ヴィクター->『――光よ、在れ――』 ヴィクター->(光珠は、言霊に反応を示し。ヴィクターの掌から離れ…宙へと浮かび輝く。 その、光の周りに顕れ出でた無数の、宙に浮く文字と共に…) ヴィクター->(光は、そう、言うなれば太陽の光。ソレはまるで、小さな太陽のような…そ んな空気と、力を、感じさせる…) ヴィクター->『我は時空を解す者――』 ヴィクター->(それと時を同じくして、甲板の宙に現れるのは、蒼天より尚蒼き魔方陣…な のだろうか…?) ケイニー->うー……ん……、死徒が使う魔術のイメージとかけ離れてるなぁ…… ヴィクター->(その形状は『禍つ式』にも酷似している。描かれた円の中に取り巻く意味持 つ文字、滾る魔力…) シオン->光より闇が似合いそうですもんね ヴィクター->(…甲板全てを覆い付くさんがばかりに広がるソレは、丁度、そう。魔方陣と 禍つ式が組み合わさることにより出来ている様だ) ギィド->まぁ、そういう先入観を捨てる良い機会かもしれないぞ ヴィクター->『 我は時を輪廻の外に置きし者―― 』 ケイニー->それだけ、呼び出す存在に影響されてるのか……それとも……(考えててワカラ なくなってきた) シオン->(あの文字。ネフさんなら読めたでしょうか…?) ヴィクター->( 光珠から、魔力が。まるで井戸から汲みあげられた水のごとく、どくん。 どくん。魔方陣へ吸い込まれていく… ) ケイニー->ギィドっ!???(めっちゃ驚いてる) ギィド->………いや、何驚いてんだ(汗 ヴィクター->『 我は時を巻き戻さんと臨む者―― 』 ケイニー->おをっ、いつから隣に――(修正)―――そっか、さっきからイタよね。うん(何 かの力がかかった) シオン->いつの間にか追いついていたんですね。お疲れ様です(平然と ヴィクター->(…その魔方陣は、光珠の膨大な魔力を吸い上げさらに明確に。強大に。輝き と色合いを増していく) ギィド->あぁ……(これは突っ込んではいけない気がする…) ギィド->ミーチェ>おつかれさまでーす♪(手を上げて ケイニー->(魔方陣が発光するたびに、鳴動するかのごとく力は高まっていく。……そして、 やがてその力は方向性を持ち、巨大に広がった力が渦を巻くように結束していく―――ド クン) ヴィクター->『 ――我が名、ヴィクター・クル・ブランシェル。我が称、死徒二十七祖が 第三位統括の位=B我が業、サンヴァリア王姫護衛騎士団騎士長―― 』 ケイニー->風が、出てきたね………。空気が歪んでるって言うか、なんかもっと大事なもの がずれて来ているって言うか…… ルーク->…………(次第に肩にある傷の痛みも何も感じなくなっていく…) ケイニー->(眩しくて目が開けられなくなりそうだが、その瞬間を見ようと目を細めても開 けている) ヴィクター->『 我が、宿呪。死徒の王の名に置いて命ずる!!! 』(大きく、右掌を光 珠へと向け…) ギィド->(目を庇うように手をかざし)……… ケイニー->(やがて、収束した太陽のような魔力は安定を見せ始め………大まかだが球体に なり始める、太陽が目の前に造られていくかのように) ヴィクター->『―――開け。拓け。啓け―――』 ルーク->(くっ…目が霞んでくる…) シオン->(視界が…焼けるっ) ヴィクター->(  それは、喪われた神秘  ) ギィド->ミーチェ>(目を閉じ、魔力の流れだけで感じ取る) ヴィクター->(  今此処に居る中で、否、今の世界に生きる人間には誰も理解できないで あろう神秘  ) ヴィクター->( ただ、それは視るものの何かを刺激する。ただ尊く美しい、蒼で彩られた 神代の御業  ) ケイニー->(世界は抵抗し、悲鳴をあげる。それは質量を持った魔力の風となり、皆の体に 打ち付けてくる……何かに抗う球体は、その中心部分を壊し、そして再生を始める) ヴィクター->『我は願う、我は想う、我はただただ咆哮を空へと響かせる!!』(大きく、 手を、広げ…) ヴィクター->『我が未練をその背に! 我が呪いをその背に!! 我が宿命を全てその背に 背負いたものを降ろして尚、我は願う!!』(轟!!!!! 噴出す。彼から、噴出す。極 大の、白金の魔力…) ケイニー->(遥か遥か古の【−原初−】と呼ばれた時代。世界が出来るよりも前に存在した 一つの意思、【イヴ】は世界の原理を構築し、生み出した。時の流れはその中でも最も最初 につくられた式である) ヴィクター->(白銀の魔力。それは、巨大にして強大。竜巻の如く、吹き荒れる…!!)『我 が手から零した結晶よ、我が手から零れて行った青い炎よ!!』 ケイニー->(それが今、一時的であれど壊され……それに逆らって何かを抜き取ろうとして いる。世界は激しく抵抗するが、その世界になお対抗してでも成そうとする意思が、僅か に勝った−−!) ヴィクター->『今、此処に。今、我が手に。今、我が世界に。発現、せん!!!!』 ヴィクター->『――披け。グラムスケイル。顕れよ……エステル・サン・パトリオット… …!!』(その竜巻と化した魔力を、全て、式へと、叩き、込む!!!) ケイニー->(太陽のような球体は。その想像を絶する魔力量に似合わず。まるで空気に同化 するかのように消えていく。………そう、遥か異なる世界から、この世界へと溶け込むか のように) ルーク->…………(儀式を見届ける少年の瞳が少しずつ閉じていく…) ヴィクター=>よし。あとは、任せた…エステルの身体も魂も、全て再構築した状態だから。 もちろん、幽霊のときの記憶もある ケイニー->(巻き上がる竜巻が、その渦を急激に逆回転させるかのごとく溶けていく。―― ――一つ、最後に巻き上げた風が。皆の髪を揺らした) ケイニー->(そして同時に、軽い着地のような音が………船の甲板のど真ん中に響いた) ヴィクター->(……僅かに。誰にも見られない時に、僅かに細められた目にあるのは。哀愁 と、愛愁の光。しかしそれを、頭を振り掻き消す……) ケイニー->エステル>(風で乱れた髪をかき上げ、ゆっくりと目を開く) ヴィクター->(……発現式に、どれだけの負荷があったのか。その腕は既に、死んでいる… …。しかしそれでも。ゆっくり、エステルの前に、拳を置いて跪いた) ケイニー->エステル>(そして一つ……スゥ……と息を吸い、軽く屈伸などをして、今度は 辺りを見渡す ケイニー->エステル>(そして『やっぱり』、とでも言うかのような表情でヴィクターを見 つける) シオン->…収まった…?(薄っすらと閉じていた目を開け ケイニー->エステル>……一つ、確認するけど。これをやったのはあなたで間違いないわ ね? ギィド->ふむ、これが復活の儀式……か(かざしていた手を膝におろし、興味深そうな視線 をエステルに向ける) シオン->(この人が…エステル、さん…?) ヴィクター->……は。(引き千切れ、ずたずたに引き裂かれた腕を。しかし、平然と構え、 エステルの前へと跪いている。ぼろぼろの、鎧をその身に纏い…) ルーク->エス、テル…(エステルの方に目を向けるが…) ケイニー->エステル>(容姿は遺跡で見たときとは違い、動きやすくは作られているが太陽 を意匠化したような豪華なドレスを着込んでいる。手足には重そうなほどの貴金属を) ギィド->ミーチェ>(義眼の瞳を開け、声をじっと聞いている) ケイニー->エステル>(吸った息を、思いっきり吐き出す)……やるかやるかと思ってきた けど、やっぱりやってくれたわね (額に手をあて) ルーク->(しかし、彼の目には見る力も残されていない。) ヴィクター->……申し訳、ありません。このヴィクター、私情にて時の禁を破り。妄執にて 貴女の意も聞かず、この世への召還……如何なる罰も、この身に受ける次第。 ケイニー->エステル>無論よ。 ヴィクター->しかし、一言言わせて貰うのならば…。…この身、後悔も残念も。一念すら在 りません。(顔を伏せたまま、しかと…) ケイニー->エステル>聞くだけは聞いておいてあげるわ、だけど、あたしの決定は変わらな いわ。……ヴィクター、あなたから騎士位を剥奪します。 ヴィクター->……ヤボール(了解致しました)。その命罰、確かに。(姿勢はそのまま、声も変 わらず。知っていたとばかりに受け賜る騎士の顔) ケイニー->エステル>太陽の神グランス・サンの名において、そして聖サンヴァリアの名に おいて。今後我が国の名において剣と力を持つこと、その力を持って正義を成すことを禁 じます。 ヴィクター->……確かに。 ケイニー->エステル>その胸の紋章に『不名誉印』を刻みなさい。 光玉とはサンヴァリア の民の為に残した我が国の意思、今、困っている人を救わず、今に亡きものを拾うなど有 ってはなりません。 ケイニー->エステル>……ただ、ここにおいて貴方は一個人。 ケイニー->エステル>国の名において縛られることはなくなりました。 あとは、その罪を どう滅ぼすか、自由になさい。 (小さく、苦笑を浮かべ) ヴィクター->(僅かに顔を上げると、腰から、あのサーベルを抜き放ち。甲板へと突き刺し た後…胸に刻んである紋章に手をあてると。紋章に傷がつき、黒鎧が露のように消え去る …) ルーク->………俺の…言った、通り…だ…(顔に被ってあるハンカチを振りほどき、息絶え 絶えにヴィクターに言う…) ヴィクター->……(ルークに目を向けることなく、立ち上がり) ケイニー->エステル>ルーク、久しぶりね。……その傷からしてヴィクターにやられたのか しら?(割と真剣な顔で、振り向く) ヴィクター->(無言で、肯定の意を示す頷き) ルーク->(本当のことを言われ、目を伏せる) ケイニー->エステル>貴方も私から言わせれば騎士として、失格よ。剥奪する権利は無いけ どね (そのまま平坦に言い) ヴィクター->(紅色の戦装束姿のまま、懐に手を入れるとさらしを取り出し。死んだ腕に巻 き上げ、固定…)……。 ルーク->ッ………(エステルの言葉がルークの心に突き刺さる) シオン->(厳しいけれど、正論ね) ケイニー->エステル>いい、さっきも言ったと思うけど、騎士とは国のことを一番に考えて 行動するものよ。誰も死んだ人間の為に命を賭せなど、願ってないわ ギィド->(騎士云々は特に興味ないが…ルークもここで分かるべきか) ルーク->それは…解っている…。 ケイニー->エステル>いいえ、分かってたらそんな行動はしないで。 貧弱な民がいて。 国 を守るための騎士が、国を守らずに知らない人間の為に散ってしまう。 そのせいで民が 死んだら……どう言い訳するつもりかしら? ルーク->…………(何も言い返せない…) ケイニー->エステル>これは光玉を手にしようとしたヴィクターにも非が多分にあるだろ うけど、民の破滅でも望んでない限り、自分から死にに行くようなことはするべきじゃな い ケイニー->エステル>はい、分かったらそこに誓う! (ビシっ) ヴィクター->………………。(僅かに、苦笑を浮かべた…) ケイニー->エステル>まったくもう。あたしはもう守るべき国も持ってないんだから、二人 とも世話を焼かせないでよね (腰に手を置き) ヴィクター->………あの頃と、全く変わっていないところを安心していいやら、嘆息すれば いいやら… ルーク->……… ケイニー->エステル>………でも、その気持ちだけはちゃんとありがたく受け取っておくわ。 (ここにきて、初めていい笑みを受かべる) ヴィクター->………(やっぱり嘆息して、肩を竦めた…) シオン->(もう少しおしとやかな人だと思っていたのですが…/苦笑) ケイニー->エステル>(嘆息見て、笑みがニッと笑うものに変わる) 安心なさい、あたし は変わらないわ シオン->流石はヴィクターさんの上に立つ人、ということでしょうか(くすっ ルーク->………(エステルの笑顔に釣られるが…)…イッ!?(傷の痛みを感じ始めた ヴィクター->やはり、安心しがてら…… ギィド->(目の前の光景を見て軽く息をつき)上の人間だしな。こういうくらいで良いのか もしれない ヴィクター->…王国一の御転婆が帰ってきたのには嘆息モノ…(ぼそり ケイニー->だよね、統率力は凄まじいかも ギィド->ミーチェ>??(あまり状況が分かってないのかキョトンとしてる) ケイニー->エステル>………(ニッコリと笑みでヴィクターに近寄り) ……お転婆は、余 計 (何か良く分からないスイッチを足元で押し、ヴィクターの足元の床がガコンと抜け る) ヴィクター->!(落!! ルーク->…………ヒール、オブ…ライト!(魔法でヴェクターに斬られた傷を少し治す) シオン->あ… ギィド->どんな仕掛けつけてるんだここは ケイニー->エステル>さて、と。(パンパン、と手を打ち) 改めまして、皆久しぶりね。 ……あれ、はじめましての人も入ってる? ギィド->ミーチェ>はじめましてー♪(手を上げて ケイニー->流石に熟知してるっていうか……、あのヴィクターを足蹴に……(ガタガタ) あ、 ひ、久しぶりで御座います!(敬礼!) ヴィクター->(ヒュン! と風切音立てて、再び…先程から、数歩離れた位置に立っている。 ぜーはー言いつつ…) ヴィクター->……(はぁ……) シオン->お久しぶりです。…早かったですね、戻るの ケイニー->エステル>(ミーチェとギィドに笑みを向け) はじめまして、あたしはエステ ルよ。まぁ、自己紹介は今のでだいたい間に合ってるわよね……。これから暫く同行させ てもらうだろうから、よろしくね ヴィクター->……この船の構造は、誰よりも熟知している。姫が勝手に次から次へと罠を増 やしていく。私はそれを解除していく。いたちごっこの末だ。 ルーク->……えっ、同行!? ギィド->ギィドだ。まぁ……宜しく(言葉少なに返事をして) ケイニー->エステル>ほんと……早々だったわね、っていっても時間の感覚は無かったけど ケイニー->エステル>なに? 身よりも無いあたしを置いてくつもり? ギィド->ミーチェ>ルーク。エステルおいてく? ヴィクター->……(置いていくなどと言って見ろ。斬り殺す。そう眼が語ってる) ルーク->いや、女性を置いてくわけには… ギィド->無言の圧力だな ケイニー->エステル>いっとくけど、この船に置いてかれるのはゴメンよ。……まぁ方法は どうあれ、生き返ったからにはこの世界を見て感じたいんだから、ね シオン->ヴィクターさんも同行するのですか? ヴィクター->……(微妙に、眉を寄せ)…私は、此処までだろう ケイニー->(男性だったら置いてくのかなぁと思いつつ) ケイニー->エステル>あら、来ないの? (落としておいて普通に言う) シオン->生き返らせた責任は取らないのですか? ギィド->ミーチェ>おわかれ? ヴィクター->……生き返らせた後のことは、姫次第だと。先に言って置いたはずだが…。 ルーク->…………(ヴィクターに視線を向く) ヴィクター->…それに、私にはもう理由がない。存在理由さえ、最早達成したわけではある。 ケイニー->エステル>あたし次第ねぇ……。うん、それじゃ同行なさい。そしてあたしの盾 になりなさい(ぁ ヴィクター->……………………。 ギィド->盾か、というか適当だな… ケイニー->(これをズバズバ言えるから王族なんだろうなぁ……)………大雑把に決断早い ね ケイニー->エステル>いいのよ、王様は決断するのが仕事なんだから。細かいことを考える のは下っ端の仕事よ(また言い切る ヴィクター->お断りしたい気持ちがゴブレットから溢れ出すワインの如く…(また溜息… ルーク->盾…(汗) ギィド->(こんなんが王族か………) シオン->そんな事をいったらまた… ケイニー->(もしかして物凄い人を呼び起こしてしまったのかもしれない……) ギィド->ミーチェ>エステルすごいーw(分かってないお子様) ケイニー->エステル>なに? あたし次第って言ったのは嘘なわけ? あなたは十分にあ たしの前で嘘をつくとどうなるか、分かってると思ったけど ヴィクター->……。 ケイニー->(怖いよ、怖いよぅ) シオン->身をもって再度分からせてあげては?>エステル様 ギィド->部下に対しては有無を言わせないのか ルーク->………(一瞬我が目…いや、我が耳を疑った) ヴィクター->しかし私は、最早騎士ではなく。貴女の命に応じる必要はないのでは?(流石 は元・エステル側近。いい根性してます ヴィクター->不名誉印まで押されています。何であろうと、私は、あの時代の人間であり、 あの頃の掟に従い。同行するわけには行きません。 ケイニー->エステル>良い根性してるわね……(ピク) ヴィクター->お互い様では? ケイニー->エステル>ごもっとも、ではこんなのはどう? 弱肉強食の掟はいつの時代も共 通よ(くーい、と上げられる片腕には何かスイッチが握られる) ヴィクター->では、余計でしょう。(その眼が、スイッチを見て…ぴたりと固まった) ヴィクター->………………………。 ヴィクター->…………………………それは…… ギィド->(何のスイッチなんだ) ケイニー->エステル>昔の船って、自爆スイッチなんてのがついてたりするのよねぇ〜 ルーク->(何かいやな予感がした…) ケイニー->エステル>で、そんなのを管理するのは、やっぱり王族なのよねぇ〜 (良い笑 顔) ヴィクター->……はぁ……(溜息を、つくと同時に…)…姫。 ルーク->って、ここで押すのかよ!? ヴィクター->一つ、宜しいでしょうか? ケイニー->エステル>ゴメン、皆さま(ぉぃ)  シオン->…それを押す前に、私たちに脱出させていただけないでしょうか? ケイニー->エステル>言うだけなら許可するわ ギィド->脱出不可は嫌だな ケイニー->というか、解除してるとおもうんだけど ギィド->ミーチェ>どかーん?(首傾げ ヴィクター->その通り。解除してあります。それと…。 ルーク->(なんて姫様だよ…/それと同時にルークの僅かに揺らいだ恋も消えた…/ぁ) ヴィクター->……(ビュン!! エステルの、手から。隠し袋から、起爆装置のスイッチが 消え。ヴィクターの手に…)……貴女の御転婆を何時も止めていたのは、私です。 ヴィクター->このくらいの芸当が出来なくて、何が第一近衛か。(肩竦め ギィド->まぁ、自爆しないのはいいとして。結局同行するのかしないのかさっさと決めたら どうだ?面倒だ(ぁ ケイニー->エステル>ハッタリだとしても、此方の気持ちを汲み取れなくてなにが近衛か。  ……まぁいいわ、自由だといったのはあたしだしね ヴィクター->貴女の気持ちは、汲み取らないようにしておりますゆえ。揺らぎますから。 ヴィクター->…と。失言だったか。今のは、不名誉印騎士には過ぎた言葉でしたな。お忘れ ください。 ケイニー->エステル>あたしもとっくに王位の権威なんて持ち合わせてないから、お互い様 よ。 分かったわ。それじゃとにかくおろしてくれる? ヴィクター->……はい。では、移送の陣を用意させます。暫しお待ちを…。(くるりと踵を 返し… ケイニー->エステル>………あいつの堅物具合も全然変わってないわね(その背を見送り) ヴィクター->(すた、すたと。操縦室へ向かう途中。にゅっと、下から箱が…そして何やら、 掌サイズの機械らしきものを取り出し。ぼそぼそと何か喋ってる) ケイニー->ああ、なんかお腹すいた(食べたばっかりだろ) ヴィクター->……下だ。そう。その後、ポウル・ロウ行きの…。…デミトリ号? 動かせん。 (ぼそぼそ) ギィド->ミーチェ>ミーチェもお腹すいたー(便乗か ケイニー->エステル>……何か作りましょうか?(ぉ ヴィクター->……。……。!!!(ばっきゃあ!! 箱を裏拳で叩き壊した。) ルーク->(さらしを肩の傷に巻きつけ、出血を止める)………ヒールオブライト(少しでも 自分の傷を回復させる) シオン->…え゛っ!? ヴィクター->要らぬ詮索はいいから、さっさと移送の陣を用意せぃ!!!!!(ごっ!!!  怒声。びりびりとデミトリ号が震える ケイニー->さすがお姫様、嫁入り修行は抜かりないんだね! ルーク->…何か壊れた音が… ギィド->ミーチェ>エステル、ご飯つくる?(興味津々と言った様子 ギィド->つか向こうが五月蝿い(ぁ ケイニー->エステル>全然、修行なんてやった覚え、ないわね(良い笑顔) シオン->ケイニーくん(にっこりと肩ポム ケイニー->………(ガタガタ)………え、遠慮させて下せいっ!(土下座!) ギィド->…調理器具は大体知ってるよな?(念のため聞いてみる ヴィクター->(ざんざんと息も荒く、戻ってきた…)…失敬。もう暫く、陣の用意に掛かるよ うです。不手際申し訳ない。 ケイニー->エステル>ええと……確かノコギリで野菜切って、火炎放射器で焼くのよね? シオン->ヴィクターさんは姫の手料理を食べたことがあるのですか?(聞いてみる ルーク->(顔面蒼白…)あ、俺、お腹空いてないんで…(自分だけ逃げる気か!?) ギィド->だめだ、止めよう ギィド->ミーチェ>でもお腹すいた…(まだ言うか ケイニー->ミーチェ、まだ命を捨てるには早いよ…… ヴィクター->……………(無言 ギィド->ミーチェ>クゥ? シオン->…何故黙る?>ヴィクター ヴィクター->…まだ、しばらく時間がある。しかし、その間に客人を毒殺されるわけにはい かぬ。よって、私が作ろう ケイニー->ああ、陣の方は了解したよ ケイニー->エステル>なによー、ちょっとしたジョークなのに皆真に受けちゃって ケイニー->(ジョークに聞こえんですたい…) ヴィクター->必要も無いから使ってはいないが、食材の保存と調理室は完璧だったはずだ。 少し待っていろ。(またくるりと ギィド->頼む。あの姫様は色々と足りないものが多すぎる…(冗談に受け取れなかった) ルーク->(←ケイニーと同じこと思った人) ヴィクター->……(掌を向けると、緑色の光が掌から発せられ。それはそのまま、艦内へと すっ飛んでいった) ケイニー->エステル>もーヴィクターまで……、ちょっと2,3回内科送りにしちゃっただ けじゃない ヴィクター->…………………。 ルーク->………… ケイニー->(ガタガタガタぶるぶるぶる) シオン->ちょっと…なのですね ギィド->ミーチェ>ないかおくり?(首傾げ ギィド->2.3回か… ヴィクター->………………。 ヴィクター->…………姫。そういえば、一つだけ。いや、料理のことではなく。 シオン->2,3回なら…23回なら驚きますけどw ケイニー->エステル>(←それ以後厨房へ立ち入り禁止になった王族) ケイニー->エステル>うん、なに? ギィド->23回になる前に止められるな ヴィクター->……(大きく、溜息をつき)…… ヴィクター->『闇の六王』が、この時代にも居ます。 ケイニー->エステル>………まだ、いるの? あんなの(急に表情を固め) ヴィクター->………先日、六人全員確認致しました。 ケイニー->エステル>サンヴァリアの観測室からじゃ見えなかったけど……、あいつらもし つこいわねぇ ケイニー->エステル>戦力は? ヴィクター->……三百年前に一度討伐は致しましたが、全て今代として復活しています。戦 力としては… ヴィクター->…此度の六王の統率者、『風の王』。あれは、私を超えている。 ヴィクター->獣王『ジャバノゥト』を駆るライカンスロープとのこと…。 ヴィクター->とは言え、ある一定の条件下でなければ討伐は十分に可能でしょう。 ケイニー->エステル>なんでそんなのをほっとくのよ、現代の龍たちは……被害出した後じ ゃないと対応しないんだから使えないわねぇ(目を細めて、足元に広がる霧を眺め) ケイニー->エステル>……その口ぶりだと貴方、行くつもり? ヴィクター->……龍は、龍。所詮その程度。だからこそ…えぇ。私が、行かねば。 ヴィクター->今代『風の王』は、今の二十七祖では逆に討伐されかねない。 ケイニー->エステル>目的果たして満足しても気は抜かないように、貴方の訃報だけは認め ないからね ヴィクター->……それは無いでしょう。私は、誰にも気づかれぬよう消えますから。(自嘲 気味に、笑み… ケイニー->エステル>この世界、もっと良く調査する必要がありそうね。神の式、イヴの意 志が壊れかけてる……(ブツブツ) ヴィクター->ただ、唯一の吉報は…… ヴィクター->……今代『風の王』は、標的…死徒二十七祖の第一位。ウルフにしか向いてい ないこと。故に、彼を目の前にしなければ、奴は力の全てを出せない。 ヴィクター->…故に、私は勝てる。如何な精霊王とて、100パーセントでない限りは私に は勝てません。(それは自信というより、確信の笑み… ケイニー->エステル>ウルフならその活動を確認しているけど……、邪魔立てが入らないこ とを願ってるわ ヴィクター->全くで。あの馬鹿が乱入してきたら、死ぬのは私かな…… ヴィクター->…ウルフと一緒に黄泉などとは洒落にもなりませんからね。 ケイニー->エステル>あなた、悪運だけは強いから注意なさいね?(苦笑し) あたしの前 で言ったその言葉、けして嘘にはしないで ヴィクター->…御意に。 ケイニー->エステル>さて、陣の準備はもう終わった? ケイニー->ちょっととととまったぁぁぁ!!! その前に、ご飯はっっ!?(ぁ ヴィクター->今、準備中。陣の用意は終わりましたが…。 ギィド->ミーチェ>ご飯ー!!(めっちゃ主張 ヴィクター->…さて、あちらの出来は…(振り向こうとしたところで。ぐらり…この、巨壁 のような男が、ぐらつき…)…!(大きく、たたらを踏む…) ルーク->どうした!? ルーク->……っ!?(肩の傷が痛む…。まだ完全には治りきっていないようだ) ヴィクター->……チィ…ッ(舌打ち一つ。姫の前での無様に、歯軋りし…すぐに体勢を立て 直した/…思ったより、消耗が、激しいか……) ケイニー->エステル>敵襲……はないわね、何か事故でもあったの? ヴィクター->…………いえ…何も。つまづいただけで…お見苦しいところをお見せしました …… ギィド->………(じーっとヴィクターを見てる) ヴィクター->(魔力は、殆ど残っていないな……体力も同等…流石に、そろそろ寿命が来た か…? 回復が遅いな…/軽く頭を振った後…) ヴィクター->…うむ、部下は相変わらず不手際で申し訳ない。まだ出来ていない模様… ルーク->(ヴィクター…さっきの蘇生のせいか…) ケイニー->(というか食材が凄く不安…)ううん、陣が出来ていても気になるところだね… …。何か手伝える? ヴィクター->(……寿命など、討伐まで持てばいい…)大丈夫だ。部下もある程度、此処の文 明は知っている。私が言うのもなんだが、中々美味いものだぞ… シオン->マーボーとか? ギィド->ミーチェ>おいしい?(わくわく ケイニー->なら良かった……、5000年前の味付けな料理って気になるなぁ ヴィクター->……マーボーは、先程の民家で食べてはじめて知ったが。うむ、保証はしよう …(ミーチェの頭を、ぽん、と撫で… ヴィクター->流石に、5000年前の味は忘れてしまったが…… ギィド->ミーチェ>うんっ♪(撫でられて、嬉しそうに笑い) ケイニー->エステル>あたしあたし、あたしは覚えてるわよ〜(五千年前の恐怖を) ヴィクター->…………。 ――――――――――――――――――――――――――――――――――― <感想> 前半のドハデなシリアスっぷりを更に上回る後半のネタっぷり。 エステルって銀雨の方でも使ってるので風月色(ネタ)が浸透してるのです……申し訳な い。 とは言えシリアスな台詞もズバズバ言ったはず、失敗ではなかったかな? この人がいると何かと賑やかにことが進んでいきます。 シリアスもネタもこなすと言う点において、ケイニーキラー。 皆も食われないように頑張ろう(ぇぇ