レイン->@(無限の剣の突き刺さる、荒野………。剣だけの、何もない大地に、1人1人が 佇むようにして立っている) レイン->@(嫌が応にも、その場所の赤き陽は、独りを思わせた) レイン->………結局、お前には勝った事がなかったな レイン->今回は、勝つぞ。(ただ、それだけを言い。静かに………ラルの切っ先を月光に向 けた) レイン->リース>ま、色々あったけどね………。これからも、色々あって欲しいわけだよ、 楽しいからね。その為にも、居なくなってもらっちゃ困る レイン->リース>この我侭、絶対に通すからね レイン->ラル>ハッ、もう蹴らねぇっって約束するなら、許してやらなくもないぜ? もう ……いいから、戻って来いよ リクリム->釣った魚に餌をやらないのは最低だって、聞いたことあるんだよね リクリム->だから、このままほったらかしにするつもりなら…私許さないよ リクリム->だから維持でも連れ戻す。迷惑かけた人、お世話になった人に謝りに行かせるん だから! リクリム->ケシス>私は……この事件でたくさんの事を知りました。良い事も悪い事も リクリム->ケシス>それを知ったことのおかげに月光さんも入ってますから。感謝する意味 で、戦いたいです リクリム->ケシス>だから……負けません。蝉時雨も…私を待ってますから グレイ->本当に色々あったね。精神的にも肉体的にも勝てる要素は何一つないけど…でも、 僕は決着をつけたいから グレイ->ケジメをつけないと前に進めないから。だから、戦う。 グレイ->全てを終わらせる為に。そして始める為に! 月光->@(その、声は。その、想いは。確かに、聞こえただろう。その耳朶に、確かに、響 いただろう。しかし…未だ、届かない…。…ソレは、引き抜いた歪剣を皆へと向けるのだ から…。未だ、届けない。) 月光->@(撫で斬る。断ち切る。裂き斬る。どれにも属さない…その太さ。歪な刃紋。正に、 殺ぎ斬る、を主としたような剣…ソレを一振り。そして、一歩、踏出す…) レイン->リース>ま、気休めだけどね……(レイン、ラル、自分、グレイ、リクリム、ケシ スに。『アプコーブ、アプボーブ、リグセイム…』などの能力上昇スキルを掛ける』) レイン->リース>取りあえず、ぶっ飛ばーす! 何かを何とかするのは、その後でだよ レイン->分かっている……(同じく、一歩踏み出す。しかし、肩の高さに構えたラルの切っ 先は微動だにしない) 月光->(左眼が、殺意に光り。右目が、より暗い光を灯す…。…二歩。三歩。四歩。まるで、 散歩に出かけるような、そんな緩さで。歩む。) リクリム->ひとまずぶちのめす。とにかくぶちのめす。常套手段だよねぇ(斧を思いっきり 振り上げた後肩に担ぐ) 月光->(五歩、六歩、七歩……。…剣が、ゆっくり持ち上がり…) レイン->リース>そそ、動物的摂理って奴だよ リクリム->ケシス>(死生刀は既に終解の状態となっている) グレイ->(死生刀を光の粒子に変え) レイン->ふっ、(構えを取りつつ、歩む、それを走るに変える………ッダッッダッッッダ!!  素早いとは言い難いが、その一歩の大きい走りで、月光との距離を詰めていく) 月光->(八歩、九歩、十歩…ッ。…ドンッ! レインに呼応するかのように。右足が、地面 を踏み潰し。蹴り。奔る…!) レイン->――――(それを、急に月光の10歩手前で止める。歩みを凍らせ、足を前後に開 いた状態で、無理やり停止する。しかし止まるばかりではなく、ズリと、摺り足で動く) リクリム->(レインの後に続くように走り出し、後ろに回り込むようなルートを取る) 月光->(走る。奔る。疾る。右斜め下に構えられた剣はそのまま、レインが急停止したコト も意に介さず。) 月光->(@――無防備とも言える速度で、間合いに、入る――) レイン->(慎重に、険しいほど眉根を寄せ、この時より全神経を戦闘に費やす――――ザ、 ザッ、踏み込む足はやはり大きく、強い) グレイ->(月光の剣の軌道上に光の壁を展開し) レイン->(小手調べなど無用。分かりきった相手に、全力の一撃を見舞うのみ。―――強烈 に踏み込んだその体重を剣に乗せ、打ち砕くかのような勢いで月光の頭上に振り下ろす) レイン->リース>(杖を構え、いつでもミスをフォローできるよう待機する) 月光->(@風が、千切れる。否、千切れると錯覚するような荒々しい逆袈裟振り…を、しよ うとした瞬間。光の壁に遮られ…) リクリム->(斧を横に回転させ勢いを増しつつ、勢いが最高潮に達したときにあわせて月光 の背中へ横薙ぎに斧を叩き付けた) 月光->(振り下ろされてくる剣を見るや否や。この速度、この間合い、このタイミングで!  飛ぶ! それも、凄まじいまでの横回転により。横薙ぎの斧、唐竹割りの剣を紙一重で避 けるという荒業…!) グレイ->くっ、重い…。 レイン->(スッ、と。退いた、この一番で潔いほど大きく後ろに跳ぶ、まるで謀っていたか のように。3歩近い距離を一足で退き、また、引きがてら腰を振り回すかのように跳ぶ勢 いで剣を横に凪ぐ) リクリム->ケシス>『正確に敵を貫く槍、針に糸を通すように、寸分の狂いも無く、的確に 急所を突く槍。行け!』 リクリム->ケシス>(地中より植物の根が月光へ向かう) 月光->(コートが。長い髪が。斧と剣により千切られながらも…。パン! 横回転の勢いを そのまま。飛んでくるような速度の剣の腹を、叩き…) レイン->(グワンと回転する、その遠心力を持ってして更に一歩も二歩も踏み出し、更にも う一つの回転を加えて打ち出す。横殴りの豪の剣、それは月光の横っ腹を襲う) 月光->!?(見誤った。先の横薙ぎで、体勢を立て直す心算が。もう一回転……) リクリム->くそっ…(強く付いた勢いを殺さぬように回転させ、今度は下からの切り上げを 月光へ送る) レイン->(更に、そこでまた退く。打ち出しては、ゴムでも着けているかのように思い切り 後ろへと下がり………足裏で地面を削り、腰を溜める格好で間合いを取る) レイン->リース>ヒット&アウェイ………なるほど、慎重だね 月光->(ずぐぁ!! という音を立て。脇腹へと、まともに剣が食い込む。同時に、心臓、 鳩尾、下腹に植物槍が突き刺さり…) 月光->(行き成り退かれ、剣が引き抜かれた勢いでバランスを崩し。腕へと斧が差し込まれ る) 月光->(しかし。何れも、食い込みはするが。撃ち抜けず…血も出ていない。右手で、がし っ、と斧の刃を掴み) グレイ->え…? リクリム->ちょ…(振りぬこうと斧を引っ張る) レイン->無駄だ! 力比べはするな!! リクリム->ケシス>急所は貫いたはずなのに…… 月光->(――其の通り。リクリムの力では、たかが刃の一部分に添えられている手に対抗で きず。文字通り、動かない) 月光->(そして、そのまま……) 月光->(怪力。無造作に、ティッシュでも放り投げるかのように。腕を、降り……斧を、リ クリムごと上へと投げ飛ばす!!) グレイ->危ないっ!(リクリムの前方に光の壁を) レイン->月光は、何処までもしぶといからな……油断は負けに変る (そこで弾ける様にし て地面を蹴る、追えぬように、月光へとタックルでもするかのように剣を突き出したまま 固定し、ぶち当たっていく) リクリム->くっ……(一瞬驚いたが空中で急いで体勢を立て直し、光の壁と共に落下する) レイン->(狙うはやはり、今しがた傷つけた左胸……) 月光->(ス…。…突進してくる、レインへと、右掌を向け…) 月光->(……火花が、掌の前で、散り……) リクリム->(ズガン!と地面に当たる音がしたが衝撃は小さかったらしい。怪我もそんなに 深くは無かった) レイン->リース>出番かな、ファライローム!(月光の視界を隠すかのように、渦巻く雷の 竜巻) グレイ->(リクリムに)ファリプス!大丈夫? レイン->…………っ 月光->(ボンッッッ!!! 火炎放射器もかくや。否、雷の竜巻さえ何ぞや。右掌から、風 さえ制す紅蓮の業火が、レインへと奔る!!) リクリム->ダイジョーブ!グレイのおかげでね、ありがとv(軽く礼をした後すぐに走り出 す) レイン->(@レインは目の前には居ない、一瞬の風の内に進路を変えたと、月光の直感はそ の時点で既に気付いている。――――回り込むは、月光から見て160度右、15歩の距 離!) リクリム->ケシス>『貴様を閉じ込めるは溶解の檻、抜け出すことの出来ぬ永遠の地獄……』 月光->(@目の前に、居ない。だからこそ、レインへ奔る=Bその炎は、大地を焦がし大 気を灼き、160度方向を変え、ミサイルの如く追尾…!) グレイ->レインとリースはお互いをフォローし合える。となれば…(リクリムの身を包むよ うに光を展開させ) レイン->リース>後2回避けてっ!(杖を構え、急いで詠唱を始める……) グレイ->皆、月光の攻撃はレインに集中してる。攻撃するなら今だよ! リクリム->ケシス>『檻は全てを溶かせ、投獄者を逃すことは許されぬ…!』(地中から何 か巨大なものが飛び出した) 月光->(どすぅっ!!! 檻が出現する、一角。閉じ込められれば面倒、ならばその前に…。 …その一角に、持っていた歪剣をブチ込み完成を阻む) リクリム->ケシス>(飛び出したものはウツボカズラ、月光を飲み込めるサイズのそれは何 匹も出現した) リクリム->ケシス>『逃すことは……許されない』(更なる言霊により月光を追尾する) レイン->難しい注文を言ってくれる……っ! (ラルを掲げるようにして頭上へと翳し、鉄 靴を溶かすかのような位置で―――――炎をやり過ごす。宙を羽ばたくラル<龍>の足に 捕まり) 月光->(僅かに、苛立ったかのように。巨大ウツボカズラを見渡し…) リクリム->(月光の進路を阻むように立ちふさがり、斧を構える) 月光->(剣は、その手に無い。手元にも、無い…) レイン->(@そこからは、見るに耐えないほどの追いかけっこである。凄まじい速度でラル は飛び、ややもすれば追いつく速度で炎は追う。声も出せない速度においてレインはしが み付くばかり) 月光->(ならば、何か? ならば…。…レインは、炎に追尾させたまま。くるり、と後ろを 向き…) レイン->(@反転し、旋回し、そのたびにバサリ―――バサリッ!!と巨大な羽音が大地に 響く、それは空気の激震である。 軌跡を描きウネリ飛び交う二つの飛行体―――) 月光->(ハンマー? 否。大砲? 否。攻城砲? 否! それさえ上回る、月光の、十八番。 リクリム目掛け。そして、ウツボカズラ目掛け。後ろ廻し蹴り!!) リクリム->うっわ!(斧を盾にするように構え、後ろへ退いた) レイン->リース>…………ラル、全速力で20m間合い開けなさい!(杖をラルの尾の先へ と向け) グレイ->護れ!(月光が狙うであろう箇所…顔面と腹部をガードする) リクリム->ケシス>…っ(ウツボカズラを支える蔓が全て折れ、消失したのを確認し、ウツ ボカズラごと消した) レイン->ラル>こんの、ああ、やってやるぜ…………ッ!!! (全身を折りたたむように、 それを何度も繰り返し、強く強く空を掻き地面にそれを叩きつける……ッ!! 一瞬の超 加速に、レインの片手が足から外れた) 月光->(豪風、一陣! 何者にも当たらず、何者にも当たらないソレはしかし。とんでもな い風圧で、それだけでリクリムを押す…!!) リクリム->うきゃぁぁ!!(風に押されよろけるが倒れないように踏ん張った) レイン->リース>………絶対壁(高速で目の前を飛び去るラル、それに追従する豪風よりも 早くそれは現れた。そう、突如。不可視の巨大な壁が迫り来る灼熱の炎を遮った――!) 月光->(ぐるんっ。 炎が防がれた…それを、暗い右目で確認…) グレイ->小さいガードじゃ防ぎきれないか リクリム->ケシス>(植物だけじゃ限界がある……やっぱり他のものも使わないと…) 月光->(……認識――レイン、解放。厄介……。) レイン->ラル>―――そうれ、丁度いいぜレイン? 突撃だ―――っ!!!!(滑空、その 勢いで更に速度を増し―――いきなり変身を解いてレインの手に収まる、片手、右手の中 に) 月光->(今度は、速足。ザッザッザッ! 行き成り、皆へ背を向け、近場の剣へと歩いてい く) グレイ->(レイン達と離れすぎたか…戻るまで時間を稼がないと)転っ!(味方を覆ってい た結界を月光を包むようにして展開させる) リクリム->(離れていく月光を走って追いかける) レイン->もう少し考えを持って行動しろ………だが、今回はいい案だ(右手に、左手を添え る………ともすれば、服さえも千切れそうなほどの超高速。風圧で目は開かない――) スイ(見)さんが退室しました(2006/04/30 22:08) 月光->(裏拳一撃。硝子を砕くような勢いで、急増の結界を破壊し…) スイ(見)さんが入室しました リクリム->おぉっりゃ!(斧を大上段から振り下ろし、月光の背中に叩きつける) 月光->(ソレは、なんだろうか。埋まっている。大人の…そう、肘から先ほどの長さぐらい の柄だけを残して、全て埋まっている剣へ向かい歩いていく) 月光->(防御もしない。己により、服が破れ、肉が裂かれ、それでも血は出ない。そして、 揺るがない。歩く。歩く。歩く。) グレイ->もっと…もっと強い結界を…っ!(今度は埋まっている剣を包み込む。範囲が狭い 分だけ先程よりも強い) レイン->(打ち込まれる場所は、無論片目の暗き男――――急降下爆撃の如く、月光のすぐ 移動する寸前に居た場所へと、衝突する!) リクリム->ケシス>………(自分のチョーカーと、銀細工の腕輪を見比べた) レイン->@(砂が舞った、地面から吹き上げるように地面をぶち壊し、着地する) リクリム->ひるまない、動揺もしない。結構厄介だよコリャ…(斧を構えなおしつつ) グレイ->う…っ(リグセイムが切れた。ぐんぐんHPが減っていく) 月光->(@衝突……切断。ひゅんひゅんひゆんひゅん…どがっ!! レインの前に落ちるの は…月光の、左腕。あの速度、あの勢いで突撃してくるレインすら僅かに避けただけ…) 月光->(@左腕を差し出したに等しい行為。しかし、それでも血は出ず……だが、流石によ ろめき。剣の柄へと、辿り着き…) レイン->――――っ(足が壊れそうだ、腰が砕けそうだ、慣性の法則で剣が腕を千切らんば かりに引っ張る……全て押さえつける。その瞬間すら邪魔とばか向き直り、立ち上がる) グレイ->(剣を覆う光。断固たる意志がそこにはある) レイン->ハァ―――ハッ、…………ハァ(切っ先は、震えていた、取り込まれた状態でアレ はやり過ぎている………しかし、踏み込む足は止まることを知らない) レイン->(@一歩、一歩と……月光へ歩み寄っていく) リクリム->(月光へ少しずつ近づき、迎撃をする体勢をとった) 月光->(@ずっばぁん!! 右手刀――一点集中の破壊力。ソレは、展開された結界の弱い 部分をぶち抜く。その柄を、しかと握る。その柄は、その手に馴染むように、掴まれる。) グレイ->うあっ!?(弾かれ地面に倒れ付す) リクリム->ケシス>グレイ、大丈夫!? 月光->@(しかしそれにより、右手すらボロボロになり死んでいるというような状態。それ でも、掴み…) グレイ->こんなに簡単に…(痛みより精神的なショックが大きい) レイン->リース>グレイ………、もう少し、もう少しだから。頑張って(そういって、リグ セイムをかけ直す) リクリム->ケシス>………零宴の篭手(誰にも聞かれることの無い様に、ほんの少しだけの 声量で) 月光->@(ずるぅぅぅぅぅぅぅ!!!!! 引き抜かれた――ソレは、巨大すぎた。それは、 大雑把すぎた。其は…二メートルの長。極厚の腹。レイン以上の横幅…) グレイ->う、うん…(完治の水を使用し、もう一度光を呼び込み) レイン->………(剣を、握るまで待っていた。『仕切りなおして、始めるぞ』そう語るかの ように……スッと、正眼にラルを構え。月光の前に立つ) リクリム->………でっか(あっけにとられる事は無いがとりあえず言った) 月光->@(――名を、ドラゴン殺し。全ての神話に登場する、怪物を制するために作られた 怪物剣――) グレイ->(展開できる力は決まっている。最大に力を発揮するにはピンポイントでガードし ないと…) 月光->@(――巨大な鉄塊をそのまま刃に鍛え上げたソレの重量は、300を越す。凡そ人 に降れる重さではなく。凡そ、全ての神話から葬られた剣) レイン->ラル>ヒュー……、めっちゃやな感じがするぜ、あれ レイン->ラル>正面から打ち合ったら痛いぜ、きっと 月光->@(――人の概念。星の記憶。世界の全てより葬られていた剣に、元々特殊能力など 無い。しかし…もし、もしだ。コレを降れる者が居たとしたら――) リクリム->いたいどころの話じゃないでしょーが… レイン->どの道、正面から打ち合えば重量に潰される……… 月光->@(――ソレは、最強の魔剣グラムとさえ打ち合えるであろうと言わせしめる魔剣。 ドラゴン殺し――) 月光->@(ぶおぉおぉん!!! ソレを、片手で一振り。ソレだけで、風が逃げる) リクリム->ケシス>(文様の浮かび上がった腕輪を横目に月光から距離をとる) 月光->(そして、ゆっくりと、向き直り……) 月光->(バシィッ!! 雷鳴のような音と共に。左腕が、レインの近くから、本来在った場 所へと移動している) レイン->さて………、そろそろ決めるか グレイ->止めるっ!(腕と接合先の間を阻むように光の帯が) リクリム->それで終わりにしてくれないとこっちが持たないしねぇ レイン->まったくだ 月光->……。(左腕…光りの帯に遮られ、その役割を果たさない) レイン->どうなっても………変らんな 月光->(ならば、いい。ならばそのまま…右腕だけで。その怪物剣を、右横へと振り被る…!) レイン->(ザ……、摺り足で、慎重に距離を詰めていく) グレイ->っ!(途端にバチバチと電流が流れ込み)うぐ、う… リクリム->(グレイに完治の水を使い)頑張れ、最後の気合い一発だよ! グレイ->(それでも片腕なら本来の力を発揮できないはず) 月光->(バシッ! …弾かれた。くッつきかけた左腕が、結局は再び落ちる) グレイ->レイン…頼んだ 月光->(ギシ…ギシ…! 柄が、握り締める握力に軋む。そのまま、ゆっくり、一歩…) リクリム->ケシス>(最後の言霊を唱えるために、腕輪から魔力を吸い上げている) 月光->(そして、また一歩…摺り足のレインと、ゆっくり、間合いを縮めていく。其のたび に、腕の筋肉さえ軋み…) 月光->(軋む、軋む、軋む。放つ時。放たれる時。片腕だろうと。最大の膂力を発揮するた めに。また、一歩) リクリム->さて、私が出る幕なぞあるのかどうだか……(へらりと笑いつつ距離をつめてい く) レイン->ああ、頼まれた………っ!(そして、神業とも言える踏み込みで一気に間合いを詰 める。まるで消えるかのような速度で月光の前へと レイン->―――そこで思い切り振るのがパターンだが、違う、残った右の小手を狙って鋭く 突いた) 月光->(――――奇襲。思い切り降って来るであろうその迎撃はしかし、篭手を狙った一撃 に対応できず。手首が、切断、され――) 月光->――――――。(……剣を、取り落とす……) レイン->………シィィィィィァアッ!!!! (剣を、巻き込むようにして腹まで戻し、そ のまま腰を回し身を翻し――――小さく真上に飛ぶ、そのまま全体重を賭し―――肩口に 打ち下ろした!) レイン->(技、この怪力に勝てないのならと、全ての技術をそこに詰め込んだ………それは、 閃く弧を描き、傷だらけの身体を襲う) 月光->(――抵抗、出来よう筈も無い。月光は、その手段に虚を突かれ、あろうことか視線 を手首へとやった。間に合うはずも無い――) 月光->(肩口が、裂ける。大きく、裂ける。右の肩口から、胴体まで、月光の身体強度を持 ってしても。果物に刃を入れるが如き速度で、切り裂かれ――) レイン->――――戻って来い、月光 (裏腹に、最後まで力は抜かず――――振り切った) 月光->――――――――(昏い右目。虚ろな左眼。双眸大きく、見開かれ…足先まで裂かれ て…) グレイ->(目を覆いたくなるような光景──それでも目は離さずに最期まで) リクリム->これで……終わる 月光->……(大きく、空気を求めるかのように口を開き……しかし、空気は吸えず…。がく んと膝を突く…) レイン->……………く (膝は、突かない。されど……力なくラルを地面に突き刺し、全体 重をかけるようにしてその柄に凭れかかった) 月光->………(がく、がく、と身体が震えるまま……) レイン->リース>お疲れ様、だね。みんな……月光も リクリム->ケシス>(ほ、と息をついた) 月光->…………此処までざっくざくにされたンだ。そりゃ、疲れる。(ぼそ…。…と、愚痴 のように…しかし確かに。そう喋り) 月光->(どさっ うつ伏せに、倒れる) レイン->リース>……月光…………(確かめるように、言い)………っ(駆け寄る) グレイ->今の、言葉…月光? リクリム->他のだったら……怖いよ(無理矢理おどけるように 月光->……(倒れたまま……意識はあるのか…。顔を少しだけ傾けて、空を仰ぐ) グレイ->(死生刀を戻し、月光の元へ) レイン->リース>っと、近寄ったまでは良いんだけど………いまいち確証が持てないなぁ レイン->リース>おぅい、意識残ってる? 月光->……………残ってる。(右目は、いまだ昏い…) リクリム->生きてるねぇ(月光へ近づき、顔を覗き込む) グレイ->あの…これ…(核を取り出し渡そうと) リクリム->ケシス>グレイ、それはまだ駄目かもしれない 月光->…………(しかし。左眼は確かに、虚ろではなく。月光特有の、温かみと冷たさが混 じった灯りを放っている) リクリム->ケシス>もし月光さんがまだ鬼の状態だったら…渡せないからね? レイン->まぁ、これだけ不機嫌そうな目をしてれば……大丈夫だとは思うがな グレイ->でも…もう戻ったんじゃないの?今だってこうして… リクリム->月光の目は警戒中の獣の目だね 月光->……マメ粒ドちびなグレイに、試験勉強ほっぽり出してるリクリム。蝉馬鹿なケシス に、湿気放出機のレイン。幼児体型なリース。(ぼそり グレイ->(むかっ! リクリム->ケシス>ごめんなさい。月光さんだったわ(蝉馬鹿といわれむかついたらしい レイン->…………(周囲の湿度が15%上昇した) リクリム->試験勉強ホッポリ出してないし……ちゃんと勉強してるし…(のの字書き始め た) グレイ->…聞き間違いかな。何か月光の声が聞こえた気がしたんだけど(むかむかむかむか レイン->リース>……ゴメン、もう一発魔法ぶち込んでいい?(笑顔で杖構え) リクリム->つかラルが入ってないよ 月光->……あぁ。ラルか。居たな、そんなの。 グレイ->アウトオブ眼中? レイン->ラル>(モノスッゴク濃い、濃すぎる闇を背負って剣の柄から水滴が滴り落ちてい る) 月光->なんていうかもう、アウトオブ・マイワールド。 リクリム->もはや視界どころか記憶にも残ってないのか レイン->…………冷たい(地面に突き刺したまま、パッと手を離した) 月光->……(フッ) レイン->ラル>(突き刺さった地面の上に水溜りが出来ている) 月光->此処まで的確に皆の特徴を言えるモノなど、オレ以外に居まい? 月光->ただ、あれだ。魔法以前に、殴りもするな。動けないんだってば。 リクリム->ケシス>特徴じゃないです レイン->リース>ちぇー……ま、確かにその物言いは月光しかないね グレイ->……(フッと笑ってモウダメロンを動けない月光の腹の上に乗せ) 月光->ぐえっ レイン->リース>あ、いいねのそアイデア リクリム->このまま放置しても面白いけどね 月光->おーい…重症人になんて、こと……(足から、じわりと黒い染み…) レイン->リース>一般のフィールドだったら一日でBBSの話題を総なめできるかもねー レイン->リース>っと、忘れてた。グレイ グレイ->モウダメロンモウダメロンモウダメ…(月光の腹の上で叫ぶ餌) 月光->……何置いた。寒いンだが。(じわり。じわり。そして、切断面からも、黒い染み…) グレイ->餌 グレイ->なに?>リース リクリム->コア渡さないと〜 月光->(ざわっ! そして、一瞬。切断面から発生した、黒い染みがくっ付き。接合されて いく。)今度は熱い。重症人になんてことしやがる… グレイ->え、何もしてないよ?餌を置いただけ─… レイン->リース>コアを渡して、それから回復かけないと、効き目がないんだよ グレイ->コアはお腹に埋め込めばいいの?それとも無理矢理飲み込ませるべき? 月光->(@ざわざわざわ…。そしてそのまま、黒い染みは、傷口を塞ぎ…縫ったあとのよう な部分から、再び広がり始める) 月光->……。…悪い。其の前に。起こして。 リクリム->あいよ(服を引っつかんで起こした) レイン->リース>……って自己回復してるし、ホント重症だね 月光->(@まるでコールタールのような黒い染み。それは、身体中に存在する傷口から発生 し。左腕、右手すら再生しはじめ…) グレイ->あ、分かった。(モウダメロンを退けて背を支え)これ…(月光にコアを差し出し) 月光->!(がくん、と引き起こされ…)…だから、重症人に… 月光->(@びしっ! コアを、近づけた瞬間。そのコアは紅く染まり。皹が、入る) 月光->…………………………。 リクリム->馬鹿重症人に優しくするほどの広い心は無いねぇ…………あ グレイ->なっ…(慌てて引っ込める。これ以上ひび割れないように) 月光->(コアを見て、唖然) グレイ->なんで…? リクリム->ケシス>いったい何が…… 月光->(そして、自分の身体を見下ろし……) レイン->リース>コアの持っている情報と本体との誤差が大きいとか……? 月光->……。(理解した。出来れば、理解したくなかった……そんな顔をし……) 月光->……誤差が大きいどころの話じゃない。 リクリム->何、重大? 月光->……例えば。 月光->…A型の人に、B型の人の血を大量にブチ込んだらどうなる? リクリム->死ぬでしょ 月光->(じわり…。…肩口は、塞がった。右手も、修復されている。左腕まで、元通りだ…。 しかし。その肌は…まるで、黒鉄で出来ているかのように。硬い。) 月光->そういうコトだ……。 月光->……もう。そのコアと、オレの身体は全くの別物らしいな レイン->血液型は、詳しく言うと死なない組み合わせも有るんだがな……まぁ専門知識はこ の際ほうっておくか グレイ->じゃあどうするの、これ 月光->さあ。ただあるだけ、なんじゃないか?(軽い口調と共に、肩竦め…) リクリム->グレイもらっとく? レイン->リース>コアのデータを元にして修正とか…。違いすぎたらダメか グレイ->でも皹が入って…修正出来る? レイン->リース>お守りにでもしてみる? 皹はいってるけど 月光->……。(そして、溜息。ゆっくりと、起き上がり。膝を突き。立ち上がる。 あれだ けの怪我で、もう…。) 月光->…………お守りでも、形見でも何でも。 グレイ->形見だなんて縁起悪いこと言わない リクリム->ケシス>………(月光たちのやり取りを少し離れたところで聞いている) 月光->…………や…どうもオレは。助からないらしい。 グレイ->また、そんなこと…いつもいつもそればっかり 月光->ホント、いつもいつも。困っちゃうな。(右手。左腕。傷口。どれも、黒い光沢を持 った金属質の肌に変化している。まるで、蝉時雨のように) リクリム->………この困ったちゃんが… 月光->(しかし。彼との相違点…ソレはまるで。死ぬ寸前のような脆さが有り……)……(再び、 溜息) レイン->まったく、苦労してこれか。世界は何を考えているのやら 月光->世界にとって見れば、オレは邪魔だし。死んで万々歳じゃないか? 月光->それも、大手を振って喜んでるに違いない。モル婆め。 レイン->一理有るな……、この世界での運命は曲がってるということか グレイ->………(目に涙を溜め拳をぎゅっと握り締め)……(ただ黙って) リクリム->どいつもこいつも馬鹿だね。この世界の住人は 月光->(バシュ! 音を上げ。ボロボロの服が、元通りになる) 月光->(ロングコートの裾を軽く払い…)…逝く前に殺しちゃろかあの婆。 レイン->……できるのか? 月光->今のオレならば、出来るだろう。(肩竦め) 月光->感覚が、告げてるんだよ。この手が、この腕が、この肩が、コレに宿る冷たさが。今 度は、戻って来れない、と。 月光->ただし。その代わり、なんだろうかネ 月光->気分は爽快だ。力が篭らない場所は無い。後ろなんざ見えやしないが、死角が無い。 魔力も、感じはしないが常にある感じだ。 レイン->リース>リミッター解除っぽいね レイン->リース>まるで、何かしろ……ってばかりに リクリム->それに背かないのも月光だよね… 月光->あぁ。まァ、例えは悪いが、最期の輝きだ。 月光->よく解ってる。コレだけ力があるなら、背くわけにもいくまい リクリム->……………ばーか(困ったように笑って 月光->性分だからな。 月光->……すぐには死ぬまい。(こき、こき、と。首を鳴らし) レイン->ラル>………ホッッントに、最後まで人に真似出来ないことをやってくれるぜ 月光->………フ。(軽く、嗤う。そして振り返れば、その右目は既に闇に取り込まれ、存在 していない) 月光->……悪いな、手間掛けさせたのに、結局コレとは。 グレイ->………。 リクリム->ケシス>………(感情を表情に出さぬまま、見るだけに徹している) リクリム->ほんと、私たちの苦労はいったい何?って…… レイン->リース>悪いと思ってるなら、出切ることを全力でやりなさい。……言いたいのは そのくらいかな 月光->無論、全力でやるさ。苦労は、別の形になるが、無駄にはさせん 月光->…ヤツには、色々と怨みもある。徹底的に殺し尽くしてやる。この世界の女神にすら、 邪魔はさせん レイン->……また、世界が洗われるか レイン->どのような影響が出るか、よくよく覚悟しておこう。だから、必ず斃せよ 月光->……(頷き) リクリム->ま、コレだけは言っておくか……頑張れよ、月光 グレイ->………(何も言わず背を向け) レイン->……さて、取りあえずここから出るか。どうも話が重くなる リクリム->ケシス>はい……… 月光->……(軽く、一歩踏出して。背を向けているグレイの頭を、ぽむ、と一度だけ撫でた) 月光->………それじゃ。オレが送ろう。 レイン->リース>蛇の道は蛇? ……それじゃ、任せるよ 月光->此処は、オレの世界だからな。(軽く、頷き。三歩、下がる) グレイ->……うそつき(ぼそっと呟いて涙を拭い) レイン->場所は……取りあえずホームにするか 月光->……………。(眼を伏せ) リクリム->皆で戻るのも久しぶりだね レイン->ああ、久々に寛ごう 月光->(大きく、両手を広げ……バチィィィィィ! 両手に紫電が奔る)墓は要らんからな。 レイン->それはもう、十分分かってる。……何度壊したことか(肩すくめ) 月光->流石、長い付き合いだ。 月光->(バチッ、バチッ! さらに紫電が迸り…) 月光->…あぁ、それと。リース。 レイン->リース>はいはい? 月光->遺品代わりで悪いんだが、隠し地下実験場にあるデスクワーク。あれの、二段目の引 き出しの奥に、オマエに渡す筈だったモノがある 月光->受け取っておいてくれ。棄てるなよ。(バリバリバリバリ…! 紫電が、更に更に膨 れ上がっていき) レイン->リース>……りょーかい、相当ダメなものじゃない限り大事にするよ 月光->ん。 月光->グレイも、そのコアを形見代わりにしといてくれ…。 月光->……それじゃ。送る。(両手の紫電が最高潮ばかりに膨れ上がり) グレイ->形見……。 月光->……。 月光->……(すぅ、と息を吸い…) 月光->…それじゃあな?(僅かに、笑み…) 月光->(@パンッ!! 紫電が迸る、その手を合わせた瞬間――) 月光->@(皆の視界にうつるのは、ノイズ。ノイズ。ノイズ。音は無い。ただ只管、ノイズ だけが視界を埋め尽くし――) レイン->リース>ああもう、このノイズ鬱陶しいね……(余りの雑音に声は掻き消える) 月光->@パン!! 再び、弾ける音。その時には既に、ノイズは跡形も無く。広がるのは― ―見慣れた、部屋。レインホーム) リクリム->ただいま、自分のじゃないけど我が家みたいな場所…ってか レイン->……俺が言うのもなんだが、久々に戻ってきた グレイ->……(コアを握り締めたまま) リクリム->ケシス>………(黙り込んでいるまま) レイン->リース>……さてさて、取りあえず渡すモノとやらを見てみますか リクリム->ケシス>あの…私少しやることがあるのでケシ畑に行きますね レイン->リース>(床下の隠し実験室を開き……下へ下へと降りていく。そして、デスクワ ークの前まで歩いて行き……引き出しを引く) レイン->分かった。またな、ケシス リクリム->ケシス>それでは……(ぺこり、とお辞儀をして転送した) ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― ― <感想> 最初の口上、そして一連の流れ……。 一つのお話としても纏まりは良かったかと思います。 ただ、必ずしもハッピーエンドにはならないようですが。(苦笑) 皆さん、お疲れ様でした。 そして、これからも頑張りましょう。