ケイニー->@さてさて、えーと……確かフィノアの他に誘拐された少女は二人、とは言えフ ィノアほどの耐久力も無いので現在気を失っています ケイニー->@場所は天井裏の倉庫……から二階の血管のはしっているピンクの部屋に移っ たところです、監禁されていた時の縄は勿論解いて下に降ろしています ケイニー->@何故か、戦闘をやったというのに誰も来る気配はありません。 ケイニー->@ただし一階には誰かが居る気配があります、それも不穏な気配が……敏感なメ ンバーはそれが押さえ込まれた魔力だと気付きます ケイニー->@急を要しはしないがこの場所は危険なようだ…… 風->………(少女二人の脈を取ってたが、ふいっと立ち上がり…溜息ついた) ケイニー->……彼女たちの衰弱の原因は第一に空腹、第二に心的ストレス、第三に同じ姿勢 で長時間拘束されたことへの身体的負荷……ってところだね(診断しつつ) シオン->早く街に戻って安静にさせたほうが良いですね フィア->んだなー…とっとと帰んねとな ケイニー->うん、だいぶ疲れてるよ……。意識はもうすぐ戻ると思う、そのときにでも水を 飲ましてあげないとね…… 風->確か、街に一つ…美味しいパイを焼ける宿があったし、そこが一番かな……(首を鳴ら し…) ケイニー->フィノア>(元気良く羊の胃を使った水袋の水を飲み干している)……ぷはぁぁ 〜  シオン->でも戻るには…(下を見て)通り抜けないと行けないんでしょうね。 ケイニー->………(フィノア見)……うん、とにかく急がないと! 風->…………此処の壁、ぶち抜けないかな(どうせ解体するしとか呟いてる フィア->ぶち抜けんなら楽なんだけっちょ… ケイニー->下か……ん? ちょっと待って!(素早く床に耳をあてる…) ケイニー->……(暫く口を閉ざし)………この声は、ロゼ……? ケイニー->フィノア>おかーさん? シオン->…何故ここに? 風->……………………げ(何故か、すごく嫌そうな声出した フィア->やっぱり家族愛なんだべかっ ケイニー->?(風の方をチラリと見て) ……かな、なんか物凄く不穏で静かな声なのが気 になるけど シオン->声ってことは、誰かとお話してるのですか? フィア->(脅しでもかけてんだべか) 風->…………………(黙) ケイニー->うん、そっちは声が遠くて聞こえなかったけど、十中八九この教会の信者だろう ね。  でもロゼが来てるなら一応安心かな……たぶん下も通れると思うよ。 ケイニー->フィノア>あたし、先に見てくる!(言うよりも早く駆け出す) シオン->では行きましょうか?って、早いですね(くすっ フィア->はっやー…大丈夫だべか 風->……………大丈夫では? ケイニー->あ、ちょっとフィノアっ!(反応するが捕まえられず) しかたないなぁ、それ じゃ行こう! 風->…………………(さっきから眉が、包帯の上からでも解るほど寄りっぱなし) 風->……………娘さん二人は、私が担いでいこうかね。 フィア->りょーかーい。行ぐべ行ぐべー ケイニー->あ、でも風、一人オレが背負おうか…?(眉を見て若干勘違い) 風->ケイニーくんの身長だと…引きずらないか?(ケイニーを頭から爪先まで見て シオン->それは言ってはいけないお約束…(ぼそっと 風->………失敬(一人目を持ち上げ、肩に担ぎ上げ…) ケイニー->ブーブー、失敬な! オレの慎重は140ちょっと、えっと……小さい方の子の 慎重は150ちょっとぐらいだから背負って足を持てば何とかなるよー(でも両手使えな い) フィア->戦闘のとき面倒だどな、それ… ケイニー->あ゛…… シオン->まあ、ロゼさんが居れば戦闘もなさそうですし。お願いしましょう。 風->………(無言でもう一人を、脇に抱えるようにして担ぎ上げて立ち上がった) ケイニー->そ、そうだよね。……って、あー…… フィア->おー、力持ちー(パチパチと拍手 ケイニー->ふふ、一緒に男の面目を持って行かれた気分さ……って待ってって(追いかけ、 先頭に立って階段を下りていく…) 風->男としては、女の子のこの独特のにおいがそれはそれで精神ダメージとして来る物があ るというかそれはそれで逆に嬉しいというか(ぶつぶつ ケイニー->そりゃお風呂に入れなかっただろうからにおいはあるだろうけど……(ちょっと ジト目) フィア->何だべそれ…(ケイニーの後を追う) 風->…………そんなに恨めしいか私が… ケイニー->いやいやいや……(タッタと階段を飛ばして身軽に降りて行く) ケイニー->@階段を降りていくと、次第に声が聞こえてくる……どうやら玄関先で問答をし ているようだ シオン->……? 風->……………。 フィア->(何やってんだべ…?) ケイニー->@一方は沈み込むように重みの効いた、それでいて良く磨いた銀のベルを鳴らし たかのような透き通った声……。 そしてもう片方は、その声よりもなお高い、甲高い程 の焦った男性の声……。 ケイニー->@玄関のピンクの大理石の扉の前に仁王立ちになるロゼと、それに対峙するよう にロビーの中央に立つ小柄な白い衣服を着た男性の姿が見える 風->……………仁王立ちか。凛々しすぎる… シオン->ロゼさんらしいです。 ケイニー->@ロゼは風の癖に氷のように無表情であり、その横で押したり叩いたり叫んだり しているフィノアに『全く反応していない』 風->…………?(何か様子がおかしくないか…? ケイニー->@対する男のほうは若いのに皺を溜め込んだ顔に、これでもかと汗を描いている。 ジャラジャラと音が鳴っているのが彼のアクセサリーと、彼が震えているせいだ。彼は眼 を見てしまった フィア->あそこまで押したりされてんのに反応ないってのすげぇどなぁ…(素直に感心して る ケイニー->小柄な男「は、はははは!! なんと言われようとも私の信仰は変わりませんし、 変えられませんぞ!」 ケイニー->ロゼ「変えるのではない、消すと言った。私は『消滅機関(ディストラクター)』 だ、元より改変ではなく異端の消去によりこの世の安定を計る存在」 風->………………スゴイお言葉放ってらっしゃいますな… フィア->…でぃ…?(首傾げ ケイニー->ロゼ「確かに、『生成機関(マテリアライザー)』であるお前たち人間には新しき ものを生み出し、そして育て上げる義務と権利が存在する」 シオン->(難しいお話しているのですね…) フィア->まて…?難しくてわがんねー… ケイニー->ロゼ「だがそれら生み出す物が絶対的な『欠陥』である場合……我々は動く。主 の『狂気』の否定は現在においても変わらぬ」 風->……ディストラクター。つまり、コレ邪魔だからぶっ壊しちゃおう☆係。マテリアライ ザーとは、まあようは、生み出す係…かな。 フィア->分かり易ぐ、噛み砕いた説明あんがとぅ… ケイニー->小柄な男「フン、方便が過ぎますねぇ! 元よりあなた方はこの程度の些細な現 象に対して腰を上げる筈がない! 何が目的ですか!」 風->いえいえ、慣れてますので。しかしあの男も中々…ディストラクター相手に言葉を返せ るとは。信仰さえなければ、欲しい人材だなぁ…… ケイニー->ロゼ「主の御心に背く存在をたまたま見つけた、それだけ。だ――(何かに耐え るように眼を瞑り、また開く)―――」 ケイニー->フィノア>ねえおかーさん!! どーうしたの? 返事をしてよっ!?(かなり 全力で揺すっているがびくともしない、質量は本体と同じらしい) シオン->(小男を見)…ああいうのを負け犬の遠吠えって言うんでしょうね。 ケイニー->ロゼ「――――反論は無用だ。修正を開始する―――(殆ど機械的に紡がれる言 葉と、……反対に、静かながらも激しい怒りを秘めた瞳)」 風->……さっさと降りて、フィノアごと回収した方がいい。このままだと我等まとめて潰さ れかねん フィア->うげ、潰されんのはやだどー ケイニー->小柄な男「ヒッ! ……わ、私だってですねぇ。この教会を立てるからにはそれ なりの能力があるのですよ……!」(愚かにも反撃を試みるタメに詠唱を始める男) シオン->ケイニーくん、回収お願いします(風は既に二人を抱えているので無理と見た) ケイニー->フィノア>おかーさん!! おかーさん、おかーさんっ!! ねぇ、駄目だって ば!! 軽率に人を殺しちゃいけないっていつも言ってたでしょ!? ケイニー->OK――!(即座に反応して駆け出す) 風->……潰されるのはゴメンだ(二人を抱えたまま、同じように駆け出し) シオン->私達も出ましょう。 シオン->…巻き込まれる前に。 ケイニー->@フィノアの意に反したままロゼの目前には巨大な魔力が集中し、すでに男の魔 力など感じられない。だが耳をつんざくほどにフィノアの悲鳴のような叫びは響いた―― フィア->うい。りょーかいっ!(バタバタと駆け出す) ケイニー->フィノア、早く逃げるんだ――!(フィノアの腕をつかんで引っ張ろうとするが) ケイニー->フィノア>ダメッ!(その手は、弾かれた) 風->――(駆け下りていき、ロビーに降り立ち…ふい、と身をかがめた瞬間。足に、紫色の、 風が集まり……) ケイニー->フィノア>おかーさんは、おかーさんはね……もう”フィノアの前で人は殺さな い”、って約束してくれたんだよ 風->ヒュッ!!(行き成り、姿が消えたかと思ったら。ケイニーと、フィノア目掛け…多大 な、ロゼの強大な魔力の中にありながらも感じるほどの魔力を込めた足で、ドロップキッ ク!!) ケイニー->フィノア>だから、ダメ、絶対にダメで―――おかーさんっ!!!(キックの不 意打ちを受け、弾き飛ばされる) ケイニー->ぬあおっ!?(同じく―) フィア->(蹴り飛ばされた二人を追うように走る) シオン->…もっと穏やかにツッコミ入れられないのですか?>風 風->(二人を弾き飛ばした後、容易に着地し)――(ケイニー目掛け、女の子二人を投げ飛ばし た!!) 風->……育ちが悪いもので。 ケイニー->@ここにきて、ようやく感じられる。冷静のように見えてロゼは怒り心頭してい るのだ。……龍族の性(サガ)の一つ、『火の点いてしまった炎は焼き尽くすまで消えない』 風->…さっさと離れたほうがいい(コートを翻し、ロゼへと向き直り…) シオン->少なくとも一般人を投げるのはよくないですよ。ロビーで置いてくればよかったの に…まったく(ケイニーの元へ引き返し) ケイニー->ロゼ「………」(真の龍に詠唱は必要無い、その存在が魔法であるから。ロゼの 眼には、焼き尽くすべき相手しか見えていない) 風->いちいち取りに戻るのは面倒だし、この教会が潰れるのは構わないし――(言葉を残し てから、ロゼ目掛け、駆け出し) ケイニー->@その眼は自らの母親としての感情と自らの責務の間で散々葛藤した心理が渦 巻いている。沸き立つ怒り、とどめよと叫ぶ責務 風->(駆け出してから右手を掲げれば、炎のように。そして常人では有り得ぬほどの、風の ような魔力が点り。握り……) シオン->だったら戦わずに一旦外へ出ればよいでしょう!?>風 風->私が止めずに誰が止めるとか格好いいこと言ってみたかった!!(どうしようもないこ と口走ってから、大きく、振りかぶり) ケイニー->@ああ、だが言葉にすれば一つだ。―――フィノアを……娘を、背信の徒の生贄 に捧げることなど、どうして許して置けようか―――……と。 シオン->…戦えないと言ったのは誰ですか。 ケイニー->(二人を受け止め、じりじりと出口を潜るだけで手一杯……) 風->い・い・か・げ・ん・に・し・ろ、この親馬鹿がァァァァァッッッ!!!!(さらに、 火山の噴火のように、魔力がほとばしり…思い切り、そう、ただ思いっきり。フォームも 何も無く、ロゼへ拳を、撃つ!!) ケイニー->ロゼ>「……」(初めて体制を崩し、片手の手の平をバネにして衝撃を吸収する かのように拳を受け止める。とんでもない空間が歪むほどの衝突が巻き起こるが……だが 一歩たりとも巨体は揺るがない) ケイニー->ロゼ「……滅」(怒りの目線の矛先は常に、魔法が完成せずに焦っている男に注 がれている。……否、放たれた) ケイニー->@……だが、ロゼの眼には映っているのだろうか? 目の前に立っているのは男 ではなく、……その間に転がり込むようにして飛び込んだフィノアだということに ケイニー->フィノア>(両手を大の字のように広げて力いっぱいに、叫ぶ)  やめてぇぇ ぇぇぇぇっっっ!!!!!   ケイニー->フィノア(そう、いつだって約束を破ったことの無い母親はフィノアにとってそ れ以上の存在だった。 ケイニー->いつだって正しいのはおかーさんだった。……そんなロゼが、目の前で明らかな 間違いを犯そうとしている。そんなのは、イヤだった――) ケイニー->フィノア>(言っていたじゃないか。「自分の中の泣き虫にも意地悪にも負けて はいけない、けれど。一番負けちゃいけないのは怒りんぼうだ」と) ケイニー->@さぁ、だが一度発現させた魔力はロゼの手元をすでに離れて―――収縮を開始 している――最大の、空気の爆発を引き起こすために ケイニー->ロゼ>「私は―――」(打ち込まれた拳、右手の痺れを感じた。……閉じた筈の 聴覚には焼きつくような言葉が残っている。そして、眼は何を映しているか……) 風->―――――(目標変更。地を蹴り…反動に痺れる腕はそのままに、フィノアへ駆け出し …) ケイニー->小柄な男「死にたかったのですか、あなたは」(殆どやけっぱちになって逆に落 ち着いている男) ケイニー->フィノア>そんなことは、ない。(それはおかーさんが一番良く知っているはず と、フィノアは最後まで瞳を逸らさない) 風=>…ここは、フィノアと男、弾き飛ばすべきか? 風<=OK、それでもいいよ(笑 風=>まあ、かわりに風を吹き飛ばしてくれ 風->―――――!!(右手だけで、兎も角もう何でも良いからフィノアとオマケ(男)を弾き飛 ばすべく、風圧を伴った掌低を放つ。手加減はしていないししている暇もない) ケイニー->ロゼ「――――クッ」(頭を抱え、額に手の平をぶつける。怒りという名の魔力 を解き放ったロゼに正気が戻ったのだ―――魔力とは精神の力、それ故に感情に大きく作 用される) ケイニー->@(ロゼのように体の大半が魔力の場合一度激しい感情が生じると、伝染するか のように魔力がその属性に変化してしまう。そして変化した魔力に、逆に感情が影響され る) ケイニー->@(このようなループ作用を、病名『カラーズ・ヒート』別名龍熱(ドラゴンフ ィーバー)と呼ぶ……) ケイニー->@(がっちりと反射的にガードしていたフィノアは適度に受身を取り、男は無様 にぶっ飛んで壁にぶつかって気絶した……) ケイニー->ロゼ「皆、伏せよ!!」(自らの怒りを見た恥辱が今度は魔力を形成したのか― ――ロゼは爆発を打ち消そうと腕をかざす) ケイニー->@――――瞬間、圧縮されすぎた空気が爆発し、鼓膜ごと何もかも吹き飛ばそう とするかのごとく荒れ狂った―――― フィア->へっ…(反射的に伏せる) 風->―――チッ(フィノアとオマケを吹っ飛ばすので精一杯だった。掌を打ち込んだ体勢の まま、どうしようと当たる位置に居て。恨めしげな舌打ちと共に、荒れ狂う波に、巻き込 まれ…) ケイニー->ロゼ>@幻術を解いたロゼは翼を広げ、建物が壊れるのも構わず皆を庇う様にし て爆発を押さえにかかる――― ケイニー->@はるか上空から見ればこのように見えただろう ケイニー->@鬱蒼と茂った森の最中に突如として静寂を破る轟音が響き渡り、何か多大な瓦 礫を上空に跳ね上げた……と。 ケイニー->@その衝撃に鳥たちは一斉に飛び去り、森の動物たちは逃げまとい、付近の耳の 遠い老人以外の人間は何事かと飛び起きた ケイニー->@数十秒後――……濛々と立ち上る煙が晴れれば、そこには1階の中腹より上が 見事に消し飛んだ元教会……という名の瓦礫があった ケイニー->@中心には爆心地のクレーターが深く深く残っている、……だがそれ以外の地面 は無事に残っている。ロゼが身を呈し、また爆風を上へと導いたのだろう ケイニー->@だがしかし風は爆心地の地点に居たようだが――― フィア->………(硬く閉じていた目を開け、耳から手を離す) ケイニー->耳、痛………(鼓膜を押さえながら、体を起こす。念のため少女らの脈を取って みたが外に居たので大丈夫だったようだ) フィア->…一体、何がなにやら…(若干ふらつきながら立ち上がる) 風->――――――(轟音らしい轟音も立てず…というよりは爆発そのものにかき消された為 だが…かなり離れたところ。木々を薙ぎ倒し、地面を抉り取ったさらにその先に倒れてい る。かろうじて皆から解る位置だ) ケイニー->(が、中が凄まじい事になっていることを思い出して駆け込んでいく)フィア!  フィノア、風、……だ、だいじょうぶだった!? ケイニー->@ちなみに、その付近に瓦礫と一緒に二階に縛り付けてあった信者と傭兵が転が ってる フィア->オレ様はー…うん、だいじょーぶだけっちょ…他のは…?(くらくらする頭を押さ えながら辺りを見回す) ケイニー->(他のメンバーは殆ど無傷なのを確認)……風、やばそうだね。ちょっと見てく る!(ダッシュで風の元へ) ケイニー->フィノア>おかー……さん? (そろそろと、黙りこくる母親の元に歩み寄る。 ……その際に男の下腹部辺りを踏みつけたのは、たぶんワザとだ) ケイニー->ロゼ>私としたことが、取り乱した――――なんと言う恥辱か。いや、多くの守 るべき命を消そうとした、罪か――― …(神に告白するかのように、自らの罪状を列挙 していくロゼ() 風->――――(全身の服が襤褸切れに見えるほどズタズタになっているのに加え、右腕は根 元から、左手は薬指から右面が無くなって血の海になっているが…ゆっくりと上体を起こ した) ケイニー->いや、起きるのは嬉しいけど、その姿で起き上がるのは嬉しくないなぁ……(汗 /背負い袋から有りっ丈の包帯を取り出す) ケイニー->とりあえず、止血するよ――― 風->……(残っている手で、ケイニーを制す) フィア->(よたよたと風のところに行く)…うわ(小さい声で思わず呟く) ケイニー->え、なに? ばんそーこーの方がいい?(でっかいぶっといのを取り出し) ケイニー->あ、言っておくけどオレの血液は使えないからね。異種族間の輸血はやめといた ほうがいい 風->…………(そのまま、なんとか、足をつき…同じように、ゆっくり、立ち上がった…顔 の包帯は剥がれ掛けているが流石に気にしている余裕が無い) 風->……傷口は無理矢理塞いだ(ぼたぼたと衣服から血が滴っているが、血の海になってる ところの血が付着しているだけのようだ。傷からは出血していない) ケイニー->フィノア>…………。(流石にピクッときたのか、ロゼの前まで立つ――思いっ きりある身長差に上を向く――無言でロゼを見上げ続ける) ケイニー->ロゼ>………。(最初はフィノアの顔すら認識できなかったことをそれを見て恥 じ、そしてフィノアの意思がロゼの動きを止めた。いや、思考を……彼女の涙にはそれほ どの力があった) ケイニー->フィノア>セルト・アルは正義を司る神様なんだよね? おかーさんは、その神 様の一番のしもべなんだよね? ………だったら、約束やぶっちゃやだよ ケイニー->フィノア>(ボロボロと瞳の端から零れ落ちる水滴は、止まらない。見上げ続け る瞳はロゼを離さない) ケイニー->ロゼ>………この体は不便だ。(魔法を使い、再び人の姿を取る)……こうして、 娘を抱いてやることも出来ないとは(涙を指で拭き、落ち着かせるためにフィノアを抱き しめる) ケイニー->ロゼ>フィノア。神に誓って、……神に背こう。 もう私が娘を裏切ることは無 い、……絶対だ。 ―――怖い思いをさせて、すまなかった ケイニー->ロゼ>駄目な母親だ、約束一つ守って見せられぬと……(その呟きは遮られる、 大声で泣き出したフィノアの声によって。これ以上母が母らしくない言葉を言うのが嫌な のだろう) ケイニー->ロゼ>(だからこそ、ロゼは感じていた。この子はもう幾許もしないうちに私の 元を離れた方がいいと……) 風->……………………。……(文句、言うに言えないこの状況。どうしたもんかと右手で頭 掻こうとして…右腕が無いことに気付いた)…………。 ケイニー->ロゼ>(この子の未来は、私に左右されてはならない) ケイニー->………さて、ルークとお揃いになったね。コンビでも組んでみる?(場を和ませ ようと冗談を言い) 風->……………あんな小僧とコンビを組むならこのまま玉砕したほうがマシだ(がっくり、 と項垂れ) ケイニー->はは……(そして見事にすべったのだった) ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー <感想> 御免なさい。 つい、カッとなってやりました。(ぁぁぁ) なんと言う長丁場でしょう、サクサクと進められずに本当に申し訳ない。 ああ、グダグダっっ しかしながら色んな伏線が入っております、これをいい経験としていくつもりであります。