邂逅の旅 姑射山大定寺 北海道の夕日: 制作 SENSET MEMORY

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本尊 弘法大師
開基 鍋島直澄公
建立 慶長年間


  佐賀県藤津郡嬉野町

交通機関
  JR佐世保線武雄温泉駅から
  JRバスにて嬉野温泉下車。

付近名所
  嬉野温泉、椎葉山荘、嬉野パークホテル
  嬉野茶、吉田焼窯元 


わけのぼる はなのうてなの のりのやま
           だいしのめぐみ うけてうれしき



縁起

当山は慶長年間に藩主鍋島直澄公が開基となり、権大僧都阿金和尚の開山と伝えられている。永代米穀数十石を毎年修繕費として下附され、鍋島藩の祈願寺として法燈隆照をなす藩の厚い庇護を受けていた。明治四年の廃藩の際に寺領没収され、その後の資助が絶え、堂宇朽廃す。
明治十二年嬉野街より当地に移転し、鍋島藩ゆかりの吉田焼陶業の繁栄と領民の福祉、また故鍋島直澄公の霊牌を安置し祈願所とされている。
嬉野の地名起源伝承は、神功皇后説が主流をなしているが、別説に「弘法大師大同二年入唐求法御皈朝の砌霊山を開き諸佛諸場安置の時、この山嶽に廻り来り、巌堀に見給うに悪魔悪獣住めり。これに因って岩山に吾が姿を残し置き定めて人むらと成る可き旨案念し、松に腰を休め、自らの姿を自作し、石室に納め、ああ嬉野と歓喜あり。故に世人に伝う。嬉野と唱うと。」
その弘法大師御親刻の尊像は永代秘佛とされ安置し現在に至り大師の利益大なり。
山門に掲げられている山号額は東郷平八郎閣下の真筆である。

         九州三十三観音霊場会編「九州三十三観音めぐり」より
           10.19.2003

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