□■永遠の一秒□■


パソコンのモニターのぼんやりと見つめていた。
メール作成画面の真っ白のまま。
今日も、届いて欲しいメールはなく、なんとなく誰かに、顔も名前も知らない誰かにメールでも書いてみようかとさえ思う。
だれかにこの苦しい思いを打ち明けたい。
一人でこうして泣くことも出来ず、ただ胸が痛いだけで、息をするのも、もうつらくて。
やめてしまえればいいのに、と思う。
明日はもう14日だ。
ホワイトデー。
ホワイトデーがこわいなんて、フツウの男の子じゃ考えられないよ。
まったく・・・。
女の子にお返しをする日だもんね。
何がいいかなあなんて考えて、楽しくてウキウキしてるのが普通だよ。
そう、こんなのフツーじゃない。
こんな想いなんて。
考えて、自嘲気味の笑みを浮かべる。
バレンタインにコクハクなんかするんじゃなかった。
女の子の真似なんかして、お菓子会社に踊らされたりして。
ただ・・。
きっかけが欲しかった。
気持ちに流されてばかりの日々に、何か答えが欲しかった。
気持ちを確かめてみたかった。
それだけ。
答えはあっさりともらえると思っていたのに、まさか1ヶ月後と言われるなんて。
そんなこと思ってもいなかった。
こんな風に待たなければならないと知っていたら、コクハクなんかしなかったものを。
あの日から、兄とは一度も会っていない。
メールのやりとりは少しはあったけれど、兄からくる内容はいつもほとんど変わりはない。
『ごめんな。忙しくて、なかなか会えそうにない』
卒業式の終わった後で、中学生活最後のライブをやるというので、その準備に忙しいのはよくわかってはいるのだが。
けど。
避けられてる? 嫌われた?
だったら、そう言ってくれればいいのに。
そうしたら、返事なんか待たずに、さっさと泣けるのに・・・。

ふいにコンコンと部屋のドアをノックする音がして、ドアの方を見る。
母が顔を出して,タケルに言った。
「まだ起きてるの?」
「あ、うん。もう寝る」
「そう。じゃあ、母さん明日早いからもう寝るね。ちゃんと歯磨きして寝るのよ」
「わかってます。って、もうやだなあ。小さい子じゃないんだから。僕もうすぐ中学生だよ?」
タケルが苦笑して言い、母が笑う。
「そうだった。けど、いつまでも構っていたいの。そういうものよ、親なんて」
母の言葉に、どこかホッとしたような顔して、タケルが微笑む。
「じゃあ、おやすみ」
「おやすみ、母さん。・・・・あ」
「ん? なに?」
「母さん、誰かに本命チョコあげた?」
「なによ。突然」
「あげた?」
「ん・・・・まあ、半分は義理で」
「そうなんだ・・・。父さん?」
母は何気に少し赤くなると“さあね?どうでしょう”と笑ってごまかして、パタンとドアを閉めて行ってしまった。
はぐらかすのがうまい、そういうトコ、お兄ちゃんに似てる・・。
考えて、ちょっと笑う。
それからパソコンの電源を切り、言われた通りに洗面台に向う。
ミント味の歯磨きチューブを絞りだし、歯ブラシにつけると、鏡を見ながら歯を磨く。
スーッとした味が口の中に広がった途端、淋しさが胸に広がった。
泣きたいのに、胸で想いがとまって切なくて泣けない。
この1ヶ月、ずっとそうだ。
鏡の中で歪んだ微笑みをしている自分と目が合って,タケルは歯磨きをする手をとめた。
一人の時まで、こんな顔してるんだ。
普通にしてても微笑んでるみたいな、曖昧な。
兄と同じ、金の髪に、色の深さは違うけど、同じ青がかった瞳。
まぎれもなく兄弟だという証拠はあるのに、時折それすらわからなくなる。
今日、皆で机を合わせて給食を食べている時に、クラスメートに何気なく言われた。
『へえ、高石って、兄貴いるんだ?』
兄貴という言葉に幾分違和感を覚えつつも、うん、いるよとうなずく。
『いるも何も、すっげえブラコンの兄貴でさあ』
大輔が横槍を入れた。
そして、どのくらいブラコンかを延々と語り、タケルが困った顔で微笑んでいると、ふいに別の男子が話に加わってきた。
『そりゃあ、おまえ! 一緒に住んでないからだって!ウチも兄貴いるけど、うるせえだけだし、何かっちゃあ喧嘩ふっかけてきやがるし、小遣いブン取りやがるしさあ。すげー嫌い。いっそ死んでくれって思うぜえ」
『そうそう!ウチもいるけどさ。あったまくるもん。威張ってばっかでさ!結構、兄弟ったってシビアだから。おまえんとこみたいに、別々に住んでるんだったら、お互い一人っ子みたいなもんだろ。たまに会うだけだったらイイ顔できるじゃん。いいよな、それって』
『だよなー。兄弟ったって、半分他人みたいなもんだしなー』
軽く、冗談まじりに言われて、どんな顔をしたかは覚えてない。
大輔は、自分のフリがまずかったと思ったのか、『そーじゃなくてここの兄貴はマジでなあ』と弁解めいた事を言ってくれてたような気がするけど、他からのフォローが特になかったところを見ると、別に自分は傷ついてる様子もなく、いつもどおり〈ポーカーフェイスに?)「そうかなあ?」とか言って、微笑みさえ浮かべていたのだろう。
あとで『ああいう時は怒れよ!』と大輔に怒鳴られたが、怒ってどうなるもんでもないから、と言って、結局大輔まで怒らせてしまった。
・・・・・あーあ。自己嫌悪。
歯磨きを再開しながら、考える。
じゃあ、僕らは兄弟としても不完全で、恋人としても完全な成就はなくて。
なら・・・。いったい僕らは何なのだ?
家族としてもうまくいかなかった。
ただの血縁。
それだけか?
他に、何1つの絆もないのか?
そんなにとるに足らない存在なのだろうか。
兄にとって、自分は。
たとえば、1ヶ月くらい、会わなくてもどうでもいいくらいの。
・・なんだか、背中がむしょうに寒くなった。
ヤマトのマンションに泊まった時はいつも一緒に歯磨きをして、後ろに並ぶ兄に、背中からもたれかかって甘えてみたりしていた。
ちゃんと磨けよと叱られながらも、そうして歯を磨くのが好きだった。
ぬくもりが背中にある。
それだけで、ひどく満たされていた。
安心できた。
どこにいるよりも・・・。

ふいに電話の音がして、はっとなる。
顔を上げて、慌てて口をゆすいでタオルで拭い、自室のコードレスに飛びついた。
「あ・・・もしもし」
「寝てたか?」
久し振りに聞く懐かしい声に、泣きそうになって返事につまる。
「え、あ!ううん!歯磨きしてたから」
「そっか・・。ちゃんとうがいしたか?」
「えっ? あ、う、うん」
「どうした?」
「どうって・・・・なんか久し振りだから。ちょっと緊張しちゃって・・」
「なんだよ、ソレ」
笑ってる声に、心の底からほっとする。
よかった。嫌われたりしてるわけじゃないらしい。
『半分、他人みたいなもんじゃん』という声が、ふと頭をよぎった。
それを打ち消しながら、努めて普通に話す。
「忙しい?」
「ああ、卒業式まではとにかくな」
「そう、がんばって・・」
「ん。・・・・あ、で、明日だけど」
明日、という言葉にドキリとする。
「あ、うん」
「会えるか?」
「・・・・・うん」
「会いたくねえか?」
「えっ? ち、ちがうよ、会いたいよ、会いたい・・・。ゴメン」
「別にあやまんなくてもいいって」
「・・お兄ちゃんち、行ってていい?」
「いや・・・ ああ、明日はバンドの練習抜けるから・・・。外で会うか?」
「え?う、うん・・・」
「じゃ、授業終わったら小学校の門のとこまで行くから。ちゃんと待ってろよ」
「うん、わかった。待ってる・・」
「じゃあな、おやすみ」
「うん、おやすみ、お兄ちゃん」
あっさりと,用件だけで電話は途切れた。
声を聞くのも久し振りだというのに、なんてあっけない・・。
自分の方も、どこかそっけない風だったかもしれない。
怒らせたりはしてないだろうか?
ずっと毎日話している時にはそんなこと考えることもないのに。
久し振りに兄の家でゆっくりしたかったのに、どうして「外で」なんだろう。
誰か来る?
それとも、誰かいる?
僕じゃなく、他に明日に返事を返したい人が、誰かいるのだろうか・・?
考えて溜息をついた。

――― 眠れない夜になりそうだ ――



ぼんやりと授業中を過ごし、チョコをもらった女の子たちにキャンディの小さな包みを返すことで休み時間は過ぎて行き(この義理がたさは、後々、彼の足をひっぱることになるだろう)、一日が過ぎて行く。
それでも長すぎる時をやり過ごしているうち、胸のうちは溜息でいっぱいになっていった。
やっと放課後になり、タケルは重い足をひきずって正門をくぐった。
いつも一緒に帰る友達には適当に理由をつけて先に帰ってもらい〈こんな日だから、本命と約束でもあると思ってくれるだろう。実際その通りなのだし)・・・。
校門を出たところで,足がぴたりと止まった。
制服のズボンのポケットに両手を突っ込んで、壁にもたれるようにしてヤマトが立っている。
「よう・・・。遅ぇよ」
目が合うなり笑ってくれて,思わず頬が熱くなる。
何か言おうとするけれど、嬉しさのあまり声にならず、少しでも言葉にしたらいっしょに涙まで出てしまいそうで、瞳を見開いたまま立ちつくす。
「タケル?」
やさしい笑みはそのままにして、頭をポンと叩かれた。
とたんに、ぽろっと予期せぬ涙がこぼれ、ヤマトが驚いたような顔をする。
「お・・おいおい・・・」
タケルの方も驚いた様子で、慌てて両手で涙を拭う。
「あ・・ごめん、お兄ちゃん」
「いや、いいけど。こんなとこで泣かれると、中学生が小学生をいじめてるみたいで、なんかな・・」
「うん、ごめん」
目じりを赤くしたまま、ちょっと恥かしそうに笑うと、ヤマトが「行こうか」と笑って歩き出す。
「なんで、泣いたんだ?」
「うん・・」
「うん、ってなあ・・」
困ったように、それでも微笑んでくれる兄の表情はやさしい。
だから泣けてしまうんだと、責めてみたい気にもなる。
少し前を歩く兄の、制服の裾をぎゅっと握って、ちょっとだけ遅れがちに歩く。
妙だけど、これが二人で歩く時の癖みたいになってしまった。
手をつなぐのも、腕を組むのも恥かしくて、でも離れて歩くのは淋しくて。
「なんか、あったか?」
「ううん・・何もないよ。大丈夫・・」
「本当に?」
「うん。顔見たら、気がゆるんじゃった」
「そ・・か」
そのまま、どこに行くとも告げずに歩くヤマトを、何も聞かずについていく。
無言で。
話すことなんか、いくらでもあるはずなのに。言葉がでてこない。
バンドの練習はどう?
どんな曲にするの?
卒業式、もうすぐだね。
高校の制服はもう買った?
春休みはどうするの?
お父さん、相変わらず忙しい?
聞きたいことは山ほどある。
なのに・・・。
背中を見上げて、心の中で声をかける。

ねえ、お兄ちゃん。
何か話して。

いつのまにか、海浜公園まで来ていた。
さすがに今日はカップルが多い。
・・どうして、恋人同士って海に来たがるんだろうね?
そんな中に、兄弟で神妙な顔して歩いてるなんて、変かな?
ふいに砂浜で、ヤマトが腰を降ろす。
つられて、その隣に坐りかけると「おまえはこっち」と引き寄せられた。
「え・・・・あの・・!」
驚く間もなく、坐ったヤマトの、伸ばした足の間に坐らされる。
「ねえ、あの」
困って振り返るなり、背中から抱きしめられた。
心臓が口から飛び出しそうに、ドキリと躍る。
少し離れたところで、男の人の肩に凭れて肩を抱かれて海を見てる女の人はいるけれど、こんなに密着してる人たちはいないよ?と頬を赤らめて、抱きしめてくれる手に自分の手を重ねた。
「恥かしいよ・・」
「いいじゃん」
「よくないよー」
「いいんだって」
「お兄ちゃんてば・・」
「黙ってろ」
「もう・・・」
身じろぐタケルをものともせずに、ヤマトが腕の中のタケルをぎゅっと抱
きしめて、後ろから肩口へと顔を埋める。
タケルの腹の上で指を組んで、逃がさないとでも言いたげな兄に、タケルがやっと小さく笑みをこぼした。
「タケル・・」
「なに・・・」
「さびしかったか・・?」
「・・・・・・・・・・・うん」
「・・ごめんな・・」
「・・・ううん」
やっと笑ったのに、また涙がこぼれた。
どうしてこう、兄の前では泣き虫なんだろう。
もう、そんなこと、小さい頃のことだけで、なくなったと思っていたのに。
背中に兄の体温があるというだけで、涙腺が過敏に反応する。
あたたかい・・・・。
切望した温もりだ・・。
答えなんか、少しだけどうでもよくなった。
ヤマトの指に、自分の指を絡めるようにして、春めいた海をじっと見つめる。
ヤマトの胸に体重を預けて。
「寒くないか?」
「うん。平気。もう春だもん」
「そうだな」
「風が気持ちいいね・・」
「ああ」
「早く桜が咲くといいのになあ」
「入学式の頃には、満開だろうな」
「今年は、あったかくなるの早かったものね」
「雪も少なかったしな」
「うん・・。僕、寒いの苦手だから助かった」
「おまえ、薄着するから寒いんだよ」
「だって、厚着、嫌いなんだもん」
「厚着じゃなくて、上着を着ろっての」
「はいはい」
「今更、遅い」
「もお・・・」
「けど、油断してると今ごろになって風邪ひくぜ」
「あ、太一さん。ひどいんだって? ヒカリちゃんが言ってた」
「ああ、鬼のカクランっての。卒業式、出られるといいんだけどな」
「そうだね・・・ 最後だもんね・・」
゛最後”という言葉にひっかかって、タケルがふいに黙り込む。
小さく溜息をついて、砂に手を伸ばすと、ひと掴み、その手の中に握りしめた。
手をひらくと、それがさらさらと風に流されていく。
指の隙間からも、落ちて行くそれは、まるで砂時計の砂のようだ。
落ちて行くのを止められない。
流れて行く時間を止める術はない・・・。
たとえばこの恋も、一瞬あとにはアブクのように儚く消えてなくなる運命かもしれない。
そして、それを引きとめる術はないのだ。
時が流れていくのが、こんなにもつらい・・。
今、この瞬間の温もりも幸福も、足元から風化して、いづれやがては、砂塵のように消えてなくなってしまうのだろうから。
そんな気持ちを察してか、ヤマトが強くタケルを抱きしめた。
心臓の音が近くに聞こえる。
それが波の音とダブる。
「俺なりにさ。色々考えたんだ。けっこうマジに・・・・。こんな気持ちは、本当にいいのか、おまえを苦しめるだけじゃないのかって・・。もう、会わない方がいいのかもしれないって、そう思った」
「・・・・・・・うん」
身体が震えた。
そんなこと考えてたんだ。
もう会わない方がいいなんて、そんなこと考えてたの・・・・?
タケルの心に哀しみが、染みのように広がっていく。
「タケル・・・?」
「・・・・・・・・・うん」
声が震える。
別れを言われるのかと怯え、全身がこわばって、氷のように手が冷たくなっていく。
「・・・泣くなよ」
言われて気づいた。
いつのまにか、両の瞳から溢れ出た涙が、頬をつたってぽたぽたと膝に落ちる。
「ごめんな・・・」
「・・・・・・・ん」
「いくら、そう思っても、どうしても・・・・無理だ・・」
「・・・えっ・・・・・」
「おまえのことが好きだよ・・」
「お兄ちゃん・・」
「終わりにするなんて、出来ない」
絞りだすように言うヤマトに、兄もまた、苦悩したんだと、苦しんだと知った。
「お兄ちゃ・・・」
タケルが唇をかみしめて、身体を捻るようにして振り向いて、ヤマトの胸にしがみついた。
「お兄ちゃん・・・お兄ちゃん・・・!」
涙が次から次へと溢れ出て、頬を伝っては落ちていく。
胸が痛い。
苦しい。
息ができない。
こんなに、こんなに、こんなにも好きなんだ。
知らなかった。
自分でも、これほどとは思っていなかった。
きつく抱きしめられて、ぎゅっと抱きついて、ヤマトの胸からその顔を見上げるようにすると、ヤマトの青い瞳からもその滴は落ちて、タケルの頬をそっと伝った。
兄の涙に胸が熱くなった。
一緒に苦しんでくれたんだ。
そう思うだけで、嬉しかった。
膝立って、自分から兄の唇に口づける。
ヤマトの手が、くせのある金のやわらかな髪を撫でて、離された唇を追いかけるように、タケルの唇に口づけを返す。
そのままタケルの身体は反転されて、砂の上に倒れ込むようにして、抱き合って口付けた。
深く、深く、甘く。
髪に砂が絡みつく。
罪でもよかった。
誰かに罰せられてもいい。
未来などなくても、どうでもよくなった。
ただ、今だけでいい。
きっと今だけで。
今、この時。
たとえ、一瞬でも。

消えていく時の中に、秒針を刻む針の一秒に、落ちていく砂時計の砂の一粒にさえ、たぶん永遠は存在するのだ。

意識が途切れるほどの、眩暈がするような口付けを受けながら、タケル
はいとしい腕の中でそんなことを考えた。



END









しっとりしたシリアスなヤマタケを書いてみたかったのですが、どうでしょう・・?
本でのヤマタケは比較的こういう感じなのですが、サイトではもすこし軽めに書いてた気がします。まあ、裏ではものの見事に元に戻ってますけど(笑) ああ、こちらの方は後日アップというわけで・・・。この雰囲気の方がよいわ、と言ってくださる方は、裏は読まれない方がいいかもしんないです・・。お兄ちゃん。本当に悩んだの?と私も聞きたくなるようなヤマトさんが・・・。まー。いっかー。
このお話のBGMは、Kしまさんに送ってもらったyumaさんでございました。きれいで透明感のある歌声で惚れ惚れするよ〜v 「君が好きだよ」という歌の歌詞がとてもタケルで、好き(内容的にはダイタケだな)なのです。別にとりとめもない歌詞ですが「歯みがきをする手がふいに止まる」というとこがなぜが大好きで、歯磨きしてるとこ入れちゃったv 
兄弟で並んで歯みがきってなんかかわいいなー。きっとタケルの歯ブラシは兄のマンションの洗面台んとこに当然あるのだろう。(風太)



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