天地のハザマに、華は咲く
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<新米能力者に宛てられた一通の文>
舞台は日本・中部地域――A.D.2025
『敵』は『悪魔』
『歪み』より出でし冥界のモノ
人の魂を奪い取って行く存在。
すでにその魔の手は日本の各地に飛び火しており、一部では海外での被害報告もある。
だがしかし、それらは『局地的火災』『ガス爆発』『交通事故』……などの名目で、政府により隠蔽されていた。
【魔物がすんでいる国】などと言うことが緒外国に漏れたらどうなる……?
日本の立場は一気に地に落ちる、悪魔がすむ国と忌避され、果には国交封鎖などが行われる可能性が出てくる。
また、国内でも未曾有の大混乱が起こるだろう。
そうなれば、その気に乗じてカルト教団などが事件を引き起こすのは目に見えている。それは避けなければならない。
日常は、守らなくてはならない。秘密裏に。
故に、悪魔の存在は隠蔽され続け。
悪魔もまた、それに乗じて版図を広げ続けていた。
悪魔―――とは、何か?
それは世界の『歪み』を通じて『冥界』より這い出した、霊的な存在である。
決して自分から人間に触れることはできず、甘い言葉で人間を惑わし【魔】に堕落させる存在である。
つまり、イメージとしては『悪霊』のような存在。
悪魔と契約した人間はその
強大な悪魔の力を手にするが、契約により死後は魂を悪魔に奪われる。
また、悪魔と契約した人間は悪魔とつながりを持つ事となり、徐々にその意識を奪われていく。
悪魔の力を得るということは、精神のレベルで悪魔と同化することである。
故に、より強い力を手にするということは、より悪魔に近付くということ。
完全に悪魔に取って代わられたとき、契約は履行されきったこととなる。
1、【いじめっ子を見返したくて悪魔と契約した 】少年がいたとしよう。
2、悪魔の力でいじめっ子を痛めつけた少年は、次に【いじめっ子を殺すようになる 】
3、次に、より強い力で【もっと悪い、犯罪者を殺すようになる 】
4、次に、更に強い力で【自分が悪いと思ったものなら何でも殺すようになる 】
5、そして最後に、悪魔にその魂を奪われる 。
……悪魔は、主人の望みを邪悪な方向に捻じ曲げていき。
その人間の堕ちて行く工程を見ることを至上の喜びとする。それを力とする。
何人もの人間の魂を得た悪魔はやがて、人間を食い尽くし『人間と言う属性を得る』ことになる。
さすれば、悪魔は人間の世界に現界する。
霊から、生き物へと変化するのだ。
そうなった悪魔は手がつけられない。
表向きは人間として世界に紛れ込むうえに、裏で正真正銘のバケモノが暴れる事となるのだから……。
悪魔達の目標はそこにある。
我々の目標は、それを阻止することにある。
現界しまった悪魔は大抵は手のつけられないバケモノである。
だから、そうなる前に発見し、霊体のうちに倒してしまう必要がある。
組織として、それを行う秘密結社。
そう、それが秘密組織【月光】なのだ。
プレイヤーはその組織に雇われた狩人として活動することになる。
能力者と呼ばれる力を使って。
すなわち、悪魔の撲滅こそがプレイ目標だ。
君の隣人は、魂を狙われている。
それは、……誰が守る?
<事の発端とその過程>
―――秘密組織【月光】が、とある薬品を完成させた
それが、事の発端だった。
なぜならば、その薬は【悪魔を駆逐する】という効能を持っていたからである。
人間に飲ませれば魂に張り付いた悪魔をそぎ落とすどころか滅してしまう。
さらにその人間は、まるで天使のように悪魔に対して絶大な【駆逐能力】を持つようになる。
悪魔を吸血鬼に例えるなら、薬品を飲んだ人間は太陽となるのだ。
組織が10年の歳月をかけて苦心の末に完成させた薬品である、同じものを作るためにはあと10年はかかる。
それは、北海道に居るという強力な霊能力者
の元に届けられる予定だった。
彼が飲むことにより、文字通り悪魔を駆逐しようとしていたのである。
彼は現代に残る最後の奇跡とまで呼ばれた
霊能力者
である、悪魔の駆逐は殆ど確実視されていた。
しかし
悪魔がそれを見逃すはずがなかった
一刻も早く薬品を届けようと張り切っていた、超音速輸送機のパイロット。
……彼が、標的となった。
空港を飛び立った超音速輸送機、その直後だった、【悪魔の放った使い間が、パイロットの意識を奪ったのは】。
最後に※ブラックボックスに残っていたのは、半狂乱になったパイロットの叫び声と、エンジンの暴走により機体がバラバラに砕ける音だった。
※(飛行機に積まれている記録メディア、常に期待の状況を記録し、墜落時などに回収して当時のデータを調べる為に使う)
薬品は、東京の上空にて、完全に四散した。
空中で散開した薬品は調度真下、首都園を中心にして日本各地に降り注いだ。
霧となり、空気に混ざり、雨となって。
夢の特効薬、人類の夢、誰かの希望……
「悪魔を駆逐する薬」はそれで失われたかのように思われた。
しかし極微量ながらその薬品は大地に振り注いだ。その雨を、その水を、肌に浴びた人間は少なくない。
薬品の効果は、小さくない。いや、原液では強力過ぎるほどだった。
そう、その特殊な雨を肌に付着させた者のなかで。
特に適合性の高かった極々少数の人間が、ある特殊な症状を起こすことになるとは―――
ある日突然、ワケもわからない力に目覚めてしまう、見たくないものが見えてしまう。
こうして、能力を発現させた者を能力者という
彼らは現代武装ではまるで歯が立たない悪魔と、対等に戦えるだけの力を秘めていた。
悪魔の猛威にさらされた街も数知れず
事情を知る一部の人間は社会的に抹殺され、マスメディアへ情報規制を強いて徹底的に『なかったことにする』
日本の裏側は血に染まっていた。
だがしかし、そんな抹殺された人々を積極的に勧誘し、また災害孤児を引き取る組織が存在した……そう、それが秘密組織【月光】。
裏を知る者ばかりで構成されているので政府も下手に手が出せないという
むしろ事態を重く見た政府上層部により極秘裏の補助さえ受けている。
秘密結社の、世を忍ぶ表の顔は株式会社エレニック
という。
その社長である男の名は、【斉藤獅子
】
会社経営の傍ら、彼は常に探している。
希望の混ざった雨を浴び、可能性を秘めた人間を。
薬品を浴びて発祥する能力は人それぞれだが、二つだけ共有されていることがある。
一つは、【人に取り憑いた悪魔の姿が見えるようになる】力。
そして、もう一つ。
【悪魔を目にすると血が沸き立つような感覚を覚え、それと共に身体能力が急激に上昇する(また、生命力も向上する)】という力。
君はいつの間にか、その力を手にしている。
……さぁ、だから時間の問題だ。
君達の前に【斉藤獅子
】は現れるだろう。
そして彼はこういう。
「……君は、悪魔という存在を信じるかな? もし信じるならば、―――悪魔祓いになってみないか」
と。
その答えは―――