Evolver(エボルバー)のコンセプトは全く新しい、言い換えれば進化(Evolve)したサウンドを生み出すことにあります。サウンドは時間の経過と共に微妙に、時には劇的に変化します。この製品は私がかつて手掛けたSequential Circuits Prophet-VSやKORG Wavestationの発展系とも言うべき要素を持っています。
アナログ回路は今なお暖かく自然な、有機的な不完全さを残している点で非常に魅力的です。市場には非常にクールなデジタルシンセや入念に計算されたアナログモデリングシンセが存在します。私はアナログが優れているとも、デジタルが優れているとも思いません。単にそれらは異なるだけなのです。
だからEvolverはアナログ/デジタルのハイブリッド構成を採用しています。私はデジタルとアナログのそれぞれの利点を活かし、相互作用によって新しいサウンドを生み出すことに挑戦しました。例えばデジタル・フィードバック機能。私は意図したものであれ予期しないものであれ、このサウンドが破綻する感じが大好きなのです。尤も、破綻したデジタルサウンドはしばしば耳を痛めかねない危険なサウンドを生み出します(私もソフトシンセの開発中に何度も経験しました...)。しかしEvolverはルーティング変更も可能なアナログ回路との組み合わせにより、デジタルフィードバックのワイルドなサウンドを痛みを伴わない形で出力することも可能になります。更にフィードバック量を自動的に変動させたり、各チャンネルで異なる設定を行う(左右で独立したフィードバックパスが用意されています)ことで、非常にクールなステレオ空間を創造することも出来るのです。
〜Dave Smith氏のコメントより
上記コメントを読んで頂ければ、Dave Smith氏が如何にこのシンセを楽しんで開発したかがご理解頂けると思います。更に様々なパラメーターをコントロールできる16ステップ×4トラックのシーケンサーは躍動的なサウンドメイキングの強力な武器になります。Prophet-5により、世界で最も早い時期にコンピューターコントロールのアナログシンセを実用化させた事実からも明らかな様にデジタル/アナログ双方の回路を知り尽くした彼が作り出した全く新しいサウンドを生成するシンセサイザー、それがこのEvolverなのです。