戒人->@ちょっと戒人組の劣勢を考えると、短期決戦でケリつけて加勢してやらないと… 猛->@んじゃぁとりあえず各自カッコいいことを好き勝手演出しましょうか 戒人->@そうですね、格好いいところをずばずばっと。こっちは格好よく朽ち果てる(何 猛->@言いたいことだけ言っておいて戦闘はすっ飛ばす、と 戒人->@そうそう。そういうこと。 猛->@OKOK、やっぱり皆に見せ場がないとね 猛->@(よし、これで斉藤さんの台詞が入れられる……!!/グッ) たつき->@猛は存在アピールしないとね 雫->@薄いから? 戒人->@アレが薄いか…ッ 猛->@あ……そうだ忘れてた(ついにPLからも) たつき->@PL忘れるなよ 珮李->@不憫すぎるっ たつき->@猛より斉藤さん重視ですか 戒人->@とりあえず格好よく言ってもらおうか。そのあと、またPL形式で戒人組の現状を お伝えする 戒人->@まさにハイライト。じゃ、猛くんから行こうか? 猛->@どんな状況ですか? たつき->@たつきは熱い台詞吐く性格ではないのですが(ぁぁ 戒人->@激突に激突を重ね、身体同士。能力同士のぶつかり合いが果てしなく続き、心身磨 耗してきたところかな… 猛->@メルセデスと対峙しているのか、それとも雑魚に阻まれているのか、障害物があるの か、その他特殊な状況にあるのか、とか 拓己->@そういう性格なりの燃えるセリフってものがあるでしょう 猛->@そっからか(笑) 了解 戒人->@もう最終決着の勢いで行くのさ 雫->@……やべぇ燃えるセリフって何だ(何 たつき->@この中で燃えられるのは猛と斉藤さんくらいか?(マテ 戒人->@燃える台詞がなければ、決めの台詞とか。 猛->@クールに格好良くでも熱いと思いますよ 猛->@お前など俺の敵ではなかった、とか 戒人->@性格がどーこー言っててもはじまりませんよ たつき->@うぃ。ま、なるようになるさ 雫->@頑張りますよー 戒人->@燃える台詞、きめ台詞。そして止めの一撃たるものを書いていただこうかと、ね 猛->@それじゃあ、猛君は散々蹴られ殴られ投げ飛ばされ。前衛が不足している中で散々盾 役になってボロッボロの引き裂かれた雑巾みたいになってますよ 戒人->@なってるだろうなぁ… たつき->@唯一の前衛ですからね 猛->@そんでもってメルセデスに踏みつけられる、もう立てないだろう、このぐらいで止め ておけ、殺しはしないと……ってOKです? 雫->@しかも壁役に使いやすいですしねぇ… 拓己->@ぼこぼこだー(ぁぁ たつき->@でも今回はたつきも武器がトンファーだから、それなりに前には出ていると思い ますが…猛を壁にして 戒人->@(その巨体が、その身体から放たれる圧力をそのまま発現させたかのように足で踏 み付け)『……立てないだろう、立ち上がれは、しないだろう。もう…やめて、おけ』 と かネ 戒人->@OK 猛->(その踏みつける足を。震える手で、紅い手でガシリと掴み……!)……待てよ 猛->まだ、……まだ終っちゃいねぇ……っ! お前の相手は俺だ、俺たちだ!!(足首を握 る血からがギリギリと強くなっていく) 戒人->メルセデス>(バネ仕掛の足が、その力に軋みを上げ)『…まだッ、足掻くというか… ッ!』 猛->止めるだ? ふざけるな。……あいつらの所には、死んだって行かせないからな!!  (再度蹴られ、間合いを外されても。立ち上がり……棒を構え、杖にしてでも。襲い掛か ってみせる) 猛->@こんな感じで 戒人->@執念を感じる。やべぇ、ホントにやられそうだぜ 雫->@素敵だ…っ たつき->@どうしよう。 戒人->@次、雫、行く? 雫->@うーん、はい。やります 猛->@ボロボロの猛の背中を引っ張って後ろに下がらせて、「休んでろ」って感じの演出は どうです?>たつき 戒人->@何度轢いても立ち上がってくる猛をもう一回ぶっ飛ばしながらも、その巨体が唸り を上げて突っ込んでくるでしょうな<雫には たつき->@いや、本当は踏んでるところに走り込んで攻撃したいところですね 戒人->@勿論雫やたつきだって、幾ら猛が居ようとも無傷じゃすみませんから。既にボロボ ロですけど たつき->@その足をどけろ!とか 猛->@うぃ、何度だって踏みつけられます(ぉ/負けプレイ好きな人) 雫->@ふむふむ、じゃあ周りのものを使って防御とか頑張りつつセリフーとかか? 戒人->@あの巨体に、寧ろ轢かれてみては? 戒人->@防御できるような物量じゃない 雫->@轢かれるのか…!うん、轢かれるか(良いんだ 戒人->@身長三メートル強で時速120キロぐらい平気で出しますからねコイツ。猛ぐらい じゃないと止められん たつき->@じゃあ、たつきが突っ込んで行っても跳ね返されますね(ぁぁ 戒人->@思いっきり轢かれてくれ(ぁぁ 雫->@ふむふむ、では頑張ってみますか…こういうの久しぶりだから感覚がおぼろげだっ 戒人->@と、いうことで。猛をぶっ飛ばしながらも、雫が操る防御ごと突き破って。ちょっ と間違ったら雫を轢き殺しかねんんような速度で体当たりして、雫を吹っ飛ばしたところ からですな 戒人->@台詞は適当に入れたり入れなかったり。では、どうぞ 猛->@跳ね返されたたつきに「ギャ」って潰されるのは、……フ、しかたない。またの機会 にしておこう(ぉ 雫->…っ!!(能力で固めた防御も空しく突き破られ、唸りをあげる巨体に吹き飛ばされた 身体は床を転がった) 戒人->メルセデス>(足がその速度を止めるに白煙を上げながらも、高速の巨体は即座に振 り向く)『…膝を、屈せ。さすれば我も、これ以上には踏み込むまい』 雫->やーよ。こんな所で負けたら…台無しになっちゃうじゃない(震える腕でメイスを握り 締め、ゆっくりと起き上がる。俯いているが、表情は苦しげだ) 戒人->メルセデス>『…その小さき身体に宿る信念には、感嘆の意を記す。だが、我もまた …退くわけには、いかぬ』 戒人->メルセデス>『――潰すぞ、小娘!!!』 猛->雫っ!? 雫->舐めないでよね!私は小娘でもそんじょそこらのナマッチョロイ奴とは程度が違うわ よ!(立ち上がり、震えながらも武器を構える) 雫->@………悩みながらもこんな感じで良いのだろうか 戒人->@根性あるなァ…雫はこんなところだろう たつき->@さて、どうしよう 戒人->@どうしようね たつき->@特攻するにはガタイ的に不利なのですよね。 戒人->@メルセデス相手にしたら誰でも不利ですけどね たつき->@雫に襲い掛かるヤツにマトモにぶつかって行ったら確実に弾き返されますし 戒人->@まさか打つ手なしとか言わんといてくださいよ たつき->@かといって、黙って見ている性格でもないので、とりあえず突っ込みますわ 戒人->@とりあえず突っ込むのか…OK。肘が、腹に突き刺さるってな勢いで肘撃ちくらう でしょうね 戒人->@其処から弾き飛ばされるでしょうし、弾き飛ばしたところから私が先やりますさ たつき->@了解です 戒人->メルセデス>『チィ……咄嗟に、数ミリ、ポイントをズラしたか。それでも、手ごた えはあった…。…小僧…これ以上…動くな』 たつき->(弾き飛ばされた勢いで数十メートル後方に飛ばされ、膝をつく)っ、ぐ…ぅ…… げほっ たつき->動くなと、言われて…従えると思うか…馬鹿が(口から滴る赤いモノを拭い…立ち 上がる) 戒人->メルセデス>『これ以上向かうようならば、それなりの覚悟を…して貰おうか』(ジ ャキィッ! と、音を上げて。鉤爪状の、今まで一度も使用していない掌が、開いた) 戒人->メルセデス>『――先ずは…その、腕だ』(腕を大きく広げながらも、前傾姿勢を、 取り…) たつき->ここで、退いたら…あの馬鹿(拓己)に顔向け…出来ない、だろうが(キッと睨み つけ) 戒人->@あの馬鹿(拓己)…ってところがいい関係というか。フラグが経ちそうだと思いなが らも、ここらだね たつき->@フラグ立っちゃったっ!? 拓己->@どんなフラグですかそれは(ぁ 戒人->@ご想像にお任せする(ぁ 雫->@楽しみなフラグですね(何を想像した 拓己->@きゃーっ(ぉ 珮李->@どきどきフラグー 戒人->@ようはこんなアッツイ展開が繰り広がってるわけですよ、上では。因みにその馬鹿、 今のところ潰すとか言ってないけど(ぁぁ 猛->@二股なんてヒドイワッ(泣きダッシュ 戒人->@二股ッ 珮李->@誰と誰っ 拓己->@何か聞こえたかな(ランス投擲しつつ 雫->@ドキドキですね(何 たつき->@真白と猛? 戒人->@真白と猛とたつきだったら三股だね 猛->@うい、ではあとは倒した後の演出でしょうかー?(アタマにランスが突き刺さってピ ュ〜となりつつ) 拓己->@……鷹さーん、戒人が放り出していったチェーンソーってまだありますー?(ぁ 珮李->@どんだけタラシだ 戒人->@いや、残念ながら。最後までコイツは、倒れません 雫->@罪な男ではなくて、単にだらしない印象を受ける(ぇ 猛->@なんと 戒人->@(ギシッ、ギシュッ、ギシギシギシッ! ――ソレは突然、巨人の身体の中で。何 か、歯車のようなものが不具合を起こしたような)『グ…オオォォッ、こんな…時、に…ッ ッッ!!!』 戒人->@とか言いながら。飛び去っちゃいます たつき->@えー 雫->@飛び去っちゃうのか…ちぇ(何 拓己->@やりたい放題やって逃げたΣ 猛->@せっかく死に掛けたのにー(ぉ たつき->@やり逃げ? 戒人->@こっちもこっちで事情があるのダヨ。 拓己->@というか地下からどうやって「飛び去る」んですか 猛->@……よく考えたら猛毎回死に掛けてたや 珮李->@いつでもどこでも死亡フラグ(ぁ 戒人->@上に穴開けます<飛び去る たつき->@天井ぶち破ってじゃないですか? 拓己->@やっぱりぶち抜いていくのかΣ 猛->@主に仲間の手によってだけど(ぉ) ……帰り道が出来たや 珮李->@Σ豪快だッ 雫->@破壊万歳ですね たつき->@ウルトラマンの如く「デュワッ!」 戒人->@しかもこの後、一気に地上の玄関までぶち抜いてったという 拓己->@それなんてディバインバスター?(ぁぁ 戒人->@気にしない(ぁぁ 雫->@気にしたら負けな方向ですか 戒人->@でもぶっちゃけた話、コイツは元々三十分以上は戦闘行為は出来ないので。最初か らこれはやるつもりだった たつき->@ウルトラマンの十倍長持ち 戒人->@それまで足止めする要員が生きてたらナ 拓己->@「あいつは厳密に戦闘時間を制限してるんだ(ry」 戒人->@それでまァ、何処かに言っちゃったからコレで他はフリーになるわけですが 戒人->@これで戒人組のほうへと生けるになるわけです。ただそこで見るのは…ちょっと悲 惨な光景ですけど 猛->@いろんな意味で死地に赴くと たつき->@生ける→行ける? 戒人->@…そう、その通り 戒人->@アレから戒人組も三十分流れるわけですが… 戒人->@特に拓己は、顎に喰らったのが悪かった。顎の骨に皹入ると、どうなるかわかりま す? 拓己->@さー……どうなるんでしょうか(汗 戒人->@歯を、食い縛れなくなります。痛くてそれどころじゃなくなる 拓己->@→踏ん張りにくくなる、と? 戒人->@うむ。おかげで防御力はガタ落ち 戒人->@戒人の拳を、踏ん張りが効き難い状態で喰らう羽目になってます 戒人->@さらに珮李は、右の鎖骨に皹が入ってるおかげで。フルスイングどころかまともに 剣を振っても痛い状況。 拓己->@ならばいっそ食らわずにぼこり続ければッ(無理 珮李->@どっちの手で振っても痛い感じですか。 たつき->@喰らわずにすむなら最初から出来てるでしょー 戒人->@右の鎖骨に皹が入ってるんですからねー。使えないのは右だけですよ 珮李->@んーむ、じゃあ自然と左を主に動かすようになるのか 戒人->@片手が使えないってのはこれまた痛い たつき->@しかも右は利き腕でしょ? 戒人->@珮李の利き腕がどっちだかしりませんが。利き腕だったらさらに痛いね たつき->@戒人なら利き腕狙いそうだなと思って 珮李->@一応両利きですけど。それなら両手で剣持ってた方がやりやすいのかな。 戒人->@とりあえずパッと見て右壊しといた。そんな状態で、三十分戦るとなると… 戒人->@…いや、知らんそんなこと。<やりやすいとか 珮李->@言ってみただけですよぅ(ぁ)何にせよ片方使えないのはきついのに変わりないし。 戒人->@さて、そんなこんなで皆が降りてくるところからはじめたいと思うのですが。如何 でしょうか? 拓己->@前回のラスト(槍振り下ろし)から続く、半分以上捨て身の攻撃を考えていたので すがー(ぁ 戒人->@あぁ、アレね。…ちょっと自分で、アレ試してみるといい。あんなもの何をどうや ったって当たらん(ぁー 拓己->@うぐぅ(ぁぁ 戒人->@振りが長ければいいってもんじゃないですからね。ブリッジから巻き戻しの一撃っ てのは、勢いはありそうですけど、実際威力は殆ど残ってないかと 拓己->@振りそのものの威力は別にどうでも良いんですけどね 戒人->@まァ、威力云々の前に。到達にどれだけ時間掛かるか考えれば、当たりませんけど ネ たつき->@戒人なら余裕で避けますね 戒人->@幾ら誇張で上体を戻したからと言って、戻ってくるだけでも一秒ぐらい掛かります からね。其処から攻撃するとなると、厳しいかなって 拓己->@この場面くらいでないと使えそうにない作戦だったのに……ちえー(ぁ 戒人->@残念。(嗚呼 戒人->@で、どうしましょうか? 拓己->@槍のギミックは最後の最後まで取っておいて不意打ちとかかなー(ぶつぶつ 戒人->@あー…どうしたいですか? 戒人->@やるなら、他の皆が地下シェルターに入ってきたところぐらいかなーと思ってるん ですけど 拓己->@その流れだと、既にぼっこぼっこにされてる感じですかね 雫->@むー、私は大丈夫ですよ 戒人->@数十発は喰らってるでしょうね 戒人->@<ボッコボコ 珮李->@ですなぁ。ボコにされてる感じか。うちはそれのタイミングからでいいですが 拓己->@死んでる死んでる(嗚呼 戒人->@そこらへんはちゃんと対応するための前文用意してあるから(ぁぁ 戒人->@というか風月さんとか何故反応がない 猛->@内緒話をしてたので(ぉ 戒人->@作戦会議とは小生意気なっ 猛->@ちょっとね、今後のシナリオの布石を打ってました(ぉ) 戒人->@今後があるといいがな(何 拓己->@……密談を蜜談と書くと途端にアレな感じになる不思議(どうでも良い 戒人->@卑猥な 拓己->@何と不吉なっ!?Σ >今後 戒人->@フ、なんとかしなけりゃね、諸君。 雫->@今後はあると思わせてください…っ 猛->@ふむ、デッドエンドはそれはそれで楽しかったよー……とつい最近その面白さを味わ ってしまったこの口が喋ってしまう 珮李->@縁起でもないっ 戒人->@『もう直ぐだ。完成まで…あと一時間を切った』とか言い出しますよ戒人氏 拓己->@冗談ではないっ 拓己->@一時間でケリを付けろと……ケリの付き方が敗北以外に浮かばない(嗚呼 猛->@いやはや、強化使いとか現実を侵食する幻想使いならデッドエンド慣れしないかとか 思ってしまうわt(カット たつき->@拓己と真白のラブラブが見られなくなるなんて、冗談じゃない(そこかい 雫->@ラブラブのために頑張るのか 戒人->@まだレヴェル2の布石も出てないし、それどころか戒人だって本来の能力も使用し てないから。茨の道だけど 猛->@……やられるなら男はダメだ、そうだロリっこ以外に殺されてはいけなかったんだ。 死ねないや 猛->@コホン 拓己->@某ウィキペディアで見ましたが、九分の八がデッドエンドでしたっけフェイトは 珮李->@どんな信念だ<ロリっこ 戒人->@というか、ちょっと油断するとすぐに雑談に転じちまいますね たつき->@すまぬ 猛->@チャットですしね、と、では30分後からでOKですかな? 拓己->@俺自重っΣヽ( ̄□ ̄ 拓己->@どうぞー 猛->@私としては最後に斉藤さんを出したいのですが(ぉ 戒人->@まァオレもあんま人のこと言えた身分じゃないんでアレですが たつき->@最後に斉藤さんってオチですか、彼? 猛->@ああいや、斉藤さんの最後の出番と言う意味で 雫->@最後なのか…ちょっともったいないな 戒人->@斉藤さんは、思いっきり出せばいい。と、いうかこのまま状況が変わらないような ら、こっちはこっちで最終段階に入るし、その時に皆いっせいに集うことになるでしょう 拓己->@斉藤さんが雑談ルートフラグを立てそうに思えて仕方のない自分(ぁ 猛->@彼は襲い掛かる雑魚供前に立ちふさがり「……行け」 と、言ったっきり。返っては 来ないのさ 戒人->@殉死か 拓己->@最後ってか最期だーっΣ 珮李->@それはそれでカッコイイけどっ 猛->@二階級昇進しますよ 雫->@死亡フラグのセリフ… 猛->@ふふ、帰ってはこないだけで死んだかどうかは分かりませんけどね 珮李->@じゃあまぁ、やりますか? 拓己->@「おそらくは死亡して居るであろうがはっきりとは生死不明な状況で行方不明にな った仲間は生きている」の法則ですか(何 猛->@わかってるぅ 猛->@っと、では雑魚相手に「足止めシーン」→「到着シーン」→「戦闘」と言う感じで進 んでOKでしょうか? 戒人->@足止めシーン? あぁ、任せた 猛->@なんか我がまま通して申し訳ないですが(汗 戒人->@というか足止めシーンと到着シーンまでやってもらえますか? 其処から引き継 ぎますので 猛->@了解です。 戒人->@それでは、どうぞ。 猛->@うぃ、では100人の同胞のうちかなりの数が足止めにやってきます、人型兵器まで 従えてかなり必死な感じに 猛->@それだけ向こうも切羽詰っているということであり、同時に戦力から見て残っていた メンバーは袋のネズミに近い 猛->@能力者三人は先の戦いで消耗しきっており、人型兵器など、相手にしている余裕なん て無かった。 猛->@隊列を組み、正確な足踏みで迫りくる敵兵たち……その中で一際目立つ異様な機械の 巨体は、さながら鉄の死神だ 猛->@警鐘(アラート)が煩い。出口を塞ぐ様に方位を始める敵…… 猛->クソ、ぞろぞろ出てきやがって……! 邪魔だっ、お前たちに構ってる暇は無いんだ! 猛->@―――チュン!  と足元を掠るライフルに舌打ちし 猛->@メルセデスを何とか退けた能力者たちであったが、この期に及んで絶体絶命であった 猛->たつき、雫! ……こうなったらヤケだ、くたばる前に突っ切って拓己たちのところに 行こう 猛->(荒い息をつき、敵に塞がれている階段を指差す) 雫->突っ切る事も嫌になるほどなのにぃぃ!!切羽詰ったらやるしかないわけ? 猛->やらなかったときのこと、想像したいか? 猛->@周囲では、冷静に銃が構えられる気配がする たつき->ちっ 雫->それもヤ!ここまで頑張ったのにダメになるのは私が嫌い! 猛->@人員が少ないためか、人型兵器が先行してこちらに向かっているようだが たつき->(このままじゃ、マズイ。辿り着く以前の問題だ) 猛->こうなったら万に一つでも……っ(……と、歯を食い縛っていた肩に、ポンと手が乗せ られる) 猛->@振り向けば、いつの間にか諜報部の面々が集まっていた……だが、何人か欠けている 上に全員猛たちとそう変わらない風貌だった 猛->@だが。彼らは……決して希望を見失っていない目で、笑みを浮かべていた 戒人->隊員>……兄ちゃん達、怪我の応急処置は。全部、済んだかね?(何時も先導にたっ ていたおっちゃんが、煙草を加えつつも。ライフルに弾を装填している) 猛->隊員>ハッ、ガキの癖に派手にやったな……ったく面白ぇやつらだ。(と、さり気なく 猛のポケットに美味い棒を突っ込む)餞別だ、持っとけ 猛->隊員>……下への通路は鷹指令が確保に回った、あの人なら問題なく切り開いてくれる だろう。だから……(目を細くして) 行け たつき->……(「餞別」という言葉に眉を潜め) 戒人->隊員>ま、何だ。此処はアレだ、ほら、オレ等に任せて先に行けやってヤツ。 雫->(こういう事に慣れていないのか、複雑そうに頭をガリガリと掻いた) 戒人->隊員>おっと、反論は、なしだぞ? 反論したらセオリーどおりにぶん殴るからな? 猛->隊員>(豪快な笑みを浮かべ)そうそ。雑魚の相手は俺たちがしてやるよ。なぁに、こ の程度、丁度いい運動だ 猛->隊員>諜報部の特選部隊の力を見せてやるよ 戒人->隊員>おう。腰痛もちでもやる時ゃやるぜ…フ、現役時代は白き牙とまで言われた力、 若造共に目にモノ見せてくれるわ 猛->隊員>今回一番の大物はお前たちに譲ってやる。その代わり、……今度あったら飲みに 付き合えよ?(フッ、と笑って。……そのボロボロの、けれど逞しく広い背中を見せる) 猛->隊員>………。(語らない、それ以上言う言葉はないと。ただ……”行け”と) 猛->……飲みには付き合ってやるけど、奢らないからなっ?(といって、走り出す) 雫->べっつに、心配はしなくても大丈夫よね?……それじゃ!(そう言いつつ、猛について いく) 猛->@下へと続く通路上の敵は、かなりの数が倒されている。抵抗もあるが何とか突っ切れ るだろう たつき->未成年なんだが…という突っ込みは今すべきじゃないな。後でな…(と後を追う) 猛->@交錯する銃弾、弾ける火薬の臭い、そんな賑やかな一本道を……能力者たちは走り抜 けて行った 猛->隊員>……誰が酒飲ますと言ったよ、バカやろう 猛->隊員>さぁて、そんじゃま。(仲間を見やり)――――行きますかっ!! 戒人->隊員>――クッ…ハハハハハッッ、派ッ手にやろぉぉかぁっ!!! 猛->@――――――― 猛->@―――― 猛->@―…… 猛->@走る、走る、ただ……走る。その先の突き当たりの階段には同じく傷を負っていた鷹 が待っていた、こちらも傷を負っていたが重いものは無いようだ 猛->@必然的に彼の指示の元、その先の……全ての元凶がある場所へと駆け抜けることにな る 猛->@そして、硝煙の幕を突き抜けた後―――― 猛->@――――其処には死地が、広がっていた 猛->拓己っ!! 珮李っっ!! 無事かっっ!!! 猛->@と言うわけで引継ぎよろです 猛->……つぅ……!!(叫んだだけで肋骨が痛む。そもそも、助けに来た所で戦える体では ない) 戒人->@――到着した皆を出迎えたのは…出迎えるようにして広がるのは。本来あるはずの 無い濃度に満ち満ちた、濃い魔力の混ざった空気だった。 猛->鷹>なんて魔力だ……此処は体力が残っている俺が行く。お前たちはサポートを…… (と言って中へ。そう、魔方陣へと踏み込んでいく鷹だが――――) 戒人->@――ソレは噎せ返るようでもあり。だからこそなのか、その魔力に応じて能力者の 回復能力も上昇してしまうというのは…何かの皮肉なのか。 戒人->@――鷹が足を一歩、踏み入れた瞬間。周りに、蛍のような光が集まったかと、思え ば… 猛->鷹>な、に――――? 猛->鷹>(蛍を振り払おうと、軽く、けれど凄まじい勢いで刀を振るが……) 戒人->@――ガキィッ! 山吹色の円環が、直径二メートル前後のソレが鷹の身体を取り囲 み。その硬度は鷹の剣を受けつつも…電撃のような…痛みは無いが、身動きが取れなくな る類のソレが、放電音を上げて放たれるッ! たつき->鷹さんっ!? 雫->何!? 戒人->@さらにその円環の外側から無数の鞭が出現し、外へ飛び出したかと思うと。次から 次へ、階段から、壁から、手すりからに取り付き。がっちりと、固定された…ッ) 猛->鷹>く、ガアアアッ!!!(避けようとすれど放電に囚われ、その全身が痛々しく発行 したかと思えば。手錠など生ぬるいほどの鞭が蛇のように体を締め付ける) 戒人->『……ほう?』 戒人->@――…其処に響く、低い声は。突如として、下から飛んできた。 猛->鷹>しまった……っ! 罠か……っ!!姑息だな、夾戒人ともあろう者がっっ!!(顎 までく砕けんばかりの声で、吼える) 戒人->『人聞きの悪い。兵法と言ってもらおうか…迂闊だな。オマエに兵法を、罠の知識を、 戦のやり方を教えてやったのは。誰だった?』 戒人->@――…不気味に光る魔法陣。不気味なほどに大きい魔法陣を取り囲む、灰色の炎。 ソレの前に…長身なれど痩身に在らず。その身に、爆発物のような威圧感を纏った男が、 立っていた 猛->鷹>知らないな、ただ、「気に入らない人間はその手でぶん殴れ」と言われたことだけ は覚えている……!(ギリ、と。歯を噛み) 戒人->『クク、ソレなら、良かったじゃないか。オマエはまだ、気に入らない、の分類には 入っていないということだ…』 鷹->『夾さん……もう諦めろ。もう俺たちの時代は終ったんだ』 戒人->『まだ…終わらない。終わりはしない。まだ、私が居る…ッッッ』 鷹->『たった一人で何になる!! 未来は、過去(かこ)だけが作るものではないんだ!!  現在(いま)を受け入れて生きてくれ!!』 戒人->『しかし過去があるからこそ未来がある。儚くも取りこぼした過去は、必ずこの手に 掴むと決めたのだッ』 鷹->『盆に帰る覆水なんて物は無い!! この世界に生きる摂理を、皆が諦めてきた理想を、 自分一人だけの都合捻じ曲げることなど許されない!! お前はその過去こそ、蔑ろにし ているんだ!!』 戒人->@――そして、その男。夾 戒人の前に、要るのは…満身創痍の、見知った顔が、二 人……。 猛->鷹>……3人とも俺に構うな。これは俺の失態だ、自分で切り抜ける……とにかく拓己 と珮李の援護に行け。(それだけ、言う) 拓己->呑気にくっちゃべってる……場合か? クソッタレが 猛->鷹>今度ばかりは任務の失敗だけは許さんからな。……頼む、夾さんを……止めてくれ 戒人->(拓己の問いに、苦笑のような、失笑のようなソレを浮かべている…) 雫->もうちょっと、軽い程度を考えてたんだけど…二人とも、きつそうじゃない…(静かに 息を吐き 珮李->……ハァッ、ハ……(荒い呼吸をつきながら無言で戒人を見据えている) 猛->ふん、さすが夾さんじゃないか、相変わらず容赦が無いぜ 戒人->@――二人の身体は、ボロボロだ。見ただけで骨の数本がイカれているのが眼に見え る) 戒人->@……三十分間、なんとか持ち応えた。そんな感じさえする。最初に喰らったダメー ジが尾を引き、今まで喰らった打撃の数、実に数十発。 たつき->相手が相手だからな…仕方ないさ 戒人->@身体中の骨が、かろうじて皹が入っていない程度の度合いで悲鳴を上げている。筋 肉が引き攣っている。膝が笑っている。 猛->そうだな、その通りだよ。まったくなんでこんなことになっちまったんだろうな…… 雫->この状態で止めてくれって言うんだから……残酷だと思わない? 戒人->@出来る限りヒットポイントをずらし、皹が入らないようにするのが手一杯。そんな ところに追い込まれてからは、攻撃さえ満足に移れない…。…二人は。最初に戒人と対峙 した位置へと、押し戻されていた。 猛->けど、そんなことは言ってられないだろ。”仕方ない”を、覆しに行こうぜ? 戒人->@対する戒人といえば、服に身体に、無数に太刀傷があるものの。殆どが皮を切った だけ、肉にさえ届いていない…ソレが現状。 戒人->……しかし…メルセデスを、突破してくるとは…。…予想外だ…少し見ない間に、変 わったな…。(顎に手を添えつつ、唸るように…) 猛->あいつらだって、それをやろうとしてるんだ。それを助けてやるのが仲間ってもんだろ (「無駄かもしれないけどさ」と笑みを浮かべ。下へと向かって走っていった) 拓己->あ゛ー……ウンザリするな、男に二言はないって格言はどこに行ったんだか……(荒 い息の隙間で呟き 雫->仲間…ね。まぁ、分からないでもないかな(苦笑しつつ、猛についていく) 猛->@どの道、帰る道など残っては居ない。どのような道も、別れ離れても最後、この死地 へと繋がっている…… たつき->(仲間…か) 拓己->(まだ……まだだ……まだ“痛みは感じてる”。まだ……まだ握れる、まだやれる、 まだだ……まだ……まだ……!) 珮李->二言…ね。先人だって、こんな状況で使われるとは思って無かっただろうよ…(必死 に足に力を込めて踏ん張り) 猛->@第13部隊5名は、ここに来て最後の最後で、全員が揃おうとしていた…… 猛->真白>……皆、もう無茶……やめて……死なないでよ。お願いだから……(事の中心に いる少女の下へ、集おうと) 戒人->……(間合いを取るつもりではなさそうだが、さらにトントントン、と後ろへ下がり …) 猛->(拓己たちのところに駆けつけようと走ってくる、どうか間に合ってくれと) たつき->(戒人を見)…何かやろうとしている? 戒人->………(走ってくる猛達を、その眼で見ながら…拓己達との距離は、十メートルを取 り…) 雫->さっさと終わらせないとね…戒人くんが何してくるか分からないし 拓己->(@右手首を握り……右手の力を入れ直す。ランスの柄を握りしめる) 珮李->(痛みを訴える体に鞭打ちながら構えを作り) 戒人->……(さらに15、20…25、で、止まったまま。腕を組んだ…あえて、全て揃う のを待つというのか。その眼は、攻撃に移るソレではないようだ) 猛->戒人さんが何かをやろうとして、それが良い事だったタメシって無いよな?(はぁ、と) ……止めようぜ 拓己->…………、……!(背後を見もせず、ランスをがらりと引きずって前へ) 雫->猛くん、どっちにしろこっちはギリギリだし、腹くくるわよ! たつき->人間、覚悟を決めれば大抵の事は出来るって言うからな(ふっ 猛->よっしゃ分かった! 俺は太っ腹じゃないしな、くくるのは簡単だ! 猛->@何故か戒人が待っているような構えを見せていることもあり。拓己と珮李のもとに到 着する 戒人->……(僅かに、眼を細めながらも…到着した皆を見つめて、溜息をついた)……此処ま で、来てしまったか…。 猛->おっす、手伝いに来たぜ……って、お前らも負けず劣らずボロボロなのな(怪我を見て 嘆息) 珮李->(戒人に視線を向けたまま)やぁ…皆、大丈夫かい…? 猛->ハハ、全員大丈夫じゃなさそうだぜ? 雫->大丈夫どころか、そっちほどじゃないけどボロボロよ 拓己->はっ……死に損ないが雁首そろえて……何しに来た(呟くように言いつつもう一歩) たつき->大丈夫には見えないな、お互いに 猛->正直言うと、走ったせいで体力殆ど残ってねぇや……ハハ(ゴホゴホと、咳き込むよう にして荒く息をつき) 珮李->そうだね。うん…皆ボロボロだ(苦笑して)…けど、まだ…ボクはいけるよ。 猛->そうだな、死にぞこないも数を集めれば一人ぐらい生き残れるかもって思ってな 雫->一人じゃ嫌なんだけどね…せめて希望で良いから全員って言ってよ 戒人->……(@ふと、何の前触れもなしに。皆に、手の甲を見せるように手を上げたソレは …親しい友人に、手を上げるしぐさに見えないことも無い) 珮李->それに…こちとら、顔も知らないような人たちの未来込みでここに立ってるんだから …。 拓己->結局ほぼ全滅かよ。死ぬくらいなら帰れ(一歩 珮李->これくらいで…こんな程度で、負けてなんかいられない。勝つんだ、絶対に…ッ…。 猛->冗談、ここで帰っても後ろには敵がうじゃうじゃだぜ? 俺は墓場に帰る気はないね… …!(棒を、連戦によって欠けてすらいるそれを構え) 戒人->@――その掌が、炎へ向けられ。炎は、ぐにゃりと容を変え。燃え上がるようにして 揺らぐと…戒人の掌へ、放たれたように向かい…ドドドドドドドド!! 洪水のような音 を立てて、戒人の掌に飲み込まれていく) たつき->…炎を吸い取ってる…? 猛->(秀樹を焼いたアレか……かつての光景を思い出し、恐怖に震える足を、歯を、食い縛 る 戒人->@――決壊したダムが、一点集中で放たれればこうなるであろう勢いと形状、ドドド ドドドドド!! という音を上げて、吸い上げられていき…) 雫->帰り道がないなら自分で作るべきよねぇ…私は帰って顔みたい人いるんだし(戒人を見 つめつつ 拓己->(前を見つつ)くそ、どいつもこいつもぞろぞろと……! 帰れよ……俺が、俺がや るんだ……!(一歩、二歩 珮李->……(痛みか緊張か、深く深呼吸しては歯を食い縛って) 戒人->@――モノの数秒で、その炎は消え去ると。後に残るのは、青い、半透明の障壁のみ だ。それが意味する所は…魔法陣を守護するための炎を、魔力を、自分に、戻した) 猛->バカヤロウ。お前以外に誰がやるんだ 戒人->@――手が、硬く握り締められ。歯が、食い縛られれば…上昇気流のような風が、発 生し。戒人本人を渦巻くように取り囲むと共に。剣で突き刺されると錯覚するような殺気 が、舞い上がり始める) 猛->……ただな、やる前に死なれるのだけは、絶対に見たくねぇんだよ たつき->真白を助ける役はお前にやるが、そこまでの道程くらい手伝っても構わないだろ う? 戒人->@――コートが、溶けるように消滅し。その殺気や魔力の渦が、一点に収束されるか のように巻き上がると。大きく、息を、吐き――) 雫->そうそう、全部拓己くんがやるとなると、こっちは色々と心配だしね たつき->何もかも1人でやろうとするな。…少しくらい頼れ、馬鹿が 拓己->ハッ……構うな。大いに構う。ああそうだ……道程“くらい”じゃない、結果から道 程まで全部俺がやらなきゃならないんだよ、本当は……! 戒人->@――ヴンッ、と音を上げて。もう一人、戒人の残像のようなモノが隣に、ふと現れ …) 珮李->白馬の王子様の白馬役って感じかね。…白くも無いし馬でもないけど。 雫->…コレだからガキは、ボロボロの癖に 猛->本当はな。……たまにはウソつけよ 珮李->…お言葉だけどね拓己。…キミだけの戦いじゃないんだからね、これ。 猛->(攻撃を予測し、拓己の進行方向から見て右、斜め前に進む) 拓己->五月蝿え。付けるか畜生……! “俺が”、“潰す”……有言実行できなきゃ意味無い んだよ……!!(もう一歩 戒人->@――ヴンッ。何かがブレるような音と共に、その残像が、変化した…) 猛->そうかい、なら……やってみろ。(と、棒を下げ。自分は大きく右に体を動かす。道を 譲るように) 戒人->@…ソレは、黒い。筋肉繊維を黒で表したような強化外骨格を着込み。その黒い繊維 を走るように流れている赤の紋様は、血管を表しているようだ。さらに、丸いノッペラボ ウの兜を被った、異形へと姿を変えている) 拓己->証明できないだろうが! 俺の力を! 「手を出せば俺に潰される」って事を、俺が あいつを守れるって事を!(前方ふたつの影に向かって槍の切っ先を持ち上げ 戒人->@……さらに其処から、その異形の、何も無い顔面の真ん中に。巨大な、宝玉のよう なものが出現する。ソレで、完成なのだろう。戒人は、その異形の肩に、手を置き…) 拓己->その為には、そもそも最初ッから全部やるくらいでなきゃならなかったってのによ… …!(槍を引き 戒人->@――ヒュンッ! と。今度は、ブレるような音ではなく、何か風を切るような音と 共に。戒人本人の姿が、吸い込まれるようにして、消えた) たつき->……(同化、したのか?) 猛->(――――来るか? @と、棒を盾のように胸の前で構える) 珮李->………(剣を構えたまま息をつき、視線を鋭く) 戒人->@その異形は、体格や背丈。腹筋が閉まり胸筋が発達した筋肉のつき方まで、戒人と 同じ。その奇怪な強化外骨格のおかげで、いかに馬鹿げた体格をしているのかがよく解る) 戒人->『――……』(異形の、瞳なのだろう。中心に据えられた瞳が、皆を睥睨し…ボーリ ング玉のような兜が、シュッ、と音を立てて。戒人の顎や頭の形を再現したあとに…) 戒人->『――…此処まで…来てしまったのならば。もう、止められはしないな』(マイクで 喋るようなくぐもった声で、僅かに、溜息をつき…) たつき->止められると、思っていたのか? 珮李->そんなの…今更だと思ってたけど…? 猛->迷ってはいないさ 戒人->『――…あのまま、引き返すのが。引き返してくれるのが、ベストだった。だが…迷 いも無いと、言うのならば。もういい』 拓己->…………(@柄の握りを改め、構える) 猛->ベスト? 高慢だな。俺たちにとってはあんたが引き返してくれることこそベストさ 戒人->『――私の夢≠ヘ、私の誓い≠ヘ…』(静かに語る。静かに、語っているはずな のに…その言葉の中には。背骨を素手で撫でられる様な、嫌な、とても嫌な狂気が混じっ ている) 戒人->『――引き返せない。もう私は……二度とは戻れない』 拓己->どうでも良いんだよ、んな事は 拓己->おしゃべりはもう要らない。“潰れろ”――! 猛->ほら、お互い引き返せないもの同士。絶対に利害は一致しないし、ぶつかる以外の選択 肢もない。……帰れなんて野暮なこと言うなよ 猛->真白>………(必死に意思を繋ぎとめようとしているが、目は白濁、首はカクリカクリ と揺れている) 戒人->『――……』(ヒュー…という音が、零れた)『…フフ、そうだな。帰れなんて、もう 言わない』 猛->@本当に、色々なことに……時間がない 珮李->そうそう、お互いの願いが邪魔しあうなら。…仕方ないってね。 戒人->(ドンッ、と、大きく、足を、開き。ヘルメットが、上へと向くと…) 戒人->『ァァァアアァァアァァァァア゛アア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ッッッッッ― ――――――!!!!!!!』@――雄叫び…否、獣のような、咆哮。この地下シェルタ ーさえ揺れるような、咆哮を上げた 拓己->……五月蝿え…………いい加減感覚も麻痺してんだよ。今更吼えたら何だ(吐き捨て 戒人->(その途端、姿が、消える。否、そう見える。珮李にすら姿が霞み、猛でも黒い弾丸 が飛んでくるような速度で、先ずは猛目掛けて飛んでくる!) 猛->相変わらずでたらめな速さだなっ!?(跳ぶ、前から来るなら後ろに。横に飛んで間に 合うなど思わない――っ!) 戒人->(両手を大きく広げて、ほぼ一瞬にして間合いを詰めた後。一瞬前まで猛が居た位置 に、着地し…た後、行き成り軌道が変化した。今度は、さらに速い。弧を描き――) 拓己->――っ、(ろくに追えない――!) 戒人->(――もう猛の目にも輪郭が映らなくなる。滑るように移動した先は…珮李だけが捉 えられる領域に達し。拓己の、後ろ――) 珮李->――――拓己ッ!後ろッ!! 猛->拓己、後ろだっ!!(ありったけの声で、叫ぶ!) 拓己->(……前にいないなら後ろだろ) 戒人->(拓己の後ろで、その巨体をさらに大きく広げ…――) 拓己->(@声を意識の端に捕らえ、左へと身を屈めるように跳ぶ……!) 猛->(屈伸のように足を折りたたみ、そのバネを最大限使って今度は前へ大きく跳ぶ)…っ くしょう!! 珮李->くっ、そ…どんだけ速いんだ…(視界に姿を留めながら足に力を込めて駆け出し) 戒人->(――…広げているのに気付かなかった。広げているのを教えなかったのが、欠点だ。 その手は、屈み込んだ拓己にすぐさま追いつき。その襟首を、引っ掴み…若干、引き摺ら れたが…) 拓己->っ!(取られた!?) 戒人->(――…取られた、と気付いたときには引き寄せる。そのまま…ブンッ!!! …予 備動作なしで、拓己を引っ掴んだまま横に独楽のように回ったッ) 猛->……このやろうっ!!(足を掬おうと、地を這うような姿勢でブンと地面擦れ擦れに棒 を伸ばして薙ぐ) 拓己->(ッ――……!) 猛->珮李、避けられた隙を突け!! 拓己->この腕の先には……居るんだろうがッ!(@左手を首の後ろへ、掴んだ腕を掴もうと) 戒人->@二の腕が軋みを上げ、遠心力と共に。拓己の体重60キロ弱を、弾丸へ。――避け ない。思いっきり、棒に躓いた。しかし…薙いで来た猛目掛けて文字通りの拓己爆弾…発 射!) 珮李->……ッ…(猛の声に無言で頷く。一気に駆け、距離を詰めては…拓己を投げた瞬間の 相手へと、左の剣で胴を切りつけようと) 戒人->(余程思い切りぶん投げたのか、棒につまづいた挙句。自分の腕の勢いで、顔面から。 ガァン! と物凄い音を立てて地面に激突した。おかげで珮李の剣は避けられたわけだが …) 猛->(ギリギリと思いっきりぶったたく手に力を込め、片手を離して拓己を受け止めようと 身を開く) 猛->(――――腕、潰れるな) 猛->@(そう直感したが、避けずに、待つ) 拓己->(@左手が掴んだものが空だと知った時には既に体が飛ぶ感覚……) 猛->@(弾丸? いや砲弾だろう、恐ろしい勢いで飛んでくる拓己に派手に衝突され。体を 折って一緒になって後ろに吹っ飛んでいく) 珮李->(空振りに、右足を軸に振り返る。顔面をぶつけているその背中へと、今度は突き刺 すように剣を) 戒人->(さらにそのまま横へと転がりながら、追撃を避け…) 猛->@(ゴロゴロと、優に何十m吹っ飛んだろう? それだけの勢いには一体どれくらいの 力が込められていただろう? 瓦礫を巻き上げ、がらりと……下になっていた人物の腕か ら力が抜けた) 拓己->(ッ、くそ、誰だ――) 戒人->(踵と掌を地面にぶつけ、その勢いで跳ね上がると。顔を抑えながら、さらにトント ンっと後ろへ下がっている…無様なまでに撃ち付けた分、自爆したダメージもそれなりに 痛そうだ) 猛->……ゴホッ、ゴホッ! (肋骨は全部折れたんじゃなかろうか、血の混ざった咳を吐き 捨て) 拓己->(@身を起こし、自分を庇った相手を確認して)、…………! 珮李->―――ッ…!(再度の空振りに舌打ちをして間合いを作る。2人が気にかかるが、其 方を見ようとはせず) 猛->……こら、さっさと……どけ。男の尻に、敷くかれる趣味はねーぞ…… 猛->@(ハハ、と……口元に紅い筋の垂れた笑みを浮かべ) 拓己->(痛む体を引きずりつつ)くっそ……何で止めた! お前なら避けるくらいできたは ずだろうが! 戒人->(此方は…見た。そう…肋骨が悉く砕け、血の咳を吐いている猛を、見て…) 猛->ちょっとだけ、な 戒人->(拳を、握り締めたと思ったら。ドンッ! と地面を踏みつけるような音を上げて、 珮李は放っておいて猛へと走り出した。…止めを、刺す気だ) 猛->……ヒーローに憧れたんだよ (……と、お前みたいにさ、と) 拓己->……、馬鹿め(呟き、立ち上がる) 猛->槍、出せ。……早く(潰れてない腕を、弱々しく持ち上げ) 戒人->(ザザザザザザザッ、と地面を擦るような速度で。前傾姿勢のまま、一気に猛へと走 っていき…) 珮李->ッ…拓己っ!猛っ!! 拓己->(@槍をすっと差し出し、)この馬鹿が……! 猛->(槍の柄を握り、全身全霊、魂まで詰め込んでないかと思えるほど真剣に………”進化” を、掛ける) たつき->っ!(手を地面に付け)縛!!(伸ばした蔓で戒人の足を止めようと──) 猛->………”潰し”てこい。お前なら、出来る……だろ 拓己->(@身を半歩ずらす。ずらし、猛の前へ――) 珮李->(足に力を込めて後を追いかけ) 戒人->(さらに、猛目掛けて、飛ぼうとして…蔓が、ギリギリのタイミングで、蹈鞴を踏ん だ)『チッ…』 たつき->(止められなくても、ほんの少しでも勢いを消せれば…!) 猛->(そして生き残った腕も、力なく垂れる。……本当にバカだ、逃げるための体力すらつ ぎ込んでいる) 拓己->この期に及んでから――守るもん増やしてんじゃねえぇーーっ!!(@突進してこな いならこちらから行く) 拓己->(@蹈鞴を踏んだ戒人へと猛襲。今出せる全力を、前進する為の蹴りに費やす!) 猛->(この空間でなくては回復さえままならないだろうと言うのに。……そのバカは、拓己 を信じ切った顔で。目を閉じた) 戒人->@――…珮李と拓己、挟み撃ちの状況で。一旦、止まり…) 珮李->(速度が落ちたで一気に近づく。距離を詰め、届けばその背中を斬り付けるつもりで) 猛->@―――戦っている 戒人->(メキッ、と音を上げて。両腕の筋肉が、きしむ。迎撃するつもりだろう、ソレは大 きく吐息を吐き…) たつき->縛!縛!!(戒人なら簡単に千切ってしまう。だからこそ、攻撃の瞬間だけでも縛 ろうと幾重にも拘束を…) 猛->@あふれ出る魔力の中で必死に自我を留めようとする奴も 猛->@刀を取り戻すために、その銃剣を構えて斬りかかる奴も 猛->@仲間の全てに、自分の全てを託した奴も 猛->@植物を操り、殺させはしないと足掻く奴も 拓己->っああああああああぁぁぁぁあぁあぁぁああぁ!(咆吼――!) 猛->@そして……誰かを守るために、全力で不可能に飛び込んでいく奴も、 猛->@それをも叩き潰そうとする紅い奴だって、全て――― 猛->@―――――戦っている 猛->@   何かの。 誰かの。 為に 猛->真白>(どうかしている)た……(本当に、どうかしている。動かないはずの体、消え 掛けている自我、忘れてしまいそうな意識のハザマで……) 猛->真白>拓己………、たくみぃぃーーーーっ!!!!!!(必死に、叫んでいるのだから) 拓己->(@渾身。正面の異形、その体の真芯目がけて、その手にした武器を突き出す――!) 戒人->@――ソレは、刹那の夢だったか。ソレはまるで、己の槍が、己の闘争心をエネルギ ーへと変わり押されるような錯覚。ソレはまるで、己の身体が、更なる次元へと踏み出し たような感覚が。珮李、拓己の脳裏に―― 珮李->(持てる力を注ぎ込んで…刃を振るう。必死の言葉を叫びながら) 戒人->@――しかし。彼等は、一つ、何か勘違いをしているのではなかろうか。たった一つ にして…重大な一つ。拓己は、潰す、と言った。 珮李->―――負けない…。この、信念だって…誓いだって!絶対に負けたりしないっっ っ!! 戒人->(その身体は、うねるように旋回し。脇腹を、珮李の剣に貫かれながらも、その左手 は槍の腹に添えられ…) 戒人->@――…そして戒人は、己に似ていると言った。似たようなものであり、だからこそ 違うのだ。拓己はまだ、己の認識すべき事を、解っては居ない。 戒人->(その手は、刀のように細り。槍の腹を、たたき。突き出す、その先――) 拓己->(――ッ、ま、さか――――!) 戒人->@――…人は困難な目標であればあるほど、挫折する。ソレを、不可能である道を、 十年間、歩みきった男が居る。そう、周りのもの全てを叩き潰し目標へと向かう道=\ ― 戒人->アア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛アア゛ア゛ア゛アッッッ!!!(その先には、拓己の。 身体が、あり…その手刀を、躊躇いも無く。己の道の障害を潰す≠スめに、突き、出し た) 拓己->(ここまで――避け――――――!) 戒人->(その手は、止まらない。服を、裂き――) 戒人->(強化服を、貫き――) 戒人->(皮を抉り――) 珮李->(刃先に手応えを感じる。それに喜ぶよりも、早く)――――たく…ッ…!! 戒人->(肉を穿ち――) 戒人->(骨を断ち――) 戒人->(内臓を切り――) 戒人->(終には、背骨さえ通過し、人体というモノに。孔を――。――人間を、穿った) たつき->止められない──っ 猛->真白>――――っ(息を止め、目を見開く。……その瞳から、何か煌くモノが毀れた) 拓己->――ッは……! 戒人->(胸の中央へ、縦の手刀は。己の身体を貫かせつつも…。…肉を断たせて骨を切る。 ソレだ) 猛->………ランスだ、……ランスを……… (………全てを潰す? 笑わせてくれるなと。 潰されたのではない、俺は自らソイツに託したんだと、うわ言の様に呟く) 拓己->(@ごぼっ、と、唇から紅をこぼし)(――何だ、これ) 戒人->@――この男を相手に。この狂気の道を相手に、潰し合い≠ニ呼ばれる想いで拳を 交わし。生き残れるものは居ない) 拓己->(@揺れる視線が、真正面の顔を捉える) 戒人->(ノッペラボウの仮面に、中央の宝珠。宝珠に宿る色の名前は、狂気――) 珮李->―――ッ…(手を捻る。突き刺した刃を抉るように、少しでもダメージを与えるよう に無意識に捻り抜きだす。その背中、そしてその向こうに広がる光景を、唖然と…) 戒人->@――目標に至る道へ立ち塞がるモノを潰す=Bそうではない、拓己は、その、目 標に達する道程にある障害から。目標を護るべきことを前提に、戦わねばならなかった) 戒人->(濡れた音、ひしゃげた音、引き抜く音。血に濡れた肘先までを、一気に、引き抜い た) 拓己->(――――、あ――――)(@手から力が抜ける――) 戒人->(さらに身を捻り。大きく音を立てて、珮李の剣を身から引き抜き…拓己へと、力の 抜けていく拓己へと、一瞥し)『――…潰し合いは、私の、勝ち。そして…さらばだ』 拓己->――――――ッ(@崩れていく膝――左手を上げ、爪を戒人の体に立てるが――右手 は、上げられない) 珮李->…た…たく、み……。(掠れた声が上がった。息をしているのか、自分でも分からな いほど…信じられない光景を見るようで) たつき->……(呆然と。ただ呆然と) 拓己->(@左手一本で体を支える事が出来るはずもなく、そのまま、崩れ落ちる――) 戒人->『――……』(崩れ落ちた拓己を、顔で追い…)『……』(倒れたのを確認した瞬間に、 身を翻した。魔法陣、へ…) 猛->真白>……ぃや……い……や………(首を振り。とだけ、呟き。……心が折れてしまっ たのだろう、いままで必死に支えてきた意識が途切れて消える) 戒人->『――……もう直ぐだ。』 猛->………。(動かない。……いや、動けない。能力を使い切ってしまい全身の血が足りな い。……ただ意識だけはあるのか。唇を噛み締めている) 戒人->『――…もう直ぐ…この世は、変わる』 珮李->………(崩れる拓己から、視線は再び異形の男へと向けられる。静かに、一瞬だけ息 をついて) 戒人->『――此処までの長い道程が、漸く…』 拓己->(俺は――俺は――――?) 戒人->『――クク…ハハッ、クハッ、ハハハハハハハハ!!!!!』 猛->………っ……(パクパクと、声も出ない口だけを動かして。 戒人には聞こえないよう に、珮李に語りかける、彼女なら聞こえるだろうと「……ランスを持て、力は消えていな い」と) 拓己->(@水平になった視界に、千切れて落ちた白い一片――) 珮李->――――終らせて……終らせて、たまるか…ッ… 拓己->(@引きずる腕――を、それに重ねようと……) 珮李->(魔法陣との間、遮るように立つ。その目には、怒りでも憎しみでも…ましてや絶望 や悲しみでもない) 戒人->『――退け』 珮李->(―――ただ、貫くべき『意志』を光として込め)……言っただろう。負けられない って。 たつき->そう、まだ…終わらない。終わらせちゃ、いけない…(ゆらりと立ち上がり、魔方 陣へと体を引きずるように歩いていく) 戒人->『――退け。三度目は、無い』 珮李->(首を振り)ボクは…ボクは未来を護る。……そのために、勝つことが…戒人を超え る事が必要だっていうのなら…。 珮李->―――今すぐ此処で超えてやるっ!! 拓己->――――――!!!(握り拳ふたつ――!) 戒人->『――……』 戒人->@――何か、糸が切れたようだ。何故だが、周りがクリアに見える。珮李の眼には、 今、全てが、何もかもが見えそうだ――) 戒人->@――とっくに能力制限を越えているというのに、この気分は何だろうか。そう、ま だ、まだ行ける。まだまだ、行ける。そんな、気分が…) たつき->(戒人の背後に立ち…だが珮李と戒人の戦いの邪魔はしないよう立ち止まり) 拓己->(@ふたつの腕だけで上体を持ち上げようと――紅が広がるのにも気をとめない) 猛->………。(ゆっくりと目を開く、先ほどからずっとぶっ倒れてるせいで意識だけはしっ かりとしたようだ) 珮李->(…強く、左手が剣を握る。さっきまで力を込めるのが精一杯だったその手は、力強 さが戻ったようで―――) 戒人->@――…その代償に、右腕が少し使い物にならなくなるかもしれない。そんな漠然と した予感も、あるが…ソレさえ、その一歩を超えたとき。制限さえ、越えそうな…) 戒人->@――拓己にも。猛にも。身体中が痛いのに、気にならなくなりつつある。まだまだ まだまだ、行けそうな予感。拓己は右足、猛は、左足が灰色になるイメージのもと…) 拓己->(ッ――――――――) 戒人->@――コレさえ。コレさえ乗り越えれば…何処までだって、自分は、力強くなれる。 そんな、予感と。選択肢――) 戒人->@――出すか。出さないか。全ての選択は、ソレに限られた――) 猛->………まったく、どうしてこう人をおちおち寝かせてくれないかな 戒人->『――……』(顔を、揺らし。拓己へと向け…猛にも、向けた)『…馬鹿な』 拓己->さ……がれ。……おれ、が……俺がッ――――! 猛->ソレ、聞き飽きた。……バカだって事は分かってるし、気にしてるんだからさ……言わ ないでよ たつき->気にしていたとは驚きだな(ふっと口元に笑みを浮かべ猛を見る) 珮李->…生憎、キミには孤高のヒーローは似合わないよ。精々子供向けの戦隊もののレッド 程度だよ。 猛->(能力は使わない、ただ……棒を支柱にして、休んだ分の血からだけでふらふらと立ち 上がる) 戒人->『――……何故立ち上がれる』 戒人->『――…何故、生きていられる』 珮李->―――だから、仲間がいないと駄目なんだよ。(視線は真っ直ぐ向けたまま、小さく 笑んで) 拓己->(@この“先”を掴めるのなら――躊躇無く選択する。ここで動かずして何をするの か) 猛->何分寝たと思ってるんだよ? 俺の取りえはさ、技能『持久力』だぜ? たつき->『持久力』より『耐久力』のような気もするが…ま、いっか 猛->(足はガクガク、腕は片方動かない、呼吸は毎度針を飲むよう……) たつき->要はGのようにしぶといって事で。 猛->ハハ、戒人さんにしごかれた結果だな 戒人->『――……』 拓己->(動け、動け、動け動け動け動け! あいつらにやらせるな、あいつらに負わせるな ――) 珮李->…思えば地獄しか味合わされてないね…この人には(…迷いはとうに無い。やるべき 事を成すために) 猛->(その足で、拓己のもとまで歩き。……手を伸ばす) 拓己->(@体を持ち上げる右手と左手、その内の――リボンを握った左手ではなく、右手を 持ち上げ) たつき->拓己は死んでない。お前に潰されてなんかいない。──お前に、まだ負けてない。 拓己->(@支えを失って上体が落ちる) 猛->(だがその腕を掴み、……崩れた体を持ち上げ。……その手を、肩に回して肩を貸す形 を取る) 拓己->――、――(声は出ない、ただ口は、「助かる」と動いた) 猛->青臭いとは思ってるけど、そりゃ分かってるけど……仲間だろ? 貫かれた腹が痛いな ら、貸してやる、俺にないのは腕だから貸せるさ 猛->だから……お前の腕を貸してくれ。アイツを貫ける腕と、ランスをさ…… 戒人->『――……最後の難関が、元教え子だとはな。全く…』 拓己->(@真っ赤な口元が歪み……) たつき->どうする?もう一度潰すか…(手を剣で貫かれた傷に触れ)その体で? 猛->(肩を貸し、棒を杖にし……一歩、一歩……笑えるを通り越して恐ろしくノロい動きで 戒人へと歩み寄っていく)) 戒人->『ぬかせ。これしきの傷が、如何した…』 猛->@BGM:エミヤ 拓己->(@いよいよ強く、両の拳を握りしめる。右手に、自分の能力をありったけ注ぎ込む ……!) 猛->(荒い息、その後ろに続く紅い跡……それでも、コイツだけは届けて見せると……歩む) 珮李->恨むなら…タフに育てた自分を恨んでよ…(足に力を込める。呼吸を繰り返し、タイ ミングを計りながら唇を噛み) 戒人->『――良かろう。今度は、心臓を潰す。頭を潰す。徹底的に、叩き潰す』 戒人->(掌を、上へと向け…) 拓己->(運んでくれ――俺の足の代わりに、コイツの代わりに……!) 猛->(やっと、頼ってくれたな……と、嬉しそうに笑い) 猛->潰してみろ! 俺たちはその腕から守ってみせる!(……最後の力を振り絞り、駆け る!) 猛->@急接近する、赤い巨体と。小さな影……煌く光…… 珮李->(―速く、戒人よりも、何よりも速く。この刃を、信念を込めた刃をその身に突き立 てようと―――駆ける!) 拓己->(“信じる”――こいつは、この槍は、) 戒人->(掌に、冷気のようなものが収束した瞬間。その手には…歪。歪を形にしたような、 歪な、剣が、握られていた。幅広のシミターにも似たソレは、その歪さ故に斬れそうもな いが…) 猛->いっけぇぇぇぇぇ………っっっ!!! 拓己->(@バキバキと音を立て、ランスが“変形”していく。拓己のありったけを注ぎ込ま れ、その求める、イメージするカタチへと) 拓己->(@穂先はより大きく鋭く硬く。石突きの砕け散った柄すら、伸びて形を取り戻す) 拓己->(――何をだって、貫けるとッ!!) 拓己->(行……けぇえぇぇぇッッ!! 珮李->(地面を踏んだ足が…軽い。今まで出した事の無い速度が出ているのが、耳を切る風 で分かる。渾身を込めた足が、何もかもを超えるような速度を生みだし…) 戒人->『――ッ』(己より、速い。馬鹿な、も何も思う暇すら無い。この槍は、危険。さま ざまな思考が交錯する中…) 拓己->(@槍の後部、光の爆発。その身に推進力すらを付加して、突撃する――!) 戒人->(――……シャン。静かに、そして確かに。急所を護るように構えられたシミターを、 軽々と貫き…。…その槍は、自分の身体をも、軽々と…) 猛->真白>………ぁ……(その叫びを。沈み行く意識の果てに、その声を聴いたからなのか ………ゆっくりと瞼を開く……) 戒人->『――……』(@真白が、眼を開いた時には。派手な、ガラスが砕けた音を上げて。 シミターが、粉々に砕けるところだった…) 珮李->―――ッ!!(突き出す。速度を持って、その体を、心臓を突き貫くように…) 猛->真白>……た、くみ……? 拓己->(@左拳から零れた布の一端を、僅かに、かざして見せる) 戒人->(感触は、たいして無かった。それは柔らかい肉に包丁を差し込むように。その切っ 先は、いとも容易く…その強化外骨格を。皮を肉を骨を肺を心臓を…貫いた) 戒人->『――――――』(ごぽんっ。首と、マスクの接合部から。口から漏れたのだろう… どす黒い血が、もう赤くは無い血が。ぼたぼたと、外骨格を濡らしていく) 猛->真白>たくみ……! (その布を見た途端、心の中から魔力以上の何かが溢れてくるよ うで……) 拓己->……ッ……、(眼前の吐血に、「どうだ」、とだけ、口を動かし) 戒人->@――ビシビシビシッ、と魔法陣の中から放電が起きる。すると、潮が引くかのよう に、真白の中へと。真白の魔力が元に戻されていく) 猛->真白>バカ、がんばりすぎだよ……(……その思いは涙となり。瞳から、溢れるようだ った) 珮李->……ッ…!!(歯を食い縛る、軽い手ごたえが不安だったのか。押し付けるように体 ごと、刃を何度も押しては…漸くその手が力を抜き) 猛->真白>………カッコいいじゃない(その表情は自然と。泣きながら笑ってしまう形とな る) 戒人->@――同時に。魔法陣の不具合だろう。魔力が戻ると同時に、『戒人から見た葵』の 映像までもが断片的に真白の中に入ってくる。他人の記憶だが、負担にはならない程度の ものだ) 拓己->――――。(@真白の無事を見、微笑み……力が抜けた) 戒人->『――――』(…事切れては居ないようだが、動かない。心臓から、口から、ぼたぼ た。ぼたぼた。ぼたぼた。ゆっくりと血の海を作っていく…) 猛->真白>あ、これ……は…?(魔力を制御し、自らの体に取り込む過程において……その キオクを垣間見る) 拓己->(@ランスの輪郭が燐光となって砕け散り、スクラップの寄せ集めのようなボロボロ の残骸だけが残る) 戒人->@――戒人がはじめて作った料理を、冷や汗かきながら食べる葵。花見に行ってると きの楽しそうな葵。日常の風景。戒人が、人間をやめてまで取り返そうとした風景だ…) 猛->真白>……(そう、その姿はまるで今の自分に似ていた。だからこそ記憶の持ち主では なく、その中の葵に共感する……あまりにも暖かくて、胸が痛くなると) 戒人->@葵、葵、葵。戒人の記憶には、ソレしかない。己の生き様も、信念も、何もかも戒 人の記憶には無い。ただ、葵との日常だけしか、残っていない…求めすぎた結果、磨耗し ているのだ) 猛->真白>(戒人に向き直る) 戒人->@恐らく最終的には、自分の名前すら解らなくなるだろう。もしかしたら既に、自分 が何処で生まれ、どうやって育ってきたかの大半は消えているかもしれない…) 拓己->(@右手から、ランスの残骸が滑り落ちる……) 猛->真白>ゴメンなさい。……貴方が欲しかったものも、欲しかった人の代わりも、私には 出来ない 猛->真白>だけど……忘れないから 珮李->(手から力が抜ける。数歩、蹈鞴を踏むように足が後ろに動いて) 戒人->『――……』(胸に刺さっているものは、抜けない。抜けたら、短い命が更に短く…) 『……』(ふと、その仮面が、真白へと向き)『…おい』(ふと、真白に呼びかけ…) 猛->真白>なに? 戒人->『……魔力の出戻りは、大丈夫か?』 猛->真白>(何か言葉をかけようと思ったけど、出来なかったようだ、そこでそんな言葉を 聞き) 猛->真白>……スイッチは切った、だから大丈夫。私は、私のままだから 戒人->『……そうか、記憶の断片まで入ったか。ソレは失礼…』 戒人->『……』(ずる…と、足を引き摺りながら。ゆっくりと、真白へ…否、魔法陣へと、 歩いていく) 猛->真白>……ねぇ。葵さん、こんな事を望む人じゃなかった。なのに、なんでこんな事を ……? 戒人->(ずる、ずるっ、と足を引き摺りながら…)『……オマエは、拓己が死んだら悲しかっ たろう?』 猛->真白>当たり前じゃない。それは、悲しい。 ……でも私が同じ立場で、同じ事をされ ても……そんなのは嫌だよ 戒人->『だろうな。もし葵が生き返ったとしても、思いっきり…そりゃもう、殺すかってぐ らいの勢いで、殴られるだろう』(魔法陣へと、辿り着き…) 猛->真白>うん、私が葵さんだったらそう思うし。それに………私じゃない。貴方にこそ、 幸せになって欲しかったと望むはずだから 戒人->『魂を定着させたときだって、焼けたフライパンで殴られたぐらいだ…クク、酷い目 に遭うだろうな』(楽しげに、しかし虚ろに笑いながら。魔法陣へと、膝をつき) 戒人->『だが……だが、それでも…それでも尚…』 戒人->『…納得いかなかった。葵は…あんなところで、死なせたく、なかった…』 戒人->(掌を、目の前に持っていくと。その掌には、青い炎が、宿り…) 猛->真白>………バカ。バカッ! それじゃあ、誰も幸せになんて――(炎に、声を遮られ る) 戒人->(その炎を、パンッ、と音を立てて。魔法陣に叩き付ければ…真白の魔力を失っても 濃かった魔力濃度が、急速に…。…その炎へと吸い込まれ。魔法陣は、ただの式へと成り 下がる) 猛->真白>(目を瞑り、なにかを探るように……) 猛->真白>ありがとう…… 猛->真白>伝わらないから、代わりに言っておく。私の記憶の中の葵さんは……そう、言っ てたから 戒人->『――……何…。…気にするな』(膝をついたまま、手はだらりと下がり。血の海は、 加速していく…) 戒人->『――……』(ついには頭さえ垂れて。何かに疲れたかのように、溜息をつくと…) 拓己->…………(@猛の肩の上でそれを見やり) 戒人->『――…それにしても惜しかった…』 珮李->……(地面にへたり込んだまま視線を向けて) 猛->…………(同じく拓己を肩に支え、事の成り行きを見守っている) 戒人->『あと……一歩だった…ん…だが…な…』 戒人->『ハァァァァァ……。…何か…腹減った…な』(大きく、大きく溜息をつくと…その まま、動かなくなった) 拓己->(……終、わった、か…………) 珮李->(よろめきながら立ち上がって、魔法陣へと近づき)……これで…全部…。 拓己->(@ずるり、と、猛の肩の上から滑り落ち。血の海に沈む) 猛->(助け起こす力もなく、むしろ同じように膝を突く)……長かったな。… 猛->@遠くから、声が、複数の人間の声がする 戒人->(――ビクン! と行き成り身体が跳ね上がった) 珮李->(突き立てられた刀…『雪消月』を引き抜いて)…迎えに来たよ。 猛->@その筆頭にある声は聞き慣れたものだ。魔方陣の束縛から逃れた鷹が部隊を引き連れ てこちらに向かっているのだろう…… 戒人->(ビクッ、ビクッ、ビクッ…。…電気ショックを受けているような形で、何度も身体 が跳ね上がっている) 珮李->――ッな、なに…? 猛->な、なんだよ、まだなんかあんのか……?(顔だけを上げ 戒人->―――――(その勢いで、身体は硬い地面に倒れるも…)……(…止まった息が、僅かに。 ホンの僅かに、発せられたような…気がした) 猛->………ともかく、身柄は『月光』に任せよう。 珮李->………(恐る恐る、近づいては息を確認して)…そう、だね…。 猛->俺はもう、疲れたよ。ホント、おちおちと眠りたいぜまったく……… 拓己->…………………… 珮李->半死人が1つ、2つ…4つか。…まぁ、上等だよね(くす) 猛->真白>……私の能力、怪我を治すものだったら、良かったのに(若干頭痛がするものの すぐさま拓己に駆け寄り、応急処置をしている) 珮李->癒し効果はあるよね、主に拓己にだけど…。(肩を竦めるも、膝が笑って折れて…ま たへたり込んだ) 猛->真白>癒し……? あ、そっか……(以前、”これが一番”と言われた方法を思い出す) 珮李->…真白? 猛->真白>………えっと、こう……だったはず (拓己の前髪を払い、……とても緊張した 面持ちで。ソレも顔面が真っ赤の……お姫様のキスをプレゼントする) ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー <感想> なんと言うか、今回どのキャラもゾンビのようだと思ってしまったのは私だけではあるま い(ぉ 皆さん凄まじい根性でしたね。とても、とても、とても……熱かったです!! 物凄くもう、ご馳走さまでしたって感じでした。 これはなんだろう、このまま最終回になって終ってしまいそうな予感すら漂っているでは ないですか。いやはや、本当の最終回でもこれ以上のものを作るのは中々難しそうです。 みんな、みんな全力を出して、誰もが命をかけて――――戦った。 誇れるような戦いだったと思います。 特に中心となった拓己と珮季が輝いてましたね。 前回はその中で珮李の台詞が良かったと言ったわけですが、今回のMVPは個人的に拓己だ ったと思います。 最後の最後のどんでん返しも燃えましたし、やられっぷりも見事でしたし(笑)、それに、 最後に真白にリボンを見せるシーンが物凄く格好良かったです。 さてさてそんなわけで皆さん、仲良く入院しましょうか(ぁ ……それにしても鷹よ、とんでもない誕生日前夜になったものだね(ぁぁ