拓己->@青年は、冷たい地面にへたり込んだまま呆然としていた。 拓己->@一体、何が起こった? 彼がそれをはっきりと把握するには、やや時間が必要なよ うだった。 拓己->@自分はただ、学友達と別れていつもの帰り道、この高架下のトンネルに通りかかっ ていたはず…… 拓己->@そこで突如、全身が沸き立つような感覚。 拓己->@それに戸惑う間もわずか、気付けばトンネル向こうの光を背に、何か―― 拓己->@覚えているのは、どんな動物とも判別のつかないバケモノが、自分に向かって飛び かかってきた所まで。 拓己->@気付けば、自分は巨大化した右手を抱えて、冷たい地面に座り込んでいた。 拓己->@思わず手をデタラメに振り回したような気がするが…… 拓己->@右手をよく見てみれば、巨大化しているのははめていた愛用の手袋だった。そのま ま電柱すら握りつぶせそうなほど大きくなっているのに、何故か普通に動かす事が出来る。 拓己->@*能力が発現した直後で、大きさ制限(原寸大の二倍)が一時的に取っ払われてい る、という事で 拓己->@ふと右手の壁に目を向けると、トンネルの壁に巨大な手形と、“何か”が潰れたよ うな痕。 拓己->な……んだ、これ…………? え? 今の……何だ? 何なんだ? 拓己->@戸惑っているうちに、巨大化した手袋はするすると元のサイズに戻っていた。と同 時、膝が砕けるほどの疲労感。 拓己->@荒い息を吐きながら、壁に体を預けるようにして立ち上がる。 拓己->@と、その時。前方、トンネルの出口に、耳をつんざくようなブレーキ音と共に一台 の車が止まった。 猛->@――――そこに、一つの影が刺す。ドアをあけると共に、不気味なほどの静寂の中で それだけが酷く響いた 猛->@人間にしてはやたら大きなサイズだが、紛れも無くそれは人間。顔を上げてみればそ こには、黒いビジネススーツを着こなした大男が立っていた 拓己->は……? 何だ、誰……? 猛->@頭髪は無く、サングラスまでかけている怪しい風貌だ。しかしよく見れば顔の皺から 相当の年数を生きていることが分かる 猛->@よく見なくとも、その男が歳に会わぬ体格と覇気を纏っていることは分かったが 猛->@その男は逆光に姿を隠しつつもツカツカと足音を立てつつ、拓己の下へと歩いてくる、 それは殆ど壁が迫ってくるかのような迫力だった 拓己->(思わず後退る) 拓己->え……と……? 猛->獅子>……失礼、今の戦い、見させてもらった。怪しいものじゃない、私はこういうも のだ(見かけによってかよらずか、男は笑みを浮かべて、一枚の名刺を差し出した) 拓己->(受け取って)…………すいません、暗くて読めません 猛->獅子>おお、こりゃスマン。 私は斉藤獅子、こう見えてもと会社を経営している一人 の爺さ 拓己->会社……? 猛->獅子>(「まぁ小さな会社だがね」と首を振り)……時に少年、君は今。何と戦い、ど んな力を行使したか理解しているかね? 猛->獅子>知りたくは、ないかね? 猛->@男は笑みを浮かべている、まるでそう。とてもいいものを見つけたかのような…… 拓己->…………あんたはそれを、知ってるって言うのか?(不信感から、敬語をやめる) 猛->獅子>知っている。君が倒したのは悪魔と呼ばれる存在だ。……厳密に言えばその使い 魔だが 拓己->悪魔? 使い魔? ……何かのテレビの企画とかじゃあ………… 拓己->………… 拓己->……ない、んだろうな、多分(自分がやったらしい壁の手形を見る 猛->獅子>残念ながらカメラマンは連れてないな。……それに、君も分かっているはずだ。 あれは『この世のものではない』と 猛->獅子>『そう感じ取る』能力(ちから)が、あるのだからね 拓己->……それって、あの背筋がゾクゾクーッ! と来るようなあの感じの事? 猛->獅子>そう、あれは能力者(ディーパ)だけが持つ感覚。悪魔を感じ取る第六感覚の齎 すものだ 拓己->(第六感……? そういえば、トンネルに入った時の変な感じはもうしない……) 猛->獅子>それは君に能力(ちから)を与える……。悪魔と戦う力を 拓己->……それは、あれか? 猛->獅子>……そのとおり 猛->@ゆっくりと、頷く 猛->獅子>君には特別な才能がある。事実がそれを指し示した―― 拓己->え、つまりマンガとかアニメとか小説とかゲームとかであるような、特殊能力って事 か!?(だんだん興奮している 猛->獅子>そうなるな。……悪魔を目の前にしないと使えない、と言う制限つきだが 拓己->……は、はは、すげえ! スゲエよ俺! 何? なんでそんな力が使えるんだ俺!? 猛->獅子>(フッと笑い)欲しいかね? 真実に自分のものにしたいかね? ……その力が 拓己->……欲しい! こういう力に、ずっと憧れてた! 何も起こらない現実に、ウンザリ してたんだ! 拓己->@叫ぶように言って、一歩踏み出す。 猛->獅子>ならば、……我が社に来ないか? 悪魔祓い(エクソシスト)になるつもりがあ るのなら。君に『何かが起こる現実』をプレゼントしよう―― 猛->@その一歩を見て、男は手を差し出した 拓己->……はは、ははは…………! 生まれて十七年、ずっとこういう「非現実」を探して た……! 拓己->俺はやるぜ! 今そのチャンスが目の前にあるってんなら、迷わず掴み取る! 拓己->@言って、差し出された手を握る。 猛->獅子>ならば、契約完了だ。この手のように、掴み取ってみせろ 拓己->おおよ! 待ちに待った非現実、楽しめるだけ楽しみ尽くしてやる! 拓己->@言って、青年は本当に楽しそうに笑って見せた。 <そして舞台は現在、秘密組織『月光』の支部。そこにあるトレーニングルームへと移る > 猛->@トレーニングルームから怒声とも悲鳴ともつかぬ声が響き渡る中、拓己はリースに案 内されて廊下を歩いていた… 拓己->……あの 猛->リース>はいはい、何かな? 拓己->えーと、いくつか質問があるんですけど。(少し照れているのか敬語 戒人->@――――ギャギャギャギャギャーーーー!! 因みに、トレーニングルームからは。 誰かがバイクで暴走してんのかと言いたくなるような音も聴こえてくる) 拓己->………………とりあえず、あの音なんです?(汗 猛->(振り向くとサラサラとした長髪が揺れる、その髪に隠された笑顔はどこか少女の面影 を残している…) 猛->リース>ああ、あれはね。訓練をしてる時の音かな 猛->リース>悲鳴は全部新米さんのだけど 戒人->@――――そのあと、ど〜〜〜聴いても、とても爆竹の音とは思えないというかまご うことなき銃声と、猛の悲鳴が……) 猛->@笑顔で、言い切った 拓己->うわぁ……(言いつつ頭を掻く。面倒くさくて伸ばしている髪は、つむじの辺りでお だんご状に一つ、その少し下にシングルテール、という変な髪型になっている) 拓己->@……しかもよく見ると、髪留めのゴムは輪ゴムである(爆 猛->リース>ほら、能力者ってランダムで発現するから大抵戦いの素人ばかりなのよ。だか らこうして鍛えてる、と 拓己->なるほど……まあぽいって言えばぽいのかもなあ。まあなるようになるか(と、独り 言 戒人->@――――ギャギャギャギャ…バキィッ!! ……誰か、轢いたような音がした) 拓己->…………(ちょっと不安 猛->リース>(暗証番号を打ち込むと、堅牢な扉が「プシュ」と開く) 拓己->(それを振り払おうと)ところでもう一つの質問なんですけど 猛->ぎゃぁぁぁぁぁっっっ(←轢かれたやつ) ジロー->うーん…オレもう無理かも〜〜?(うつ伏せな上に直立な姿勢で、くぐもった声で 言う。死んだフリっぽい/ぇ) 猛->リース>(その先に広がってるのは更衣室だ)ん? たつき->あ、盾(猛)が… 戒人->@――――ベキィッ!! ……今度は死んだ振りしてるジローを轢いたらしき音が …) ジロー->うぎゅーっ!(轢かれたっ! 拓己->…………いや、なんでもないです(冗談めかして「恋人居るんですか?」とか聞こう としたが、目の前の光景を見て諦めた 猛->(ぴくぴく……と動きながら。背中から後頭部にかけてバッチリ車輪の跡が) 拓己->……プッ(それを見て思わず笑ってしまう) ジロー->(うつ伏せだったので背中に二本の車輪跡が) 猛->リース>そう、ならOK。(皆の方を向き)おーい、新人さんを連れてきたよー たつき->とりあえず暴走を止めないと…(植物を棒状にし、車椅子の車輪目掛けて投げつけ る) ジロー->(轢かれた状態のまま、首だけぐりんっ!とリースの方を向く。しかもにんまり顔 なのでちょっと怖い) 猛->(グッタリとした動きで立ち上がりながら……崩れ落ちる)新たな、被害者、か……(哀 れみの目線だっ) 拓己->なんっかすっごい所みたいだなぁ(皆の様子を眺めつつ独り言 戒人->―――(……112キロを乗せた車椅子がドリフトスピンした、それも独楽みたいな 勢いで。そのまま植物をやり過ごしたところで…止まった) ジロー->やぁw(ギターを掴んでいる右手を挙げて) 猛->@ちなみに、この部屋に入っちゃ瞬間に『アノ感覚』が甦る。……まるで悪魔を前にし たかのような。此処では能力が使える たつき->車椅子でドリフトするな!(かわされたのがムカつくらしい) 猛->リース>はいはいっ(パンと手を叩き) 一旦休憩ね? 自己紹介ターイム 戒人->…………よくもまあ、見つけてくるものだ(車椅子でバイクもかくやと言わんばかり の速度、技術を見せていた張本人。獅子と同じ空気を纏う人、怪我しても元気です) 拓己->(なんか……背筋がゾクゾクする。なんだろ、なんかおもしれえ)(※馬鹿) 拓己->っと、どうも! どこの国でも名前は一緒、匠 拓己です! よろしゅう!(軽く興 奮している ジロー->わー、休憩ターイムw(休憩に反応してむくり、と立ち上がる) たつき->自己紹介前に回復が必要な人いるけど…(猛を見て)ま、いっか(ぉぉぃ 猛->よ、よくな…… 猛->リース>大丈夫大丈夫♪(裾を掴んでズリズリと皆の所に引っ張ってくる) ジロー->匠 拓己くんかー。親も上手い事つけたねぇ 戒人->……(…S&Wマグナム五十六口径(注:この口径は、猛獣狩用)を回転させながら腰の ホルスターに収め…) たつき->上手いと言うか何と言うか。ノリのいい親だという事はわかった。 拓己->ははは、「己」の力で未来を切り「拓」け、って意味らしいけどなー 拓己->@と、あくまでノリが軽い ジロー->(意味は結構普通だったなぁ…/ぇぇ) 戒人->……夾 戒人だ。この素人共の戦闘指導を勤める…何、怪我はしているが問題は無い (物語開始以来外したことの無いグラサンがきらりと光る) 猛->リース>私も書類を見たときはビックリしたよ。……あ、私はリース、リース・ゼナル ディアね。この能力者チームの副指令、及びオペレーターをやってるの 拓己->(おおすげえ、なんか格好いい銃を持ったオッサンが居る! なんかますます“ぽい” なぁ) 拓己->あ、よろしく(と遅ればせながら頭を下げる ジロー->はいはい、オレは曽根崎ジロー、フリーター。ジローちゃんって呼んでね♪(お得 意のにんまり顔で、拓己の手を取りにぎにぎ) 拓己->(にぎにぎ、としかえしつつ)おお、よろしくジローちゃん! ジロー->わーい、呼んで貰えたー♪(にまにま たつき->俺は能力があると言われてスカウトされた九条たつきだ。(目を合わせず、腕を組 んだままつまらなそうに)…騒がしいのがまた一人増えたか(溜息 猛->俺は盾……じゃないっ、浅野猛(イベントより流用/ぉ)だ。現在高校二年生、宜しく なー(ボロボロの姿でも二カッと笑みを浮かべ) 拓己->俺と同い年かー。なんかボロボロだけどよろしくー!(笑顔 猛->大丈夫さ、そのうちお揃いになれるよ(笑み) たつき->因みに小学4年…身長は標準なんで小さいとか言うなよ(拘り ジロー->ちっさーい(ジローちゃんは180センチ 戒人->フ……(←192cm) 拓己->お、おお、よろしく。お前みたいなちい……若いやつまで居るんだなここって たつき->←140cm 猛->リース>えーと、それとあとこのチームの司令官に斉藤鷹ってのが居るんだけど……あ れ? どこ行ったのかな? 猛->リース>(←164cm) たつき->@……。(無言でジローに膝カックン) 猛->さぁ……? また機械の整備じゃないか?(←182cm でもヒョロヒョロ) 拓己->(←170cmくらい) ジロー->あうん(カックン/何か変な声出した!) 拓己->(ただし頭のダンゴで追加して全長は175cmくらい/ぇ) 拓己->@※さすがに5pは大げさか…… 拓己->まあ何はともあれよろしく皆の衆!(楽しげな雰囲気にテンションが上がっている 猛->@……と、そこに『プシュ』とドアが開く音がし。なにやらガタイのいい伸ばしっぱな しの、しかしよく手入れされた長髪が目立つ男が入ってくる) たつき->小さい言うな(睨み。だがしかし、ジローには上目遣いにしか見えない) ジロー->「ちっさい」って言ったのにー(屁理屈 猛->リース>そうそう、コレが鷹ね(指差しつつ) 拓己->(お? すごいな、輪ゴムで髪留めてるような俺とは大違いだ。どういう手入れして んだろ)←そもそもこいつには手入れをするという観念があまりない 拓己->よ、よろしく〜(と言って手を出してみる 猛->鷹>……何がだ?(拓己に目が行き) ああ、なるほど。初めましてだな、俺が上役の 斉藤鷹だ。このチームの纏め役をやってる、これから宜しくな 猛->@無愛想な顔に似合わず、気さくに握手に応じる 拓己->@とりあえず意味もなくその手をぶんぶんと振ってみる 猛->@が、そもそも腕の太さが2倍近く違うため、岩のような感触しか返ってこない 拓己->(……むー……これは強者かもしれない)(コラ 猛->鷹>……さて、いきなりで悪いが。『指令』が届いた 拓己->へ? ジロー->せんせー。実戦ですかー? たつき->いきなりだな。まだ訓練中だってのに 猛->鷹>悪魔は時間を選んでくれないからな。……かなり近い場所に出現したらしい、実力 診断もかねて、こちらに討伐令が下った 戒人->………(肩竦め)小物か… 拓己->おお!? って事は、早速俺の活躍のちゃーんす!?(テンション上昇中 ジロー->元気でいいねぇ(にこにこ 猛->鷹>………(←この怪我人の山で大丈夫か? と、ちょっと思ってる) 戒人->………鷹坊。 猛->鷹>そうだな、悪魔としては決して強くない部類……Fランクの悪魔だ 猛->鷹>(戒人に目線を向ける)…… 拓己->おお! ランクとかもあるのか! ますますそれっぽいな!(と、勝手に一人で眼を 輝かせている 戒人->……申請しておいた『強化外骨格』は如何なっている? 十五分だけでもいいので、 動けるようにと申請しておいたはずだが。 猛->おおっ、やった! これで給料が入るっ!!(こっちも別の意味で目を輝かせてたり) ジロー->皆、野望に満ちてるねぇ(ぇぇ 猛->リース>ああ、それなら完成してるよ。『実験室』の方で装着できるはずだから行って みたら? たつき->このメンバーで大丈夫なのか…?(不安 戒人->了解。仕事が早くて助かる…それでは、先に行っていてくれ…。(車輪をがっしと掴 むと) 猛->鷹>戦力的には何も問題ない。……戦力的にはな(ちょっと遠い目で) ジロー->力を合わせて、ガンバロー(腕を挙げて 戒人->では、またあとで(ぎゃぎゃぎゃぎゃぎゃーーー!! やっぱり車椅子にあるまじき 音を立てて走り去っていった) 拓己->(なんかやり取りが格好いいな、と思いつつ)おう、がんばろー!(ノリノリ 猛->鷹>まぁ、少しずつ何とかするしかないか……。それではこっちに来てくれ、詳細を説 明する 猛->@(身を翻し、部屋を出て行く) たつき->ああ。(鷹の側へ走り寄る) 猛->@鷹がに付いて歩いた先、そこには一つの部屋があり。『作戦会議室』と書かれていた。 巨大なモニターと半円型のテーブルのあるそれっぽい場所だ 拓己->@付いていく皆を見やりつつ、両手の手袋を少し大きくしてみる。力の使い方をなん となく掴み、ニヤリと笑ってから後を追う 拓己->すげえ……なんかここまでそれっぽいと逆にネタなんじゃないかと思えてくる(ぼそ っと 猛->@そこに着いたときには既に、この近辺の地図が表示されている。 ジロー->ある意味ネタかもねー 猛->鷹>驚くことじゃない、どこでもこんなものだ。概要を説明するときにパワーポイント を使うのは会社でもよくあることだぞ(と何故かやけにリアルなことを言いつつ) たつき->で、肝心の場所は? 猛->鷹>(その地図のある箇所、そこを半径4Kmほどの円で囲む)……この地域だ 拓己->……結構いい加減なんだな? ジロー->…随分広くない? 猛->鷹>最後まで聞け。ここの範囲内で『吸血行為をされた人間』が12人出ている。その うち死亡したのは5人だ ジロー->ふむふむ、結構被害でてるんだねぇ 拓己->なんかありがちだな、吸血鬼って(死亡、という言葉にあまり実感を感じていない 猛->鷹>恐らく被害を与えたのは使い魔では無く本人、そしてその被害は主に若い女性に多 い……どこまでもありがちだな 拓己->若い女性、か……(と言いつつリースの方をちらりと見る 猛->鷹>うむ、なので見つけ出すにはだな……(同じくリースのほうを見ている) ジロー->囮作戦、決行ー?(首を傾げ 猛->リース>……え、何? 私? (自分を指差しつつ) たつき->このメンバーで囮が出きるの一人しかいないし 拓己->…………他に手頃な女性っていないよな 猛->鷹>検証の結果な、『20代中盤ほどの年齢』『長髪』『童顔』……という共通点が見つ かったんだ(あくまで真剣な表情で語る) たつき->女装してもいいって人がいるなら止めないけど? ジロー->たつき君も着いていく?女と思われるかもねぇ(ぇぇ 拓己->たつき君が女装してみればいいんじゃね? 猛->業界デビューできるかもね(ぉ たつき->秤スでだよ。絶対女に見えないって!!(本人は男らしいと思っている) 拓己->……いや、これはこれで女装したら結構……そう思わない、ジローちゃん? ジロー->充分ぷりちーな見た目なのにねぇ?(同意した! 猛->鷹>たつきが女装するのは勝手だが、囮役はリースにやってもらう。実力的にも妥当な のでな たつき->そうそう。狙われるのは20代の長髪童顔なんだから 猛->リース>……まぁそれはいいけど。具体的な場所は? 拓己->なぁ、あのリースさんって、強いんだ?(と、ジローに耳打ち 猛->鷹>簡単に言えば、『墓場』だ。犯人は墓場に供養に来た女性ばかりを狙っている ジロー->強いんじゃなーい?このメンバーの中に居たんだし(小声で返し たつき->墓場か……骨(ぼそっと/ぁ ジロー->骨かー。カタカタカタ…って鳴って目の奥にぼんやりと闇が見えるんだね(何その 表現 猛->鷹>単純に駅から近い墓場ばかりが狙われている、故にある程度の予想は付く。上層部 の鑑定によると………45,3% その確立で今晩、犯人は『大霧墓地』に現れるだろう 拓己->墓場ねぇ……ここはあれだろ、寺の住職が悪魔だったり、埋葬されてる死体の一つが 悪魔だったり、墓石そのものが悪魔だったりってパターンじゃねえかな?(妙にノリがい い 拓己->いや、火葬だから死体ってのは無いか……(聞いてない 猛->鷹>それは会ってみなければ分からんな(肩をすくめ) たつき->まずは現地で調査かな。 猛->墓石が悪魔だったらやだなぁ…… ジロー->わくわくするねぇ♪(帽子を軽く直しながら 拓己->ぴょんぴょん跳びはねて襲いかかってくる墓石って、見た目結構面白くない?(と猛 に 猛->面白いけど、あんまし夜には見たくない光景だってそれは。(ヒソヒソ ジロー->落ちてくる墓石を一列そろえれば消えるかもよ(某パズルゲーム 猛->鷹>うむ、明るいうちに地形を把握しておく必要がある。異論が無ければすぐにでも現 地に向かおう 拓己->こうさ、墓石の横面に赤く光る目や口があったりとかさー(ボソボソ 猛->うわぁー……それ絶対きつい、戦いたくないわ(ボソボソ 猛->鷹>……異論は無いな、では行こう。(拓己と猛の襟首を引っつかみ、ズルズルと強制 連行) ジロー->レッツゴー、大霧墓地へー(ビシッとどっかを指差し 拓己->(なおも猛とあれこれ言いつつ引きずられていく) 猛->リース>あっちあっち!(指を調整し/ぉ) たつき->どこ指差してるのさ? ジロー->間違えちゃった、テヘッ(気持ち悪いから 猛->リース>現場には鷹のワゴンに乗ってくから、車に弱い人は前の席ねー(華麗に無視っ た!) たつき->さっさと行きましょう(普通にスルーした) 拓己->すいませーん、俺達このままトランクに放り込まれそうなノリなんですがー(と言っ てみる ジロー->誰も突っ込んでくれない…(メソメソしながらついていく 猛->鷹>そうか、乗りたいなら乗せてやろう。因みに今、実家から送ってきたキュウリの酢 漬けが大量に入ってるが 拓己->うっ ジロー->ピクルスですか 猛->@そんなワゴンに全員を詰め込み、いざ現地にっ!(強引に場面転換の図) たつき->猛が現地に着く前に食べちゃうんじゃないか? 猛->Σんなことしないって!? 拓己->(馬鹿な事を言い続けていて、一人だけ本当にトランクに放り込まれてげっそりして いる)う゛う゛ぅ゛……お酢系の食べ物は苦手なんだよな…… 猛->@その墓地は一見して、広かった。市街地からかなり離れている事もあるのだろうが、 小高い丘の一面を墓石だけで埋め尽くしている光景は異様ですらある 戒人->好き嫌いは良くない。(車に乗ってなかったのに、何時の間にか居る。さも当然のよ うに居る。…車椅子で爆走してきたらしい) 猛->@お約束と言うべきか、その丘から少し離れている場所には白い建物。『大霧病院』が 見て取れた 猛->@休日と言うこともあってかそれなりに参拝客も居るようである 猛->……夾さん、もしかして。車椅子で走ってきた? ジロー->(ポリポリと勝手に盗った酢漬け食べながら)こういうベタな風景はいいねぇ。ノ リやすい(ぇ 戒人->…? 公共機関を使っていたら、間に合わないだろう?(何を当たり前のことを聞い ているんだ、と言わんばかりの顔で猛に) たつき->やっぱり人間じゃないよな ジロー->あの人を人間と比較しちゃいけないよ、うん 猛->……アンタの背中にはジェットブースターとか付いてるだろ、ぜったい 拓己->(体に付いた酢の臭いを振り払うのに必死で突っ込む余裕も乗る余裕もない) 戒人->……何を失敬な。コレぐらいの速度ならば、競輪選手でも出来る。 猛->リース>大丈夫、拓己? 酔い止めぐらいなら用意するけど…(背中を擦りつつ) ジロー->リースさんは優しいねー。良かったね、拓己君(ぽりぽりぽり) 猛->鷹>とりあえずジロー、俺の目の前で思いっきり食うのは止めないか?(ぁ たつき->人のものを勝手に食べるのは頂けないな>ジロー 拓己->うー……いや、ありがとございまっす、リースさん。もう少しさすっててくれると治 るかも(とか微妙に下心が見え隠れするセリフを言ってみる ジロー->えーっと…じゃ、秘密って事で(意味わからん 猛->鷹>(車に鍵をかけつつ)まぁ別に構わんが…… ジロー->美味しいです、はい(むぐむぐ、ごっくん) 戒人->……(無言で腕時計で時刻確認) 猛->リース>うーん……でも私は囮やらなきゃダメだし、夾。交代してくれる?(呼んじゃ ったよこの人) 戒人->………(振り向いた。同時に、S&Wの銃口を拓己の眉間に突きつけた) 拓己->Σ( ̄□ ̄;;; ああもう大丈夫っす大丈夫っす! ハイ、もう元気バリバリです 隊長! 猛->鷹>(見誤ったな拓己よ、リースとはこういう人間なんだ/←心中で合掌してる) 戒人->………(無言で銃を懐へ) 猛->鷹>とにかく、そろそろ行くぞ。(駐車場から墓地へと歩いていく)……こっちだ、広 いから迷うなよ 戒人->……チッ、あと二秒遅かったら、耳の一つでも吹き飛ばしてやれたのに…(ぼそり 拓己->(おっさんが来るだけじゃなく銃とは……つくづく奥が深い……ってなんか聞こえた んですけどー!/額の汗を拭くが冷や汗が出まくって意味がない) ジロー->…今、悪魔いないんだから吹き飛ばしたら飛んだままなんじゃ… 猛->……だよな 戒人->前にすれば、直る。問題ない。 拓己->いや、そういう問題じゃないっしょ(滝汗 戒人->なんの、問題も、無い。(言い切った! たつき->戦う前に戦力減らされると困るんだけど。やるなら戦った後にして 拓己->地味に酷い事言うんだなオイ ジロー->たつき君クール〜 戒人->……(やっぱり無言でごろごろ鷹のあとをついていく。) 猛->@案内されたのは墓地の中でも比較的公道に近い位置、徒歩で来る場合の入り口に近い 一角である 戒人->しかし、夜の墓場に若い女性というのも、それはそれでズレたチョイスだな…… 猛->@ずらりとまるで映画館の座席のように、斜面に並ぶ墓石 拓己->っていうか、なんでわざわざ墓参りに来てたんだよその被害者は(独り言でツッコミ 猛->@それらはほぼ均等な大きさをしているが、やはり個々の家の裕福さによって差がある 拓己->夜中に墓場に来ようって神経があんま理解できないな……(ブツブツ ジロー->やっぱ、アレじゃない?未亡人とかで、夜なら夫に会えるかなーとか(のほほん 猛->鷹>墓地といえば肝試し、休日ともあればそんな理由でやってくる人間もいるのかもし れんな 拓己->ああ、そういう理由の方がまだわかるかも ジロー->肝試しかー…いい大人が何やってんだろうねぇ(ぇぇ たつき->大人だからやってみたくなるんじゃない? 猛->鷹>最近の若者は廃墟に不法侵入とかをよくやるらしいしな……まったくけしからん 拓己->(ぎくっ) 拓己->(←非現実を求めてたまにそんな事をやってたやつ) ジロー->…何と言うか、自分がもう歳です、っていってる様なセリフだなぁ 猛->リース>……ん? どうしたの拓己君? 汗なんてかいて、今冬だよ 戒人->………。 拓己->え? ああいやいやいやいや、なんでもないですからホント。あはははー(笑って誤 魔化す 戒人->大人になっても、時折童心に帰るのはいいが…そこで事件は起こして欲しくないな。 地主にとって、迷惑だ 猛->鷹>……まだ34だ。歳などと言うな ジロー->男は30超えたら歳を気にするようになる、って聞いた事が… 猛->えっ、でもそれは微妙な年齢かと たつき->歳?髪じゃなくて?(ぁ 戒人->……さて、歳の話はそれくらいにしてだな(←聴きたくない) 戒人->……土地はしかと把握したか? もしものとき転びでもしたら、蹴り飛ばすぞ 猛->鷹>……ええい、年寄り扱いするな。まったく(腕を組んでそっぽを向く人) ジロー->大丈夫、拓己君が転ぶかもしれませんぜ(コラコラコラ 拓己->微妙に傾斜がついてるからなぁ……まあその時はジローちゃんも道連れにするから モウマンターイ(にっこりと ジロー->モーマーンターイ…なのかな?(首傾げ たつき->二人が転んで戒人が蹴りつけたら、一気に戦力が落ちるな 拓己->っていうか車椅子で蹴り飛ばす……?(不安げに首傾げ 戒人->フ…(…珍しく楽しげに笑ったぞコイツ) 猛->@……そんなやり取りをしつつ、あたりを見渡していると。拓己の足元に何か光るもの がある 拓己->…………、? なんだこれ? 拓己->@皆から少し離れた所で屈み込んだ 猛->@墓石と雑草の影に隠れて見難いが、よく見てみればブローチのようだ 拓己->…………落とし物か?(と、拾い上げてみる 猛->@手にとって見ると、それは中に何か写真が入りそうな大きさの、銀のロケットだと分 かる 猛->@だが、開く筈なのに開かない ジロー->@すみません、そろそろ時間なので落ちますー 拓己->(……壊れて、るのか? っておっと、みんな先に行ってるじゃん!) 猛->@壊れているのかもしれない。……ただ、端麗な装飾が施されたそれの端には。何か赤 い物が付着していた…… 猛->@お疲れ様でしたー 拓己->@それに気付かず、とりあえずポケットに突っ込んで後を追う ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー <感想> なんと言うか、テンション上がりっぱなしでした。ハイ。 七市さん凄いよ、行動力もさることながら初っ端から誰よりもここの世界観にマッチして る(笑 これはこれからの物語が楽しみですね。 さて、出てきました吸血鬼事件。 最初と言うことでオーソドックスで簡単なものが回されたみたいですけど、侮っちゃぁい けません。 初の実戦、何が起こるかわかりませんしね。 ロケットは………秘密です(ぉ