<神様とひとり> 遙かなる時に一人の冒険者 眼下に小さな町を残し 剣と共に旅路を行く そこに雪が降った 小さな雪が しんしんと 小さな神様が 舞い降りるように 寒いですか? ……はい 寂しいですか? ……いいえ 冒険者は空を仰ぎ見る 一面の青空のなか 雪が降り続く 奏でられる彼の歌 そこに雪が降った 小さな神様は 涙を流す 歌う冒険者は 小さく笑う 寂しく ないのですか? ……いいえ 私のそばには あなたが居ます それは 青空の雪 空の涙が止まった日 あたたかい北のの冒険者と 小さな雪の神様の 冒険譚