パラガスxブロ母2-オンセン惑星湯けむり超慰安旅行そのD

-オンセン到着・・・-


「・・・ふ〜、かりふ〜」
ん?どこからかレスタさんっぽい声が聞こえる
視界は真っ暗だけどはっきりと聞こえる
変な夢を見たせいか、レスタの声に少し安心する
とはいえなぜか視界はいまだ真っ暗夢なのかな?また暗いのはいやだなぁ
そんなことを思っていたら
「着いたよ〜、起きないなら置いてくよ〜」
・・・置いていく?置いてきぼりはいやだ!!
「ま、待って!」
私は声を上げる
あわてて起き上がる
感覚が先ほどと違いすごくリアルだ
「はっ真っ暗!?」
顔に手をやる
アイマスクをつけられていたようで
あわててはずす
室内照明がまぶしい
それもまもなく目も慣れて状況が見えてくる
周りにはレスタやジオ、レンが取り囲むように私を眺めていた
「やっとおきましたね、カリフがこんなに寝る娘だとは思わなかったよ」
結構長く呼びかけていたらしく
レスタが少しあきれ気味で疲れた表情をする
「寝る子は育つか・・・にしし」
レンが言うとつられるようにジオが笑う
寝起きがちょっとぼんやりするが
すでに船は観光惑星オンセンに到着し
観光案内や降機のアナウンスやが流れている
「ほら油売ってないでさっさと降機しな」
セミサ所長が声を上げる
その声に皆あわてて荷物を手に取るとともに部屋を飛び出した

「ほおおお・・・」
私は声を上げた
宇宙港をでると観光惑星らしく商店が広がっている
所々オンセンの名の通り温泉の湯気が立ち上っている
もっと近代的な町並みかと思ったら
古めかしい木造の建屋が立ち並んでいる
待ち行く人の服装もなにやら動きにくそうな服を着ている
袖口が大きく前が開いているゆったりとした服を腰周りから紐で結んでいる服装をした人が多く見られる
この服装、オンセン商店商会のサービスで貸し出しているそうだ
ちなみにどこかの辺境惑星の町並み、服装を真似ているらしい
「さすが観光惑星・・・」
そう思ったところになにやら甘いにおいが
お土産用のものだろうか商店の所々に蒸し器が置かれており湯気が立ち上がり甘いにおいを漂わせる
機内食を食べ損なったせいかぐうとお腹がなる
とはいえホテルに付けば食事が待ってるだろうし
ここで食べるとホテルでの食べる楽しみが薄らぐ
我慢すべきか考えていたところ、手配したホテルから迎えのバスまで少々時間があるらしい
それまで近くで自由時間となっていた
待合室にはセミサ所長とプルアさん、宇宙酔いで死に掛けのルーケが座って待っている
ほかの人たちは商店街のほうかな?
「カリフ〜」
呼ばれたほうを向く
「えへへへ〜どう?似合う?」
レスタはかわいらしい模様の付いたゆったりした服に着替えていた
「どうしたの?その服?」
「この服、ユカタって言うそうだよ、オンセンではこれが普段着というか正装らしいですよ」
来ている服を私に見せるためにくるくる回るレスタ
「そこで借りれるそうですよ、ホテルで回収してくれるらしいです」
レスタが説明しつつ、借りた場所を指差す
どうやら案内所サービスの一環らしい、さすが一等惑星
「カリフも借りたら?かわいいよっ、あわわ」
レスタがつまづきそうになる
「・・・私はやめとくわ」
やはり少し動きにくそうな服を着るのはやはり抵抗がある
アンダースーツだけのほうが動きやすいのだがさすがにアンダースーツのみだと場所によっては注意される(経験済み)
なのでゆったりとしたワンピースを上から羽織る格好である
しかしこのワンピースの格好もかわいいと思っていたのだがレスタからは子供っぽいといわれる始末
あまりファッションや化粧には縁がないだけはある
しかもしつこくレスタは浴衣を着るよう薦めてくる
レスタはどうしても私にユカタを着せたいようであったが
乗り気でない私にあきらめたようで
しばし駅前の通りを二人でうろうろ
観光惑星なだけにみやげ物屋や飲食店が多い
ぐううう・・・
私のお腹が大きな音を立てる、さすがにおいしそうなにおいがするとお腹が鳴る
その音はレスタにも聞こえたらしく
「・・・そういえば機内食、食べてなったんだっけ?なんか食べる?」
「う〜ん・・・ホテルに着けば食事があるだろうし・・・」
レスタの心配をよそに私はホテルの食事が結構楽しみなのである
ホテルの食事は豪華でおいしいし・・・
前にパラガスにご馳走してもらった料理が脳裏に浮かぶ
じゅるっ
おっと危ない、よだれが・・・
あまりの空腹とリアルな妄想によだれがたれそうになる
「か・・・カリフ?」
よくわからない私の表情に困惑気味のレスタ
空腹も結構きているので妄想がより膨らむ




つづき