起床時刻、AM5時。




名古屋から大阪まで行くとなると、このくらい時間が掛かるのである。
何故か? ……それはアレが無いから。
財布と言う燃料の重みが少なければ、当然燃料切れで遠くまで行けないのは摂理。
そこを無理をするからには。
高速バスは必定の友である………。



先ずは名駅まで向かう、バスの出発時刻は7時15分
色々と時間が掛かるのだ、ともかくそこからバスに乗り込む。


ブロロロロ……っと。
偶にガタンと揺れるバスの中、図太い神経で思いっきり寝ながら3時間11分の快適な旅路を超え。
私は大阪へと向かったのだった。



到着予定時刻は10時21分


に、遅れること5分。
朝方は割と渋滞に見舞われること無かったようで、無事に大阪駅まで到着することが出来たのだった。
印象としては、“デカイ、名古屋負けてるなぁ”と、見慣れない街に感動しつつちょっとジュラシー。


さて、そこで待ち受けていたのはコクトさんグレイさん
我々には裏の(?)繋がりがあるので駅で待ち合わせていたのである。まぁ、皆遠くから来ているのだしと。
バスの停留所のすぐ前で待っていてくれたのはだいぶ嬉しかった。
そんな訳でしっかり挨拶をし。
3人そろったところで。


………仲良く、慣れない大阪駅の中を彷徨うわけだ。
延々20分近くも、地下街をフラフラと。まるでおのぼりさんの様に。
初っ端から大阪に大苦戦である。



ちなみに、お二方ともあまり寝ていないとか。
少し罪悪感。
バス内で爆睡していた私はすこぶる、スッキリだったりした。




さて、そんなわけで、もちろん開始時刻には間に合わなかった。
到着は11時30分前後だっただろうか?
ともかく迷っていた。
でも人間の力とは素晴らしいもので、三人寄らば文殊の知恵。なんとかあの入り組んだ地下鉄を乗りこなして無事に到着できたのだった。
やれば出来る、何事も。

なんだかそれだけで満足できるほどの大冒険だった気がする。
ともあれ、これからが戦場なのだが。



さて、到着した。
場所は区民センター、名古屋の会場とはさほど変りの無い教室のような場所である。


……普段はそれほど熱気が無いのかもしれないが、知っている人は知っているだろう。

むげふぁんオフの凄まじさを。
会場の3階を見回してみれば、恒例の如く凄まじい人間人間……人人人人。
印象といえばヒトヒトヒトヒトの嵐、たまにはソルレオンでも混ざっててくれれば面白いのにと思うほどに人間だらけだった。

そのおかげで、この時間で余裕をもって受付の順番待ちに参加出来たのだけれども。
午前中に100人以上集まっていたという、……流石大阪である。
我々3人組はその待ち時間に廊下で歓談に勤しむのだった。




そんな訳で他の人間は誰が来ているのか、探してみることにする。

遠出をしてみれば見たことの無い顔ばかりで少し不安なものである……。
見知らぬ土地、見知らぬ人。
ドキドキだ。
気分的には、本当におのぼりさんになってしまったのかのよう、田舎から出てきて数少ない親戚を探す感じ。
と思いきや、ティムさんが居た。
オイスターさんが居た、アキラさんが居た、サガさんが居た。



……なんだ、名古屋に来ていたメンバーがかなり来ているではないか。
なにか拍子が抜けたような、安心したような、良くもまぁ参加したなと感心するような。
皆、嬉々として話を続けるのだった。
話の内容?
それはもう、ネタだらけな。☆とアトリエの話が多かったような気がする。
オフ恒例の現象のようなものだろうか。
プレリントアウトしたイラストについて話をしたりする。



他にも、この時点でイリアさんやらラトさんセシムさんデュラシアさんなどにも会った。そして自己紹介やら、雑談やらをしたのだった。
私は作っていなかったけれどグレイさんは精力的に名刺を交換していた様子……、ネタとノーマルなど色んな種類を。
初めて会えるメンバーとは、新鮮な出会いが楽しい。
そして、『ええー、あのキャラの背後さんっ!』と言わせるのが、楽しかったりする。フフ。


他にも沢山会ったのだけど…………ええい思い出し切れない。(ぁ
とにかく沢山の人間と会ったのだった。
早くも会場は熱い。
ランララが近いせいか、お菓子を交えてかなり盛り上がっている。
何故か、霊査の腕輪を付けてる人がいた。
ドロリとした液体を持ち歩いてる人がいた。
かく言う私も日の丸の入った扇子を持って来ていた。
……流石漫才の本家、盛り上がり方がネタ方面に素晴らしいという印象を受けたのだった。
ううむ、以前の名古屋オフのように着ぐるみやら冥土服やらを装着してくるツワモノがいなかったのが、少し残念だったけれども。


ちなみに、ドロリの恐怖はこちらにもやってきたのだった。
グレイさんは果敢にもコップに3分の2杯ほど飲んでいた。
コップは割と小さいけれど、絶対に一気には飲めない量と濃度だ。、
練乳を砂糖で固めたような味で、濃度は突き刺したスプーンが立つぐらい。ストローでは途中で詰まるほどだとか。

……以前の東京オフで出された品は、まだ手加減されていたらしい。

そして、私にもその恐怖は降りかかる。
それも普通には飲ませていただけない。
DEATH RAIN……と呼ばれる、超激辛チップスにドロリと言う激甘い液体を掛けて、食べさせられたのである。
中和されると思いきや。
口の中でなにか起ってはいけない化学反応が起って、凄まじいことになっていた。もはや筆舌に尽くしがたい味である。
そして、この地獄を我々だけでは味わうまいと。コクトさんにドロリを飲ませようとしたら、
逃げられた。(その後クリストさんに飲まされることになったらしいけれど)




ちなみに、この時点でまだ受付してなかった。
早く行かなければ。






受付を終え、座席を確保すると時刻は12時を回っていたところだった。
主催のソルトムーンさんから『1時から自己紹介を始めます』との連絡が回る。
そう言えば昼食を食べてないことに気づく。
お二人に聞いてみれば、朝食も食べてないとか。

   そりゃ、食べなきゃマズイわな。

そんな訳でせっかくの大阪、我々はたこ焼きやらお好み焼きやらが無いかなぁとフラフラと外に出かけて行くのである。
会場より外に出ると、本当に空気が爽やかだった。



さて、辺りを歩いてみる。
飲食店ないなぁ……などと言いながら歩いていると、たこ焼屋を発見。
だが、シャッターが下りて……いる。
なんだそりゃぁぁぁ……!
一瞬我を忘れてシャッターを叩きたくなったのは気のせいであるまい。
本当に、人生とは上手くいかないものである。こんな所で世間と言うものの厳しさを知ったのだった。



そんな訳でコンビニに行って適当に食料を買い込んでくる。
ぶっちゃけてしまえば、全国何処でも同じ味。
……大阪名物が食べられなかったのが心残りである。




さて、会場に戻ってセシムさんの抱えていたブタぐるみ……もとい、『プーちゃん』と戯れていたら、時刻はいつの間にか午後の1時を回ったのだった。
そろそろ自己紹介の時間である。
全員が(正確には自己紹介から逃げなかった参加者が)集まって、雑談から自己紹介へと移行される。
時間が無いのでそれぞれ名前だけ言って回してくれと言われて始まったのだが……。


だが、マイクが壊れていた。
少しでも前方のスピーカーから離れると声が拡張されないのである。
マイク代返せと誰かの痛々しい声が聞こえた気がしないでもない。



だが、人間は逞しい生き物だ。
後ろの席に行けば行くほど聞こえなくなる自己紹介の声、そんなピンチをジョジョさんが『中継をして、内容を口にする』ことで乗り切ったのである!


………しかも、ただの中継ではない。熱い中継だった。


なんだか本人の発言に沿ってないような、六風旅団を贔屓してるような。面白き中継。
どんな中継だったのか?
例えばラトさんが「ヒトノソリンの吟遊詩人・ラト・エンジュなぁ〜ん」と、自己紹介したとしたら。
「……はい、皆さんご一緒に。萌えぇぇぇぇぇーーーー!!!
そんな、中継だった。
不覚にも笑いました、凄く。




さてさて、それが終わればまた雑談の再開である。
私はP・W絵師にスケブを渡したり、アキラさんの描いてきたイラストを見せてもらったり、誤爆について有意義な話をしたりしていた。
後はクリストさんやラトさんに挨拶に行ったり、リリカさんから印刷されたプロフィールを貰ったり。
アルベルさんがプーちゃんの鼻を掴んで……シャドウロック!とか言い出すのを眺めていたり。



会場は、何気にお菓子が氾濫している。
私もグレイさんからチョコラスクを貰ったりしたのだった。
甘い物好きとしてはこの時期に来れたのは行幸だったようだ、お菓子をくれた皆さん、有難う。




さて、そんなこんなで時刻は3時を回る。
恒例の、抽選会である。
今回も参加者が多い分色々な景品、……そう、いろいろ。が集まっているようだった。
実は私も『大黒柱』と呼ばれる、直径1メートルを超えるフ菓子を寄付していたり。
面白い景品が集まると評判の大阪オフである、その一欠けらでも役に立てればと思う。



この辺りで二次会の参加者の募集も打ち切られた。
今回私は参加しないので気にしない方向で……、参加者は99人だとか。


そんな訳で参加者170名を越える中、景品は50弱、倍率は凡そ3分の1とのこと。
参加者が増えるのは良いけれど当たる確率が下がるのは少し寂しいかもしれないと思ったりもしたが、実際これだけ集まるのは凄いことなのだろう。
まぁ、当たる確率は低いのだ。
拍手をしつつ当たる人間と景品を眺めていたら……。



「グレイ・シーズさん」



なんだか三番目かその辺で、すぐ目の前にいた友人が当たっていたり。
しかも、自分は不幸だから当たらないかもと言っていた矢先に。
流石ネタに染まった抽選会である、タイミングが素晴らしい。
ちなみに、その景品とはかなり巨大な板チョコで『エディ・ハーンより愛を込めて』と書かれていたとか。


さてさて、そんな面白い抽選会である。
一番最初の当選者が『社長・うえむら』とか呼ばれるような抽選会である。
景品もやはり、凄かった。


『電池内損の髑髏(後ろにプロペラがあって旋風機代わりになり、両脇についた蝙蝠の羽根が羽ばたく)』
『ソルレオンとセイレーンの縫い包み(ポン・デ・ライオンと河童の縫い包み)』
『ポン・デ・ソルレオン3点セット(Tシャツなど)』
『おもちゃの缶詰め(キョロちゃん……銀のエンジェルを集めたのだろうか?)』
『ウサ耳』
『チャクラムの様な武器』
『鞘つきの剣』
『ペンナイフ(ペンとして使え、実は反対側にナイフが隠されている)』
『万能ナイフ』
『「想像を絶する辛さですので、高齢者の方やお子様。心臓の弱い方などは十分の注意して香辛料としてお使い下さい」……と書かれている怪しげな液体』




……などなど、『職務質問をされたら困るような品』が大量に出てきていた。
いったい、何処で買ってくるんだろうと思えてならない。
主催のコメントが『ここの名前は出さないように』と言うのも凄い。
真面目な景品だと。


『絵師のサインつき色紙(「やはは世界を救う」と書かれている)』
『むげファンの同人誌』
『チョコレートの詰め合わせ』
『他、色々なお菓子』
『手作り、ギルドレットブルーの縫い包み』


……などが有った。




ちなみに私は小型の剣が当たったり。
鎧の上から中身を貫く、アイスピックのような刺突形の剣』である、思いっきり殺傷能力があって、……重い。
刃はないが普通に丈夫な金属製だった。
ちなみに、前回の名古屋オフでも『中国製と思われる小型の剣』が当たっていたり。


……なぜ私は武器ばかり当たるのだろう?
武人だから、だろうか?



ま、嬉しいので良いのだけれど。
コクトさんが重心が後ろにあるから逆にして投げると良い、……とか、なにやら語っていたのが危なかった。
が、楽しかった。



その後は基本的に皆さんの当てた景品で遊んだり話をしながら過ごすことになる。
後半はサガさんやユウリさんの所にも行っただろうか。
コクトさんが頑張ってケーキを食べているところも見かけたような気がした。
何故か少し席を立っているうちにDEATH RAINが机の上に置いてあったり、色々と不思議なことが起ったりもした。
P・W絵師さんからスケブが帰ってきたときには驚いたけれど、やはりそれ以上に嬉しかった。
会場は人間の熱気でだいぶ暑かったけれども、それも気にならないほど楽しい時間が過ぎていく。



ただ、惜しいことに。
そんな時間は滝の流れのように速く。そして二度と戻ることが無い。
時刻は4時半を回り、ついに終了時刻となったのだった。
そそくさと片づけが始まる……。




どうやらコクトさんは2次会に参加するらしい、なので此処で帰るメンバー……私とグレイさんとセシムさんは一緒に帰ることに。
一通りの人に別れを告げ、また会いましょうと会場を後にするのだった。



……途中、自販機でミルクティーを購入していく。
一本100円、安いっ!
ご奉仕価格で80円、なんてのも有って驚きである。
地方によってジュースの種類も微妙に違うのだろう。



さて、地下鉄にてセシムさんとも分かれ、我々は大阪駅に………今度は迷うことなく辿り着けた。
行きはともかく、帰りは制限時間が有るのである。
乗り遅れたらしゃれにならない………、良かった良かった。
そんな訳で、大阪駅にてグレイさんとも分かれ、私は途中でお土産を買ってバス乗り場へと歩くのだった。
後日、このお土産はある方々に食されることになるが、それはまた別の話。




私は渋滞にて遅れに遅れたバスに揺られつつ、約40分遅れて我が家へと帰り着いたのであった。

 

 

<人物の台詞、詳細な行動、及び状況について。

 この文章は記憶だけを頼りに書かれたものですので、間違っている可能性が御座います。

 曖昧で申し訳ありませんが、間違いなどがあったらすみません>