ガラスの子馬

 

「あれ・・?」
夕食の後、明日の算数のテスト勉強をしようとして、ランドセルを開いたタケルは、思わず首を
捻った。
入れたはずなのに、入れたはずの算数の教科書がない。

・・・・今日はあったよね。3時間目に・・・。どうしてないんだろう・・?
(そういえば、大輔くんと何か話してて、そしたら、いきなりふざけて教科書で頭叩かれて・・・あれが、算数だったかな?・・・とすると)
学校に忘れてきた。もしくは、大輔が間違って持って帰った。と、そんなところだろうか。
しかも、大輔が持ち帰った場合、彼は当然、テスト勉強なんかするわけがないから、明日まで気づかれないままだろう・・・。

「どうしよう・・・かな。困ったな・・・」
いつもならテストくらい、まあ大丈夫かな?と思うところだけれど、よりにもよって今回は、タケル
の苦手な図形のところだ。

(仕方ない・・・京さんにでも借りにいくか・・・)
京なら6年だし、5年の教科書なんか今使ってることはないわけだから、きっと快く貸してくれるだろう。ましてや同じマンションだし、すぐにでも借りて行けるのだし。
そうしよう。
そう思って、自室のドアを開きかけ、ふいに電話が目に入る。
(電話、しておいた方がいいよね・・)
こんなに遅くに女の子の家を訪ねるのだし。
けれども、指が勝手に押したナンバーは、京の家のものではなくて、自分自身少し驚いて、慌ててそれを切ろうとした時、受話器の向こうで不機嫌そうな声が答えた。
「・・・・もしもし?」
携帯ではなく、自宅の方にかけたためか、ぶっきらぼうな声だ。
うたた寝でもしていたのか、本当に不機嫌そう。兄は寝起きが悪いから。

「あの・・・タケル、だけど」
「・・・ああ・・何だ・・」
「あ、あのね。えと・・・・」
「なんだよ」
怒ってるかのような言い方に、間違えました。と受話器を置きたくなってしまう。
「明日、算数のテストがあるんだけど・・・ 教科書、学校に忘れてきちゃって・・ お兄ちゃん、5年の教科書ってある?」
「さあ、急にいわれてもな・・・・ 探せばあると思うけどな。・・・ああ、5年のなら、同じマンションなんだから、京ちゃんに借りた方が早いんじゃねえか?」
「あ・・うん。そう、なんだけど・・」
そんなことは充分承知しているけれど。
それは確かに正論で、もっともなご意見なんだけど。
思いながら小さく傷ついて、肩を落とす。

「うん、そうだね。わかった、そうする・・・・・じゃあ・・・ね」
淋しそうに答えて、受話器を置こうとするタケルの耳に、電話の向こうで少し笑う声がした。
「オイ」
「・・え?」
「切るなよ」
「・・だって」
「まだ話終わってないだろ?」
「え、でも・・・」
「取りに来いよ。今から探しておいてやるから」
「え・・・っ」
「オレのがいいんだろ?」
「あ・・・ていうか・・・」
「じゃあ、貸してやらない」
「あ! ちょ、ちょっと待ってよ」
「なんだ?」
「あ・・・えと、だから・・・」
「早く言わねーと切るぜ?」
「待ってったら・・・・お兄ちゃんの借りたい、んだ」
「・・・いいぜ、もちろん。今から来れるか?」
「うん。大丈夫」
「じゃ、探しておくから。遅いから気をつけて来いよ」
「あ・・うん! じゃあ後でね・・」
受話器を置くなり、頬が真っ赤になっているのが自分でもわかった。
どうして、まったく、あの人は、いつも僕に意地悪を言うんだろう。
わかりきっていることを言わせては、からかって楽しんでいるようだ。僕のことを何だと思っているんだろう。そう思うと、少しばかり腹が立つ。

・・でも、ほんとは違う。怒ることなんかじゃない。
お兄ちゃんが、ああ言わなければ、僕は黙って電話を切って京さんに教科書を借りに行った所だろう。
あっさり引き下がってあきらめて。

お兄ちゃんは僕のそんなところを、はがゆいと言う。
引き下がるなよ!といつも言われる。
はがゆいから、もどかしいから、きっと苛めたくもなるんだろう。
言えないままになるはずだった言葉を拾うように、強引に言わせてくれる。
・・・愛情の証だね、きっと・・。・・・・なんて。

赤くなった頬を自分の冷たい手で冷やして、部屋を出ると、リビングでニュース番組を見ながら、食後のコーヒーを飲んでくつろいでいる母の隣を足早に通り過ぎる。
「ちょっと、お兄ちゃんに教科書貸してもらいに行ってくるから!」
「え? こんな時間から?」
「明日、算数のテストがあるんだけど、教科書、学校に忘れてきちゃったから」
「だったら、京ちゃんのとか借りればいいのに。近くなんだし」
「そうなんだけど・・・・ もう電話しちゃったから」
引き止められないうちにと玄関に行って、スニーカーを履くタケルに、玄関までついてきた母が心配そうに言う。
「そう・・? だったら・・・あ、タケル! 上着は?」
「寒くないよ! 走っていくから、大丈夫! じゃ行ってきます!」
“遅くならないうちに・・・・”という母の言葉は背中で聞いて、タケルは“うん、わかってる”と返事だけかえして廊下を駆け出し、エレベーターのスイッチを押した。
上がってくるのが待っていられず、結局階段を駆け下りる。

・・・お兄ちゃんに会える・・・
  平日に思いがけなく。しかも、こんな夜遅くに。(といっても8時すぎだが)
  この前の日曜は、お互いのスケジュールが合わずに会えなかったから、
  なんだか久しぶりの気がする。
  無理は承知の上だけど、会いたいんだから。
会いたいんだから、会いたいんだから、しようがない。
ヤマトのマンションまでの、15分弱の道のりを、小走りになって急ぐタケルの目に、ちょうどその中間地点くらいの歩道に、背の高い、金の髪の人影が映った。
「お兄ちゃん・・・!」
呼んで駆け寄って、その胴に腕を回してしがみついて見上げると、ヤマトが目を細めて冷たくなった髪を撫でてくれる。
「早かったな・・走ってきたのか?」
「うん。お兄ちゃんは?」
「時間遅いからな。おまえに何かあったらいけねえと思って、迎えにきた」
兄の言葉に、見上げたまま、タケルが嬉しそうに頬を染める。
「コラ、またこんな薄着で・・・ ほら、早く家入ってあったかくしねーと・・」
肩を促されて、それでもふざけてしがみつく手を離さない弟に、ヤマトは笑いながら、その頭をがしがしと撫で回した。

 

「ほら、教科書」
リビングに通されて、テーブルにつくと、兄があたためたミルクと、古くなった教科書を持ってきてくれた。
ミルクのカップを受け取って、タケルがパラパラと教科書をめくる。

「しかしなー。今から勉強して、間に合うのかよ。明日なんだろ、テスト」
「うーん・・・なんとか」
「俺でわかるとこなら、教えてやるけど?」
「本当? じゃ、これ飲んだら一緒に問題やってくれる?」
「ああ、いいぜ」
タケルの勉強を見てやるなんて、滅多にあることじゃないから、なんだか少し照れくさい。
めずらしく兄貴らしいことをしている自分が、ヤマトには何かくすぐったい気さえする。
5年生の時の問題集も取り出して、それから使っていないノートも一緒に用意して・・・ 学校で使っていた問題集は、式や答えはノートに書くため、物をわりと大事に使う方のヤマトのそれは、まっさらのようにも見える。
タケルの隣の椅子に腰掛けて、教科書を開くと、タケルがここなんだけど、テストのページを指差した。
ヤマトが“これか”と涼しい顔をして言う。

「お兄ちゃん、算数得意だった?」
「ああ、わりとな。今でも理数系は得意だな」
「僕も計算とかは得意なんだけどね。どうも図形は・・」
「じゃあ、ここやってみな」
「はーい」
「えっと。右の図で、長方形ABCDの面積は96cuです。直線ECの長さが6cmの時、三角形EFCの面積を次の順序で求めなさい・・・か。まず、CDの長さだよな」
「ん・・・ これって、BCの長さは出てるから、面積から割ればいいんだよね?」
「そう。で、三角形BCFの面積だけど」
「えと。高さは?」
「おまえ、今出したじゃん」
「あ、そうか。長方形のタテと、この三角形の高さは同じなんだ」
「だろ?」
「うん。で、EFCの面積・・あ・・っと」
「おまえさー。図形見たそのままで考えてねーでさ。出っぱってる部分を長方形の中にこうやって入れるだろ?」
「あ!そうか。ちょうど半分になるんだ。へえ・・・」
「おまえが、図形苦手なのが何でか、よくわかった」
「頭、固いっていうんでしょ?」
「いろいろ、物の見方を変えてみるのもいいぜって、俺は言いたいだけだけど?」
「う・・・・」
「頑固だから」
「わかってます・・・ 計算してるんだから、黙ってて」
ちょっと拗ねたように、鉛筆を動かす弟を、ヤマトが肩をすくめて隣から見つめると、ちらっと横目で見て、またノートに目を戻す。
そんな素振りを笑いを堪えながら見て、ヤマトは問題集の他のページをぱらぱらとめくった。

「下の図のような平行四辺形の紙を対角線BDの所で2つ折りにしたら、@の角度が35°Aの角度が80°になりました。平行四辺形の角Dの大きさを求めなさい・・? こんなの5年でやったっけなー?」
言いながら、自分もノートを広げて思わず問題に取り組む兄を横目で見て、タケルはくすくすと楽しそうに笑った。

 
「じゃあ、俺シャワーだけ浴びてくるから、おまえ、もう少しやってろよ」
「うん。わかった」
「サボるなよ」
「お兄ちゃんじゃないよーだ」
ぺろっと舌を出して、バスルームに消える兄を見送って、あともう少しともう一度教科書を開きなおす。
テーブルの上はレポート用紙やら、消しゴムのカスやら鉛筆、ノートが散乱していて、1時間余りの格闘の様子がありありと窺える。
少し片付けようと、問題集やノートを一箇所に集めようとして、ふいにテーブルの上から教科書を落としてしまった。

「あっと・・・・」
いけない、と拾い上げようと手を伸ばして、タケルの瞳が小さく震えた。
開かれたページの片隅に兄の文字がある。
まだ、5年生の、幼い兄の字。

『タケル様』

「タケル・・・さま?」
小さく声に出して読んでみる。
シャワーを浴びている兄に気づかれないように、盗み見るような罪悪感に苛まれつつも、自分宛と思うと読まずにはいられない。

そこに書かれていたのは、どうやら手紙の下書きのようだった。
教科書の最後の方の、半分くらい空白のあるページに。
何度も、何日もかかって、書き直したんだろう。消しゴムで消したあとが黒くなって、それから紙が擦られて薄くなっている。
ところどころ、バツ印や、鉛筆でぐちゃぐちゃと黒く塗りつぶしてあって、ここいらはもう、消しゴムを使うのもまだるっこしくなっていたんだろうか。

小5の。たぶん、あの冒険の後の・・・。
けれども、この時期、兄からそんな手紙をもらった覚えが、タケルにはない。
母が隠したりする理由はないし、もらっていて覚えていないなどということは、相手がヤマトだということを考えると、有り得ない。
・・・あの冒険の後。夏休みの間は、とにかく兄弟でよく遊んだ。
しょっちゅうプールもつれていってもらって、花火をしたり、お祭りに行ったり、家にも泊まりに行ったし、島根のおばあちゃんちにも、2人だけで出かけたりもした。
けれど、その秋くらいから、それぞれの生活に戻ってそれぞれの日々が忙しくなり、学校の行事も重なって、あまり会えなくなってしまった。

しばらく会わないと、会いたいと思う気持ちは強くなっても、会いたいと思うことがなんだかいけないことのようで、迷惑がられてはと電話も控えて、手紙もなんだか今更で・・・・。
淋しさだけがつのった・・。
でも、どうすることもできなかった。

でも、兄も同じ想いで会いたくて、密かに手紙を書いてくれていたんだ。
出さなかったけど、その分強く想っていてくれたんだ。

そう思うと、胸が熱くなって、涙がこぼれそうになる。
何度も何度も、愛おしい文字を目で追って、タケルは幼い兄にするかのように、本に頬をそっと寄せた。
小さい僕は、この手紙をもしもらえていたら、飛び上がって喜んだだろうに。
そして、つたない日本語で、一生懸命返事を書いたにちがいない。
想いをなんとか文字に変えようと。

 

「おい、できたか?」
背後から、バスルームから出てきたヤマトが声をかける。
「こら、サボるなって言・・・・! な、なんだ、なんだよ・・・どうしたんだ・・・?」
パジャマの下だけ履いて、上半身はまだ裸のまま、濡れた髪をタオルで拭っていたヤマトは、いきなり抱きついてきた弟に、驚いたようにそれを見下ろした。
顔を覗きこもうとするけれど、裸の胸に強く頬を押し当てて、しがみついてくるから、それで出来ず。
困ったように、そっと小さな肩を抱きしめる。

「どうしたんだよ・・・おい、おまえまで濡れるぞ・・・」
「いい・・・」
「ん?」
「いいから・・・・・ちょっと、こうしていて・・・」
タケル言葉に、ヤマトは“やれやれ・・”という顔をして、それからやさしく微笑むと、タケルの気がすむまで、ずっと、小さな肩を抱いたまま、その胸に弟を甘えさせた。

 


「結局、あれでわかったのかよ?」
兄の住むマンションからの帰り道、タケルを家まで送り届けるために一緒に歩いているヤマトが、少し口数の少なくなった弟を気使うようにして言う。
「うん・・」
「ま、おまえのことだから、俺が教えなくても、そこそこいい点取れるだろうけどな」
「うん。でも図形は、なかなか90点以上取れなくて・・」
「・・・・・・・おまえ、図形以外は、全部90点以上?」
「うん。けど、図形だけはいつも80点くらいしか取れないんだよ」
「・・・それ、苦手っつーか?」
「言わない?」
「言わないだろ?」
「そう? そうかな」
よくわからないという顔で見上げてくる弟に、ヤマトは笑いながらその髪をくしゃくしゃっと乱暴に撫でた。
タケルは“やめてよー”と言いつつも笑って、それからそっと寄り添うように身を寄せてくる。
そして、周りに人影がないことを確認すると、少し恥ずかしそうにヤマトの腕に自分の腕を絡ませた。

「ねえ・・・お兄ちゃん?」
「ん?」
「5年生くらいの時にね。僕に手紙書いてくれたことある?」
「さあ・・・どうだったかな。書こうとしたことはあったか・・・ けど、出さなかった」
「どうして?」
「そう・・だな。なんか照れくさかったのと、おまえ、こんなのもらって喜ぶかなって・・」
「そんなの・・・喜ぶのに決まってるじゃない! ずっと待ってたのに! 電話かけてくれないか、手紙書いてくれないかって、僕、ずっと待ってたんだよ! お兄ちゃんが会いに来てくれるの、ずっとずっと待ってたのに・・!!」
涙の溜まる瞳で見上げて、叫ぶように言うタケルに、ヤマトが驚いたようにそれを見下ろして“そうだよな・・・”と呟くように言う。
「・・・ゴメン」
零れ落ちそうになる涙を堪えて小さく言うと、タケルがぎゅっと腕にしがみつく。
少し切なげな瞳でそれを見ながら、ヤマトが努めて明るく言った。

「だったら、書いてやるよ。手紙」
「え・・・・?」
「どんなのがいいんだ?」
「どんなの・・って」
「じゃあ、音楽について、熱−く語ってるヤツとか」
「・・・いらない、そんなの」
「そんなのって言うなよな。じゃあ、愛の告白とか。タケル、好きだー 好きだー 好きだー・・・」
「やめてよ、もう・・・」
目尻に溜まる涙を指先で拭って、タケルがヤマトの言葉につられて笑う。
「じゃあ、とびっきりイヤラシイのとか・・・」
「・・・・・怒るよ」
「どういうのがいいんだよ?」
「普通のでいいよ。元気ですか?とか」
「元気じゃん」
「たとえば、でしょ。もう・・・・ やっぱりいらない」
「なんだよ」
「今は会えるから。会える方が嬉しいもん」
「そっか・・・」
それから少し会話が途絶え、自分の住むマンションの近くまできたことに、タケルが、ヤマトに気づかれないように小さく溜息を落とす。
なんだか、今日は特に、兄のこの腕を離したくない。離れたくない。
別れるのがつらい・・・。
けれど、それは言ってはいけないことだから。
マンションに入り、エレベーターを待つ間。
タケルは、腕に大事に抱えていたヤマトの教科書を見下ろして、遠慮がちに聞いた。

「ね・・・この教科書、僕、もらっておいてもいい?」
「ああ、いいぜ。もう使わないからな」
「うん・・・ありがと。大切にする」
「・・・って、ほどのもんでもないけどな・・」
顔を見合わせて笑い、降りてきたエレベーターにタケルが一瞬ぴくっとして、それでも無理に笑顔をつくって見せる。
「じゃあ、送ってくれて、ありがと」
「ああ、テストがんばれよ」
「うん」
エレベーターの扉が開かれると、中に入って、それから自分の階の数字を押すと、できる限り明るく笑ってみせて、兄に手を振った。
「じゃあ、おやすみ。お兄ちゃん」
「ああ、おやすみ」
ヤマトの言葉と同時に扉が閉まり、タケルは奥の壁にもたれかかると、唇を噛み締めた。
離れたくなくて、別れたくなくて、それでも無理に笑った分、涙が頬を伝う。

・・と、1階からまだ動いていなかったその箱の扉が、突然開かれ、タケルはビクッとしたように顔を上げた。 
慌てて涙を拭おうとする、タケルの瞳が見開かれる。

まだ半開きの扉を手でこじ開けるようにして、ヤマトが顔を出し、そして驚いて見上げるタケルの唇に、上体を屈めるようにして軽く口付けた。
「またすぐ会えるから・・・泣くな」
「お兄ちゃん・・・」
「おまえが欲しいんだったら、ラブレターでも何でも書いてやるから」
真っ赤になるタケルに軽く目配せして、“じゃあな”と軽く手を上げてヤマトが出て行くと、エレベーターは扉を閉めて緩やかに階を上昇した。
別れ際のいきなりのキスに、思わず手の甲を唇に当てて、その温もりを確かめるようにして、タケルが小さく微笑んだ。
・・・いつでも、そうして、僕の一番欲しいものをくれるね・・・。
タケルは腕の中に、ヤマトの教科書を大事に抱くと、もう一度、その文面を思い出すかのように目を閉じた。
そうだ。僕も手紙を書こう。
お兄ちゃんがビックリするような、アツイ、ラブレター・・・
それから、5年生のお兄ちゃんに、この手紙の返事を。
僕は元気です。大切に想ってくれて、ありがとう・・・と。

 

 

『 高石タケルさま

元気ですか? オレは元気です。

ずっと気になってるけど、どうしていますか?

電話もないし、どうしてるのか、気になります。

病気なんか、してないよな?

 

この前、オレの小学校は運動会がありました。

タケルのとこは、もう終わりましたか?

転んで、泣いたりしませんでしたか?

オレは80m走と障害物競走で、両方一等賞になったよ。

金メダルをもらったから、タケルにあげたかったけど、

会えなくて、わたせませんでした。

 

タケル、電話してもいいですか? 何時頃ならいますか?

オレはすごく、タケルに会いたいけど、

タケルは誰か友達と遊んでる方がいいですか?

また、手紙書きます。

タケルも書いてください。

たくさんじゃなくて、いいから。

 

 

オレはずっと、タケルのこと考えてます。

会いたいです。

はなれてるけど、大切な弟だから。

ずっと、ずっと、おまえのことが大好きです。

 

 

石田ヤマト』









わーん、まがりんさん!本当に遅くなっちゃいました!サイトの改装オープンに間に会わなかったよう〜; 
しかも、内容が・・・ 勉強を教えるというのは結構むずかしかったです。
いや、私が算数なんかにしたのが悪かったんだけど、思わず5年の問題集買っちゃったよ。本屋で立ち読み
して覚えて帰るには、思った以上にムズカシくて。現役の学生さんのまがりんさんには、どうってことない問題
なんだろうな〜と思うけど、一瞬、あれ、あれれ?と思うほど、私には5年生の問題は難解でした(笑) 
けど、勉強にもなったし、楽しませていただきましたv 
きっとタケルはあんまり勉強とかしてくても、学校の授業きっちり聞いて、結構成績いいんだろうなvって気が
しますよねー
てなことで、遅くなったうえ、リクに答えられてるかどうか心配な内容で申し訳ないですけど、謹んでまがりん
さんに捧げたいですvもらっていただけます〜?v 1000HITリクエストどうもありがとうございました!(風太)


モドル