組織便覧


アルフレッド商会

 

国籍…世界
本社…
規模…国際組織
代表…“億万長者”アルフレッド・レーボン
形態…商社

 

 ゆりかごから大量破壊兵器まで、ありとあらゆるものを手がける世界最大規模の企業。
利益になるのならどんなことでもする事で有名。金のためなら平然と大量の血を流すことも厭わない死の商会。
ただし企業方針として、消費者の信頼を得ることも利益の内と考えられているため、表立って極悪なことはせずに、社会福祉活動やボランティアの多くにも携わっている。
そのため、世界の裏側を知る人間ならともかく、一般人のこの企業に対する心象は悪くなく、むしろ好印象を抱いている者が多いだろう。
現社長のリスクとリターンを絶妙のバランスで読み取る経営手腕によって、「損は少なく利益は莫大」というありえない位の大黒字を毎年上げ続けている。
政財界と太いパイプを持ち、巨額の富を今も尚増やし続けるこの企業は、かつて貨幣経済そのものを掌握するあと一歩のところまで辿り着いたこともある。
近年は比較的大人しい経営を続けているが、あらゆる政府、組織が「何があってもこことは敵対するな」と恐れるだけの力……金銭の力を有している。
ちっぽけなコインの山と、薄っぺらい紙切れの束を武器に、いずれの国家、組織にも属さず世界と対峙するその姿は、いっそあっぱれなほどである。

>>アルフレッド商会・クレーム対応課

 鳴り響く電話を取り、消費者からくる苦情にひたすら受話器越しに頭を下げ続けるだけの窓際部署…と、世間一般には認知されている。
その実態は、商会に損害をもたらすあらゆる存在に牙を剥く猟犬……アルフレッド商会が有する、唯一にして最強の実戦部隊、商会の最暗部である。
実戦部隊と言ってもも、その最大の武器が経済力であることに変わりは無い。
「裏」での主な仕事は、商会から与えられた潤沢な資金を、適切な場所に適切な量だけ送り込み、標的を社会的に抹殺することである。
しかし、どうしても標的を物理的に抹殺する必要性が出てきたとき、彼らが使う武器とは……やはり、金銭である。
武器を金で買い、技術を金で買い、人材を金で買い、そうしてクレーム対応課はどんな死の商人も持っていないような兵器、世界的に見ても一歩抜きん出たテクノロジー、単騎で大集団を殲滅し得る優秀な兵士を保有し続けている。
噂では、ロードオブアビスからも兵器技術を買おうとしたらしいが、さすがにこれは失敗したらしい。
財力で完全武装した一騎当千の兵士達は、「究極の成金歩兵」として、アルフレッド商会最強の剣として危険視されている。

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警察

 

国籍…世界
本社…
規模…国際組織
代表…警視総監
形態…警察組織

 

 

  賞金首は『月光』、『ロード・オブ・アビス』を初めとしたバウンティハンターが総じて取締りを行い、民間人の手に負えないような異貌もまた、高階梯のハン ター達がLLごと採取して事案を終了させ、治安維持についても今や国に認められている自警団体達が先頭に立って行っている中。
それでも警察は、法の番人として存在している。民間団体が立ち入れない場所の管理(刑務所等)や、自警団体が取り零した犯罪の取り締まり、何処の町にも存 在する依頼斡旋通り≠フ揉め事防止や、大規模で開催されるイベント(ネコシー・フェスタ等)の警備、街路のお掃除……。
まるでお零れを預かるような仕事ばかりしている為世間の目は冷たく、国からも存在意義を問われ続けても、今日も悪ガキの交通法違反を取り締まる。
無くなったら無くたったで困るクセに、あったらあったで冷たい目に晒される仕事の中でもダントツの知名度と高給と風当たりを誇る職業。
しかし仕事が楽でかつ給料が良く、人の目を如何とも気にしない人達にとっては人気の職業で、今も昔も応募倍率だけは大多数の職より高い。
ただし最近は業務研修という名の、現警視総監の趣味(サバイバル訓練という名の可愛がり)のおかげで第三〜四の階梯を持たされ、日々軍隊並の訓練を強要さ れているとか。おかげで検挙率は上がり、離職率が増えたが、何処かの組織長であるLPオタクや一部の人は、良い事だと非常に喜んでいる。
因みに所属は存在せず、西方三ヶ国、東方連盟何処にも籍は存在しないが、全ての国への入出国・滞在・業務遂行を公認されている唯一の組織である。

>>警視庁密葬課 (所属:不明)

 何処にでも存在している組織の闇は、当然の事警察内にも、存在する。
一般の公開は勿論の事、国の重役や賢者でも一部にしか実在を知らされていない、噂 だけの部署が存在している。
横の繋がりが広く直ぐに情報漏洩する軍部や、緘口令を敷いたとしても噂が広がってしまうであろう民間自警団体、多くは自身もろくでもない賞金稼ぎには務まらない仕事。
要人暗殺を初めとして、国が主導する非合法研究の為の実験素材の確保、収監されたAランク以上の囚人の管理。表沙汰には出来ない仕事を行う部署、名は密葬課。
特に国に対して多大な損壊、被害を与えた者に対しては非常に厳しい刑罰を行うとされ、そういった者があからさまに無残な死を遂げた場合に、彼等の噂が立ち昇る。
配置される人間は何れも、最高ランクのセキュリティレベルパスを与えられ、どんな国、どんな場所へも出入りしては、任務をこなすと言う。
あまり宜しくない単語として、任務の都合上、人狩りに適した特殊能力者が数多く存在し、そういった者のスカウトも行っているとか。
適した能力であればある程、雇用者の身分は限定されず時には囚人ですら釈放するという噂も存在しているせいか、数年に一回はそういった噂に乗せられて、わ ざと大事の事件を起こす者も居るらしく、警察が頭を悩ませる種になっているとか(幸か不幸か、そういう者は大抵、たいした能力では無いが)。
最近は、よくゴシップに出ている、動力不備で停止したというラクシズは、実は何者かに破壊されていて、破壊した者を追っているという噂が流れているが……?

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国立魔術学院

 

国籍…ソレイユ
本社…首都ソレイユ
規模…大規模
代表…ロゼ学院長
形態…教育組織

 

 

 4年制の最高位魔術学校であり、同時にソレイユ国内全ての魔術を総括する機関である。別名『ソレイユの天才製造工場』。
ソレイユで発表された魔術は全てこの機関に記録され、ここから国内へと公開される。
また、魔術に関しての規制はここで作られ、布令・施行される。そしてそれを取り締まるのも学院の仕事だ。
つまり、ソレイユの魔術関連全ての監督を行う機関である。
大量に保管されている禁断の秘術・宝具等を守るため、当然のように巨大な兵力も抱えている。その規模は全土の魔術警察機関として十分機能しうるほどである。
ただし、九十九の鍵だけはソレイユの国軍が管理している。
ソレイユでは賢者とここの学院長は同等の地位を持つものとして扱われており、魔術関連ならば学院が政治にも干渉することもある。
しかし現在の学院長であるロゼはこれを否定しており、政魔分離を訴えている。彼女の理想は『自由な魔術、学問としての魔学』。誰にでも分け隔てなく魔術を学んで欲しいという願いだからである。
そのせいか一部の賢者達とは折り合いが合わず、政界との関係は悪くなっている。

ソレイユの義務教育は一般的に小中までであり(地方によってかなり変わるが)、必須科目の1つとして魔術が教えられている。
そのため国立魔術学院はその自由度と学業レベルから大学と思われやすいが、違うものである。学院はあらゆる教育機関から独立した組織だからだ。
入ろうと思えば10歳の子供でも小学校に通いながら入学できるし、大学に通いながら通うことも出きる。試験さえパスすれば誰でも何歳でも家柄に関係なく入学可能で学費も必要ない。
が、入学試験はどんな天才でも3回は滑るといわれ、卒業に至っては脱獄より難しいと称されている。

>>懲罰隊

 魔術のような『力』は、いつの世も悪用する人間が居る。それが一時の誘惑に負けただけの小物ならまだいいのだが、時に取り憑かれたように違法な魔術を研究し、自己の目的のために他人を犠牲にし続ける天才が現れることがある。狂気は才能である。
丁度ハッカーを捕まえるのが難しい理論に似ているだろうか。
そういう人間ほど狡猾で警察や自警団の手に負えないことがあり、それに対する”専門家”というものが必要になってくる。
国立魔術学院所属 違法魔術取締部隊 『懲罰隊』。それが魔術を取り締まる専門家たちである。
ただでさえ優秀な魔術士のあつまる学院卒業生の、その中でも特に特化した人間達でそれは結成されている。
『魔術を裁くこと』 それだけにただひたすら”特化”した人間達。
こと魔術によって他の魔術を制圧することに関して、彼らの右に出るものはいないだろう。
――人を犠牲にする――
魔術でその一線を越えてしまったら、彼らがやってくる。
彼らはあらゆる手段を講じて犯罪者を見つけ出し、必ず処罰する。
その法は因果応報。
悪魔を呼んだ者は自らを小悪魔(インプ)に変えられ、人の心を操った者は己が心を奪われる。人を殺せば……
悪いことをすれば懲罰隊がやってくるよ――
それが日常会話となるほどには、彼らは働いているようである。

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バウンティハンターズ・カンパニー”月光”

 

国籍…世界
本社…首都ソレイユ
規模…国際組織
代表…
形態…民間軍事会社

 

 

 世界規模のネットワークと軍事力で”賞金首を次々と狩り出していく大規模戦闘集団である。
その元は5000年前に存在した悪魔と呼ばれるバケモノを退治するための組織だった。らしい。
一説には悪魔が全滅したために経営方針を転回させたのだとも言われるが、詳細は不明である。
現在では民間軍事会社の形式を取っており、表向きは特定の武装勢力・組織・国に対して戦闘員を派遣しての警備・戦闘業務を行ったり。民間から異貌の駆除なども請け負っている。それらも確かに一流なのだが……
だが主力サービスは名前の通り賞金首狩りで間違いない。
抱える兵力の殆どが”賞金稼ぎ”だからだ。
有能な賞金稼ぎをスカウトし、彼らに”ちょっとした訓練(社長談)”をしてもらい、小隊を作る。その小隊を社員が隊長としてまとめる。
支部ではこの小隊を数隊〜数十隊抱え、医療・科学・電脳チームがこれらを支援する。
この支部を世界規模で動かし、世界中のあらゆる賞金首を洗い出しては、狩る。
それが月光である。
普通なら破綻しそうな組織体系だが”ちょっとした訓練(社長談)”をした賞金稼ぎ達はさほど問題を起こさないらしい。
軍隊にはない自由な戦力を持ってして世の悪を撲滅する、それが月光の企業理念である。
軍事会社とはいえ、いや、だかららこそ戦いの中でも人道を守ることを尊重しており、そのためロードオブアビスとは決定的に仲が悪い。

しかし、あまりにも大規模な組織であるため過去に何度か内部分裂を起こしかけたことがあり。現在でも特定の支部間での反目などがあり、人事異動を自由に行えない状態にある。
また、この企業は多数の超能力者を抱えている。スカウトもなぜか超能力者を優先する姿勢があるようである。

>>『月光』東方支部

 東方三国同盟を現地まで出向いて支援する唯一の組織である。
最初は個人活動に過ぎなかった異貌駆逐活動を国家レベルまで引き上げたのがこの支部だ。
現在でも兵器の流通や人材派遣を行っており、異貌駆逐活動の中枢となっている。
なんでも現在の支部長はサイトウとかいう脳筋らしい。
また、ロードオブアビスはこの地に支部を作っていないが、一部で団員が活動しているようである。

>>支部長

 首都に四つ、各都市国家や自治区に一つ、基本的には一国に対し六棟から八棟ほど設けられている各月光支部を、本部長天使セラフ<}コト・キリサキが直々に選定・抜擢され任せられている者たちのこと。
必要資格は、団員であること。他を隔絶するような戦闘能力を持っていることの二つ。
故に大抵は、最低でも十一階梯以上の実力者がその位置に就いていることが多い。
政治的手腕や運営能力の不足は、部下に補わせるか本部長に委任できるため、
重要視されないということはないがどうしても二の次に置かれることも少なくはない。

一国一城の主に匹敵するような、時にはその土地の領主に賢者以上の特別権限を与えられることもあってか、中には妙な勘違いをして増長してみたり、やたらと 野心家な者も居るには居るが少数派。そういったことに何ら興味を示さない者、悪を憎み正義の味方としてあろうとする者のほうがよく目立つ。面子の中には、 拳神≠竍割断者≠ネど階梯取得が意味を成さないような怪物も居る。
東方三国連盟に居る三支部長などはいい例で、常時戦場という事例に充てられるような人材なのだから当然と言えば当然ではあるが、例え同じ階梯であったとしても彼我の実力差は大人や子供程も有ると言う。

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ノーディ家(ミサキ・遠縁分家)

 

国籍…東方三国同盟
本社…
規模…小規模
代表…
形態…鍛冶屋?

 

 

 ミサキ家の家訓その一、『武器造りに必要なのは技術ではない、心。即ちラヴ(発音注意)』に特化したのが本家ならば。
ミサキ家の家訓その二、『武器を扱うに足る強者であれ、ラヴ(発音注意)を忘れるな』に特化した分家。遠縁の親戚でもある。
武器を造る事よりも、その武器と武技で覇道を極めたり、武術の真髄を極める事に主眼を置いた一族。
数多くある分家の中でも唯一、本家創業から共に歩いて来た為、歴史は現本家より長い。
創業時代から既に、武技と武器を愛していたらしくそういった記述も多い。
そのせいなのか、生まれ付いて戦闘適正が高い者が数多く排出され、歴史に名を残した者も少なくない。かのグラン少将も此処の出。
今でも紛争がある為出番も多く、サイトウ氏に気に入られてちょくちょく声を掛けられているとか。

刀鍛冶の業務を全般的に放棄している為、本家と仲が悪いのかと思いきや、本家も本家で武器を有効利用してくれる為何も言わないし、
何より、『ミサキ』の名を冠すだけあって、やっぱり武器ラヴの変人集団。目的は違えど、同じアナの狢同士、関係は良好の様子。

因みに、現在の当主は長男ではなく次男がやっており、長男は勘当中。
何でも、長男は25の若さで13階梯にまで登り詰める程の天賦の才、それを驕らぬ努力の才を持ち合わせた天才だったらしいが……
……あまりに変人過ぎた。腕試しと称して、大事な封印を勝手に破壊し、其処に封印されていた守護獣を殺したり、
本家の李の木を邪魔だとして焼き払いかけたり、妻を娶りたがらなかったり、挙句の果てには協会と対立、協会が保持している砦を落とした。というか消し飛ばした。
ついでに、ロリコン疑惑が素晴らしいぐらいに蔓延しているおかげで、分家の下馬評がますます酷いことになり、今も頭痛の種だとか。
『何時まで私等の頭を痛め続けるんじゃ、あの男はーッ!』by現・当主
……彼だけのせいではないだろ、そう言われる声も少なくない。決して、少なくない。

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ミサキ・遠縁分家

 

国籍…東方三国同盟
本社…
規模…小規模
代表…テッサ・ミサキ
形態…鍛冶屋

 

 

 第三次世界大戦以前から続いていたという刀鍛冶の一族。東方に住む人々は基礎戦闘力が高いためか今だに原始的な武器の需要も高いらしく、現在は刀剣類全般を製造している。
ただの屑鉄から屈強な異貌に傷を付けられるほどの武器を造るとして人気が高いが、自分の武器を心から愛せる者にしか売ってはくれないらしい。
反面、武器に愛情を注げるのであれば異貌相手でも商売をする空気読めて無さも発揮している。また、その腕に惚れ込み弟子入りを志願してくる者達も多数おり、工房兼居住スペースである家屋はちょっとした大所帯と化している。
現在の当主は元々分家の人間だったが、第三次世界大戦間際に彼の先祖が本家の者から一族の名を継いで欲しいと頼まれて今に至るらしい。その後本家の最後の一人は戦渦に身を投じ、血筋は絶えている。
家屋の裏庭には一本の李(すもも)の木が植えてあり、記録によると家督を譲る際に本家の者が託した物だという。
『この木が、家を護ってくれますように』
その言葉通り、現在は樹齢と瘴気の影響で恐ろしいまでに育った李は異貌化し。主の許可を得ていない侵入者を蔦で巻き取り締め上げ稀に食う。
あまりに大きく育ちすぎたため、遠目から見ると森に見える。

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ロードオブアビス

 

国籍…世界
本社…首都ソレイユ
規模…国際的だが小組織
代表…”宗主”アビス
形態…秘密結社

 

 

 世界で唯一『月光』に対抗し、またソレだけの戦力を持つ賞金稼ぎ集団。
『月光』が比較的賞金首を生かして捉える傾向にあるのに対し
『ロード・オブ・アビス』は問答無用で首を跳ねることから『世界最恐の首狩り集団』の呼び名も高い。
その性質のせいか非常に仲が悪いコトで有名。
その起源は第三次世界大戦前まで遡るというが、詳細は不明。
決着を忘れてたら此処まで延びたのだとかいう噂ごと、千年単位で喧嘩してる集団。

メンバーはソレゾレ『色』で呼び合い、宗主『アビス』の元で活動をする。
兵数は100を越さないが、一人一人が相当の実力者であり『人の形をした戦略兵器』とまで呼ばれる。少人数ながらも『月光』に対抗出来る理由であり、宗主に至っては『到達者』だと噂されているとか。

>>イニシャルカラー

 ロードオブアビスには個人で動く面子のほかに、大規模作戦や専門的な活動を行うチームが存在する。イニシャルナンバーとはそのチームを統括する存在で、いわばロードオブアビスのエースである。
(色を持たないフリーメンバーなどは宗主『アビス』が管理している)
現在外部に知られているイニシャルカラーは「レッドスピネル」「マザーブラック」「ルナティックイエロー」「インビジブルピンク」の4名であり、それぞれ「破壊工作」「生体改造」「技術研究」「諜報活動」を担当するチームを率いている。
なお、「ホワイト」「ブルー」は宗主の意向で永久欠色とされているらしい。

>>鬼

 異貌側の情報収集をするために生み出された、異貌と人間の混血種である。
生まれつき瘴気を帯びており、瘴気が全くない場所では息ができない。
また、その皮膚は青白く体のどこか一部が異貌である。
彼らはロードオブアビスの研究機関によって生み出され、東方三国同盟によって初めて実戦投入された。
その忠実さ、戦闘能力は他の追随を許さない。
彼らは全く口答えせず、嫌がりもしないで過酷な任務をこなす。例え人間の迫害があっても嫌な顔ひとつせず頭を下げてみせるだろう。
しかし何故だろう。彼らと目を合わせようとする人間はあまりにも少ない……

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Veratyr社

 

国籍…ハザード
本社…首都レコン=ジュネ
規模…大規模
代表…
形態…商社

 

 

  『人間の神』という古代神話の名前を掲げる会社。LPシリーズの開発元でもある。表向きは異貌を対象に生体や特性、ハンター向けに戦闘能力や弱点などの情 報を引き出し広く提供しているが、一方で人工生命体や生物兵器の開発も行う。ハザード政府と密接な関係にあり、研究資金の一部は国の予算から産出されてい る。
会社という形態ではあるものの実質は大規模な研究所であり、研究者と営業などを行う人員との割合はほぼ9:1。研究主任が実質社長として扱われる。
才能に惜しむ財は持たないと言われ、支払われる給料の高さから就職を求める者が後を絶たない。
歴史は古く、前身の組織は千年以上前から存在していたらしいが。三百年ほど前に起きた大規模な実験中の失敗において携わっていた研究員をほぼ全員喪う事になる。LPシリーズはその実験の副産物だったらしい。
現在はハザード国内の数箇所に研究所を設けているが、最近もそのうちの一つが実験中の事故で大破したり。ドラゴンを開発したのではと噂されつつも、同時にその時の大破した事故で外に逃がしたのではないかとも言われている。

>>Living Puppet series

 通称『LP』 Veratyr社が作る生体パーツで構成された人工生命体の総称。
頭の中には脳の変わりに動物(依頼次第では人)の遺伝子データが組み込まれたチップを有し、それを拠り所に主人の判別や簡単な思考を行う。
ハザードの富裕層を中心に各国で販売されており、用途は主に召使や門番、護衛として使われる事が多く。一部のマニアの間で戦闘用のLP同士を戦わせる大会も頻繁に行われている。
素体の性別や容姿は好みにカスタマイズすることができるが、戦闘能力を持った素体は通常のものよりも値段が倍になる。
特徴として、右肩に商品ロゴと識別バーコードが掘り込まれており、首か手首に制御装置がついている。これが壊れると主人に従わなければいけないという強制感が消えてしまうため、逃げられるか運が悪いと危害を向けられる場合がある。
感情というものが皆無に近いほど微弱で、教え込めば感情表現豊かに喋らせることは可能。
ただしあくまでそのように振舞う教育をされただけなので厳密には感情的な行動ではない。
表にいると盗まれる事が多いため室内にいる事が多いが、自力で制御装置を破壊したり持ち主に捨てられた野良が徘徊してるケースがある。

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“無軌道巡業型玩具商店”タクミ屋

 

国籍…なし
本社…不明
規模…不明(小規模?)
代表…不明
形態…商社

 

 

  タイアー家の眷族が協力者と共に営む行商屋台。「屋台」という単語が明らかに不釣り合いな規模を持つ。
 各地を渡り歩く為に多数の大型車両等を保有し、それらを店舗兼住居兼工房として利用している。必要以上に集まって行動しない為、その全容はもはや不明。
 表向き一見したところでは、オリジナリティあふれる子供向け玩具を取り扱うただの露店に見えるが、実際には、機械仕掛け(ギミック)を内蔵した特殊な武器防具等、相当クセの強い「おもちゃ」も裏メニューとして取り扱っている。
 彼らが売り歩く「玩具」のほとんどは、彼ら自身が開発・生産したものである。国籍にとらわれず各地を放浪する彼らは、当然各地で仕入れた素材や技術を有 している。それらを独自に複合・発展させた技術から生み出される「おもちゃ」の数々が、どれほど個性的かは推して知るべし、である。
 ただ、それらを見境なく売る事はけしてない。気に入った相手には専用の「玩具」を開発・製造することすらあるというが、逆に言えば非常に厳格に相手を選ぶ。
 自分達が作った力を、自分達が望むような好い形で使ってくれるだろうと信じられる相手にしか、「裏」の存在を明かさないし売らない。その為、神出鬼没な玩具屋としてはかなり名の知れている反面、「裏」の存在を知っている人間は少ない。

「たのしい くらしを みんなの家へ!」が彼らの合言葉。この標語から店名を付けたのか、それとも店名からこの標語を作ったのか、どちらが先であったのかは定かでないが、タイアー家の人間が代々伝え聞くところによれば、これらは創業者の名前に由来するのだとか。
 また、彼らはもうひとつ、「たたかえ くなん(苦難)と みな共に!」という標語を受け継いでおり、これが「裏」店舗を利用する為の符丁にもなっている。
 他、店舗の種別に関係なく看板は必ず雪のような白、男児と女児に対して違う命名方法、"トイボックス"の探索など、タイアー家は独自の慣習を多く持つ。

 ちなみに。
 旅した先で営業を展開する店舗として、基本的には彼ら自身が“無軌道巡航型”と呼称する大型トラックを用いているが、「タクミ屋」の店舗には他にも“強襲型”“高機動偵察型”“拠点防衛型”等、様々なタイプがあるらしい……。
 その全容は(真偽も含めて)不明である。

 

○現在判明している店舗種別リスト(※注:未確認情報過多)
・無軌道巡業型(大型トラック)
・高機動偵察型(ワンボックスカー)
・強襲型(超大型バイク+サイドカー、らしい)
・拠点防衛型(魔改造を施され要塞化したテナント)
・生産特化型(工房としての機能に特化しているとか)
・電子戦特化型(改造・改修済ワンボックスカー)
・水陸両用型(ボンドカーだろうか?)
・静音飛行型(ヘリコプターかと思いきやUFO型との噂が。嘘臭い)
・地底潜行型(『ドリルは浪漫』by自称責任者。実に嘘臭い)
・四足歩行型(猫耳&尻尾が標準装備。しかも鳴くとか。非常に嘘臭い)
・汎用人型(激しく眉唾)
・変形合体型(まだ試作機しか完成していないらしい。もはや何が何だか)
・Unknown...

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マクシミリア旅団

 

国籍…世界
本社…首都ソレイユ
規模…大規模
代表…魔拳<}クシミリア・テルミドール
形態…商社

 

 

 消えずの老兵こと魔拳<}クシミリア・テルミドールが一代で築き上げたという大規模民間企業。
本人は『酒飲み友達とつるんでたら何時の間にか出来てた』、と語るそうだが誰も信じない。関係者に真否を問うても苦笑されるだけなのだが、その苦笑の中に否定の色が一切見られないという噂が飛んでいるとか。
主に賞金稼業、金融業、建築業の三つの部門から成り立ち、その部門事に会社が設立されてソレ等全てを束ねてマクシミリア旅団≠ニ呼ばれる。その規模は現 在全国チェーンを目指して、首都ソレイユを中心に拡大。現在ソレイユ全域及びラクナスの一部に浸透し、賞金稼業は東方連盟にも進出中。
それだけ巨大になりながらも一代で築いたと示す通りに年数はまだまだ若い50年前後。吸収合併等もしているので一概には数字通りとは言えないが、短期間で此処まで巨大化させるマクシミリアの経済手腕たるや一体どれほどのものか、と経営者各位から恐れられてもいる。

…… が、実は首都ソレイユにある総合統括本社でその素晴らしき手腕を奮っているのは絡繰の腕≠ニ呼ばれる名の『凄腕秘書』ザトー・ローランと、彼が率いる秘 書集団。賞金稼ぎに必要な賞金首の情報から、より安くより丈夫な家を建てられそうな木材の調達まで、彼等及び彼女達が担当している。
当の本人はと言えば経済手腕は元より書類を見るだけで嫌気が差すと言ってザトーに全てを任せっきり。その気にならなくとも実質マクシミリア旅団を乗っ取っているような状態だが、絡繰の腕*{人はマクシミリアに忠誠を誓うに近い状態。
後釜を狙う連中からは、そうして忠誠を誓っておいて本人が逝去したら名実共に乗っ取る気だと言われているが詳細不明。彼に近い人間であればある程それを笑い飛ばすというのだから、最近さり気無く世界七不思議の一つに加えられた。

尚、 総括に籍を置き処理能力においてはアルフレッドに次するとまで言われる絡繰の腕≠始め、賞金稼業にはアビスからも月光からもスカウトが来る程の処刑 剣¢シ数多くの、その業務には最適以上と謳われる人材が揃っている。人材集めだけは創立者が行ったらしいが、その方法は謎に包まれている。

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老人会

 

国籍…東方三国同盟
本社…クカイ付近
規模…小規模
代表…暫定会長剣鬼<eッサ・ミサキ
形態…同好会

 

 

 ゲートボール、ハイキング、バレーボールにビリヤード――……等々TVゲームも含むありとあらゆる遊びを行う高齢者向けお遊戯会。それが老人会≠ナあり、クカイ近くに本部を設立した、古き良き遊ぶための集いである。
正式メンバーは20人に満たないが、一般参加者は広く募集しており、日々小鳥に餌をやり盆栽を弄りながらのんびりと過ごしている。其処に広がる光景は平和そのものであり、いっそのこと平和の象徴と言っても過言ではない。
その為の施設も結構な巨大であり、遠方から来て下さったご老人の為の宿泊施設や常駐医師の医院等も存在する。施設管理には大勢の若者も居り就職先としては中々上質なお給料と業務内容も貰える。

ただしクカイ付近ということもあり異貌の攻撃を受けることが多い。
……ということは実は無く、老人会がある施設を中心にした半径200kmには異貌の影は一つもない。何故か。それは鋼鉄将軍が彼等の遊びを邪魔するなという厳戒令を敷いている為であり、バルバロイが連名命令を出している為でもある。
何せ一度彼等の『遊び』を邪魔した日に、ランオットとギークが殺され掛けるという事態に陥ったのだ!
別に超一級の傭兵達が警備を任されているというわけではなく、当時お遊戯を邪魔した際に立ち上がったのは何と老人会≠ノ所属していた老人達本人。中には ミサキ家長テッサに加えて魔拳<}クシミリア、拳神≠ニ謳われた漢や最古の魔法使い≠ェ含まれていたというのだから、正直、悪夢だ。

それ以来異貌軍からは聖域≠ニ称されて攻撃は一切合切存在しない。
その戦闘能力を評価されて、度々異貌の攻撃に晒される街からは是非街を守ってくれと依頼される事もあるが、会長のテッサ氏曰くして『自分達はあくまで遊びに来ているのであって戦う為ではない』と断られ続けているとか。
老人会=B其処は遊びの為だけに異貌から恐れられる、ただ一つの場所……

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東方商人組合

 

国籍…東方三国同盟
本社…デジマ付近
規模…大規模
代表…ガンゾウ・コノダ
形態…組合

 

 

 東方に存在する唯一にして最大の商人組合。
組合であるとはいえ、総合力ではアルフレッド商会などに比ぶべくもないが、しかし「和」モノに限っては話が別。
日本茶に日本刀、着物に木造建築など東方の伝統的な技術は他社の追随を許さない。
余談だが、冥土さんや神女さんを西方に広めようと画策しているとか。
また、一社ではなく組合のため、老舗が厳格に東方文化を守る一方、新興企業が西方の技術も吸収しつつある。
まだまだ成長途中だが、西方と東方の両文化の合一を目指した独自路線は注目株と言えよう。
しかし内部も一枚岩ではないようで、小競り合いは日常茶飯事である。
それでも離反しないのは、トップに君臨するガンゾウ・コノダ率いるサクラ不動産(有)があるからであろう。

>>サクラ不動産(有)

先代までは極めて一般的な不動産業者だったのだが、現社長ガンゾウ・コノダに代わって一変。
彼自身の才覚で東方に蔓延る「ヤクザ」と呼ばれるならず者集団を纏め上げ、その戦力を持って東方全土の商人達を統一した。
現在は不動産業よりも組合のまとめの方に力を注ぐ会社になっており、実質ガンゾウの直属部下たちの集まりである。
組合の本部を本拠としているが、カオスには旧サクラ不動産の建物が残っているとか。
気風は商人にしては独特で、金儲けのみならず仁義に重きを置いている。
曰く、社員は家族だそうな。
その辺り完全にヤクザ気質のガンゾウさん。
社訓は「仁・義・金」。

>>ヤクザ

元々は、月光などの組織に肌が合わず抜け出してきた者などが集い、東方全土でぽつぽつと出来上がった互助防衛組織である。
そのためか、ドロップアウトの寄せ集めでありながらも非常に高い戦闘能力を有していた。
ただ、荒くれ者のならず者が大半を占めていたため、いつの間にか方向性を百八十度反転。
防衛行為の代償として法外なみかじめ料をふんだくったりなど悪事を行うことが増えだした。
そんな中、若かりし頃のガンゾウが東方を行脚して組織を潰しつつ一喝、上下関係の中にぶち込む。
ほぼすべての団員と家族の契りを結び、一つの組織と相成った。
「ヤクザ」という名称は、その時ガンゾウの付けたモノ。
仁義を重んじ、仲間のためなら命をも棄て得る者――そんな任侠の徒。ということらしい。
現在では、皆さんサクラ不動産の社員としてお隣さんとも友好的な関係を築く一方、実動部隊として暗躍してもいる。
活動は、主に地域の安全の確保、離反者の制裁、異貌との戦いに派遣で駆り出されるなど多岐にわたる。
実力はピンキリだが、底辺の「チンピラ」と呼ばれる者たちでさえ闘士級の異貌とタイマンできるレベルであり、幹部クラス以上の人間の力は計り知れない。
また、表立った仕事が多いことと、人数が多いことでは他の組織をゆうに上回る。

彼らに対面した時、こちらから喧嘩を吹っかけてはいけない。
もし殺しでもしてしまえば、家族以上の絆で結ばれた彼らは地の底まで追ってくるであろう。
――相手に非がある場合は気にするな。
証明しさえすれば、裁かれるのは相手である。

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斜刃忍軍

 

国籍…東方三国同盟
本社…タカミネ付近
規模…不明
代表…セイロウ・コタニ
形態…忍者組織

 

 

  東方に存在する2大忍軍の1つ、”はすば”と読む。もう1つは多藝坂(たきさか)忍軍と言い、どちらが寡占するでもなく時には争いながらも古くより東方に 存在してきた忍者組織である。この他にも東方には様々な流派の忍者が存在するが、この2つを大河とすれば水溜りにも満たない程度である。
 これら忍者達は各地の依頼主より依頼を引き受け、これを遂行する。ハンターたちと違うのは彼らは絶対に裏切らず、絶対に機密を漏らさず、そして絶対に懐柔されない点である。組織としての団結力は異常なほどであり、西方の人間に「彼らはどんな魔術で操られているのか?」と言わしめるほどだ。
 東方における忍者の役割は諜報・暗殺・裏工作などであるが、それらは特に警察力としての意味合いが大きい。東方では異貌軍による勧誘や洗脳などが当たり 前のように行われるため、その粛清を行う第一人者が忍者達なのである。理由としては異貌に屈しない能力や信頼の高さなどが挙げられるが、何より異貌が目を つけるような大物を粛清できるのは彼らか埋葬課ぐらいしかいないのである。立場はソレイユの懲罰隊に似ていると言えるだろう。ただ、そう使われることが多 いだけで別の依頼があれば話は変わるのだが……
 彼らの戦闘能力の高さはその秘匿性に反して西方にまで鳴り響いているが、具体的にどのようなものかはあまり知られていない。ただ、彼らが闇から闇へ葬り 去った人間には東方で勇名を鳴り響かせた猛者や、異貌に操られたサイトウ家の血族、脱走したロードオブアビスのイニシャルカラーなど錚々たる面子が揃って おり、実力は想像するに難くない。噂によれば斜刃は忍具を使った戦闘が得意であり、多藝坂は忍術を使った戦闘が得意であるようだ。
 また、斜刃はロードオブアビスから出資を受けており、”鬼”の登用を積極的に進めている。人間だけでなく異貌軍すら暗殺して見せるのが彼らの目指す道のようだ。鬼の忍者はまだ数が少ないが諜報活動程度ならば既に実用段階にあるという。
 外部に姿を晒さない彼らと接触する事は難しい。彼らとコンタクトできるのは古くより縁がある名家や地主、月光上層部などの極限られた人間だけである。もっとも、一般人がそもそも彼らを必要とすることはないだろうが。

 それまで安定していた忍者の世界であるが、最近月光が多藝坂忍軍を吸収合併し、忍者部隊としての登用と活用を始めた。独立姿勢の強い斜刃はこれに反発 し、月光と睨み合っている状況である。これは斜刃が鬼の登用を始めたことに対する月光の対抗策でもあるが、東方に影を落しかねない事態である。

>>多藝坂機関

  多藝坂忍軍改め月光の一機関となった組織である。その規模は斜刃に僅かに劣るものの、個々の実力は決して引けを取るものではない。月光に属するといっても 月光のみから依頼を引き受けるようになっただけで、その独立性と機密性は相変わらずである。もとより多藝坂は月光寄りで依頼の大半も月光から受けていたた め、実情としてはそれほど変わらなかったりする。
 多藝坂は3強国にも協力しており、それぞれの国に忍者を派遣している。そのため西方で忍者を見かけた場合は多藝坂機関の所属である。これは海外の新たな 風を取り込もうという多藝坂の姿勢を表している。これに対し斜刃は東方忍術の統一を目指しており、各地に散らばる流派を調査・統一しようと動いている。こ れらに対する反発などもあり、強固な忍者社会にも諍いが生まれている。
 ちなみに多藝坂機関の代表は「イブキ・チザクラ」、くノ一集頭から成り上がった実力者である。人心操作に長けておりウインクひとつでどんな堅物でも手玉にとってしまう、……らしい。

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異貌軍

 

国籍…東方異貌領
本社…ラクザ
規模…百万
代表…鋼鉄将軍他
形態…軍隊

 

 

 東方の異貌は知恵を持ち言葉を解する者が多い。異貌領では野生化したポックですら関西弁で喋ったりするらしい。
それは瘴気の濃い第二アジア大陸で厳しい生存競争が行われた結果、知恵を持つ種族が生き残ったためと推測されている。
そのため、東方の異貌たちは町を作り数を増やし、軍(群)を作り集団で人間たちに襲い掛かる強敵となっているのである。
その総合戦闘能力、固体戦闘能力は、西方のそれとは比較にならない。

異貌軍とは、「人間領に攻め込む意志を持った上位異貌とその配下の群、それらの総称」である。散発的に人間を襲う野良の異貌はここに含めない。
その数は10万とも100万とも言われており、とにかく凄まじい数に上る。
支配体制やその規模はボスである上位異貌によって千差万別だが、一般的には1匹の異貌が強大な力で支配しておることが多い。が、中にはお互いを同格と見て行動するものや、たった一匹で一部隊並みの戦力となるような異貌も存在する。
軍といっても横の繋がりはそこまで強いわけではなく、せいぜい制圧場所を済み分けたり強力な人間がいたら共闘する程度である。
よって、イメージとしてはそれぞれの群がお互いの邪魔をしないように各々独自の方法で人間領の制圧に乗り出している、という捕らえ方が手っ取り早いだろう。
(※ただし鋼鉄将軍やバルバロイなどは他の群と緻密な連携を持って人間以上の軍略を行う場合もある。)

最近では鋼鉄将軍が他の上位異貌に呼びかけて「人間領制圧に関するミーティング」などを行ったりしているようだが、出席率はそんなに良くないらしい。
ただし情報の共有だけはどの群も行っているようである。

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沈守忍連

 

国籍…東方三国同盟
本社…クカイ付近
規模…不明
代表…キリヤ・アオガハラ
形態…忍者組織
 

 

 つい最近発足したばかりの忍者組織。「しずかみ」と読む。
忍連の「連」とは連合の意味であり、斜刃に駆逐された他流派の生き残りや彼らのやり方に反発する者たちが集まって作られた組織である。
元々二大勢力である多藝坂と斜刃の影に隠れるように散らばっていた他流派だが、彼らは彼らで組織としても個々としても力を持ち、それらが寄り集まったこと で急激にその存在感を東方で現し始めている。現在も規模は膨らむ一方で、斜刃の手から逃れるために参加を表明する流派も少なくない。
こうした防衛手段としての側面を持つ一方、斜刃に対する報復行為も重要な活動目的の一つになっている。
とはいえ、直接刃を交えるというわけではなく。自分達が任務において優秀な結果を出すことで、多藝坂が月光に吸収された後に斜刃がほぼ独占していた一部の 依頼需要を奪うことが主だった活動で。最終的には斜刃の勢力を衰えさせることが目的であり。事実少しずつながら早くも効果は出始めているらしい。
更に表立ってはないものの月光に戦力を貸し出したり、諜報部が行う情報収集活動の護衛を務めたりもしており。事実上斜刃の囲い込みを狙ってもいる。
噂程度ながら、元斜刃頭領のセイロウ・コタニ氏を匿っているとの情報もあり。
勿論これらの動きに斜刃側が黙っているはずもなく、一度大規模な交戦を行ったものの。ヒエン亡き後に就任していた当時の頭領を失う事になり。それ以来手を出すに出せなくなっているという。
他流派を駆逐、統一しようと暴走した斜刃の行動が結果として生み出したこの組織は。まさに身から出た錆として、斜刃の存続をじわじわと蝕み始めている。

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ブロークン・ファンタズム

 

国籍…ソレイユ
本社…ラベスタ
規模…小規模
代表…ビッグ・マム
形態…化粧品商店
 

 
『鋼の肉体(からだ)に乙女のハート! 幻想の果てに見つけた真実、その名は愛(ラヴ)!!
 ブルォォォォォクゥゥウゥン――――ファンタズゥゥゥゥムッ!!! 只 今 見 参 ☆ 』

マッチョな身体に青々とした髭+オネエ言葉、男の逞しさと乙女の純真さを併せ持つ集団。
革パン、革ジャン、大型バイクの出で立ちにマニキュアなどなど化粧品が詰め込まれたウサギさんのバックパックを背負う乙女たち……
決して『オカマ』だとか言っちゃあいけない。

生活拠点はソレイユ近郊にある高級住宅街の一角黒薔薇の館≠ニ呼ばれる場所にあるらしい。
商業拠点はそこから南西へと離れ、あちこちの辺境都市よりも余程首都近くにあるというのにどの辺境都市からも田舎呼ばわりされるキング・オブ・田舎の農業都市ラベスタ。彼等もとい彼女等は普段そこで働いている、取り扱っているのは、化粧品。
特産品であるラベンダーをはじめとして香草や薬草の数々を原材料に、生産から販売まで手広く行なっている。
女性はもちろんのこと男性まで範囲に含め、年齢層に分けた商品も沢山あるのでバリエーションもまた手広い。


構成員は、『ジュジュ』『アン』『カレン』の高い乙女力(詳細不明)を持った三姉妹(しまい。ここ重要)を筆頭にほかの姉妹が並び、一族経営である。そしてそれらを束ねるのが最強乙女<rッグ・マム、彼女達の母親となっている。
戦闘能力は不詳。息子もとい娘の一人が、月光にいるようだが……?

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黒犬部隊(ブラックドック)

 

国籍…不詳
本社…ハザード
   パークサイド
規模…小規模
代表…マスカレイド
形態…傭兵団
 

 
ここ数年の内にシェアを伸ばしてきた傭兵団。月光、忍軍、アビスなどなどの大手組織と違い、金のためならば悪人にも味方するだけならまだしも、金さえ支払ってくれるのならば雇い主が人間でなくてもいい(=異貌にも味方する)といった『程度の低い』連中で構成されている。

しかしその戦闘能力、掲げる理念の低俗さに似合わずに恐ろしく高い。
集団ならば戦場の一つや二つは半日程度で壊滅させて帰ってくるし、
個人ならば新入りでさえメンバー(主人公一行)と良い勝負をする程。
オーダーにもよるが基本的にはお値段も良心的、雇い主側からするとコストパフォーマンは大変高い。

所属員の素性は殆どの場合において、不詳。全員が全員多少の意匠に違いはあれど、ガスマスクにヘルメット、分厚いコートに軍服などなど素肌を一切見せることのない装備を支給されているため……――
であるのと、もう一つ、敗戦した場合は即時に、跡形も残らず、焼き尽くされる≠スめである。
身体の内部にそういった装置が組み込まれているらしく、早い話が証拠隠滅として灰も残らない。

その性質上、
何らかの事情を持つ者で構成されているか、
または何処かの国が傭兵団としてカモフラージュしてあるだけの特殊部隊、
との見方が強い。

現在、
五つの分隊がハシヒメ側に与し、三つの班組がタキサカに抱えられ、総計90人ほどが東方に居る。
その他にある全ての兵力、五つ分の小隊は全てアビスに迎え入れられている、総計150人ほど。
これらを合わせ黒犬部隊は総勢、中隊規模、二百人強が在籍する組織ということが確認できている。

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