たつきOP 獅子->(コレは学校からの帰り道……車で登校しているたつきにとってはいつもの日常。… …の、はずであった) 獅子->(赤信号で止まっていたときに軍隊のような動きで取り囲む黒服の姿さえ、なければ ……。携帯は通じない、アクセルを入れても持ち上げられているのかエンジン音がむなし く響くだけである) 獅子->(そんな黒服たちの間から出てくる、一人のスキンヘッド&サングラスの初老の男が いた) たつき->運転手>なっ、何だ一体っ!どうなっているんだぁぁっ!?(有り得ない状況にパ ニックに陥る運転手) 獅子->(彼は落ち着いた動作で車の横まで歩いてくると、場違いなほど丁寧にドアをノック した。出てきてくれ、と) たつき->…落ち着け。騒いでもどうにもならないだろう。(ノック音に一旦顔を向けるが… 放置した) たつき->(こちらの携帯が通じなくても、これだけの事が起きれば通行人の誰かが通報する だろう) 獅子->(彼は『やれやれ』と一度肩をすくめると、黒服に何事かを命令した) たつき->(それまで待てば──) たつき->………(嫌な予感) 獅子->(その瞬間、ガチャリとやけにあっけなく扉は開いてしまう。……男の左手にはなに やら細いドライバーのようなものが握られていた) 獅子->失礼、……我が社でも採用しているタイプの錠だったのでね、思わず開けてしまった。 たつき->…思わずで開けるな誘拐犯が。 獅子->フッ、誘拐犯とは人聞きの悪い。……いや重ねて失礼、まだ名乗ってなかったか。私 は、こういう者だ(そういうと押し付けるように名刺を渡す獅子) 獅子->私はただ商談を持ちかけにきた、商人ですよ――(とても商人には思えない笑みを浮 かべて、男はそういった) たつき->(押し付けられた名刺を確認し)ふぅん。あの有名な…。 たつき->商人にしてはやり方が強引だと思うけど?(名刺をしまい)商談ならもっと別な方 法がいくらでもあっただろうに。 獅子->たつき君……だったか。君の体には特殊な才能が眠っている、……それは人類にとっ て夢のような力だ 獅子->そう、それはこんな手段にも出たくなるような力だ……。私はこのリスクを犯すに値 すると考えている、君の持つその力はね たつき->はぁ?特殊な才能って何だよ。そんなの全然知らない。夢のような力って、アンタ 昼間から夢でも見てるのか?(不信そうな顔で) 獅子->人は夢を見て然りだ、昼間から夢を追える人間が居たとしたら、私は全力でその背を 押したいね(この人が押したら潰れそうだが) 獅子->……君は、悪魔という存在を信じるかな? もし信じるならば、―――悪魔祓い(エ クソシスト)になってみないか たつき->そんなマンガやドラマみたいな話し信じろって?悪いけど、やるなら他の人を当た ってくれ。(しっしっ) 獅子->フッ、あれをみても、……そういえるかね? たつき->? 獅子->先ほどから、やけに人の声がしない……それは何故か? 獅子->人は、本能的に『危険』から離れようとするからだ…… たつき->…っ!?(運転席を見る。運転手もいつの間にか消えていた) 獅子->(前方に、一匹の黒い犬が見える。……一般人には、そう映ったことだろう。しかし ……) たつき->何だ、あれは…? 獅子->(能力者は違う、あの犬の頭はドクロであり、尻尾は三叉に分かれた蛇に見える。… …そう、その犬は悪魔の眷属、悪魔が人を襲うために放った魔、そのものである) 獅子->言っただろう、……悪魔さ。正確にはその眷属だがね 獅子->さて、君はあれが夢に見えるかね? 獅子->(黒服を引かせ、車を守るような陣形を取らせる) たつき->そんな馬鹿な事が…(だがしかし、目の前にいるのは明らかに異形のモノ) 獅子->聡明な君ならば分るはずだ。そして……感じるはずだ。あれと戦うための力を、自分 が持っていることに たつき->力…(身体の奥底に芽吹く、確かな鳴動)…アレを倒せる力が、ここに。 獅子->さぁ、くるぞ……! 考えている時間はない 獅子->(ドクロの頭を持つ犬はそれでも匂いを嗅ぐことが出来るのか、その白い頭をたつき の方に向けた。……するとそのまま、走り出したっ) 獅子->(カタカタとドクロが揺れる、身をそらせた蛇が鎌首を向ける。そんな物がこの世に 居るなんて――――だが、それも悪夢のように消えた、それ以上の悪夢(轟音)によって) 獅子->(生き物にはありえない動きで飛び掛ってきた犬……のようなもの、それは跳躍した 瞬間に視界から消えていた) 獅子->(みれば、いつの間にか獅子がその場所に立っていた。巨砲のような射槍機(パイル バンカー)を片手に構え、一瞬遅れて何かが爆発するような音が轟く) たつき->あ、あれが悪魔祓いの力…なの、か?(あの力が自分の中にも…) 獅子->(最短の射程と最強の破壊力を持つ武器……軽く見積もっても50Kgはありそうな それ軽々と振り回し、獅子はそれを黒服に預けた) 獅子->……こんな街中で堂々と活動してくるとは、この町内も危険指定区域にしなくてはな らんな 獅子->見ての、通りだ。……今、この日本は非常に危険な状態にある 獅子->しかも、一般人の目には見えないという、おまけ付でね(その厳つい顔に苦笑を浮か べる) 獅子->どうだろう、協力してはくれないか……(そういうと、彼は紫色の書状、『契約書』 と書かれたそれをたつきに差し出した……) たつき->夢見たいな話しだけど、見てしまった以上否定は出来ないな。(契約書を受け取り) あんなのに荒らされたら困るからな…協力するさ。 たつき->面倒事は嫌いだが、放っておけばあんなのが街にうじゃうじゃ出てくるんだろ? 獅子->ゴキブリと一緒だ、根絶やしにしない限りやつらは必ず増えてくる。……だから私は 抗してスカウトを続けているんだ。 獅子->ありがとう、……期待している。(本人だけはいい笑顔、と思っている表情を浮かべ た)     雫OP 雫->(2025年、冬。東京のとあるホテルでは小さな騒ぎが起きていた) 雫->(フロントの女性が困り顔になっているのを前に、幼い顔立ちの少女が、パンパンにな っているボストンバッグを踏み台にしながら喚きたてている) 雫->(栗色のツインテールを振り乱しながら高い声を辺りに散らしているのは、不動峰雫。 家出中の16歳である) 雫->だから!私はもう中学は卒業してるの!で、今は高校受験の準備をするために泊まりた いの! 雫->フロントの女性>ですから、身分を証明するものか保護者の人を連れてきてくれないと … 雫->何度言ったらわかるのよ!どうなってるのよこのホテル!ムキィィ!!(踏み台のバッ グを思いっきり踏みつけて) 雫=>@ 獅子->(……突然、自動ドアのほうが騒がしくなる。かと思うとその付近から一斉に人間が 逃げていく、まるで蜘蛛の子を散らすように) 獅子->(闇に紛れるようなスーツだったのでよく分らなかったが、見てみれば黒服の男達が ホテルの中に入ってきたようだ。……ああ、更によく見ればヤクザでも泣いて逃げ出しそ うな強面をしてる) 雫->もうー!!……って、どうしたのよ(いきなりフロントの表情が凍りついたのを見て、 その方向に振り返る) 獅子->(「い、いらっしゃいませ……」と声を引きつらせるフロントの女性、その女性に軟 らかく笑み(本人はそう思ってる)を向けて、先頭にたつスキンヘッド&サングラスの男 が雫の方へ歩いてくる) 雫->…………何、この状況(思わず携帯を開き、110と打っておく) 獅子->(勿論通じなかったりする/ぁ)こんにちは、お嬢さん。……少し話しをしてよろし いかな? ああ、こんな成りをしてるが私は決して怪しいものじゃない。(そういうと名刺 を渡す) 獅子->……最近よく間違えられるのでね、誘拐犯とかヤクザとかに。 雫->(名刺を受け取り)エレニック……パパの会社と契約するほど小さい所じゃないわよね … 獅子->(それ以外に何に見えるのだろうか、って感じの外見である) 雫->じゃあそのサングラスをせめて取るべきね…少しだけなら話してもいいけど(バッグか ら降りて) 獅子->ほう、いいのかね? では遠慮なく取らせてもらうが……(そのヤバ過ぎる眼光と目 に走った傷を見て、フロントの女性が2,3人纏めて気を失った/ぁ) 獅子->………。(それを見てちょっぴり遠い眼をする) 雫->…………撤回するわ、うん 獅子->……ありがとう。(スチャ) 雫->で、お話って何?こんな一介の女の子に初対面の男が 獅子->時間をかけたくはないだろうし、本題から話そう。……君は、悪魔という存在を信じ るかね? 獅子->もし信じるならば、―――悪魔祓い(エクソシスト)になってみないか 雫->…宗教の勧誘か何か?(訝しげに眉を潜め) 雫->悪いけど、目に見えないことは興味がないんだけど 獅子->では質問を変えよう。……街中を歩いて何か違和感を覚えたことはないかね? ある いは、不意に血が沸き立つような感覚を覚えたことは? 獅子->人通りが多い場所を歩くたびに、感じているはずだ。 雫->………何が、言いたいんだか解らないけど。率直に言えばあるわよ 雫->でも、私の心理状況か何かによるものでしょ? 獅子->それは違う、外的な要因もあるのだよ。もう一つ質問しよう。それを察知し始めたの は4年前からだ……違うかね?(サングラスの下から、雫を見据えている) 雫->4年前…ね。違わないけど…(不機嫌そうに顔をむすっとさせた) 獅子->悪魔が放った眷族は人通りが多いところに隠れているのだよ。それを察知し、駆逐す る能力を持つ君は……それを無視できないでいる、これがその違和感の正体だ。 獅子->目に見えないものを捕らえてしまう力が、君にはあるのだよ 雫->あのね、悪魔とか、能力とかそういうのは置いといて…私に何をして欲しいの?その悪 魔祓いをしろって? 獅子->率直に言えばその通りだ。私は君にビジネスを申し込みたい、……悪魔一匹に対して なんぼ、そんな商売をね 獅子->(チラリとフロントに目をやり)……宿泊施設、それと資金援助は惜しまないつもり だ 雫->(ぐっと喉を鳴らし)…エレニックって、生活保護か何かの人? 獅子->能力者……ああ、君たちのような人間のことだ。それを保護し育成するという観点で 見れば、似ているな。確かに(頷く) 雫->ふーん………(足元のバッグをちらりと見て) 獅子->(ここが攻め時だと見てチラシを見せる)……ちなみに、宿泊施設とはこんなところ だよ 雫->(チラシを見て、内容を確認してから溜息をつき)…契約書、あるんでしょ?(手をず いっと獅子に差し出し) 獅子->(2LDKにトイレとバスルームつき、日当たりもよくエアコンや床暖房も完備とか ……なんか賃貸の宣伝みたいなチラシだ) 雫->ビジネスってことはちゃんとあるはずだし、よこして 獅子->ううむ、父親の血なのか……しっかりしている。コレがその契約書だ、サインと印鑑 をしてくれればいい(紫色の紙を渡す) 獅子->あと、コレがメンバーズカードとなる。使い方は裏面に書いてあるので(と、一緒に 青いカードも渡す) 獅子->本人認証手続きもそれで行うのでね、なくさないように 雫->(荷物からペンと印鑑を出し、サインをし。カードも受け取り)とりあえずの住居のた めだからね、悪魔云々の話は実際見てからなんだから! 獅子->それについては、私も自信がある(笑みを浮かべ) 詳しいことは施設の先輩に聞い てみるといい 獅子->それでは、長居するのも迷惑だろうし、私はコレで失礼しよう。(言うだけ言って彼 はスーツを翻し……また客を散らして帰っていった) 獅子->フハハハハハハハッ―――――!!!(よく分らない高笑いを、響かせつつ)        珮李OP 獅子->(お客さんがモーゼの十戒の如く道を開けていく中、どっかりと空いている席に腰掛 ける顔の怖い人たち) 獅子->………此処か、例の店と言うのは。(腕を組み、碇指令の如き体勢で向かいの戒人に 話しかける) 戒人->………獅子。私は…『オマエがジャパニーズ〜サプライズを紹介してやる!』とスゴ イ剣幕で押しかけてきたから、ついてきたのだが… 獅子->間違いない、此処がその店だ。(ズンッ、と断言する) 珮李->(某月某日。とある萌えの体現を担う少女…『みあたん』改め岬 珮李は職場である 店の奥で固まっていた。理由はまぁ、店の中に怖い人がいるただ一点だが) 獅子->………この店には『みあたん』という、マジ物の獣耳娘が……居るらしい。 戒人->………………………………。 獅子->………どうだね戒人、コレこそ、人類の最終目標だと思わんか?(サングラスを暗く 輝かせつつ、語る語る) 珮李->『…お客様、ご指名は…』(店員が、勇気を振り絞って近づいてくる。メニューを広 げるともぅ何かメイドだらけ顔写真集) 戒人->……………かねがね、日本の『オタク』という人種は危険だと、『葵』から聴かされ ていたが…その通りだと、オマエを見て確信した… 獅子->まさに、サプライズだ。ククク――(店員に気付き)……おっと、ではこの『みあた ん』をよろしく頼む 獅子->今すぐだ。(分厚い札束を投げてよこす人) 戒人->……………寧ろ、『ジャパニーズ・フィアー(日本の恐怖)』だ(札束を見ながら、溜息 ついた…) 獅子->(全部千円札な辺りが微妙にけち臭い)……そう言っていられるのも今のうちだ、夾 よ。貴様もいづれこの道に堕ちることになる 戒人->…………(足を組みながら…)…私に、『葵』に殺されろと言うのかオマエは。 珮李->(店員、札束に面食らって店の奥に。数分後、出てきたのは店一番の人気者…微妙に 頬を引き攣らせている豹耳メイドで)…い、いらっしゃいませ…?(トレイを持つ手が震 えてる) 戒人->…全く。たかが獣の耳だろう。それが生えた人間が居たからとて、そう……。……… ……(珮李を見て、停止した 獅子->私は、希恵(←奥さん)に殺されてもいい覚悟で、乗り込んでいる。……いいか? メ イドは日本人の……いや宇宙共通の心の癒しだ。それに重ねて最強の武器の一種である獣 耳…… 獅子->…………(珮李を見て、同じく停止した) 獅子->(2人して見つめながら停止している。……あまりにも怖すぎる光景だった) 戒人->……………………………………獅子。(再起動。掛けていた茶色のグラサンを、治し ながら…) 珮李->………(怖い。怖すぎる。)…え、と…ご指名ありがとう…にゃ?(語尾がにゃなの は店の方針) 獅子->………うむ。(ずれたサングラスをかけなおし) 戒人->――――(にゃ、にまた三十秒ほど停止してから)…理解した。 獅子->………クハッ(にゃを聞いて吐血し出した) 戒人->まさに、コレは…冥府魔道だ……(冷や汗を流しながら) 獅子->いかんいかん(ハンカチで口元をぬぐい、途轍もなく、それはもう今までにないぐら い真剣な顔つきで)是非わが社に…いや、私専用のメイドにならないか?(真面目に言い 切った) 珮李->Σ(なんだろうさっきから吐血したり何か悟ったり。とりあえずお水を席に置く豹娘) 珮李->……………………はい?(なんですって?) 戒人->―――――(蹴りが、ミサイルのような勢いで獅子の顔面へ飛んだ) 獅子->(対空ミサイルパトリオットの如き勢いでその蹴りに合わせて蹴りを飛ばし、二人揃 って足をクロスさせた体勢でギリギリと硬直する……) 獅子->(すげぇ怖い光景だった) 戒人->……未成年を搾取するなこのヤクザ面。 獅子->………フッ、人は夢を持って然り。夢を追わぬ儂など儂ではない……っ!(じり……) 獅子->ところでお嬢さん(みあたん)、……君は、悪魔という存在を信じるかな? もし信 じるならば、―――悪魔祓い(エクソシスト)になってみないか 獅子->(すげぇ有り得ないほど唐突に振ったこの親父) 戒人->…………………(無言で、足を下ろし。すく、と立ち上がった) 珮李->…あ、あの…?お店で暴れるのは…(店が壊れそうなんでやめてとか。言いかけて) …………(余りに唐突なフリに完全に固まった) 獅子->君のその耳の原因を知りたくはないかね? ……それと、日頃感じているであろう違 和感の正体を、知りたくはないかね? 獅子->失礼、私はこういう者だ。けして怪しいものではないのでご理解を(名刺を渡しつつ、 スマイル) 戒人->………………………………(我に返って、隅っこのほうで後悔してるデカイの) 獅子->………フッ、冥府魔道の底道を知ったようだな。夾よ 戒人->………知りたく無かった。 珮李->……エレニック?ってあの…?(あやしいものじゃないかはさておいて)…おじさん、 ボクのこの…耳のこと知ってるの? 獅子->(胸についている社のロゴマークの入ったピンパッチを見せつつ)……ああ、知って いる。それは能力者(ディーパ)と呼ばれる人間に現れる症状の一つだ 獅子->君の場合は特に、特異なケースだがね 戒人->ある種の攻撃力を持った身体的特徴というのも、珍しいものだ…(席に戻ってきた) 珮李->……(耳、微妙に稼動中。ひこひこ)能力者?…んと、都会に空気にあてられた奇病 とかじゃないんだ。 珮李->でも、だからって急に悪魔とか言われても…。 獅子->(そんな病気があるのなら是非とも病原体を我が社で培養したいな……) 戒人->確かに、困るだろう。しかし、キミはその耳が生えてきた因果諸々を知りたい… 獅子->悪魔云々はこの際信じなくても構わない。ただ、我々に協力してくれるのならば…… その体についての助言は約束しよう。エレニックにはその施設がある 珮李->知りたいには知りたいけど。そんな胡散臭い存在引っ張り出されてもなぁ…。 珮李->……協力って、具体的に何をすればいいんだい? 獅子->勿論、私のメイドになっていただく(どーん) 戒人->……(無言で、獅子の背後に周り…チョークスリーパー!) 獅子->………冗談だ。簡単に言えば、派遣会社のようなものだろうか。我々が指示を出した ポイントに赴き、そこに救っている悪魔を排除してもらうことになる 戒人->………あと一秒言うのが遅かったら、締め落としていた。 獅子->信じる信じないは自由。ただ、我々の仲間には君のように体の一部が変化した者もい る 獅子->彼らの話を聞くだけでも、君にとってはプラスになるのではないかな 戒人->助言と提示を受けた後で、どうするかも、キミの自由だ 珮李->悪魔云々を信じたとは言い切れないけど。排除とかそういうの、ボクでもできること なの? 獅子->うちは出来高制度だからね。悪魔をしとめられなかった人間に報酬は支払われない (出来るだけ多く雇いたいのはその腹があるからだ、と肩をすくめる) 獅子->ただ、私は君ならば可能だと思って話しかけている 獅子->悪魔を前にした能力者は一時的に身体能力が跳ね上がる。……さすれば、君にも狩を 行うことは可能だ 戒人->勿論、もし参加するならば必要最低限の訓練はさせて頂こう。素人を戦場に立たせる ことはしない 獅子->まぁ、百聞は一見にしかずだがね……やれやれ、悪魔を見たことのない人間に説明す るのは難しいものだ 戒人->殆どの能力者はそうなのだから、仕方あるまい(肩竦め 珮李->そりゃ、人は自分の認知しない存在には否定的なのが常だし。…でも、妄想で言って いるようにも見えないし…。 珮李->…おじさん達についていけば、これ(耳)隠さないでも生活できるなら……。 獅子->ああ、ちなみに平均的な悪魔を倒したときに得られる金額は今の時価だとこの程度に なる。(懐から電卓を取り出し、なんだか物凄い金額を叩き出す) 獅子->生活保護は約束しよう。私達は独自の宿泊施設を用意している。(先ほどのチラシを 胸ポケットから取り出し/ぉ) 獅子->そもそも、それ(耳)は隠すべきものではない。誇るべきものなのだ。君はそれ(耳!) を存分に生かせる仕事をするべきだ 戒人->………………………最後のは忘れてくれて構わない。 獅子->そう、例えば我が社の、私専用のメイドとして――(以下略) 戒人->………………………。 珮李->うん、そうするよ(こくん)分かったよ。耳の事も知りたいし、必要とされるなら。 …メイド以外で(ぼそ) 戒人->……………(胸ポケットからメモ帳の一部を取り出し、珮李へ手渡す)…もしこのおっ さんが、ウキウキした顔で、部屋に来たら連絡してくれ。たたき出すので。 珮李->…はーい(メモ受け取って頷いた) 獅子->………クッ、夾、余計なことを……! 戒人->………貴様の好きにはさせん。私まで戻れなくなりそうだ。 獅子->まぁ、詳しいことは先輩に聞くといい。(そういうと契約書を取り出す)……コレが、 契約書になる。書くのは悪魔を見てからでも構わないので持っていてくれ 獅子->あと、こちらがメンバーズカードとなる。施設に入る時の本人認証に必要なのでなく さないように(そういって、青いカードを渡す) 珮李->うん(受け取り、暫し眺めて)…妙な事になったなぁ、しかし(苦笑して肩竦めた) 獅子->……さて、名残惜しいが我々はコレにて失礼するとするかな 戒人->……(無言で席を立つ) 獅子->(何かを思い出し)む、………その前に。(とても、真剣な顔になる) 珮李->…(びく)…な、なんだい…? 獅子->写真撮影サービスと言うものを……むっ、何をする夾っ! 放せ、放さんかっ!?(く わっ) 戒人->……………失礼した(ずるずるずるずる引っ張っていき) 珮李->…またのお越しを〜…(呆然と見送って) 獅子->…………萌えぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ……っ(きっちり叫びながら、妙な客は消え ていった) ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー <感想> 予想GAYです。 プレイヤーより目立つゲストキャラって何さ……ま、まぁご好評だったようなので幸いで すが。 獅子の使いどころに困る……。 さて、これで一応現在の参加予定者のOPが全て出揃いましたね。(新規で増える場合はま た個別に行います) これから全員が顔を合わせ、ともに悪魔と戦っていくわけですが。 ………。 だ、大丈夫なのだろうか。(滝汗 それぞれ物凄く個性張ってるメンバーですので、楽しみなのやら怖いやら。 私にもどうなるか予想不能です。 とにかく、次回が楽しみなことに間違いはないですね。