邂逅の旅 吉原山鶴林寺 北海道の夕日: 制作 SENSET MEMORY

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l 本尊 薬師如来
開基 松井賽掌僧正
建立 大正十三年


  佐賀県唐津市和多田一区中

交通機関
  JR筑肥線和多田駅下車徒歩十分。

付近名所
  唐津城、唐津シーサイドホテル、
  曳山展示館、鏡山、虹の松原、唐津焼


きてみれば ここにも月の 吉原や
           子安のちかい うつる尊さ


縁起

九州の最北端に位置した唐津は玄界灘に臨む港町で古くから大陸と日本を結ぶ海洋の要港であった。海岸に沿って八キロに及ぶ虹の松原は、日本三大松原の一つで景勝に映え、其の奥の鏡山は佐用姫の哀しい伝説がある。
其の伝説の飛石のある高台に鶴林寺がある。大正十三年四国香園寺子安講肥前支部として発足し、爾来紆余曲折して来たが、昭和九年山岡瑞円大僧正の命に依り松井宝掌師が継ぎ子安大師誓願の安産、子育、お身代り、病気平癒の加持祈祷によって一切の人々が我が子と抱き、慈みお救いくださる佛天の加護のもと、各地にお利益を受ける人多く、庶民救済の道場として昭和二十二年寺号を鶴林寺として開山した。
戦後の社会不安の中での宗教活動は困難を極めたが、弘法大師の教えを実践しながら昭和二十九年本堂を建立し、五十九年信徒会館及び庫裏建立すると共にぼけ封じ観音を建て、現代社会の幼少年教育と健全育成に努め、又老人社会の老人の安心の寺として共々努力致している。
現在吉原山の子安さんと愛称されているが、生まれたときから生涯を有難いと感謝し、合掌の出来る信仰を教化して、世の光明を願いつつ万進することが、宗教家としての努めであると話されています。

         九州三十三観音霊場会編「九州三十三観音めぐり」より
           09.28.2003


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