<思い出と未来の狭間> 波の凪ぐ海を見つめ 孤独の奏でる闇のなかで 己を抱きながら 奇跡を待つ (むかしはさびしかった)  何時しか闇の鎖は解け  私は目を開ける (闇から覚めるのは酷く眩しい)  初めて晴天と快風を感じ  私は野を駆けた (かけっこなんて知らなかった自分を、恥じてみた)  疲れたら思い切り息を吸って  私は仰向けに倒れた  草が、やわらかい (幸せはすぐそこにあった) 巡り会え 出会うべき人と 重ね合え 二つの腕を 探し出せ その宝を 一陣の風が巡り 靡く花畑のなか 大好きな腕に抱かれて そっと眠ろう