。そんなわけで、銭湯の後、ばりばり仕事をしようと思っていたのですが、ついついくっだらないスパイ物を観てしまいました。あのフィリップ・シーモア・ホフマンの死に方って、『スピード』のデニス・ホッパーと同じじゃないですかねぇ。



3月28日(日)あたまからさわ

 あたまからさわの出ているCMで、「No.1だからいい」とか言っちゃう人が出てきますが、ついつい「ファシストめ」と思ってしまいました。おわり。



3月29日(月)年度末

 年度末に職場へ行くと、学生は春休みだからかほとんどいないし、教員は年休をおとりになっている方が多いせいかやっぱりほとんどいないし、なんだか年末のような雰囲気です。今日は午後から晴れてきたので散歩でもしたくなりましたが、しかし外は寒いので、部屋でちまちましたことを続けました。文学部紹介の記事で、趣味の欄に「旅行」と書いたのですが、ちゃんと補足をつけておいて正解でした。



3月30日(火)わんわん解散

 起訴できなかったにもかかわらず、みずからの無能さというか、ぼんくらさというか、アホさ加減というか、マヌケぶりというか、ともかくそのわんわん性を棚に上げて、あやしいのはこいつらなんだと記者会見で言い、HPでその文書を公開するというのは、暴挙以外の何物でもないでしょう。その集団のあぶなさが忘れられているとかなんとか、もっともらしい理由をつけるのは、ほとんど893のやり口と変わらない。せっかくだから、民主党はこいつらの人員整理をしてくれないものでしょうか。本学の学務情報システムはKOANという名称をもつわけですが、これは来年度の秋には廃止することになっています。われわれを見習って、解散されてはいかがでしょう。尻尾をふるのはお得意でしょ!



3月31日(水)ぐす

 明日から新年度が始まるというのに、全然準備ができていません。なのに、もう授業登録は始まっていて、しかも登録しちゃってる人までいます。こうなったら、「II」は「I」と同じであるという超越論的無制約的普遍妥当的超絶技巧を用いるしかないか…。最初の2週間くらいはお試し期間なんだから、その間に乗り換えることは可能なわけだし…。シラバスを書く段階ではいつも「ちゃんとやろう」と思うんですけどねぇ。身体がついていかないわけです。これが有限な理性的存在者の悲しみです。ぐす。



4月1日(木)年中バカわん

 「公益性にかんがみて」、自分たちが無能でぼんくらで間抜けだったために起訴できなかった集団があやしいと言っているのだと、わんころは自己正当化をするのですが、これはひょっとしてエイプリル・フールの一環なんでしょうかね(しかしやつらがバカなのは4月にかぎったことではなく、「年中バカ」なんですけどね)。公益性を言うなら、おまえらがまっさきに消えてなくなれって思うのですけどね。言うまでもなく、私は公益性なんかよりも正義が優先されるべきだと思っているのですが、しかしそれでもやつらがまっさきに消えてなくなればよい、ってことには変わりないわけです。



4月2日(金)相談員に適用される規範は特別なのか

 「セクハラ相談員がセクハラ」という見出しはたびたび目にするもので、この見出しとともに「えーっ、相談員のくせに…」という反応を喚起することが目指されているでしょうし、また実際にこうした反応を喚起することにたいていは成功しているのではないでしょうか。しかしこれはおかしいと思うわけです。なんだか、相談員は相談員じゃない人よりも一層セクハラをしちゃいけないように受け取れるからです。もし相談員が相談員じゃない人よりも一層セクハラをしちゃいけないのだとすると、逆に言えば、相談員じゃない人は相談員と比べてセクハラしちゃっても構わないってことにならないでしょうか。これが言いすぎだとしても、少なくとも、相談員じゃない人は比較的セクハラをしちゃいけない、ってことにはなるでしょう。しかしセクハラはだれだってしちゃいけないんじゃないでしょうか。いけないことに程度の差なんてあるんでしょうか。

 私が摘発された場合、「委員長のくせにセクハラ」とかって言われるに決まっているのですが、私は断固、「委員長のくせに」は不要だろ、って抗議したいと思います。いえいえ、もちろん摘発されたらの話です、念のため(この言い方も誤解を招きやすいのですが、言うまでもなく、「摘発されるようなことをしでかしたら」が正しい言い方です)。



4月4日(日)監督の頭こそ大丈夫か???

 試合前にノックをしていたコーチが、突然クモ膜下出血で倒れると、そりゃショックだろうけれど、さすが世界一の監督はすることが違います。ロッカールームに戻り、選手全員で手をつないで、<われわれには祈ることしかできないから祈ろう>と言ったそうです。何の冗談かと思いますが、きっと本気なのでしょう。まあ、あの方はそういう人でしょうけど、たとえばあのキャッチャーとか、あのショートとか、あるいは外国人も、手をつないだりしたのでしょうか。あれですかねぇ、こういうときに拒否なんかすると、<お前はサムライじゃない>とか言われちゃうんでしょうかねぇ。まあ、サムライなんてもはや存在しないわけですけどねー。

 そんなわけで、恐るべし野球バ○。頭蓋骨の中は筋肉か!



4月5日(月)不沈空母にして風見鶏

 新党をつくるとか言ってる人が、核の密約を知っていたけれども寄港する戦艦に核が搭載されているかどうかをアメリカに対して尋ねないのが政治だとか言う、首相経験者であり第二次大戦中に船に乗って優雅な生活をしていた不沈空母男に会いに行って教えを請うとは、もうそれだけであんたダメだろ、って思われるとは考えないのでしょうか。しかも密約を「バカな」国民には知らせない方が得策だと考えた風見鶏に、どんな方向性をとるつもりなのか、国民に対して明らかにせよ、などとご託宣をいただいて喜んでる場合なんでしょうかねぇ。



4月6日(火)551とケータイと阪急電車様

 この前、客に延々マナーを説いて聞かせる阪急電車様に乗らせていただいていたら、551の袋をもち、551の臭いを撒き散らかしている人がいました。あんなにマナーにうるさい阪急電車様なのに、「臭いのきっつい551を見かけたら車掌に知らせよ」とは言いません。なんといっても、駅構内で551を販売していますからね。その臭いがあんまりきついので、くらくらして気を失いかけていたら、その臭いの元に電話がなり、ほとんど反射的に舌打ちをしたにもかかわらず、なんとこのにおいびとは電話に出るわけです。「今電車で…」と言いかけたところで二度目の舌打ちをしたので、「臭い撒き散らしてるとこ」と言うのを聞きそびれてしまいました。

 臭いうえにマナーモードではなく、かつ通話する、この三重苦びとは、ひょっとして阪急電車様にたてつこうとしていたのでしょうか。



4月7日(水)お代官様

 どうして核兵器をもっとも多く所有している国家の代表が「核をもっていない国家には使用しないことにしてやるよ」と宣言したら、「おありがとうございます」と言って、感謝しなきゃいけないのでしょうか。そうやって下手に出ておかないと何をやらかすかわかったもんじゃないから、とりあえずおだてておきましょうということなら、まあ、仕方ないか、と思わないでもないのですが、どうやら本気で「核なき世界への前進だ」とか言っちゃう人がいるので、呆れてしまいます。言うまでもなく、核なき世界を実現するには、核兵器を全廃しなければならず、そのために必要なことは、核保有競争に新たに参加することをほかならぬ核の脅威によって妨害することではありません。



4月8日(木)承前

 そしてこんな大統領様の発言をどう思うか、尋ねる相手が広島や長崎のなんちゃら団体の長なのは、いったいどういうことなんでしょうか。この人たちの意見が、なぜ優先されないといけないのかがさっぱりわかりません。その意見が普遍性をもつのであれば、だれが言おうと普遍性をもつはずだからです。もし広島や長崎の関係者じゃなきゃ言えないような意見があるのだとしたら、その意見は、当然そうなりますが、広島や長崎の関係者にしか妥当性をもたないでしょう。ということは、それはロジカルにはたんなる独り言です。

 おぉ、大統領様の独り言に対して、広島や長崎の独り言をぶつけようという高等戦術なのか。どっちもいらんいらく。



4月9日(金)こんなに食ってるとこんなに知ってるの差異はあるのか

 この前松尾貴史が、大食い番組は食べ方も美しくないし、たんに下品なだけだと言ってました。その通りだと思いますが、しかし同時に、つまんないゲーニンや大根の俳優たちが知識を披露しあうクイズ番組も、同じほど下品ではないでしょうか。その手の番組には出ている松尾は、いったいどう思っているのか、ちょっと気になります(いや、ホントはそんなことを気にするほど暇ではありませんが…)。



4月10日(土)あっちとこっちの差別主義者

 いくらだれも期待していないからって、何もあんな、元つまらん物書き、現差別主義者の知事様に発起人に加わっていただかなくてもよかったのではないでしょうか。ひょっとして、それくらい切羽詰まってるんですというパフォーマンスなんでしょうか。ほとんどアフォーマンスなんですが…。

 本日の銭湯では、何も伊丹(空港)をつぶす必要はない、神戸(空港)をつぶせばよいのだ、それをなんだあの知事は…、と語り合う方たちがいました。こんなことを言いながら、しかし選挙ではきっとこっちの差別主義者に投票するんでしょうね。アホですね〜。



4月12日(月)きっともーまんたい

 今日からついに授業が始まってしまいました。授業開始日からちゃんと授業をやるとは、またしても文科省の言いなりです。文科省に逆らうべく、4月には1度くらいしか授業をしないあの専門分野や、この専門分野がうらやましい。それにしても、5時間目は人数が大杉。しかも一番前に座ってたヤツなんて、タッチパネルをいじってお遊びまでしてましたよ。つまんないのは山々だろうけど、だったら他の授業へ行ってくれて構わないのだけどなぁ。来週からは質問してやるか。これってパワハラとかアカハラだと言われるでしょうか。思考能力を鍛えて差し上げるのだから、問題ないはず。



4月14日(水)やっぱ国家なんですね

 大阪独立国構想なんてものがあるそうですね。やっぱ独立国家の王様になりたいんでしょうねぇ。その国家では、なお国家による殺人が正当化されるんでしょうね。今度こそ、亡命を考えなければと思いますが、250万人の建設反対署名にもかかわらず空港を作っちゃう県とか、心のふるさととかぜったい嫌だしなぁ。



4月15日(木)疲れました

 今日は1時間目に授業があり、午後からは会議と会議と新入生歓迎のイヴェントとある委員会の歓迎会がありました。会議と会議とでは、片づけなければならない仕事が山ほど出てきました。教育を支援する係が2年続いた後は、ゆっくり休める部署に配置されると言われていたはずですが、ひょっとするとそんなことはだれも言ってなかったのかもしれません。イヴェントでは、あまり時間をかけずに答えないといけない状況だったせいか、無防備な発言というか、「やっぱりね」とその人を再認識させてもらえるような発言を聞くことができました。まあ、わざわざ聞くまでもなかったという話もありますが…。最後の歓迎会でも、まあいろいろありました。



4月16日(金)べーつにぃー

 あんなアプリケーションやこんなアプリケーションがあってステキでしょ、と言うCMがあって、その声やしゃべり方が気に入らないせいもあって、ステキだと思った試しがありませんが、今日はグループ通信とかなんとかという機能で、ガキんちょが初立ちだか初歩きだかする動画をグループ通信で見ながらコメントし合ってるなんていうまたしてもどーでもいいCMを見てしまい、例の声と例の口調で「ステキでしょ」と言われたので、つい「別に」と答えてしまいました。やるなぁ、ひとりで見てるヤツに「別に」と声に出して言わせるとは…。



4月17日(土)ビリビリについて

 今日は昼寝を2時間もしてしまい、それから暴走して銭湯へ行くという正しすぎる土曜日でした。銭湯には、知る人ぞ知る、患部にビリビリくる電気風呂がありますが、アキレス腱にビリビリやりながら、はたと気づいたことがありました。この前、ある学生が「アキレスは、実はアキレス腱だけじゃなくて足裏も弱点だと思うんですよねー」と言ったのですが、そのときは、いったい何のことを言っているのかわかりませんでした。それが今日、ビリビリを感じながら突然わかったのです。メッキをしているときには立っているわけだから、足裏はメッキされないだろう、ということが言いたかったのでしょう。しかし言いたかったことがわかるやいなや、やっぱ足裏もメッキされるだろうということにも気がつきました。だって足裏から溶液につけますからね。

 やっぱ昼寝を2時間して暴走すると、冴えわたるぜ、って感じですかね。



4月18日(日)へーーー

 ある種の犯罪に対して時効の撤廃を求める正義感あふれる方が、「凶悪犯罪は絶対に許さないことが安全な社会への第一歩」だと自信満々におっしゃっていました。絶対に許さないということから、ままそうであるように厳罰主義が導かれるのであれば、少なくともこんなことを何の疑いもなく言ってのける人がいるような社会は、恐ろしくって全然安全じゃありません。

 「平和な島に基地は要らない」。その通りでしょうけど、じゃあ沖縄は平和じゃなくっても構わないんですかね。上の話とかこの反対集会の話とか、みなさんそんなに正義とか平和にお詳しいとは知りませんでした。



4月19日(月)ポピュリストについて

 「維新」とか「××丸」とか、使ってる語彙が古臭くないですかー???「無駄をなくす」って、まずその無駄口をなくせよ、っていうか、無駄は口だけか、っていうか。そして行政府の長がなんちゃらの会を作ると、いそいそとすり寄る立法府の成員たち。共和制って知ってますか???



4月20日(火)ばんばってねー

 検察審査会の議決によってわんわんの親玉が起訴されたのは、たんてきにめでたいことですが、元々起訴しないことを決定していた検察官は何の責任も問われないのでしょうか。今回の起訴が正しいのだとすると、起訴しなかったということは<正義の味方>なのに悪を野放しにしていたことになるからです。もし今回の起訴が正しくないと考えているのなら、逆に今まさに悪がなされようとしていることになりますから、<正義の味方>ならこの起訴の不当性を訴えないといけないでしょう。ばんばってねー、検察官。



4月21日(水)打たれ弱い件

 うー、性差別問題委員会、やっぱうさんくさいですよね。ひょっとすると、被害に遭っている人たちにとってさえ、うさんくさくて相談できないってとこがあるかもしれませんね。ちょっとある方のお話をうかがって、少なからぬダメージを受けました。こう見えて打たれ弱いし…。とほほ。



4月23日(金)よ、にいさん

 岡部まりはまだしも、桂きん枝ってなぁ〜。まあ、誠実そうに見えるだけ(これって、アホってことです)というのが取り柄のゲーニンが長いこと国会議員だったり、自転車に乗れるだけのセクハラ男が知事だったり、木に登っちゃった死刑万歳が現在知事だったりするわけですが…。

 ところで、比例区で選ばれた髪の不自由な方が、離党して新党作っちゃうっていうのは、ありなんですかねぇ。ひょっとして、アフォーマティヴ・アクション???



4月24日(土)わらかす

 頭蓋骨の中が筋肉の方たちは(88とかね。「一緒にたたかうぞ」って、どうやってさ? そもそもたかだか野球なのに「たたかう」って大げさなんすよ)、まあ、死者が自分たちの試合を観てくれているとか言っちゃってもしょうがないかと思いますが、試合を伝えるアナウンサーまでもが、「天国から試合を観て喜んでいるでしょう」と言ってるのを聞くと、「お前、頭大丈夫か???」と心配になるとともに、そんなことを平気で言ってしまえるヤツと同じ選挙権しかもてないことが腹立たしくなります。天国なんて存在しないし、焼いてしまったので視覚はないでしょうし、言うまでもなく、喜べたりはしないです。もしそんなことができるのだとしたら、死んでないわけで、みんなでいい人合戦することもできなくなりますよ。つまり、遂行的矛盾か。



4月25日(日)散歩日和

 昨日も今日も、東京は寒くなく、晴天でした。今日など、日曜日の昼下がり、のんびりと散歩でもしたい気がする(気がするだけなので、実際には決してしないわけですが…)天候でしたが、ぬぁんと、研究が大好きな私は研究会に出てしまいました。それぞれ2時間半ずつの発表が2本。大変勉強になりました。何の含みもオチもありません…。



4月26日(月)画期的な知性、無邪気さ、計算能力のなさ

 今日の授業では画期的なことがありました。といっても、もちろん、講義内容が優れていたとか、そういうふざけた話ではありません。聞こえるような私語をべらべらし続ける頭のよさそうな学生さんお二人がいて、一人は途中で退出し、もう一人は出席票に代わる小レポートを提出して出て行きました。何が画期的かって、そんな名前がわかっちゃうような物を出して出て行ったわけですよ、普通に考えたら教師に目をつけられてヤバいって思うはずなのに、その程度の計算能力すら欠けているところがすばらしいじゃないですか。あるいは、こんなことくらいで目をつけたりはしないと、担当者を信用しきったその無邪気さ。無垢なんですねぇー、きっと。

 もちろんこんなことがあったからって、それだけで「F」をつけたら、いろいろと問題があるでしょう。したがって、その学生にはたぶん「F」がつくだろうと、残念ながら予言しかできません。



4月27日(火)市民の僭称について



 今朝、出勤して部屋の前の壁を見て、びっくりしました。言うまでもありませんが、自作自演乙ではありません!

 検察審査会、わんわんを対象にするのは構いませんが、国会議員を対象とすることには、非常に難しい問題が含まれているのではないでしょうか。少なくとも、「絶対権力者」などという安物の週刊誌が使いそうな、しかしどんな意味なのかさっぱりわからない言葉を平気で使ってしまえる方たちが、これまた意味不明な「市民目線」とやらで、選挙で選ばれた人を訴追することには、大いに危惧を感じます。「感じる」はもちろんレトリックであり、こういう状況は非常に危険だと主張したいです。



4月28日(水)自然はうるさい

 ぐったりして、休みの前日だというのに日付が変わらないうちに「こてっ」と眠りにおちたのですが、夜中に自然がとんでもなく騒ぎ、目が覚めてしまいました。自然のぼんくらめ。



4月29日(木)被害者様感情

 そうこうしている間に、時効がなくなってしまったようですが、まったくバカげたことです。何と言っても、法を変更する理由が被害者感情なんですから、まったくバカバカしいことこの上ありません。感情を優先させるのであれば、もう法治国家なんてやめればよいのです。(たいていの)ケアの倫理がダメなのは、感情に基づいて法を左右しようとしている点ですが、ケアなんてものがもし意味をもつとすれば、法を変える力としてではなく、せいぜい法に納得がいかない感情をフォローするためでしょう。



4月30日(金)小さき者は救われる

 今日はバリバリと仕事をしましたが、出勤前に郵便局へ行く用事がありました。行くと、何やらバイクに乗ったおっさんというかじいさんが、文句を言っています。自転車とかバイクとかを停めるスペースを塞ぐ形で車が横づけされていて、バイクのじいさんがその車のおっさんに車をどけろと言っているわけです。たしかに車は邪魔で、私は自分の原付を郵便局の隣の建物の前に停めました。車のおっさんはしぶしぶスペースを空けるように車を動かすのですが、バイクのじいさんは「そんなもんじゃダメだ」と文句を言い続けます。車のおっさんがついにキレて、文句を言い返し始めるのですが、「この老いぼれ」とか言っちゃうわけです。「それは関係ないだろ」と思いましたが、余計な口をさしはさむとロクなことにはならないので、見て見ぬふり。自分の用事をさっさとすませてさあ帰ろうとして、郵便局の隣の建物が、聖○新聞の販売店舗であることがわかりました。この瞬間、悪いのはやっぱ車のヤツだと思いました。お前のせいで、こんなところに原付を停めてしまったではないか、ということです。仲間だと思われたどうしてくれるんだ、ったく。

 よく見るとその車は新車で、ぴかぴかしていました。10円でキィーッとやってやってもよかったのですが、新車ぴかぴかが人のことを「老いぼれ」と罵ってしまう、その小ささがあまりにも哀れなので、やめておきました。よかったね。



5月1日(土)大型連休らしい・・・

 せっかくの大型連休なので、万博へ行こうかと思うわけがなく(ったく、何が悲しいのか、大阪館なんてもんがあるそうですね。大坂城の築城主は朝鮮征伐をやらかしたヤツだって、ちゃんと紹介されているんでしょうか。あるいは、現在の知事は死刑制度を積極的に支持しているから、中国とはお友達になれるとか。)、昼寝をして暴走して銭湯へ行きました。この休みを逃すと、授業の準備もままならなくなるにもかかわらず、無駄な時間を過ごしてしまいました。数年前まで、この連休になると必ず熱が出て寝込んでいて、わかりやすい人だったのですが、さすがにここ数年は大人になったのか、わかりにくい人になっていました。しかし今日は頭痛がして、ひょっとして寝込むのではないかと、ちょっとびびっています。



5月3日(月)まがさしました

 何と言われようと、高校3年生の時の同窓会がありました。「ノスタルジーですか?」「共同体主義ですか?」その他、何でも批判は甘んじて受けましょう。ついでだから言っておきましょう、企画とか案内状の発送とか、受付とか、私がやりました。まいったか。でも、挨拶はやらなかったも〜ん(まあ、その能力に著しく問題があるからですが…)。

 ここをお読みになっている方からのお言葉によれば、ふなちょのお部屋w、むかしの私とは比べ物にならないくらい明るいそうです。しかし同じ人によれば、書く字は相変わらず神経質そうだとのこと。みなさん、ご存知でしたか、私は相変わらず神経質なんですよ!



5月4日(火)シャッターアイランド

 観てきました。TOHOシネマズの別館(といえば聞こえはよろしいのですが、むかしのOS劇場です)も満席でした。最初、チケットを購入するのに50分かかると言われたくらいですから。そこで思い出しました。vit会員だったことを。本来なら、PCでも購入できたんですよね〜。結局、ケータイで購入しました。あそこで行列作ってた人たちは、どうしてケータイを使わなかったのでしょうか。ひょっとして、ケータイもってない人ばっか???なわけはないでしょうが…。人生摩訶不思議。

 それで、映画ですが、最後のクレジットがちょっと気になりました。端的に言えば、不適切ではないかと。ひょっとして、DVD化されたときのことまで考えられているのでしょうか。ご覧になった方、おかしいと思いませんでした???



5月5日(水)4度寝について

 連休最終日、なんと4度寝を敢行してしまいました。年をとるとあまり眠らなくてすむという話があるにもかかわらず、ひたすら眠く、あんなこともこんなことも片づけておかないと、と思って、ふっと眼が覚める、しかし眠い、というのを繰り返してしまいました。結局何が片づいたのでしょう…。明日は1時間目から<超越論的何とかかんとか>という購読演習です。頭が痛い。

 核拡散防止条約再検討会議とかに関係して、あっちへ行った人が、ニューヨークのいわゆるグランドゼロを訪れて手を合わせたりするのですが、それってイデオロギー的に間違ってないのかって思うのですが…。行くべきなのは、そこじゃなくってアフガニスタンとかイラクじゃないのかなぁ。<死者に国籍は関係ない>とか言うのであれば、ますます、アフガニスタンやイラクへ行ってほしいものです。



5月6日(木)すっばらすぃ

 今日は1時間目から演習がありました。連休と言ってもどこへも行くところがなく連休など不要なほど勉強熱心で心から授業の再開を待ち望んでいたみなさんに、きちんとご出席いただいたうえに、あの長ったらしい文をしっかりと訳していただき、感謝に堪えません。夜のドイツ語教室でも、2週間しか学んでいないとは思えないほどに文法知識が定着していて、すっばらすぃと思いました。言うまでもなく、他意などありまてん。



5月7日(金)NOドック

 2月に脳ドックへ行きました。脳ドックは通常保険が適用されませんが、途中から医療行為に変わったおかげ(?)で、すべてに保険が適用されてしまいました。そうなんです、変な白い影(影なのに白いんですよ!)が写っちゃったので、考えうる可能性のひとつを排除するために、改めて写真を撮った(←医療行為)ということです。その結果、古い出血痕か、おでき(←患者が言霊思想に怯えるため、こんな言い方がなされたのでしょう)の可能性が残りました。その場ですぐに、3カ月後の再検査の予約を入れることになりました。

 その再検査の日が今日でした。またMRIを撮り、そして診察。「何にもなってない」と実にそっけない診断です。撮影の具合でできものができているように見えたのだろうと、客観的にお話になります。「古い出血痕かも、ってお話もありましたが…」と訊いたら、「そんな感じでもない」と、まったく冷たい態度です。せっかく重病人気取りになりかけているというのに、ほんとにつれない。あまりに愛想がなさすぎることを反省したのか、「どこか変わったところはありますか?」と訊いてくるので、すかさず「もの忘れが…」と言いかけたら、「ああ、それは関係ないです」と言葉を遮ってきました。ほんとひどい。

 というわけで、こんな話を披露できることになってしまいました。



5月8日(土)寝るとしる

 今日はせっかくの土曜日なので、昼寝をして暴走して銭湯へ行きました。さらに、無言の行も実施中です。まだジンジャーくせー小学生も起きている時間ですが、起きててもろくなことをしそうにないので、寝ることにします。みんこ。



5月9日(日)夜中に考えたことについて

 そんなわけで、お約束のように夜中に目が覚めてしまい、仕方がないのでネット上をぶらぶらしていたら、ある凶悪事件の加害者たちの居場所を追跡するサイトに行き着いてしまいました。たしかにその事件は酷いものでしたが、それにしてもその加害者たちを絶対に許すまじとする書き込みは、いったいどこから来るのだろうと思いました。まったく偏見であって、ひょっとしてまるで間違ってるかもしれませんが、そうした書き込みをする人たちは、言いがかりをつけてイラクを爆撃したあのサルについて、絶対に許すまじなんて考えてないんじゃないか、そんなことはどうでもよいって思ってるんじゃないかと推測するのですが、どうでしょうか。

 そしてその逆も同じで、あのサルがどうして裁かれなくてよいのだろうと考える人は、件の事件の加害者たちについて嫌悪はするでしょうけど、絶対に許すまじとまで思わないのではないでしょうか。いったいその違いはどこから来るのでしょう。これってやっぱり、実感主義かどうかということと関係しているのでしょうか。もしそうだとすると、実感主義ってやっぱおっかないな、と思うのですが…。



5月10日(月)反自然的背徳について

 今日、講義で紹介しましたが、カントが同性愛のことを「反自然的背徳」と呼んでいるのは、なかなか笑えますね。「われわれ自身の人格のうちなる人間性の侵害」って、そんなことを平然と言ってしまう方が「われわれ自身の人格のうちなる人間性の侵害」でしょうに。きっとある種のカント屋なら、「歴史的制約」の一言で片づけてしまうと思いますが、では、こういった場面で「自然」をもち出す点はどうでしょうか。こうしたレトリックは、現代においてもなお頻繁に用いられるので、まだまだ十分批判に値すると思うのですが…。



5月12日(水)ヒーハー

 知り合いのシラバスをのぞいてみて、驚愕していますっ!!!
 
 「認識論の授業に参加したい者は、まずは上に書かれた問題の大きさを実存的に受けとめてほしい。上の文章を自分自身のこととして考えてくれる者、気にかかる部分があって根本的に考えてみたいという者の参加は大いに歓迎するが、手短かに知識を手に入れたいという横着者や、自分の「知ること」に何ら問題も感じていない脳天気な者は、授業の目的だけでなく哲学の本質にも反しているか、あるいはまだそこに達していないお子様だと思われるので、参加を固くお断りする。」

 私も同じように言いたいところですが、こんなことを言ったりしたら、「お前こそがお子様だろっ」とそこらじゅうから矢のように浴びせられるに決まっているので、やめておきまつ。



5月13日(木)今日吐く座位

 ネット上で「復讐する」とか書くと、脅迫罪に問われる場合があるそうで、じゃあ「殺人念力送った」とか書いてるとヤバいじゃんと思ったのですが、まあ大丈夫だろうということがわかりました。何と言っても、殺人念力を送ってしまったわけですから、脅迫罪に問われることはないでしょう。ケケケ、って感じです。ただ、送られた相手は確実に死を迎えますから、ひょっとすると殺人罪で告発されるかもしれません。うー、それはまあ仕方ないか…。脅迫罪などというどっちがどっちを脅迫してんだかわかんないような罪状で告発されないだけましですかね。



5月17日(月)日本哲学会がありました

 土曜日、日曜日と大分大学で日本哲学会の大会があり、金曜日からさっそうと出かけてきました。大分は、全国都道府県の中でもっとも源泉の多い県だそうですが、学会に出るために大分へ行った私は温泉につかることも一切なく、まじめに、というか、当然、ありがたいお話を拝聴いたしました。シンポジウムのテーマは「死」でしたが、臓器移植をもっともっと可能にするために脳死者が作り出されていることが問題にされていたり、いまだに死刑制度などという野蛮な制度が残り、かつ執行までなされている現状が問題にされているなか、死者の著作集やら建学精神の宿る建造物やらに死を超えるものを見出してしまう哲学者の頭の良さには目をみはるものがありました。やっぱそうですよねー、人間の死なんてくだんないですよねー、さすが哲学者は言うことが違うって感じです。

 しかし信じられないかもしれませんが、これを絶賛と受け取っちゃう人たちが現にいるんですよ! 



5月18日(火)謹慎について

 昨日の授業で日哲のシンポジウムの紹介をする際に、死刑制度は廃止するべきだと考えることがあたかも自明であるかのように話していた、と授業後に指摘され、もしそんなふうに映っていたのなら、それは傲慢なことだと反省しました。いや、私はそれが自明だと思っていますが、しかしみんなもそう思うでしょって感じに映ったわけですからね…。その場で言ってくれればよいものを、とも思いましたが、言えない雰囲気だったのでしょうね。こちらは何でも自由に発言できる場を作っているつもりだったので、その点についても猛省しなければなりません。何なら1ヵ月ほど、自宅謹慎したいくらいです。いや、1セメスター終わるまで謹慎したい。いやもういろいろあって、ただただ休みたいだけです。すんまそん。



5月19日(水)ひょっとして降臨か???

 一般に、一定の目的をある程度実現するために導入された事柄が、実際にその目的をある程度実現できているかどうかを実証することは、非常に難しいことです。なぜなら、その目的をある程度実現できているかどうかを明らかにすることがまず困難ですし、かりにそれが言えたとしても、今度はそれを可能にしたのが他ならぬその導入された事柄であることを証明することはほとんど不可能だからです。

 たとえば、セクハラ防止グッズを配布することによって、セクハラを防止することがある程度可能になったかどうか。私はこの手のことを尋ねられたことがありますが、こんなことを実証することは不可能です。それができるのは、きっと神様くらいでしょう。したがって、こんなことを尋ねる人はああ見えて実は神様なのか、あるいは原理的に答えが出ないことを承知の上で、相手に否定的な答えを言わせようとする、要するに残念な人です。



5月20日(木)残念な、再び

 必要経費の提示を求められました。必要経費というのは、言うまでもありませんが、必要な経費という意味です。これは分析的なので、ひょっとすると永遠に真かもしれません。提示に対して、「それは必要ですか?」と問われた場合、何と答えればよいのか、さっぱりわかりません。この問いとともに質問者は、お前の「必要」という語の使用は間違っている、ということが言いたいのでしょうか。しかし私はその<間違った>使用の仕方しかできないわけですから(それは質問者の主張するところです)、「それは必要ですか?」という問いに含まれる「必要」という語についても<間違った>理解しかできないはずです。それは他ならぬ、質問者が主張していることです。だとすると、この問いはまったく無意味ではないでしょうか。まったく残念な問いです。



5月21日(金)そのとーり!

 自由で民主的な人たちは、なんだか末期症状ですね。いくら人がどんどん流出していくからって、どうしてあんなワンフレーズのーたりん単純一郎のこれまたのーたりんバ○息子を担ぎ出すのでしょうか。真正の保守主義であるなら、ああいったうわついた内容空虚なポピュリストをもっとも侮蔑するはずなのですが…。担ぎ出すものだから木に登っちゃって、ある騒ぎについて「バ○バ○しい」とかエラソーに言ってるようですが、お前みたいなのが出てくることがもっともバ○バ○しいって気がつかないのでしょうかねぇ。えっ、それに気がつくくらいなバ○じゃないって? そのとーり!



5月22日(土)詳細はググれカス

 『チェイス』というNHKの土曜ドラマが最終回でした。国税査察官の話なんて、どーでもいいっていうか、むしろ嫌悪の対象で、実際そういうところもあったのですが、誠実さがウリのうっとうしい主役のキャストは見事だと思いましたし、是枝映画の常連ARATAが変な髪形で出てて、ついつい観ちゃいました。希望をもつがゆえにひどいことになる、というのはなかなか面白く、能天気なブロッホの研究者あたりに聞かせてやりたいと思いました。ただ、大がかりな脱税スキームの背後に控えていたのは、母や父との不幸な過去だったというのがちょっと…。そういう理由を出せば、観客やら読者やらは納得するってことなんでしょうか。あるいは、ひところ本格ミステリに対して頻繁になされていた「人間が描けていない」というゴミのような批評にもならないコメントを克服できるってことなんでしょうか。背後に理由なんかない、脱税したいから脱税したいだけだ、ってヤツは、たしかに薄すぎてドラマにはならないのでしょうけど…。



5月23日(日)憂鬱∞

 日曜日は、次の日から1週間が始まるのですでに憂鬱です。今日みたいに、強風が吹いて冷たい雨が飛んできたりすると、なおさらです。なのにわざわざ『パーマネント野ばら』なんか観に行って、憂鬱∞。まったくひどい話です。『ホテル・ニューハンプシャー』を観たときと同じ怒りさえ覚えましたが、その怒りの裏面にはやりきれないなぁという思いが…。

 こんな気分なのに明日は仕事なんて…、って関係ないですね、すまそ。



5月24日(月)えっ???

 「がんこ」のちらしが入っていました。オーストラリアに契約牧場があるそうですが、「広大なオーストラリアのがんこ契約牧場でのんびり育ったがんこ豚が…」と宣伝しています。「のんびり育ったがんこ豚」って!!! まあ、それだけなんですけどね。



5月25日(火)ミッション乙(←小声)

 昨日は大雨警報が発令されていたにもかかわらず、教えることに熱心な大学は休講にならず、粛々と授業は行われました。まあ、熱心なこと。ここまでしているというのに、またしても世界を動かしている立派な学生様が、「用事があります」と言って授業半ばに教室を後にしました。授業時間の「用事」って授業に出ることだろうと単純な頭の私などは思ってしまいましたが、今日、ようやく真相がわかりました。きっと地球規模の陰謀を阻止するために出かけて行ったのだと思います。それは秘密裏に行われている任務なので、「用事」などというあいまいな言い方しかできないのでしょう。そしてあの変装がますます怪しい。とてもそんな重大な任務を負っているとは思えないような風貌ですからね。しかしこれは黙っておいた方がよいのでしょう。せっかくだれにもばれないように、バカのふりをしているんですから…。



5月26日(水)いらいらいらいら

 …であるとか vs. 半疑問 vs. よろしかったでしょうか のバトル、もっとも「いら」っとくるのは、やっぱ半疑問でしょうか。しかし「よろしかったでしょうか」も、723円に対して1000円出してるにもかかわらず、「1000円でよろしかったでしょうか?」って使い方があるので、合わせ技としていらいら度が倍以上になるとも言えそうです。じゃあ「…であるとか」がましかって言うと、これもたいていは複数の事柄が枚挙される際に用いられるので、一度の機会で複数回聞かされることになります。となると、やはりいらいら度は何倍にもなりそうです。う〜、どれも負けず劣らずいらいらさせてくれる。あっ、「…の方」を忘れていた。



5月27日(木)なんじゃこりゃ〜〜〜

          



5月28日(金)絶句

       



5月29日(土)よかったね!

 文学部および文学研究科で学んだり働いたりしている人は幸せ者ですね! 犯罪者を寄せつけないカメラ様のおかげで、安心安全なキャンパスライフを送れますからね! でも、だからって、こんなステキな生活を教授会構成員に感謝しなくっても構わないですよ! だって、設置は教授会で決定されたわけじゃないですから! きっと、教授会構成員には、監視防犯カメラのすばらしさを理解できずに反対する不届き者がいるっていう、凡人には理解できない立派な判断がどこかで下されたのか、協議になんてかけられませんでしたからね! 

 改修とともにこっそり計画しちゃうなんて、いやもう日夜みんなの安全安心のことしか頭にない人たちったら、サプライズがすぎるほどです!



5月30日(日)力不足・・・

 2月に東北大へ行ったときに、文学研究科の建物に監視防犯カメラが入っていて、東北大の人に「こんなのよく教授会が認めましたねぇ?」と訊いたら、「知らないうちに入っていた」という答えが戻ってきて、なんだかのんびり屋さんだなぁと思いました。大阪でも、学生会館などには導入されていましたから、いずれ文学研究科にも導入の是非が問われるときがくるだろう(こんな想定自体が破廉恥ではありますが)、そのときは反対しようと考えていました。ところが、あはは。教授会って最高の議決機関だと思っていたのですが、ホント、なんだかのんびり屋さんは自分自身でした。もっとエラい人の言葉を「聞く力」をもたなきゃだめですねーーーーー。



5月31日(月)正義の「現場」について

 ディスクルス原理(D)「妥当性をもつ行為規範とは、あらゆる可能的な関与者が合理的なディスクルスの参加者として同意しうるような、他ならぬそうした行為規範のことである」(FG, 138)。手続き主義的正義など、権力者のたんなるアリバイ作りのための正義であって実に下らない、という話があるのは知っています。しかし、手続き主義的正義さえ蹴散らす「現場」もあるようです。



6月1日(火)ついついぽろり・・・

 今日はカメラの運用基準や配置場所を示す文書をいただきました。この件に関して、できるかぎり「防犯」カメラという語が使用されているのに、送られてきた文書には「監視カメラ配置図」とありました。うはは。あなどれませんね、フロイト先生って感じです。

 しつこいほど、このネタで引っ張ってます!



6月2日(水)不信感のロジック

 ある軍事ヲタは、ある種の人々に不信感を与えたことを理由に、退陣要求をしていましたが、そのヲタが属する政党が政権与党だった際には、そもそも何も期待できなかったので、ある種の人々は不信感をもつこともなかったわけです。まあ、考えるまでもなくあたりまえのことですが…。

 したがって、知らないところでこっそりと何かが導入されることになったとしても、導入を決めた側に対して不信感なんてもつわけがない、ということになりますね。



6月3日(木)でも撮影はしていません

 せっかくなので、送られてきた「監視カメラ配置図」をプリントアウトし、「監視」の部分を赤で囲んで、「あれぇ 防犯じゃなかったっけ?」と書き込んで部屋の前に貼ってあります。目撃証言によると、制服を着た方がそれを立ち止まってご覧になっていたそうです。ううう。もっときれいな字で書いておけばよかった…。



6月4日(金)いみふ

 新しい政府に何を期待しますかと問われ、「ぶれないこと」と答える人を何人か見ましたが、そういう人たちがみんな<ひとかどのことを言ってるぞ>オーラを発しているように見えたのは、たんなる偶然なのでしょうか、あるいは偏見に基づく見間違いなのでしょうか。以前、一瞬だけ流行った、腕を組みながら「ありえんな」とのたまう人たちとだぶったのは、たんなる偶然なのでしょうか、あるいは偏見に基づく見間違いなのでしょうか。「ぶれる」とか「ぶれない」とかは、<ひとかどのことを言ってます>を伝える以外に、どのような使用の仕方があるのかを教えてほしいです。



6月5日(土)事実ならめでたい・・・

 新しい政府は「極左政府」だと言った差別主義者がいるそうですが、いまどき極左が政権を担うなんて、それが本当だとしたら何と素晴らしいことでしょうか。少なくとも、ニュースにおいてさえ敬語が使用されるような人々はいなくなるわけで、ただもうそれだけでその政府は100パーセント称賛に値すると思います。



6月6日(日)もう、蒙なんだから

 秋葉原の事件からもうすぐ2年ということで、花が置かれており、「あのようなことが2度と起こらないようにと手を合わせました」と答えている若人がいましたが、<あのようなことが起こらないこと>と<手を合わせること>との間には何の因果関係もありません。京都の蹴鞠の神社とかで、「神様に願いは届くでしょうか」と尋ねる信心深い人に、「神様は応援してくれると思います」と答えていた修学旅行生っぽい敬虔な人。言うまでもありませんが、神様は存在しません。したがって、願いは届かないし、応援もしてくれません。

 ひょっとして、まだ竹槍で米軍機を落とすつもりなんでしょうか???



6月7日(月)釧路

 今日はプリントを配布して先週の復習をしばらくしたところで、教室から出ていく方がいらっしゃいました。プリントの類もそのままにして、そそくさと出て行かれましたが、6月にもなっていったい何を間違えたのでしょうか。思わず、「生まれてきたことか」と言ってしまいましたが、まったく失言でした。



6月8日(火)奇兵隊ってwww

 「最小不幸の社会」って、ロールズなんでしょうか、まあそれは結構なことかもしれないと思いますが、「奇兵隊内閣」ってなんですかねぇ。「奇兵隊」は正規軍じゃないとしたって、戦闘部隊であることに変わりはないわけで、やっぱ正戦はあるって話なんですかねぇ。どうしてこう、停滞気味になると、きまってあの時代のものを担ぎ出すのでしょう。倒幕と言ったって、同時に尊皇なんですよ。



6月9日(水)ううう

 諸般の事情により、往復はがきに大学の郵便番号を手書きしました。全部で550枚ですが今日は300枚くらいに負けておきました。単純作業の間、つべで「スローモーション」を聴いていました。出し物によっては、当時のグラビアの写真が集められていたりします。そして歌は、けっしてうまくありませんが、10代の元気な声です。当たり前ですが、その時点ではその後、どのようなことが待ち受けているか知らないわけです。それを思うと、その元気さや写真の「無邪気さ」が悲しみを誘いますが、まあそれはパターナリズムなのでしょう。

 というようなことがあると、なんだかいろんなことがどうでもよくなってきて、奇兵隊だろうと監視カメラだろうと、もういいじゃん、って気になります。



6月10日(木)趣味

 今年の文学部紹介が完成して、教授会で配布されました。これまで教員の紹介のところに趣味の欄はなかったのですが、今年のものには記載されています。趣味が「関節技の研究」って、怖すぎます…。私には書けるような趣味がないので、よっぽど「音楽感傷」って書こうかと思ったのですが、ふざけすぎていると叱責されるか、漢字を知らないとバカにされるか、イタい人だと蔑まれるかなので、やめておきました。



6月11日(金)冷蔵庫について

 どういうわけか、またしても冷蔵庫が働かなくなっていました。まだうちにきて7ヶ月だというのに。朝、どうも飲み物が生ぬるいなぁと思ったのですが、帰ってきて確信しました。だから、とりあえずドアを思っきし力を込めて閉めてやったら、働き始めました。そりゃ人が寝てる時も、人が外出していて見張られていない時も、働かなきゃいけないなんて、たまらないのかもしれません。でもなぁ、それが仕事じゃん。ちゃんと規範を内面化してくださいよ。



6月12日(土)銭湯における考察

 今日は、事務局を務めるある学会の委員会が午後からあり、午前中ぷち暴走をしました。委員会は5時半くらいまで続き、その後部屋へ戻って議事録を作ったり、往復ハガキを折ったりしたので、銭湯へ行くことにしました。8時半すぎに行くと、がら空きです。一番少ないときは、3人しかいませんでした。身体を洗いながら、「こんなに空いているのなら、毎回このくらいの時間帯にこようか」などと思っていたのですが、水風呂に浸かって「ぶるっ」ときたときに、はたと気がつきました。土曜日のこの時間帯って、ひょっとして一家団欒のときじゃないのかと。だからつまらん銭湯はこんなに空いているのではないか。それを「ラッキー」と思ってしまったなんて、共同体主義的にどうなんでしょう。こんなんじゃ、とうていステキなおとうさんにはなれないのではあるまいか。ぐは〜。



6月13日(日)「私のしふく」

 冷蔵庫のやつ、外から帰ってくるといきなり「うぃーん」って音を立てて働き始めるのですが、これってやっぱ見張ってないと働かないってことなんでしょうか。だったらすっごい優れモノです。少々冷やす仕事がおろそかになることくらい、大目に見てやることにしましょう。ところで、ときどき買う「3種のフルーツプリン」には、わざわざ「私のしふく」という名前がつけられています。「しふく」とは、どっかのだれかが、それを望んじゃダメだ、それを受けるに値するように生きよ、と言った代物ですよ。それがこれですか、って思わなくもありません。おまけに、賞味期限の関係で半額になってたりすることも…。「しふく」って、その程度のものなんですね。あっ、「私の」しふくがその程度なのかぁ〜。とほ穂。



6月14日(月)講義にて

 学生A「失くなった自転車が見つかるから、わんは必要です。」
 教師A「しかし自転車が見つかる代わりに、ああいうのがうろうろしたりカメラが設置されるのはどうなんでしょう?」
 学生A「自転車が見つかるなら、プライヴァシーをのぞかれても構いません。」
 学生B「女子大生(←発言そのまま)のプライヴァシーの方が自転車よりも高いよ。」
 
 こんなところで納得してはいけませんが、とりあえず、わんは不要ということで。



6月15日(火)雨の日的誤謬

 雨の中を走るのは、走ること自体はそれほど苦痛でもないのですが、しかしそれを人に見られることにはかなり辛いものがあります。「この雨の中を走ってるアホがいるぞ」って感じです。別に雨が降ってなくても、用事もないのに走ってるなんてアホなんですが、ここには雨の日的誤謬というものが働くわけです。そんなわけで、今日はずぶぬれになって帰ってきたときに、管理人さんに見られないですむよう、高級マンションの正面玄関からではなく、わざわざ裏にまわって建物に入ろうとしたら、管理人さんがたまたま裏を歩いていました。なんだか、カントの「嘘」論文みたいな話でした。とほ穂。



6月16日(水)嫌味じゃないでつ

 カントは、捨て子について、年配の独身者には部分的に責任があると言っています。なぜ年配の独身者に関して、特別責任云々が言われるのか、さっぱりわけがわかりません。ひょっとしてなんとか手当って、同じ発想なんでしょうか。まあ、自分のこどもを育てようって人は立派だと思いますけど…。



6月17日(木)防犯ときれい好き

 セ○ムのCF。セキュリティだけじゃなくて、部屋の片づけまですることをウリにしているようです。やっぱ防犯に魅力を感じる方は、プライヴァシーもどんどん管理しちゃってくださいっていうメンタリティーの持ち主なんでしょうか。かなりびっくりします。別に私には特別立派なプライヴァシーがあるわけではありませんが、しかしそれが立派であるかどうかとそれが侵害されてはいけないかどうかとは、とりあえず無関係です。プライヴァシーは、どれほどちんけなものだろうと、侵害されることそれ自体が問題なのです。

 でも防犯してくれるし掃除もしてくれるんだからいいじゃん、と言う人はいるでしょうね。管理社会と言えば、たいてい国家が悪者にされるわけですが、下支えもあるってことです。



6月18日(金)それでいいのかT○S

 ある日曜の朝の番組で、ある野球評論家があるジャーナリストの出演を見合わせるように局に申し入れたら、それが通ったそうです。日曜の朝の番組なんて、結局はエンターテインメントであって、野球が社会問題に勝るということなんでしょうね。さすが。いや、あっぱれ。



6月19日(土)見かけによらず・・・

 今日は暴走の日なので暴走しましたが、もう前半からバテバテで、宝塚からやっとの思いで戻ってきました。仕方がないので銭湯へ行くと、久しぶりに小汚い潔癖症のおっさんと、スチームサウナが一緒になってしまいました。「やれやれ」と思い、湯からあがって帰る支度をしていると、件のおっさんが珍しく他の客と言葉を交わしています。その他の客は、息子が自分のところへ来るのは、金をせびるときだけだ、と言います。それに答えて、潔癖症は、どこも同じだ、と言います。

 すみませんでした。息子にせびられるほどお金持だったのですね。とってもそんな風には見えませんでした。まったく見かけだけで判断してました。



6月20日(日)またしても・・・

 ぼーっと、マクレーンなんぞを観てしまった…。片づけないといけないことがたくさんあるというのに…。6月もいつの間にか残り10日になってしまったぁ〜。



6月21日(月)へぇー

 今日の授業では、カントの諸国家連合には強制力が伴わないのに、平和を実現するための切り札とされているなんて、あまりにも理想主義的だというコメントがあって、へぇー、そういう見方もあるのか、と思いました。諸国家連合なんて、各国家に主権を認めざるをえない現実主義的産物だと思ってきましたから。言うまでもなく、「へぇー、そういう見方もあるのか」と思っただけで、相変わらず現実主義的産物だと思っているんですけどね。



6月22日(火)むりぽの話

 ちょっとコンサートへ行きました。身の程知らずだったというか、自己の実力を過信していたというか、そんな感じのシンガーではないだろうと思っていたのですが、そんな感じのシンガーだったようで、できることを簡単に超えられてしまい、オープニングからいきなり観客が総立ちになって手拍子し、それぞれがそれぞれ勝手な振り付けで身体を揺らすという恐ろしい風景が展開されてしまいました。きっと、みんながみんなそうじゃないでしょうけど、前で歌ってる人と観客との一体感がたまらないという方たちもいたことでしょう。ひょっとするとファシズムは気持ちがいいかもしれないという説もありますが、私にはちょっとむりぽだということが「実感」できましたお。



6月23日(水)キンキンに冷やすことについて

 冷房の設定温度28℃なんて、むしろ電力の無駄遣いだと思っているのは私だけでしょうか。そうかもしれません。でもそんなことはどうでもいいです。私は無駄遣いだと思っています。まったく冷えないし、むかつくだけだし、しかも電力は消費しているわけです。みなさんはキンキンに冷えた部屋にいて、「もう冷房はいらない」と思ったことはないでしょうか。私が狙っているのはこれです。23℃とかに設定して、まず部屋をキンキンにしちゃうわけです。そうすれば、そのうち「もう冷房はいらない」ってことになって、電力の消費がとまります。こっちの方が絶対に合理的だと思うのは私だけでしょうか。そうかもしれません。でもそんなことはどうでもいいです。

 節電するために冷やしましょうなんて、下らないと思いませんか。



6月24日(木)ひよる

 今日はきょーじゅ会があって、省エネに関して冷房は28℃に設定するようにというお達しがありました。ですよね〜。ったく、23℃とかバカなことを言っちゃってちゃいけませんよねー。28℃ですよ、28℃。やっぱねー、地球にやさしくないと。そのためには、ただただ音だけして一向に冷やしてくれてるとは思えない冷房様に感謝しないと。ですよね〜。



6月25日(金)そんなばな奈

 自分の考え方がどの政党の掲げる政策と近いかを明らかにしてくれるお節介なサイトがあります。各政党の政策が、政党名を伏せた形でいくつかの項目ごとに列挙されていて、「該当なし」という選択肢も含めて、それぞれ自分の考え方に近いものを選んでいくという仕掛けです。驚いたことに、<憲法をいじらない>としているのは2つの政党だけでした。あそことあそこでしょう。このトピックを投票の決め手とするなら、もう2つしか選択肢がないということになるわけです。そんなばな奈。



6月27日(日)酷薄

 今日は東京で研究会があったので、昨日から東へ行きました。ちょっと時間があまったので、ギリギリ間に合いそうだし、わざわざ有楽町まで出て、またしても『野ばら』を観てしまいました。ハハハー。研究会は午後からだったので、午前中に『告白』を観ました。教師役のらくだに似たあの俳優が、中学生のガキんちょに「バカですか?」とか「どの面下げて」とか、さらにはここには書けないようなものも含め、罵詈雑言を大量に浴びせるのが痛快でした。少年法に対する考え方から察するところ、基調としては保守主義の映画なんでしょうが、観終わってスカッとしてしまったことは否めません…。



6月28日(月)兆候

 今日は朝から暑さ全開って感じでしたが、実は今年はまだ夏の兆候を経験していません。厳密には、半分しか経験していません。どうなってるんでしょうか。まだ夏は来ないということなのか、こちらのセンサーに問題があるのか。まあ、そんなこととは無関係に、夏は唯物論的にやって来るわけですが…。



6月29日(火)へへへ

 エコロジストで人にも地球にもやさしい私は、大学生協で買い物をするときにはちゃんと袋を持参します。今日も昼ご飯を購入する際に、レジで袋を差し出すと、「いつもありがとうございます」とお勘定係以外の女性が現れ、「見本品」というシールの貼られたナッツやらおかきやらが入った袋菓子を「こんなん食べます?」と言って袋に入れてくれました。昨日、同じ店で久しぶりに見かけた暴君ハバネロを購入したばかりだったのですが、ありがたく頂戴しました。

 何のオチもありませんよ。たんに、エコロジストで人にも地球にもやさしい私が、人によくしていただいたというだけの話です。嫌なことばっか続いてるので、こんな些細なことがうれPわけです。悪いかっ。



6月30日(水)よかったよかった

 <ああいうときは、国歌をみんな意気揚々として歌うのが国民の感覚>だそうです。もし<歌わないのが>と言われていたら、困ったところでしたが、<歌うのが国民の感覚>だそうですから、よかったです。国民の感覚なんてもってないことがわかったので。ありがとう。しかし、「国旗、国歌は日本の象徴」という発言はいただけません。これって不敬罪じゃないでしょうか。蔑ろにしてますよ。それとも、さすが「維新」を唱えるだけあって、象徴なんてものにとどめないおつもりなんでしょうか。お好きな国民の総意なのに。



7月1日(木)パスポートの申請

 今ちょうどパスポートを申請しているところなのですが、ひょっとしたら書かれているのかもしれないと思って申請書を確認してみましたが、「あなたはああいうときに意気揚々として国歌を歌いますか?」という質問はありませんでした。じゃあ国旗についての質問はあるかと思って、何度も読み返したのですが、やっぱり見つけ出すことはできませんでした。ということは、ある国家のパスポートをもつということと、当該国家の国歌や国旗に涙したりすることとは、どうやら無関係なようです。

 あたりまえですけどねー。



7月2日(金)妙案

 かつてある文芸評論家が神宮球場のバックネット裏で「ここで××を代打に出してはいけない」と批評的なヤジを飛ばしたという伝説があります。なんらかの理由で、とても打てそうにない人がここぞというチャンスのときに代打として使われ続ける今日この頃、ふとその伝説を思い出しました。そして、交換条件として、8月に授業をしても構わないから、もう使うのはやめてもらえないだろうか、という妙案を思いつきました。



7月3日(土)隠し撮りのロジック

 いろいろ斬り方はあるのでしょうが、そしてどんな内容であろうと上映を中止するのは問題だというまっとうな、というか当たり前すぎて言うのもアホらしいのにそうコメントすると立派な人であるかのように思わせることのできる意見があることも知っていますが、私がよくわからないのは、隠しカメラで撮影することや、撮影したものを上映することの正当性です。もしそれが許されるのなら、××アナの放尿を隠しカメラで撮影しても正当だし、それを上映したって正当だってことにならないでしょうか。「××アナがそれを認めないでしょ」なんてのは、言うまでもなく反論になりません。イルカ漁の人たちも、それを認めないんですから。「こっちは正義のためにやってんだから、そんなエロの話と一緒にすんな」と言うかもしれませんが、それを正義だと考えているのはこっそり撮影している側の人たちなわけで、だったら××アナの放尿をこっそり撮影する人たちだってそれを正義だと考えちゃうかもしれないので、全然説得力がありません。何か間違っているでしょうか。

 でもきっと、正義のためなら隠し撮りだろうと何だろうと許されるって考えてるんでしょうね。カントは、戦争後に信頼を築く支障となるようなことは戦争中にやってはいけないと一見アホらしいことを言ったわけですが、要するにあの人たちはイルカとは信頼関係をもちうるけれど、野蛮な漁民なんかとは信頼を築く必要もないと考えているのですよね。



7月4日(日)大差ない

 上の発想は、監視カメラの発想と限りなく近いものがあるように思えます。監視カメラの人たちは、「悪いことしなきゃ撮られたって問題ないじゃん」って考えているわけです。そしてこっそり撮影派も、「こっそり撮られたって、悪いことしてなきゃ問題ないじゃん」って考えてるでしょう。しかし監視カメラ派は反論します。「<ただいま監視カメラ作動中>ってステッカー貼ってんだから、こっちは撮ってることをちゃんと言ってるんだ。だからわれわれは正しいのであり、悪いことやってるところを撮られるやつが悪いんだ」と。それに対してこっそり撮影隊は「ぎゃふん」としか言えないでしょうけど、盗撮グループは、「じゃあ建物の前に<ただいま盗撮カメラ作動中>って貼っておけばいいんすか?」と訊いてくるでしょう。「ステッカーを貼ってるにもかかわらず、放尿しちゃう××アナが悪いんすよ」と言うでしょう。

 というわけで、立派な映画をお撮りになった方々も、監視カメラで監視したくって仕方のない人たちも、××アナの変態フリークも、みんな大差ないってことです。後は、趣味の問題でしょうか。



7月5日(月)やっぱ会長かな

 仕事しなきゃいけないのに、ついつい「生徒会役員共」なんか観てしまいました。あれってターゲットはおっさんなんでしょうか。若者が観て喜ぶとは思えません。ともかく、駅や電車にいる高校生があんなステキな会話をしているとは思えないのですが…。



7月6日(火)すっごい

「人間は…」と人間を語っちゃう人を実際に目の当たりにすると、すっごいなぁと思ってしまいます。それだけです。



7月7日(水)短冊に書くこと

 小学校の頃、七夕の願い事を書くようにと短冊を渡されたのですが、何を書けばよいのかさっぱりわからず、でもまわりはみんなすらすら書いているので焦って、自分自身が一番びっくりするようなアホなことを書いてしまった記憶があります。この前、銭湯の近くに短冊集が飾られていましたが、「安楽に生きたい」って書かれてるのがありました。「あなたホントにこどもですか?」って思いました。



7月8日(木)IPについて

 「女性を襲うつもりで、下着を取るつもりはなかった」というのは、強盗容疑で捕まってしまったある人物の供述とされている言葉ですが、やはりアイデンティティが重要だということなのでしょう。ちんけな盗人扱いなんかしてくれるな、立派なレイピストなのだ、と。アイデンティティ・ポリティクスを主張する人たちは、笑えませんよね。



7月22日(木)暑い×10

暑暑暑暑暑暑暑暑暑暑
もうすべてどーでもいいくらい



7月23日(金)暑い×10
いいいいいいいいいい
授業はやれ、しかしクーラーの設定温度は上げろ、はいはい。



7月24日(土)あんなものはなくして冷房を!

 電力消費量が増え、契約した分を超えると違約金が発生するとかで、ここ2日ほど、節電が求められました。昨日は、廊下の電灯が消され、かなりいい感じではありましたが、事務系の部屋はすべて冷房が切られるというほとんど殺人的な措置がとられました。あの暑さの中で冷房が切られるなんて、仕事ができるとかできないとか以前に、生きていけるかどうかが問題になるのではないでしょうか。犠牲的精神は美談でも何でもなく、たんなる犠牲でしかありません。はじめに契約分を低く設定してあるのが悪いわけで、ここで犠牲を出してまでむりやり契約分を遵守したりすると、「なんだよ、やればできるじゃん」ってことになってしまわないでしょうか。ここ何年か、むだなものをたくさん拵えているのに、冷房を使うのはやめろなんて、おかしくないですか。



7月25日(日)ぐったりんぎんぐ

 土曜日に東京で研究上の打ち合わせがあり、今日も研究会があるので出席しようと思っていたのですが、明日の準備ができていないので、昨日のうちに帰ってきました。しかし今日は絶好の猛暑日なので、暴走しないわけにいかず、明日の準備も完了しないままスタート。やっぱ35℃を超えると、観念論は唯物論に敗北するというか、ひたすら「ごめんなさい」と、むだに謝り続けるというか。ぐったり。



7月26日(月)お疲れさまでした

 今日はテストでした。受けたみなさん、暑い中、ご苦労様でした。さっそく採点をしようかと思っていたのですが、<桜才学園>を観てしまいました。そしてもう寝ます。



7月27日(火)片づけなきゃいーじゃん

 なんか片づけても片づけてもあとからあとから雑務が降ってきます。1つ片づけると、片づくのを待っていたかのように2つ雑務がやってくる感じ。しかしこれはあくまで感じ。1つ片づくと2つ片づけなきゃいけないことが実際にやってくるのだとしたら、雑務は永遠に終わらないことになってしまうからです。というわけで、実感は何の証拠にもならないことがよくわかります。まあそんなことは言うまでもないのですが。しかしある種の哲学は、実感=命だったりするわけです。



7月28日(水)執行

 野党は、選挙で落選した法相が死刑執行したことを問題視しているそうですが、問題とすべきなのは、執行なんて何を言われようと拒否し続ければよいのに、圧力のせいで殺人に加担してしまったこと以外にはないでしょう。問題視する人たちの所属政党が与党だった頃、何の問題意識もなく執行し続けてきたことの問題を、少しは考えてみたらどうなんでしょうか。



7月29日(木)痛いっ!

 「わんわんが嫌いなら必見」という甘言に乗せられ、わざわざなんばパークスまで『敏江玲児』、ではなく、『アウトレイジ』を観に行ってきました。うー、エグい。『トイ・ストーリー3』を観に来た麗しき親子連れに、間違って上映してやれば面白いだろうけど…。しかし交換は勘弁して欲しいところです。



7月30日(金)さらに倍

 この前、温め直しをしていたら異臭がたちこめ、ふたを開けたら一面まっしろ。豆腐が腐っていました。もともと豆が腐ってるやつが、さらに腐るとは、クイズダービー的には「さらに倍」みたいな話かと、ふと思いました。実はその前の日も、ちょっと臭うかもと思ったのでしたが、ちょびっと食べたらすっぱくなかったし、臭いは気のせいだと考えたのですが…。感覚なんて、あてにならないし…。と書いて、しかし「すっぱくない」も感覚ではないかと、ふと気がつきました。



7月31日(土)ハウスの掟

 今日は暑いことは暑かったものの、曇っていて、なんだか暴走には不釣り合いな天候だ、と思いました。不釣り合いと言えば、フルーチェはひとつで4人分もあります。暴走後にひとりで4人分とは、なんとも不釣り合いでした。あれって、ひょっとして家族でわいわい食べましょうって代物なんでしょうか。さすがハウス。だじゃれか。



8月1日(日)まあ、はんちんが巨人に勝つのはよいとして・・・

 何とかっていうガキんちょ用の映画のコピーは、「一緒だから、強くなれた」なんですが、もういい加減、強いのがよいことだっていうのはやめたらどうでしょうかねぇ。どこかに、強くなくてもいいっす的なガキんちょ用の映画はないものでしょうか。こういう発想だから、戦うことばっか考えるんじゃないんでしょうかねぇ。



8月2日(月)まいたそ

 暑さが戻ってきました。今日は朝からパスポートを受け取りに行ってきましたが、もうそれだけで、阪大坂をのぼるときにくらくらきました。くらきまいたそ。



8月3日(火)不戦

 そして『ハッチ』も勇気がどうのこうのというストーリーだそうです。勇気なんて、兵士の徳ですよ。戦っちゃうわけです。どうしてこう、臆病かもしれないけど平和条約を遵守します的なストーリーじゃダメなんでしょうか。えっ? つまらない? じゃあ戦っちゃうのは面白いのでしょうか。



8月5日(木)『インセプション』

 『インセプション』観ました。途中から趣旨が変わったような気がしますが…。夢だろうとなんだろうと、山は怖い。

 ところで、「何の割引もないほど恵まれた人のための割引」ってないでしょうか。



8月6日(金)『カリギュラの何とか』

 <人間に姿を見られたら引っ越さなければならない>という掟をもつ者たちの姿を、映画館で上映しちゃうというのはどうなんでしょう。それじゃあまるで、<業突く張りは豚か何かにされてしまうぞ>という脅しを映画館で上映して一儲け企む輩と同じじゃないですか。あっ、同じだった。



8月7日(土)無駄機能について

 部屋の中は暑いのですが、外は結構風があって、せっかくの暴走だというのに残念なかぎりでした。暴走後、いつもよりちょっと遅い目に銭湯へ行くと、潔癖症のオヤジがちょうど上がってきたところで、脱衣所の扇風機を独占しています。扇風機の首振り機能を停止させて、自分だけに向けて風を送っているのです。首振りに合わせて、オヤジ自身がちょこちょこ動くのなら、鬱陶しいけどまだ笑えます。首振り機能を停止させて自分だけで使用するなんて、ちょっとだけ知恵のついたサルのようで、実に腹立たしい。

 洗い場へ行くと、気合いじじいがいます。何をするにも、つねに「ハッ」と一声張り上げてから動き始めるので、うるさくて仕方ありません。当然のように、動作ひとつひとつも乱暴で、水風呂に浸かっていると、「ハッ」と言いながら飛び込んできて、「ハッ」と言いながら波を送ってくるのです。「ハッ」はデフォルトではないはずですが、いったい何のためにそんなカスタマイズをしたのでしょうか。

 はいはい、文句ばっか言ってます。すみません。



8月8日(日)プリンターめが

 バカプリンターめ、「インクがない」って言うから、交換してやろうと蓋を開けてやってるのに、手の届かないところに隠れたまま、やつらが出てきません。「このままプリンターを使い続けると壊れる可能性があります」的なことを表示するくせに、交換を拒否るとは、これはひとつの自傷行為なのでしょうか。いい加減にしとかないと、衝動的に破壊されちゃいますよ。太陽がまぶしいから。



8月9日(月)咳めが

 5月の初めくらいから咳がとまらず(言うまでもなく、レトリックです)、知り合いには「もう手遅れ」と言われていたのですが、今日ようやく医者へ行きました。医者が嫌いなせいもありますが、30分待たされて、診察は3分というのが実に腹立たしく、ついつい足が遠のきます。今日は、40分待たされて、診察は4分でした。医者は信用していないのですが、医者の出す薬は信用しているので、「手遅れ」にもかかわらず、完治してくれるものと思います。



8月10日(火)えらい

 先週あたりは、朝グラウンドの横を歩いて出勤するときに、ガキんちょが遊んでいるのを目にして、「こいつら学校へも行かずに…」と思い、「いや、ガキんちょは夏休みなのか」と気がついたものでした。今日くらいになると、そうしたガキんちょたちさえ、見当たりません。もう夏休みには飽きたのか、あまりにも暑いからやってらんなくなったのか、あるいは親の帰省に寄生なのか。しかし大学生たちは、集中講義期間でお勉強中です。えらいなぁ、教える人たちが。



8月11日(水)R40

 突然ですが、台風はすっごいなぁ、と思わないでしょうか。台風はすっごいなぁ、と思います。はるか彼方にいるにもかかわらず、強風を吹かせたり、大雨を降らせたりするわけです。なぜ「地震、雷、火事、親父ギャグ」に加えられなかったのか、不思議です。これがたんに語呂合わせの問題だとしたら、「親父ギャグ」だって不適切です。でもまあ、こんなものに加わらない方が偉大かもしれません。なんといっても、「巨人、大鵬、卵焼き」ですからねー。



8月12日(木)何がみんなのために、じゃ 2

 ある人から、「1月4日の日記が面白かった」というメイルをいただき、大して面白いことを書いた記憶がなかったので、何を書いたのか確認してみました。なんとタイムリーなことでしょうか。文学研究科・文学部では、今日までが集中講義期間で、哲学でも月曜から今日まで授業をしていただいたわけですが、1月4日と同様に、生協様は営業をお休みでした。というわけで、1月4日とほぼ同じ文を続けます。

 買い物を許していただけず、もう二度と生協様で買い物なんてしてやるか、と言いたいくらいですが、私のような大口の消費者からそっぽを向かれたらきっと生協様が困るので、大目に見てやることにします。よかったね。



8月13日(金)真夏に年末

 今日の大学は、まるで年末のような雰囲気で、あやうく歳末大売り出し情報を集めようとするところでした。なんとかそんな内需拡大に貢献するような行いは自重し、机周りを片づけました。よく考えたら、来週は休暇届、再来週は海外研修届を出しているので、出勤はできません。通常なら、休暇なんてとったところで、どうせ行くところがなくて困るだけなんですが、今回は休暇をとって仕事をするのでもうまんたいです。よかったね。



8月14日(土)桃について

 桃はずっと冷蔵庫で冷やすのではなく、常温でおいておいて、食べる2時間ほど前に冷蔵庫に入れるとおいしい、とかいう話を聞いていたので、その通り、常温でおいておいたら、なんと腐ってしまいました。そんな話は聞いてなかったのですが…。生き残った桃を暴走前に冷やし、暴走後に食べました。



8月15日(日)まあ、当然なんだけど

 全閣僚が靖国参拝を行わなかったのは、なんと1985年以来だそうです。もうこの一点だけで、現政権を評価すべきだと言ってはいけないでしょうか。もしそれが言いすぎだとしたら、しかし少なくとも、自由で民主的なやつらや拝み屋たちは、この一点において現政権の足元にも及ばない、とは言えるのではないでしょうか。そしておそらく、みんなの何とかってのをやってるらしい「アッケラカのカー」の息子も、この一点においてダメなことは確実でしょう。



8月16日(月)金沢にて

 集中講義に呼んでいただいたので、授業は明日からですが、今日から金沢に来ています。新大阪で、電車に乗る前にほとんど空席のないロッテリアに入っていたら、少年野球の監督っぽい人が何とかバーガーとオレンジジュースを注文し、さらに「それを43個」と言いました。一瞬ひるんだおねえさんは、奥へ行って確認し、「30〜40分かかりますが…」と伝え、監督は「構わない」と答えました。そしておねえさんの反撃、「お持ち帰りですか?」。監督には、「ここで食えんのかよ〜」って突っ込んで欲しかったです。

 晩御飯、ホテルの隣にガストがあるのですが、「金沢まで行ってガストかよ」とバカにされるのが怖くて、駅構内をうろついてしまいました。結局、食べたのは坦々麺。ロッテリアのおねえさんに勝ったでしょうか。



8月17日(火)金沢にて 2

 集中講義第一日目が終了しました。帰りのバスの運ちゃんは、「次、赤信号2つ停まります」「でも、2つじゃ行けないかもしれません」「やっぱり3つ停まりました」と、不要なサーヴィス精神に溢れてマイク・パフォーマンスに勤しんでいましたが、こちらは「うるせぇな」と思いつつ、いつの間にやら眠りこんでいました。今日こそちゃんと「らしい」物を食べようとうろうろしましたが、「らしさ」など本質主義以外の何物でもないことにはたと気がつき、コンビニ弁当にしましたとさ。



8月18日(水)金沢にて 3

 昨日と今日は、カントの話をしました。当然ですが、定言命法の評判は芳しくありませんでした。まあ、伝え方がよくないということももちろんあります。それに比べて、『永遠平和のために』に関しては、カントに賛同する平和主義者の学生が何人もいて、かなり意外な感じがするとともに、うれしくなりました。若い人たちはネットをすると思うけど、ネットにはネットウヨと呼ばれる人たちが多いので、平和主義者なんてほとんどいないと思ってました、と言ったら、失笑されちゃいました。

 時間数だけで言えば、今日で半分以上が終わりました。たぶん、しゃべっているこちらよりも聞いているあちらの方がしんどいに違いありません。つくづく偉いと思います。



8月19日(木)金沢にて 4  もしくは、笑いは共有しないと



 大阪は37℃になったりして、ばんばってますね〜。こちらは32℃程度ですが、しかし太陽がギラギラ照りつけて、食堂へ移動するときにはくらくらします。そんなとき、こんなものを発見してしまいました。字体といい、やっぱ笑いは共有しないと、と思い、写メしました。



8月20日(金)金沢にて 5

 集中講義が終わりました。学生のみなさんには、熱心に耳を傾けていただき、そして毎回のレポートにも真剣に取り組んでいただき、感謝あるのみです。昼食は、今日も味噌ラーメンにしてV4を達成しようかと思ったのですが、ふとカレーうどんが食べたくなって、浮気してしまいました。このクソ暑いのにカレーなんてとても食べられないと思ったのですが、学食のカレーなのに、これがわりとどころか、非常においしかったのでびっくりしました。大学のカレーなんて、色がカレー色をしているだけで、ピリッともしないと思っていたのですが、ここのカレーはちゃんと辛いのです。こんなことなら、初日から食べておけばよかったと思いました。どうやら、B級グルメとして金沢カレーというのを流行らそうとしているみたいですが、そのせいだったのでしょうか。



8月21日(土)完死について

 このところ、暴走の日はたいてい曇ったりして、残念な思いをしていましたが、今日は違いました。来週は暴走ができず、再来週はさすがに体温並みの気温だったりはしないだろうと思われるので、この夏最後のステキな暴走になりそうで、感傷に耽るかと思いきや、石橋へ出るまでに、すでにやめたくなってしまいました。むかし使っていた用語で言えば、「完死」というやつです。さすが猛暑日。猛虎とはえらい違いです。



8月22日(日)ドイチュラントへ

These girlies are waiting for you という件名の添付のついたメイルがきて、「そうか、待ってるのか」と思い、あまりの暑さに判断が鈍りかけましたが、なんとか開かずに削除。しかし、Your wife photos attached という件名のやはり添付のついたメイルには、「えっ、妻の写真???」って感じでかなり興味を惹かれます。いったいどんな写真なんでしょうか。あまりの暑さに判断がかなり鈍り、あやうく開封しかけましたが、集中講義で実践理性の話をしてきたばかりだったので、なんとか踏みとどまることができました。よかったね。

 明日からも、体温並みの気温が続くそうです。残念ながら、私は、最高が20℃ちょっと、最低が15℃前後の甘ったるい夏真っ盛りのドイチュラントへ行かなければなりません。みなさん、お達者で。ぐはは。



9月1日(水)ドイチュラントについて 1

 やっと帰ってきました。「そんなに暑かったらドイツへ行けばいいじゃないの」(byまりぃ)という有名な言葉もありますが、フランクフルトは朝は10℃以下で日中も15℃前後、雨が降ると寒く感じるくらいの天候でした。なのに、ここは出かける前と変わることなく35℃を堅持ですか。とっくにカスタマイズしているだろうと思っていたのに、デフォのままとは…。もう型が古すぎるのなら、まずは知事あたりからとり替えたらいかがでしょう。あるいは、座薬を使用するとか。



9月2日(木)ドイチュラントについて 2

 今回のコロキウムは、あんましうまくいきませんでした。私以外の発表は、内容をめぐって活発な議論が出ましたが、私の時は、発表後しばらく沈黙が続き(これって、きっついですよね)、その後、「意味がわからない」といった類の質問が押し寄せてきました。言われてみればその通りです。もっと書きこんでおかなければいけないところが、たくさんありました。クールマンから、「残念だが1ページ目からまったくわからん」と言われたのはまあよいとして、言葉が足りなくてもいつもうまいこと理解してくれるルッツ氏も今回はお手上げでした…。自分としてはわりと気に入っているバトラーの議論ですが、もっと話をつめないといけないなぁ、と痛感しています。めんどくさいから、しばらくはやらないでしょうけど。



9月3日(金)ドイチュラントについて 3

 そして最後の最後に、非常に不愉快な思いをしました。荷物を受け取って、出口へ進むと、手荷物検査があるわけです。何も申告するものなどないので、「ない」の欄にチェックを入れたチェックシートを携えて若い兄ちゃんの前に進み出ると、やたらと質問してくるわけです。やり取りの中で、「哲学の研究会です」と答えたら、「私には哲学はわかりませんが…」と言うので、<当たり前だろっ>と突っ込みたいのをぐっとこらえ(けっして、管理したがるヤツはアホだから、哲学はわからんに違いないとか思ったわけじゃないです。取り締まるのが大好きな人たちのルールをこっちが知らないように、こっちが日々しこしこやってることはお前にはわからんだろ、というくらいの意味です)、へらへらしていると、スーツケースを開けるように言ってきました。

 人がせっかく苦労して詰め込んだというのに、バカは無造作に開けます(最初はわざと知らんふりをして、「鍵を開けてください」と言わせてやりました。ケケケ)。そしてシューズ入れに手をかけ、シューズを取り出す。それで終わり。「長距離ですね」とか言ってきたのは、ご機嫌伺いのつもりなのか、それともカマでもかけたつもりなのか。「中距離です」と言ってやればよかった。

 ヤツは、人を疑ったにもかかわらず、その疑いは間違いだったことがはっきりしたわけです。こういう場合、疑った側はそれがはずれてもゼロで済むなんて、おかしくないでしょうか。UNOだって、ドロー4に対してチャレンジし、もし相手が正直にカードを出していた場合、疑った側は疑ってごめんなさい分として4枚+2枚を引かなきゃいけないわけですよ。くっそー。私はいつものようにタイガース球団創設70周年記念Tシャツを着ていたのですが、ヤツはきっと、涙大好き原君のファンか、クソ面白くもない野球をするオレ様のファンだったに違いありません。その時点ですでに残念なヤツなんですが、ついでに念力かけちゃいましたよ。よかったね。



9月4日(土)それについて

 ドイチュラントへ行った後ですぐにこっけいな「問題」があったようで、ずっと知りませんでした。首相がかつてラジオ番組において国歌斉唱時に起立しようとせず、周囲に促されてようやく立ち上がったものの、それを歌わなかった、という「疑惑」があって、首相はその事実を否定するが、番組スタッフには目撃者もいる…、というアホ話です。「自ら進んで起立するわけねぇーだろ」とか「歌いたくもないものを歌わせるのはファシズムだ」と言えばよいのに、どうして「起立したし歌も歌った」などと言わなきゃいけないのでしょうかね。こんなくだんないことしか質問できない方はさておき、首相に誤りがあったとすれば、出演者にそれを歌わせるようなクソ番組に出ちゃったことに尽きるでしょう。



9月5日(日)健全ですね

 ホームレスに花火を発射した高校生が逮捕されたそうです。ネット上でその件をカキコしたため、容疑者がわかった、というようなことが言われていました。あまり詳細に報じられなかったところから推察(=邪推)すると、掲示板の管理者がそれなりのデータを捜査協力という名目か何かで当局に提供したのではないでしょうか。こういう協力を惜しまない立派な管理者はどこの方なのか、ちゃんと公表して顕彰して差し上げないと。「みなさ〜ん、ここはあそこに筒抜けの健全な掲示板ですよ〜」って宣伝も必要ですね。



9月6日(月)金融なんてクソだってことか・・・

 フランクフルトは、いつ行っても人を憂鬱にしてくれます。中央駅でも一部はそうですが、中央駅からさらに市街地へ向かって2つ目の駅、ハウプトヴァッヘは、そこらじゅうでトイレの臭いがします。いや、トイレの臭いと言うと、芳香剤を連想してしまうかもしれません。はっきり言えば、便所の臭いです。そして今回、あってはならない物を目にしてしまいました。地上へあがるエスカレータ付近に人糞が落ちていたのです。これでもヨーロッパの金融の中心地のひとつなんですかぁ〜〜〜。



9月7日(火)拒否カードってあるのでしょうか

 臓器提供に本人の同意が必要だったころ、いわゆるドナーカードというものがいろんなところに置かれていて、その意思表示がかんたんにできるよう配慮がなされていました。だったら、臓器提供を拒否するには本人のその意思表示が必要になった今、以前と同じようにいろんなところに拒否カードを置いて、その意思表示がかんたんにできるように配慮すべきではないでしょうか。私は別に臓器移植に反対しているわけではありませんが、しかしやるならちゃんと手続きは踏んでほしいものだと思っています。



9月8日(水)ないけどある

 昨日の記事で無知(というか、厳密には忘却)をさらしていたことが判明しました。ドナーカードは、ちゃんと<提供しない>を選択できるようになっているのでした。そう言われてみれば、ドナーカードが出始めたころ、「絶対に<提供しない>に○をつけて持ち歩く」と言った人がいたのを思い出しました。なおこの件は、いつもさわやかな(しかも雀々師匠にもくりそつな)ジャックさまよりご指摘いただきました。臓器移植を拒否される方は、ぜひドナーカードを手に入れて、<提供しない>を選びましょう。



9月10日(金)通報するやつは不審者じゃないのか

 地域密着新聞とかいうのが地域に密着したくない人のポストにも入れられていきます。そして市報に続き、またしても「わんわんパトロール隊」が記事になっています。紹介文には、次のようにあります。「システムはシンプルで、隊員は犬の散歩をする際、リードを夜間でも光る蛍光色にし、通報先が記載されたカードを携帯する。不審者はすぐに通報され、犯罪者は遠ざけられた。」

 不審者ってなんなんでしょうか。いくら犬の散歩をするほど立派な方たちだからって、ある人が不審者かどうかわかるとは、びっくりです。犯罪者ってどういう意味なんでしょうか。起訴された人のことなんでしょうか。起訴された人は、わんわんパトロール隊によって共同体から遠ざけられるってことなんでしょうか。

 とか思ったのですが、なんだかもうどうでもいいかって気にもなってきました。もうめんどくさい。



9月11日(土)気持ちよすぎ

 今日は午後から研究会があったので、午前中にぷち暴走を敢行しましたが、死ぬかと思いました。昨日はわずかながらましになっていたというのに、今日はまた暑さが戻っていました。何とか一命をとりとめ、水風呂に浸かること15分。うー、気持ちがよすぎる。だからやめられなくなってしまう。意志が弱すぐる…。



9月12日(日)すぐに本気でつか

 猫が駅長を務めるというなんとか電鉄のなんとか駅で、昨夜から今朝の間に何者かによって駅ののれんが焦がされたそうです。さて、それでどうすることにしたと思われますか? 防犯カメラの設置です。アホですねー。猫が駅長を務めるなんておふざけをやってるのですから、防犯カメラの設置なんていうハードなおふざけではなく、猫のポスターを作って「困ったにゃ〜」とかなんとかコピーを入れて貼り出したらどうなんでしょうかねぇ。



9月14日(火)疲れた

 先週の土曜、日曜と研究会があり、そして昨日はまた別の研究会が名古屋であって、3日間も研究に勤しんでしまいました。今日は朝から謝金・出張システムのお勉強会。疲れました。しばらく北海道の別荘にでも行こうかと思いましたが、別荘をもっていないことを思い出しました。行く前に思い出してよかったです。



9月15日(水)終わってしまう・・・

 <水曜ドラマシアター9>が終わってしまうそうです。今日は最後から2番目でしたが、ハリソン・フォードが命がけで家族のために闘うという、ドラゴンズの野球と同じくらいに面白みのない、しかしある意味ではきわめて滑稽な映画でした。そして最後は、ジェット・リーだそうです。もう放送する前に終わっちゃってくれていいかも…。



9月16日(木)「いいえ」は遂行的矛盾

 ときどきやってくる迷惑メイルは、送り主のメアドで排除されないようにするためなのか、私自身のメアドを使ってやってきます。こういうメイルは、形式上、私が私に出したメイルということになります。この前私から私へ送られてきたメイルのタイトルは、なかなか笑えるものでした。
 Are you alive?
 ええ、残念ながら。



9月19日(日)ぐはは



 金曜日から、最初で最後のゼミ合宿が淡路島でありました。参加されたみなさま、お疲れさまでした。2日間で6本も研究発表を行うなんて、なんて真面目なんでしょう。しかも、「おまえは3年前と同じことを言ってる」などという、歯に衣着せぬコメントまでいただけるし…。でもね、ホントは10年以上前から同じことばっか言ってるんですよ! けけけ。



9月20日(月)応答ヨロチク

 やっと涼しくなってきたと思ったら、もう9月は後10日くらいしかないじゃないですか。こんなことでよいのでしょうか。いや、断じてよいわけがありません。この全国的陰謀に対して、ぜひ異議申し立てを行わなければいけないと思います。10月に入ると、「現行の法」によれば授業を開始しなければいけないので、10月になってから「授業はやらない」と宣言して遂行的矛盾を作動させるっていうのはどうでしょうか。きっと、異議申し立てが異議申し立てとして承認されるうまいトラブルの起こし方だと思いますが…。それが実際にうまいトラブルとなるかどうかは、聞き手のみなさんにかかっているのですよ!



9月21日(火)さ〜すが

 豊中キャンパスのみなさん、朗報です。キャンパスで盗難事件が多発しているそうですが、ついては、豊中わんわん署よりわんわんカーによる豊中キャンパスの道路巡回についての協力申し出があったそうです。わんわんが<協力してあげますわん>と申し出てくれたのです。謹んでお断り申し上げればよろしいと思うのですが、ぬぁんと、申し出を受け入れたようです。さすが、安心かつ安全なキャンパスのことを日夜お考えだからでしょう。こんな立派な決断をなされたお方をぜひ顕彰したらいかがでしょうか。



9月22日(水)白っぽい黒とか

 そんなわけで、津田コトミがVサインしている表紙の第4巻を購入してしまいました。これだけ注文するのも何なので、『思想と実在』も購入しました。反実在論はやめ、ごく弱い実在論をとるって言われてもなぁ。実在論とか観念論とかって、弱いも強いもなかろうて、と思うのですが…。それってもう、あんまり悪くないわんわんみたいなことにならないのかなぁ。



9月23日(木)シブースト

 後ろで人が待っているし、早く決めなきゃと焦り、ついつい前の人が頼んで残り1つとなってしまったシブーストを選んだわけですが、よく考えたら卵は好きじゃなくて、とくにあの臭いが好きじゃないのに、しっかりその臭いを感じながら食べる羽目になってしまいました。根源的に主体性を欠くと、こんなことになってしまいますが、失敗した主体もいないので、なんとなく気が楽です・・・、っていったい何の話でしょうか。



9月24日(金)アリスはクレアに嫉妬しないのか???

 今日は研修の振替休日をとり、暴走するのはまだちょっと怖いので、ぷち暴走を敢行しました。言うまでもなく、その後は銭湯へ。やはり水風呂は冷水で、生きててよかった状態でした。さらに図に乗り、レイトショーへ。すでにVが約束されている『バイオハザードW』。観客は10人くらいしかいなくて、しかもそのうち7人くらいはアンデッドですから、生き残ったのは3人だけかよ、って思いました。それにしても、渋谷の地下にアンブレラ社があったとは…。それが爆破され、破壊が同心円状に広がっていくのですが、ということは、江戸城も消えてなくなるわけで、がはは。やるなぁ、アンブレラ。



10月9日(土)仕方がない

 そんなわけで、昨日帰ってきました。メイルボックスがいっぱいになっていて、『八月のクリスマス』のハン・ソッキュを思い出しました。あの映画は、シム・ウナが国家の手先じゃなければパーフェクトだと思います。部屋のPCはスリープ・モードにしてあったので、部屋を出て行く直前に開いていた画面などがそのまま目を覚ましました。グー先の小窓にはシブーストを購入した<デリチュース>。他にも、銭湯へ行く準備が残っていたり、ランパンが洗濯されようとしていました。これから、いろんなことを忘れていかなければなりません。



10月10日(日)おそろしい

 三連休で、アホだから以前なら絶対暴走三昧の日々だったに違いないのですが、ちょっと賢くなったのでゆっくり散歩しました。幸いにも、別にそれで空気がおいしく感じられたとか、道端の花に気がついたとか、言っちゃうほどには賢くなりませんでした。しかしそのうち、ふっくらして温和な人になってしまうのかもしれない…。おそろしい。



10月11日(月)笑かし度

 容疑をかけられている犯罪に関して、国会が当該の国会議員を証人喚問することを正当化するロジックは何なんでしょうか。憲法には、「国政に関する調査のため」とあり、それが根拠になっているのでしょうけど、よくわかりません。もし犯罪であることを明らかにしたいのであれば、それは司法に委ねられるべきことでしょう。なぜ立法府がそんなことをしてもよいのか、さっぱりです。

 野党の「いちばん」の人は、これまであなたたちは何かあると証人喚問を求めてきたんだから、今回だってちゃんと証人喚問しないと首尾一貫してないぞ、と与党を批判するのですが、だったら、その「いちばん」の人たちだって、これまで証人喚問はおかしいと言ってきたんだから、今回だって証人喚問なんておかしいって言わないと首尾一貫してませんよね。ところで、「いちばん」ってポスター、見れば見るほど笑えます。いったい何が「いちばん」なんだか。笑かし度でしょうか。



10月12日(火)尿管カテーテル その1

 今日はエルゴメータを使って、こげなくなるまで負荷をかけ続けるって検査がありました。「ヒーヒー」「ハーハー」言ったのは、ちょー久しぶり。「ヒーヒー」「ハーハー」は、概して気持ちがよかったりしますが、今日はまた別の意味で大変気持ちがよかったです。いえいえ、こんなのを変態と呼んではいけません。真の変態とは、尿管カテーテルに快楽を見出しちゃうような人のことです。この人をさしおいて変態を名乗る者がいたりしたら、それは身の程知らずというものです。尿管カテマニアに対抗できるのは、私見では、切腹マニアくらいでしょう。



10月13日(水)尿管カテーテル その2

 しかし尿管カテーテルにも魅力的なところがあります。何と言っても、いちいちトイレへ行かなくてもよいのです。しかも「出す」必要がありません。尿はカテーテルの先の袋にたまるわけですが、これは外付けの膀胱みたいなものですから、尿意を催すことなく知らぬ間に出ちゃってるわけです。というような素晴らしさを、カテーテルを抜くときに看護師の方に言ったら、「細菌に感染するからダメです」とあっさり否定され、笑顔のまま一気にじゅるっと抜かれました。抜かれるのがこれまた痛いのです。入れるときには3回痛い思いをしましたが、その1回分の痛さをあじわいました。やっぱ真の変態にはなれそうにありません。



10月14日(木)尿管カテーテル その3

 他のカテーテルについては、それを選ばなかった場合の選択肢も提示されたのですが、尿管カテーテルの場合には、そんな選択肢は与えられませんでした。ですから、それしかないのだと思ったのですが…。知り合いのまさおさまの医学部の学生は、「這ってでもトイレへ行きます」と言って、尿管カテーテルを断固拒否したそうです。そんな選択肢があったとは…。あるいは、選ぶかどうかは別として、いちいち尿瓶に入れるのを手伝ってもらうとかいうのもありますよね。

 ところで、下ネタが続いていますが、これってセクシュアル・ハラスメントでしょうか。もしそうなら、いきなり投書する前に、削除を要求してくださいね。場合によっては削除しますから。



10月15日(金)尿管カテーテル その4

 引っ張りすぎですが、尿管カテーテルを抜いた後のことも書いておきましょう。はい、痛いです。尿道が傷ついてますからね。排泄のたびにしばらくは痛みます。そんなわけで、マニアにとっては一カテーテルで何度もおいしいわけですが、つまらないノーマルな私などにとっては、何度も苦汁をなめるのでした(←レトリックですよ、言うまでもなく)。



10月16日(土)よかったね

 落盤事故からの救出ということそれ自体はよかったのかもしれませんが、なぜ「ペルー万歳」とか「われらペルー人」とか言って騒いでいるのか、私にはさっぱりわかりません。救出されたことと国家、あるいは国家の成員であることには、いったいどのような論理的関係があるのでしょうか。なんか、こういうの好きなんですよねー。そして家族による支え合い。よかったね。



10月17日(日)悦ちゃん



 何かに備えて、こんなものを携行しています。「ミオコールスプレー」という名称なんですが、ひそかに「身も凍るスプレー」と呼んで、悦に入っています。へへへ。



10月18日(月)ううう

 いろんな検査をしましたが、そのなかで、全身の筋肉のつき方とか体脂肪率とかを測定しなんらかの計算をして、出てきた数値によってその人は○○型と分類する、まあ分類すれば科学的だろ式のものがありました。アスリート型というのがあって、まあ、それに分類されたところでアイデンティティを確定できてうれしいわけじゃないですが、でもアスリート型なんだろうなぁ、と思いきや、ぬぁんと虚弱型でした…。しかも、虚弱型は肥満型と同じカテゴリーなんです。ううう。アイデンティティの脱構築には喜びがありますが、しかし肥満型と同じとは…。顔洗って出直します。



10月19日(火)ピカデリー

 ピカデリーが閉館するそうです。あそこで初めて観た映画は、『戦場のメリークリスマス』でした。教養時代に同じクラスのやつに誘われて行ったのですが、こういうのを素晴らしいと言わないとセンスがないと思われるのか、と思いました。みょうちくりんな東洋じみた曲だけが耳に残る退屈な映画でしたが…。他にあそこで観た映画は何だったろうと思い出してみましたが、混みこみだったキッドマンの『アザーズ』とある政党の全盛期に撮られ再上映された『砂の器』くらいしか記憶に残っていません。閉館前に『ハリーポッター』でも観に行きましょうか。いや、絶対に行かないと思いますが。



10月20日(水)おそろしい

 今更ながらですが、ある週刊誌によれば、あの検察審査会の審査員の平均年齢が30.90歳以下になる確率は(一定の条件を設けたうえ、無作為抽出で選ばれたとして)、コインが10回連続で表を出す確率(0.12%)とほぼ同じだそうです。もちろん、確率は0じゃないので、ありえないことではありません。1回目の審査員の平均年齢は34.27歳でしたが、同じように34.27歳以下になる確率は1.28%だそうです。もちろん、確率は0じゃないので、ありえないことではありません。じゃあ、こういうことが2回続けて起きることの確率ってどのくらいなんでしょうか。まあ、0じゃないでしょう。しかし、こうしたことを考えるとき、ホントに無作為だったのかと疑う確率は、90%以上じゃないでしょうか。



10月21日(木)ったく

 そもそも「裁判所によって本当に無罪なのか、有罪なのかを判断してもらう」ために、起訴するなんて、おかしくないでしょうか。起訴する以上は、有罪だと確信をもってやれや、って思いませんか。有罪かどうかわかんないけど、起訴しちゃえ、後は裁判所にお任せ、って、いったいどういうつもりなんでしょうか。無責任もはなはだしい。人生師匠なら、「責任者出て来いっ!」って言ってるところですよ。



10月22日(金)アホ市長について

 イタリアのどっかの田舎市長は、街で女性がミニスカはくのを禁止しようとしているそうです。アホですね。「品位を取り戻すため」ですって。アホが市長やってるかぎり、永遠に品位は戻ってこないって、だれか教えてやんなきゃ。



10月23日(土)暇つぶし

 先々週の今日は退院したばっかだったし、先週の今日は関西哲学会の大会があって事務局の仕事をしなければならなかったので気にならなかったのですが、今日は何もなかったので、普通なら昼寝して暴走して銭湯だよな、と思わずにはいられませんでした。そんなわけで、時間が余るのでハンバーグを作りました。こんな書き方をすると、料理に目覚めることにしたとか、あるいは料理できるんだオーラ発散とか、曲解されるかもしれませんが、けっしてそんなことはなく、たんなる暇つぶしです。ついでに言うと、本芸がまったくつまらんのに、やたら料理にうるさいゲーニンとか、うざいですよね。



10月24日(日)無駄に相変わらず・・・

 そんなわけで、昨日はレイトショーへも行きました。サムライがどうしたこうしたにはまったく興味がなく、トム・クルーズが相変わらずすかしてるのもわざわざ見る気にはなれず、よりにもよってバカ・スタローンなんか観てしまいました。こっちも相変わらず、<善のためなら何やってもよいのだ/悪は何されてもよいのだ>図式を踏襲していましたが、まあ半分くらいはそうした過去を自嘲しているのかなと、受け取れないこともありませんでした。ただしラストの音楽は、いまだにいきなり本気汁って感じでした。イタッ。



10月25日(月)8には作れまい

 帰ってきたら、『クローズアップ現代』で「増殖する監視カメラ」を放送していました。タイトルから予想されるように、全体的には監視カメラに対してかなり警戒しているように思われました。そもそも、「防犯」などという恩着せがましい名称を使っていない点でも立派です。だからやっぱりNHKには受信料を払ってしまう…。まあ、来年の7月何日か以降は払わないですけど…。

 コメンテータも監視カメラの問題点を論じつつ、一応、導入派にも理解を示していました。自分たちの街で安心して暮らせるようにカメラを設置したいと思うのは自然なことだと。こういうときについつい使っちゃうんですよねー、「自然」を。そんなものをもち出した瞬間に、議論は説得力を欠いてしまうというのに…。ひょっとしてわざとか!



10月26日(火)必然かも・・・

 そんなわけでNHKの『セカンドバージン』を観ていて思いましたが、深キョンていうのは演技がうまいんでしょうか。バカ女の役なんですが、あれが演技だったらうまいと思いますが、しかしたんにそのままなんじゃないか、と思えないこともないふしがあって…。ただ、深キョンとはともに名字が「ふ」で始まる東京出身者同士ということで、とても他人とは思えないんですよね。こんな偶然って、そうそうあるもんじゃないですから。



10月27日(水)必然だ

 まあ、絶対に観ることはないと思いますが、『マザーウォーター』の紹介を読みました。舞台は京都。まあ、そうでしょう。そうなるでしょう。なんてわかりやすいんだと、逆にびっくりするくらいです。



10月28日(木)それって悪夢じゃね???

 じゃあ『RAILWAYS』が観たいかって言われると、そんなわけ絶対にないでしょう。<大人が夢見てもいいんですね>って、その夢が電車の運転士になることって、だれも笑っちゃわないんですか。幼稚園児じゃあるまいし。まあ、愚行権の行使は憲法によって保証されているのでよいのかもしれません。ただ、Shall we 何とかって映画でもそうでしたが、こういうのっていつだって「男の物語」なんですよね。愛の名のもとに、勝手気ままできてよかったね。観てないから知らないけど…。



10月29日(金)心の底より感謝!

 今日は退院祝いをしていただき、どうもありがとうございました。今後も、みなさまの足を引っ張ることなく、微力ながらご研究に貢献できるようにしたいと思います。いつものように殊勝な病弱ふなちょでした…。



10月30日(土)案の定・・・

 九州新幹線ができると九州が身近になるからということで、ある県はあるコンビニに○○県コーナーを設け、PRをしているわけです。そしてその場でその県からきたおっさんが取材を受け、「××がなにだし、△△がほにゃららだし…」と売り込みをして、きっと言うに違いないと思っていたら、案の定、「○○の女性は美しいし」と、言っちゃいました。そこで「だけど○○の男はセクハラだけどね」と自爆すればまだしも、「ええこと言うたった」的な満面の笑み。まあ、これもある意味では自爆なんですけど、しかしご本人はわかってないですからねぇ。

 ちゃんと教えてあげなきゃダメですよ、熊本のみなさん。



10月31日(日)後ろから前から

 この頃、レストランやらで食事が運ばれてきたときに、「後ろから失礼します」と言われた経験はないでしょうか。別に失礼しているとは思わないのですが、まあ、「後ろから」だから謝っているのかな、と思っていました。それが今日、新大阪の神戸屋でパンを買ったら、神戸屋をご存知でしょうか、商品の並んだケースをはさんで店員と客が向き合う作りになっているのですが、パンを渡されるときに「前から失礼します」と言われました。えぇ〜???「前から」以外、どうやって渡すんですか。ひょっとして、本来なら向こうからこっちへ出てきて、土下座してから渡さないと失礼だと思っているのでしょうか。そんなことしなくても、失礼じゃないですよ。もし失礼だと思うんだったら、代金の徴収をやめてくだされ。



11月1日(月)ひとり○○???

 数日前から、You have got new messages(dating)というタイトルのメイルがとんでもなくたくさん届きます。たいていはスパムに分類されるのですが、送信者のアドレスが funacho の場合、受信トレイにやってくるわけです。あらかじめはじかれないように、宛先のアドレスを使うのでしょうが、こんな、自分から自分へ送ってくるメイルにだれが引っかかるんでしょうか。ひょっとすると、そんなことは織り込み済みで、「それでもおまいら、メイルを開くだろっ」ってことなんでしょうか。だったら、せめて英語はやめてほしいところです。英語しか話せないようなアホと、デートするわけがないべ。



11月2日(火)ギョッ



 これ、ギョッとしませんか???こういうのが、4列並んでいるのです。整然と。じいさんたちが必死になって作り上げてるわけですが、ここに全体主義を連想し、薄気味悪さを感じるのは、感じ過ぎでしょうか。逆不感症でしょうか。写真の奥の方に1台だけちょっとはみ出てるのがあって、それが唯一の救いです。なんでこんなことしちゃうんでしょうかねぇ。



11月3日(水)勝った人、ラッキーじゃったね!

 11月3日はここ何年か同じレースにエントリーしてきたのですが、どういうわけか1年おきにやむを得ない理由で出場できず、したがって隔年でしか参加できず、隔年でしか優勝できませんでした。てへ。だから今年こそは連覇しようと、もう早いうちからエントリーしていたのですが、諸般の事情により、今年もまた出場できませんでした。またしても隔年の優勝になってしまうのでしょうか…。



11月4日(木)息子も来ちゃうかもだ

 マリーンズとドラゴンズで、ドラゴンズに勝ってほしいと望んでいる人がいるなんて、ちょっと信じがたいです。だってマリーンズが勝ったら、ロッテリアがセールをやり、ガーナが安売りされたりするかもしれないんですよ。ひょっとしたら、ある日突然、佐々木希が自宅にやってくるかもしれないじゃないですか。いいんですか、落合妻が来ちゃっても…。それはもうほとんど尿管カテマニア並みですよ。



11月5日(金)せめて・・・

 『エクスペンダブルズ』なんかを観るくらいなら、こちらの方がオヌヌメですという情報があり、『ナイト&デイ』を観たのですが…。予想に違わず、別れたニコール・キッドマンに「これでハイヒールが履ける」と言われた男が、やたら白い歯と裸を見せたがり、うざいことこの上なかったのですが…。ひょっとしてオヌヌメは、キャメロン・ディアスが2度、拘束されるシーンでしょうか。なんとも中途半端でしたけど。まさかビキニ姿じゃないですよねぇ、今更。せめてスク水ならちょっとは「おぉ」って思わないでもないかもしれなくもないところですがねぇ。



11月6日(土)血くらい吸えや

 スタローンとキャメロン・ディアスを観に行ったときに、全世界で社会現象を巻き起こしたとか言われている『トワイライト バーカ』(バカの薄明かり?)とかいう映画の紹介をしていて、全世界で社会現象を巻き起こしたというのに、まったく聞いたことがなかったので、ひょっとして私は社会の中に生きていないのだろうかと思いました。まあ、人の血を吸わない草食系ヴァンパイアとかが登場するらしい、わけのわからん社会現象に一切無関係でよかったですけどね…。



11月7日(日)T−Xのこと

 今日は『ターミネーター3』を放送してましたが、あれって観るべきところは、始まってすぐのT−Xの登場シーンと、それに続く、スケベなわんわんを見事に退治するシーンくらいじゃないでしょうか。まあ、同じように指先が伸びてきて刺殺されるのなら、T−2よりT−Xキボンヌですけどね…。理由は言えません。



11月8日(月)パン泥のアホ

 国会で首相に、流出モノをつべで観たかどうかを尋ね、観てないとなると、その程度の問題意識かと糾弾する輩がいました。こう言う以上、この輩は観たのでしょう。ところでこのご仁は、違法に流されたことを認識しつつ、それを目にすることは共同正犯だって知ってるんでしょうか。小泉の○○息子も、例によって例の○○口調でなにか言ってましたが、どうしてだれも「あなたは違法に流されことを知りつつ、それを観ちゃったんですか???」って突っ込まないんでしょうか。「あなたのやってることは、盗品の女性の下着と知りながらそれを安く買って身につけ、自慢げに話してるアホと同じですよ」って言ってやればよろしいのになぁ。



11月9日(火)よかったけど・・・

 マリーンズが勝ってよかったですが、どうして「和」とか言っちゃうんでしょうかねぇ。どう見てもでたらめな人たちばっかなのに…。それぞれがエゴイズムを追求した結果ですって、言ってくれれば美しいのになぁ、と思います。



11月10日(水)それ以上なにが???

 現代ドイツのノー天気な哲学者によれば、ポスト慣習的段階にある道徳意識にとっては、道徳規範の妥当性は論議において根拠づけられる必要があります。妥当要求は説得力のある理由によって認証され、合意が達成されなければならない、ということです。では、自分が正当な規範だと考えていることに関して合意が達成されたらどうなるのでしょう。どうにもなりません。合意したというだけのことです。もちろん、合意したわけですから、相手がその規範に従わなければ「合意したじゃないか」と正当に言えるわけですが、しかしそれだけといえばそれだけです。それじゃ足りないでしょうか。



11月11日(木)裏山

 長い、なんだかなぁと思うこともあった教授会が終わり、その後のブロック会議も終わり、与太話を読んで、ちょっとだけ勉強して、今年もまた帰りにポッキー買うのを忘れ、ぐったりして帰宅したら、おっサンテレビで二コール・キッドマンに会えました。そのあまりの美しさに、思わず正座しそうになりました。主人公の男は、耳をちょこっと噛まれてましたが、うらやましいかぎりです。



11月12日(金)行ってきまつ

 明日はカント協会の大会があるので、朝7時半の飛行機に乗って新潟へ行かねばなりません。以前なら、いつ走るか考えなければならなかったところですが、不幸か不幸か、そんなことを考える必要がありません。ざまあみろって感じです。



11月14日(日)銀紙爆弾

 空港の保安検査場はものすごいことになっており、ガムの銀紙もひっかかるという状況でした。そして新潟なのに、駅のコインロッカーは使用禁止。だれか新潟でテロでもするんでしょうか。それ、相当頭の悪いテロリストだと思うのですが…。横浜あたりだと、自販も使えなくなっていましたが、自由主義経済はかくもあっさりと、利潤追求を諦めちゃうもんなんでしょうかね。



11月15日(月)<その程度>の人

 新潟の学会では、懇親会の折に、私のホムペでの書き物が通常のブログとは逆に、古い順に並べられている点に関してお叱りをいただきました。私としては、私が書いた物など、毎日お読みになる方はいらっしゃらず、まとめ読みをなさるだろうから、そのときに古い順になっていた方がよいだろうと考えているわけです。ですから、謙虚さと思いやりが反映された順序なわけですが、お叱りになる方たちは、<毎回毎回オレの書いた物をすべて読めという意味か、傲慢だな>と。ううう。まあ、どうせ私は<その程度>の人なんですけどね…。



11月16日(火)ソクラテスは偉いかもだ

 たしかにいやらしいところがあるとは言え、それでもやっぱりソクラテスは偉いと思います。初めっから、相手は愚かだとわかっているのに、相手がそれに気づくまで、話し続けてやるわけですから。そもそも相手は愚かなわけですから、そんなに簡単に自分の愚かさに気づくとは思えないわけです。にもかかわらず、いたぶりつつも待ってやるわけです。その粘り強さと言ったら…。もとより真似などできませんが、したくもありませんねぇ。



11月17日(水)出でよ、ロベス・ピエール!

 これほど明瞭な差別はないのに、どうしてあんなふうに盛り上がれるのか、実に不思議です。21世紀にもなるのに、いまだに王子と呼ばれる者がいて、それが婚約したとかで大騒ぎしているのですが、インタヴューされる者は差別に怒るどころか、一様に喜んでいるのです。まあ、そういう人しか流さないのかもしれませんが、そういう文字通りおめでたい人がいることもたしかなことでしょう。そういうおめでたい人には、もう選挙権なんていらないんじゃないかなって思います。



11月18日(木)休み休み言うこと

 自衛隊が暴力装置じゃなかったら、戦車とか戦闘機とかはいったい何なんでしょうか。暴力装置でもないもののために、予算を組んでいるのでしょうか。たいそう裕福なものです。暴力装置じゃないんだったら、プラモとか、なんなら書き割りでよいのでは???



11月21日(日)長崎関係 1

 昨日、長崎でフィヒテ協会の大会がありました。まじめな私は、2週続けて学会に参加しました。長崎へは、金曜日の最終便を使いましたが、満席でした。そしてそいつは機内でもがたがた言ってましたが、空港から市街地へ向かうバスでは、傍若無人に泣きわめき散らしていました。「こっちへきたい」(ママ)と延々主張し続けるのですが、親に拒否され続けるのです。このとき正義の見地からは、そいつだけに念力を送る、親だけに念力を送る、双方に念力を送る、のどれにすればよいのだろうと考えていましたが、結局は、自分自身を殺すという、思いがけない第4の選択肢を選んでしまいました。



11月22日(月)長崎関係 2

 長崎は、非常に活気のある街だったような気がします。古い商店街なども、シャッター通りにはなっていませんでした。中央からあまりにも離れているので、すべての地方都市を同じような風景に変えてしまう大型資本が侵食するのを断念したかのようです。それがよいことかどうか、そしてこの先どうなるのかはわかりませんが、少なくとも今はそんな感じがしました。

 ただ、宿泊したホテルで、予約していた禁煙シングルを喫煙シングルに変えられてしまい、挙句の果てに「よろしかったでしょうか」と言われた時は、またしても念力を送りそうになってしまいました。おとなしい私は、「よろしくないけどしょうがないです」と言うにとどめました。



11月23日(火)inshitemille

 日々の勤労に感謝しつつ、『インシテミル』へ行きました。なんば以外では、もはやレイトショーでしか上映していなかったので、わざわざなんばまで出たのですが、上映30分前にして前2列しか席が空いておらず、「見上げるようにしないいけません」と言われ、断念。そんな部屋を作るなよ、と言いたいところです。そんなわけで、梅田まで戻り、レイトショーで観ました。綾瀬はるか、7日間も服を変えないなんて、マニア垂涎だと思いました。



11月24日(水)暴力装置について
 
 先日の記事に関連して、ものすごい暴力装置のことを教えてくれた人がいました。これでいいんじゃね、って感じです。

http://matome.naver.jp/odai/2128806480037503101



11月25日(木)苦しみについて

 裁判員裁判で初めて死刑判決が出たそうで、「苦しんで、苦しんで」死刑を選んだというようなことを裁判員が言ってました。てっきり顔を隠しているかと思ったら、そのままで、よほど自信があるのでしょうね。確実に言えるのは、「苦しんで」はいくつ重ねても、「苦しんで」と意味するところは変わらないということです。それにしても、「苦しんで」出した結果が国家による殺人とは…。でたらめに、ほとんど何も考えずに出された答えならいざ知らず、「苦しんで」考えた末に国家的殺人ですよ。理解に「苦しんで、苦しんで」います。



11月26日(金)荘司じゃなくて・・・

 昨日は、三島が市ヶ谷駐屯地で割腹してから40年目という日だったそうです。たしか、30年目の折に、いろんな人にそのときどう思ったかと尋ねる特集があったように記憶しています。その際、当時小学校4年生だったある作家は、「茶番だと思った」と言いました。小学校4年生が、茶番だと思ったと言うのです。小学校4年生にして、茶番の意味を知っており、マルクスがナポレオンの甥に関して言ってみせたようなことを思ったと。いやぁ、立派ですね、さすがですね、と言う他ありません。ついつい、大人になってからそんなことを言っちゃうところが茶番だろって、言いたくなりますが、いやいや、やっぱり早熟にして天才だったのかもしれません。翌日の新聞に掲載された写真に首らしきものが写っていて、「首だ、首だ」と騒いでいたことしか覚えていない私はガキでした。



11月27日(土)すっごい

 すごいですねぇ、「存在が国益に反する」って。もしレトリックで言ってるんだとしたら、ほとんど中学生レヴェルの言語使用だと思いますが、これが国会議員による国会における発言なんですよねぇ。もしレトリックじゃないとしたら、そして国益は守られないといけないものだとしたら、こう言われた人は役職を降りるどころか、人生を降りないといけなくなりますよねぇ、なにしろ「存在」が国益に反しているわけですから。つまり、「死んでください」と言ってるわけですね。いや、すごい。そして、そんな死んじゃった方がましな人に投票しちゃった人たちも、ひょっとしたら死んじゃった方がいいっておっしゃってるのかもしれません。いや、すごい。ああ見えて、生殺与奪権までおもちになっているとは…。



11月28日(日)例外が多いのか???

 昨日は、「このミス」1位になったことのあるミステリの映画版をレイト・ショーで観ました。うー、<ミステリ>を期待していたのですが、なんだか人間ドラマで、めんどくさいなぁと思いました。あるサイトで、監督は「骨太な社会派ドラマを数多く生み出してきた」と紹介されていますが、それはまったく知りませんでした。じゃあ今回のも、例外だったのでしょうか…。



11月29日(月)困ったこと

 先週、ハラスメント問題委員会主催のハラスメント防止のための教職員研修会があり、学生支援の観点から、教職員の学生に対する対応についてご教示いただきました。言われてみれば至極当然のことばかりで、「物足りない」とお感じになった方もいらっしゃったと聞いておりますが、個人的にはコロンブスの卵的なところがあって、大いに有益でした。学生との対応で注意すべきことは、その言葉に耳を傾けること、そしてその言葉を支持することだそうですが、あ〜あ、この時点でアウトです。どうせこれこれこういうことを言うのだろうと勝手に予想し、そしてそれじゃダメだとただちに断罪しますからねぇ。まったくもって困ったことです。



11月30日(火)<みんな>って臣民のことか

 国会において「とっとと座れ」などとヤジを飛ばせば、そりゃその人の品性は下劣だと言えるでしょう。しかしそれは、ヤジを飛ばした対象がだれであるかということとは無関係にです。どうも、みんなのパーティの方は、その対象がだれであるかということを問題にされているようで、「国会崩壊」とおっしゃっているそうです。国会は国権の最高機関と憲法で定められているのに、それが崩壊しちゃうわけですか。そんなふうに考えているのなら、ヤジ以前に、すでに崩壊しちゃってるじゃないですか!



12月1日(水)あれま

 だちょるさんが以前、掲示板で表明されていた「もしや」が、現実になってしまいました。今日は、特別科目の授業があり、グローバリズムとコミュニケーションというタイトルで、話をしましたが、その中でカントの理性の公的使用と私的使用にも触れました。すると、公的使用ということで、海保の例の「英雄」を想起したという感想を小レポートに書く人が…。ちゃんと話がわかっていれば、あんなものこそ私的使用の最たるものであることがわかるはずなのですが、やっぱ説明の仕方がよくなかったのでしょうか。いまや懐かしのなんとかという文芸評論家の「敗戦後論」の話もしたのになぁ。



12月2日(木)問題はそこですか???

 今日はFDの講演会があって、この前のハラスメント防止のための研修会と同様に、学生支援という視点から問題が論じられました。将来の見えない若者が非常に多い、ということが論じられていましたが、私にはもうひとつぴんときませんでした。むしろ、将来のことなど高校生にもなれば見えすぎてしまって、だから退屈で仕方ない、というのが若い人たちの問題状況だと思っていたのですが、違うのでしょうか。将来の見えないことが問題なのなら、見えるようにしようという話になり、それは自分らしさを発見しようという話につながるのではないかと思うのですが、問題は、そんな自分らしさなんてものがないことはすでにわかりきっている状況において、じゃあどうしよう、ってところにあるのだと思っていたのです。



12月3日(金)承前

 そして、「女子学生はしたたかで、恋愛問題を抱えていても、終わったらすっぱり忘れて次のを探すけど、男子学生はいつまでもぐじゅぐじゅ引っ張っている」と、まあよく耳にするようなことをおっしゃるのです。こういうことを、私的な空間でおしゃべりするだけなら、たんにその人の思慮が浅くその人が単純だということですむかもしれません。しかし公の場で言っちゃうのはどうなのか。それって、立派なセクシュアル・ハラスメントじゃないのかと思ってしまうわけです。しかも上のような発言をすると、たいていは笑いをとれてしまうわけですが、そのことがまたそのまま問題なのではないかとこっそり思いました。



12月4日(土)不正なのか・・・

 お金持ちの方たちがあの手この手で不正をするので、出張に際して提出しなければならない書類がますます厳密に定められるようになっています。出張後、出張報告書などを提出しなければいけないのですが、まあ当然ですが、提出はすみやかになされなければならず、期限は2週間以内ということになっています。この10月から、こうしたやり取りは基本的にネットを使うことになり、出張後、当局の担当部署から出張報告書などのフォーマットが添付で送られてきて、そこに書き込み、最後はプリントアウトして捺印し、学内便を使って提出するという手続きを踏みます。

 この前長崎へ出張したのですが、上記のフォーマットが出張後2週間目に当たる今朝の4時33分に送られてきました。メイルの本文には、出張終了後2週間以内に提出せよ、と書いてあります。これ、どうやって2週間以内に提出できるのでしょうか。ひょっとして、コンビニにでももっていけばよいのでしょうか。あるいはクロネコか。いや、そもそも土曜も日曜も仕事されているのでしょうか。かりにそうだとしても(そんなことは100%ありえませんが)、こっちが土日に働く保証はないじゃないですか。これで、「あんたの処理は不正だ」って言われたらどうしましょうか…。

 月曜に提出するときに、「遅れてしまって大変申し訳ありません。今後は二度とこのようなことがないように注意いたしますので、今回はどうかどうかご海容ください」とわざとらしく一筆添えようか、それとも「ざけんなよ!」と書きなぐるか、迷っています。



12月5日(日)念力も禁止でしょうか???

 「これをやらないと呪いがかかりますよ」と書いた課題を出したら、保護者からクレームがあったとかいう話があるそうです。どうしてこんなことが問題なのか、さっぱりわかりません。やらないと呪いがかけられちゃうからでしょうか。そして呪いがかけられると何かすんごいことが起きてしまうからでしょうか。こんなものは、「これをやらないと太陽が西から昇って東へ沈みますよ」と言ってるのとほとんど同義でしょう。むしろ、呪いがかけられると何かが起きてしまうと考える方こそ、問題ありだと思うのですが…。いや、もし発言通り、呪いをかけて何かできちゃうんだったら、それはそれで素晴らしい能力の持ち主なんだから、重宝しないといけませんよね。というわけで、問題の所在がわかりまてん。



12月6日(月)Xは王であり、Xは実在する

 まあ、なんだかんだ言っても、所詮はダイナマイト作っちゃった人の名前の賞なんですからねぇ。しかも王立の科学アカデミーって…。まず、王制をなんとかしたらどうなんでしょう。人権云々言うのなら。



12月7日(火)都民の偉大さについて

 同性愛者は「どこかやっぱり足りない感じがする」そうです。さすが、脳みそ以外は足りまくっている方の言うことは違いますねー。どうしてこんなことを堂々と言っちゃう人がその職務をやめさせられることがなく、「自衛隊は暴力装置だ」と言ったら問責決議なんでしょうか。都民のみなさんの寛大さは偉大かもしれない。



12月8日(水)他動詞

 今日は、「戦争が始まった」日ではなく、「戦争を始めた」日であり、そして侵略はもっと前から始めていました。これ以上書くと、いろいろとめんどうなのでやめます。



12月9日(木)なにが紳士じゃ

 あそこを議会制民主主義のもっとも発達したところだと持ち上げる人がいますが、冗談はさておき、あそこが世界の先陣を切って数々の悪事を働いてきたことは確実です。世界に先駆けて囲い込みをやり、搾取をやり、侵略して植民地を作り、多くの舌を使った外交でパレスチナ問題を引き起こす。そしていまや、監視カメラ大国となり、イスラム系住民をコントロールするわけです。そうそう、国際手配されてた人物をてきぱき逮捕するってこともありましたね。



12月10日(金)わんころは立ち入り禁止!

 朝からまったく不快な気分でした。大学の自転車置き場で物色していたわんころ2匹が自転車で去っていくところを目撃してしまいました。別の自転車置き場へ移ってまた物色していないかと追いかけてみましたが、どうやら、くんくん言いながら、帰っていったようでした。おそらく、とめてある自転車の登録番号を調べて、盗難されたものじゃないかどうかをちょーさしていたのだと思います。それがかりに盗難されたものであったとしても、そのことと、わんころが大学の自治権を侵すこととは、まったく関係のないことです。まあ、赤色灯を回転させたくるくるパトカーがキャンパス内を巡回することを認めてしまう立派な人たちは、ひょっとすると「何が問題なんですか?」と言っちゃうかもしれませんが…。

 もしかして、あんなことが日常的に行われているのでしょうか。犬いらずでも、まかないといけませんねぇ。しっしっ。



12月11日(土)暇ではないが・・・

 そんなわけで、今日は宝塚までムダに歩いてみました。よくまあこんな道のりを真夏に往復走っていたものだ、とびっくりしたかといえば、予想通り、なにも思いませんでした。歩けば、走っていたときには目にできなかったものを発見できたのではないかといえば、たしかにそういうものはありましたが、まあ、だからなに、という感じです。そもそも、自然を愛でる能力が著しく欠如しているので…。というわけで、文字通りムダに歩き、ムダに電車に乗って帰ってきました。けっして暇ではないのですが…。



12月12日(日)市民として当然の務めです、ってか

 「消防士がバスで局部“マイホース”ポロリ」とかって、ニュースの見出しになってるわけですが、そりゃ笑えるかもしれないけど、これってやっぱ容疑者を笑い物にして制裁してないでしょうか。私的な空間でこういうことを言って笑わすのと、公共圏において笑わすのとは、意味が違うだろうと思うのですが…。だいたいこんなことくらいで男をとり押さえて通報って、どんだけみなさん善良な市民なんだか…、そりゃ太宰が恐れるわけだ…、なんて言ってはいけませんね。ふかーく反省しています。



12月13日(月)なめてるんでしょうか

 東京にあったある団地の話を書いたその政治学者(らしい)のことはあんまり信用していなかったのですが、中央線は皇居という生の世界と高尾山という死の世界を結び、生から死へと向かっていく線だから、飛び込み自殺が多いなんて言っちゃってるんですよ。「(笑)」もついてないんです。いくら対談相手が<いい加減にして××××>の人だからって、バカも休み休み言いましょうよ。その仮説は、何重の意味においても説明が必要です。そもそも中央線て高尾が終点なんすか。高尾から先は、何の世界なんですかねぇ。生から死へと向かっていく線だったら、どうして自殺者が多いんですか。じゃあ、上りは飛び込み出産が多いのか。人間は生から死へと向かっているのだから、じゃあその途上で自殺しないとね。ったく、アホらしい。



12月14日(火)ばんばってねー

 あの話って、せいぜい、上司がアホだと部下は苦労するぜってこと(それさえどうでもいいっちゃあ、どうでもいいけど)くらいの意味しかないと思っていたのですが、それに関係する町ではそれに関係する祭りがあって、参加していたじいさんは「我々の心のふるさと」とおっしゃってました。バカな上司をもっているということが「ふるさと」なのか、そんな上司の名誉のためでも命を捧げますってところが「ふるさと」なのか。そのわりには、かなりお年をお召しになっていて、捧げようとしているようには見えませんでしたが…。ひょっとして、これこそが昼行燈かも…。



12月15日(水)ネーミング・センスについて

 『黒く濁る村』、もう少し面白い展開になるのかと思っていたのですが…。やっぱソン・ガンホの方を観るべきだったのでしょうか。今週の金曜日で終わってしまうみたいですから。しかしいくらなんでも『義兄弟』なんてタイトルじゃ、行く気が失せるってもんじゃないでしょうか。



12月16日(木)バカにしすぎでしょ

 教授会の忘年会があり、帰ってきてぼけーっと『ブラタモリ』を観てて、そのままぼけーっとし続けていたら、『祝女』なんぞが始まってしまったので、大急ぎでスイッチを切りました。嫌いなんですよ、ああいう、見え透いたジェンダー規範の反復が。



12月17日(金)勝手に失踪してください

 「失踪した父の行方を捜すため息子が戦いに身を投じていく」なんて、読んだ瞬間に観に行く気が失せてしまうのは問題あるでしょうか。こんなコピーを読んで観に行く気になっちゃう人よりかは、はるかにまともだと思っているのですが…。というわけで、観に行くことは絶対にないと言えます。いまどきなかなか「絶対」なんて言えないそうですが、絶対に「絶対」と言っちゃいます。



12月18日(土)買わいでか

 それに比べて、「生徒会役員共の魅力を完全網羅!!」という帯のついている<アニメ公式ガイドブック>は、買わないなんてありえないでしょう。声優4人のグラビアと座談会まで収録ですよ。というわけで、絶対買うと言えます。いまどきなかなか「絶対」なんて言えないそうですが、絶対に「絶対」と言っちゃいます。声優的には、スズかなぁ。(←はい、購入しました)



12月19日(日)これで都の青少年は健全だ!

 「マンガの関係が好きな人のなかには人生が行き止まりと感じている人が多い」そうですが、「マンガの関係」って何言ってんだかよくわかりませんが、まあ、人生が行き止まってなくて頭の中じゃ桜満開の人にはわかる言葉遣いなのでしょう。それにしても、人生が行き止まりだと感じることは、デフォだと思っていたのですが、違う人もいるんですねー。すばらしい。何の反省もなく、どんどん生き続けてくださいって感じです。

 「生きている女を口説きなさい」って、まったく大きなお世話だし、場合によっちゃあいろんな意味でセクハラです。<子どもを産めないのは女じゃない>と言った方の子分としては、立派なご発言ですけどね。いずれにしても、都の青少年は健全に育ちますね。よかったね。 (腐女子など存在しないに違いない)。



12月20日(月)頭が下がるぅ〜

 支払い能力があるにもかかわらず、給食代等を滞納している家庭については、その分を子ども手当てから天引きするとかいう話があるそうです。ちょっと待ってくださいよ、ということは、少なくとも形式的には、子どもなんぞいない裕福な独り者から巻き上げた税金を、フリーライダーのために使用する、ってことでしょうか。支払い能力があり、かつ給食は食うけど、給食代は支払わないという無銭飲食者が生きていけるのは、言ってみればお金持ちの独身者がせっせと納税しているからですよ。そんな偉大な人たちが存在するなんて、にわかには信じられませんが、もし身近にいらっしゃったら、ぜひ敬意を表してあげて欲しいものです。



12月21日(火)誤謬と誤謬推理

 大学駅伝の選手が、「天国のお父さんも見ていてくれる」とか言っちゃうわけですが、天国はないし、人前で話すときは「お父さん」なんて言わないし、きっと火葬したに違いないから、もう見るための目はないでしょう。ここで無闇に一般化してはいけません。長距離選手のすべてが××なわけではありません。まあ、大半はそうかもしれませんが…。



12月22日(水)いまだに・・・

 差別されたとされる当人が何も言っていないのに、周りがとやかく言って、その結果、自由な言論を封殺することになるのはゆゆしきことだと、ある研究会で現在論じられています。少なくとも言えるのは、差別されたとされる当人しかその差別について語ることはできないなんて言い分こそ、自由な言論を封殺しているってことです。こういうのがアイデンティティ・ポリティクスの主張だってことは、もうだれでもわかっているのかと思っていたのですが、どうやらそうではないようです。

 そもそもあの研究会において、私はそれほど自由な言論空間が確保されているなんて思っていません。ハーバーマスが言ってた理想的発話状況なんて統制的な理念なんですから、それが実現されたなんて言っちゃった瞬間に事実誤認なわけですが、そんな原理的な話をするまでもなく、あそこでの不自由さに気がつかないなんて、ちょっと信じられないです。



12月23日(木)だって・・・

 だから今日は大学へ行き、平日のようにちゃんと仕事をしました。わはは。



12月24日(金)だって・・・×2

 だから今日も、通常通り仕事場へ行き、せっせと仕事をして、ある学会の事務局の引き継ぎをして(詰めが甘くて完了できなかったのが心残りですが)、研究発表へ。その後もちょびっと仕事をして、帰りました。何をいまさら、かもしれませんが、世の中にこれほど切支丹があふれているとは知りませんでした。そもそも図書館のツリーっていうのが、ちょっと解せないです。めんどくさいのでどうでもいいことにしてますが…。しかし同じ場所に××の肖像画とかがあったら、きっと大問題でしょうに。



12月25日(土)メガバカめが

 若い頃がバブル期で、赤プリでクリスマス・デートをして、その後婚姻関係を結んだおばさんとおじさんが、その赤プリが店を閉じるからとわざわざそれを拝みに行って昔を懐かしみ涙ぐむというとんでもニュースを見てしまい、つくづく、資本主義は無反省なバカを生み出すよなぁと昨日思いました。しかし、こうした考えは間違っているかもしれないと、今日はたと気がつきました。このカップルが無反省でバカなのは、なにも資本主義のせいじゃないかもしれないっていう有力な可能性があるからです。

 そもそも、赤プリなんて言葉それ自体はひとつの地方語にすぎないのに、あたかも自分たちの経験が普遍的であるかのように語っちゃうんですよねー。しかし世の中はバカばっかじゃないですよ、当たり前ですが。 



12月26日(日)不在証明はできない

 <「許せない」クリスマスツリー倒される>という見出しのニュースがあり、てっきり、クリスマスツリーなんて、切支丹でもないのに「許せない」ってことか、あるいは、浮かれてんじゃねぇーよ「許せない」ってことか、はたまた、ツリーに「大学に合格しますように」とか書いて吊るすなんて非科学的な態度は「許せない」ってことだと思ったのですが、どうやら違うようでした。ちなみに、その時刻、私は自宅にいました。証明してくれる人はいません。しかし同時に、私の周囲には、現場でケータイ撮影してくれるようなフレンドリーな人も見当たりません。



12月27日(月)予備暖について

 高級マンションの浴室には予備暖房設備がついており、これをつけて部屋を暖めてから事に及ぶわけですが、それでもここ数日は寒いわけです。以前住んでいた高級文化住宅にはこうした設備はなく、「あの頃はよくこんな寒さに耐えていたものだ」と思ったのですが、ふと気がつきました。高級文化住宅時代は、浴槽に浸かって身体を暖めてから、事に及んでいたことに。素晴らしいひらめき以来、湯をはるようになりました。うーむ、暖かい。よく考えたら、最後に走った日に、水風呂に浸かって以来のことでした。



12月28日(火)「朝令暮改」もダメぽ

 今日は仕事納めの日だそうです。ネットで登録する勤務表には、明日から3日間、「祝日」って書いてありました。何を祝うのでしょうか。今日は雑務もなく研究に専心できると思いきや、文学部紹介の原稿依頼というのがきました。ほとんどは、昨年と同じで構わないのですが、今回は<趣味>に代わって、<座右の銘>か<小さいころの夢>か<憧れの人>を選択して書かなければならなくなっていました。困りました。<趣味>もかなり困りましたが、今回のはそれよりもはるかにハードルが高い。ベリーロールでもしないと越えられないくらいに。夢なんかなかったし、憧れの人なんていないし、座右の銘なんてあるわけない…。よっぽど、「四面楚歌」って答えようかと思ったのですが、怒られそうなのでやめました。



12月29日(水)es よりかは面白かったような・・・

 今日は、デニローとジョボジョボとエドワード・ノートン・アンチウィルスソフトの映画を観に行きました。なんか、えらい混んでいてびっくりしました。話はむつかしすぎてよくわかりませんでしたが、なんとか睡魔には勝てました。同じところで『人生万歳!』というタイトルの映画も上映されていて、だれがこんなタイトルの映画を観に行くんだよ、って思ったのですが、ウディ・アレンの映画だということを思い出し、だったら観に行ってしまうかもしれません…。

 レイト・ショーでは、『エクスペリメント』を上映していて、調子に乗って観てしまいました。総勢6名。「正義は戦争の口実だ」は、正義の話をしようとかなんとか言ってるけどアフガニスタンへの爆撃については否定しない共同体主義者にぜひ聞かせてやりたい名言でした。もっとも、その通りだとは思いませんが…。



12月30日(木)今更ながら

 アーペルがぐだぐだ同じことばっかだらだら書いてます。もう、この単語を使った以上、文脈なんて構わずに、とりあえずこれも書いてあれも書いてそれも書かないといかんだろ、とばかりに、繰り返し繰り返し同じフレーズを続けるわけです。ひょっとしたらアホなんでしょうか。そして、他人の書いた物からの引用はまともにできません。これが意図的な間違いで、それに乗っかって他人を批判するのなら、まだ笑えますが、マジで引用が間違ってるんですよ。ひょっとしてバカなんでしょうか。



12月31日(金)鉢巻きもするか・・・

 今日はジルヴェスター。ってことは、生卵を飲み、筋トレとかしないといけないのか…。



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