レイン->@雲より高き場所、そして空よりも低き場所 レイン->@龍の眠り、『樹』の聳え立つその神去りし高原 レイン->@その冷厳なる気と空気の流るる場所において……、冒険者たちは己を高めていた レイン->やれやれ……。(球のような汗を拭い) 確かに力は付いたかも知れんが、まだ月 光には遠く及ばんな リクリム->あー、強くなってるのかなってないのか分からんほどに疲れた(ぐて レイン->リース>ま、疲れてると力もでないしね。終わってからのお楽しみってことでもい いじゃん グレイ->ふぅ…どっと疲れた リクリム->だねぇー… レイン->リース>(こっちはこっちでデスクワーク……、なにやら小型の水晶に細工してる) カース->実戦で自分の力に驚くと思うよー。上がってるし。(たるんでる人専用ぶっ叩き棒 …その名を『激励くん』…を地面に突き立て、それを杖がてらに弄いながら…) リクリム->ケシス>はぁ……(座り込んで休んでる) レイン->ラル>……………(ぶっ倒れている) カース->スパルタこそ、伸びの秘訣なのだよコレが。ほら、鍛冶で言うところの…叩けば叩 くほど、いいモノになるのさー。(うんうん、と頷きながら) レイン->ラル>た、叩き過ぎだ…………… リクリム->鉄なのか、私たちは鉄なのか… レイン->ラル>俺は精錬中の剣か何かか…よ……… レイン->ラル>(ぐてぇ……と、地面が恋しいとばかりにへばり付いている。バカばかりや ってよっぽど絞られたようだ) カース->フ、名剣とはそうやって出来上がるのだよ。 カース->でも、人ってのはホント。鉄みたいによく伸びるから面白いよ。(ふっふふ…) リクリム->ケシス>(この人あからさまに面白がってる…) レイン->軽く恐ろしいことを言ってくれる……(身体を解しながら) グレイ->てか、ラルは剣じゃん レイン->リース>(一件何の変哲も無い、掌サイズの水晶。それを針の穴でも通すかのよう に集中して見つめ………懐にしまう) グレイ->叩いてもらえば強くなるかもよ? レイン->ラル>………そういや剣だった(ぉぃ リクリム->おそっ レイン->ラル>ばっかやろう、剣ってのは1回完成しちまえば普通は磨ぐだけなんだよ グレイ->じゃあ研いで磨いてもらおうよ。 レイン->ラル>そういう場合はいっぺん溶かしてから打ち直すんだぜ リクリム->じゃあいっぺん溶かして(やめなさい グレイ->じゃあ溶かす? レイン->ラル>いや、磨いで下さい(平謝り レイン->リース>おっけぇぇい……?(巨大なヤスリを持って) カース->うわぁ。磨ぐっていうより、削れそう… グレイ->僕も手伝う〜w レイン->ラル>なぁ、カース。 月光の居場所って、まだ………掴めねぇのか?(不意に真 剣な顔で) リクリム->ケシス>薄くなりそうね… レイン->リース>あ、逃げた カース->……ふむ。(棒を持ち、トントン、と自分の肩を叩きながら) カース->…(んー…と、空を見上げ、何事か考えながら)…つかめてることは掴めてる。 レイン->ラル>って………掴めてたのかよ?(当てずっぽうに振って返ってきたので驚いて る グレイ->…何か問題でもあるの?>カース リクリム->場所は確定できてるよねぇ? カース->ん、問題っていうかねぇ。あぁ、別にキミ達の実力のことじゃなくて。 カース->そう、問題は、場所なんだよねぇ?(はて、と、首かしげ) レイン->リース>へ……? 掴めてるんじゃないの? レイン->リース>危ない場所とか? カース->ほら、ボク、此処に来て日が浅いじゃない? だから、どーもシステムってのを理 解して無くてさ。何処に居るのかは解るんだけど、場所が解んないのよ。 リクリム->ケシス>フィールドの場所がわからないと…? レイン->リース>何となく何処かは分かるけど、住所が分からないのね カース->そういうこと。異文化って大変ネー。(うぅん、と唸り…) カース->でもまあ、方法は無いわけじゃ無し。そろそろ時期だしー…リースちゃん、ちょっ とー。(手招き) レイン->リース>はいはい、お手伝いするよ(手招かれ、歩み寄っていく) カース->ん。お手伝いってゆーか、ネ。てぃ。(歩み寄ってきたリースの頭を、がしっ、と 掴み) グレイ->狽チ!? レイン->リース>………はい? (掴まれ、クエスチョンマーク浮かべてる) カース->いや、別に変なことするわけじゃないよ? リクリム->変なこと……想像できないなぁ カース->ボクじゃ解んないから、解ってるリースちゃんに渡すの。 カース->(そのまま、頭を引き寄せ…とん、と。リースと自分の額を合わせる) レイン->リース>あ、なるほどね……(精神的な防御を解き……目を瞑る) カース->いやはや、来た日の違いとは言え。こんなの、すぐには理解しきれないよ…(眼を 瞑り…) カース->(@交換は、一瞬。視覚的効果は無いが、その一瞬でカースが持っている情報を、 流し込む水の如く額の接触面から、リースの中へと流す…) レイン->リース>(膨大ともいえない情報(イメージ)、その程度の情報量なら朝飯前とで も言うかのように。そのイメージを余すことなく理解する) レイン->リース>了解……? 何となく、場所は分かったよ カース->…っと。(頷くと、接触による繋がりを消し。眼を開け、額を放す) レイン->リース>ええと……(目を瞑ったまま、頭の中で何か整理してる) カース->なるべく、ボクの中でも整理しといたつもりなんだけどね。解りにくかったらゴメ ンね〜。(軽く手を上げてから) レイン->リース>……………OK(目を開く) ワードへの変換終了、いつでも行けるよ カース->(くるん、と皆へと向き直り…手を挙げ)それじゃ、其の前に体力快復と行きます か〜 レイン->リース>ただ、どんな場所かはいまいち、まだ分かんないんだけどね? 取りあえ ず月光らしい場所、って事は分かった リクリム->はーい(手を上げて レイン->ラル>頼むぜぇ……… カース->(タンッ! その手を、一気に下へと下ろし。己もしゃがみ込み、掌を大地に…)  @(…かざした瞬間。皆を、不快ではない程度の寒さを伴った水色が覆う) グレイ->な、に…?不思議な感覚。 リクリム->ケシス>冷たい…… レイン->リース>濃度の濃い霧って感じだね…… レイン->ふむ(腕組んだまま立ってる) カース->@(その水色は、すぐに薄れていくが…薄れていくと同時に、皆の身体から身体的 疲労。そして、心的疲労も取れていく。まるで、その水色が吸い取っているように…ゆっ くり、ゆっくり…) レイン->ラル>かぁ、生き返るぜぇ〜 リクリム->あー、なんだか心地良い… カース->@(そして、空気に溶けるかのように、消える。恐らくは、数秒程度しか経ってい ないだろうが……皆の身体には、体力が蘇っている…) カース->詠唱破棄してるからって効果が落ちてることはないと思うけど。大丈夫?(すっく と立ち上がり) リクリム->ケシス>大丈夫です グレイ->うん。全然平気。 レイン->ああ、問題ない。……全力は出せる リクリム->ふっかーつ!て感じ? レイン->ラル>はぁーーーはっはーー、俺様絶好調!(ガバッ、と立ち上がり決めポーズ) レイン->リース>ていっ(ラルの秘密の部分を触った) レイン->ラル>のぉっぅ(しゅる、っと剣に戻る) カース->よっし。じゃ、頑張って行ってらっしゃいな。(再び、『激励くん』を地面に立てな がら。うむっと頷く) グレイ->(スイッチがあるのか…) レイン->(ラルの台詞はなかったかのように鞘に収め)……必ず勝ってくる リクリム->ケシス>頑張ります レイン->リース>よっし、……それじゃあ準備はいい? グレイ->最善をつくすよ。 リクリム->いいよ〜 グレイ->準備OKだよ。 レイン->リース>(杖を掲げ、その先端に向けて高らかに宣言する) 【終り無き 死の 恐 怖】  レイン->リース>(@皆を黄金の輪が取り巻き、いつものように臍を引っ張るかのような力 がその身体を消し去る) レイン->リース(@そう、そしてその視界はいつものように暗転……し………………?)  レイン->@【………ザ、……。……………ザザ、………ザザァーーーーーーーー GA,ZAZAZAAZ―――――――――……………】 レイン->(@ノイズが走った、それも。画面全体を滅茶苦茶にするかのような大きな音を伴 った激しいノイズ) レイン->(@取り込まれている状態では、頭が割れるような不快感がする、目を閉じても、 その瞼の裏にノイズ迸る) レイン->(@最初は小さく、まるで囁くように、弦を伸ばすかのように。……やがて大きく、 絡みつくように、絞めて壊すかのように強く強く強くなっていく) レイン->@【―――――−−−−………・・・・・・・・・ブツンッ・・・・・・        】 レイン->(@暗転が暗転した、目の前が真っ暗になる) レイン->(@それは何かの終わりのように思えた。―――そう、例えるなら長かった悪夢が 終わるかのような感覚) レイン->(@事実。それは終わりだった) レイン->(@暗闇は。いつの間にか瞑っていた、自分の瞼だったのだから………) レイン->…………ここは、……どのサーバーでも無さそうだな レイン->(@目を開ければ、そこは異空間) リクリム->……変なトコ レイン->リース>別に驚いてはいられないけどね。心象世界って感じかな グレイ->(耳を押さえたまま目を開け辺りを見回す) レイン->(@………無限) リクリム->ケシス>(終り無き死……鬼…/少し考えたが頭を振って思考を切る) レイン->(@地平線が見えた。先ず、この世の終わりが何処までも続いている。それは赤茶 けた砂漠の一歩手前の大地、荒廃した何もない荒野) レイン->(@地平線が見えた、それはもちろん何処までも続いているのだろう。ループでは なく、間違いのない無限。 その大地が赤茶けているのは、空が赤いからだ) レイン->(@地平線が見えた、……それは線にしては歪で、ギザギザと何かが突き刺さって いる。それは手前も、奥も、全ての大地に言えること) レイン->(@―――――そう、その全ては【剣】。古今東西、現代から未来へと続き、そし てヒトが生まれる以前、神々の時代の剣すら、無限に、散々に、突き刺さっている) レイン->(@大地には剣が刺さっている。その間隔は広いようで狭く、手を伸ばせばそこに 何かしろの剣がある。しかしいくら走ってもぶつかるような事はない間隔) レイン->(@そんな虚ろな剣に囲まれて。そんな虚ろな地平線に囲まれて。 何もない赤い 空に見つめられて。 無限と言う名の檻の中で) レイン->(@………何気なく。月光は岩にでも腰掛けている) レイン->(@それはとても自然な光景だった) レイン->(@いつもの月光だ、いつも死にそうになっては戻ってきて。いつも暴力のような 突込みを入れて。たまにお菓子など作っていた………) レイン->(@結局1人で歪みや、鬼と戦って、……結局こうなってしまった1人の誰か) レイン->(@その姿は、いつもと同じように見えた) レイン->(@右の瞳から侵食し、彼の身体と心を犯すかのように広がっていく………どす黒 い染み。ただ一つを除いて) レイン->………侵食が進んでいる、とでも言うべきか リクリム->コレで最後だよね、じゃないともうやばいし レイン->リース>最後にするんだよ、続きそうでも……ね グレイ->……… リクリム->ケシス>大丈夫。絶対ハッピーエンドにするんだもの(少し笑った レイン->リース>そうそう。我侭を通すことにかけちゃ自信が有るよ? (クルリと笑い) 月光の意見は却下、ハッピーエンドにしちゃおうw  グレイ->……(そっと懐に忍ばせた核に触れ) リクリム->リースの我侭が却下されたところは見たこと無いねぇ…… レイン->リース>おーーい、久々に会いにきたぞーー!(杖を、手のように振り。懐の水晶 を取り出した) カース->月光->……。(その、声に。気付いたのだろうか…此処の剣と。此処の大地と。此 処の空と。同じように、虚ろなその眼が、ゆらりと。皆を向く) レイン->リース>でしょ? 安心の100%我侭だよ  レイン->自慢するな、そんなことを…… リクリム->あはは、いいじゃん レイン->(ラルを鞘から引き抜き、稽古でもつけるかのように自然に構える。……修行前に 比べ、隙がないのはもちろんだが、押しつぶすような圧倒的な威圧感がある) レイン->ラル>フ、我侭聞き届け率100%め レイン->(@ガンッ) カース->月光->@(其れは。今はもう、月光ではなくなった月光は。まるで、風に押される かのように、まるでよろめくように、立ち上がる) 月光->@(左眼が、虚ろなままの左眼が。皆を、捉える――感情など見えない、温かみすら 無い。見ているだけで寒気がする、眼――) グレイ->あれが、月光… リクリム->……鳥肌たった…(不快そうに腕をさすり) レイン->リース>………月光から、月光が抜けちゃったみたい レイン->(厳しい目で月光を見ている) リクリム->ケシス>………何だろう、怖い… 月光->@(……その眼に、彼等は如何写ったと言うのだろうか。己を助けに来た、仲間と呼 べた存在に対し。その右手は。ゆっくり、上げられ) グレイ->(ぴくり、と手が微かに動き) 月光->@(上げられ、開かれた手は……皆へは向かない。其の手は…偶々、己が最短距離に あった。歪剣アザゼルに酷似したその剣の、柄を、握る…ッ) レイン->アレは………何処かの神話の剣か? リクリム->よくわかんないけど、臨戦態勢満々? 月光->(@ずる…ッ! まさに、そんな音が正しい。この剣には、特別な能力など無い…鍛 えられた皆の目には、ただの歪んだ剣にしか見えない) 月光->(@出典は不明、経歴も不明。しかしその剣は、月光に持たれることにより…外見に 相応しき、禍々しい気を持つ……!!) ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― <感想> 個人的に、長々しくなってしまいましたが描写は気に入ってます……。 なので、と言うわけでは在りませんが、舞台の揃った最後の悲劇。 ハッピーエンドで終わらせられるよう。 役者は己が役割を知り、最善を尽くしましょう……。未来は変えられます。