「バライロノセカイ」




息が上がっていた。
喉の奥がひりついている感じだ。
ああ、もう。
最悪だって。


どうにか追っ手を逃れて(そんなに簡単に諦めてはくれはしないだろうが)、廃ビルの中でぐったりと一息をつく。
建設途中で放り出されたらしいこのビルの一階部分は、いったい何に使われようとしていたのか、まるで小ホールのようにも見える。
もっとも今はただの、だだっ広いコンクリートの冷たく四角い空間というだけだが。

コンクリートの固さと冷たさが、妙に背中に心地よい。
背中にダイレクトにそれを感じるのは、纏っている衣服が既にボロ布のようにズタズタだからだ。
蛮のシャツも、かろうじてボタン一つでどうにかその身体にしがみついている程度で。
銀次の方は、胸も腹も露出だらけだ。
もっとも。もとからそういう服を好んで着ていたわけで、敵にそんな恰好にされたワケではないのだが。

二人は頭の向きを逆に、コンクリートの床の上に横たわっている。
大きな傷こそ免れたが、まさに満身創痍。
いっそ潔いほど、全身傷だらけだ。
――まったく。
依頼された品は、無事ゲットした。
ったりめえじゃねえかと、蛮の胸中が1人ごちる。
ただ。
相手が、まさかあんなタチの悪いヤツらを雇っているとは聞いちゃいなかった。
(くそ・・! ヘヴンのヤツ、後でたんまり追加料金ふんだくってやるかんな・・!)
心で悪態をつく蛮の横で、銀次が小さく呻くと、仰向けに寝たまま蛮の傍らにじりじりと背中で這って身を寄せてくる。
頭を反対にして寝そべっているため、銀次の頭は蛮の脇腹あたりの位置にあった。
首を巡らせると、いかにもぐったり、という少々虚ろな瞳と合う。
「・・・あ?」
「蛮ちゃーん・・」
「おう。どした」
「オレ、もうへとへとー」
「コッチだってよ。まさか護り屋に弥勒なんざ雇ってるたぁなー。聞いてねえっつーんだよ」
「だねー。それにしても、蛮ちゃんが相手だったからかな、ずっと夏彦が出ばってたねー。・・あ、雪彦くんは元気してた?」
「あーのなー。こちとら、アイツの相手するだけで手一杯なんだよ。兄弟のことまで呑気に聞いてられっかっての」
「そっか。でも、蛮ちゃんがさあ。菱木のオッチャン、とっととオレに押しつけたりすっからさ。蛮ちゃん、弥勒くんとやる羽目になっちゃったんじゃん。オレ、代わってあげてもよかったのに?」
「バーカ言ってんじゃねえよ。無限城にんな近いとこで、弥勒の相手してちゃ、テメーまた雷帝になっちまうだろーが」
「あー・・。そっか」
「そっか、じゃねえって」
「はふー」
「あ?」
「え? 何」
「気の抜けたような返事すんな」
「だって、疲れたんだもん。おなかもすいたし」
「ったく、テメーはよー・・」
呆れたような蛮がそれでも笑みを浮かべると、銀次がそれに”本当におなかへったんだよー?”と情けない声を返した。

――言葉が途切れ、蛮が天井を見やる。
ああ、こういう時に限って、煙草が無い。
買い置きは、スバルの中だ。
駐車場所は、ここからはまだまだ遠い。
なにしろ無限城の城下町などに車を置き去りにしておけば、まず100%の確率で車ごと盗難に合うのがわかっているから、いくら便利といえど近くまで乗りつけるわけにはいかなかったのだ。
スバルは、自分たちにとっては足代わりというだけでなく住まいでもあるのだから、盗まれたとあっては洒落にもならない。
よって、煙草が得られるのは当分後だ。
蛮は、天井を見ながら大きく息をついた。

身体中の力を抜こうと努力してみるが、まだ、無理だ。
出来そうにない。
特に右手。
まだ、そこに毒蛇の気配が漂う。
まだ、もっと闘わせろよと、そこに居座っている。

くたくたでよれよれな外見とは裏腹に、意識もまだ高揚している。
厄介なものだ。と、蛮が思う。
雑魚ども相手だったら、こうはならないが。
自分が強敵と認めるほどの相手を向こうにした時には、そしてその戦いが長引けば長引くほど、戦い終わった後の意識レベルを通常に戻すまでは時間を要す。
肉体と、闘いに赴く本能が、昂揚したままなかなか元に戻らない。
バトルに呑まれていては、奪還屋の仕事に差しつかえる。
それをいつも銀次に口を酸っぱくして言いつけてあるが、自分すら、それほどの強敵相手となれば、仕事をほっぽり出して、とことん戦ってみたい欲が出るものだ。
むしろ、これは欲というよりは”本能”なのか――。
本人が望む望まざるに関わらず、身体が勝手に覚えてしまっていることなのかもしれない。

銀次も同じなのだろう。
指先が、弱くだが帯電している。
吐き出す息が、時折微かに痙攣する。
互いに戦いの後で気がたっている時は、さっきのように他愛もない会話で互いを諫め合うとか宥め合うか、互いの傷を手当し合うことで大概冷静に戻れる。

・・・が。
ごく稀に――。
それでも足りないことがある。
身体の奥に宿る、この蒼白い炎を吐き出したい。
全部吐き出して、楽になりたい――。
そんな風に、どうしようもない熱を持て余すことがある。


蛮は、ちらっと斜め上に視線を動かした。
途端に、眉を顰めさせる。
やれやれ。
恐ろしくいい眺めだがよ。
こんな恰好を敵にも晒していたのかと思うと、流石に勿体なさに渋い顔つきにもなる。
まあ、戦った相手が、あの赤屍や弥勒雪彦じゃないだけでもマシだが。
―銀次の剥き出しの引き締まった腹と、意外なほど細い腰のライン。
しかも腰骨まで見せるほどの、サービス過剰はやりすぎだっての。
失笑して、申し訳程度にその上半身を覆っている服をひっぱる。
「腹、冷えんぞ。こら」
「んー? あ、ちょっと、あんましひっぱんないで」
「あ?」
「上の方がさ。裂けてるんだから」
「裂けてるんだから、何だって・・・」
銀次の言葉に、ひょいと顔を上げて視線は下げて、ちょうど自分の脇を覗きこむような形になって銀次を見、蛮は”ん?”という顔つきになった。
服を下にひっぱられたせいで、胸の上に小さな飾りがほの朱く盛り上がっているのが丸見えになっている。
蛮は、不機嫌に目を細めた。
「テメー・・。菱木とバトって、何気持ちよく興奮してやがんだよ?」
「ち・・! ちがうよお! もー、なんて事言うの、蛮ちゃん!」
「じゃあ、なーんで、そんなよ?」
「だって、蛮ちゃんが」
「オレが何だよ」
「服ひっぱるし」
「ひっぱったから何だよ?」
「何って、だって」
「あ?」
「・・・・そんな目で、見るし・・」
「・・・は・・?」
蛮が、少し我ながら間抜けすぎじゃねえかと、呆れる程度の声の高さでそれに返す。
聞き捨てならない台詞に、思わず上体を起こした。
「・・・オレの視線だけで、感じたってのか?」
銀次の頬が、ぱあっと朱に染まる。
「そ、そういうんじゃ・・! ・・だ、だって、オレ、もう腕も動かせないくらいへとへとなのに、蛮ちゃん、そんなえっちな目でさー・・ 隠すこともできないっていうのに・」
「どーこが、エッチだって。つーか。へえ・・・。テメー、そういうのでお手軽にソノ気になれんだ」
「そ、ソノ気になんて、言ってないけど!」
「言ってんのも、同じだろが」
包帯の解けた腕は、確かにいつものように蛮が押さえていなくても、抵抗すら出来なさそうだ。
顔の両側に開いて置かれたきり、脱力している。
それでも、白い包帯に滲んだ血の赤が、妙にその様を艶っぽく演出して見せていた。

――こんな状況で、いただかない手はない・・。

蛮は上体を銀次の上に覆い被せるようにすると、無防備に横たわっている銀次の胸で露になっているそこに、唐突に指を這わせた。
「・・あ・・・・! ば、蛮ちゃ・・・・」
いきなり軽く摘まれて、銀次が小さく声を上げる。
慣れた指先がそこを転がし、今度は指に代わって唇がそれを摘む。
「・・・ァ・・・ンン」
声とともに、コンクリートの床に投げ出されていた銀次の右足が、ぴくっと浮いて膝を立てた。
舌に濡らされると、溜まらず背中を仰け反らせる。
珍しく抵抗しない銀次に、胸中で思う。
――同じか。
テメエも、同じなのか。
吐き出したい、炎があるのか。
蛮の紫紺の瞳が間近に降りて問うと、琥珀が潤んでそれに答える。
炎が消えてくれなくて、それで苦しいんだ――と。
潤み過ぎて、今にも雫となってこぼれ落ちそうな、そんな琥珀の瞳。
蛮は、からかわずに誘いにのった。
いつもなら、銀次の方からその気になっても、焦らして焦らして、明確で直接的な言葉で強請るまで、さんざん気づかないふりをしてやるのだが。
切羽つまった瞳に心の奥を訴えられて、それで応じないわけはない。
いつもの、じゃれ合いに近い戯れとは違う。
それに、今日は自分もそんなに悠長ではいられないのだ。

どちらからともなく、唇が重なる。
銀次にしては珍しく、自分から顎を上げるようにして、より激しい口づけを蛮に強請る。
濡れた音と、唇が離れる度に吐き出される熱い吐息と、絡み合う舌の熱さに互いに酔いそうだ。
それでも、甘さをたっぷり含んだいつものそれとは違う。
互いに、相手に息をさせる間も与えないほど、激しく舌を絡ませ合って貪り合う。
まさに、手負いの2匹の獣が絡み合うように、噛み付くような口づけで。
「アア・・・・ッ!」
熱くなっていた下肢に、蛮の手がハーフパンツの前をはだけてダイレクトに触れ、その手の中で擦られ、銀次が身悶える。
器用な指が銀次のものを形どるようにさわり、その程度の愛撫にさえ感じて泣き出す先端を、指の腹で撫でるようにして刺激した。
とたんに内腿に力が込められ、もっと強い愛撫を欲しがって、銀次の腰が床から持ち上がる。
強弱をつけて扱かれると、息をもつかせない口づけから逃れ、銀次は大きく背を仰け反らせた。
「・・・・・・・っ・・・・ぁはあ・・・・・」
ふれてくれる蛮の手の中は、身が思わず竦んでしまうほど熱い。
まだその手の中に蛇が潜んでいることを身体で感じて、銀次が快楽に呑まれそうになりながら懸命に呼んだ。
「蛮、ちゃん・・っ」
「・・・ん?」
熱さを含んで、蛮が答える。
しなやかな首筋を唇で味わう蛮の肩に銀次の腕が伸び、内緒話のようにその耳元に唇を寄せる。
「・・・・いい、から・・」
「銀次?」
「もー・・オレ・・・だいじょ・・ぶ・・・・ぁあ・・・っ!」
その間も休まない愛撫に、言葉を喘ぎに掻き消されながら、両足をつっぱるようにして堪えながら懇願する。
意を察して、蛮がまだ早いだろうと困惑したような顔になるが、銀次は首をきつく横に振ってきかない。
一度言い出すと、かなりの強情っぱりだと知っているから、蛮はそれをいつも押し通させてやりたくなる。
だからといって、こういう時まで自分は銀次に甘いのか。と半ば呆れながら再認識する。。
達してしまいそうになるのを必死で耐えて、思わず涙目になる銀次の額に、蛮はわかったと1つキスを落とした。
「来いよ」
持て余す熱の解放には、お互いコッチのがいいだろうと蛮が銀次を腕を取って引き起こした。
横たわっての方が銀次は楽だろうが、とことん求め合うには互いに抱き締め合える方がいい。
「・・うん」
蛮の背中に両手を回して抱き起こされて、どうにかこうにか銀次が蛮を跨いで膝立ちになる。
節々と、身体中の傷が同時に痛むが、それは今はもう気にならない。
僅かに顔を歪ませただけで堪え、蛮の手に乱暴に下肢を剥き出しにされても、小さい悲鳴だけでそれも堪えた。

今は、ただ。欲しいから。
どうしようもなく。
それと同じくらい、蛮も自分を欲してくれているのがわかるから――。

膝で止まる衣類を自分で足から抜き、下肢だけを全部蛮の目に晒すという(普段だったら大騒ぎして抗うだろうが)羞恥にも耐えて、銀次がズボンの前をはだけた蛮の腰の上にゆっくりと身体を落とす。
まだ触れられていないそこを解そうとする蛮の指を、丁重に断るように静かに押し戻して。
「―――ァアッ!!」
「・・無茶すんなって・・・コラ」
いきなり蛮を自分の体内に埋め込もうとして、苦痛に跳ね上がる銀次の腰に手を添えると、蛮が困ったヤローだと小さく呟いて白い腹に唇を寄せる。
「慣らしもしねぇでいきなりじゃ、痛ぇのに決まってんだろ」
「・・・・・って」
「わあってる・・」
早く蛮の炎を鎮めたいと、その右腕のあるものを解き放ってあげたいんだと、焦る銀次の気持ちが蛮には伝わっている。
言葉などにしなくても。
滑らかな双丘を宥めるように撫でながら、そこをゆっくりと開いて、より受け入れ易いように手を貸してやる。
そして細い腰を両手で支え、それを助けながら、ゆっくりと繋げた。
「・・・・・・・あ・・あ・・・!」
「痛てぇか?」
「だい・・・じょう・・ぶ・・」
「でもなさそうだがよ?」
「へい・・き。うご・・・いて」
「――力、抜け・・」
「・・・・ん!」
開いた内腿から膝の内側まで、ぴりぴりと緊張が走るのがわかる。
ゆっくりと身体の奥深くに打ち込まれる燃えたぎるような熱を感じながら、銀次が蛮の首に両の腕でしっかりとしがみつく。
「ア・・・・・・ア・・・・・ん・・・・・はああ・・・ぁあ・・・!!」
両手は腰を支えてやらないと、そのまま背中から倒れてしまいそうで、蛮は、痛みに歪む顔を見上げながら、身体の傷痕に1つずつ舌を這わせる。
痛みとともに、ぴりぴりと弱電のような感覚が蛮の舌のなぞる場所から生まれ、銀次が甘い嬌声を上げた。
律動が次第に早くなり、身の内の質量に慣れた銀次の内部が快楽の場所を暴かれ、銀次がその刺激の強さにきつく首を横に振る。
汗が飛び散り、快楽の深さにひっきりなしに漏れる声は、もう叫びに近い。
互いに打ち付けられる腰は、体内からくる熱に内側から溶かされそうだ。
「銀次・・」
乱れる銀次を見られることはそうはないから、蛮はそれだけで目の保養だとほくそ笑む。
しがみつかれ、肩口の傷を噛み付くように銀次が含むと、それを咎めるわけではないが、”痛てぇよ”と笑って顔を上げさせ、蛮がその細い顎を下から噛み返すように口を合わせ歯をたてた。
銀次が、”やめてよ・・ぉ”と笑って、それを逃れて蛮の頬にキスを落とす。
そして軽く見下ろす形になって、その紫紺と瞳を合わせた。
銀次の琥珀はもう、快楽の余り潤みきって、とろんとしている。
キモチよくてたまらないという酔いの回った瞳に、蛮が満足げに笑むと、一気に追い上げるようにしてその速度を早めた。
「ア・・・・ア・・・ぁあ・・・! んあぁあ―――・・・・!」
一際高い声を上げて銀次が登りつめ、同時に蛮もその体内深くに迸る焔を解放していた。









息を整えるまでに、かなりの時間を要した気がする。
まだ身体中に熱を持ってはいるけれど、それはもう最初にあったものとは全くの別物だ。
蛮の右手から蛇が消え、銀次の指先からも帯電はなくなった。

それでも未だ浅く身体を繋げたまま、互いの背中に腕を回して、確かめるように瞳を合わせる。

「おさ・・・、まった・・・?」
「ああ・・。テメエこそ、どーよ」
「うん・・ 大丈夫・・」
「そうか・・」
「うん・・」

瞳でしばし会話をした後、唐突に銀次が、ふぁ〜と脱力したように蛮の首に腕を回し、その頭を抱くようにしてこぼした。
「蛮ちゃん。オレは、もう・・・」
「ん?」
「もう・・・ね」
「もう? 何だよ?」
「もう・・・おなか、すいてすいて――」
「・・・・・・・・・・・・・・・ぁあ?」

ゴチ!

「いたぁ!! んで殴んのー!」
「色気ねえんだよ、オメーはよ!」
「だって、本当におなかすいて、もうぐーぐー言っちゃって・・・」
「口じゃ、あんあん言ってたがな」
「ばばば、蛮ちゃん!」
「オラ、もっかいやんぞ!」
「ええっ、まだやんのぉ」
「おうよ!」
「ちょっ・・蛮ちゃんっ!」
言うなり腰をくいっと入れられ、銀次がかあぁと赤くなる。
「ちょ、ちょっと、蛮ちゃんっ! ま、待って」
「おら、第2ラウンドは、もっと動けよ」
「無理、だってばー! オレ、もうヘトヘトなんだよー?」
「コッチだってヘトヘトだっての」
「だったら、別に、しなくっても・・・いい、のに、」
「テメーだって、まだしてぇんだろ」
「言ってないよぉ、オレ、そん、こと・・・! あぁ!」
「頑張りゃ出来ってよ」
「そんな、ことない、ってば〜 オレ、もう、すっからかんだよお〜!」
「あ? すっからかんってよ、オメー―・・」
銀次の言いように思わず動きを止めて顔を見、それからやおら吹き出す蛮に、銀次が真っ赤になって反論する。
「だってね、だって、蛮ちゃん! ねえ、もお、笑ってないで・・・! あン・・」
「おう、チョーシ出てきたじゃねえか。すっからかんにゃ、まだ早えだろ」
「いえ、だから、そうじゃ、なくて、ですね。ああもう、ど――して、そんなに元気なの〜〜!」


いつもの調子が戻ってきたことに、蛮が心の中でどこかほっとして銀次に笑う。
こんな体勢で笑わないでよーと悪態をつきつつ、銀次も笑っている。

――戦いの焔を互いの熱で鎮め合って。




例え、右手に毒蛇を飼っていても、その体内にイカヅチを抱いてはいても、
そして、それがどんな宿命を呼ぼうとも――。
こうなってしまうと、なんだか関係ないという気さえしてしまう。

コイツと一緒なら、たぶん何処へ行っても、何処へ堕ちても、それが奈落の果てでもきっと、こんな風に笑っていられるんだろう。
蛮が思う。
銀次も思った。
蛮と一緒なら、天国もきっと愉快なところになるだろうし、地獄の一丁目でも面白楽しくやってけるだろう、と。

二人一緒なら。
そこが例えどんなところだろうと、きっと「バラ色ノ世界」になるんだろう――。




















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メージュ11月号(だっけ?)の「バライロノセカイ」ってタイトルの中嶋さんのイラストをうっとり見ていたらば、こんなとんでもない妄想に発展してしまいました。ぼ、冒涜してしまい、たたた大変申し訳なく――。
(一応最終回を迎えたアニメ特集のタイトルなのですよね? バライロノセカイって・・。)
きっとこのタイトルで、お話書かれてる方多いんじゃないかなあって思うのですが。思い切って使ってしまいました。恐れ多いけど!
こういうエロってどうかしら。少し積極的ぽい銀ちゃん。「獣のように」書きたかったんですが、蛮ちゃんがそうなってくれませんでした。またリベンジを・・!