SHERMAN FILTERBANK 2 には旧バージョンの機能を全て網羅した上に5つのスイッチと2つの LED 、リアパネル上にペダル入力がそれぞれ追加されています。 ADSR と AR エンベロープのスピードは約 40% 高速化されています。フロントパネルのレイアウトもそれに伴い変更され、ボディのフィニッシュもグレーメタリックとなりました。
■ ペダルインプット
TRS タイプのコネクタを持つエクスプレッションペダルを接続すれば、本体の FREQ1 パラメータをフットコントロールできます。2極フォーンプラグを持つフットスイッチを接続すると、エフェクト / バイパス切り替えスイッチとして使用できます。
■ HI BOOST/CUT 3WAY スイッチ
入力段において入力信号の高域をブースト(入力レベルが小さいときに有効です)またはカット(入力レベルが大きいときに有効です)します。中央の位置がノーマルです。
■ SENSITRIG / LIMIT 3WAY スイッチ
「 SENSITRIG 」はトリガーの感度を2倍高く設定するので、 クリーンなパッド音等のフィルタリングに最適です。「 LIMIT 」は入力レベルが極端に大きくオーバードライブしている状態でも自己発振を押さえます。
■ +1OCTAVE / +QUINT 3WAY スイッチ
これら2つのモードはそれら特定のダーティなサウンドキャラクターを持っています。「 +QUINT 」は入力信号が純粋なモノフォニック信号の場合のみ有効です。「 +QUINT 」を作動させるためには FM ノブを若干開く必要があります。この機能はオクターバーサブモジュレーション的な動作をします。
■ TRACK/TRACK LOW 3WAY スイッチ
モノフォニックピッチフォロワーという、非常にパワフルで革新的な機能を作動させます。これは FM IN に入力されたピッチにフィルター 2 を追従させ、 H ARMONICS スイッチを通じてフィルター 1 もスレーブとして追従させることが出来る機能です。
■ LFO セクションの 3WAY スイッチ
更に、 LFO セクションにはもう一つスイッチが増設されました。 LFO の波形は従来の三角波の LFO に加え、ノコギリ波及び AR RETRIGGER 機能付きの三角波の2種類が選択出来るようになりました。 AR RETRIG :この機能を ON にすると、 AR のトリガーに合わせて LFO の波形が強制的にリセットされます。 AR のトリガーレベルと LFO の波形を調整することでパターンに同期したモジュレーションが可能になります。ローパスフィルター& LFO モジュレーションの設定で試してみて下さい。
FILTERBANK 2 では、全体の S/N 比は著しく向上しましたが、完全に取り除かれた訳ではありません。熱狂的な FILTERBANK フリークの中にはローファイさを醸し出していたこのノイズレベルの減少を惜しいと思う人も居るとは思いますが、これにより新しい音が聞こえてくるのです。とはいえ、まだまだ大暴れするノイズ成分は健在です。私は各機能をノイズから対策することに疲れました・・・。
VER.2 になって追加された新機能はそれぞれ独自の特徴的なサウンドを持っています。これらは私個人が「音楽的に」使用できるテクノロジーを追求し採用した結果です。私自身の「音楽」の定義は非常に個人的です。しかし FILTERBANK 2 を購入される方は最近の高性能 24bit DSP フィルターや各種プラグインがこのダーティなアナログハードウェアの代わりにはなり得ないことを良くご存じだと思います。
E.G. 周波数を低く設定したときにフィルター2がフィルター1に比べてクロックノイズのレベルが若干高いですが、これは正常です。また旧モデルと同様にフィルター2はフィルター1に比べてよりレゾナンスの値が高くなっています。
Herman Gillis 氏 |