現在に至るまで無数のプロ・オーディオ機がスタジオに現れ、その時代を駆け抜けた音楽と共に消えていった。しかし本当に優れた製品だけはあらゆる音楽を創造し続け、最新のスタジオでもそのインジケーターが消えることはない。 1970 年〜 1976 年頃まで生産された、ルパート・ニーヴの設計による 1073EQ モジュールもそうした数少ない名機の一つである。
BAE Audio (Brent Averill) はこれまでの数多くのヴィンテージ1073 の改造で得たノウハウを全て投入し、遂に待望の新しい 1073 を完成させることに成功した。オリジナルと同じ Carnhill ( St.Ives )製トランスの採用、プリント基板のアートワーク、コンデンサーなどのパーツ、更にはシャーシに至るまで忠実に再現されている。この結果もたらされるサウンドは正にヴィンテージ Neve 1073 そのものである。
Classic 1073 は ClassA の回路を採用している。
+48V ファンタム電源を持つマイクプリアンプ部は特注の Carnhill( St.Ives )製入力トランスでバランス入力に対応、スイスELMA 社の精密 22 接点ロータリーアッテネーターで +20dB 〜+80dB ゲイン調整が可能。ライン入力もトランス方式のバランス入力で -10dB 〜 +20dB のゲインを持つ。イコライザー部は3バンドの EQ とハイパス・フィルターによって構成される。 High( 12kHz 固定)と Low ( 35/60/110/220Hz )の各バンドは +/-16dB のシェルビング、 Mid ( 360/720/1.6k/3.2k/4.8k/7.2k )は +/-18dB の ピーキングを採用。ハイパス・フィルターは 18dB/Oct ( 50/80/160/300Hz )。これらオリジナルと全く同じ仕様により正にあのオールド Neve サウンド 「豊かなサブハーモニックを加えるボトムエンド、非常にタイトな特性の EQ は 220Hz をブーストしてもサウンドが濁ることはない。トランジェントとピークをわずかに抑えたファットな質感、スムーズで滑らかな高域のシルキーな質感もすばらしい」(ブレント・アヴェリル氏のコメント)がよみがえる。加えてフロントパネルには Hi-Z 端子も装備しており、 DI としての使用も可能なのは他の BAE Audio ( Brent Averill ) 製品共通の特徴である。コンソールのフェーダーに相当する高品質な Clarostat 製ボリュームノブも装備されているため、レコーダー等に直接接続した場合のレベル調整も容易だ。 |