猛->@うむ、では開始しましょうか。車は高橋家から見えない路地の影に、外組みは家が見 える位置に隠れています 戒人->@大型バイクにロマンを感じるヤツは戒人氏のところへ来い(ぉ 拓己->@行ってみたいけど戒人さんがいるのでパス(ぇぇ 猛->鷹>(回線を開き)こちらからアクションを仕掛けた以上何らかの動きを見せる可能性 がある、見逃さないようにな 梟木->了解……(手だけを動かし、答える 猛->………………。(車の中で内職してる、ミミちゃん人形に服を着せる仕事だとか。ちま ちま、ちまちまとピンセット使ってボタンをつけたり……) 珮李->ん、了解〜。(缶コーヒー啜りつつ、まったり監視中) 雫->こんなくそ寒い日に外なんてやってられないわよねぇ…(ぬくぬくと車内で待機中) 戒人->(バイクのマフラーなどを、拓己に拭かせている/強制か!?)了解。 拓己->(逃げたい……ってかこれ監視やってない……/嗚呼) 珮李->…鷹ワゴン組はいいなぁ…外滅茶苦茶寒いのに(ぶつぶつ) 戒人->しかし、拓己よ。手入れの仕方が中々上手いな…?(←バイクの傍にいるときは比較 的機嫌がいい) 拓己->あ、そ、そうですか? い、いやー、ありがとうございます(ごしごし 戒人->うむ。最近、業者でさえ怠慢が目立つなか。中々のものだ(珍事進行中。人のこと褒 めてるし。 猛->@春だと言うのに2月中旬の気温……それに加えて強烈な春一番。轟々と吹く風が虚し く新聞紙を巻き上げていく。残念ながらこの時間帯にスカートのロマンは無い 拓己->(バイク好きのごついオッサン、か。愛車に名前を付けてて、傷が付いたら般若化っ てパターンがありそうで怖い……/褒めてもらってるけど汗) 猛->……………うをっ!?(内線で戒人の台詞を聞いて手が滑った/ぁ) たつき->(む〜、缶珈琲か…ブラックだと鉄臭くて嫌なんだよな)←ワガママ 猛->@………そこに、ビー…ビー…という音と共に盗聴器が赤くランプをチラつかせる。 拓己->(「お……俺のヴィーヴにっ」みたいな。くれぐれもしっかりやらないとっ……!)  ←必死、それ故にしっかり拭けてる 珮李->………(風で吹っ飛ばされそうなフードを押さえてる)さ、寒い…。 戒人->……最近、今ひとつ、この『クレイジーフェイル号』を思い切り走らせてやれなくて ナ。日本の国道は狭い…(名前、付けてた 雫->……戒人くんが人間の行動を(ぼそり 戒人->………(…無線を盗聴に切り替えた) たつき->珍事だ 猛->鷹>ふむ……(目盛りを調節し)……皆、少しでいい、静かにしてくれ。秀樹の携帯に 電話が入った たつき->(手で了解の意) 拓己->(一心不乱に拭き続けている/ぁ) 猛->裕也>「……ちょっと聞いてくれよひぃぃでぇぇきぃぃっ。昨日呼び出し食らったじゃ ん? その後ひっでぇ目に遭ったんだぜ〜?」(愚痴電話だった) 雫->(何か動きがあるかしら?…って関係無しか) 拓己->…………ふっ(聞いてほくそ笑みやがったこいつ 猛->秀樹>「あー…そんなこともあったな。何? こってり絞られたのか? いや、あの先 生なら“絞め殺す”が正解か」 戒人->……………。 珮李->………(ちょっと同情しつつ聞いてる) 戒人->ほれ(熱いレモンティーの缶を拓己に渡してる。やっぱり機嫌良いようだ。) 猛->裕也>「いやさ、行って見たら後藤もS男(←あだ名)も居ねぇぇでやがんのよ!!」 猛->秀樹>「……ハ? またなんで?」 梟木->………(そうだろうな……/同情) 拓己->あ、頂きます(ぺこり。って熱い熱いっ、でもあったかい〜/ほわ〜 戒人->うむ。(ずずずー、とこっちはBOSS・ブラックを啜ってる) 猛->裕也>「部活の顧問なり出張なり言ってたけど……そんなんはいいんだ、全然OKなん だっ。問題は……」 猛->裕也>「職員室に校長が来てやがったのよ……あのS男の師匠が………」 拓己->ずずず〜……ふぅっ(ほんわか〜/盗聴などもはや聞いてやしない 猛->秀樹>「………ああ、で、慰めて欲しいのな?」 雫->(くぁー…、と欠伸を噛み殺しつつ、盗聴を聞いている) 戒人->ずずずー……(啜ってる) 猛->裕也>「そうそう、つまりは遊びに来て、俺の愚痴を、聞け(ぁ) 茶菓子ぐらいは出 すからさ」 猛->秀樹>「最初からそう言えばいいだろー? それじゃ切るぞ」 たつき->(ふぅん。この分だと今日は何もなさそうだな…) 猛->裕也>「あ、そうだこの前かしたアレも持って来いよな? ……ふっふふ、そろそろ恋 しくなってきてさ」 猛->秀樹>「ワッ、バッ……声がでかい! 分かった、持ってくから、切るぞ、いいなっ!」 珮李->……んー…(お出かけするのかぁ…/ずずー) 猛->@ブツッ………ツー、ツーー…… 戒人->……………(…アレ?) 雫->なんで電話口であれってにごすのかしら? たつき->あれって何?(聞くな 猛->………俺には分かる、きっと、タイトルが口にも出せないのさ(ぉ 戒人->……この歳でアレといえば、やはり『漢の嗜み』に聴こえる(ぁぁ 雫->なに、エッチな本?(堂々 戒人->……。…まあ、そういうことだ 猛->いや本かどうかは知らんけどさ(ぁぁ 拓己->ずずずーっ……(聞こえないフリ たつき->??? 梟木->(………つけるのか?/と鷹に聞いた。その顔はメンドくさそうである 猛->……(こんな会話聞かれてるって、ヤだろうなぁ) 雫->やっぱり男ってわかんないわ…何であんなのに興味を示すのかしら(ブツブツ 戒人->しかし電話口で慌てるということは、何かあるかもしれんしな。一応行くか? 猛->鷹>ああ、勿論……追っくれ 戒人->@追ってくれ? たつき->こっちも移動するの? 拓己->(ボーイズラブ系を好き好むような女子もワケわからないけどなぁ……/ぼそっ) 珮李->まぁ、男の性ってことじゃないかな…?(車中の会話にぼそっと/ぉ) 猛->鷹>戦闘になる危険性もある、全員で尾行だ。 戒人->…まだ妹がこの家に居るのでは? いいのか? 猛->鷹>ああ、だからこちらには俺が残る、どうせ車では目立つからな 猛->鷹>むしろこの場所は誰かいないと駐車違反が取られる(ぉ 戒人->…………(←バイク乗ってきちゃった人/ぁぁ) 雫->………全員で行動ってことは車から出るのね…(嫌そうだ 拓己->……これ、乗って追ったら間違いなくばれますよね? >戒人 戒人->……私は皆より離れたところで監視するとしよう。 戒人->…と、いうことで拓己。後ろ乗れ(さらっ 猛->鷹>………ふむ、まぁ夾さんは、見られないところで移動だな 拓己->え゛え゛っ!?(すごく不安 戒人->乗・れ。 拓己->あ、あいあいさー……(どこか決死の覚悟が/ぁぁ 戒人->(供え付きのトランクからヘルメットを取り出すと、拓己に投げてよこし) 猛->鷹>さて、だがもう一人ぐらい欲しいか……。たつき、こっちに残ってくれるか? 霊 感での察知と、もしものときの遠距離後衛が居ると役立つ たつき->了解。まあ顔知られてる身だしね。 拓己->あ、なら前衛も一人くらいいた方が…… >鷹 猛->…………も、もう少し待って……(まだ人形に服を着せてる) 戒人->…………(グラサンの上からでっけぇヘルメット付けてキー差し込んでる) 雫->いいなぁたつきくん…まぁ、しょうがないわね 猛->鷹>…………若いのは、動け。(ゲシッ、と猛を蹴り出し、鍵閉めた)) 珮李->ふふふ…早くおいで〜…外は寒いよ…?(声が恨めしそうだ) 雫->(外に出て、風が強いのと気温が低いのに顔を顰め)寒い! 猛->鷹>前衛なら俺一人居れば充分だ、これでも上司はやってない(そしてああ無常) 梟木->寒いのはいいが……(ぇ)風が強いからな…… 戒人->鷹坊。友人の…なんていったか、忘れたが(ぁ)、ソレの住所がある地図を送ってくれ るか。 猛->鷹>うむ、今から送る。(携帯の方に住所のマップが転送される。そこは―――あの団 地だ) 拓己->@あきらめて戒人の後ろにまたがった……が、何じゃこりゃ、背中が壁のようだ(ぁ ぁ 雫->スカートで来るんじゃなかった…というかマフラーくらい買おうかなぁ(スカートを抑 えつつ) 戒人->……………。(背中が壁のような漢、地図見て思考中/ぁぁ) 猛->@秀樹は白いジャンパーを羽織り、ねずみ色のザックを背負って自転車で家を出て行く。 走らないと追いつけなさそうだ 猛->鷹>……ふむ、気取られるなよ。健闘を祈る 拓己->(もし万が一億が一事故っても、俺だけ死んで戒人さんは生き残りそうだ……とか考 えてる) たつき->がんばれー(ぁ 戒人->…近くに橋があるな、私達はそこへ向かう。いざとなれば五分で着くのでな。 猛->@団地までは自転車で7,8分程度の距離である。人通りの多い道は通らない、追いや すいと言えばそうだろう 雫->車が恨めしいーっ!!(気付かれない程度の距離で走り、自転車を追う) 珮李->うわっ、歩きじゃないのか…一定距離とりながら走るって大変なのに…(フードを被 りなおしつつ、尾行開始) 戒人->@(ドルルルルルゥゥゥ! たっかいエンジン音と共に、こっちは遠回り兼ツーリン グ気分。つーか速度、速すぎ/ぁぁ) 拓己->(……怖いけど、すごい有能な風よけだこの壁/ぁ) 梟木->なんで自転車なんだーーっ!!(とりあえず走り出した たつき->戒人思いっきり目だってるな(呆れ 戒人->クハハハハハッ、これだからバイクはやめられんな!!(ぁぁ 拓己->(ぎゃぁぁぁ車体の横振れ幅があり得ないってちょっ、こえええええっ!) 猛->秀樹>「〜〜♪」(音楽プレイヤーで音楽を聴きつつ、軽快に走っちゃってる運動神経 いい人。軽くトレーニング臭い速度だ) たつき->じゃ、こっちは家に居るであろう妹の監視ってことか(ふむ… 雫->ちょ、このっ!トレーニングルームだったらっ、こんなの余裕なのに!(一定の距離を 保つのに必死だ!) 梟木->くそ……なんでこんな時に向かい風なんだよ!!(少し息が上がって来てる 珮李->うぅ…ッ…あの走りっぷりが腹立つ…(必死に走ってる) 猛->鷹>ああ、継続して妹の監視だ。何があっても動けるようにして置けよ 猛->@やがて……後ろで必死に追っている人々の努力に気付くことなく、秀樹はその団地に 到着する 雫->あと、音楽プレーヤー聞きながらはマナー違反!(そんなに関係がない事叫んでる) たつき->判ってるって…(ふと、車の外を見)──あ、ちょっと珈琲買って来てもいい?ど うも缶は臭いが付いてて好きになれないんだ。直ぐに戻るから(言いつつ鷹ワゴンから下 り/ぉぉぃ) 戒人->@しばしの、横揺れバリバリな楽しい(主に本人が)ツーリングを終え。橋の歩道にバ イクを止め、団地が見える位置へと到着した) 猛->@別段何の変哲も無い団地だ、古くも無ければ新しくも無い。6階建ての建物が2つ並 び、200棟程度の部屋がありそうな規模。……その駐輪場に自転車を止め、玄関を抜け てエレベーターで昇っていく 梟木->はぁ…はぁ…(着いた時にはメチャ息乱れて&疲労が顔から感じられる 珮李->い、息上がりそう…って…あ、着いた…。(やれやれと足を止めて) 拓己->ぜぃ……ぜぃ……(乗ってただけなのに何だこの疲労/ぐったり 猛->鷹>……まぁ手早く済ませるようにな(苦笑し) 雫->………エレベーター…(すっごい不機嫌そうな顔 猛->@因みにマップによればその部屋、……バッチリ6階にある。馬鹿となんたらは高いと ころが好きと言うが……。 戒人->…?(何でコイツがこんなに疲れてるんだ? って顔しながらバイクから降りると、 ヘルメットを外し。持ち手に掛けた) 猛->(軽く息をつきつつ)………もしかして、階段、使うの? 雫->使うでしょ、エレベーター待ってる時間ないし 珮李->というか…部屋の前まで行っていいのかな? 梟木->はぁ………(落ち着いた)さて……エレベーターは使えないな……はぁ〜〜(深くた め息 たつき->何かあったらコレ(携帯)で連絡入れるから(タタタ…と紙パックの自販機へ) 拓己->(ヘルメット付けっぱなし)……とりあえず、ケータイの盗聴器で声は入ってくるん じゃない?(手すりにもたれ 猛->鷹>扉に盗聴器を仕掛け、後は階段の隅なりに隠れて内部の様子を探るんだ。 戒人->阿呆、なんのためにわざわざ橋まで来たと思ってる(双眼鏡を、拓己へと投げ渡しな がら) 珮李->……結局階段コースって事か…(遠目) 雫->ムキーッ!!こういう体力無駄に使う事はキライなのにー!!(地団太 猛->了解……ハァ、いきますか 梟木->りょうか…い……(またかって顔してる 猛->(のへぇぇぇっと階段を登って行く) 拓己->う、やっぱり監視はしっかりするのか……ああ、何か不審者感MAXだなぁ……(双 眼鏡を覗き込んで皆の様子を窺う 戒人->(こっちは双眼鏡なしで見てる。…見えちゃうらしい) 珮李->…トレーニング、かな…ボクらにとっても…(タンタンっと階段駆け上がってく) 猛->@皆はかなり頑張って階段を登り、6階に到着しました。このご時勢階段を使う人は少 ないので時間もあってか誰にも見られてません 拓己->おー、見える見える。大変そうだなー。っつうか住民が誰か出かけようとしたらどう すんだろ? 雫->うー…降りるときはエレベーターが良いっ(ヘロヘロと座り込み) 猛->@因みに盗聴器はガム型です(ぁ)全員基本装備として持ってます 梟木->今時…階段なんて…非常用…だろ……(かなり疲れてる 珮李->………確かに…階段なんて使ったの久しぶり…(ぜーはーしつつ部屋の前に忍び寄ろ うと) 猛->はぁぁ、はぁぁ………ふぅ(肉体労働に慣れてるので息は整ってる) 梟木->ガムは一つでいいかな? 猛->@多少住民の影は見えなくも無いが、近くには居ない。ガム程度なら楽に仕掛けられそ うだ 拓己->(退屈しだして余所を見始めてる/ぁ) 戒人->(拓己の頭に鉄拳が落ちる/ぁ) 梟木->@珮李にまかせて自分は階段で座っている 猛->鷹>ガムは一つでいい、高級な機械だからしっかりとつけるようにな。 猛->鷹>扉の中央辺りがベストだ 拓己->がっ……っく、双眼鏡の向きでばれるか……(頭をさすりつつ視線を元に戻す 戒人->当然だ… 雫->んじゃ、よろしくー…(階段の影に隠れつつ) 珮李->了解…っと…(鷹に返事を返しつつ、ガム型盗聴器を指でぐにぐに。標的の部屋のド ア中央付近にぐいぃっと押し付けて) 珮李->…指がベタベタする…(当たり前だ/不審がられないようにさっさと離れて皆の所に) 猛->鷹>傍受、開始する……。(ザァァ……と言う音と共に内部の音が段々と聞こえてくる) 猛->鷹>……ふむ、それにしても遅いな、たつき たつき.->(チャリン☆とお金を入れぽちっと)ガシャンッ!(珈琲パックを取り出し)ふ ぅ、寒いな。早く戻らないと──あ…?(ぐらり、と視界がブレて) 猛->@中からは、いたって普通な会話の声が聞こえてくる…… たつき.->あ、れ…?(手から珈琲パックが滑り落ち……そこで意識が途切れた) 猛->裕也>「さぁぁてこれの感想はいかがだったよ? ん?」 猛->秀樹>「これは、ヤバイだろう。どうやって手にいてたか知らないけど、よくこんなも の買ってくるな……。ん? なんだまた新しくパソコン買い換えたのか?」 雫->やばいって何が?(聞きつつ、思わず呟き) 梟木->裏DVDとか……?>雫(何も考えず返してしまった 猛->裕也>「ディスプレイもだ。だからハイクオリティに見たくてね、ハイビジョン液晶1 9インチ超薄型フラットモニター……ああ努力の結晶体よぅ」 拓己->……何に向けての努力なんだか(ふっ 珮李->…情熱の向け方が歪んでる(ぼそ) 猛->秀樹>「ハァ、そんなんばっか買ってるなお前は。……ま、そのゲームにあやかってる 俺の言うことじゃないか」 梟木->19インチは憧れるな……(ボソ 雫->裏なら警察行きよねぇ 梟木->いや……ゲームっぽいな……(ちょっと気まずかった 拓己->……ヒマだ。またイタ電でもかけてやろうか(しっかり見張りつつもだれてる 猛->裕也>「そういうこった。ホレッ、M2Dも新しいのを買ってあるぜ……っと」 珮李->んー。でもゲームって言ってる…(むぅ) 拓己->……ゲームにも色々あるよな(ぁ 雫->ゲームでも違法とかに関係してるのとかあるし? 猛->秀樹>「それも買ったのか……お前はホント……まぁ、突っ込まないよ。(M2Dを受け 取るような音がし)」 梟木->@…………(無言化した 珮李->まぁ、えっちぃゲームもあれば残酷なのもあるし…(さらっと言ってる) 戒人->………………。 雫->18歳未満だからどういうのにしろ、アレなのだったら…ねぇ? 猛->裕也>「しっかし最近R:2も荒れてるよなぁ、PKやるのはまぁ別に構わないけどパ チもん売るのはそろそろ勘弁してほしーよ」 雫->R:2?(きょとんとした表情で) 猛->秀樹>「俺はPKのが嫌いだけどな……(などと言いつつ。ネトゲタイムに入った!)」 戒人->『……随分と前から流行っているネットワークゲームだな』 拓己->……なんだ、『The W●rld』か(何故かつまらなさそう/ぉ 雫->ネットゲーム?じゃあ知らないわ。やったことないし 猛->@因みに秀樹はDVDを渡し、しかしそれとは違うゲームを始めてるって事のようだ 梟木->まぁ…あれはスゴイといっていいからな…… 拓己->ネットゲームは、はまるやつはそれこそドラッグ並にはまるんだよな 戒人->『…若い世代だからこそだな。一時期社会現象にまで上り詰めたと聞く』 雫->ふーん…(さして興味もなさそうに呟き) 珮李->ま、学校行ってるんだし廃人ってわけじゃないだろうけど。依存性が高いんだよねネ トゲは。 猛->@さて、一方の高橋家では…… 猛->夏桜>「〜〜♪」(兄弟揃って好きなのか、やはり音楽を聴きながら2階のベランダで 洗濯物を干している。鷹の張り込んでいる玄関方面から見て、裏側だ) 猛->夏桜>「……さて、と。次は掃除を終わらせないと………あれ?」(せっかく干した布 団の白い布の上に、手の平程の大きさの“蜘蛛”が這っている) 猛->夏桜>「ヒッ!? ちょ……なに、これ。シッ……シッ」(手の平で追い払おうとする 夏桜、……しかしそれが、仇となる) 猛->夏桜>「―――――ッ」(蜘蛛とは思えない反射で腕に飛びついたそれは、針を……刺 してしまったのだから) 猛->@……ベランダの床に沈む夏桜 戒人->――……(左耳に団地、右耳に高橋家の盗聴器をつけていたが…)…おい、鷹坊? 猛->鷹>(家の方の盗聴器を傍受していた鷹が、珍しく焦った声をあげる)……チッ、こっ ちに蜘蛛が出た! 至急戻ってきてくれ! バレても構わんっ! 拓己->……戒人さん、ここは俺達が先に! 戒人->(イヤホンはそのままに、ヘルメットを被り直すと。頷く前に、叩き込むように拓己 へとヘルメットを被せ同時にキーを差し込んだ) 猛->鷹>(無線に叫び、すぐに車を飛び出す、すると)―――な、アレは……たつき? (い つの間にか高橋家の玄関を潜る、たつきの姿を見つける) 拓己->@戒人の後ろに飛び乗り、服に掴まる 雫->ちょっとちょっと!何かこっち無駄足っぽくない!?(反射的に立ち上がりつつ) 猛->鷹>たつき、止まれ! 独断専行は………くっ、聞いてないかっ!(急いで追いかける) 梟木->なn――っ……(思わず大きな声を出そうとしてしまったが、直に黙り、一気に階段 を降り始めた 戒人->この『クレイジーフェイル号』の最高速度を見せてやる(すぐさままたがると…ドド ドドドドドド!! エンジン全開だ) たつき.->(目に光がなく、夢遊病者のように玄関を潜り) 拓己->(……アレ!? 何か名前変わってませn―――― 珮李->くっ…どうなってるんだよもうっ!?(階段を一段どころか二段飛ばしの勢いで駆け 下りて) 戒人->(@一気にドリフトターン…拓己がしっかりしがみついてなければ振り落とされるよ うなドリフトである…をかまし、走り出したー!!) 雫->んもー、まどろっこしい!(階段を下りるのをやめて手摺にまたがって滑りつつ) 拓己->――っつわあぁあああぁっ!? こ、こえぇぇぇっ! 猛->鷹>(今の盗聴記録を添付にして、秀樹の携帯に叩き込む)『シキュウ、イエニモドレ!』 戒人->@ドドドドドドド!!! そりゃもう景色が矢のように吹っ飛ぶ速度だ。まさに風を 切る…そしてまあ目立つ目立つ) 拓己->っつか、道交法はこの際無視ですかっ! 目立つと色々やばいんじゃ!? 猛->@たつきはドアを開け、フラフラと内部に入っていってしまう……厄介なことに鍵まで 閉めて 戒人->知ったことか、ショオォォォォォォットカァァァァァッッット!!(ガードレールを、 ぶち破ったー!) 拓己->きぃーーーやぁーーーーーーーっ!!(悲鳴/必死だ 猛->@そして、―――ドクンッ!―――と、皆の体にあの“感覚”が届く。それと同時に、 家を取り囲むようになんとも巨大な蜘蛛たちがマンホールからぞろぞろと出てくる 珮李->――――何か今、遠くの方で知り合いの悲鳴が聞こえた気がするけど…気のせいか な?(遠目) 戒人->@ちょっとだけ空を飛んだ『クレイジーフェイル号』。橋から一般道へのショートカ ットを終えると、凄まじい衝撃と共に、再び走り出す) 雫->う、うぇぇ!!何あれ!!(気味悪そうに蜘蛛を見ながら) 猛->@その大きさは先日の比ではなく、小さな子供程度は優にある……強力な使い魔だ、そ れが20体前後、カサカサとベランダに登って行く 拓己->ごふっ……って、この感覚は!? 来てるのか!?(前が見えない 戒人->そしてもう一回、ショートカァァァァァァッッッット!!!!(…今度は、工事現場 のガードレールをぶち破り。随分とぐしゃぐしゃなってる補修中道路を、飛び越えたー!!) 拓己->いいぃぃぃやぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!(軽く絶叫系アトラクション 猛->秀樹>「ん? なんだこんな時間に―――」(添付ファイルを開いて青ざめる) 戒人->あと一分で着くぞ、フハハハハハハハハ!!! 梟木->しっ―――来たっ!!!おぉぉぉぉぉ!!!!(2人に触れながら連続で飛ぶ/有り 得ない速度を出していたり 拓己->ヤバイ、何がヤバイって敵よりむしろ戒人さんのがヤバイっ!(必死でしがみついて る 猛->秀樹>「わ、悪ぃっ! 俺帰るわっ、妹が盲腸起こしたみたいなんだっ!!」(玄関を 飛び出していく秀樹) 雫->ちょ、ちょっ!梟木くん目が回る!(断続的に違う景色が来るので気持ちが悪いらしい) 猛->裕也>「お、オウッ? またな……?」(M2Dを外しつつ) 猛->2人って、絶賛俺を置いてくなぁぁぁぁぁっっっ!?(叫び、泣き、階段を走り) 珮李->…今、忘れ物の悲鳴が…(フードが脱げてるのも気にしてない様子で軽くぼそっと) 戒人->到着!!!(――ギャギャギャギャギャギャ!! 地面に後が残るぐらい激しく、そ してとんでもなくドリフトターンをかましながら。高橋家に、到着) 猛->裕也>「………チッ、なんで気付かれた?」 雫->ごめん猛くん、連れて行きたいけど無理!(さっさと効果範囲外に入った&速度が高過 ぎるかららしい) 戒人->………(…眼が、団地へと、向いた) 梟木->@家まで後数1km程度……だがそこで力尽きてしまった 拓己->@勢いで投げ出されるようにして下りた拓己は、やや目を回しつつ敵を探す 拓己->敵はどこだ!? 鷹さん!? 戒人->…拓己。今の、聴こえたか? 猛->(必死に誰かの自転車をパクリつつ、能力者ダッシュでぶっ飛ばす!) 猛->おおおおりゃぁぁぁあっっっ 梟木->がっ…………ちっ…駄目だ…… 拓己->――えっ? 戒人->――…いや、いい。後だ。 雫->梟木くんだめじゃない!まったくもー、今度はこっちが!(今居るメンバーの服を浮か せ、そのまま飛んでいく) 拓己->そうだ、敵は!? あれか!(ベランダの蜘蛛を発見する 拓己->…………、ものすっごく怖いけど……戒人さん、お願いします 猛->鷹>(車に鷹の姿は無い彼は―――)―――シッッ!! (太刀『雉』を振るい、ベラ ンダ側の庭で数体の蜘蛛を切り刻んでは捨てている) 珮李->こ、今度は浮遊っ…?(軽くを回しつつ、酔いを振り切るように頭を振って) 雫->(一キロ程度ならさっさと運べるのか、さほど時間もかけずに高橋家の門前に着いた) 戒人->――……フ。(にやり、と笑った後。がっしぃ、と拓己の首根っこを引っ掴み…) 猛->鷹>……チッ、切がない……。妹の確保は頼んだぞっ! 雫->(浮かせたものを全て降ろし、自分も着地して)…案外首締まりそうになるわね、これ 猛->@大、小、様々な蜘蛛が下水道、マンホールなどから沸いて出てくる…… 戒人->――…先に、行って、来いッ。WRYYYYYIII!!!(上腕に、みしりと筋肉 が膨れ上がったと思ったら…拓己を、投げ、飛ばしたァァァァッ!!!) 拓己->うっ、おおおおおおおおおおっ!!!(空を飛ぶ体験/ぁぁ 猛->@小さいのはそれほどでもないが巨大な蜘蛛は厄介だ、一体一体が鋼並みの硬度と恐ろ しい牙を持っている。 拓己->@ベランダの手すりに半ば激突しながらも、何とか這い上がる! 珮李->けどさくっと着いたらね。ありがと雫ッ(反射でぽんとか頭撫でちゃいながら)さて と…こいつら片付けないと。 拓己->っつう、大丈夫か妹さん!? 戒人->(靴を履き替え、その手には特別金属製の手袋を嵌め…)…全員に告ぐ。小さいものを 優先して、潰せ。 猛->@―――その拓己の持ち上げた上半身を、蹴り飛ばす脚がある 拓己->っうお!?(落ちかけ、手すりを掴んだ手で何とか踏みとどまる。蹴った相手を、見 た――) 猛->@そう、先に室内に入っていた、たつきの回し蹴りである 雫->珮李、頭撫でるな!(律儀に怒った!)んもー気持ち悪い!(戒人の言葉通りに、取り 出したヨーヨーで小さい蜘蛛を巻き取る) 拓己->なっ!? なにするたつき!? 戒人->(コンクリートを踏み砕くと、カハァァァァァ…と肺の中にある空気を大きく吐き出 し…) たつき.->……(無表情で拓己を見下ろし) 猛->@たつきは蜘蛛を護るように立っている、広くないベランダだけにあの位置は厄介だ 珮李->Σごめんつい高さ的にっ(余計な事を言いつつ、腰に下げたバイヨネットを構えて手 近の蜘蛛を斬り付けて) 猛->@その間に蜘蛛たちは夏桜の体を“糸”で絡めて行く…… 拓己->っつ、どうなってる!? 仕方ねえ……『巨人之左手(ジャイアント・テブクロ)』 ッ!! 雫->このー!!(そして巻き取った蜘蛛を家の塀に思いっきり叩きつける) 拓己->@巨大化させた左の手袋で、無理矢理たつきを押し退ける! 回復力も上がっている はずだと、思いきり室内の方に押し込んだ! 戒人->……ッシ(小さな呼気。それと共に放たれるは、大砲もかくやと言う拳の、アッパー カット。それを手近な、そしてでかい蜘蛛へと叩き込む) 拓己->(っく、二倍、四倍、八倍、カウント3くらいか!? とにかく妹さんの身の安全を ――!!) 梟木->………きりが無い……っーーはぁっ!!!(向かってくる蜘蛛に対して、拳やら蹴り などを叩き込んで入るが、決定打にはなっていなかった たつき.->@押し込まれた…いや、勢いを殺そうと自ら退いたのだ。そして、拓己が彼女に 気を取られている隙に背後から 猛->@バキンッ! とガラスが割れる派手な音が鳴り響き、たつきとそれに巻き込まれた蜘 蛛が室内へと転がる―――そこは殺風景な和室だ。 雫->ここまで多いと終わらないんじゃないかって思うわ!(ヨーヨーの本体部分を操り、複 数の蜘蛛に叩きつけつつ) 猛->@確かに2人で住むには広すぎる、20畳はありそうな天上の高い部屋である 珮李->量が多い…っていうか、上はどうなってるんだ…?(上から聞こえる音を気にしつつ 蜘蛛を思いっきり蹴り上げて) たつき.->@無防備な拓己の延髄目掛けて蹴りを放つ 拓己->どっっけえええええええっ!!!(ベランダに飛び込み、でかい手に任せて、蜘蛛を 払う 雫->それは拓己くんに任せるしかないわよ!手一杯な状況に人員減らしてる場合じゃない し! 梟木->なんだ……?今の音は……くっそ!!(確認しに行こうとしても蜘蛛が出てきて集中 出来ないでいた 戒人->(@手当たり次第、そして見当たり次第。殴、撃、蹴、投……其の度に蜘蛛を散らし ながら、小さな台風のように荒れ狂い。周りの蜘蛛を一掃させている) 拓己->糸に包まれかけている夏桜嬢の姿が見えた所で――)――がッ!!? 拓己->@視界が揺れる、だが強化された身体能力のおかげか、かろうじて気絶はしなかった 珮李->確かに、それはそうだけど…ッ…これじゃ、いくら倒してもキリが無い…(斬りつけ た蜘蛛の体液が服を汚すのに眉を顰めつつ) たつき.->@(仲間の能力、行動パターンを知るからこその動作) 猛->@一階の蜘蛛の数は次第に減ってくる……人員が多いのだからその分の成果である、残 り小が30、大が4と言ったところか、しかしベランダ方面にはまだ蜘蛛が残っている 拓己->っく……た、つき……!? くそっ……たれがあああああぁっ!!!(夏桜の体をの け、ベランダに思いきり左拳を叩き込む! 雫->(ワイヤーで蜘蛛を斬り付け、体液が顔にかかっても気にせずに遠くにふっとばし)本 体とか、そういうのが居れば楽なのにー! 戒人->珮李、雫、いや兎も角動けるやつは此処に固まれ! 一人で闘っていたら多数に押し 潰される、固まれ!!(怒声を飛ばしながら、ベランダを見…) 拓己->@床をぶち抜き、彼女の体を抱くようにして一緒に落ちる 拓己->(下の庭には、鷹さんがいたはず――――!!) 拓己->@自分をクッションして落ちる。ベランダの蜘蛛たちからこうして逃れたが―― 雫->りょーかい!(珮李の後ろで、背中を守るように立ち位置を調整しつつ) たつき.->チッ…(数瞬遅れてベランダから飛び降り) 珮李->了解ッ!!(雫に背中を任せながら、蜘蛛を切り裂き道を作って戒人の方へと) 戒人->……(…裏拳、一閃。手近に居た大蜘蛛を、まるで玩具のように拳で切断した) 拓己->っそ……(誇張した上着でも衝撃を殺しきれず、グロッキーだ)たつき、どうしたん だよお前は!? 猛->鷹>ハァァッ!! (その広い庭にいた蜘蛛を尽く切り伏せ、その醜悪な死体の山を更 に積み上げる……庭の蜘蛛は既に掃討されているようだ) 戒人->…雫と珮李はそのまま後ろを警戒しながら戦え。私は、向こうへ行く。(無線をつな げ)『拓己、今からそちらへ行く』 梟木->了…解っ!(前にいた蜘蛛を何とか払いのけながら戒人の横へと回りこんだ 拓己->@糸でくるまれた夏桜を抱きかかえて立ち上がりつつ、飛び降りてきたたつきと睨み 合う 戒人->梟木、遅いぞ。変更だ、このまま三人一組でやれ。 猛->鷹>拓己、先ずは彼女を連れて外に――――っ!?(不意に気配を感じ、短刀を壁の方 に投げつける) 雫->ここが終わってもまだやらなきゃいけないって事あったら嫌になるわね!(5匹程度の 小蜘蛛をワイヤーで巻き取り、潰す様に締める) 戒人->(小さな蜘蛛はそのまま踏み潰しながら、拓己の居るところへとずかずか歩き出す。 此処で走るのは下策だ) 拓己->@右手で抱えつつ後退るが、意識を失っている人の体というのは、なかなかに重い たつき.->……(無言で落ちていた物干し竿を拾い構える) 珮李->ははっ、やだなぁ雫。…ありえそうで怖いから言わないで(上に蹴り上げた蜘蛛を真 っ二つに切り裂きながら頬引き攣らせ) 猛->裕也>(手の平に抱いた蜘蛛で短刀を受け止め、それを捨てる)………おや? 気付い たか (家の壁で死角になっていた場所から出てくる、長髪の男…) 拓己->……やるのかよ、そうかよ、ならこっちも手加減無しでいいな!?(巨大な左拳を、 体の横で開く 雫->とりあえず、この仕事終わったら…お風呂に入るわ(足に這い上がってきそうな蜘蛛を 思いっきり蹴り飛ばし) 戒人->(――ズッガァン!! …壁を盛大に、景気がいいぐらいにぶっ壊して拓己の横に出 てきた) 猛->裕也>さて、先ずは挨拶の前に……と。(庭の一角に立ち、手をくいと動かす) 拓己->戒人さん! ――この子を、この子の方を先にお願いします!(と、少女をそちらに 梟木->ふ…俺はぐっすり眠りたいものだな……(足元まで来た蜘蛛を踏み潰した 猛->@……拓己の腕に抱かれた夏桜が、不意に身を転がして裕也のほうへと走った 猛->@ご丁寧に拓己の顔を蹴り飛ばしつつ 戒人->……(受け取ろうとした瞬間、走り出した夏桜を見…) 拓己->――っが、何ぃ!? 拓己->まさか蜘蛛の毒……催眠効果か!? 猛->裕也>(同じように手を動かしてたつきも近くに引き寄せ、夏桜を抱きとめる)……糸 は、人を操る為にあるんだよ。(ククと笑う) たつき.->@虚を付かれた拓己に突きを放ち、夏桜を追うように走る 雫->どーかん!……あっちのほう大丈夫かしら、こっちは蜘蛛もう増えそうにないけど… (攻撃の手を休めずに呟き) 戒人->(拓己目掛けて繰り出された突きを、代わりに掌で受け止めながら…)…ふん 珮李->ボクも、というかこの服もう使えないんじゃないかな…。(掃討を続けながら)とり あえず、此処の蜘蛛を全部倒したら向こうに合流かな。 拓己->ああ、なるほど、そのまんま糸の方か。ひねりがねえなキモサラ男ぉっ!!(止めて くれた戒人の拳の下を抜け、裕也へと突撃する 猛->秀樹>(時を同じくして、苛烈な勢いで屋根を跳んだ秀樹が―――ズッッッダァァァァ ンッ!!!―――と、庭の土を抉り飛ばして着地する) 雫->そうね、まぁその隙にうじゃうじゃ増えて完全包囲ーとか。ありそうだけど(ぼそ たつき.->(2人を守るように前に立ちはだかり) 戒人->……(手を軽く、払ってから…。…ゆっくりと歩き出して。しかし眼は降りてきた秀 樹を見た) 拓己->ッ、どけぇぇぇっ!!(巨大化した左手による張り手で、たつきを横に吹っ飛ばし裕 也へ! 猛->秀樹>(以前見た時と同じ紅い目を……いや、より深く深紅に輝かせつつ、獣のように 荒い息を吐く)……裕也? お前、何をっ!? 戒人->それ以上近付くな、拓己!!(遠くから、しかと届くように大声で。激昂した精神を 留めるために必要な声量で、放ち) 珮李->……ありうる。っと…(手近の蜘蛛を蹴り上げつつ)ま、もういい加減気持ち悪くも 無いや。慣れたし蜘蛛。 雫->体液は気持ち悪いけどね…(庭の音を聞き)んもー、気になるあっち側!! 梟木->今なら飛べるが?(ボソ 猛->@……しかし、その拓己に無数の蜘蛛が「待ってました」とばかりに一斉に飛びかかり 拓己->戒人さんの命令でも今は退けません! その子を返せやキモロン毛ぇぇっ!!(その まま、突撃する―― 猛->@それは蟻が飴に集るかのように、たつきの時の比ではなくウジャウジャと…… たつき.->(身体を捻り、回転させ衝撃を殺し壁に着地)…っ!(そのまま身を翻し、また 裕也の元へ) 雫->今飛んでもまだ敵残ってるでしょ!(ワイヤーを操り、蜘蛛を一刀両断し) 猛->@それらが一斉に、普通の人間なら致死性の毒を持つ針を刺そうとする 珮李->…取り合えず、気になるのは仕方ないとして…ボクらの仕事を果たそうかっ…にして もウザッたい…。 戒人->……(嘆息し…姿が、消え。次の瞬間には、瞬間移動のような速度をもって、拓己の 首を引っ掴み…) 拓己->ッ、寄るなあっ!!(ボンッ! と、弾けるように上着が膨れあがる。針を退け、裕 也へ―― たつき.->(殴られた衝撃で口の中を切ったのか、一筋の血が口から流れ──それでも裕也 を守るようにして) 雫->そうねぇ…だから小さくて群がるのはキライなのよ(ブツブツ 梟木->まぁ……残り少ないから片付けてからでいいか(蜘蛛の体液がそこら中にある中にい るのは中々辛いので飛ぼうとしていた 猛->裕也>返せ? 阿呆なことを言うな―――これは、俺のものだ(ニィィィと、もはや人 とは思えないほど裂けた口で、牙を覗かせて笑う) 戒人->(――散らされた蜘蛛を眺めながらも。剛力をもってして、拓己を引き戻す。己の身 体と共に) 拓己->――ッ、戒人、さん――!? 戒人->(さらに左腕。否、左拳が…何の躊躇も無く。しかし気絶しない程度に、拓己の腹目 掛けて、突き刺した!) 拓己->――っが……!!! 戒人->……(首を掴んでいた手を離し…) 猛->秀樹>(周りに動じることなく、ただ、燃え滾るような瞳で裕也を睨む)……テメェ、 それ、本気で言ってるのか 拓己->@上着の隙間である事、そしてインナーの誇張も予想だにしないその攻撃に間に合わ ず 珮李->…まー、腹を裂いたら子蜘蛛がわらわら…とかじゃないだけマシかな…(体液に濡れ た地面を踏みつつ) たつき.->(両手を広げ、血を流しながらも裕也の壁となるようにして立ち)……。 戒人->…よく見ろ。仮に、アレに攻撃を加えたとして。抱えられている夏桜が、奇跡的に無 事に済むと思うのか?(拓己を未ながら…) 猛->裕也>この状況でウソ言うか? ……俺はな、欲しいものは実力で手に入れる主義なん だよ 雫->そんな事やったら本当にキリないわよ…にしても足滑りそう(地面に目線を送り) 拓己->……っく……それでも……(ちらりと秀樹を見)……ハハッ、ヒーローがここで退け るかあっ!!? 戒人->ヒロインをぶち殺すヒーローが何処に居る。 猛->@残りのメンバーは壁の外側ですがぶち壊してますからすぐに入れます 梟木->@あ…と、こちらの蜘蛛はあとどれくらいでしょうか? 拓己->@庭にも蜘蛛が下りてきてますよね 猛->@多くが裕也側に移動してるので、こちら側にはあとは小さいのがうろちょろしてるぐ らいですね。 戒人->(左腕のみで拓己の頭を引っ掴んだまま、無線を開き…)『…梟木、珮李、雫。そちら の蜘蛛はとりあえず放っておいていい。合流せよ』 猛->@さて、では双方睨み合っている状況です 猛->@向こうには大量の蜘蛛と人質、しかしこちらには戦力がある…… 拓己->……女を盾にするとは最低だなオイ(長髪を挑発/ぁ 戒人->…女に攻撃しようとしてたお前も最低だよ(溜息/ぁ 拓己->いっ、いやっ! 俺はあの子をこっちに取り返そうとっ!(汗 猛->裕也>まぁ、何とでも言え。死人にクチナシになる前にな(蜘蛛を壁のように蠢かしつ つ) 戒人->出来なかったら、夏桜にどれだけ負担があると思っているのだ…? 珮李->(無線の指示に了解、と返して)さて、ボクらも向こうに行こうっ。(行きがけにも う1匹蜘蛛を斬りつけてから庭へ) 拓己->っぐ…………(確かにそうだ、と今更ながらに気付いて軽くへこむ 戒人->一度目は許すが、二度目は、無い。解ったな? 拓己->了解……(自分に苦々しげ 戒人->宜しい。さて…(たつきに、目を向け…) 猛->秀樹>……あっちの男の子、アレはお前達の仲間だよな? 拓己->……まあ、ね 梟木->よっと……よし(おそらく庭に出ようとしていた蜘蛛を潰し、庭に出た 戒人->少年。ちょっとこっち(ちょいちょい、と秀樹を手招き) 猛->秀樹>なら任せていいか? その隙に―――なんだよ?(戒人のほうへ) たつき.->(守るようにして広げていた手を下げ攻撃態勢に。腰を落として構え) 戒人->流石に、あちらも特攻してくるのは解っているだろうから、止めただけだ。(さらり) 拓己->けどこの状況、行かないわけには……! 珮李->(ようやく庭に回りこんで…きたのはいいが、現状把握に時間かかりそうな有様に足 を止めて)…え、と…何事…?これ…。 戒人->(拓己を手で制しつつ)たつきが敵側に取り込まれ、アレ(裕也)が本体だっただけのこ とだ。いいか、混乱するな 拓己->蜘蛛を排除しつつ、たつき・妹ちゃんを傷付けないようにあいつを叩くのか……なか なか、きついな 猛->裕也>「    」(何か、聞き取れない声で呪文を呟いているようだが―――) 戒人->いや、たつきは殺さなければいい。 梟木->あれが本体か………(確認そして―)たつきが……!! 拓己->(容赦ねえなあこの人……/汗) 戒人->だから、混乱するな。取り乱すな。(梟木を手で制し) 戒人->無傷で取り戻すのは夏桜のみ。たつきは能力者だ、死なない限りはなんとでもなる 拓己->じゃあ、たつきを抑えるのは俺にやらせて下さい。名誉挽回汚名返上、能力フルに使 って何としても止めて見せます 戒人->やるなら、操られていようが立てん程度に、しっかりと痛めつけておけよ 珮李->……面倒な事になってたんだねまた…(息をつきつつ、銃剣を振るって蜘蛛の体液を 払いながら前方を見据えて) 拓己->大丈夫、質量で何とか!(左拳、ぎゅっと握り 戒人->妹の奪回は、おにーさんに任せるとして。蜘蛛は珮李と梟木に任せようか。 拓己->行ってこい“正義のヒーロー”。活躍の機会だ 戒人->…(手袋を嵌め直しながら…)…本体は、私がやろう。 猛->裕也>「さぁ……やっと本気を出す時間が来たぞ、お前達。思う存分、食い散らかして 来い」(庭に蠢く雲たちが、青く、黒い影を纏い……一つに、そう、一個の個体となる) 珮李->ん、了解…蜘蛛の相手なら大分慣れたよ(頷きながら構えをとって) たつき.->──っ!(それと同時に動く。拓己に向かって) 梟木->了解……(まだ多かった蜘蛛に少し驚いた 拓己->おし、こいやお坊ちゃん! おにーさんが相手になってやらあ!(迎え撃つように突 撃 戒人->(ゆっくりと、一歩。また一歩、と秀樹は視界に納めながら、歩みだし…) 珮李->…っ、わー……(一纏めになった蜘蛛を見やって)…合体するのは予想外だったな…。 猛->裕也>「ジエラ……」(粘土のように外郭がバキバキと混ざり合い、吐き気がするよう な肉体と粘液の混ざり合い……それらを経て。優に象と見違える大きさの醜悪な蜘蛛が出 来上がる) たつき.->(走り込み、回し蹴り──と見せかけ、回転させた足で地を蹴って土を拓己に撒 き散らす/目潰しだ) 拓己->っつ!(まともに浴びて、目を閉じる たつき.->(その勢いのまま、ジャンプして側頭部目掛けて蹴りを─) 猛->@(脚は20本以上はあるだろうか? その全てが金属の如き硬さ、刃物の鋭さを持つ、 口からは酸性の粘液がジュジュウと吹いている―――それが、能力者たちを串刺しにしよ うと襲い掛かってくる) 戒人->(そして、その瞬間。拓己が目潰しを浴びた瞬間ッ、蜘蛛が出来上がった瞬間…地面 を、抉りぬき。疾・走!) 猛->@(一本一本が大地を抉り地獄の如く深い穴を開ける、それが二十本、別々に襲い掛か ってくる) 拓己->ッがッ……ここ、かッ!(見えないのだ、直撃を受ける。だがそれを見越して身構え ていた手が、その足を――!) 梟木->ちっまかされた以上……やるしか……(しかしその足に阻まれ たつき.->っ!? 珮李->これはちょっと…(足に力を混めて)難易度高いや…ッ(不規則な足の攻撃を避けな がら、蜘蛛の腹部に近づこうとして) 戒人->@……姿が、消えた。と思った瞬間には、その巨大な蜘蛛すら飛び越して。姿が中空 へと現れている…目指すは、本体) 猛->秀樹>……ったり前だ、誰がなんと言おうと、夏桜は俺が護る―――っ!! (戒人も かくやと勢いで地面を爆砕し、地を這う突風の如く蜘蛛の足を潜り抜けていく―――体術B は硬いだろう) 拓己->捕、まえ、たぁっ!(足を肩の上に抱え上げるようにして掴む 拓己->@そのままもう一方の手を、たつきの胴体があるであろう位置に突き出す 梟木->さすがに俺は無理だな……なら 戒人->@(懐から合計、八本。それも全てワイヤーが巻き付けられたクナイを、指の間に挟 んだまま。上からは戒人、下からは秀樹という狙わずしていいコンビネーションで本体へ 迫る) たつき.->@ぐっと、掴まれた足を軸に腹筋の要領で身をかわし 猛->裕也>……チッ!(体格を見て戒人を優先させるべきと判断し、夏桜を背後へ歩かせつ つ身構える―――近付くにつれ、その凶悪なまでの血の匂いが感じられた) 梟木->@ここなら死角だろうという蜘蛛の上空、後方に飛び、そのまま蹴りを入れた!! 戒人->――(無表情はそのまま、クナイを一本。空中で、しかも腕の振りだけだというのに、 それは矢の如く。裕也目掛けて放たれた!) 戒人->@(同時にもう一本、裕也とは離れた場所へとクナイを打ち込めば。それは地面に深々 と突き刺さり、それを引っ張れば空中での方向転換だ。先にはなったクナイは、そのため の目隠し) 猛->@しかし、逆に梟木の脚がズキリと痛む。金属並みの装甲だ、ただ蹴るだけではビクと もしない。……しかしその背に乗ることには成功する 猛->裕也>フンッ、小ざかしいなっ!(……前日の吸血鬼とは、格が違う動きだった。ただ 何気なくフッと翳しただけの手に、クナイが止められている) 拓己->@からぶる右手、構わずそちらも膨張させる 猛->秀樹>――――ッ!!(その隙に夏桜を奪い返そうと戒人とは逆方向から、クロスする ように恐ろしい速度で突っ込んでいく) たつき.->@マズイ!と感じたのか、空いてる右足で掴んでいる手を蹴ろうと 梟木->ぐっっ―――……っくっそ……どうすれば…… 戒人->小賢しい手段に引っ掛かるお前は、愚者だ(軽い音と共に、地面へと着地し…) 拓己->@どこでもいい、たつきの体に触れれば、それで位置が掴める――と、そこで左腕へ 蹴りこまれた右足に反応 珮李->こんなでかくなられてもなっ…(足を避けて蜘蛛の胴体部に近づく。横から腹を裂こ うと銃剣を振るって) 拓己->@たつきの左足を掴む左腕の上から、覆い被せるように右足をも掴もうと――! 猛->裕也>フン、そのぐらい心得ているさ――力があれば阿呆でも構わねぇよ(ふと、軽く クナイを投げ捨てるように―――しかし見えないほどの勢いで投げぬく) 戒人->――…(ふ、と身体の力を、抜くと……。…その動きを見て)…先日よりは楽しめそう だ。 たつき.->…ッ!?(離れるはずだった足が押さえられ、ガクンッ!と体勢を崩し) 猛->秀樹>ガァァッッッ!?(秀樹が、太ももを爆発させるかのような勢いで血を吹き上げ ―――ゴロゴロと突っ込みつつ体制を崩した) 猛->@……その血は鮮血などではない、途轍もなく、黒い 拓己->つつ……見つけたぜ?(左目だけだが、何とか開いて)うらああっ!!(両足を掴ん だ状態で、お辞儀するようにたつきの体を地面へと! 戒人->(ズレたサングラスを治しながら…)…ふむ、やはり何か使っているのか。 猛->裕也>(スッと、後方へ運歩をし……ガンッ!! と、めり込むほどに強く秀樹の頭を 踏み締めて、転がるのを止める) 猛->裕也>俺を殺したいかい? (その目は月のように黄色く、白目は夕日のように紅い) 戒人->……(グラサンに当てた手はそのまま、観察中)少年、私が止まっている時点で止まる べきだったな たつき.->ガッ、…ァッ!?(振り子のように地面に叩きつけられ、口から鮮血が舞う) 猛->秀樹>グ、ァ………(更に力が込められ、その顔が半分以上地面に埋まる) 猛->裕也>ま、無理ぃだよなぁ? オマエは悪魔を怖がって、心を食わせようとしないんだ から 猛->裕也>ましてや、人間を食い続けた俺の力に適うわけがない。……フフ、知ってたか?  人って旨いんだぜ? これが他人の不幸の味なのかもな 拓己->っつ……(くそ)悪いな、俺の勝ちだ!(そのまま、サイズを誇張した右手袋で、た つきの小柄な体を押さえ付ける 戒人->……(そしてやはり、ゆっくりと動き出す。本当に、ゆっくりと歩いているのに…… 拙い。恐怖心とは関係なく、拙いと思わせるだけの不気味さを発しながら、また、一歩) たつき.->(叩きつけられる際に、何か嫌な嫌な音がした。…肋骨の何本かはいったかもし れない) 猛->裕也>フフ―――ハハハッハハハハッッッ!! 汚い人の心など売ってしまえばいい のに。そうすれば欲しいものは何でも手に入るだろうにっ!(語りに入ってる) 猛->裕也>力も、金も、女も、……フフ………残念だったねぇ“お兄ちゃん”? 夏桜は俺 がいただくよ 猛->裕也>美味しく、ねっ!(最後にもう一度横顔を踏みにじり、戒人の方を向く) 戒人->………(一歩。一歩。一歩。一歩。…歩くごとに、近付くごとに、それは大きく…。 …次の、心臓一拍分の後には。裕也が振り向いた時には、目の前に。…暗歩。そう呼ばれ るものだ) たつき.->う…ぅぅ……(それでも。そんなになってもまだ、命令に従おうと身動きし) 戒人->オマエにやるのは、勿体無いな 拓己->っくそ……冷静になって考えてみりゃ、こっちは高校生で相手は小学生だったんだよ な?(手応えに、表情歪め 猛->裕也>そういうな、誰にやっても勿体無い。ならば自分で手を出すべきだろう(薄笑い を浮かべ) 拓己->糸……そうだ、操ってる糸を切れば……(頭を振って土を落とし、目を凝らす 戒人->ふん(歯が、鳴る。足が、地面を潰す。腰が、空気を掻き乱す。単純な腕力ではない、 何かが、拳に集い…) たつき.->@首にキラキラと光を反射した糸のようなものが絡み付いている 猛->@……戦闘外能力値の高い拓己には、微かに見て取れた。その霊糸が 戒人->……発(――気功之壱。――発・剄!! 『気』の一撃が、空気を侵食し。その左拳 が、弾丸よりも速く。放たれ、た!!) 拓己->――っ、こいつか!?(口で、サイズを戻した左の手袋を噛み、手を抜く。右手はし っかりとたつきの体を押さえつつ、その首に手を伸ばす……) 拓己->(つと手を止め)……直に触れたら俺がヤバイとかあるかな? ……それでもっ!(と、 何とかその糸に、指をかける――) 猛->裕也>なっ、に?(即座に反応して十字受けで戒人の一撃を受け止め―――た、筈だっ た。しかし途轍もなく鈍く太い轟音、戒人の一撃は爆撃のような威力で裕也の体を弾き飛 ばす!) たつき.->──ァァ!!(放せと言わんばかりにもがき) 戒人->『璧』(――そして、右掌。それは、弾き飛ばされた裕也を追い、さらにもう一歩進 ませてからの。敵に当たった左手をなぞるようにして放たれる、連続攻撃。璧撃!!) 猛->裕也>(ザッガガッガ―――ッ!! 地面に巨大なミミズが這った跡のような軌跡の二 本残し、ぶち当たった背中で壁を打ち壊したところでやっと止まる。裾は尽く破れ受けた 腕は爛れている) 拓己->くそ、おとなしくしてろ……! これ、これさえ……!(見えていても掴みにくい、 その糸を、何とか――掴んだ) 珮李->…っ、はー…このっ、無駄に硬い体してくれて…(跳ね返しに多少苛立った声を零し つつ、何度も巨大蜘蛛の腹部を斬りつけて) 拓己->@それを、一気に引く 梟木->体の上には攻撃してこないのか……(バランスを取って落ちないようにはしているが、 なにをすれば良いのか分からない 猛->秀樹>(血が噴水のように吹き出る太腿を無理やり押さえて、片足で這うようにして動 く)……な、夏桜……… 戒人->――…ふん(放った左拳、右掌からは。『気』の余韻か、摩擦熱か、煙を噴き上げてい る…) たつき.->@かくん、と。まさに糸が切れたマリオネットのように暴れていた身体が崩れ落 ち──大人しくなった。 戒人->――……伝達率50パーセントといったところか、これなら死にはしないだろう(左 の太股から、秀樹と同じように。ぼたぼたと血が滴っているものの、裕也目掛けて歩き出 す) 拓己->……ふう…………なんとか、止められたか?(左指に絡む銀色のそれを見やりつつ 猛->鷹>首だっ! 首の関節を狙えっ!! 梟木は蜘蛛の複眼を潰すんだっ 戒人->(途中、懐から包帯を取り出すと。秀樹目掛けて投げ捨てながら、スタスタと裕也の 元へと…) 猛->秀樹>ハァ、く………(たつきのことを横目で見ていたのか、同じく糸を両腕で切り裂 いていく) 梟木->(鷹の声を聞き)目!?くっそ……いけるか……?(確認 猛->裕也>……5,6分は使えないか。(左腕を垂れ下げたまま、戒人の方へ向かって歩く) たつき.->@操られていたとはいえ、流石に敵でも能力までは操れなかったようだ。 戒人->柔軟かつ強い蜘蛛の糸を、鋼糸のような雪質を持たせ張り巡らしていたのか? 素晴 らしい。『暗歩』で裁ききれなかった技など、今まで無かったぞ? 拓己->(……っく、ふらつく……カウントいくつだ? 左手に3……右にも3か4? 連続 だと疲労も割増、なのか?) 珮李->首…?っ了解!(胴体から体を離して駆け出す。巨大な体を目で辿り、首の付け根と 思しき個所を斬るではなく突き刺さそうと) 梟木->っ!!はぁっ!!!(目の上に飛んだ後、持っておいたクナイを構えそのまま右目め がけて振り下ろした! 拓己->@もしおとなしくなったのがフェイントならすぐ対応できるよう身構えつつ、たつき を押さえた右腕を持ち上げる 猛->裕也>3人分だ。あんたの一撃は俺の中の人間3人分の命を浪費させたよ、……まった くとんだ化け物が居たもんだ たつき.->@能力者である拓己と対等に渡り合う為、無理矢理肉体を酷使させられていたら しい。 戒人->なるほど、複数の命を持っているのか。何、貴様等本当の化物ほどではない 戒人->しかし伝達率50とは言え。たった三人分のエネルギーしか潰せないのか…いや、生 きている人間のエネルギー全て三人分としても、不服だ 猛->@複眼の一部が体液を撒き散らして潰れ、蜘蛛が暴れる。珮李の一撃も神経を切ったよ うで蜘蛛の脚の3本が止まった たつき.->@酷使のダメージと、拓己に受けたダメージとで、暫くは動く事は敵わないだろ う…。 拓己->…………くそ、ぼろっぼろじゃねえか。悪いたつき……もう少し待ってろ(両脇の下 から抱え上げるようにして、ずるずると安全な場所へ 猛->裕也>(ハハと冷や汗を流し)まだ上があるのか、それはやばそうだ……っ!(体から 大の方の蜘蛛を捻り出して戒人に襲い掛からせ、自分は夏桜のほうへ走る) 拓己->(無理に動かすとアレだろうけど……大蜘蛛がいるんじゃむしろここに居た方が危ね え……) 梟木->ぅおっと!!(暴れた事によって蜘蛛の上から投げ出された。しかし着地には成功す る) 猛->秀樹>(糸を解き、夏桜を壁にもたれ掛けさせ)………裕也、てめぇまだ懲りないのか っ! (ガクガクと震える応急処置に包帯を巻いただけの足で、立つ) 戒人->――……(…夏桜のほうへ走り出すのを、あえて見ながら。上から、振り下ろす、裏 拳。こちらはただ腕力のみだが、それを蜘蛛相手に一閃させ) 珮李->…ッぐ…(深く刺した銃剣を蜘蛛の体に足を付いて引き抜き)これでも完全には逝か ないのか…。 梟木->効いたな……よし、もう一撃かませば…… 拓己->@延髄や側頭部に蹴りを食らって自分も結構グロッキーだが、たつきを何とか鷹ワゴ ンの方に引きずっていく 戒人->おにーさん、任せていいか?(地面の奇怪なオブジェクトと化したものを見ながら、 秀樹へと声をかける) 猛->裕也>ハッ? 懲りる? 俺は何も後悔などしてねぇよっ!!(秀樹の眼前に唐突に現 れるかの如き速度、更にその速度を乗せた横蹴り) 梟木->@タイミングを計り、その蜘蛛の体液によってどろどろとなっているクナイを握りな おした 猛->秀樹>――――ああ、(血がにじむ脚で踏ん張り、両の手で脚を受け止めている)…… 任せてくれ。こいつは俺が 猛->秀樹>……絶対に、俺が、――ブチ殺す!!(睨んで殺せるならばそうしているような、 凄まじい眼光で裕也を睨む―――その瞳の奥に、赤黒く輝く光があった) 戒人->OK、合格だ。ま、此処でそう言えないとな……(満足そうに、頷き) 猛->秀樹>ア……アァ………嗚呼AAAAああああああぁぁっっ!!!! (何か奇怪な、 ……そして何処かおかしい、危険な叫び声をあげ。秀樹の体がどす黒く変色していく……) 猛->裕也>コイツ………(脚を引いて間合いを取ろうとするが、出来ない。完全に脚を掴ま れて万力の如く締められ動けない) 珮李->…首を切り落とすのは大変かな…。(肩を竦めつつ、体液が溢れる刺し傷を広げるよ うに銃剣を差込下ヘと斬り抜こうと) 戒人->(サングラスの奥から、ゆっくりとそれを眺めながら。其の姿は、夏桜の前へと…も しものための、護衛役だ) 梟木->っ!!(短く息を吐き、今度は一回、目の前へと飛んだ) 猛->秀樹>(盛り上がった……いや、あの蜘蛛のように変形したその腕で、縄跳びの縄でも 叩きつけるかのごとく裕也の体を打ち付ける) 猛->秀樹>AAAAぁぁぁああああ゛あ゛っ!!!??(地面がひっくり返したかのように 揺れたかと思うと、その秀樹の腕はズブリと………裕也の腹を突き抜いている) 猛->裕也>―――ガッ!?(そして、その傷から、差し込まれた腕から―――無数の刃が飛 び出し、まるでハリセンボンの如く裕也の体をブツブツと突き破る) 戒人->……(眉を潜め…/あの苦しみ方は尋常じゃないな。もしものときはやるが、出来れ ばやりたくないな……『バレ』るし) 猛->秀樹>――――(刃がそこかしこから飛び出た腕を、引き抜く。……裕也の腹に巨大な、 ミキサーで混ぜたかのような穴が空いていた) 猛->秀樹>―――――(その眼に既に白目はない。完全に紅い。……それは悪魔と言う獣の 眼) 戒人->……大丈夫だろうな?(目こそ裕也に向けているが、意識は秀樹をしっかりと捕え…) 拓己->@たつきをとりあえず安全圏まで運び。壁にもたれてへたばりつつ 猛->@もう一つの複眼も潰され、神経を尽く切られた巨大蜘蛛はズシン――と、地面に沈む 猛->@そして主人と共に逝くかのように、消えた 拓己->……あれが“正義のヒーロー”、ね。なるほど……格好いいじゃん 猛->秀樹>――――(その眼は戒人を見ては居ない、ただ……夏桜だけを見ている) 珮李->………はぁ(体液濡れの頬を袖で拭いつつ、ちらちらと見ていた秀樹達の様子に、そ の場で待機するように立っていて) 猛->秀樹>――――カハッ、ア―――ア――?(しかし何か、困惑しているかのような眼、 黒く侵食される体は止まらずに黒くなり―――そこから、次々と体を食い破って刃が飛び 出していく) 梟木->終わった……みたいだな……あちらも…こちらも(あたりを見まわして 戒人->……………………まだ終わりそうに無い(嘆息) 梟木->ん?(その目に秀樹が映る)どうしたんだ?あれは…!? 猛->秀樹>止まれ――ない――――、悪魔が―――俺を―――― 戒人->…侵食されていっているな。如何する、このまま喰われるか? それとも、潔く、死 ぬか? 猛->秀樹>…………殺して、くれ 猛->秀樹>………俺は、今………夏桜を殺したい………から……… 戒人->……(肩を竦め)承った。そこまで行ったら、もう戻れんだろうからな 戒人->…人間が完全に無くなるまで、待とう。ギリギリまで、その眼に妹を焼き付けろ。そ れが私なりの介錯だ 拓己->……正義のヒーロー、その末路がこれか。後味わりい…………(呟き 猛->夏桜>…………お、お兄……ちゃん?(ここで、夏桜が眼を覚ましてしまった……裕也 が死んでしまったのだから、当然といえばそうだが。残酷なタイミングだ) 戒人->……(…目を、向けた。眉が大きく、寄る) 猛->秀樹>………夏桜、目……瞑ってろ、頼む…… 戒人->(頭部へ手を持っていき……サングラスを、外した) 猛->夏桜>なんで……? お、お兄ちゃん!! どうなってるの!? なにをっ、何をして るのよっ!? 戒人->(露になるは、左額の額から右目へ。右目から、左頬へ辿る特大の傷…右目は既に、 何も映していないが。左目だけが、何も無い雪原のように冷たい光を灯していて…) 猛->秀樹>………2人で、立派な大人になるって………母さんと父さんの前で、約束したの にな………ゴメン………俺は、行き止まりみたいだ 戒人->(ゆっくりと、右掌を挙げ)……伝達率…1 0 0パー…セント(言葉と共に。右掌か ら、蒼天を切り取ったかのような炎が、業火のような音と共に吹き上がる…ッ) 猛->秀樹>………立派でなくても、いい……お前だけは、生きて―――――ア、アアアアア あああっ!? ガッッ(体が、ボコリと膨れ上がり―――内部から黒い液体を飛び散らせ て刃が飛び出す) 戒人->(それを、勢いよく、振りかぶった。その業火は、全てを焼き尽くすかのように吼え ――)――…では、行くぞ。 猛->秀樹>マルバス、そんなに幸せな人間を貶めるのが好きか? ………だがな、残念だっ たな? ――――俺は今の今でも、……『幸せ』だ 猛->秀樹>………やってくれ (最後に残った肌色の部分、……首を、差し出した) 猛->夏桜>待って!! ねえ待って、マテ……や、やめてぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇっっっ っ!!!!!!!!!!! 猛->@―――――悲痛な叫びが、残酷なほど晴れ渡った晴天の下に響き渡り――――― 戒人->――……(目を、大きく、開き…放たれる。最大の『気』をこめた…)『発・剄』…『天 涯想天』――!!(誰の眼にも留まらず、留まることさえしない……一・撃) 猛->@―――――その叫びが消え入るより早く、……その首は、消炭となって吹き飛んだ― ――― 猛->夏桜>いや………いやっいやっいやっいやっいやっいやっいやっいやっいやっいやっ いやっいやっいやっいやぁぁぁぁぁぁっっっっ………… 戒人->――…終極(振りぬいた腕を、もう一振り。その『炎』は、役目を全うし……空に還 るかのように、静かに解けていった) 猛->夏桜>(狂ったように泣き叫び、兄の黒い血の泉に沈む体を……刃で傷つくことも構わ ず……抱きとめて……) 拓己->……………………けっ!!(盛大に、思いきり、全力で。吐き捨てた) 戒人->………(サングラスを、ゆっくりと嵌め直すと。何の感情も込めていないような声で …)…やめろ。オマエが傷付いては、何の意味もないだろう? 珮李->―――  ………。(音にもならない声量だが、何か小さく呟き、顔は隠すように俯 いた。憂いるように、重い溜息だけが零れて) 猛->夏桜>……ぅ………ぅ……っ(弱々しく、首を振る) 戒人->……駄目だ、離れろ(何時に無くだるそうな、緩慢な動きで夏桜に手を伸ばし) 梟木->@その炎が消えさった時に梟木の頬を一筋の涙が伝っていた。それは、これから一人 で生きていく少女を哀れんだ物ではなく、この兄弟に振りかかった悲劇の為でもなく 梟木->@唯、最後まで"幸せ”そうあった姿によるものだった 拓己->@伸ばした戒人の手に、小石が当たった 拓己->@飛んできた方向には、ぐったりしているたつきを前に、仏頂面をしている拓己 猛->夏桜>お兄……ちゃん………おにいちゃん……(縋る体の、黒い血の部分が段々と薄れ て……赤くなっていく。悪魔が消えたせいでただの人間に還ろうとしているのだろうか) 戒人->……(邪魔をするなと言った目線を、拓己へと向けながらも…大きく、嘆息をした…) 戒人->…彼の死に様を無駄にさせるな。気が済めば、傷の治療をしろ(コートを翻し…) 猛->鷹>………彼女は暫く組織で預かることになるだろう。事情を聞くと共に、今後の身の 振り方を考える為に。それまでは好きなようにさせてやろう 戒人->………最善だ。あぁ、鷹坊。一つ、要望を聞いてくれ。 猛->鷹>………『月光』とは、こういった“残された者”が作り出した組織なんだ。……何 か? 戒人->……彼女が、私に何か…まあ、何だ。言うコトがあるようだったら、すぐに私の元へ よこしてくれ。 猛->鷹>分かった、心配は……いりそうだな、覚えておく 戒人->…あぁ。聞くのもまた、筋と言うものだ。 猛->夏桜>…………。(徐々に消えていく刃、それに触れた肌からは赤い血が流れている… …それは徐々に、塞がっていった) <そして一時間後……> 猛->@ブロロロロロロッーーー!! と夏桜を乗せた鷹ワゴンが気まずい雰囲気のまま走 り、『月光』の地下基地へと向かう 猛->@と言うことで 戒人->@うわっ、気まずっ 拓己->@まさか他の人達も全員同行ですか? 戒人->@あ、戒人はちゃんとバイクですので。 珮李->@Σしんどいなっ 猛->@誰も何も喋れない 拓己->@結構重症なたつき君とかは救急車って気もしますが 戒人->@拓己もバイクの後ろです(ぉ 猛->@………猛は、多分忘れられてますね 珮李->@せめて車中にはいようよ猛君(ぁぁ) 拓己->@ええ、たつきに付き添って救急車に乗ってるっていうのを幻視してたのにっΣ 戒人->@猛は、バイクに括りつけてあるから(ぅぁ 猛->@後ろから盗んだバイシクル〜で走り出す〜〜 珮李->@行く先は分かってますが(ぁ 拓己->@バイシクルってあたりが……(涙 戒人->@ちゃんと直立不動で姿勢保ってないと、地面に擦るよ猛君?(ぁ 猛->@ギャララララララララララッッ!!!! 「速ェェェェっっっ、ちょ、待てぇぇぇぇ ぇぇぇぇぇっっっっ」 拓己->@ネタがっ、ネタが暴走しているっ(汗 戒人->@そしてくくりつけたままドリフトしたせいで、吹っ飛ぶ猛&拓己で締めだ 梟木->@意味無い所で傷つきそうだ…… 猛->@気まずい雰囲気なのにっ!? 彼らには効かんのかっ!? 戒人->@気まずい雰囲気だからこそ元気出してるんですよ、この二人は 珮李->@ケモ耳助手席にいちゃだめですか(ぁぁ)気まずいにも程が 戒人->@だから拓己くんも、あえて一緒に吹っ飛ぶんです 猛->@ギギャッ! と、ドリフとして格好良く止まる戒人とバイク。 梟木->@鷹ワゴン3列だったり……? 拓己->@そして吹っ飛ぶ猛と拓己 戒人->@そして壁に減り込む猛と拓己 猛->@バッキャーーン! と、跳んでいく猛と拓己……ああ、今日も中空で風を切るぜ 珮李->@駄目だ、どんなにシリアスにもネタが入り込む(笑) 猛->@………メキョ! 拓己->@やめてたつき君との好意度アップを狙ってたのにネタに引きずり込まないでーっ (ぁ 戒人->@メキョ…いい音したなあ 戒人->@ともかく、続きいきましょう。メキョる運命は、かわらない(ぁ 珮李->@頑張れメキョ組(嗚呼 拓己->@変わらないんですか!?Σ(T□T; 猛->@たつきは、多分鷹ワゴンの最後列に寝かされてます。このワゴンには何故か輸血パッ クが標準装備されているので(ぉ 猛->@鷹の経験上医療器具と大工道具は無駄なほど揃ってます 拓己->@運転席に鷹、夏桜ちゃんは助手席ですかね 拓己->@……何故大工道具まで揃ってるんだろう………… 猛->@そうですね、そのほうが安全ですし 戒人->@そしてメキョった二人をはがしてから、何処に向かうんで? 猛->@………鷹の住むマンションが破壊された回数、それは両手の指では到底収まりきらな いのです 猛->@だから大工道具、と。(色々と過去があるらしい) 戒人->@…………(目を逸らした/ぁぁ 珮李->@自分の手で修復してるんだ(ぁ 梟木->@そっちか……(ぇ 戒人->@此処十年はリースのせいだ。アレ、居ないし(ぁぁ 猛->@とりあえずは『月光』の治療室にたつきを運び、そして恐らくそのまま夏桜に話を聞 くことになるかと 戒人->@治療室で? 拓己->@了解ですー。っていうか、いっそ治療室からでもいいような気も 猛->@リースが新しい薬の実験をするたびに、何故か爆発する…… 猛->@そうですね、その流れで 戒人->@では行きましょうー 梟木->@了解ですー 拓己->@レッツゴーなのですよ 猛->@ではたつきを池ポチャ(集中治療室の培養液に突っ込むことをこう称する(ぉ)した ところから開始で) 珮李->@了解です 戒人->………(このままじゃ何なので、ということで先に着替えてきた人) 猛->@シィィィィーーー……と、直りたての真新しいドアを潜り、一行は集中治療室からベ ッドのある治療室へと移動する) 拓己->@たつきの前に立ち尽くしていた拓己が、最後に部屋に入ってきた 猛->@皆の視線が夏桜へと集まる 猛->夏桜>(その視線に、何とか顔を上げる)……あの、ここは一体どういう施設なのでし ょうか……? 戒人->……組織名『月光』。此処は、月光が保持する施設の一角だ。生活設備、医療設備、 だいたい揃っている。 猛->鷹>……悪魔、と言うものは知っているだろうか? それを駆逐する為の組織だ。 猛->夏桜>悪魔………だから、兄を殺したのですか?(勤めて冷静にしているような声で、 先ずは聞きたいと言う) 戒人->……否定はしない。そうだ。悪魔だから、殺した(此方は完璧なまでに冷静な声で、 頷く) 猛->夏桜>………悪魔とは、そういったもの、なんですか? 治らないんですか?(ぐっと 心を抑えた声で……聞く) 戒人->……まずは後者を。残念ながら、治す方法は無い。軽度の侵食ならばなんとか出来た 可能性もあったが…肉体の変質というレヴェルまで至っては、不可能だ。 猛->鷹>……残念だが、けして治ることはない。そのような事例は一度もないし、悪魔自身 もそれは出来ないのだろう。逃げることが出来れば悪魔とて殺される前に離れる筈だから な 戒人->…そして前者だが。其の通り。アレは、そういうものだ。人の心の隙間から入り込み、 内側から捻じ曲げ、この世に出ようとするものだ 猛->夏桜>………そうですか。そんな物に憑かれていたんですね……(やはり、想像以上だ ったのだろう。声が沈んでいる) 猛->鷹>心苦しいんだが、その悪魔についての情報が不足している。これ以上の被害を食い 止めるためにも……話を聞いていいだろうか? 猛->夏桜>あ、はい。私に話せることなら答えます 猛->鷹>まず、秀樹君はいつ頃から悪魔に憑かれたか分かるだろうか? 猛->夏桜>……3ヶ月ほど前のですね、きっと父がトラックに撥ねられた時からだと思いま す。その時から兄は体に異変を訴えていて――― 猛->夏桜>―――私も同じく、体に異変を覚えました。 拓己->――――! 戒人->――何を驚く、拓己。極、自然な流れだ。 猛->夏桜>兄は全身がムズムズすると言ってましたし、ともすると意識が飛びそうになるほ どの頭痛がしていたようです。私は吐き気と眩暈が、そしてそれが治まったと思った頃 拓己->…………(無言 猛->夏桜>なんと言うんでしょうか、血が……沸き立つような感覚を覚えたんです。兄の前 で、だけ 戒人->………。 猛->鷹>………そうか、秀樹君がトラスト、君がディーパだったんだな 戒人->……そんなことも在り得るのか。いや、失礼。てっきり、同じくトラストかと。 猛->夏桜>えっと、私のはそう呼ぶんですか? 戒人->…能力者、として。『ディーパ』と読む。 猛->鷹>ああ、能力者……悪魔に対抗する力を持つ者のことだ 猛->夏桜>そっか、だからお兄ちゃんは……… 猛->鷹>………どうかしたのか? 猛->夏桜>いえ、私が近くにいると、兄は頭痛や体の変調が収まったんです。まるで熱を冷 ますみたいに、手を翳して集中したりするともっと効果的でしたね。ちょっと、疲れまし たけど 戒人->………。…そんな能力も在るのか?(鷹へと顔を向けながら) 猛->夏桜>毎日一回は気分が悪くなるみたいで、だから兄は部活も止めて早く帰るようにし てたんです。偶に、遅くて心配してましたけど…… 猛->鷹>………恐らく医療能力系の能力だと思うが… 梟木->おつでしたー 猛->鷹>ふむ、その力を見せてもらっても良いかな? 猛->夏桜>え、はい、でもあの力は兄の前でないと 戒人->……力が使える、『部屋』がある。 猛->夏桜>そうなんですか? ……分かりました、ご協力します 猛->@と言うことで、一行はトレーニングルームへ 猛->鷹>………さて、誰を実験台にすべきか(ぁ 拓己->@ベランダから落ち、たつきに蹴られまくった拓己なんかはどうでしょう(ぁ 猛->………(思いっきり視線をそらした!) 戒人->――…(視線は、鷹の頭に一瞬行ったけど。逸らした) 珮李->…誰が怪我させるかにもよるけど、ね…(遠目でぼそっと) 猛->鷹>よし、それじゃあ拓己、頼む。医療系の能力なら問題ないだろう 拓己->はあ、了解です(気怠げに答えて進み出る 猛->夏桜>………いいんですか? 猛->鷹>ああ、死ななければ何をやってもいい。 拓己->…………(突っ込む気力無し/ぁぁ 猛->夏桜>は、はい……それじゃあ失礼します、ね(拓己の胸辺りに手を翳し、意識を集中 させる。……すると無色透明な、しかし熱波のように空気が揺れる、光がポウと灯る) 拓己->(温かい……温かい、光だ) 猛->@その瞬間拓己の心は楽園に翼を広げて飛び立ち、羽毛の海の中に沈むように、まるで これから安楽死しそうなほどの安心と落ち着きと……睡魔に襲われる) 猛->@何も怒る気がしない、何もする気がしない、空気が抜けるかのようにやる気が削げ落 とされていく。 猛->@とっても、眠くなる 拓己->――っつ!(がん、と額に拳を当てて、眠り込むのを避ける)……く、む…………(頭 を振る 猛->鷹>………ふむ、傷を治す能力とは違うようだな。どんな感じだ? 拓己->@反射的に……いや、半分あお向けに仰け反るように、一歩下がった 戒人->――………此処まで来ると『封印』に近い。 拓己->(頭を振って意識をはっきりさせつつ)なんか……すごい眠気が………… 猛->夏桜>あ、はい、兄もそんな感じになって……確か『沈静化』するって言ってたと思い ます 猛->鷹>他者干渉系の能力の方が近いか、……それで何割ぐらい力を出してる? 猛->夏桜>えっと、5割……ぐらいです。全力でやると息が上がっちゃいますし、兄の場合 2日も寝込んじゃいましたし(やったことはあるようだ) 戒人->………とんでもない能力だ。 拓己->……なるほど、寝込むわこれは……(まだ、若干クラクラしている 戒人->…拓己、背中向けろ 拓己->は、はぁ(くるりと回れ右 戒人->(手を、上げてから…右の肺に当たる位置に、どふっ! と一発。力任せじゃなくて 『気付け』の一発だ) 猛->鷹>………ふむ、本当にとんでもないな。これで軽度の悪魔侵食なら止められるなら、 もしかしたら回復手段も見つかるかもしれん……(深く考えこんで、頷き) 拓己->(ごふっ!/とりあえず覚醒できたようだ) 珮李->…でも、こういう能力もあるんだね…てっきり、ワリと乱暴な能力ばっかかと思って たけど(むぅ) 戒人->…対抗手段だからな、攻撃的ナ能力ばかりかと思っていた 拓己->ワリと乱暴な能力って誰の事だ?(じろり 戒人->言わずもがな、この中では拓己しか居ない(さらり 猛->鷹>まぁ個人の性格や適応等によって変わるんだろう。リースも補助系だしな 拓己->ふっ、どうせ俺は野蛮で大雑把で適当でいい加減なヘタレですよ(あ、すねた 戒人->…私が能力者だったら、どうなっていただろうな?(拗ねてる拓己をスルーしつつ) 猛->………睨んだだけで相手を殺せるとか(ぁ 珮李->でもボクは拓己の能力羨ましいけどね(肩ぽむぽむ) 拓己->(どうせ俺は――――) 戒人->……魔眼か、悪くない(ぁぁ 珮李->……戒人の場合じゃ最早乱暴通り越して殺戮的…(ぁ) 戒人->……才能が無いのは残念で仕方ない。そうすれば、今この瞬間、珮李に向けたのだが。 猛->夏桜>………あの、私の能力があれば、トラストの人を救えるんですか? 珮李->…………いやー…ほんっとに無くてよかッ…いや、残念だったね…(笑ってるけど遠 目) 猛->鷹>その可能性が出てくるだけだ、ただ 猛->鷹>0が、0ではなくなるというだけで…… 戒人->……絶対に救えるとは言えんだろうな。 猛->夏桜>だったら、協力でもなんでもします! 私はもう、同じ様な人を……見たくない です…… 戒人->……(サングラスを上げつつ…一息つく) 猛->鷹>そう言ってくれるのは嬉しいが、……先ずは一息つこう。よく考えるだけの時間は、 充分にある 拓己->…………(無言 猛->夏桜>はい、ありがとう御座います。……でもきっと、答えは変わりません。兄の死は ……無駄にしたくありませんから 戒人->…………。 拓己->(なんつーか…………強いな、この子) 猛->夏桜>あ、戒人さんを責めるつもりは全然ないですよ? 悲しい思い出ばっかりにして しまうと、兄が多分、怒りますから……(苦笑を、浮かべて……ただすぐに、後ろを向い てしまう) 拓己->(歯を鳴らして視線を逸らす) 戒人->………(流石に鉄の戒人氏も居心地悪そうだ)…一ついいかね 猛->夏桜>あ、はい、どうぞ。(クシクシと涙を拭いて振り返る) 戒人->………手を下した私だからこそ、言うが。彼は…しかと大切なものを護り抜けたと、 思う。 猛->夏桜>…………。(少しボーとしたように、驚いたように聞く) 戒人->……彼は、キミを人形にしようとしていたヤツを相手に。任せてくれ、と言ったのだ よ。 戒人->…私が手を下しても、良かった。しかし彼は任せてくれと言った。 戒人->結果こそ、コレだが。悔いなく逝けたいい最期だった。 猛->夏桜>………そう、だったんですか。(最初は意外そうに、けど、すぐに納得したよう な表情を見せ) 拓己->――――――……か(ぼそっ 猛->夏桜>お兄ちゃん……………………………………………………………………………… ………………………………………………ありがとうね…… 珮李->……ん?(拓己の呟きが微かに聞こえて、どうした?と言うように首傾げ) 拓己->(珮李の視線に気付き)いや……別に(視線逸らし 拓己->…………俺はこの辺で、失礼します(鷹や戒人らに一礼して、部屋を出ていく…… 珮李->…そっか。(あえて深くは聞かずに壁に寄りかかって) 戒人->………(鷹へと目を向け…)…これから暫く、この子は此処の暮らし、だったか? 拓己->(出口でふと、足を止める) 猛->鷹>ああ、良ければ、だが。確か引越しの予定があったと聞いているが 猛->夏桜>あ、はい、……こちらに泊めて頂けるんですか? 戒人->行き成り一人暮らし、というのも何だかな…いや、一つ拙い提案があるんだがそれは どうかと思っていたりもしないわけでは(ごにょごにょ 猛->鷹>うむ、『月光』はエレニックの提供のもと独自の宿泊施設の貸し出しを行っている んだが………どうした夾さん? 戒人->(行き成り姿が掻き消えたかと思うと、一瞬にして壁際に居る)……………いや、待て 私。これは此処で言い出してもいいのか? いや、今言わなければ…(悩む戒人氏。ぶつぶ つぶつ) 珮李->(横目で拓己を見つつ)………(どもってる戒人に珍しいなーと思ってる) 猛->………(明日はきっとブタが降るな) 戒人->………いや言うだけ……しかし……だが……当たって砕ける……いやいやそんな… …しかし……(すげぇ悩み中な中身が鉄だと噂の戒人氏) 拓己->………… 戒人->…………………………………(三分くらい全く息継ぎなしでぶつぶつ言ってたけど、 ぴたって止まった) 珮李->……戒人…?(さすがにヘンすぎるよって、不審顔) 猛->鷹>ふむ、あれなら『沈静化』してもらうか?(不審顔) 戒人->いや失礼(壁際からまた姿が消えると、先程の鷹の隣へ現れた。最早瞬間移動レベル だ…) 戒人->…その、何だ。此処での暮らしも一人暮らしのようには違いないから。葵のところへ、 預けてみてはどうかという提案をな(さらり) 猛->鷹>………場所、近かったか? 彼女にも編入手続きなどがあると思うんだが 戒人->編入手続きはどうにでもなろうよ。というか鷹坊、来たことなかったか? 移動が多 いから中部に一つあるのだが。 猛->夏桜>えっと、私は三条中学、と言うところに編入手続きを済ませていて。そちらには 父の友人が近くに住んでまして……あの、ごめんなさいっ(ぁ 戒人->(←砕けた) 猛->………(明日はやっぱ血の雨が降るんだろうかな) 戒人->……いや、それならばいい。この状況で、一人暮らしはどうかと思っただけだ。一緒 に住む人が居るのなら、問題ないよ。 拓己->…………(一度だけ夏桜の方を見てから、ついと視線を外して部屋を出ていく 戒人->…(………言うんじゃなかったって滅茶苦茶後悔中の戒人氏。これから三日ぐらいは、 メンバーの安全は保障されるでしょう。何でって? ブルーだから。以上ナレーターでし た) 猛->夏桜>すみません、せっかくのご好意を……(汗) 戒人->…いや、いいんだ。気にすることじゃない。 猛->@実際のところ、戒人を見るたびに兄の死に様とその時の戒人の眼を思い出してしまう。 だから、彼女は誘いを断ったわけである―― 拓己->@部屋を出た拓己はそのまま適当に通路を歩き続け。声や音が向こうに届かないであ ろう距離を進んだ所で―― 拓己->@がんっ! と、壁に思いきり拳を叩き付けた 拓己->(守り抜けてるもんか……守り抜けてるもんかよ! あのクソ馬鹿野郎……!!) 戒人->(@こっちはこっちで、そんなこた解ってる。解ってるからこそ後悔中なのである。 よく葵にも鈍いとよく言われたっけと反芻中) 珮李->………なんというか…(目まぐるしすぎて脱力しそうな一日だったな、とか。珍しい 光景を半眼に納めながらぼんやり) 戒人->(びしぃっ、と。突然、サングラスに皹が入った) 拓己->(兄妹二人きりじゃなかったのかよ。あの子の家族は、もうお前だけじゃなかったの かよ……っ!!) 猛->………なんだかなぁ…(俺ほんと何もしないで活躍もしてねぇなぁ、と) 戒人->(次に、額から。どろどろと、間違いなく、傷から血が流れ始めた…)……失礼(くるっ と背を向けた) 戒人->(皹が入ったサングラスを外すと、ポケットからハンカチを取り出すと。拭っている) 拓己->(それをむざむざと……)……クソッ!!!(もう一度壁をがん! と叩き。そのま ま立ち去っていった) 珮李->(苦笑しつつ猛の肩をぽんぽんと叩いて)…って戒人…血が……。 戒人->……気にしないでくれ。(ごしごしと顔を拭きながら) 猛->次こそは必ず……!(肩ぽむで元気出たらしい) ……って戒人さん? まじで魔眼だ ったのか?(汗 戒人->魔眼だったら、それはそれで嬉しいのだけれど。何、古傷がちょっとばかり裂けただ けだ。 珮李->魔眼だったらボクが死んでると思う(ぁ)古傷…今回暴れまくってたから開いちゃっ たのかな。 猛->ああ、そういえば………暴れまくってたの?(←居なかった人) 戒人->…そうだな、今日は通常の『剄』を二発の上奥義まで使ってしまったから…。 珮李->うん、暴れてた。そりゃもうかなり(こくん)…そこまでしないと倒せなかったんだ。 戒人->……最期の一発は、私為りの手向けだ。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー <感想> 長っ、長っ、長っ!?(←いつもより三倍驚いてます) 皆さんお疲れ様でした、長距離マラソン感想おめでとう御座います。 そして自分、特にお疲れ(待 まぁそれは冗談にしても、割と面白いシナリオには出来たと思います。 時間は掛かりましたが皆さんのアイデアとロールのお陰で無事エンディングを迎えられま した。 めでたくはないかもしれませんが、有終の美ということで此処はどうか一つ。 因みに秀樹が仲間になるかならないか、ですが。 実は秀樹に尋問するシナリオのときに『夏桜を人質にする』など、夏桜に危害を加える(と 思わせる)ことをあからさまにやってますと、秀樹は仲間になっちゃってたりします。(何 警戒を強めた秀樹が張り込んでいる能力者に気付く⇒戦闘⇒その隙に夏桜が連れ去られる ⇒共闘して裕也を倒すも、夏桜は既に殺された後だった…… デッドエンドな上にバッドエンドですけどね。一応、仲間になる分岐はあったりしたとだ けネタ晴らし。