ダハーカ->@――何やら、いつも湿り気の強い@HOMEが、何らかの力を受けてやけに爽やかな午後の時間――) ダハーカ->@――微妙に、空気が甘いのはさておいて。) ダハーカ->@――何時もどおり、めそ★グランティが持ってきた新聞。その新聞の内容は、そんな甘さをどことなくイヤな予感で消し飛ばしてくれた) ダハーカ->@――ソレは、一つのニュース記事) ダハーカ->@――朝も昼も夜も、ニュースというのは新しい情報に塗り替えられていく) ダハーカ->@――が、ある一定の話題性を呼ぶものがあればソレは、昼夜を問わず流れるものだ) ダハーカ->@――ソレが、かの有名なオンラインゲームなら尚のこと。話題性を呼ぶソレは、今日の朝から流れたと同時に。今このときまで、よもやま、公式問わず話題になっている。そう、今も、だ) ダハーカ->@――『Thi wald R:1』プレイヤーが、また、ゲーム中に意識を失い、病院に搬送された』――) ダハーカ->@――TVではニュースが流れ、BBSでも沸騰しそうな勢いで盛り上がっているニュースが、コレだった) ダハーカ->@――意識不明になったと思われ、今現在も病院で昏睡中とされるのは。滋賀県竜王町在住の、一人暮らしの男子大学生『玄野 黎明』) ダハーカ->@――公式の見解は、いつもと同じ=A長時間のプレイによる疲労。(実際に、プレイ時間はかなりのものだったらしいが)ソレがより、BBSの火に油を注ぐ) ダハーカ->@――そして。そのニュースが流れ始める半日前から、最もそういうことに、真っ先に、飛びつきそうな男は姿どころか音信さえぱたりと途絶えている…ダハーカ…否が応でも、皆にはイヤな予感が脳裏に浮かぶ) ダハーカ->@――そんな、午後だった) レイン->………まったく、The Worldの新聞には事件と商品とイベントの情報しか載らんのか(新聞を読みつつ) デッド->ちわー。入るぞー(「レイン・ウォール」の扉を開け、入室。頭の上に黒猫乗せたなんとも平和な感じである) 覚羅->こんにちは。(レインが持ってる新聞を見て顔を曇らせる)…また、意識不明者が出たらしいですね 明月->こんにちはー(@home内の踊り場を行ったり来たりしている) デッド->あー、BBSでもかなーり騒がれてるもんな。はっきり言ってレスの間隔がすさまじくて見る気にならんかったけど レイン->皆いらっしゃい……。ああ、もはや見慣れたが、気分のいいものではないな レイン->……しかし、一番飛びつきそうな奴が来てないとは。珍しいこともあるものだ、何処かに出ているのか 明月->ダハーカって奴だね 覚羅->また追いかけられているのでしょうか? デッド->どうなんだろーねー… レイン->ログインは……していないか、メールも着ていない。明日は雨か 明月->まさか…いや、そんなことは…(←最悪な事態を予想してしまった人) デッド->まぐろは雨とか察知できねぇからなぁ…(猫を頭の上から下ろして 覚羅->どうしました?>明月 レイン->リース>むしろレインは自分で振らせられるんじゃ デッド->む、洗濯物の大敵めっ! 明月->いや、新聞に載ってた意識不明者ってダハーカのことじゃ…なんて レイン->………。まぁ、奴にだって偶にはログインしない日もあるだろう。大学生だと言っていたしな、レポートでも重なったか レイン->1人暮らしの大学生で、たまたまログインしていない人間などいくらでも居るだろう。……そう思いたいがな 明月->気のせいだ、絶対。(そう言い聞かせるが、落ち着きのない態度がそれを余計不安にさせる) 覚羅->ダハーカさんがそう簡単にやられるとは思えませんしね。レベルも高いですし。 明月->うん、アタシもそう思う。 レイン->そう簡単にやられるとすれば……グレイ・フォックスだけだろう。原因として考えられるならアレしかないが、現に大丈夫だったしな…ふむ 明月->うん デッド->ま、そう深刻に考えない考えない(手をぷらぷらと振って 覚羅->(名前が他人とは思えない…) デッド->真黒>にゃー(同意するように鳴く) 明月->そうなんだけど… レイン->@(そこに、コンコン――と、ドアをノックする音が響く) 覚羅->噂をすれば…でしょうか 明月->ん、誰だろう? 明月->ってことは、ダハーカ? デッド->客か。てか奴はノックするか? レイン->ん? 多分、管理者だろう。メールが着ているからな、近々チートキャラについて伺いたいとな デッド->うげっ。管理者かよっ!(真黒抱えながら 明月->何だ、管理者さんか(ガッカリしたように肩を落とす/ぇ) 覚羅->昔から管理者と縁がありますね〜(苦笑 レイン->話は外でする、聞きたい奴は付いて来るといい レイン->まぁ登録情報は変わってないしな、一度目がつけられたものは中々放してもらえんさ 明月->ここでも堂々とはしてもらえないのね デッド->うー…オレはいいや。ここで待ってる〜… レイン->(ガチャリと扉を潜っていき) 覚羅->私は聞いて置きます。口は挟みませんから。 レイン->@(@HOMEの扉の前に待っていたのは………オヤジだった。無精髭完全装備、髪型は適当、身体だけキッチリとした鎧に覆われているが顔が浮いているような有様である) レイン->@(特殊なデザインをした槍を背中に持っているが、今回は特にそれが管理者の証でもないだろう。R:2に移行して以降、管理者は完全にPCに溶け込んで影に徹している) レイン->アラート>よぅ、初めまして。俺が先日メールしたアラートって者だ。ま、取りあえず宜しくと言っておこうか レイン->レインだ。………しかし、随分と管理者もラフになったんだな 覚羅->…(お辞儀だけ返す) レイン->アラート>デザインは基本的に自由なんでね。ま、ここじゃ邪魔になる、裏手に行こうか(親指で武器屋の先の階段を指差し、身を翻す) レイン->(無言で後を追う) 覚羅->(同じく後を追う) レイン->@(そこは家と家との境、少し運河に出っ張った場所にあるちょっとしたスペース。そんな場所にPCたちの影が差す) レイン->アラート>さて……、特に長く拘束するつもりはない。手短に質問するから手短に答えてくれ、ただし、正確にな(川辺の柵に両肘をかけつつ) レイン->見返りは? レイン->アラート>その情報を基にして同じチートを不可能にする。なんだ、GPでも欲しいならやるぞ? レイン->要らん、……こっちも質問させてもらう レイン->アラート>OK、大人の事情に引っかからなければ答えよう。ああ、だがこっちからだ。―――最初に、グレイ・フォックスだったか。そいつは何処で見た? 覚羅->(邪魔にならない様、隅っこで座っている) レイン->【Δ発狂せし 狭間たる 復讐者】だ。発狂とか復讐とか名前のつく場所に現れるらしい。 レイン->アラート>なるほど、な。確かにその前に現れたのも【Δ発狂せし 心眼の 復讐鬼】だった。趣味の悪い奴だな……ま、若ぇのに多い傾向だ。 レイン->アラート>さて次は。―――どんな事をしていたか。遭った時の状況を教えてくれ レイン->……(少し考え)……普通にコツコツとやってきて、ありえない速さで殺された。 レイン->戦闘時の動きの一つ一つがディスプレイに表示されてるのか分からんほど速かった、斬撃はもっと速い。そのまま一刀で鎧ごと斬られた レイン->アラート>見えない? ……なーるほど、確かにチートだ。PCの限界値を超えてやがる 覚羅->(そんな事があったんですね…) レイン->ああ、それとなにかをボソボソと喋ってたぞ。『三千世界は、黒きイナゴに食い尽くされる。我、其を理解するが故に――』だったか。……わけの分からんことを言っていた レイン->アラート>……ゲッ、俺古文嫌いなんだよ。(でもメモはしているらしい) レイン->アラート>OK、これだけでいい レイン->アラート>(パッと両腕を柵から放して)……んで、何か聞くか? レイン->聞く。……CC社はそいつと接触したことがあるのか、それと排除できるそれと可能性はあるのか、だ レイン->アラート>俺の部下が一匹斬られてる。んで、可能性はまだ不明等だが高いとは言っておこう。 それだけエリアを絞れれば見つけるのは容易いからな、TDナンバーで検索を掛ければ引っかかる レイン->アラート>……PCならな。それと、CC社は現在前作以上のバグ・チートに対する対抗策を講じている。修正できないものはない 覚羅->(随分と自信があるのですね) レイン->アラート>……だとさ。 ああー、もう時間だ、会議に顔出さねぇとうるせぇからな。もう質問はいいか? レイン->最後に。………碧衣の騎士団はどうした? レイン->アラート>解体だ。(両手を挙げてお手上げのポーズを取り) それじゃぁな、また機会があったら会おうや(その場で消えていく) レイン->……解体、か。(消えるアラートには目もくれずに、引き返していく) レイン->(そして@HOMEの前に来ると、神妙な面持ちのまま扉を潜った) 覚羅->ただいま戻りました デッド->ん、おかえり〜(マフラーを掴んで真黒の目の前でひらひらさせてる。真黒もかなりじゃれついている) 明月->(めその頭をなでなでしている)あ、おかえり レイン->ただいま……。まぁ、特にめぼしい情報は無かった 明月->そっか…(ますます暗い表情になっていく) レイン->管理者もアレを追ってるということは明確に分かったけどな。果たしてどこまで通じることやら 覚羅->自信だけはあるようでしたけど デッド->さあな〜。こっちまで被害及ばなければ良いんだけどね。オレは 覚羅->意識不明者が出ている時点で対処しきれないのが見え見えなんですけどね。 レイン->触らぬ神に祟りは無い、こっちから手を出さなければ安穏としていられるだろうさ レイン->……もっとも、いつも手を出さざるをえないことになるわけだが 明月->まあ、そうなんだけど… レイン->リース>んー……ダハーカはまだログインしてないみたいだね 覚羅->出現するエリアが分かっていますから、前よりは遭遇しにくいのでは? デッド->オレとしては極力こういうのには関わりたくないトコだけど…意識するしかなぁ レイン->リース>まぁ考え込んでてもしょうがないよ、今の所答えを出せるほどの素材も無いわけだし。気分転換にでも行こぅっ! ダハーカ->@ポーンッ 唐突と言えば、唐突な。しかし、何処か狙ったようなタイミングで、音を立てて、ショートメールがレインへと届いた) 明月->う、うん レイン->まった、中止だ(ぁ) レイン->@(メールを開き) ダハーカ->@ソレは、あの黒い野次馬・ダハーカからの手紙なのだが……) 明月->(何暗い顔してるんだろう、アタシ…/自分の顔をパンパン叩く)) ダハーカ->@――『至急、Δ 疾駆する 喪われた 一角獣 へ来られたし』――) デッド->レイン、呼び出しか何か?(めそにじゃれ付こうとする真黒を抱きかかえながら) レイン->ダハーカからメールだ、『Δ 疾駆する 喪われた 一角獣』に来られたし、だそうだ ダハーカ->@メール自体は、普通なのだが……おかしい……。彼は未だ、ログインしてはいない。ログインされていると、表示されてはいない) 明月->ふーん 明月->って、ダハーカから? ダハーカ->@インしてすぐにショートメールを送って、アウトした形跡も無いしする意味も無い) レイン->メールだけ文面が古くさいな。(ぁ) ログオンもしてないのにThe World専用メールを使うとは……何をやってるんだあいつは 明月->え…? どういうこと? デッド->さぁ。行ってみたらいいんじゃね? 覚羅->とりあえず行って見ましょう。 明月->そうだね、真相を掴むまでは!って奴だね。 レイン->さて、手を出さざるをえない、か。……行こう 明月->うん レイン->リース>ん――…(めそをジッと見てる) 覚羅->ん? レイン->リース>めそってさ、持ち出せないのかな? 明月->確かに、一人(?)で留守番ってのも寂しいかも… デッド->管理人持ち出していいのかよ… 覚羅->本人(?)に聞いてみたらどうです? レイン->めそ☆グランティ>そ、そうめそ、ここの蒸気機器の管理は全て我輩がしてるんだめそ! 覚羅->動揺してますね(笑 明月->わかりやすい性格だね(苦笑 デッド->まぐろもそのキノコブタ(めそのこと/酷い)が気に入ってるみたいだから、連れてってもいいかも… レイン->めそ☆グランティ>えっと、えと。それに不審者が入らないように見張りをしたり、偶にお掃除をしたり………と、とにかくか弱いグランティを危ないところにつれてくなめそ!? 明月->こんなこと言ってるけど?>リース レイン->リース>そうだねぇ……、グランティは優れた種族じゃなかったっけ? 覚羅->リースさんなら逆に連れて行きたくなる台詞ですね デッド->真黒>にゃあ♪(期待のまなざしをめそに向けてる) レイン->めそ☆グランティ>めそっ!? め、めそ……(汗) い、いや、確かに卑徒と呼ばれた人族よりも高等な生き物、めそ、が……。め、めっ、めそ、持病の腰痛がめそっ(ぁ デッド->お前の腰ってどこだよ… 明月->どう突っ込めばいいんだか…(汗 レイン->めそ☆グランティ>この辺めそ(腰だか茎だか分からない中間をぺしぺし叩きつつ) デッド->んじゃ、うちの子にマッサージでも…(マテ 明月->とりあえず、連れて行くのは無理っぽい感じかな 覚羅->グランティに持病があることが驚きですね レイン->リース>んー、さっきからデータソース覗いてるんだけどね、取り出したら@HOMEの情報がバグっちゃうみたいだから無理かな レイン->めそ☆グランティ>ほ……めそ 覚羅->無限○のようですね(ぼそっと デッド->真黒>にゃー…(明らかに落胆の表情) レイン->リース>フフ、今の所は。ね……(カチャリ……と扉を潜り) レイン->めそ☆グランティ>め、めそっ!?(ビクッ) デッド->相当食いた…遊びたかったのか、まぐろ…(ぁ 覚羅->(ああ、何かをする気がひしひしと伝わってきます) レイン->壊すなよ、頼むから…… 明月->え…? いや、本人(?)嫌がってるわけだし レイン->めそ☆グランティ>マスター……、明月もいい人めそ! レイン->いや、@HOMEが壊れては色々と面倒だ。(ガチャ、バタン) 明月->ありがとう、めそちゃん 覚羅->でも誰一人リースを止める事は出来ないのです>めそちゃん レイン->めそ☆グランティ>………めそめそ、いってらっしゃいめそ 明月->んじゃ、いつも通り留守番お願いね。>めそちゃん レイン->めそ☆グランティ>今更ながら思うめそ。我輩、とんでもないところに来てしまっためそね…… レイン->めそ☆グランティ>了解めそ、ちゃんとお留守番してるから安心して行ってくるめそー 明月->思ったときが遅いのだよ(ぇぇ デッド->いってきまーす。めそ、今度はうちの子の世話頼むわ(すたすたと出て行く) 覚羅->行ってきますね。 明月->アタシも今も後悔しているんだから レイン->めそ☆グランティ>え゛っ………めそ(反射でまぐろ見つつ) デッド->真黒>(キラン、と目が光ったような気がした…) 明月->それじゃ、いってきまーすね。めそちゃん レイン->めそ☆グランティ>…………めそめそ、めそめそめそ…(隅っこでドヨ〜ン) 明月->(可哀想に、めそちゃん…) レイン->もはや希望はあるまい……(カオスゲートまで歩いて行き) レイン->【Δ疾駆する 喪われた 一角獣】だったか……、転送するぞ 覚羅->はい。 デッド->ういー。行こうぜー レイン->(入力し、黄金の輪が皆を包んでは消していく……) ダハーカ->@(―― Δ 疾駆する 失われた 一角獣 ――) ダハーカ->@ミッションは、ボスを討伐せよ。紋章砲が遥か彼方の朧に鎮座する、黄昏の草原) ダハーカ->@規則性の無さそうな容の浮き島が、規則正しく橋と橋で繋がれているエリアだ。普段は、PCやPK、モンスターが跋扈する普通のエリア……) ダハーカ->@……其処に、皆は転送されてきて。あまり普通では見れない光景が、所々に点在していた) ダハーカ->@……モンスターの居た場所には、一つずつ、ソレも違う容の大鎌。鎖鎌。風神鎌。などなどが、不気味に、地面へ突き立てられている) ダハーカ->@……時々、モンスターの居なさそうな場所にも突き立っているが、ソレは恐らくPCやPKが居た場所なのだろう) ダハーカ->@……そんな、鎌、鎌、鎌。いつぞやに見た剣の平原に似たモノが、皆の前に、提示された デッド->うっわー…何かすげぇ不気味〜…なんか出そう(あたりをきょろきょろと見まわして) レイン->……いつから、The Worldは格闘アクション物になったのやら(その光景を見渡し) レイン->リース>あ、あの鎌値が張りそう。抜けるかな 覚羅->元からってワケないです、よね? 明月->何だよ、この薄気味悪いフィールドは…(辺りを見回して寒気を感じている) ダハーカ->@……風が、吹いた。ソレ≠ヘ……冷たい=c…。冷たい風が、皆を通り過ぎていく) レイン->最初からあるのだとしたら、あんな仕様は無いはずだ。……後から武器データを散々撒き散らせたのなら別だが 覚羅->……あ、ダハーカさんはどこに? 明月->そうだ、あの鎌持ってた兄ちゃん探さないと デッド->まさか、人を呼び出しといて本人は居ないなんてことは無いだろー… ダハーカ->@(姿は、すぐに見つかる。その、プラットホームがある一つ目の島にある、丘。その丘の祭壇にある宝箱に座っている後姿。髪も背中も黒く、肌まで浅黒いその姿は、間違いなく、彼だ) レイン->冷たい……か……。ん、あそこにいるぞ ダハーカ->……。(気付いてないのか、皆に背を向けたまま、紋章砲を眺めている) デッド->あ、ホントだ。全身黒ずくめが見えるー(丘の上指差し レイン->リース>おーい、こんな所に呼び出しちゃってー。なにか有ったのー?(呼びかけながら歩いていく 明月->おーい(ダハーカに手を振りながら歩いていく) ダハーカ->……ン?(静かなエリアに、声は良く響く。ふと、振り返れば、その目にはクマがある。わざわざペイント……したようには、見えない) 覚羅->一体何があったんですかー? デッド->うわ、PCなのにすんげぇ疲れた顔…っ。あんなモーション出来たっけ ダハーカ->(宝箱を踏みつけながら、身を乗り出し)あー? 何でオマエ等、此処に居るんだー?(届くように、どこか疲れた声を上げた) レイン->自分で呼んだんだろう。……早々にボケてくれるな 明月->うわ!(目の下のクマにびっくりしている)そっちこそ、わざわざ呼び出しておいてからに ダハーカ->オレが、えっっっらい苦労してプロテクト掛けてあるんだが……あァ? 誰が呼んだって? 覚羅->貴方が 明月->アンタだよ 覚羅->レインさんにメールを送ったんでしょう? デッド->(うんうんと頷く。真黒も一緒に。) ダハーカ->(怪訝そうな顔を更にしかめ)呼んでねェッて。送ってもいねェ。 明月->え…? レイン->……ふむ、文面が違ったのはそのせいか 明月->じゃ、じゃあ…誰が送ったっていうのよ、そのメール。 ダハーカ->……?(はて、と首を傾げ……) ダハーカ->……や、いいから帰れオマエ等。此処危ねェから。 レイン->帰れれば、いいんだがな レイン->先ほど感じた冷たい風……、嫌な予感をさせるには十分だ ダハーカ->……風? 感じるのか? レイン->少しだがな デッド->そういや、さっきあったな。外からの風かと思ってたけど… レイン->リース>まープラットホームに行って見れば分かるでしょ 明月->アタシも感じた。でも、そんなに気にはならなかったけど ダハーカ->……(辺りを見回し)……あ、オレ、出られねェから。行っていいぞ。 覚羅->どうしてですか? レイン->リース>(すったった、と走り寄ってゲートアウトしようとする) 明月->出られないって…いや、出られるでしょう 覚羅->PCに不具合でも…? ダハーカ->言っても信じねえって。(大きく肩竦め、首を振る) ダハーカ->(そして……砕!! 宝箱を、踏み潰した)普通に出来ねぇことが出来るかわりに、普通に出来ることが出来なくなった。 明月->え…? 明月->まさかログアウト出来ないとか言うんじゃないでしょうね(冗談だとでも言うように) ダハーカ->ハッハッハッハ。おかげて、もー大パニック。(手を広げて、疲れた笑い声をあげる) ダハーカ->ちょっと意識が飛んでたら、風景こんなんになっちまってるしよ。もー何がなんだか。 レイン->パニックと言うよりは、諦めてるようにも見えるがな デッド->……うっわー。久々に見たよ。取り込まれ状態ってやつ(頭を掻いて) 明月->…………マジデスカ、ソレ………… ダハーカ->何やっても出られねェんだもん、そりゃちょっと諦め……。…何だって? 取り込み? 覚羅->この世界でも起こるのですね… デッド->いやー、もう無いもんだと思ってたけどなー… ダハーカ->……や、オレにもよーく説明してくれると助かるんだがー…? ダハーカ->とりあえず解ってるのは、アンタ等も普通じゃないが、オレァもっと普通じゃねぇってコトなんだよな。 デッド->んー、つまり、お前の精神はこのゲーム内に閉じ込められてる…このゲームに取り込まれてるってことかね? レイン->簡単に言えば、意識がリアルから【ゲームの中】に移った、と言うことだな。プラットホームまで使えないのは初めてのケースだが ダハーカ->……精神、ねェ……や、確かにディスプレイとか、コントローラーの感触無いけどさ 明月->………結果的には、そんなことだろうね>普通じゃない レイン->ああ……そうだ、ダハーカ。リアルの名前は何と言う? レイン->黎明、ではなかったか? 覚羅->ということは、岐阜で倒れた男性がダハーカさん…? ダハーカ->…あー、リアル? えっと、玄野 黎明 っつーんだが? デッド->あーあ。入院患者決定だな。 明月->………… ダハーカ->何、倒れてるわけ? で、岐阜ってどこ? 明月->えーと……少し落ち着いてから聞いたほうがいいのかも ダハーカ->???(はて、と首傾げたまま……) ダハーカ->……まず、どうしてオレァ、こんなことになってるのか、知りたいな。 デッド->滋賀県在住の意識不明者かー…いやはや、ホントにこれは久しぶりだわー…(ぶつぶつ 明月->詳しいことはレインが知ってるんで、後は宜しく(ぁ 覚羅->(県名間違えた…orz) ダハーカ->(腕を組んだまま、未だ首を傾げてる) ダハーカ->……なあ、その、オレってさ。オマエ等とどれくらい連絡取ってないんだ?  明月->うーん ダハーカ->此処に居ると、時間感覚全く無ェのよ。誰か来るたびに、意識飛ぶし、時間も聞けねェ レイン->詳しくと言われてもな……。こっちでの症状は未体験だ、詳しくはなんとも言えん。 レイン->そうだな、だいたい一週間くらいか ダハーカ->一週間ンンンンンンン!!? レイン->なんだ、3時間くらいだとでも思ったか 明月->そ、そうなんだ…ごめん>レイン ダハーカ->て、てっきり、半日ぐらいなのか、と…… ダハーカ->……や、待て。一週間て。(頭抱え) デッド->ほんとにあっちゅーまな一週間だなぁ。びっくりだな? 覚羅->そんなにも違うんですね 明月->だから、落ち着いてから話したほうがいいと言ったんだけどね ダハーカ->…………うわぁ……レポートがァァァァァァ!!!?(ほえるダハーカ デッド->そっちかよっ!! 明月->おいw レイン->わかる、それは分かるぞ……(ぁ ダハーカ->うわっうわっうわぁぁぁぁぁ、もういい、このままでいいッ、もう戻りたくない!! 目が覚めたらレポートの山なんていやぁぁああぁぁ!!!!? 覚羅->そういえばボブ顔になるくらい書いてましたもんね 明月->その分、学校休めるんだからいいじゃない(マテ デッド->大学生って大変なのな… ダハーカ->ふざんけんな、補修の嵐だこのぼけぇぇぇぇぇ!!?(明月に中指立てた!) レイン->リース>一週間出てないと結構溜まるよねー。提出期限は2週間くらいなのが普通だから、どんどんと山のように ダハーカ->いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!?(がーーーーーん!! デッド->真黒>ふにゃー…(あきれるようにため息) レイン->これだけ元気なら戻れるような気もするがな(苦笑 明月->とにかく女性に向けて、中指立てるなよ ダハーカ->うるせぇぇぇぇぇ、デリカシー無い女は女と認めん!! 覚羅->今頃リアルでは心拍数や血圧が急上昇して大騒ぎになっているかもしれません レイン->リース>あー……、ありえる 明月->(精神的にショックを与えている) ダハーカ->くそ、くそ、どうなってやがる……こうなる前、こうなる前……戻りたくもねえが、いつまでも寝てるとさらにレポートの山が…… デッド->とにかくレポートか ダハーカ->そういや、此処以外の記憶って、そういやあのチートやロウと…(ぴたっ、と、止まり…) レイン->リース>このまま行くと次は出席日数だよね 明月->アタシって、そんなにデリカシーない? ダハーカ->……あの……ヤロウに、斬られて、から………?(頭抑えたまま……) 明月->どうしたの? ダハーカ->…あ、やべぇ、なんかコレ考えると、意識が、薄れ…る……(頭痛を堪えるように、目を瞑っている…) レイン->デリカシーか……、周りに有る奴の方が圧倒的に少ないな…… レイン->ふむ、やはり奴が原因と考えるのが妥当か ダハーカ->……あ、あー?(ザ、ザザ、ザザザザザザザーーーーーーーー 走る、ノイズ) 明月->あの仮面PKか レイン->リース>えっと、ダハーカ、レポート(←ほかの事を考えさせて意識を保たせようとしてる) 覚羅->レポートレポート 覚羅->レポートの山 ダハーカ->……ナ、ン…レポ……山…?(腕に、身体に、脚に、ノイズを現すような歪みが……) 明月->補習の山 ダハーカ->(ざざざざざざざざざざざーーーーーーー。走る、走る。ノイズが覆うように、走っていく) レイン->リース>出席日数ー、補習ーー、もう一年もう一年もう一年〜〜 デッド->これってリアルで言う記憶喪失の類なのかな…思い出そうとすると頭痛がってやつ…うわっ!ノイズひどっ! レイン->………。(後ろを向いてちょっと落ち込んでる人) 明月->って、段々やばくなってきてるしっ!! デッド->レインがダメージ受けてどうするっ! ダハーカ->ア……グ、ァ゛…………(顔を、抑え…さらに、よろけた脚で、後ろへと下がり…) 明月->ダハーカ!!(近寄ろうとする) ダハーカ->(@空気が、より、冷たくなる。空間さえ、冷たさを増す。そして、ダハーカの身体を覆う、鎧のようなもの…) 覚羅->っ、冷気が…っ レイン->(明月を手で制し)……近付くな ダハーカ->ア゛、ア゛、アァァアア゛ア゛゛ああぁぁぁぁぁ!!!!!(腕を、交差させた瞬間。身体が、蒼い、青い光に包まれ……さらに、ノイズはひどくなり…) 明月->っ!?(手で止められ、ピタッと止まる) デッド->わー、なーんかびみょーにヤバ気な感じが…っ レイン->この冷気、異常だ……(そしてもう片方の手で新たな剣を握る) ダハーカ->@轟ッ!! 瞬間、そのノイズも、彼を構成していた黒ははじけ飛び。彼が、居た位置には…ボディスーツのような鎧と、蒼い一つ目の、PC……) ダハーカ->FOX->……(交差させていた腕を、まるで精度を確かめるように一振り…) レイン->倒したPCを汚染し、自らの仲間に取り込むか……(ジリ……と後退し) デッド->わわわっ!なんじゃこの状況っ!(背中から剣を抜くように銃剣を取り出し、構える) 覚羅->逃げましょう! ダハーカ->FOX->……(振ったのち、鋼が軋むような音を上げて、拳を握り締め……) ダハーカ->FOX->(逃げる。その単語と同時に、違う方向を向いていた目が、線を引くような速度で皆へと向けられた) 明月->(まだLvの低い拳術士の武器を手に取る) レイン->リース>んー……プラットホームまで逃がしてくれるかな 明月->(しかし、その手は僅かに震えている) デッド->戦っても勝ち目無いような気もしないでもない! ダハーカ->FOX->(右肩へと、手をやり……チュイィィィィィン!! 音を上げて取り出すのは、先の戦いでも見た、日本刀。黄昏の光を反射し、さらに美しさを魅せる) 明月->アタシ、ダハーカを助けたい レイン->若干だろうと取り込まれているのなら、先日のようにはいかん。(目でプラットホームの場所を確認し、一歩前へと踏み込む) 覚羅->レベル90以上のダハーカさんですら勝てなかった相手に、どう勝つって言うんです!? ダハーカ->FOX->(独特の、鋼が空気を切る音を連続させながら。ゆったりと、剣を一回転、2回転、三回転……) 明月->っ…! でも、このまま逃げるなんて ダハーカ->FOX->四回転、五回転六回転。剣速は、さらに増していく) デッド->明月っ!お前自分の実力分かってていってんのか?! ダハーカ->FOX->七回転からさらに加速し、八九十……。……もう、数えられない。速度は既に、刀身が霞みかかる域に達している) 明月->っ!? レイン->リース>とりあえず、エリアワードは管理者に送っておいたけどね。さーて無事に届いたのやら デッド->何にも考えずに下手に突っ込んでってお前まであーなったらどうすんだよ! ダハーカ->FOX->その、霞すら、振り払うように、一閃。逆手に持った刃が、空気と祭壇を切り裂き。その手足は、突撃のために撓められ……) レイン->リース>あ、私も18レベルだから戦力は期待しないでね(何の変哲も無い杖を構え) 明月->アタシ…私…(泣きそうな顔になる) ダハーカ->FOX->(鈍!!! 凄まじく、重い一歩と共に。人間の動体視力では、とても捉えきれない加速に入ろうと……) 覚羅->私は7です… 明月->わかった…逃げよう。 デッド->オレはたったの23ですっ!多分即死ですっ! ダハーカ->FOX->……した、ところで。まるで固定されたかのように、腕が止まった) 覚羅->止まった…いや、止められた? レイン->(突撃の軌道に合わせて剣を振ろうとしていたが、こちらもピタリと止める)………不具合でもあったか 明月->私もやっと10になったばかり… ダハーカ->FOX->……。(止まっている……) ダハーカ->FOX->(びしぃっ! 顔に、皹が入った) デッド->意外と回線不調だったりして…あはは、まさかねぇ レイン->俺が殿を防ぐ、今の内にプラットホームに逃げるぞ! 覚羅->分かりました。 ダハーカ->FOX->(ソレを境に、さらにびしびしと皹が入っていき……) デッド->りょうかーい!(びしっと敬礼して 明月->わかった! レイン->リース>ほいさっ(皆と一緒にプラットホームへと走っていく) ダハーカ->FOX->……ぐ…ぅ、く、そ、さっ、き、か、ら……(声が、違う。老人のような声では無く、ダハーカの……) 明月->(ダハーカの声にピタッとその足が止まる) レイン->………。(後退しつつ、目線だけ貼り付けたように見ている】 ダハーカ->FOX->さ、っき、か、ら……(身体は既に、皹が無いところは無いという有様で……) レイン->リース>(すぅ……と、息を吸い) レイン->リース>れぽーーとぉぉーーーーっ!(ぁ 明月->ダハーカ! 戻って来ーーーーい!  覚羅->補修ぅぅぅ〜!! ダハーカ->五・月・蝿・ェェェええエェェェェェェェェェェエエ!!!!(破!!! 硝子が、砕けるような音と共に。刃はそのまま、蒼い鎧だけが砕け散る) レイン->精神的に往復ビンタで意識を覚醒されるような、そんな感じだな…… 明月->やった! ダハーカ->(ばらばらと、破片が身体から剥がれ落ちていく)…フーっ…フーっ…… レイン->リース>効くね、この単語。朝レイン起こす時にも使おうかな レイン->絶対に、止めてくれ 明月->リース、それは止めてあげて レイン->リース>ちぇー。……ダハーカ、身体は大丈夫? ダハーカ->………………………ッ(刀を地面に突き刺し、身体を支えている) ダハーカ->体力、空…… レイン->リース>んー、はい。とりあえず治療の水 ダハーカ->……悪い、効かねェんだ、ソレ。 覚羅->意識はあります? 明月->変な紅茶でもダメ? ダハーカ->目が覚めたら、きまって体力空だったから……色々、試してみたんだが……何も、効果、ねェんだわ レイン->リース>それじゃ休憩するしかないね。んー、このエリアから出れればなぁ、めそちゃんに介抱させるのに 明月->とにかく、町に戻ったほうが…って、戻れないんだったね。 ダハーカ->っかー……まさか変身してたとは……(ずるずると体が下がって、膝突き…) ダハーカ->ンむ、コレで意識があったら最強なんだが……(祭壇の割れ目見て、悔しそうに唸る) ダハーカ->惜しいな畜生。あァでもこの刀は貰っちまおう、名刀だ。 明月->…………(大丈夫だったと解った途端、言葉がつまり、今にも泣きそうな顔になる) レイン->リース>いや、意識があってもあのデザインはどーかと思うよ。(ぁ ダハーカ->あのデザイン、個人的には気に入ってるんだが…… 覚羅->私はダメですね。 ダハーカ->それに、レイヴンとかいうギルドのマスターより、ずっとマシだ。アレばっかりはもうアウトだ レイン->リース>だって一つ目だしー、ロボット物はそもそも好きではないんだよね 明月->(自分が何も出来なかったことによる悔しさ、今までにあった自分のキャラが一気に崩れていく不安…そう言ったものが涙となってあふれ出ている) レイン->リース>ほにゃ? あの獣人はごっついけど、肉球はラブリーだと思うよ(ぉ ダハーカ->……。おいおいおいおい、どーしたよ明月ー ダハーカ->そりゃケストレルだろ、リース嬢…… 明月->ごめん…ごめん…何も、出来、なくて… 覚羅->え、レイヴンって妖扇士ですよ 覚羅->ギルドマスターは ダハーカ->何を今更。オレだって勝てねぇんだ、オマエ等が勝てる道理が無ェだろーに。(両手を後ろに支え、へばったポーズ) レイン->リース>へ? レイヴンのギルドマスターは直毘だよ? ダハーカ->直……? 明月->でも、私…悔しくて… レイン->リース>なおびって読む ダハーカ->なおび、ねぇ…。…あー、どーでもいいがその女黙らせろ。どーしょーもねぇことぐだぐだと… レイン->救えないものは世の中にはいくらでもある、それを目の前で失うのは悔しいことだろうが。それが嫌だからこそ努力するのものだろう 明月->今までの自分が、一気に壊れそうで… 覚羅->直毘って別のギルドマスターじゃ? 覚羅->まあ、今はどうでもいいことですけど ダハーカ->(肩竦め、はあ、と溜息ついた) レイン->リース>表向きにはTanの責任者をやってるけどね… 明月->こんなこと、今まで、感じた、こと、なかったのに… ダハーカ->……はあ…… 明月->………ゴメン、こんなこと言い出して… レイン->救いたいのは、誰だって同じだ。それは覚えておいてくれ 明月->うん… ダハーカ->泣いてる暇あんなら、努力に切り替えろっての。(余計疲れたように溜息) レイン->さて……、ダハーカがここから出れないのなら、俺たちはそろそろここを出るか 明月->うん… ダハーカ->そーしてくれ、また変身しても困るし。さっきから、頭のなかバチバチするし。 覚羅->そうですね。 レイン->進展が無いままジッとしてるわけにもいかんしな レイン->まぁ、来れるようならそのうち管理者も来るだろう 覚羅->何かが起きないうちに…戻って解決法を考えましょう 明月->アタシも町をうろついて行く、少しでも頭を冷やさなきゃ ダハーカ->変身しちまったら、身の安全保証しねぇからな。今は、たまたま、意識が残ってただけだ レイン->(プラットホームにまで歩いていく) 覚羅->(レインに続く) 明月->(レインに着いていく) レイン->解決か……、また一つ、踏み込まねばな(ゲートアウトを選び。転送する) ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー <感想> レポーートォォォ!! ……言ってて、聞いてて、一番ダメージを受けた人間は間違いなく私でしょうね。 なんて威力だ。 兎も角、笑いに反して状況はかなりシリアスでした。 何度も斬られていると同化してしまう……のでしょうか、まるでピルグリムですね。 解決策が見つからないなら探すしかない、次回は探索偏となるかもしれませんね。