終わる夜に答えを出した、万事において答え無しと 誰かの為に尽くすのみと君は言う、そして散って行くが定めと それが答えなのだと。止めるだけの答えが無かった、悔やみ抜いた末に私には答えすらない あの時、君を止めるだけの言葉が欲しかった。 ただ、人は答えを求め生きていく 例え絶対の答えなど無くても 漂い彷徨い散るが定めと知りつつも、求める腕は数多と知れぬ。 帰り際逃げ道の土を濡らすのは誰の涙だっただろう 迷うからいけない、英断を下すべきだったと誰もが悔やんだ 英断を下して死ねばよかったのか 畦道は暗く遠く見果てぬ夢のリアルな終わり その中で、私はその答えだけは間違っていると気付いた。 ただ、人は答えを求め生きていく 正義の定義、不老不死、生きる理由に全ての理想 手にしたところで意味も無いもの、そんなものを人は追う 手にすることに意味はなく、追うことに意味があるのだと。 誰もが求めるけれど、されど私は悔やむ。 今、私が何よりも欲しいのは、彼を慰めるさり気無い言葉だった。