猛->@ではでは、今回もまたワゴンに詰め込まれて能力者達は旅立つのであった――― 猛->@因みに不動峰中学は高校から歩いて200mぐらいの場所にあります、途中まで妹組 みも一緒に乗せていきますので。 猛->@……不動峰高校、それは何のことも無い公立高校である。進学校ではないが荒れても いない、比較的平和な……特徴といえば部活動が盛んなぐらいの高校である 猛->@今は6時限目の授業が始まった辺りだろうか、その校舎からやや離れた細い道に…… 一台のワゴンが止まった。能力者たちを乗せた、ワゴンが。 猛->@開かれるスライド式のドア。さて……ここからは別行動である 拓己->……よし、じゃ俺達は適当な待ち伏せ場所に移動するから、連絡頼むぞ 戒人->……しくじるなよ。 猛->鷹>喫茶店などの費用は経費で落ちる、懐は心配しなくていい。…。では、夾さん、そ ちらは頼んだぞ 雫->失敗したら拓己くんリンチねっ(ビシッと小さく指差し) 珮李->こっちは任せてよ、拓己たちも頑張ってね。成否の鍵は2人が握ってんだから(地味 にプレッシャー与えつつ) 戒人->……ただの時間稼ぎだ、問題は無い。それに今回は、雫の頑張りどころだ(ぽんっと 雫の頭に手のっけつつ) たつき->俺は車の中で待機だな。 雫->私は出来る限り時間伸ばせば良いんでしょー?頑張るわよもちろん。あと子供みたいな 扱いやめ(手を払いのけ) 戒人->わかったわかった(肩竦めながら、まったくガキはって感じだ!/うわ) 拓己->よし、じゃ行くぞ猛!(たっ、と駆け出す 梟木->それじゃ頑張ってねー(明らかに気楽そうな声で見送る 雫->ムッキー!!子供料金からは卒業済みの歳なのに!!(ぁ 戒人->……向こうの医師には、オマエが病室へ入ったら。こちらのPHSにかけるよう言っ てあるから、それまで気張って死んだふりしてろ(ぉ 猛->@(因みに、車の中は中央の座席が折り畳まれて快適広々空間、大画面液晶モニターに ポットまで付いている生活力満点の満足ライフを送れます。エレニック社製―ダーツ・セ カンドスタイルより新提案) 猛->OK、張り切っていくぜー!(同じく駆け出す) 雫->死んだフリねぇ…楽なんだか大変なんだか… 戒人->リアリティある演技はそこそこ大変だがな… 猛->@不動峰中学は高校より北東の方角、高校よりもボロッちぃ感じです。でも校風は高校 と同じ、もうすぐ校舎を建て替えるとか 猛->@そんなわけで、移動してその錆びた鉄製の門の近くまでやってくると……丁度6時限 目のチャイムが鳴りましたとさ 猛->@暫く身を潜めていると生徒達がぽつぽつと下校を始めます 猛->@和気藹々とグループを作って帰る者、急ぎ足で帰る者、ゆっくりと帰る者、迎えの車 がやってくる生徒……その様相は実に様々で、しかし一様に賑やか 戒人->『………………若いねぇ』(雫の端末と繋がっているPHS片手に、どっか遠くで見 てるらしい。サウンドオンリー) 猛->@さて……そんな生徒たちの波に巻き込まれるかのように、ただし輪は作らずに一人で ………目的の少女が姿を現した 猛->@やや俯き加減の表情はどこか物憂げである。しかし、別段変わったところは無い 雫->若いって…一応私より年下なんだけど、あの人たち(ツインテールを下ろし、外見年齢 を少し上げた姿で呟き) 猛->@彼女はコツコツと革靴を鳴らして自宅への帰路へ付く 戒人->『…独り言だ、気にするな。さて、ターゲットが動いてる。なるべく人通りが少なく なってきたあたりで、行け』 猛->@歩調は早くも遅くも無く、ただ教科書が詰まっている鞄が……体格ゆえなのか重そう に見える 雫->了解、打ち合わせどおりに行くからそっちもお願いね(ゆっくりと、少女のはるか後ろ をついて行く) 猛->@車の多い大通りを抜け、商店が点在する通りも抜け……やがては他の生徒もいなくな り。段々と、細い道へと入っていく 戒人->『勿論。すでにバイクのエンジンも温めてある…任せろ』 雫->そろそろ良いわね…(歩調を速め、持っているココアの缶を握り締めつつ少女に近づき …丁度肩がぶつかる様にすれ違う) 猛->@そう、それは人気の無い道。……彼女は通り道の塀の上に丸まっている猫を撫で足り しつつ、―――その分岐路で、雫とぶつかった) 戒人->(……よりによってココアか、これまた落ちにくいものを…) 雫->キャッ…!(ぶつかった拍子に、わざとらしくない様に少女に缶の中身をかける) 猛->夏桜>………わっ!(ふらつき、しかしすぐにバランスを取り) ―――わわっ!?(コ コアが付いて更に驚きつつ)……ご、ゴメンなさい! 大丈夫ですか? 猛->@されど、真っ先に雫の身を案じて駆け寄る。 戒人->………(ふむ、絶妙な…というかバランスがいいな。ぶつかってすぐに体勢保持とは ……) 雫->(駆け寄ってきた少女の服に目をやり)こ、こっちもごめんなさいっ、服を汚しちゃっ たみたいで…(なるべく大人しそうに振舞う) 猛->夏桜>いえ、私の不注意ですからっ。……こちらこそ済みませんでした。その、弁償さ せて下さい。(慌てた様子で何度も頭を下げている) 戒人->…………(出来た子だな、ふむ。これなら、倒れたときもすんなり付き合ってくれそ うだ) 雫->あ、弁償なんて…、ぶつかってきたのはこっち……っ(素早く口元と胸を押さえ、ふら つきながら座り込む) 猛->夏桜>(その様子からは微塵もココアを気にした様子は無く、更には溢したことの方を 気にしている) 猛->夏桜>……あの、すみません……? ど、どうかなさいましたか……?(さらに慌てて、 雫の顔色を伺う) 猛->夏桜>(雫のメイクした顔色を見て、しかし夏桜の方がよほど青い顔をする)大丈夫で すか!? 顔色真っ青じゃないですか!? 戒人->(…PHSの通話をオフにして、バイクのまたがる) 雫->む、胸が…、くる…し…(俯いてメイクがばれないようにしつつ、掠れた声で) 猛->夏桜>ど、どうしようここじゃ無理だし……。(雫の脈を計りつつ、しかし声を聞いて かなり動揺している) 猛->夏桜>だ、誰か居ませんかーーっ!?(しかし、この時間ここには反応する人間はいな い) 仕方ない、携帯で―――(119を、押した) 戒人->(…同じく、PHS操作。根回ししてある病院へTEL…)『…夾 戒人だ。今、ター ゲットが電話をかけた、宜しく頼む』 猛->@(GPS内蔵携帯はコールと同時に居場所をオペレーションセンターへと転送する、 それに対処したオペレーターはすぐに救急車を出動させた) 雫->………すみ…ま…せん(夏桜の袖を弱々しく掴み) 猛->医師『了解しました、オペレーションセンターから受け入れ要請が来ましたら優先して 取得します』>戒人 猛->@(3分ほどして、救急車は到着する。そして夏桜と雫に事情を聞きつつ――現場にあ る器具では全て『健康』と診断されたが――雫の粘りにより、何とか内科に検査に出され ることになった) 猛->隊員「原因不明の意識障害、及び腹痛がある様子です。こちらの器具では問題点は全く 発見されませんでした、はい、はい――」(なし崩し的に救急車に乗せられる2人) 戒人->(了承の意を示してから、会話をオフにし。乗せられる様子を見てから、エンジンを ふかし…とりあえずは救急車と反対方向へ走り出した。時間稼ぎ) 猛->隊員「受け入れ態勢のある病院が見つかりました、曽根崎大学病院です。現在そちらに 向かっていますから、頑張ってください。意識をしっかり持って――」(隊員の必死な言葉 が、居色々と痛い)」 猛->夏桜>うう、死なないで下さいね。きっと大丈夫ですから、私が付いてますから……!! (泣きそうな顔で付き添ってる) 雫->は、い………っ(何だかもうしわけないなー、と思いつつも、病人のフリを続ける) 猛->@病院へは至って迅速に運び込まれる。近年の救急車の規格変更に合わせて病院側の駐 車場にも相応の受け入れ企画がある、橋渡しのように担架が運ばれ――雫は精密検査へと 回された。 猛->@第一発見者である夏桜は、心配ゆえなのか責任ゆえなのか、廊下の椅子に座っている ―― 猛->@―――時は30分ほど遡って、高校の方も6時限目のチャイムがキンコンカンコンと 鳴り響く。 猛->@中学の倍数ほど生徒数が多い高校は、その分下校も賑やかになっている。中学よりも 自由気ままな雰囲気がある。 猛->@さて、その賑やかな下校風景の最中……物陰に潜んでいた能力者たちは、友人なのか 背の高いサラサラロングヘアーの男子生徒と2人で下校している秀樹の姿を見つけた 猛->サラロン「でさぁ、その女子なんていったと思う? 「そのロン毛がキモい!」だぜー っ!?」 猛->秀樹「あははは!! そりゃヒデェ! アイデンティティ否定されたなオイ―――」 猛->@何処にでもある下校風景……しかし2人組みとなると、少々厄介である。 猛->@だが2人は下校ルートが同じなのか、同じ方面へと帰っていく…… 拓己->……鷹さん、そっちから何か手回して、あのロン毛を引き離せない?(ぼそぼそ 猛->ふーむ、アレはちょっと邪魔だな…… 猛->鷹>「少し待て……ふむ(名簿を確認し) あれは如月裕也……どうやら家の目の前ま で帰宅ルートが同じようだな。こちらからの手出しは難しい」 珮李->んー、家も同じ方向みたいだねぇ…。(眉顰めつつ)なんとか1人にできないかなー …? 拓己->……あいつの携帯の電話番号わかります? 拓己->ああ、ロン毛の方ね 拓己->ついでに学校の教職員の名前を誰か頼む 猛->鷹>なるほど、載っているぞ。 拓己->よし、電話かけて無理矢理引き離してやる 猛->鷹>番号は――――(適当にどうぞ)―、職員は……そうだな、担任は『後藤』、生活 指導は『牧』だ 拓己->了解了解、では……(ぴっぽっぱっ) 猛->裕也>(ハードロックの着メロが流れ出し…)…お? 悪ぃ、ちょっとタンマ。――― はい、もしもし(電話を取り) 拓己->(低めの声を作って)あー、もしもし、如月君? 不動峰高校の(わずかに間)高山 だが 拓己->今、どこにいるんだい? 猛->裕也>「高山先生?(はてと首をかしげ) いえ、何処っていうか、学校の前ですけど ……」 猛->秀樹>先いってるぞー? 拓己->おや、下校中かい? 後藤先生から、聞いていないのか? 拓己->牧先生が、放課後生活指導部に顔を出すようにと連絡したはずだったが…… 拓己->まあとにかく、学校前にいるのなら好都合だ、すぐ済むはずだから一度戻ってきなさ い 猛->裕也>(ピラピラと手を振り)時間掛かりそうだ…「何がですか? ……ゲ、もしかし てまだあのせんこ……ゴホン、先生フかしてたの根に持ってたのか。はいはい、分かりま したとお伝えくださいー」 猛->裕也>(先に行った秀樹に背を向け)ったく、何で今更……(ブツブツ言いながら戻っ ていく) 拓己->……これで良し。先回りするぞ、猛! 猛->秀樹>(夏桜と同じようなルートで帰宅していく、若干歩みは早い) 猛->了解、ナイスイタ電っ 猛->秀樹>(大通りを抜け、商店街を抜け……閑静な住宅街へと入っていく……) 猛->@そんな秀樹を先回りしようと、猛と拓己は鷹の車を呼んで先にその住宅街へと回りこ む…… 拓己->(よし、俺は前、お前は後ろだっ/ぼそぼそ) 猛->鷹>念のため俺たちは自宅を見張っている、上手くやれよ。 拓己->@了解です、と答え、電柱の影に立って待つ事しばらく…… 猛->@あいよ、と答え。タッタッタと別の道から回り込んでいく…… 猛->秀樹>(暫くして……秀樹は姿を現す。若干憮然とした表情で……その道の中ごろを… …通り過ぎようと――― 猛->(今だっ) 拓己->――高橋秀樹君、だね?(と、電柱の影から姿を現す 猛->――ちょっと聞きたいことがあるんだけどさ、いいかな?(後ろの塀の影からニュっと 出てくる) 拓己->やー、コンニチハ(薄く笑いつつ手をひらひらと 猛->秀樹>……誰だ? お前ら……(警戒心満載の目で睨む) 拓己->俺に任せろと猛に目配せしつつ)君さぁ、結構面白いコトしてるみたいだね?(ニヤ ニヤ 拓己->具体的には、そう……いつだったか、夜中に(意味ありげに言葉を切る 猛->秀樹>それを知っているお前も随分と面白い中高生だな? ……帰ってくれ。俺はもう、 怪しい奴に関わりたくないんだ(首を振り、通り過ぎようと歩みだす) 拓己->……ただの中高生じゃあないんだなこれが。君さあ、可愛い妹さんと二人暮らしなん だって?(すれ違った直後、背中越しに言う 猛->秀樹>(ぴたっと止まる)フン、何処で調べたか知らないけど……それがどうしたんだ?  新聞の勧誘なら間に合ってるぜ 拓己->ちなみに、君があの夜助けた少年の名前はカズキ(適当)という。ああ……酷い事だ よねえ、折角助かったのに、また…… 拓己->心が痛むよねえ? 折角命を助けた子が、むざむざと……なっちゃうってのはさ(ニ ヤリ 拓己->夏桜ちゃんだっけ、あの子もいい子なのにね……(意味もなく遠い目 猛->秀樹>―――(この付近ではないな……?)―――それは、本当か? いつの情報だ 拓己->(おや、こいつ結構……)いや、ちょっと俺達と話をしよう。“今の所は”、とりあえ ずそれだけさ 拓己->ちょっと一緒に来てくれるかな?(どことなくワルっぽい笑顔/ぁ 猛->秀樹>………もうちょっとマシな顔は出来ないのか? 誰でも行きたくなくなるぞ、そ れ。……少し待て(夏桜に電話をかける) 猛->秀樹>(……繋がらず)……チッ、分かった。付いて行けばいいんだな? だがその前 に聞かせろ、お前達は何が目的だ? 拓己->(ものすごく楽しそうにニヤニヤしてる)……ふふ、彼女は今、ちょーっとそういう 状況にあるワケよ。大丈夫大丈夫、協力してくれるなら心配はいらないから(あえて答え ない 拓己->立ち話もなんだし、喫茶店にでも行こうか。少し長くなりそうだしねぇ……(行くぞ、 と猛に手で合図を 猛->秀樹>目的によって答えは変える。もし自分たちに正当性があると主張できるなら、先 に言っておくことだな。(付いて歩きつつ) 猛->(頷き、喫茶店へと向かう) 拓己->ああ、もしもし?(携帯電話、相手は珮李だ)こっちは問題無くいけそうなのでご心 配なく(=予定の喫茶店で待機よろしく) 猛->秀樹>答えないと言う事は……フン。(言えないだけの裏があるって事だろ、そう取る ぞ。と、カマをかけている) 拓己->ん? ああ、それは秘密(唇の前に指を当て) ……だってその方が格好良いだろ? (ニヤニヤ 珮李->―――はいはい、ご苦労様。それじゃ、待ってるよ。(短く返事をしてから携帯を切 り、件の喫茶店へと) 猛->秀樹>お前はそう思うかもしれないが、俺からすれば怪しいだけだ。(憮然として答え) 拓己->まあ、こっちとしても君次第でやる事が変わってくるんだ、賢明な対応をお願いする よ 拓己->ええと、この辺に店は……ああ、あった。あそこにでも入ろうか(と、店を指差す 猛->秀樹>――お互い様だろ。(肩をすくめ) 猛->@特にいやがる様子も無く、3人は入店する。 拓己->@仲間の姿を見つけつつも視線はそのまま流し、テーブル席へ 猛->@ごく普通の喫茶店、全体的にブラウンの落ち着いた雰囲気で統制されており、所々に 見受けられるアンティークがお洒落だ。シックな音楽が流れている。 拓己->さ、どうぞ(と、店の奥側――出入り口から遠い方の席へと、促す 猛->@人入りは薄いが、仕事帰りのOLとかが午後の紅茶を楽しんでいる―― 猛->秀樹>(場所は何処でもいいのか、案内された席に座る) 猛->…っしょ、と。すみませーんオーダーお願いしまーす。(経費で落ちるので積極的に店 員呼び) ……何を頼む? ああ勿論代金はこっちが持つよ 珮李->(3人が確認できる少し離れた位置の席に座っている。不審がられぬよう視線向けな いように静かにカップを傾けていて) 拓己->俺はホットコーヒーを。 猛->このデラックスパフェスイー……はやめて、それじゃミルクティーで(凄く残念そうに) 猛->秀樹>アイスティーで 拓己->(ここでそんなの頼んだら、雰囲気台無しだろうが、と、机の下で猛の足を踏んでい る) 猛->店員「かしこまりました」(下がっていく) 猛->(顔に出さずに俯いてる) 猛->秀樹>……それで、俺に何の用なんだ 拓己->ん? まあ、頼んだものが来るまで少し待とうよ。話の腰を折られるのも、他の人に 聞かれるのもなんだしね 拓己->@机の上で指を組み、意味ありげな笑みを浮かべて正面から相手の顔を見ている。か なりノリノリなようだ(ぁ 猛->秀樹>そうかい……(こっちはさっさと早く帰りたいって気分満載の表情である) 猛->@程なくして、店員が注文どおりのメニューを持ってくる 拓己->ん、ありがとう。そうだ、ちょっと男同士の話をするから、出来ればあまり来ないで 欲しいかな〜(と、女性店員に苦笑を浮かべつつ 拓己->@暗に猥談しようとしている的なニュアンスが(ぉ 猛->店員「かしこまりました」(と、下がっていく。若干口調が冷たいような/ぁ) 拓己->さて、と(店員の口調に若干傷つきつつ顔には出さない/ぁぁ) 本題に入ろうか 猛->秀樹>さっさとしてくれ、こっちの考えはもう纏まってる 拓己->では何から……うーん、そうだな、とりあえずこっちは、君の夜遊びについて話を聞 きたい 拓己->君は一体、何をして居るんだ? 君の立ち位置、“君が相手にしようとしているモノ “の立ち位置、そういったものを、どう捉えている? 拓己->@笑みを引っこめ、じっと相手の瞳を見つめる 猛->秀樹>自己防衛、だな。あの蜘蛛たちは俺を執拗に狙ってくる、なら倒さなけりゃ殺さ れるだろ? 拓己->その理屈は納得。じゃ、“君自身“について、あの蜘蛛たちについて、どう考えてい る? 猛->秀樹>良く分からん怪物か物の怪か……誘拐事件の犯人って事ぐらいは知っている 拓己->うんうん、まあその間替えは間違いじゃない。じゃあ、“君自身“については、どう かな?(言葉を、強調する 猛->秀樹>いつ頃からは忘れたが、いつの間にかそいつと戦う力があった……ってとこか。 猛->秀樹>……こっちからも聞かせろ、あの怪物は一体何なんだ? 拓己->……もう少し、話を聞かせてもらいたい。俺らは、ある少年が「あの怪物」から救わ れた事をきっかけに君に気付いたんだけど…… 猛->秀樹>やれやれ…… 拓己->君の目的は何かな? あたかもヒーローのように登場して少年の窮地を救った、あれ は「自己防衛」とは言い難い。……何が目的だ? 猛->秀樹>人を助けるのに、理由なんて要るのか? 拓己->……っくく、なるほどなるほど、そのために、「危ない時間帯」になったらうろつい ているわけだ? 自分以外の、誰かを助けるために 拓己->偉いな、ヒーローの鑑だ 猛->秀樹>カッコいいだろ?(鼻で笑いつつ) 拓己->そうだな、じゃあ格好いいヒーローにもう少し質問だ 猛->秀樹>あんたの“もう少し”は永遠に続くんじゃないだろうな? こっちも自炊してる 関係上飯の準備をしたいんだが 拓己->まあそう言うな(ニヤリ) 拓己->アイツラについて、君はどの程度知ってる? 人をさらう、さらって殺す、そんなつ まらない上っ面じゃなく、だ 拓己->アイツラの習性、能力、行動範囲、あるいは本拠地……そういったものを、君はどの 程度まで掴んだ? 拓己->@自分たちが詳しく知らない事を、さも知り尽くしていますという風に言っているの がポイントだ(ぁ 猛->秀樹>そうだな、奴らは弱いが数が居る。 逃げるときはいつも団地の方向に向かって 逃げていく、それ以上の習性はその少年に聞いた程度の事ぐらいしか知らないな 拓己->……その団地の方に、――時間帯はいつでもいい――行った事は? 猛->秀樹>何度もあるさ、あっちには友人が何人も住んでるからな。最近は家が忙しくて行 ってないが不信な点は見た事がないね 拓己->なるほど……ちなみに、今までの言葉に嘘はないよね?(携帯電話を取り出しつつ 拓己->@それは微妙な、脅し 猛->秀樹>嘘発見器でも何でも、かけてくれ 拓己->……ふむ。(携帯は手にしたまま少し考え中 拓己->ま、こんな所で良いかな、とりあえず 猛->秀樹>そうかい。……それじゃここでさよならでいいな? 拓己->ま、また何かあった時は連絡すると思うから、よろしく(にっこり 猛->秀樹>それはないな、俺たちは近々引越しする―――じゃあな(店を出ようと歩いてい く) 拓己->――蜘蛛共が君を狙っている、という発言。引っ越しの理由はそれかい?(その背中 に声を投げる 拓己->いや、むしろ……そう、どちらかと言えば自分自身よりは妹の方かな? 拓己->大 事 な の は 猛->秀樹>(その姿に若干の違和感を感じさせつつ)……それもある。だけど二人暮らしに あの家は少々大きすぎるって理由が一番だ、掃除、大変なんだよ。(カランと、店を後にし た) 拓己->なかなか……っと。(秀樹に電話を掛ける)もしもし、妹さんはじきに自宅に帰って くるだろうから、安心して帰宅すると良いよ 拓己->あと……君はそれ以上、踏み込まない方が良いだろうと忠告しておくよ 猛->秀樹>「ワザワザどうも。……ま、かっこ悪く逃げるさ」 猛->@そんなわけで妹時間稼ぎ編ーー 雫->@ういうい、了解です 戒人->@秀樹と問答してる間の、こっち側ってわけですな 拓己->@妹からも何か情報を引き出して欲しいところっ(ぇ 猛->@ふぅぅ……疲れたさ。 そうですね、何かしろ聞いてみるもよし、雑談するもよし 雫->@出来れば聞き出して見ますか、演技しつつ 猛->@ただ兄と同様の理由で帰りたがるとは思います 拓己->@仲むつまじい兄妹だなぁ(何か違 戒人->@で、精密検査を終えて。とりあえず病室に居るんですかね、雫 猛->@2人して学校行ってる関係上、家事は大変なんですよ(ぉ 猛->@検査の時間は引き延ばしても短くしてもOK、ですが対話をする為に短めに切り上げ た……って所でしょうか 雫->@ですね、検査中はつまらなそうですし。会話したほうがマシだーとか考えそうですし 猛->@因みに病状の演技はお任せします(ぉ)  雫->@きたお任せ!頑張ります 猛->@それでは面会が許されて病室に入るあたりからはじめましょうか 雫->@了解ですよー 猛->夏桜>(コンコンとノックし「失礼しまーす」と言う声と共に入室する。脇にあるアル コールで手を消毒し、ベッドに横たわる雫のほうに心配そうな面持ちで歩いていく) 猛->夏桜>……あの、大丈夫でした……か?(顔だけではなく声も物凄く心配そうだ) 雫->おかげさまで、少しは良くなりました。本当にありがとう御座います(柔らかく微笑む、 だがまだ顔色は悪そうにしている) 猛->夏桜>すみません、私のせいですね……あんなところでぶつかってしまったばっかりに。 本当になんてお詫びすれば良いか……(語尾は消え入りそうな声で、俯いている) 雫->そ、そんなっ。そんなに気にしちゃダメですよ。それにぶつかっただけで普通こんな事 にはならないでしょうし… 猛->夏桜>そうでしょうか? 急性の発作などは心臓への急な負担で起こるとも聞きます し……そういえば原因は何だったんですか?(核心キター) 戒人->――………(@ドッドッドッドッドッ…。…丁度、雫達が居る窓から見える位置。聞 こえる位置にバイクを止めてる、予定より若干遅れてきた人) 戒人->……しくじった…(←時間つぶしてる途中で、マスコミに見つかっちゃって、インタ ビュー(という名の監禁)から必死こいて逃げてた) 雫->え?えーっと…それは…む、昔から身体が弱くって、手術して症状を抑えただけで調子 乗っちゃって…といいますか(汗たらたら) 猛->夏桜>え――……(それを聞き少し呆然とし)……す、すす、…すみませんすみません すみませんすみませんすみませんすみませんっ、そんな大事なお体に気付きもせずぶつか ったりして(今にも泣き出しそうだ) 雫->えぇ!?そ、そんな気にする事じゃないですよ!!(こっちのほうに汗が噴出しそう だ!) 雫->あー、あぁ!そういえば中学生なのにしっかりしてますよね?一人っ子だったりしま す?(自分ながらに苦し紛れな質問だと思いつつ) 戒人->……(受付したのち、病室を歩いていく。そりゃもう滑るように、ささささささーっ と…来てから、医師に親指ぐっとしてから。こんこんっ、と雫の居る病室の扉をノックし た) 猛->夏桜>入院までさせてしまって、気にしないなんて厚顔な真似は出来ません。……入院 費はなんとしても働いて返しますから………え、いえ、兄が居りますが……(ノックに目 を向け) 雫->は、はいどうぞー!?(焦りすぎて変なイントネーション) 戒人->失礼…?(こっちは堂々と。聞く人の心まで無理矢理落ち着かせるような雰囲気+ど っしりとした声と共に、ゆっくりと扉を開ける戒人氏) 戒人->……雫。あれほど勝手に出歩くなと言っているだろう? ただでさえ身体が弱いとい うのに(そして開口一番演技) 猛->夏桜>(ビックゥゥ!! と、戒人の姿を見て殆ど半泣きになりつつ、声を聞いて何と か取り乱すのを堪えた様子) 雫->(助けが来たとばかりに息をついた)ご、ごめんなさい。今日は調子が良かったから… (あわせた!) 雫->あ、大丈夫ですよ。私の知り合いですから(夏桜に微笑みかけ) 戒人->…どうも、雫の遠い親戚にあたります、戒人と申します(扉をしっかりと閉めてから、 一礼…) 戒人->……雫。こちらの方は…? 猛->夏桜>す、すみませんっ! 私がやったんです、私がぶつかってしまったばっかりに… …あの、その………(ビクビクとしつつ、しかしそれでも素直に精一杯頭を下げる) 雫->あ、この人は私が倒れたところに居合わせて、付き添ってもらった人よ 戒人->……いえ、顔を上げてください。悪いタイミングが重なっただけでしょう。幾らこの 子の身体が弱いとは言え、人とぶつかった程度では倒れませんから。 戒人->…普段は、私のようなヘルパーと一緒に出かけるものなのですが。時々勝手にでかけ ては、極たまにこういうこともあるのですよ(一回や二回じゃありませんよハハハ! 的笑 顔) 猛->夏桜>そうなんですか……?(そこで、コンコンとノックがされ、医師が入ってくる) 戒人->そうなのです。実は此処も、指定の病院でして。何度かお世話に…おっと、先生。こ の度も、お世話になりマス(礼!) 雫->(戒人が取り繕っているのを見て凄い安堵)先生、こんにちは(軽く礼をして) 猛->医師>(初老の、ガリガリにやせているが人の良さそうな笑みを浮かべている老人だ) …失礼します、お連れの方に連絡がまだだと言われましてな。説明に参りましたよ。 猛->医師>これはこれは夾さん、いえいえ……毎日ご苦労様です(シワシワの笑顔を作り) 戒人->ありがとうございます。先生も、お勤めご苦労様です(グラサン掛けたままだけど、 笑顔。そりゃもう普段見せないような、柔らかい笑みで御座います) 猛->医師>彼女の病状ですが。なに、夾さんの仰るとおり……軽い貧血を起こしておられた だけですよ。ただ、元々脈が弱いお陰で人よりも回復が遅かったのです。 雫->(戒人の笑顔見て、微妙に笑いそうになるのを堪えた、だが自分も人の事言えない笑顔 してた) 猛->医師>(誰もが安心できる笑みを浮かべ)ですから、もう大丈夫ですよ。検査結果も良 好でした……ああ、ですが念のために点滴をしておきましょうか(勿論ダミー) 戒人->ただの貧血も、この子にとってはそれなりの大事でして。本当にご迷惑お掛けしまし た…(もう一度、夏桜に一礼しつつ) 猛->医師>それでは、私はこれで、せわしなくてすみませんねぇ……(ヘコヘコしながら病 室を後にしていく) 雫->えっと…だから、入院するほどでもないですし。大丈夫です、はい 戒人->……(先生に会釈しながら)…あ…っと。サングラスをしたままの非礼はご容赦下さい。 多少見えてますが…(見えてる傷を指差し)…顔面の傷がひどいものですから。>夏桜 猛->夏桜>なお、そうですか……よかったです……一時はどうなることかと……。(心底ホ ッとした表情を浮かべ)本当に、よかった……。(ここに着て初めて、その性格を伺わせる 様な微笑を浮かべた) 猛->夏桜>え、ええお気になさらずに……(汗、汗……むしろ取らないでって苦笑いを浮か べ) 戒人->………………(いい加減慣れたけど、やっぱりちょっとショックな戒人氏) 雫->(苦笑しつつ)あぁ、そういえばお兄さんが居るんですよね。どういう方なんですか? 雫->あなたがとても優しい人なんですから、一緒にいるお兄さんも良い人なんでしょうね? (首をかしげて) 猛->夏桜>いえいえ、そんなことは。(苦笑し)でも、ありがとう御座います。そうですね ……2歳年上の兄でして、言ってみれば……思いっきり高校生な人ですね。 戒人->青春を謳歌している時代ですな。あ、どうぞ(何時の間にか廊下の自販機で買ってき てた紙コップのカフェオレを、夏桜に差し出す) 猛->夏桜>元気が良くて、勉強嫌いで……でもとにかく引っ張ってくれる人で、家事なども 良く手伝ってくれますし……(少し饒舌になる) 猛->夏桜>あ、どうもありがとう御座います(カフェオレを受け取り、笑顔を浮かべ) 戒人->雫も、ほら。大好きな、『 青 汁 』(差出) 猛->夏桜>……大好きなんですか?(汗 戒人->健康第一、というのも目標ですから(笑顔 雫->………ありがとう(微妙に棒読み入った!)え、えぇ…身体にいいですから…(後で喚 いてやる) 戒人->……(フ…ッ!) 雫->(青汁受け取り)……高校生って言うと、自立が近くなる年頃ですよねー(無理やり話 題戻し) 猛->夏桜>そうですね、でも自立しなきゃいけない割りに兄は家事が苦手でして(苦笑し) ……あ、そうだ、家事……しなきゃ。すみません、かき乱しておいて難ですが、私そろそ ろ帰らないと…… 戒人->……(…この様子だと何も知らないようだな…)…ふむ……(ふと、外を見て…) 雫->あ、あぁ…そうですか(戒人に帰らせても良いかと目配せしつつ) 拓己->@秀樹から話を聞き終わってやって来た拓己らが外で待機している 戒人->……(まあ構わないだろう、と目線で示しつつ)あ、すいません。出来ればお家のほう 教えていただけませんか? お送りしますよ 猛->夏桜>いえ、お構いなく。戒人さんは一緒についていてあげて下さい、事が事の後です し。……それでは、失礼します(ドアを開け) 雫->本当にありがとうございました。また会えると良いですね(手を軽く振り) 戒人->お世話になりました。また、会ったときには、宜しく…(一礼) 猛->夏桜>そうですね、その時には元気になっていてくださいね(笑みを浮かべ、病室を後 にする) 戒人->……………(素早くPHSを取り出すと、拓己にTEL…)『…終わったようだな?』 猛->@暫くして病院を出て、帰路に着く夏桜……彼女は兄については何も知らないようだっ たが…… 戒人->『…あの妹の後を尾行(つ)けられるか? 餌に、使うぞ』(きぱっ) 雫->(ポケットからハンカチを取り出すとメイクを落とし、素早くツインテールを結ぶ。一 気に外見年齢が下がった) 拓己->『え゛? マジですか? ……まあ、了解です』(どこか汗 戒人->『これでまた蜘蛛が出ればよし。出なくてもよしだ。どちらにせよやる価値は欠片ぐ らいならある』 拓己->『そっちでは何か情報出ましたか?』 戒人->『特に出ていない……が。』 戒人->『…嘘をついているようでもないが、何処か違和感があるな。其処が引っ掛かる』 猛->@家が心配なのか夏桜は小走りに走っている(ぁ 拓己->『なーんかありそうってことですね。ま、とりあえず今は後を追います』 戒人->『ま、勘だがね。気付かれないよう、行け。私もすぐに向かう』 拓己->はい、では。(猛らに向き直り)妹さんのあとを追えってさ 雫->(腕を上げて伸びをしつつ)さーて、後は私やることないわよね? 戒人->(会話をオフにし)ベッドメイクと、先生への挨拶だ<やること 戒人->それだけやったら、鷹坊と合流しろ。私は行く。 拓己->行くぞ、もし蜘蛛が出たらやばい(言って、走り出す 雫->はーい(ベッドから降りてシーツを整えつつ)あ、あと青汁の件はふかーく根に持っと くからね 猛->了解、今日は忙しいねぇ(同じく走り出す) 戒人->取り繕ってやった件を忘れたのか? アレでチャラだ 雫->ぶーぶー…なんか腑に落ちない 拓己->しっかし……面白いヤツだったな、あの秀樹ってやつ 戒人->フ。私に借りを作るとロクなことがない、という教訓にしとけ(ドアを開け…) 雫->はいはい、頑張ってねー戒人くん(手を振って) 珮李->はいはい、っと…(2人の後を後を追いかけつつ)…拓己は楽しそうだったね(ぁ) 戒人->(手を振り返すと、走り出し…――) 拓己->(夏桜の姿を見つけ、適当な距離を置いて後を追いつつ)くっくっく、楽しかったね え(ニヤニヤ 猛->妙に反抗的っていうか素直に言葉を出さないって言うか、すげぇ問答してたなおまえら (笑 たつき->(ワゴン車の中でのんびりまったりしている人物が一人/ぁ) 拓己->ま、とりあえず、あいつが言ってた『団地』とやらの辺りは一度調べた方が良さそう だな。後で鷹さんか戒人さんに報告しとこう 雫->さてと、青汁はいらないから待機してる人にあーげよっと(ぁ 珮李->…拓己ってば、結構悪役気質?(ぼそっ) 拓己->「行ったけど異常はなかった」、とか言ってたっけ? アレはどうも嘘くさい 猛->鷹>(同じくワゴン車の中でリクライニングを倒して『社運と武運』と言う本を読んで いる、片手にはドーナッツが) 拓己->……っつーか嘘だな、うん(妙にキッパリ 猛->すっげー楽しそうだなホント、でもまぁ確かに諸所言葉を濁してたな… 珮李->何か隠していそうなのは確かな感じだったけどね…? 猛->@と言っている間に夏桜は「ただいまー」と家に帰っていき、何事も無くそれで終わっ てしまう 拓己->(それを見つつ)他の質問にはスッパリキッパリ答えてたのに、あそこだけ妙に口数 が多かったからな 猛->@残念ながら蜘蛛は出てこなかったようだ……そういえば問答やらしているうちに学 校の下校時間は終わっている 拓己->嘘を信じさせようと、説明的になってたんだな、アレは。ふ、まだまだ甘いな……(ニ ヤリ/何だこいつ 雫->(ベッドメイキングを終え、先生に挨拶を済ませ、鷹達の居るワゴンに合流する)やっ ほー、待機組さん ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー <感想> GM的感想。 尋問がすげぃきつかったです(ぁ いやその分面白い受け答えは出来たと自負できますが、果たして伏線をどれだけだしてネ タバレをどれだけ抑えてたのか。 あと、今回はたつきや珮李や梟木の出番が非常に少なくて申し訳ありませんでした(汗