ケイニー->@相変わらずしんと静まり返った工場群、音の無い民家。しかし整然とした町並み………ただ太陽だけがやがて夕日と化そうとし、無機質な風車の音のみが聞こえる ケイニー->@で、一仕事終えた冒険者たちは、サウザーが居ないことに気付くのだった ケイニー->@そー言えば戦闘中に居なくなってたような気がする ケイニー->……あれ? そう言えば、サウザーは?(きょろきょろしつつ) ギィド->………逃げたか? ギィド->ミーチェ>クゥ………(クンクンとサウザーの匂いを探している様子) ケイニー->逃げるにしても、遠くに行き過ぎても危険だし、近くに居ると思うけど………。お〜〜〜い、どこいった〜〜〜マーーボーーニイチャァァァーーン!(ぉ サウザー->@(臭いを探せば、キッツ〜い香辛料の臭いが、住宅地の奥のほ〜〜〜〜から漂っていたりする…どんだけマーボーの臭いがしみついてんだって話である) ギィド->意味のわからん呼び方だがまぁいい。さっさと帰って来いマーボー男ー(ぁ ギィド->ミーチェ>きゅ………ぴりぴり〜ってする(住宅地の奥を指差し) ケイニー->おいてっちゃうぞ〜〜? ケイニー->ん? ぴりぴり? ………ぁぁぁー、さすがサウザー サウザー->@ただ、同時に。何か、鉄が溶けたような臭いも、奥のほうからする) ギィド->あまり長時間近づきたくない奴だな ギィド->ミーチェ>はないたい……(手で鼻を覆いつつ、様々な匂いに顔を顰めている) ケイニー->そんなレベルなんだ。うわぁ、ちょっと近付きたくなくなったかも(トトトッとサウザーの居ると思われるほうに走りつつ) ギィド->ミーチェ>ぴりぴり……(ケイニーに続いて走る) サウザー->@奥へ、奥へ。何故そんな奥のほうへと走っていったんだと言われるぐらい、奥のほ〜〜〜まで、臭いは続いている。) ギィド->…………どんどんあいつの株下がってないか?それとも元からか…… サウザー->@それと同時に、鉄臭さも増していく。しかし、この鉄臭さ、やけに強い。マーボーの臭いは兎も角、その鉄臭さは僅かにケイニー達にも届くぐらい) ケイニー->鉄……? そんな匂いが、するよね? …………ハッ!!!!!  まさか、サウザー!! 新たな調味料の世界を切り開いたんじゃ!?!? サウザー->@有り得る。←天の声) ギィド->どんな調味料だ、というか鉄くさい調味料なんて誰が使うんだ ケイニー->サウザー ギィド->…………俺にはあいつが解らん ケイニー->奴なら、できる。(ぞぞぞぉぉーー……っとしながらも走っていく) ギィド->ミーチェ>ふしぎふしぎ〜♪(話がわかってるのかわかってないのか サウザー->@有り得るが、しかし。ある意味いい結果で、少し走った後、ケイニーたちの前へと顕れる――) サウザー->@(――それは、無造作に脱ぎ捨てられている白衣) ケイニー->……ええっえええええっっ!? 読者サービス!? 女性向けのっっ!?(うろたえて止まる サウザー->@勿論、白衣からも当然マーボーの臭いはするが。何より、鉄臭さがこびりつき…) ギィド->落ち着けケイニー ケイニー->この先に風呂場でも有ったっけ……。ハッ、っこ、ここはやっぱり葉っぱでも差し入れるのが人の道、規制回避の サウザー->@…鉄臭さの正体は、まだ、新しい。べったりと、その白を所々汚す、大量の血痕) ギィド->ミーチェ>変なにおいーっ(白衣に近づいて、匂いをかいだ後に顔を盛大に顰めた) ケイニー->お、落ち着いてるよヤダナー、あっははは ギィド->葉っぱはもういい、お前はとりあえず水でも被って頭を冷やせ サウザー->@よくよく見れば、サウザーが着ていた時に比べ、随分とボロボロ。切り傷や、抉られたような跡が所々見られる) ケイニー->良かった、とんでもイベントじゃなくて……水? なんで? いや民家に行けばあるだろうからやれってならやるけど ギィド->………で、この血か。本人のか?(手袋をつけた手で白衣を拾い上げ) サウザー->@……べったり。そんな表現が似合うくらい、ついている。本人が流したとしたら、ちょっとばかり拙い量ではある) ケイニー->(律儀に民家に飛び込んで頭から水を浴び、ついでに水筒に補給してくる) ケイニー->……ん、悠長なことはしてられなさそうだね。こっからは、血痕でも追えば、大丈夫かな ギィド->誰のものかわからんが、本人のだったらさっさと行ったほうがいい サウザー->@(血痕は、所々に飛び散ってはいるが。確実に奥へと続いていて……ふと、その、奥のほうから。人影、が……) ギィド->ミーチェ>キュ……(鼻を手で覆いつつ、耳を動かし) ケイニー->(バサバサッ、と水滴を払い、奥の方へ素早く走っていく。片手に槍を持って) ギィド->(腰の剣に手をかけ、ケイニーに続いた) サウザー->@走る皆に向かって歩いてくる人影は、黒い) サウザー->@黒すぎる。そのゆったりとした牧師服に、じゃらじゃらと鬱陶しいほどのシルバーアクセサリーをつけ。全ての衣服を黒に統一した、サウザーより若干背の低い影…) サウザー->@その青年は、髪も目も、黒く。そして、遭いたくも覚えたくも無いだろうが、皆にしかとその姿を刻み付けている男……) ケイニー->なんか最近、黒いのに良く会うよねー……んで、なんで牧師さん? それもこんなところに。(槍を仕舞おうとせず、目を青年に定める) ギィド->………黒尽くめ、面倒そうな感じだな ケイニー->牧師さんは違うか。普通殉教者は質素な生活を己に課さないといけないしね……まぁ、普通には見えないけどさ サウザー->@その、感じる魔力すら、黒い……) ギィド->ミーチェ>やなかんじ……… サウザー->@(おや? と、首をかしげて、前髪を払えば。ソレは、よく、あの狼と行動を共にしている…) サウザー->@(死徒二十七祖、上位之五位…混沌の寵愛者、ロア・フォン・ヘイムダル=カオス) サウザー->ロア->…おやまあ、珍しいところで、遭うね? ケイニー->いや、珍しさで言えば、そのコスプレ姿を見れたことには劣るよ(肩すくめ) ギィド->(不満を隠そうともせずに舌打ちをして)何がおやまぁ、だ…… サウザー->ロア->失敬な、コレはオレの普段着だッてば。 ケイニー->……………。(あえて、ノゥコメント) ケイニー->………いや、まぁ、人の趣味は色々だし。うん ギィド->…………(こっちもスルー、というか答えるのが面倒) サウザー->ロア->葉っぱに沈黙されちゃったよ……。…今までキミ達に与えられたダメージの中でも最上級だコレ。(頭押さえ) ギィド->ミーチェ>(ケイニーとギィドに隠れるようにして様子を伺い) ケイニー->オレは、サウザーが生きてればいいや。(ロアの後ろに目を向け) ……って、なんで葉っぱ知ってるの!? なに、もしかして興味ある? 入信するっ!?(ぉ ギィド->そっち方面はもう黙れ。というかここで信者を増やしたら消せなくなる(ぁ サウザー->@(臭いは、確実に、ロアの後ろから漂ってきている。が、しかし、その鉄臭い臭いは、この男にも付着している…) サウザー->ロア->諸事情で。いや、知りたくなかったんだけど成り行き上。 ケイニー->でもさでもさ、葉っぱを信ずるものは敵でも味方でも、善でも悪でも、人間でも悪魔でも、救われるんだよ!(怪しい宗教染みてくる葉っぱ ケイニー->……取りあえず聞くけど、そこ。通ってもいい? サウザー->ロア->……。 サウザー->ロア->あァ、奥に用事? とは言っても、この奥なんて、最後まで住宅街で何も無いけれど。 ギィド->何もなかろうが行く ケイニー->匂いの元が、知りたくてね ケイニー->ま、どの道住宅街は通るし サウザー->ロア->何、死体が一つ転がってるだけさ サウザー->ロア->通るならどうぞ。阻む理由もないし。(肩竦め) ケイニー->んじゃ何しに来たのさ? ギィド->……(じ、とロアを見据えたが目線をすぐに外す) サウザー->ロア->ちょっとした用事さ。 サウザー->ロア->あァ、安心したまえ。別に、人間に被害を与えるようなコトじゃない。 ケイニー->そ、まぁこっちはちょっとじゃ済まない用事があるし、先を急ぐよ。  ギィド->さっさと行くか……(奥のほうへ歩き出した) サウザー->ロア->どうぞ?(そして再び、歩み始める。害意もなく、そのまま皆の横を通り過ぎた) ケイニー->今度会うなら、もうちょっと汚い場所にしたいものだね。それじゃ、ね(さっさと走り抜けていく) ギィド->ミーチェ>……(何も喋らずに走っていく) サウザー->@(妨害などあろうはずも無く、更に奥へ、奥へ走っていけば。鼻につく、血の臭い……) サウザー->@(走れば走るほど、その臭いは強くなっていく。飛び散る血痕も、多い……) ケイニー->ええい、ここは何処の戦場さのさ……気がめいるなぁ、もう(足を、早め) ギィド->今まであまり気にしたことは無かったが……ここまで来るとキツイな(周りをちらちらと見ながら) サウザー->@(走って、走って。出るのは、広間……目に付くのは、とある民家の白い壁……) サウザー->@(その、白い壁の一つに、血色のペンキを思いっきりぶっ掛けたような、鮮血色の壁があり…。…そこに、サウザーが、へたりこむように背を預けて座っている) ケイニー->……護衛の面目が立たないね。(サウザーの前に屈み) 返事、できる? サウザー… サウザー->@胡坐を組んで、血塗れで、頭はだらりとしていて、髪で顔は見えなくて。特に、胸の部分。ぶち抜かれたような痕跡がある…しかし、傷は無い) ギィド->目を離したらこれ、となると……な(血の色に染まった壁を見つめ) サウザー->……はい?(ぐりん! と行き成り、顔を上げた) サウザー->(眼鏡は、皹が入り、片方のレンズなど無くなっている。顔は血まみれで、髪も血まみれだが、顔色は至って正常) ケイニー->アンデットか何かかな、君の属性は? ギィド->………………もはや人間じゃないな サウザー->失敬な、流石に動けませんよ。 ケイニー->生きてるだけで怪奇だよ、じゅうーーぶんに。いいけどさ サウザー->血、半分以上持ってかれちゃいましたよ、もう。(はあ、と溜息をつき…) ギィド->ミーチェ>(気分が悪くなったのか、みんなから少し離れたところで座っている) ケイニー->オレの血はあげないからね。(ぉ) 取りあえず止血しとくよ、後でシオンお姉さんに治してもらおう シオン->呼びました?(背後からのそりと現れる サウザー->(@しかし…どう見ても、変だ……よくよく見れば、胸のところもそうだが、血まみれだ。思いっきり血まみれで、血も新しいのに、傷一つ、見当たらない) ギィド->とりあえず重傷なのはわかるがこのツラ見てるとむかつくな……。シオン、いきなりか ケイニー->(背負い袋に手を突っ込んで包帯を取り出しつつ)Σ……ほぁぉぁぁぁっ!? いつの間に、気配遮断スキルをっ!? ケイニー->いや呼んでくる手間が省けたけどさ………あれ、傷が無い? シオン->すみません。リュックの中身が暴れだしたもので…ちょっとはぐれてしまいましたねw ギィド->……中身、詳しくは聞かないほうがいいか…… サウザー->ねー、誰か、私のポケットから煙草出して、吸わせてもらえません?(声も、顔色も正常……) ケイニー->いやぁ、暴れないようにしつけて、ね。出来る範囲で……(汗 シオン->怪我人が不健康なことをしてはダメですよ。 サウザー->無いと、マーボーとはまた違った禁断症状がデスネ… シオン->血が足りないならなおさらです! サウザー->禁断症状が出たら、治るモンも直らなくなっちゃうんですーっ シオン->禁断症状を治すチャンスだと思いなさい(にっこり ギィド->血行が悪くなるしな……あの臭いどうにかならんものか…… ケイニー->死ぬ前の一服なら、吸わせてあげるけどね。可能性があるなら治すのに全力投球 サウザー->ぅぅ……(がっくり ケイニー->ってことで、はい(笑顔でガムさし出し/ぉ) サウザー->(不満そうな顔…でも、噛む) シオン->口寂しい時はそれで我慢してください。 サウザー->ぐう、噛み煙草でもいいから欲しい…… ケイニー->因みに医療用のガムだからお口爽やかになるよ。(ぉ サウザー->……。 ギィド->しばらくは禁煙だな……噛み煙草も同じか シオン->獣憑きの村では煙草の臭いはキツイのですよ。場所を弁えてください。 サウザー->ふぅ…… ケイニー->いやだって、マーボーの匂いが常時漂ってもらっても困るし、ねぇ(ミーチェ見つつ) ギィド->ミーチェ>うん、ぴりぴりした(こっくりと頷き) サウザー->……よ…っと……(億劫そうに、地面に手をつくと、ぷるぷると腕が震えながらも身体を起こし。ゆーっくり、立ち上がる…) シオン->まあ、マーボーは食べ物ですから。煙草よりはマシでしょうか? ギィド->大丈夫か、途中でぶっ倒れられても困るぞ? サウザー->……マーボーの臭いすら駄目だというのか……っ(壁を支えに、ようやく立っている状態で、がくりと肩落とす) ケイニー->これを期にイメージアップ大作戦だよ、マーボー男から爽やかな美青年へ! サウザー->……だいじょーぶ。 サウザー->……マーボーが無くなったら、アタシは急激に老いて死ぬー シオン->青年は兎も角、「美」青年には無理が…(ぁ ギィド->俺にとってのイメージは殆ど落ちてるんだが ケイニー->……ってそうだ、これ聞かないで何してるのさオレたちは。 何で襲われてたの? サウザー ギィド->ミーチェ>サウザー、まーぼーおとこ? サウザー->まあ、諸事情で。 サウザー->…言わなきゃ駄目? サウザー->…マーボーオトコで結構ですともさ、マーボーは我が人生の主成分っ ケイニー->オレたちに危険が及ぶような理由があるなら、教えて欲しい。そうじゃないなら、聞かないよ サウザー->……ンー…… サウザー->……とりあえずですね、全く体力が足りないので。あの広場の真ん中に連れてってくれると、助かるなあ シオン->(及ばないとは思えませんけど)…引きずってもいいのでしたら ケイニー->日の光を浴びると逆に枯れちゃわない? まいいけどさ。GO、ギィド! ギィド->……やっぱり俺か! ケイニー->もちろん! シオン->ギィドさんがんばってください! サウザー->……背丈、ギィドくんくらいしか見合いませんものね ギィド->ミーチェ>ガンバレーっ ケイニー->怪我人を引き摺るのも可哀相だしさ、ガンバレー! ギィド->くっ………なんでここには女子供が多いんだ…(サウザーの腕を自分の肩に回して) サウザー->助かります。 ギィド->ん……まぁしょうがない(サウザーの負担にならないような速度で広場に連れて行く) サウザー->引き摺られるのもゴメンですし…(よろよろ…) ケイニー->アッハッハ、女子供が多いからこそ、此処にギィドが居るのだよ。(トッタッタ、と付いて行く) サウザー->(よろよろと、ギィドに引っ張られて、広場の真ん中辺りへと歩いていき……) ギィド->ミーチェ>おとなってべんり?(どこで覚えてきたそんな言葉) サウザー->ミーチェくん、そーゆー言葉は覚えちゃ駄目です。 シオン->便利ですね ギィド->ミーチェ>はーい(手を挙げて) サウザー->あのエルフのおねーさんからは、特に教わっちゃ駄目デスヨ? サウザー->色々駄目になっちゃうし。 ギィド->……便利扱いか(背中に哀愁が) シオン->残念。私はハーフエルフですから(微笑 サウザー->ハーフエルフ…あと半分って何なんですか? ギィド->ミーチェ>ミーチェはいい大人になるー♪ シオン->サウザーさんよりはマシですよ ケイニー->大人はね、孤独に耐えなきゃいけないのだよ>ギィド シオン->人間ですよ。「普通」の<半分 サウザー->(広間の真ん中あたりに来ると…)ッと、ギィドくん、此処で結構。離してくれていいデスヨ。 ケイニー->ミーチェはね、ずっと子供のままでもいいんだよ(ぉ サウザー->ヒトとエルフかー…珍しい。(足を止め…) ギィド->お前はどうなんだ、おまえは(サウザーを降ろしつつ、ケイニーを見て) ケイニー->オレは永遠の12歳だし? シオン->だから別れさせられたんですけどね(苦笑 サウザー->(立ち止まって。億劫そうに、背筋を伸ばし…)…ご愁傷様ですね ギィド->ミーチェ>ミーチェはね、大人になってネフライトをまもりたい♪(にっこり) サウザー->@…すぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ…と、僅かに、手を広げ。深呼吸…) ギィド->永遠の12歳か………はあ(ため息) シオン->ネフさんが居たら死ぬほど喜ぶでしょうね。 サウザー->@…普通、ココラあたりで吐き出すものだが。さらに止めずに、空気を取り込み続け…) ケイニー->サウザーに輸血したいぐらい出血しつつねー……、風船? サウザー->@…辺りに飛び散っている、血が。壁に付着している、血が。服にこべりついている、血が。光の粒子となり、サウザーの口へと吸い込まれ始める) ギィド->……だから、お前の構造はどうなってるんだ… シオン->…蛭?(例えが…; サウザー->@遠くに落ちている白衣からも届いているのだろう、遠くのほうからも粒子が飛んできて、口へと吸い込まれていく) ケイニー->ブラッド・クライシスの逆転作動…? いや、でも詠唱してないしなぁ サウザー->@その速度の速いこと、まるで血があったことなど嘘のように、消えていき。凄まじい勢いで口の中へと吸い込まれていき…) ギィド->ミーチェ>キュ? サウザー->@…全て、無くなったところで、止まり)……ふぅ。 サウザー->(こきこき、と首の骨を鳴らしてから)七分くらいかな。 サウザー->流石に、胸ぶち抜かれたときは、死ぬかと思いましたよ。あぁ痛かった、あのくそ魔法師… ケイニー->出血させる方も方だけど、戻す方も方というか。暴力が無下に踊ってるね…… ギィド->ぶち抜かれたら大体は死ぬぞ シオン->胸をぶち抜かれたら普通死にますけどね サウザー->普通の人間じゃ、ないですし。 ケイニー->痛いですめば済めばいいよねホント。オレも腹打ち切られた事は有るけどさ サウザー->(ふい、と手をかざせば。ばたばたと音を立てて、真っ白になった白衣が飛んでくる。ソレを掴んで、羽織り…) ケイニー->いや、そもそも殆どマーボーだけで生きてるのにピンピンと動いてる時点で、人間かどうか疑うべきだったのかな……(ぉ サウザー->マーボーは、主成分だし。 ギィド->それもどうかと思うな… サウザー->まあ、普通よりは大分逸脱してますよ。実力は、自分で言うのもなんですけど、ホントにたいしたこと無いんですけどね。(肩竦め) サウザー->(眼鏡を取り、あーぁー…とか言いながら白衣にしまい込み)ロアとは昔から反りが合わなくてネ ケイニー->大した事無くて命狙われるかな…? でもま、動けるようになったのは喜んどくよ ギィド->ミーチェ>しりあい? サウザー->全く、マーボーは人間の食い物じゃないとかぬかしやがって…(ぶつぶつぶつぶつ) ギィド->マーボー談義はどうでもいいだろ サウザー->知り合いというか、喧嘩仲間というか。 サウザー->兎も角、反りが合わないんですっ シオン->喧嘩は程ほどにしてくださいね サウザー->何度殺されかけたことか…… ギィド->喧嘩の域じゃない サウザー->喧嘩も、時には死にますし? シオン->遺跡を血で汚されたら困りますし(そういう問題か サウザー->……。 サウザー->兎も角、ホント、実力はたいしたコト無いんですよ。おかげで何時も、ボッコボコにされちゃいます シオン->と言いますか。何故ロアという人はここにいたのです? ケイニー->ああ、確かに困るね、後の世の考古学者あたりが……。それでも喧嘩する辺り、男の子だねぇ(変な台詞言うな ギィド->ちょっとした用事、だそうだ… サウザー->アタシも知りませんねぇ… ギィド->ミーチェ>キュー…(首をかしげ) シオン->いえ、そうではなくて。特殊な方法でしかこの地に入ることは出来ない筈なのに、どうして入っているのかが問題なのですよ サウザー->アイツほど長く生きてれば、徒歩で此処に来る方法ぐらいは知ってても不思議じゃないですけどね…あ、ラクナスとは関係ないと思いますよ サウザー->そもそもをして、群れるのを好みませんし。 サウザー->とは言っても、二十七祖なんて、皆そんなもんですけど。(アッハッハ、と笑い…) サウザー->………………(失言……) ケイニー->それにしても、こんな辺境まで喧嘩友達を追ってくるとは考えにくいけどね。オレたちにも用はないみたいだったし……別の理由がなにかある、か ギィド->………よく解らん奴らだな。どこまでも シオン->(長く生きていれば分かる方法なら、ラクナスや他の国に伝わっていても不思議ではないと思うのですが…) サウザー->あ、いっときますけどアタシは断じて二十七祖じゃないですからねッ サウザー->一対一でも、皆さんに負ける自信、あります。(どーん ケイニー->なんでオレたちが、それだと疑うと思ったの? 27祖のこと、喋ったっけ? サウザー->…や、ほら、ロアと知り合いだしっ(あ、あははー…… ケイニー->どっかしらない所で、俺たちのことは調べていたわけだね。対してオレたちはサウザーのことを知らない。……これはちょっと、シリアスな状況だと思うけどな? ケイニー->サウザー、君は、何者? シオン->………(無言で見つめ) ギィド->ミーチェ>(話についていけずに黙ってる) サウザー->……(顔は笑顔のまま凍ってて、冷や汗がだらだらと流れてる) サウザー->……あー……何かこう、黙ってたらボコられそうな雰囲気だしなァ……失言だったなあ…(がくっ、と肩落とし) ギィド->自業自得だな… ケイニー->オレはバカだけど、213歳生きるだけの経験はしてるんだよ。(苦笑し) そして力は劣るという言葉は信じないことは無いけど、オレたちは今、未知の力を見てしまった ケイニー->背後につれて歩くなら、警戒するのは当然なんだよ ケイニー->生きる為にはね サウザー->…ま、アレは、ブラッド・クライシスを私が改良したものなんですがね。それに、調べたのも少しです。貴方達は、有名だから。(僅かに苦笑い浮かべ) シオン->有名ですか…あまり嬉しくはないですけどね(苦笑 サウザー->隠しててすみませんネ。アタシは……(ンー、と少し詰まり…) ケイニー->詠唱破棄していた時点でかなりの高レベルと見ておくよ。まぁ、調べたのは……27祖の事を元から知ってるなら判る範囲か ギィド->(こっちのほうで有名だったら、あっちはどういう反応を見せるんだろうか…) サウザー->アタシは、死徒です。死徒…碧闇(ヘキアン)の隠者(インジャ)=cサウディルス・べルミット。(苦笑いはそのまま、さらりと述べ) サウザー->ま、情けない話ですけど、人間の時の習慣を忘れられなくてね。いまだ、人間の世界に居る、珍しい死徒ですよ ケイニー->……なるほどね、人間じゃない代名詞と言えば、やっぱりポピュラーにそこか。(少し考え) ……うん、嘘は無さそうだし。オレはそれで納得しておくよ シオン->(…死徒って何でしょう?/首傾げ) ギィド->………疑うのも面倒だな。それに意味も無い サウザー->あぁ、安心してくださいね。別に、人間に害を及ぼすような存在として居るわけじゃありませんから。(かるーく、掌を向けて苦笑い) ギィド->ミーチェ>サウザー、味方(そこに行き着いたようだ) サウザー->ま、今のうちはネ。マーボーのこともありますし。 シオン->害さえなければ問題ないですね…マーボー臭いですけど サウザー->アの約束を破棄されちャ、適いませんわ。 ケイニー->害を成すつもりなら逃げ回ったり保護を受けたりもしないだろうしね、それに追っ手を潰せるだけの力が無いことも判ってる。ま、マーボーの報酬があるうちは絶対味方だとは思っておくよ サウザー->そーですネ、報酬があるうちは。(ハハハー ギィド->マーボーのあたりは気にしないが……まぁ、面倒な火の粉が掛からないのなら良い ケイニー->傭兵雇った即興パーティよりはずっと信頼できるよ。ごめんね、試すようなこと言っちゃって サウザー->アタシが人より秀でてるのは、物作りと、さっきのブラッド・クライシス改良版と、僅かな身体能力ぐらいです。自分で言ってて情けないですけどっ サウザー->いえいえ、此方こそ隠しててすみませんネ。死徒だなんだと、おおやけには言えませんし。 サウザー->てゆーか此処まで弱いと、名乗りにくいッス ギィド->ミーチェ>なんで? ケイニー->男には、プライドっていう。ものがあるのさ……(フッ ギィド->ミーチェ>へんなの…… サウザー->フ、フフ… ケイニー->(へ、へんなの……)ま、まぁ、プライドは有って満足するのは自分だけだし、ね。無くてもOkさ サウザー->でもほら、プライドはあったほうがいいですよっ、うんっ ギィド->………まぁ、無いよりは…か シオン->ケイニーくんにもあったんですね〜 ケイニー->さて、それじゃさっさと王城……の地下だっけ? そっちに行こうか サウザー->行きましょう、そうしましょう ケイニー->オレ? オレにだって多少はあるよ、冒険者としてのプライドがね。その他諸々のプライドは、ぜーんぜんないけど(ぁ シオン->葉っぱ隊としてのプライドも? ギィド->ミーチェ>はっぱ〜 ケイニー->アレはプライドを持ってやるんじゃ無いんだよ。ふふ……、むしろその瞬間だけ全てのプライドを棄てるんだ! 蟠りを消すんだ! 言うなれば心の内側から湧き出てくる使命感に突き動かされてだね……!! サウザー->葉っぱって、何の葉っぱなんですか? ギィド->行くぞ、さっさと、一刻も早く(色々と葉っぱにトラウマもち) ケイニー->大きくて大事なところを守れるなら何でも良し。どんな葉っぱでもやれるだけの魂が必要なんだよ シオン->奥が深いのですね。 ケイニー->まぁ大きなフキの葉っぱとかがポピュラーだけどね ケイニー->(一度工場地帯から出て、再度移住区を横切っていく……。その先にあるのが王城である) サウザー->何か、また何か出そうな… ギィド->いかにも、か? ケイニー->(今でもその荘厳で革新的なつくりは衰えておらず、その白と灰色の混ざった無機質で頑健な姿は今も確りと国を見下ろしている。……ただ、それだけに寂しく見えるのだが) ケイニー->(今回は迷うことは無い。日は更に傾き、白き町並みを真っ赤な色に塗りつぶしていたが、流石に城と言う巨大な影は見失いそうも無い。その中心にある時計台はとても目立つ高さだ) ケイニー->(しかし……、しかしである ケイニー->(そこに向かおうと思うのは、その場所に行きたいと思うからだ。その場所に……巨大な影が落ち。時計台を打ち崩して、城の真上にその漆黒の巨体を曝したらどうなるだろう?) ケイニー->(金属が絶叫を上げて断末魔を数百回繰り返すかのような音が鳴った、それが言えと言う家のドアを打ち震わせ、震源を中心に水の流れを弾き飛ばしたら、どうだろう) ケイニー->(白き波の柱が高々と反り立ち、国の中央の水路を巻き上げて散らした。その原因は先ほどの断末魔……黒き影の”鳴き声”によるものである。それだけのの巨体、それだけの力。ならばその正体は龍以外に有り得ない) ケイニー->(ミシリ、と、遠く離れたこの場所にまで城の軋む音が聞こえる。それと同時にその漆黒の龍は身を乗り出し、大きく羽ばたいた。―――地面にビチャビチャと落ちた水は、その風だけで完全に飛散して消えた) ケイニー->(その強風にも家々は頑健にも耐え抜き、されどその龍の飛翔を許し、その姿を見送る事となる。――― 一方、冒険者の方はその出現にまったく心当たりが無い冒険者は、風を浴びることとなる) ケイニー->……て、なにぃぃぃぃっっ?(慌てて民家の壁の後ろに隠れて、風をやり過ごす) サウザー->あぁああぁぁぁぁぁぁぁぁ!!?(風をまともに受けて、空を飛んでいる) ギィド->なんだこれは……!(こちらも民家に転がり込むように隠れた) シオン->きゃっ!?(咄嗟に民家の柱にしがみ付いた) ギィド->ミーチェ>キャウー!(ケイニーにがっしりしがみつき) ケイニー->(津波のように国を移住区を襲う風は正しく、波。視覚化できる突風とでも言えよう。凄まじい唸りを上げて巻き込んだ不純物が線を引き、その線が全てを外へと押し流す) ケイニー->ミーチェ、離れちゃ、ダメだからね……!(家の端っこにしがみついて耐え) ギィド->ミーチェ>うぅーっ(筋力が無いため必死) サウザー->飛んで飛んで飛んで…じゃねェェェェェェ!!(回って回って回ってる、しかも元が軽いのか、かなり高い位置で…) ケイニー->(その必死の形相の上を、悠々と巨像数百個分の影が通り過ぎていく。それは鳥に類する動きではない、魔力による強引な滑空だ、それが恐ろしい奇鳴と共に遥か後方へと一瞬で抜ける) ケイニー->(その姿、豪なり。硬く焼きこんだ鉄に墨を塗り、それをマグマで溶接したかのような禍々しい姿―――邪悪の中にも美しさがあるとでも言えようか、その巨体は成長しきった龍の形を帯びている) ケイニー->(その姿を追えば、そこでは訳の分からない事が起きていた) ケイニー->(その龍は、あるいは想像通り。その速度のまま凄まじい轟音を上げながら街へと突っ込み民家をひき潰し硬い道を削り落とし着陸する。そのまま踏ん張るようにして脚を止め、羽ばたき、街に食い込む) ケイニー->(――轟ッ!! そこからは見ても居られない。高々と長い首を持ち上げ、胸を膨らましたかと思えば、周囲の”悲鳴”を食い尽くすかのように黒いヘドロを周囲に吐き散らす) ケイニー->(それはそう、人間に良いものではない。そして、世界にも。 その黒いヘドロは侵食し、触れたもの全てを黒く変色させ、ドロリと溶かしては”樹の下”へと溶かして落すのだ。それで大半の家が簡単に鎔けていく) ケイニー->(悲鳴は止まない、それは畏怖する間すら与えられなかった人間たちがやっと思い出した悲鳴だから。この時点になってやっとその理不尽な襲撃を察知した人々は、我先にと逃げ出し始めた) サウザー->……(遥か上空、ようやく回転も終わり。おっそろしい硬度から真ッ逆様に落下しながら)……(……人間……?) ケイニー->(己の家を棄て、街を棄て、木の根の下へと避難しに……。それは蜘蛛の庫を散らす騒ぎを数億倍にしたかのような騒動であった) ケイニー->(それは確かに、人間だった。誰も居ないと調べたはずの家から人間が飛び出し、何も無いと確認したはずの武器や家具を持って逃げ出している。必死の形相で。ある者は見れないような顔で泣き、ある者は憤慨し…) ギィド->ミーチェ>……っ(悲鳴が耳に入り、ゾクリと震えた) ケイニー->(―――いや、何よりもおかしいのはあの場所だ。【なぜ、明らかに何も無かった三分の一の一角に龍は立ち、そこを破壊できているのだろうか?】 なぜ、隣を走り去る人は自分たちに気付かない?) サウザー->(幻……だというのか? に、しては本当に飛んでいるような気がしないでもない…) ケイニー->……なんか、変だ。ちゃんと実体があるのに、現実じゃない気がする ギィド->……まるで俺達か、あいつらが別の世界にいるようだな ケイニー->(確りと、震えたミーチェを抱き寄せ)……偽者? でも、触れるしなぁ サウザー->(うーん、何故か皆さんの声が聞こえる……) シオン->過去の記録…でしょうか? サウザー->(本当は、全員まだ立っていて、意識だけが映像を見せられてる? うーん、そのほうが嬉しいな。ホントに落ちたら、内臓が……) ケイニー->(試しに隣を通りがかった人に声を掛けてみる)すみませーん! 何があったんですかー!? シオン->でも何故突然こんな… ギィド->ミーチェ>……こわい ケイニー->(ふっつーに無視して通り過ぎられる……)ありゃ…… ギィド->何なんだ……一体…(前髪をかき上げ、イラついたように) ケイニー->うん、でも。早くこの悪夢から抜け出す術を見つけ出さないと(ポンポンとミーチェの頭を撫ぜて) ……ええい、偽者ならっ(手ごろな木をオッサンに投げてみる) シオン->あっ! ケイニー->(@バキッ、と、目もくれずに額に当たった木を弾き飛ばし、おっさんは急いだ足取りで階段へと降りていった……) ケイニー->……へ、なんか、無敵? サウザー->(……当たったな、今) ギィド->……実体があっても、反応が無いか サウザー->(……実体無き実体、幻にして幻にあらず。あー、こりゃあ…アルカトラズの爺さん並ですねえ…ってことは、コレ、ホントに落ちてるのか) ケイニー->うー……ん……。これがもし、シオンお姉さんの言うように過去の記憶なのだったら。……その過去の記憶は改変不可能、ってこと、かな ギィド->ミーチェ>このまま、消えない? サウザー->……ッて、待て、そしたら、家とかクッションにもならないってことですかぁぁぁ!!? やばい、やばいやばいやばィィィィィィ!! ケイニー->消えるだろうけど。それがすぐなのか、一週間後なのかは判らないね…… シオン->…で、私達はどうなるのでしょう? ケイニー->取りあえず、あいつが用事を果たすまで、かな ギィド->ミーチェ>キュウ……(尻尾が力なく垂れた) サウザー->(ひゅるるるるるるるるる……) ギィド->………待機時間が長いと嫌になる ケイニー->(漆黒の龍はサンヴァリアの樹の枝のその最上部よりも背が高い、その巨体を持ち上げ。大きく、一閃、羽ばたいた――――なぎ倒される枝と民家と、人人人人――) サウザー=>……どうすれば? 飛んじゃったし! ケイニー->取りあえず、此処に来た時に調べた状況によればこっちには殆ど影響は無いんだし。そのまま王城に向かっても良いと思うよ ケイニー->えーっと、サウザーは………(汗 シオン->どこまで飛ばされたのかしら(汗 ギィド->そのまま落ちてくれても困るが サウザー->(皆から、かなーーーーーり離れた位置の上空にて、いまだ落下中) ギィド->ミーチェ>とおいねー シオン->彼の事ですから多分生き延びているでしょう。先に進みますか? ケイニー->(逃げ纏う人々を纏めて口に咥え、ベキバキと噛み砕く龍のアギト、それは黒から黒に近い赤へと塗りつぶされる。しかし、その凶悪な存在を許佐内人間も居る……纏わり着くように) ケイニー->(集まった人々は剣をかざし銃口を向け、龍に一矢報いんと必死の攻撃を繰り返す。が、しかし、多少の化学兵器など鉄を爪楊枝で砕こうとするも同じ。尾を一閃し人体を四散させ、巨大な羽ばたきはまた暴風を生む) ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー <感想> なにやら急に誰も居ないはずの遺跡がにぎやかになってきましたね、色々と。 これも何かの思し召しなのか。 ともかく、『都市の記憶』の現象のほうは触ったりしない限りは害は無かったりします。 なのでサウザーさえ助けてしまえば今後の行動も見えてくるかと。 ……どうやって助けましょうね。(ぁぁ