猛->@現在、世間では悪魔を差し置いて北朝鮮の動向が連日放送されています 猛->@海軍を集結させているだの、弾道ミサイルの封印を解いただの、国民から志願兵を集め始めただの、それはもう大騒ぎです 猛->@これに対し、アメリカと日本が連名で『日米安全保障条約第五条に基づき、自国の防衛を行う』ことを国際連合に報告。 猛->@沖縄駐在のアメリカ海軍が日本海上に軍艦を展開、海上自衛隊も日本海にイージス艦を配置し始めます 猛->@国内でも自衛隊による警告活動や避難訓練が繰り返され、本格的に準備態勢が整え始められます 猛->@アメリカからの援軍を要請したと言うニュースも流れますが、そちらは芳しくないようです 猛->@アメリカ国内ではかなり大勢のキリスト教徒が『悪魔に加担した日本を非難』しており、巨大なデモ活動が展開。補給物資の提供拒否などが起きているようで、足並みが揃っていません 猛->@もしかしたら……アメリカは早々に日本から手を引くかもしれません。 猛->@そんな不安と緊張感が高まる中、本格的な戦争が今、始まろうとしていた。 猛->@ 猛->@ 猛->@皆さんは前回作戦の報告をしに支部に戻ってきた場面から始めていただきます 猛->@場所は司令室、相変わらずさくらとの対談です 猛->@さくらは複雑な表情で皆さんを待っています 猛->@では、開始です 猛->@ 猛->さくら>……お疲れ様です。報告は既に受けていますが、もう一度詳細な報告をお願いします 猛->@(内容はかくかくしかじかで飛ばしていいですよ) 文子->はい、では私が…(かくかくしかじか、と細かく報告する) 珮李->連中、光学迷彩使ってたんだよなぁ…。その上全体的に常人の動きじゃなかったし。 猛->さくら>……やはり、そうですか。ありがとう御座います 猛->さくら>皆さんを襲った二人組みは恐らく第七小隊のメンバーです 文子->第七小隊?…つまり、月光の能力者ですか? 猛->さくら>ええ、あそこは報酬目当てにのみ動く能力者が集められた隊です、可能性は高いでしょう たつき->まあ光学迷彩を使っている時点で月光関連なのは間違いないだろうがな 珮李->…そんな連中集めた時点で駄目な気配するんだけどもっ。 文子->…なんとしてでも能力者を集めたかったのですね… たつき->元々そんなに数が居るわけじゃないしな<能力者 たつき->そして、能力者の人格が必ずしも良いものとは限らない…。 猛->さくら>人材が足りませんでしたからね、それにこちらも必要以上の庇護をする必要もなく契約は結びやすかったということもあります。いわば傭兵ですね 珮李->まぁ確かに、多少難のある連中ばっかりだからね能力者って。 猛->さくら>その分厳しい情報規制のかけられた隊だったのですけどね、装備品にも発信機がつけられていたはずですが……無意味でしたか 猛->さくら>(『月光』のメインデータバンクにつなぎ、モニターに2枚の写真を映し出す) たつき->(モニターを見)これは…? 珮李->リスクを承知でって事かぁ…(肩を竦めつつモニターに視線を向け) 文子->…(無言でモニターを見る) 猛->さくら>体内の電流を操作及び強化して放出することのできる『黒江・庵』 自分の周囲の重力を自在に操ることのできる『鳩島・瑞樹』。報告から推測するに下手人はこの2人でしょう 猛->さくら>丁度一週間前から有休の申請がされています、まめなことですね 珮李->有休使ってまで別のバイトとは…お仕事熱心な事で。 文子->よほどお給料のいいバイトなのでしょうね…感心できませんが 猛->さくら>退職金はもらえない覚悟でしょう 珮李->それよりもいい稼ぎになるんだろうねあっちは。 たつき->出資しているのは例の爺か…。 猛->さくら>恐らくは、そしてまた彼は儲けるのでしょう……(と、さくらが言ったところでモニターが急に切り替わる) 猛->@そこに移ったのは眼鏡をかけた青年の顔……見覚えがある。いや、何を隠そう『月光』の宗主、霧咲真その人だった 猛->霧咲>「突然申し訳ありません、音声または映像で失礼します。『月光』に所属する皆さんにご連絡があります」 たつき->連絡とは? 猛->さくら>いえ、受信のみの映像のようです 猛->霧咲>「東京支部の皆さんは既にご承知でしょうが、つい先ほど東京の六本木ヒルズ上級に巨大な”孔”が出現し。そこから大量の悪魔とその使い魔が出現していることが確認されました」 猛->@ミス、上空に 猛->霧咲>「その数は大小合わせて3000体程であり、現在も増加しているとのことです。突然のことですが我々『月光』はこの事態を看過するわけには行きません」 文子->三千体…大量、です 猛->霧咲>「よって、陸上自衛隊と協力し、全支部の能力者を集結させ、この大量の悪魔の一掃作戦を行います」 猛->霧咲>「恐らく”孔”を封じるまで悪魔の排出は止まりません、そのためにも全力で事に当たらなければなりません。これは一刻を争うものです」 たつき->何となく誘われている感じがするが、放っておくわけにも行かないしな 珮李->そんな団体さんに出てこられて放置できないもんね。 文子->…出来る限り、倒さなければ… 猛->霧咲>「全国の支部長は能力者メンバーに収集をかけ、東京支部へと集合して下さい。また、非能力者部隊は管理区域の安全維持をお願いします」 猛->霧咲>「報告は以上です、詳細は支部長に送信して有りますのでそちらで確認して下さい。皆さんのご協力を切に願います」 猛->霧咲>「悪魔にこの国を渡すわけには行きません。共に戦いましょう。……それでは通信を終了します」 猛->さくら>(転送されてきたメールに目を通している) 珮李->…相変わらず宗主のくせに腰が低い人だ。 猛->宗主じゃなくて中間管理職だよな、あれ たつき->その分、親しみは持てるけどな。 文子->…初めて見ましたが、かなり良い人そうです 猛->さくら>……なるほど、悪魔もこの機を逃すつもりはない。いえ、恐らくは楠治朗と繋がっているのでしょうね…… 珮李->コンビーフを隠し持ってたりするくらいにはいい人だよ。 猛->コンビーフは実にいい人だよな(ぉ 文子->こんびーふ…非常食ですか 珮李->うむ、まぁコンビーフの頼みだしいかないと(ぇぇ) 猛->代名詞までいったか…… たつき->食べ物系が多いな<代名詞 猛->コンビーフ・霧咲か 珮李->宗主って呼ぶよりフレンドリーじゃん(ぁ) 文子->美味しいのは良い事です(良いのか) 猛->その頃の霧咲>へっきしっ!! ……? 旋->隣に居た月光>うおぉぉい唾が飛んだぞコラァッ!(どごーん←打突音) 猛->さくら>なにか今白昼夢が……ともかく、まずは現地に向かいましょうか たつき->ああ、了解だ。 文子->了解しました 珮李->疲れてるんじゃないのかい?(ぁ)ん、行こうか。 猛->さくら>肉体的疲労はまだ許容範囲内です、……これから、戦争ですね 猛->@ 猛->@ではここで一端カット 猛->@場所を東京に移しましょうか 旋->@あ、ちょいと其の前に一つ。 猛->@はいな 旋->@霧咲さんに陸軍シーンでスピーチしてもらおうと思って居るので宜しく頼むぞぃ 旋->@スピーチっつーか渇入れだが。カッコイイの頼むぜ。 猛->@スピーチっすか、了解 珮李->@がんばれコンビーフ 旋->@うむ。それじゃシーン進めてもらってオーケーですよ 猛->@では東京ビッグサイトにずらりと集結した能力者たちにビシッといってやりますよ 猛->@冬コミの準備が所々にしてあるとかそーゆー部分はキニシナイ方面で 猛->@ 猛->@全国の能力者を一箇所に集合させるとおよそ1000人ほどの部隊となる、そのどれもが細かな小隊として管理されているのはかなりの強みとなるだろう 猛->@加えて陸軍からも1,000人規模の大隊が援軍として到着しており、同時にやってきた数十台ものトラックと戦車が能力者たちに物資を配給させている。 猛->@その中で、霧咲は両軍を一箇所に集め。このビックサイトの2階でスピーチを始めた 猛->霧咲>この国は今、毒されようとしています 猛->@マイクがなくてもよく通る声は早朝の空気をピンと張り詰めさせるかのような、真摯な響きを孕んでいた 猛->@今、悪魔が日本に攻め込んで来ている。その事実が氷を敷き詰めたかのような静寂を読んだ。……誰もが、彼を見上げている 猛->霧咲>今、悪魔がこの日本を……いえ、日本を拠点に世界を食い尽くそうとしています。これを許していいものでしょうか? 猛->霧咲>いけません! 断じて、これは否です! この悪魔の傍若無人な振る舞いを許せば、今の世界は二度と手に入らない場所となるでしょう。 猛->霧咲>今こそ戦うときです! 我々が血肉を賭して守ってきたものを、守りきるときです! 猛->霧咲>『月光』の皆さんも、自衛隊の皆さんも、共に手を取り、協力して同じ悪魔と言う敵を打ち倒しましょう。 猛->霧咲>もうこれ以上、喪うものを増やしてはいけません。 猛->霧咲>敵は六本木ヒルズにあり! 人類がそう簡単にくたばる生き物ではないということを奴らに分からせてやりに行きましょう! 猛->霧咲>私はこれが悪魔との最後の戦いになることを予感しています。皆さんの奮闘に期待しています、以上です。 @――ソレの最初は、白い生地に落とす一滴の墨汁のように。 @――ソレの始まりは、一滴より滲み出す欠陥にも似た亀裂のように。 @――ソレの、進行は、亀裂から溢れ出す泉のように、広がっていった。 @……ソレの色は、黒。闇さえ己の手にした、漆黒の使者。 @人々が笑い合う、暖色のオレンジに似た輝きも。 @人々が零す、熱き感情を示す熱き赤も。 @人々が流す涙の、空よりも蒼い青も。 @世界を覆う緑も、それを糧に生き、これからも生きていく動物の太陽に似たサンライトイエローの魂も。 @全て、全て、全て、全て。 @其の手で黒へと塗り潰し、塗りたくり、全ての色≠破戒し略奪し蹂躙すべく…… @我等、光の当たらぬ者として。光ある者へと牙を剥かん @……溢れた。 @東京の中心に突如として出現したソレを、初めは誰もが言葉を無くした。 @カーテンを破るような亀裂が、何もあるはずのない空へと走ったのだ。 @その大きさは一体どれほどのものだったのか。遠くから見ているものが居れば、それは数あるビルのどれもが針のように見えるほどの、遠近感が狂いそうな大きさだったと証言するだろう。 @其処から、ゆっくりと。本当にゆっくりと、生身の肉を切り裂くような音とともに亀裂は広がっていく。 @其の中に蠢くコールタールのようなモノ達が、全て悪魔だと知った時。誰しもその胸中に、言いようのないほど黒いモノが過ぎった。しかし、ソレで諦めれば、世界は終わる。 @……丁度、その時だったろうか。月光・宗主*カ咲のスピーチが始まり。 @相対する者の胸に、士気の膨れ上がりを感じた時。 @それは、溢れたのだ。黒過ぎる程に黒い、悪意達が。 @親の体内を食い破って飛び出てくる幼虫のよう、と言えるかもしれない。 @もしくはずっと溜められていた、人間の悪意が、世界という名のダムを決壊させたかのような。 @次から次へと、次から次へと、次から次へと。 @悪魔により頻発する怪死事件、先のテレビ放送、日本への批難、住民の疑心暗鬼。募りに募られた『負』は、一足先にこの世へと姿を現していた悪魔達の瘴気を伴い、この世界を一時的にとは言え、一つの擬似的な魔界へと似せた。 @ソレは、あちら側≠ノ控えていた悪魔に、この世界へと現界させるには十分な瘴気。 @彼等は、破戒する。奴等は、略奪する。この人でなし共≠ヘ、この世界を、蹂躙する。 @悪魔共は。出てきてすぐ、この人の世界の空気を思いっきり吸い込み。 @――彼等は世界へ向けて、進撃を、開始した。 @同刻―― @――指示が、次から次へと飛び交っていく。指揮が、この場にじっくりと浸透していく。 @その場は慌ただしく、珈琲を飲むことも煙草をふかすことも出来ない。いや、そんなことはコレが終わってから楽しめばいい。その場を行き交う人の顔には、焦りも恐怖もない混ぜに、準備していた。 @無骨な戦車に銃器に爆薬に。ソレを手に取り、装備としてホルスターに納め、ある者は乗り込んでいく。 @陸軍所属基地・武器庫に、兵は集結していた。きっと此処ではない何処かでも、陸軍も空軍も海軍も、月光≠焉A東京ビッグサイトに行っている同胞達も準備しているだろう。 @全て、コレより行われるコトに目掛けて。 @ヘルメットはOK? ベルトは靴はちゃんと結婚指輪は指に嵌めたか軍隊共。 @空手大会で全国一位に輝いた男も、士官学校を主席で卒業した女も、部隊に三十年も居て未だに少尉な冴えないおっさんも、総じて隊列を組んでいく。 @大尉も少佐も少将も三等兵も能力者も、皆、皆、拳と拳を突き合わせる。 @何処の馬の骨にも分からぬヤツ等に、渡して溜まるか。くれてやるものか、この世界を。自分達の大切なものを。くれてやるのは、鉛球にミサイルに生物兵器だド畜生。 @隊列を組んでいく。拳を合わせたあとに、組んでいく。 @さぁ、ヤツ等を、また闇の底。元居た場所より、もっともっと奥深くへと叩き返してやろう。 @自分達の居場所を分からせてやろう。 @――彼等は冥府の悪意へ向けて、迎撃を、開始した。 猛->@その後、各々支部長から招集がかかり。中隊(200人ほど)規模の隊に分かれて東西南北から六本木ヒルズを取り囲む進行ルートが説明された。 猛->@大まかに悪魔の拡散を防ぐ部隊と”孔”を塞ぐ部隊に分かれており、名古屋支部の第13小隊は”孔”を塞ぐ突入部隊に抜擢された 猛->@作戦はすぐに実行され、自衛隊の車両を使って能力者たちが運ばれていく…… 猛->@目指す六本木ヒルズの上空は、晴れているのに曇っていた 猛->@ビルの頂上がまるで富士山の頭のように、黒い雲に覆われている。その周囲でまるで蚊柱のように羽を持った悪魔がうじゃうじゃと飛び交っていた 猛->@さくらはトラックから降りると、その光景を見上げて苦々しい表情をした ないんだよな? 珮李->(見上げ)…夢みたいな光景だ。悪い意味でだけど…。 文子->気持ちが悪い、です…(見上げ、ぽつりと たつき->遠くから見るとまるでG…いや、なんでもない くれればOK たつき->あれを突破しなくてはいけないんだよな。 猛->きっと中にもうじゃうじゃ居るんだろうな…… てあるが。コレ以後なんてのはないですよ 珮李->一歩足を踏み入れたらまさしく異世界状態だね たつき->想像したくないな…。 文子->…でも、行かねばなりません 珮李->そうだね…あ、猛、中であんまりボケないようにね(ぁ) たつき->猛のボケは天然だから、あまり注意しても直らないと思うが(ぁ 文子->無意識の産物です(ぁぁ 猛->ボケないように気をつけるっつーか俺に出番が来るんだろうか…ぁぁ 珮李->出番は待つものじゃなくて作る物だよ(ぁ) 珮李->っていうかよく考えたらキミ、タナトス戦以降怪我が多いし。またアフロになってもしらないよ。 猛->なっ、アフロは素晴らしいんだぞっ!? 珮李->もさっとしてるだけじゃんっ! 文子->なったら虎刈りにします。バリカンの準備を… 猛->あれとノリノリのダンスを組み合わせれば悪魔でもイチコロだっ 猛->何故虎刈りっ!? たつき->実演してみるか?<悪魔でもイチコロ 文子->バリカンの扱いに慣れてないので…(あくまでバリカン使用するつもり たつき->というか、イチコロって死語だよな…? 猛->ボケると珮季が怒るんでやめときます(ぁ 珮李->いや、マジで悪魔の前で遣ったらそれはそれで惚れるかもしれない 珮李->そこまで突き抜けたネタには。負ける(ぁぁ) 猛->命は惜しいがやる価値はありか……(ぉ 文子->やるのですか 珮李->下手をするとラストダンスになるね(言い方だけカッコイイ) 猛->ラストダンス……!(キュンときたようだ) 珮李->Σ何か琴線に触れたっ!? 旋->@――そんなこんなで皆が雑談している間に。他の支援部隊などが何処かで到着し、交戦を始めたのか。硝煙と、鉄の臭いが、徐々に発せられ始めた) 猛->ふふふ、やるぜ。やってやるぜ……! 猛->さくら>始まったようですね 珮李->何か変な気合入れちゃったけど。…いよいよみたいだね。 文子->私達も行動しなくては… 旋->@見れば、ヒルズの向こう。コールタールのように不気味に漂っていた悪魔達が、柱のようになり裏側へと殺到している。西でも、東でも……) 旋->@ソレは、暗黒の柱のように。この巨大ビルを中心に、黒魔術の本にでも出てきそうなほど黒く禍々しい柱を東西南北に張り巡らし始めていた) 旋->@悪魔が、次から次へと。紅い目を、黒い牙を、紫の爪を振りかざし。応戦している部隊のほうに行ったり、他のビルへ移動を開始しているようだ) 珮李->…あれの源を断ちに行くのか…我ながらとんでもないなぁ。 旋->@其の間にも。ヒルズ上空に出現している孔≠ゥらは、世界と言うダムから溢れ出るように、黒い悪意£Bが溢れ続けている) たつき->源を断たねば敵は際限なくやってくる。断ち切らないとな。 旋->@孔≠ノ1番近いのは、無論ヒルズなのだが。ふいに、ぶるぶると何かに押さえつけられたかのように、ビルの入り口が振動し……) 猛->さくら>現状ではまだこちらの方が戦力が多いはずですが……(ビルの入り口に目を向け) 猛->さくら>来ました、ね 猛->さくら>皆さん、武器を構えて下さい……迎え撃ちますよ! 文子->了解です(トンファーを構え) 旋->@ ど ば っ 。文字通り、どばっと。回転ドア、自動ドア、手動ドア……ガラスをぶち破り、枠を踏みしだき。ちょっと欝になりそうなぐらい、黒いモノが溢れ出てきた) 猛->@ビルの入り口に向かって駆け出すさくら、その背後で陸自の部隊が扇状に展開し銃器を構えている 猛->うわっ、キモッ!(踊りながら黒いモノに突撃していく) 珮李->っまた団体さんだ…(銃剣を抜きながら突撃) 旋->@ソレは全て、人間の骨格に、最低限の筋組織と眼球だけがくっ付いた異形。全員、ボロを纏い、その手にはソレゾレやっぱりボロい獲物を手にして居る) たつき->本当に踊ってるし…(チャクラムを投げ切り刻みながら先へ進む) 珮李->Σうわ気持ち悪ッ!? 文子->…倒します(トンファーを構えつつ突撃 旋->@眼球どころか脳を含めた内蔵も存在しないボロ共は、向かってくる者目掛けて……。……因みに猛に対してのみ、コサックダンスを踊りながら飛び掛っていったーっ) 猛->Hey! YOUたち、一緒に踊ろうZE!(踊りながら素早く回転し、棒を振り回しつつ悪魔と応戦開始) 珮李->……なんだろうあのノリのいい悪魔(獣化進行中) 文子->きっと前世はロシアの方です(トンファーで素早く殴り、時には蹴りを入れながら) たつき->…生前ダンサーだったんじゃないか? 珮李->どちらにせよご陽気さんだ(手近に悪魔に切りかかり) 猛->なっっっ!! 強いっ!!(コサックダンスが放つ強烈な蹴りを辛うじて躱し、かすった頬から血が垂れる……それを拭い)負けるかYO---っ!!! (ムーンウォークで体当たり気味に突撃突撃) 旋->@かたや鎌、かたや剣、かたや拳。次から次へと飛び掛ってくる悪魔はしかし……地面に、獲物が触れれば。その地面が、勢いよく、爆砕する…ッ。…雑魚には違いないが、ただの雑魚ではないようだ) たつき->ムーンウォークで体当たりって…。 珮李->…ッ今まで相手してきた雑魚よりはよほど強いみたいだね…。 文子->なかなかの雑魚さん、です(手近な悪魔に殴りかかり) 旋->団体悪魔コサック組>『Hey! Hey! Hey!』(団体にモノを言わせて、ムーンウォークでバラバラにされた仲間ごと。猛に、カポエイラ風味にハイキィックかましたりしてる) 旋->団体悪魔普通組>『……』(あっちと違って、こっちは無駄に強い膂力で武器をぶん回し。砕かれた仲間の身体さえ隠れ蓑に襲い掛かってくる) 珮李->…楽しそう(猛のほうをちらりと見つつも攻撃を避け再度切りかかったり) 文子->あちらに混ざってしまったら色々と、駄目です(攻撃しつつ、敵の攻撃を避け) 猛->フッ、俺に惚れるなYO!?(三拍子のリズムで三連続の蹴りを放ち、カポエイラ風の蹴りをリズミカルに相殺していく。その動きは激しく争っているようにも、仲良く踊っているようにも見えた) たつき->というか一緒の仲間と思われたくないんだが 旋->@(避けられたり捌かれたりしている武器でさえ、風圧で髪を持っていかれそうなほどの強風と化す。こんなもの、まともに受けるのも勿論、防御しても致そうだ) 珮李->……何故だろう…本当にかっこよく見えてきたなぁ…(ぁぁ) 旋->団体悪魔コサック組>『Hey! Hey! He――』(猛に吹っ飛ばされた一体が、偶然、さくらの胸にダイブったりして) 文子->微妙、です(避けたのだが、髪が少し千切れる) たつき->あ 珮李->あ 文子->あ… 猛->HAHHA――!!(もう何の踊りか分からない。ブレイクダンス風に逆立ち高速回転して、竹とんぼの如く開いた足を回転させて自分を囲む悪魔達を纏めて蹴り倒す) 旋->団体悪魔コサック組>『……フッ』(小さいな、とでも言いたげに、笑いやがった) 猛->さくら>……… 『びきっ』 (←なんか音がした) 珮李->まずいっ…文ちゃん!たつき!(さくらから)離れるんだッ!!(ぁ) たつき->判ってるっ!(既に逃げる用意していた) 文子->解りました(すたこらさ、とさくらから距離置いた) 珮李->(行く手を阻む悪魔を裁きつつ避難) 旋->団体悪魔コサック組>『……ワットゥ?』 猛->さくら>これは、最終決戦用だったのですが。いいでしょう、そんなに見たいならこの場でお見せします……! (さくらがコートのファスナーを下ろし、それを広げると) たつき->あの悪魔…普通には死ねないな(避難避難) 猛->@裏地にはこれでもかってぐらいの爆薬類と、数多の刃物、そしてどうやって隠してたんだと突っ込みたくなるような巨大な銃器がぶら下がっていた 珮李->……あれ、さくらってあんなキャラだったっけ。 文子->胸の大きさは言ってはいけない禁句です… 猛->さくら>誰が貧相な胸ですかっ! まな板ですか!! カルデラ体型ですか……!!!(そこまで言ってないが。両手に散弾銃を抱え込むと、ズドーンとぶっ放し始めた) 旋->団体悪魔コサック組>『フォーーーーー!!!?』(爆薬や爆風を受けて次々吹っ飛ばされていくコサック組) 珮李->うわー。歩く武器庫みたいになってるねぇ…(ぁ) 文子->最終兵器支部長です(ぇ 旋->@(そりゃもう千切っては投げチギっては投げって感じで、普通組まで巻き添えに、『フォー!?』とか言いながら一掃されていく悪魔達) 珮李->…さすが雑魚、悲鳴もショッカーっぽい…。 猛->さくら>殲滅、殲滅、殲滅ですっ!!(米神にバッテンを浮かべてる支部長、○イア人並のオーラを巻き上げながらその辺に景気よく手榴弾を豆まき。一泊の後に、そこかしこで火柱が巻き上がった) 文子->…暴走した最終兵器支部長です…怖いです(ぁぁ 旋->@ちょっとした祭のパレードみたいになって、壊されていない窓ガラスまで手榴弾の衝撃波で吹っ飛び。ショーウィンドゥに飾ってあったマネキンまで木っ端微塵に…) 珮李->さ、さすがにちょっとやりすぎじゃ…(でも近づけない) たつき->だが止めるに止められない 旋->@更には、わざわざエレベーターに乗ったり階段から降りてきた悪魔は爆発四散し。天上に孔が空き、地面の塗装も吹っ飛んでいく) 文子->…どうやったら止まるのでしょうね 旋->@中には棚まで吹っ飛び、踊ってた猛に直撃したりしなかったり) 珮李->…誰か大福持ってない?(爆) 文子->…(ポケット探り…粉々のせんべいを発見したが、戻した)持ってませんでした 旋->@――五分後。店の内装や外装と一緒に、其処に悪魔は居なかった。そりゃもう一匹として。残るは屍のみ) 猛->ふがっ!?(フラダンスをしていたら飛んで来た悪魔が後頭部を直撃、前のめりにヘッドスライディング) 猛->さくら>……(ハァハァと乱れていた息を瞬く間に整え、数秒後にはいつもの顔に戻る)……そうやら、この階の敵は一掃出来たようですね 珮李->あ、終わった。すっきりしたー?(スライディング猛回収に向かいつつ) 文子->お見事でした、支部長… 猛->さくら>どうしましたか皆さん? 私の顔に何かついてますか?(皆を振り向き) 旋->@……ヒュゥゥゥゥ、と、西部劇で吹くような風が吹いていたとかいないとか) 猛->(珮李に回収されて戻ってくる、鼻血をたらしながらも何かをやりきった表情だ)ふ、踊ってやったぜ…… たつき->いえ、何も 珮李->うん、何も。 文子->はい、何も。 珮李->(持ってたハンカチを鼻に押し付け)猛…予想以上にカッコよかった(真顔だ/ぁ) 猛->さくら>そうですか、では先に進みましょう。……あなたたちもですよ? 猛->陸自の人々>は、はいっ!(ぽかーんとしていた表情を引き締め) 旋->@――ぞろぞろぞろぞろ。一掃されたのも束の間、エレベーターから来ると吹っ飛ばされると思ったのか、今度は入り口のほうから黒いのが這って来た) 文子->まともに来ましたね。「お邪魔します」も言わないで…(入り口の方を見 猛->切がねーな、無理やり切り開いて進もうぜ 珮李->賛成。いつまでもここにいるわけにも行かないしね。 猛->さくら>どのみち留まっていてはこちらの負けですからね、行きましょう 旋->@尚、ご丁寧にエレベーターの配線は切られている…とは言え、三十階近くで、乗っている途中に配線など切られでもしたら、全員お陀仏なわけだが) 猛->@能力者たちは、ヒルズの中へと突入するのだった 旋->@――一階から二階、三階、四階、五階。非常階段や備え付けられた階段、(停止しているが)エスカレーターを使い、昇っていく) 旋->@そしてどの階にも、うじゃうじゃぞろぞろ、あの不気味な容姿の悪魔が蠢いていて、切り倒さねば進めぬ状況が続く) 旋->@一体一体、耐久力は兎も角、怪力に加えた人海戦術が何回も何回も繰り返される。何回も何回も打破していく…疲労が、溜まって行く) 旋->@ソレを二十回も繰り返した頃だろうか。久しぶり、というような感覚が視界に宿ったことだろう……何も壊されず、何も奪われず、白い床が残る場所に、出た) 猛->……(かなりボロボロの姿で、中身も満身創痍。殆ど棒を杖にしなければ立てないような風体でその床を、踏みしめる) 旋->@其処は、階段の直ぐ傍に休憩所が存在し。三階分の吹き抜けの中央に、疲れた身体にはいい癒しにもなるような風と水の音と共に。白い、硝子で仕上げられた室内噴水が見えた) 猛->……ハァ、ふぅー。ここは、休憩できそう? 珮李->へ、平気そう…かな…?(肩で息をしながら回りを見渡し) 猛->さくら>油断は出来ませんが……そろそろ休憩をしないと持たないのは事実ですね 文子->そう、です、ね…(息を切らし、服もあちこち裂けている) たつき->警戒は怠れないが…少しは休めそうだ、な 珮李->ちょっともう…立ってるのもしんどい、し…(その場で膝を突いて) 旋->@水が、上から、下へ、流れていく。噴水の底には、宝石を模した硝子細工がちりばめられ。水質は、ソレがしかと見えるほどにクリアで、今直ぐにでも飛び込みたいぐらいだ) 旋->@ぞろぞろぞろぞろ、と最初は追ってきた悪魔も。さくらが、この二十回中五階も暴走したせいで中々追ってこない。…悪魔にも一応恐怖はあるようだ) 文子->…長い道のり、です…(ぺた、とその場に座り込む) 猛->さくら>まったく、今回の悪魔は厄介すぎます。人の弱みに付け込むのがそもそも悪魔ではありますが…(なにか文句を言ってる) 猛->元気だな支部長……(こちらも噴水に腰掛けて水を掬い、傷を洗う) 珮李->弱みって、むねのこ…(口を閉ざした) たつき->言うな。殺されるぞ(ぁ 文子->…大きければ大きいで肩が凝るだけなのですが…(ぶつぶつ 珮李->…さすがに飲むには適してないよねそれー…(噴水の方に這っていってる/ぁ) 猛->さくら>……なにか言いましたか? 珮季さん?(にっこり) 猛->@でもポケットに手が… 珮李->いえ、まったく何も言っておりません支部長どの(びしっと敬礼) 文子->支部長、大事なのはその奥にあるものです。(そういうこと言わんでええ 珮李->奥…心臓のことかな(猛に聞こえるくらいで真面目に呟きながら這い上がって顔洗ってる) 猛->さくら>そうですね、心臓を鍛えることも有効な訓練法です 旋->@――ざざざざざざざざ。…もしもの追撃用に閉じていた防火扉の向こうから。追撃しようと狙っていたあの悪魔達が、何かに備えるように一斉に退いて行った。そう、唐突に) 猛->大丈夫か、珮季? ……もしかして頭の方もやられたんじゃ(こいつに言われたら…) 文子->身体でもっとも大切な部位は、脳と心臓です(うんうんと頷きながら 猛->さくら>……? 珮李->溺死させるぞ(ぁ)……?(防火扉の方を見て) 旋->@さらに、周囲三階分。常に、見えなくても狙っていた悪魔の気配まで一気に、潮が引くようにして遠ざかっていく…) 文子->……?変な感じです… たつき->何か…変だ 旋->@ソレは、そう。小動物によく見られる、しかし自然界にも良くある出来事に似ている。引いているのは、逃げて居るのではなく、まるで何かに道を開けるような…) 珮李->……なんか、やーな予感がするんだけど…?(必死に立とうとしつつ) たつき->移動した方がよくないか?>さくら 旋->@…悪魔の気配が、引き終わったと同時。吹き抜けの最上階、二十三階の手摺より何かが、飛び降りた。噴水の、前目掛けて) 文子->何か、来ますね…(若干震える足で立ち上がり) 猛->さくら>そうですね、噴水から離れて下さい 猛->さくら>休憩するには……まだ早いようです たつき->了解(さっと噴水から距離をとり) 珮李->ッうわ!?(前に足を縺れさせつつ噴水から離れ…再度へたりこんだ)っ、たた… 文子->(噴水から、よたよたと距離をとる) 旋->@――…ズッッッドォン。……一体如何いう重さをしているのか。噴水前、皆からは五メートル離れた位置に。物凄い音と、地面への亀裂を走らせて。何かが着地した) たつき->っ!?(着地の風圧で背を押され、そのまま前に転がった) 珮李->な、何だ…?(近くの柱に手を着きながらなんとか立ち上がり) 文子->一体、何が…(着地した何かを見 猛->ったく、疲れてるって言うのにKYな悪魔だな……!(珮季の隣で、同じく壁に手をつき) 旋->@ソレは。人間の骨格に対し、首から下を鋼鉄のようなもので作り上げられた筋肉組織で身体を構成し。頭部を、髑髏の上から髑髏を模した仮面を被った…襤褸を着た悪魔) 猛->さくら>……あの質量、上級悪魔ですか 珮李->……っ、あ…あれは……。 旋->@身長は二メートルにも及び、仮面から突き出た角の一つ一つからは怨念染みた魔力が感じられる。何も無い眼窩の奥には、鬼火のような蒼い灯火を宿し… 旋->ゾル・ゾッド>『我『等』は、ゾル・ゾッド=\―』(…声帯も無い口から、やけに響く低い声が発せられる) 旋->ゾルゾッド>『幽世(かくりょ)≠ェ一角、『地獄』の一層に常を置きし、罪人が判定人』  旋->ゾル・ゾッド>『貴君等の奮闘、この眼にも熱が余り得る。下の者に手を下させるには惜しき魂……我自ら、お相手仕ろう』 文子->お気持ちだけで結構です…と言っても、駄目ですかね… 珮李->……逆ボーナスステージみたいだ…。 たつき->ただでは通してくれそうに無いな 猛->罪人に選んでいただき、光栄の極みだな ―――――――――――――――――――――――――――――― <感想> やはり黒斗さんが相手に居ると迫力が違いますね。 そしてちょっとした手違いで書いてもらっていた突入シーンが挟めなくなって申し訳ない(汗 今回修正がてら霧咲さんのスピーチの後に入れさせていただきました。 皆さん、この場でじっくり堪能して下さい! 最終回まで残すところあとわずか、張り切っていきましょう。 ……それにしても、さくらってあんなキャラだったっけ?(ぁ