□ 「ラブポーション48」 □ (一部抜粋) 抜粋できるとこがほとんどなかった…(泣) 伏字だらけになっちゃうんだもん…。 |
「あ、あのー…」 「んだよ」 「裏新宿まで、一気に帰るっていわなかったっけ?」 「予定変更。文句あっか」 「いや、文句ってわけじゃ。…でもなんで、ラブホ?」 「四十八手、どんなのかって知りてえんだろ?」 「う、うん。でもあの、一応コレ説明とか載ってるんだけどね。写真と解説つきで」 「んじゃ、別に、それ見りゃわかるはずだわな」 「え? そ、そうだけど」 「なら、俺に聞く必要ねえじゃねぇか」 「あ、でも、そうなんだけど」 「それを、わざわざ訊くってことはよー」 …なぁんか、話の雲行きが怪しくなってきたなあと思いつつ、銀次が口元をひくりとさせる。 「俺に教えてほしい、つうことだわな?」 ラブホテルの一室に入るなり、ベッドに腰掛け、蛮が煙草を取り出しつつ、にやりとして言った。 「え……? ええ――ッ?!」 「車ん中は完全にアウトだし、普通のホテルのベッドでヤるっつーのも、ちょいと狭いし。というか、元々ベッド向きじゃねえんだけどな」 その言葉にしばし考え、意味を察して慌てて銀次が否定する。 ぼんやりとついてきてしまったものの、何やらトンデモナイ展開になっているような…。 「はい…?! っていうか、あのっ! な、何か誤解があるようですが! オレ、別に試してみたいなんて言ってないし!全然!」 「おう、まだ口に出してもいねえうちに、オメーの希望を叶えてやろうなんざ、俺様はやさしいだろ?」 「やさしいとか、やさしくないとか、そういうことじゃなくてですね!」 「やりたいとか、やりたくねえとか、そういうことだろ?」 「いや、それも何だかチガウような!」 「ま、いいって。そーかそーか、ついにソノ気になったか。いや、ガキだと思って、結構気ぃ使ってやってたんだがよ」 「…な、なんのこと?」 「いや、オレはそういうので全然構わねぇぜ? たまにゃー大胆な体位とか試してみるのもいいもんだ!」 「――はあ…? いや! っていうか、ちがう違うっ、違いますってばー!」 「んだよ、この後の及んで。遠慮すんなって!」 「遠慮してないから! っていうか、いやその! やっぱ遠慮します、慎んでご遠慮します〜〜っ!」 とか何とか言ったところで。 一人でホテルから飛び出すわけにもいかず。 ベッドを前にすると、どうも、銀次の方は断然分が悪いわけで。 何を言おうと反論しようと、結局は蛮の思いのままになるわけで。 銀次が、シャワーと浴びつつ、はあーと溜息をつく。 そういや、めずらしく一緒にお風呂入るって言われなかったなあと不思議に思う。 とにかくゆっくりあったまって身体を解しとけ、テメー身体固ぇから、とかナントカ言われたような。 …それって、どういう意味なんだろう?? 色っぽい話では全然ありませんので…。期待しちゃダメです(涙) |