歌う ふるさとのこの歌
故郷を知らぬ子を抱えて
歌う いつまでもこの歌
まだ来ぬ夜明けだけ求めて
響け堆く空へ この子らの歌よ
例え全ての声が幻でも
荒ぶ 町を駆る風音
子供の笑う声かきけし
焼けた窓越しの青空
あの日の寒空に似ていた
繰り返す戦火の風
また故郷は消え
そして誰かが”また”
繰り返す戦火の風
また泣きじゃくる子宥め母は笑う
「愛しい子らよ いつかまた歌おう」
やがて死に絶える命でも
誰もが生きたいと願うと
歌う 穢(けが)れなき祈りを
例え聞く者がおらねど (繰り返し)