※注意!!※
このTRPGはフィクションです、各種団体等とは一切関係御座いません。
また、現実に存在する国名団体等が登場しますが、それらへの害意は一切ありません。
フィクションであることを理解したうえで、以下にお進み下さい。
猛->@前回の活躍により、春日森は『月光』本部に護送され軟禁状態となっています。
猛->@これは『月光』が打診したものですが、そこならば安全と逆に春日森も望んだようです。
猛->@凍結した資金の開放は今のところ拒否しているようですが、交渉は出来そうだとか。
猛->@なので、問題は楠治朗の居場所となります。
猛->@春日森は鶴岡楠治朗について『製造工場は中国に持っているが保管所は日本にある、そのため楠治朗は必ず日本に帰国する』と証言しているようですが、未だ足取りはつかめていません
猛->@皆さんは今後の指示を受けるために司令室へと帰還しました。そこからスタートとなります
猛->@
猛->@いつものようにさくらが司令室の椅子に座り、その背後でモニターが青白く背を照らしている
猛->@さくらの表情は冴えない、状況は芳しくないのだろう
猛->@最初は『月光』の資金面の問題だけだったが、今では世界規模の問題へと発展しようとしているのだから
猛->さくら>鷹隊長から恐らく鶴岡はロシアを出ている、との調査結果が届きました。
猛->さくら>現在全国の空港、港に網を張りかかるのを待っています。ですので今は情報待ちと言ったところですね
雫->情報が来る前に私達がやる事って何かないわけ?待つだけもアレだし
猛->さくら>もう少しロシアの特定が早ければ向こうの空港も張れたのですが……
珮李->一足情報を掴むのが遅かったって所かぁ…。
猛->さくら>皆さんにはその間、悪魔の処理をお願いします
たつき->本人は任せるとして、保管場所については場所の特定はできているのか?
猛->さくら>”鶴岡楠治朗の名義”での私有地は既に調べてあります、ですがそれらしいものは有りませんでした
たつき->ふむ…やはり本人から吐かせないといけないわけか。了解だ。こちらはこちらで出来る事をするしかなさそうだ。
珮李->そう簡単に分かる場所には保管してないか。まぁ、情報が来るまでは別のお仕事だね。
雫->そーねー、今はどうにもならないわけだし
猛->さくら>相手は百戦錬磨のブローカーです、恐らくは複数人の架空の名義で土地を所有し、現地のヤクザなどに管理させているのでしょう
たつき->『月光』を知り尽くし、出し抜いた男だからな
猛->さくら>ええ、警察の協力も仰ぎたいのですが現時点では情報が少なすぎるのが現状です
珮李->やれやれ…なんともじれったい状況だなぁ…。
猛->さくら>ですので、今回はアプローチを変えて調査を行います
たつき->悪魔騒ぎが世間に広がっている状況では、警察も手を借りられるほど余裕はないだろうからな
雫->ふむ、やり方を変えるのね
猛->さくら>皆さんはあのニュースをご覧になりましたか? 『トラストを追え!』と言う番組なのですが
猛->@さくらがキーボードを叩くと、背後のモニターにあの番組の映像が流れ始める
雫->あー、あの被害が出たあれ。正直見てて嫌になったけど…
珮李->あぁ…あの後のニュースとか、動画サイトでも大分出回ってたからね。
たつき->敵の宣戦布告じみたやつか
猛->さくら>国民の不安を煽るには十分な内容でしたね。……番組の内容が仕組まれていただけの事はあります
珮李->仕組まれてたって…じゃ最初からこうなる予定だったって事かい?
猛->さくら>『月光』があの放送を行った放送局を調べた結果、プロディーサーが賄賂を受け取ってあの番組を企画していたことが分かりました
たつき->犠牲が出ることを承知で、か…まったく
雫->本当にやらせねぇ…何考えてるんだか
珮李->殺された連中が浮かばれないやねぇ…。
猛->さくら>プロディーサーには人は殺せないだの若いから無力だのと上手く吹き込んでいたらしいですね
猛->さくら>……さて、お分かりかと思いますが賄賂を握らせたのは恐らく鶴岡の手のものです。そして、少なからずあの悪魔も鶴岡と関わっていると私は見ています
たつき->だろうな。そんな事をしてメリットがあるのは奴だけだ
雫->意外と解りやすい事をやるものね。まぁこっちとしては助かるけど…
猛->さくら>その通りです。悪魔側も隠れていたいはずですからね、”誰かが隠れ家でも提供しない限りは”……
珮李->隠れ家を提供する代わりに、か…利害が一致してるというか。
猛->さくら>『月光』はあの放送の直後から梶野の魔力を補足し、居場所をマークしています。泳がせたのは警察から逃げるさいに何処に行くかを押さえるためです
猛->さくら>そして事件発生から32時間経った現在、居場所が固定されました
たつき->それは?
たつき->一体どこだ。ここから近いのか?
猛->さくら>……きな臭い場所です。静岡県沼津市の小売業を営んでいる茶葉屋……鶴岡の私有地です
雫->………ふむ、確かに怪しい感じがする
珮李->鶴岡の私有地…罠の気配を疑ってもいいかもしれないね。
猛->さくら>記録によれば谷野という老夫婦が店を営んでいることになっていますが、あまり信用は置けませんね
たつき->こちらが魔力を補足出来る事も知っているだろうしな。その上で泳がせた可能性もある。
猛->さくら>そういうことです、ですが唯一ともいえる手がかりである以上調べないわけにはいきません
雫->ある程度のリスクを覚悟しての調査はいつものことだし、行かなきゃ情報はいらないしねー
猛->さくら>万全の準備をもって、この地の調査を……(そう言い掛けたところで、けたたましくさくらの携帯がアラーム音を響かせた)
たつき->どうしたっ!?
猛->さくら>緊急連絡? (携帯を開き)……はい、こちら名古屋支部です
猛->さくら>……春日森が自殺した?
猛->さくら>管理はどうなっていたのです、ええ、はい……
雫->自殺…?一体何があったのよ
猛->さくら>よく分かりませんが、尋問中に血を吐いて倒れたそうです。……毒でも盛られたのでしょうか
珮李->鶴岡の差し金かね…?でも春日森は月光の施設内にいたんだし。
猛->さくら>あの必要以上の怯えぶりがなにか関係していそうですね。ふむ、この件は即急に調べさせておきます
たつき->暗示でもかけていたのかもしれないな。…今更どうしようもないが。
猛->さくら>悔しいですけど、ね
雫->ほんと、鶴岡の仕業だったら抜かりないとしか言いようがないわね…
猛->さくら>もうこれ以上後手には回れません、即急に現地に向かい。梶野を抑えて下さい
猛->さくら>どうやら、この事件を収集するには私たちが鶴岡の予想を超える動きをするしかないようです
猛->さくら>頼みましたよ
たつき->了解。
雫->はいはいっと
珮李->ま、頑張るよ。
猛->@と、言うところで一端きりましょうか
猛->@………
猛->@……やった、珍しくネタなしで通せた!!
たつき->@そこですかっ
雫->@そこで喜ぶのか
猛->@だって最初からネタなしで通せるなんて数ヶ月ぶりの快挙ですことよっ(ぉ
たつき->@それは多分、猛が喋ってないからでは?
猛->@その代わり猛君は出てなかったような気もしますが、関連性は詮索しないで下さい
たつき->@<ネタなし
珮李->@言っちゃった(ぁぁ)
猛->@orz
雫->@ネタの源猛…!(何
たつき->@確認なのですが、もう普通の服装に戻っているのですよね?
猛->@はい、本人が望むなら戻ってます
珮李->@猛は如何するのですか(何)
猛->@戻ってますよ、ええ
たつき->@見えない部分で猛が女装のままだったらネタなしじゃなくなりますが
雫->@見えない部分でネタに染まってますね
たつき->@…戻っていたのか。残念(ぁ
珮李->@言われなきゃ分からないのに(ぁ)
猛->@見えない部分と言うことで下着だけ女性物とか……それじゃネタじゃなくてただの変体か
珮李->@そこまで堕ちたか(ぁぁ)
猛->@今回はジャージを着て行動中ですことよ
雫->@ジャージですか
たつき->@学校の?(ぁ
猛->@学校の。背中に【紫格高校】とプリントされています、ラインは紫色のジャージ(ぁ 靴はもちろんスニーカーに戻っております
珮李->@ちゃんと高校のジャージなのですね
雫->@ある意味似合う格好ですよね
猛->@高校というか、彼は普通に普段着として使いますけどね。冬場は便利
猛->@ただ化粧が中々落ちなくて苦労したとかなんとか
猛->@ともかく、この後皆さんは静岡県へと向かうことになります。沼津市と言うのは静岡県の南東で海に面しています
たつき->@お土産にうなぎパイ買って帰ろう(マテ
珮李->@Σ夜のおやつがっ
雫->@うなぎパイは美味しいですね(そっちか
猛->@民宿などもあり、観光拠点としても有名な場所ですね。そのぶん平日は割りと閑散としていますが
猛->@【谷野茶葉店】はそんなひなびた町の片隅にあるお店で、すぐ背後にあるお茶畑で作った茶葉を売っているようです
猛->@現地へは新幹線で向かい、バスを経由することで行けますよ
猛->@いや、事を急ぎますから車を飛ばすことになりますね
猛->@斉藤さんだかだれかに運転を頼んで現地まで爆走したって事で(ぉ
珮李->@また暴走ですかっ
雫->@爆走に慣れてきそうで怖いな…!
たつき->@うまい棒あげるから大人しくしてください
猛->@美味い棒一本につき危険度が1下がる感じで現地に到着しますよ(何
雫->@うまい棒買占めが必要になりそうだ…
珮李->@何本あげればいいのか…
たつき->@何味が一番効果的なんだろうか
猛->@あのひとは多分、1本20円のチョコレート味が一番効果的かと(ぉ
雫->@割高だ!!
猛->@数量は助手席に座った猛の顔が見えなくなるぐらいで
猛->@斉藤さんは緊急時の撤退手段として車で待機しますよ、と
珮李->@凄い量だ…。
猛->@それでは
猛->@青い空、青い海、それらをバックにしたのどかな町の風景
猛->@その一角にちょこんと鎮座する小さな店の前に、皆は到着した
猛->@ここから開始ですー
猛->よし、いくぜ……!(気合を入れて前進し)
雫->隠れ蓑としてはある意味いいとこかもね…ちっさい(猛に続きつつ店の外観を見て)
猛->……ベッッ (ガラスのドアに激突する)……こ、ここ自動ドアじゃないのかよ。平成38年にもなって遅れすぎだろ……
珮李->堂々と正面からって久々…?(ぼそり)…って猛。そんなお約束な
たつき->まあ猛だからな
猛->なんだよ猛だからってのは
雫->猛くんが居ると何か締まらない(きぱっ
珮李->いい意味でも悪い意味でも緩和剤だよね。
たつき->お約束のネタ=猛だろう
猛->………(俺ってそんなにネタキャラだったっけ……orz)←知らぬは本人ばかり
猛->くぅ、今の評価の中では珮李に後光が刺して見えるぜ
珮李->はは、猛だけならいいんだけどねー。拓己成分が混ざると毒(ぁ)
雫->っは!猛くんに私がフォローを含ませるわけないでしょー?
猛->@小さな店舗の中は凹型になっており、カウンターが店の奥にある構造のようだ
猛->@今のところ内部に人気はないが……店には開店中の看板がぶら下がっている
猛->毒ってなんだよ毒って。 それと雫はそんなこといってると友達なくすぞー(ぉ
珮李->有害って意味で(ぁ)にしても、人いないねぇ…(覗き込み)
雫->大丈夫、一般の友達には一応のフォローは入れてあるし?(にっこり
雫->てか、こういう店って繁盛してないように見えるのによく潰れないわよねー(店を覗き
猛->え、もしかして友達だと思ってたのは俺だけ……?(ドーン)
猛->@平日の昼間である、いくらなんでも人影ぐらいありそうなものだが。それすらない
雫->猛くんはねー…お仕事仲間、かな?あんまり友達って枠で括ると軽く見えるのよねー
珮李->まぁ、仲間って言う方が何か重い感じするね。
猛->うーむとりあえず喜んでおこう。んで、早速その結束力を使ってお仕事といきますか
猛->どう入ってみる? やはり正面から突入か?
たつき->そうだな。罠があるかもしれないが…ここで待って居てもしかたないしな。
珮李->うーん…客を装って進入とか?悪魔がいるならボクらにも分かるはずだしねぇ。
雫->あえて罠にはまるって手もあるし。正面からでも良いと思う
猛->んじゃ客を装って慎重に正面からって所か
猛->@因みに補足どおり悪魔の気配はしている、能力は使用可能である
猛->(なるべく普通に引き戸をガラガラッと開け、入店する)
猛->こんにちはー
珮李->(後に続いて中に入っていく)
たつき->(警戒しつつ後に続く)
雫->(後に続きつつ、店の中を見渡す)
猛->@中には色々な種類の茶葉が木製の棚に載せて並べられている、隅には駄菓子やウナギパイなども置いてあった
猛->@が、呼びかけてみても人の声が応じる気配は無い
猛->@はい、そんなわけでカード引いてみましょう(ぉ
猛->@目標値はシークレットです
珮李->@目標値が謎とは何か怖いなぁ(しゃっふる)
雫->@(カード引き)………自分の運の低さに噴いた…!1です(ぁぁ
たつき->@シークレットきたな。…Jです
珮李->@10ですよ
雫->@なんだろう笑うしかないなぁ…
猛->@えーと、雫さん、覚悟っ(ぁ
雫->@あはははははは了解です(落ち着け
猛->@雫がある机の横を通り過ぎようとしたとき……
猛->@突如机が跳ね上がり、茶葉を豪快に撒き散らしながら下から覆面を被った人間が雫に襲い掛かる!
雫->へ?あ、何よあんたぁぁぁぁぁっ!?(思わず入り口を背にして防御の体制で構え)
珮李->なっ、雫っ!?
たつき->博エっ!?
猛->@体型からして男だろう、その覆面は素早く下から打ち上げるようにして金属のトンファーを雫に打ち込もうとする。右腰を狙った一撃だ
猛->@……だが、それだけではない。そのトンファーからは青白い火花がバチバチと飛んでおり、一目で強力なスタンロッドだと分かる……!
雫->危ないじゃないのこの…変態!(左後ろに退いてしゃがみ、そのまま足払いをかける!)
珮李->っく、何なんだ一体…!(跳ね上がって転げた机を踏み越えて覆面男の背後へと近づこうと)
猛->覆面>(右手に構えたスタン・トンファーが空を切り、その反応速度に覆面の下の目が思わず見開く。
猛->だが狭い店内だ、足払いは成功したものの覆面はすぐさま棚に手をかけて体制を建て直し。屈んでいる雫にトンファーを振り下ろそうとする)
たつき->えいっ!(手近にあった茶葉を目つぶしとして覆面に投げる)
猛->@割って入ろうとする珮李だが、その頭上から別の影が舞い落ちてくる。
雫->女の子にそんなもの向けるなってのぉぉ!!(前に転がって手を伸ばし、男の足に思いっきり飛びつく)
珮李->雫…ッ(駆け寄ろうとしたところで…背後に気配を感じて思わず後ろに跳び退り)
猛->@……そう、天井に”光学迷彩”を使って隠れていた。珮季の目の前に着地すると、間髪いれずに跳ね上がりナイフを喉元に突き出してくる
猛->覆面>(目を瞑って茶葉に対処し)……飛びつけば俺も同時に感電するという考えは正しい、いい判断だ。だが……
猛->覆面>(目を瞑ったまま、尻餅を突くようにバランスを崩す、雫は完全に覆面の足を取っている)
珮李->(光学迷彩?まさか…)ッ…!!(反射的に身体を横へと逃がし、ナイフを突き出した手に手刀を当てて落とそうと)
雫->この…!(覆面の手首を叩き、トンファーを落とそうと)
猛->覆面>これがただのスタンロッドだと思ったのが、敗因になったな。(足を掴む雫の感触を頼りに、自分が感電するにも関わらずその背にスタン・トンファーを振り下ろした)
雫->まず…!(覆面から離れようとするが、トンファーから避けるには遅い)
たつき->雫っ!(くっ、ここからじゃ間に合わない)
猛->覆面>(足を捕まれてはいるが、片手が開いているのはこちらも同じ。雫の腕を強引に掴み返し、逆の手でスタン・トンファーを撃ちつけようとした……その時!)
旋->クッハァァァァァァッ! しまったまた遅れたァァァッ!!!(ずぼがぁっ! と近くの壁打ち抜いて。片手にアンソロジー本と思わしき袋抱えて飛び出てくる変態。目ビカー状態)
旋->(その勢いのまま、丁度雫を庇う形で。覆面目掛けて、タァァァックル!)
珮李->Σもはや何処から突っ込めばいいのかすら分からないヤツが来たッ!?
雫->はぁ!?(突如飛び出てきた旋に面食らい)
たつき->何か来たぁぁ!?
猛->覆面>な、なにっ!?(殆ど偶然ともいえるタイミングで、右の手に持ったスタン・トンファーがメリッと旋の肩口に。そしてその勢いに押し流されるかのように覆面が部屋の奥へと吹っ飛ばされた)
猛->@50万ボルトはあろうかと言う電撃が旋を襲う!
旋->え、何この場面ひょっとして場違いカッハァァァァァッ!!?(…ただでさえ目が光ってたけど、スタントンファーの光も混じって目がビカビカビカーッ)
珮李->……ロボ…?(ぁ)
猛->覆面2>(こちらは体型的に女性のようだ。その頃、もう一人の覆面は珮季にナイフを避けられる。……だがそのまま腕を引いて手刀を回避しつつ壁を蹴り、直角に曲がって珮季の腰にタックルを仕掛けてきた!)
雫->(その場に座り込みつつ、唖然としつつ覆面と旋を交互に見る)
たつき->…とりあえず雫が無事でよかった…のか?(呆然
旋->(しかもぱりーん、って掛けてたサングラスが砕けた。おまけに口から電気質な息はいてるし…)…カハッ。って珮李、低いタックルに捕まったら痛い目遭うから、そのまま膝ァッ!!
猛->覆面>(茶葉を撒き散らしながら、倒れた棚を蹴り壊して立ち上がる)……ち、情報では4人と聞いていたが。新手か
珮李->Σえあっ、膝ッ!?(色んな意味で唖然としていたが、突進かましてくる覆面に気づき)…このっ…!
珮李->(直進してくる覆面の顔面に右膝を叩き込もうと)
猛->@ガッッ、……嫌な音を立てて覆面の額に珮李の膝が入る
雫->あ、う、そうだボーっとしてる場合じゃない(我に返ってとりあえず構え)
旋->あ゛ー、痺れた。クソ、電圧高ェな…四五〜五十万ってところか。首に当たってたら拙かった(ゆっくり、懐から予備サングラス取り出しながら)
たつき->予備持ってるのかっ!?
旋->最近壊れること多くてね。あと三本あるぜ?
雫->あ、あのねぇ……つか平気なわけ?
猛->覆面2>ガ――――……シッ(よろめきながら後退し、その間にナイフを2本珮李の胴体に向けて投げつける)
たつき->壊れついでに、その吹っ飛ばした男をなんとかしてみ
旋->いや、平気な振りしてるだけ。身体ビリビリいってる。
猛->覆面2>(そのまま軽く飛び上がり、掛け軸を踏み破る勢いで壁を蹴り飛ばす。……その動きはまるでムササビのようだ。暗い店内をどう移動したのか、次の瞬間には男の覆面の隣に立っている)
雫->やっぱり……変な登場の上に感電とか、やっぱり信じらんない(溜息
旋->ところで途中、何か当たった気がするけど……(そもそも覆面(吹っ飛ばした方)に気付いてない)
珮李->あぁもうっ!しつこいぞっ!!(膝を戻し横に飛んでナイフを避け)
猛->@覆面はアイコンタクトで2,3頷くと、覆面に気付いていないらしい旋のほうに上下から飛び掛っていく
猛->@男の方が机の下を影を縫うように疾走し、下から。女の方が本当に重力に縛られているのか疑うような動きで、上から
雫->旋くん上と下!
珮李->よくぶつかって気づかないな…ッてそっち行ったよ!
猛->@暗い店内に黒いタイツの影が泳ぐ――――まずはトンファー。電撃を帯びたそれが旋の右腿の側面を狙って低い位置から薙ぎ払われる
旋->ったく、出てきたら行き成り感電させやがって…あらよっと!(近くの机に、足を引っ掛けると。右足一本でデカい机を浮かして、下の覆面目掛けて即席凶器の机をぶん投げた)
猛->@コンマ1秒置いてナイフ。毒薬の塗られたらしい黒い刃物が闇に紛れ、天井から右足一本に向かって3連投される
たつき->感電は飛び込んだ旋が悪い
珮李->うわ、嫌な感じで連携してるなぁ…っ…
旋->(次に右手で椅子を持ち上げて、飛んでくるスタンロッドとナイフの盾に…)
旋->……何処のバーキラカもしくはアサシンだコイツ等。
雫->こっちだって知りたいって
猛->@乾いた音を立ててトンファーが机に堰き止められる、同時にその即席凶器が覆面男の体を強かに打ちつけ、受身を取らせる
猛->@まな板に包丁を突き刺すような音が連続して聞こえたかと思うと、綺麗に等間隔に椅子にナイフが突き刺さっている
猛->覆面>(ごろりと転がりつつ逆の手で床を叩き、綺麗に受身を決めて屈んだ体制を取る。……そしてそのまま小さく口笛を吹いた)
旋->お返しプレゼント・フォーユー!(更に椅子をぐるんと回転させると、野球のピッチャー宜しく。椅子をホールに見立てて、上の覆面に投げ飛ばす)
猛->覆面2>(女覆面は……そのまま、”天井の上に立った”。そして滑るような身のこなしで椅子を躱すと、落ちようとする椅子を掴み取り、そのまま珮季へと投げ返した!9
猛->覆面2>悪いわね、ダーリン以外からはプレゼントは貰わない主義なの。(ご丁寧に投げキッスまでして、店の奥へと天井を疾走していく)
珮李->Σうわっ!こっち来た!!(更に後ろに跳ねて回避)
たつき->旋がフラれた。
旋->ダーリンというならせめて語尾にだっちゃを付けなきゃ駄目じゃない!?(断固主張)
たつき->とか言ってる場合じゃないな。逃がすかっ!
珮李->旋、年代の差が(ぁ)
雫->つかダーリンは古いって…!(女を追おうと店の奥へ走る)
猛->覆面>(女覆面が奥に行くのと同時に駆け出している、店の奥の部屋に逃げ込むようだ)
珮李->っと、待て!!(店の奥へと走り)
旋->あ゛ービリビリが取れん…(小走りで皆に続き)
猛->覆面>おっと、背中を見せていいのか? (――ぱちんと指を鳴らし、奥の部屋へと続くドアを閉めた)
猛->@――カチッ、カチッ、カチッ
たつき->あ、くそっ
雫->なっ…!さっきから何よおっさん!!
猛->@投げ返された椅子から、嫌な音が聞こえる……
旋->古き良き時代の変な音がするんですけど!?
珮李->うわっ…古典的かつお約束なっ…
たつき->時限爆弾とかベタな物じゃないよな?
猛->@みんなが知ってる時限爆弾71、そのものだった
猛->@ご丁寧にアナログな懐中時計が起爆装置になっている、サイズからして小型のプラスチック爆弾だろう
猛->@―――残り、5秒!
たつき->@71かよっ!?
雫->ベタすぎ!こんなお決まりのネタは猛くんの専門でしょー!!
猛->俺に振るなよっ!? 赤と青の配線のどっちかを選べってか!?
猛->@見れば赤と青の配線があったりした
猛->あるのかよっ!?
旋->つかこの大きさだと、C4か。この部屋吹っ飛ぶよなぁ…
珮李->選ぶ前に爆破しそうな気がするんだけど。
たつき->運が強い奴、何とかしろ!
雫->私は無理!珮李かたつきくんで!
猛->@GMはダイスを振った
猛->@OK、どっちか決めたよ71
旋->情熱の赤ってことでオッケーッ!?(刃振り上げてた)
珮李->Σ一人やる気満々がいるーっ!?
雫->つか適当ー!?
旋->もしものときは皆一緒に吹っ飛ぼうぜ☆
たつき->何かあったら旋だけがダメージってことでよろしく(隠れる体勢
珮李->血の赤にならないことを祈るよっ(ぁ)
猛->お婆ちゃん、天国に行ったらもう貧乏じゃなくなるかな(準備OK)
雫->つか炎の赤とか!?
猛->@偶数だったら青、奇数だったら赤。
猛->@――― 4
旋->ってことで、あらよっと(ざくっ)
珮李->お爺ちゃん、鐘音。…ボクが先に行ったらごめんねーっ
猛->@……しーん
猛->@爆弾は、解除されたようだった
たつき->……成功?
雫->……………なんとか?
珮李->…止まった…みたいだね。
たつき->旋の悪運の強さはハンパじゃないな
猛->い、生きてるかいみんな?
たつき->(茶葉にまみれつつ/茶葉の入れ物で頭をガードしていたらしい)なんとか…ね。
旋->(爆弾を拾い上げながら)あァ、やっぱC4爆弾だ。ハッハッハ、失敗してたら部屋どころか屋根まで飛んだね
珮李->大丈夫…無傷だよ。
雫->ショック死するほどやわじゃないからね……あー寿命縮んだかも…
猛->@懐中時計は針を進めるのを止めていた。そう、秒針があと1つ進んでいれば……旋の言ったとおりになっていたことだろう
猛->ったく、心底肝が冷えたぜ……(ウナギパイを頬張りつつ)
旋->はい、あーん。(C4をほおばらせようと)>猛
珮李->…美味しくないでしょ。
猛->ふあっ?(パクッ)←本能
雫->こらこら
猛->………… あ゛
たつき->その前に口に入る大きさなのか?─あ
珮李->……ちょっと。
猛->(ごっくん)
旋->冷えた肝を暖める画期的食べ物。それがこのC4♪(ざざざざざざ←物凄い勢いで離れた)
雫->しかも飲んだ
猛->……………
猛->………
猛->……(腹を摩り)
たつき->(猛から距離をとった)
猛->うをををををををををいっっっ!?!?
珮李->………蛙と爆竹…(ぼそ)
雫->懐かしいネタ…(下がりつつ
旋->良かったね猛君。コレでもう盾にされることも無いよ♪(爆発するから)
猛->いやぁぁーーーーー、しぬーーーーっっ!?!? ハラマイトなんてテロのやることじゃーーーーーっっ!?!?89
珮李->あれって消化できるようなものじゃないよね(ぁぁ)
たつき->南無
旋->まァ冗談はソコソコに。(猛の腹にボディブロー)
雫->冗談でもするネタじゃない
猛->ほげぅぅ゛ (ゴギョリと腹にめり込み)
旋->C3みたいな粘土型なら兎も角、C4は信管切ってあるなら炎の中に投げ込まないと爆発しないよ。
猛->ゲホッゲホッ(キュポーン、と。ピッコロ大魔王の如く懐中時計が飛び出してくる、一体どんな食道をしているのだろうか)
珮李->火葬ならぬ爆葬にされる可能性があったんだね。
猛->どんな死に方ナイスガイ過ぎて嫌じゃ
猛->@ミス、そんな
旋->ネプチューンマンみたい(だから古…
たつき->まあ、無事に吐き出せたんだし、先に進もうか
珮李->戦隊物のヒーローと言ってあげようよせめて
雫->ネタがわかんなくなって来たわね
旋->ネプチューンマンこと喧嘩男は、戦隊物の安っぽいものには届かない格好よさがだな…ッ
猛->@(先に進もうとすると、皆はあることに気付く。……悪魔の気配が消えている)
珮李->……やっぱり逃げられちゃったか…?
猛->@暗殺者は姿を見られた時点で失敗である、証拠隠滅と共に逃げるつもりなら今頃は遥か遠くに行っているだろう
雫->相手も爆発の傍に居たくはないんでしょうしね……つか本当になんだったのよあの変態覆面ども!
猛->@
たつき->@了解です。思いっきりネタになりましたな(ぁ
猛->@最初は調子よかったのにねぇ(ぁ
珮李->@前半が嘘のように(ぁぁ)
雫->@流石としか言いようがないですね
旋->@シリアスをコミカルで解決する男ですから(嗚呼
猛->@さて、時間も時間ですし最後はマスターシーンを挟んで終わりにしましょうか
たつき->@はいです
珮李->@ういー
旋->@ういっす
雫->@ういうい
猛->@皆が戦闘を終え爆弾で騒いでいたその時、海の向こうではとんでもない事件が起きていた
猛->@海外とは言えどそれは日本から程近い国、――北朝鮮だ
猛->@その場所に、梶野は居た
猛->@空ろな視線に伸び放題のボサボサとした茶髪、影を背負うかのような陰気な雰囲気はテレビで見たあの時と同じ。
猛->@右腕が朱色に染まり、美味そうに舌なめずりしながら倒れた人間見下しているのも、また同じ光景
猛->@―――それは軍のビデオカメラが捕らえた映像だった
猛->@転がっているのは夥しい量の、肉塊肉塊肉塊肉塊肉塊肉塊肉塊肉塊肉塊肉塊肉塊肉塊肉塊肉塊肉塊肉塊肉塊肉塊肉塊肉塊肉塊肉塊肉塊肉塊肉塊肉塊
猛->@その殆どが梶野の愚行と止めようとするという愚行を犯した軍人の肉
猛->@それらの一番下にあるのが、この国の総書記の肉だった
猛->@銃弾の音が滝のように流れ続ける中、何故か梶野の声だけが明瞭に届く
猛->梶野>「良く聞け! この国の総書記は私、梶野大悟が殺害した! これは日本による宣戦布告である!!」
猛->梶野>「この日本がこの国の社会主義を是正し、国民に幸せな国と政治を与えよう。戦争だ、もはや温い外交政争など必要ない!」
猛->梶野>「日本国は悪魔と言う強大な力を手にしたのだ! 無駄な抵抗はやめ即座に無条件降伏するよう、勧告だけは残しておこう。それが諸君らににとって賢明な判断である事は近い内に分かるだろう」
猛->梶野>「かかってこい」
猛->@最後の一言は誰に対して向けたのか―――
猛->@その姿はまるでアニメの悪魔のように、闇と血の色の中に、溶けて消えた
猛->@……その様子が、北朝鮮の抗議文と共に日本に叩き付けられた。とんでもないニュースだ
猛->@当然日本は一個人のやったことであり日本国政府に宣戦布告の意図は全く無いと説明、全国に梶野を指名手配し即急に事実関係を調査するとしたが。
猛->@当然、北朝鮮側は大激怒である。殺された総書記の長男が代行し、日本側に宣戦布告を受け取る表明まで出した。
猛->@同時に北朝鮮国内で軍隊の移動が確認され、武力衝突まで秒読みであることが報告される。
猛->@連日北朝鮮関連のニュースが飛び回り、政府からは緊急時には非難区域に移動するよう警戒宣言が出され。……平和だったはずの日本はコインを裏返したかのように、闘争の渦中に投げ込まれたのだった
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<感想>
ビリビリビリー(何)
なんというか、旋が色々な意味(ネタ方面含む)で人間離れしてきましたな。
若本ヴォイスとアイビーム体得か、次は何になるのだろう。
ともかく、今回のテーマは【罠】で御座いました。
正直言うとそれしか考えてなくてアドリブだらけで冷や汗が滝のように流れてましたね。
前回SPのデータを真面目に作っていて助かりましたよ(実はアレの流用だった)
覆面たちの正体については次回明かされますのでお楽しみに。
ふふふ、政局面でもこれからドンドン動いていきますことよ。