◆少林寺拳法とは◆
自分の身体と心を養いながら他人とともに援け合い、幸せに生きることを説く「教え」と、自身の成長を実感し、パートナーとともに上達を楽しむ「技法」、そして、その教えと技法を遊離させず、
相乗的なスパイラルとして機能させる「教育システム」が一体となっています。
人間は生まれながらに、どのようにも成長してゆける可能性を秘めています。少林寺拳法は、その可能性を信じて自分を高め続けられる人、周囲の人々と協力して物心両面にわたって豊かな社会を築くために行動できる人を育てています。
「本当の強さ」とは、よりどころとなる自分をつくることです。少林寺拳法は修行によってこの「本当の強さ」を目指します。
それを忘れ、ひたすら技のうまさや腕力の強さを競ったり、相手を倒すことだけに熱中したりすることがあってはなりません。相手を倒すことだけが目的なら、無手の格闘技など必要ありません。武器など道具を使うほうが手っ取り早いのです。
少林寺拳法の技術を修得することにより、素手であっても自分の身を護れるという自信を持つことです。
人が平和で豊かに生きてゆくために、正しいリーダーシップを発揮できる人間を一人でも多く育てようという"人づくり"の志を抱いた宗道臣は、敗戦直後の混乱で自己を見失いそうな若者たちに、人として豊かに生きるべき道を説くとともに、身体を鍛え自信を得るのに有効な技法を教え始めました。
修練の中で、道を説いて誇りや信念を引き出し、人が生まれながらに持つ成長の可能性を実感させ、自信と勇気と行動力を併せ持つ、社会の役に立つ人を育てようと創始したのです。
少林寺拳法の拳士は、自己の可能性を信じる生き方ができる人間、主体性を持った生き方ができる人間、他人の幸せを考えて行動できる人間、正義感と勇気と慈悲心をもって行動できる人間、連帯し協力し合う生き方ができる人間になることを目指します。
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