ムブロフスカ->@――先に、弾丸の如くトンで行ったシルヴェストリの姿は、大地には無い。 レベル10に苦戦デモしているのか、それとも、もうこの空間には居ないのか) ケイニー->リース>さて、帰りましょうか(見事に無視ってる ムブロフスカ->@――兎も角、まずは帰ら無ければどうしようもなく。空間転移なら出来そ うな、比較的魔力濃度の薄い入り口。) フィア->は、早く帰って休みてぇ…(ぐったり シオン->ゆっくりしたいですね ケイニー->もうクタクタだよ、いやどっちかって言うとペコペコかな? 補給補給ー ムブロフスカ->@――ヴゥゥゥゥン――何かの、起動音) ムブロフスカ->@何か、音を立てそうな勢いで。空の色も、空気の色も変わらないが。しか し、明らかに空間が閉鎖される。まるで、空間転移を禁じるように) ケイニー->リース>………(溜息 ケイニー->クラロ>敵が、まだ残っているのでしょうか? ムブロフスカ->@バシィ……!!!! 空間が閉ざされたと同時に。悪魔では無い、もっと 黒い…彼等ではない、もっと強大…巨大な魔力が、辺りに染み出し始め…) ムブロフスカ->@最初に染み出した所から――バシィ!!! さらに強烈な音を立てて、空 間から突如出現したのは。軍用の衣類に身を包む、右目に傷を持つ人間の青年…の、姿。) ルークさんが入室しました ケイニー->っ…(染み込んでくる魔力が高過ぎて吐き気を催した) ムブロフスカ->@――黒い軍用コートが、僅かな風に揺れる。帽子が、傾く…) フィア->あーもう…早く帰って怪我治してぇのに…っ(高すぎる魔力にくらくらしつつ ケイニー->怪我人には優しくしてよねもー(その方向を向き ムブロフスカ->@――その姿は、かつて何処かの軍隊に所属した、特務部隊の隊長で。大尉 で。ゼロ・カウスと名乗っていたこともあった…) ルーク->こんな時に…(魔力の高さと傷とで頭がクラクラしている) ムブロフスカ->@――風に対なる鋼の特性。疾風龍に仕える、鋼竜ムブロフスカ…この魔力 は、明らかに、そのムブロフスカから、皆へと向けて。敵意を乗せ、放射されている) シオン->…後にしてもらいたいですね ケイニー->いろんな意味でお迎えが来たかな? ムブロフスカ->……(目深に被った帽子で、目元は見えない。ただ、傷と、硬く閉じられた 唇が。鉄に、刃物で切込みが入れられたかのように、硬く、開き)……残念だ。(硬い声で、 言う) シオン->何がです? ムブロフスカ->(出現した場所から、黒い長靴で、一歩――それだけで、大気が震える。そ れだけで、空間に影響を及ぼす。発する魔力は、そこまで高くなっている) フィア->(背中に悪寒が走り、身構える) ムブロフスカ->……私は。過去、言ったな…? 此処に挑むときに…… ルーク->俺たちに不満でもあるのか? ケイニー->無かったらもっと爽やかな笑顔で迎えてくれるだろうね ムブロフスカ->…確かに、言ったな?(不満があるのか…その言葉を聴き、僅かに、傷が動 く。目を細めたのだろうか…) ムブロフスカ->……もし。もし…貴様等の存在が。貴様等の力が。看過出来ぬまでに膨れ上 がった時には…… ルーク->ムブロの笑顔…/想像すら出来なかった) ムブロフスカ->(僅かに、言葉に詰るような間を置き…)…消すと。 ルーク->消す? シオン->それほど膨れ上がってはいないと思いますが…(魔力を抑え) ケイニー->看過って……、ああ、だからシルヴェストリ居ないのね ムブロフスカ->…黄金龍、と呼ばれる存在から。貴様等に、抹殺の命が降りた。 フィア->オレ様達、殺されんだべか ムブロフスカ->……少なくとも。黄金龍と言われるモノの眼に留まってしまう程度には、膨 れている。そして、それは既に、悪魔の領域すら凌駕しているのだ。 ケイニー->買い被りだって言いたいけどね、でも目に留まっちゃったんじゃ仕方ないか ケイニー->せめてオレ達が回復するまで待つとか、騎士道精神ある? シオン->今の状態はフェアじゃありませんね ムブロフスカ->……だろうな。 ムブロフスカ->…ようは、勝てばいいなどという言葉は好きでは無い。回復するまでは、待 つ… ケイニー->よっしゃ ムブロフスカ->…それと。 フィア->それと? ムブロフスカ->時間が経てば経つほどに、望みは大きくなる…(軽く、肩を竦め) ムブロフスカ->……私は、あくまで竜という立場。誰に認められたわけでもなく、誰に許し を得たわけでもなく、主を疾風龍ロゼとして定めてはいるが…… ムブロフスカ->……黄金龍と呼ばれる存在には、逆らえない。逆らえば、そんな竜を手元に 置いた主が迷惑を被る ムブロフスカ->……ただし。あくまで、私の主は疾風龍ロゼのみだ ムブロフスカ->……その、主が今。黄金龍と大喧嘩をやらかしていてな。(また、軽く肩を 竦め…) ケイニー->あんまり黄金龍の言う事は聞きたくないって? ムブロフスカ->言うことを聞くのは癪、だそうだ。 ケイニー->なるほど、俺たちも生き残る望みが潰えた訳では無さそうだね……(少し考え ムブロフスカ->このまま、大喧嘩をし続ければ。そのうち、私の立場は完全に主の添いだけ となる。如何な黄金龍と言えど、疾風龍を敵に廻したくは無いだろう ムブロフスカ->……主は、貴様等の保護を求めている。押し切れば、私は、保護に回ろう。 しかし、現時点での私は、抹殺指令を実行するしかない。 ケイニー->リース>……ロゼの元に急げと? ムブロフスカ->…(少し、辺りを見回し)……(くるりと一回転までして辺りを確認した後。再 び皆へと向き直り)…残念ながら、抹殺指令の内容は『完全殲滅』。ここから、逃がすわけに はいかんが。 ルーク->俺たちが行けば、話がややこしくならないか?>リース ムブロフスカ->……せいぜい気張って、生き残れ。そういうことだ。 シオン->戦闘は必須なのですね フィア->きっつー… ケイニー->リース>ややこしくすれば迂闊に手を出せなくなるのですよ。あの場所ならロゼ の権限が強い、ゴールド・ケルケスに逆らうなら妥当でしょう シオン->ここで生き残れば希望がある、そういうことですか ケイニー->それが何より難しいんだけどね ルーク->ああ、なるほどな。 ムブロフスカ->他の竜に、手出しはさせん。このムブロフスカの闘いに手を出せば、魂さえ 消し飛ばすと言ってある。(魔力の放射が一時中断され。腕を組む) ムブロフスカ->…今まで、好き勝手にやってきているからな。コレくらいでは、怪しまれは しまいよ。 ケイニー->ま、取り敢えずは、休憩。これ以上頭使うと禿ちゃいそうだよ フィア->(右腕どんぐらいで治るんだべ…自然回復だと長そー…) ケイニー->んー、でもここから出れないとなると回復には時間掛かりそうだね… ムブロフスカ->@(今まで、出され放題出されていた魔力が。周囲の魔力を飲み込み、さら にそれは高度な快復術式に組み上がり。皆の身体へと注がれていく) ルーク->(自然回復じゃ、到底無理だな…/かなり深手を負った左肩を見ている) シオン->年齢的には禿げても問題ないかと>ケイニー ケイニー->問題あります ムブロフスカ->@失われた体力を、魔力を。負った疲労を、傷を。まるで時間を巻き戻して いるかのような勢いで、皆へと、勢いよく。音も光も無く、入り込んでいく…) フィア->!(右腕の包帯を解く。欠けた肩がもうほとんど治りかけている) シオン->髪は長い友達ですものね ケイニー->取り合えず4番目に大事な友達さ ケイニー->リース>……フレア(軽く炎を起こし) なるほど、精神面も回復してますね ムブロフスカ->………(相変わらず目深に被ったその帽子を、上へと上げ。ようやく黒瞳を 出して、軽く皆を見た後…僅かに、目線を伏せて。待ちの体制) フィア->治ってる…よがった…(短時間で右肩が治った。安堵の息を吐く) ムブロフスカ->……(懐から、煙草の箱を取り出すと。慣れた手つきで、人差し指で叩き。 出てきた煙草を口に咥えて箱からだし…ボッ、と先端に火が点く) ルーク->っ!?(左肩の傷どころか、テメンニグルで受けた殆どの傷が回復の兆しを見せた) ケイニー->何だかお手軽に回復させては戦わせる擬似魔法生物<スポーン>みたい ムブロフスカ->(灯る炎をそのまま、軽く吸い…ゆっくりと、紫煙を吐き出している。隙も アリアリ、一服という言葉が似合う程度にはリラックスしている姿だ) ルーク->(最下層に着いてから今まで動くことのなかった左腕も動くようになった) ムブロフスカ->……(右手の人差し指で、口から煙草を取りながら←サマになってる辺り、 よく吸ってるらしい)…この塔は、そういう塔だ。願いの大小により実行されるモノに違い はあるが… シオン->願い… ケイニー->願い事、ね。そこに悪魔が住み着いて有る辺り世も末かな ムブロフスカ->…快復、という極々、それだけの単純な想いさえあれば。その傷が如何に深 かろうが、快復という言葉が示すとおりの結果は出る フィア->使い方によっては便利な塔だどな(右腕をぐるぐる回しながら シオン->では、生き残る為の力を欲したら、与えられるのですか ムブロフスカ->……悪魔…皮肉なことに。コレが出現し、人間がこの塔を侵し尽くすのを防 ぐ役割すらある。だから、我等はこの塔の悪魔を排除はしない…… ムブロフスカ->…生き残るための力を欲したら? その答えは、既に出ているはずだが。 ルーク->俺たちはアンタに殺されるんだろ? 殺す的を回復させていいのか? ムブロフスカ->…………(ルークの質問には、答えない。軽く肩を竦めるだけ……二度言わ されるのも好きではない、らしい) ケイニー->簡単に言うとね。生き残ると思えば、その通りの結果がやって来るんだよ ムブロフスカ->……力が欲しい。ならば、くれてやろう。此処は、そういう塔だ。此処は、 そういった世界だ。強く強く、只管強く願えば。さらに跳ね上がるだろう。 ケイニー->ま、ただしこの塔の中に居る間だけ効果が有るんだろうけど ムブロフスカ->…否。(再び、咥えて。大きく吸い込み、吐き出しながら…) フィア->外に出ても効果が持続するってことだべか ムブロフスカ->…(紫煙を追うように、目線を揺らしながら)…その是非さえもが、願いのま まに。 ルーク->そうか…(左手に拳を作る…) フィア->(左の脇腹、誕生陣のあたりに触れる) ムブロフスカ->ま、大概。生物というのは、心のどこかでは強くありたいモノ。故に、この 塔を出て、効果が切れるモノなど居ないだろう。 ケイニー->なーんだ。……ま、もらえる物は貰っとくかな ムブロフスカ->…そろそろ傷も癒えて来たコロだろう。強さを願うのならば、それも、待つ が。 ケイニー->一応一端の戦士としてそれは止めとくよ、自分の力で勝てなくちゃ、誰かに生か されてる事になっちゃう。……そんな人生、つまんないから シオン->あまりお待たせするのも悪いですし フィア->師匠も言ってたな。鍛錬して手に入れた強さだからこそ良いんだって… ムブロフスカ->………願いも強さだと思うも、思わぬもそれもまた一つ、か。ふむ。(煙草 を咥えたまま…やはり、眼は伏せ眼がちに…) ケイニー->リース>皆さん健全ですね……。(何かを思い出すように顔を伏せ) ルーク->強くなるのは修行で十分だ。それに、これ以上願ったら罰が当たりそうだしな ケイニー->そんなんだから一緒に行動してるんだよ(笑) さて、そろそろ全快かな ムブロフスカ->……言っておくが。手は加えぬ…手加減は、せぬ。(三度。口から紫煙を吐 き出し…) シオン->元より期待はしていません(にこっ) ケイニー->ま、逃げ足だけは達者だからね。勝ちに行く戦いじゃなくて、生き残る戦いは得 意だよ フィア->うし、頑張るど!(拳を握り ムブロフスカ->(まだ長めの煙草を、下ろしながら…)…本質を持って当たるは、戦士として の礼儀だ。 ルーク->そりゃよかった。こっちも手加減できないからな(剣を手に取り ムブロフスカ->……言っておこう。竜という…龍という存在は、その己が力の強大さに。隙 さえ生まれる…並みのモノでは、貴様等には太刀打ち出来まい。 ケイニー->強さに隙、ね……。ありがと(にか ムブロフスカ->…(何故礼を言われるのか、解らぬような顔をし…)…私は。並みの龍より、 劣るだろう。劣化竜、最弱竜…そう呼ばれるほどに。魔力は劣る。 シオン->でもそれを補って余りある体術は持ってると ムブロフスカ->……補う程度には、な。 ムブロフスカ->(煙草を持つ腕を。煙草を持ったままの右手を、ゆっくり。右上へと上げ…) ケイニー->(サバイバルナイフを取り出し、心得ていたのかそれにリースが火力付加を掛け る) フィア->(ナックルを嵌め直す。そのまま構える) ムブロフスカ->……『集い、固まれ我が僕』(@――ドォン! 近くにある地面が、破裂し。 その中から噴出すは、黒い砂。その輝きは、鉄。砂鉄……それが、ムブロフスカの周りを 取り巻く) ルーク->(剣の柄を握り直し、構え始める) ムブロフスカ->(@一つに集めて捏ねれば、大人1人くらいの高さと太さを積み上げれそう なほどの量の砂鉄が。容を定めず、しかし蛇のようにうねり。攻撃の機会をうかがう…) シオン->(攻撃は直線ではないようですね。見たこともない動きをしてくるでしょう) フィア->うっひゃー…すっげ… ムブロフスカ->@さらに、ゆっくりと。煙草を持つ手を、皆へと向け――)……(――めきめ きめきぃぃぃぃぃ…!! 後ろの、塔の大正門が。音を上げて、ひしゃげていく…) ケイニー->リース>細かい攻撃は厄介ですね……。……サイア、シゥ…………(歌うように 詠唱を開始する) ムブロフスカ->『容を為せ。我が剣』(――メキィィィィィ…と、悲鳴のような音を上げた 瞬間。白熱し、形が崩れ…扉が消失し、白熱の唸り…元・扉の流れが皆の上空を通過する …) ルーク->うへぇー…(嫌そうな顔をして)…あんなのを喰らったら一発で終わりだ ケイニー->避ける術も無いのが現実だけどね(肩をすくめ ムブロフスカ->(@白熱の唸り、元・扉の流れは勢いよく収縮し…元の、何分の一なのだろ うかという大きさに収まり。すぐに変動を繰り返し、たいした装飾も無い、ナックルガー ド付きのサーベルと化す) ルーク->う……(汗 ムブロフスカ->(再び、煙草を咥えると…白熱が覚め、無骨なサーベルを右手に取り…) ムブロフスカ->(鈍い光を放つ刀身に、自分の顔を映すかのように。そして、隠すかのよう に眼前で、右逆手、水平に落ち着かせる) ケイニー->さぁて、どうやって死線を潜り抜けるかな……。簡単にムーちゃんの向こうに脱 出扉とか有ると作戦も立てやすいんだけどねぇ(頼りなさ気にナイフを握り ルーク->もし抜けたとしても、すぐ追いつかれるだろうけどな フィア->(師匠。オレ様頑張っかんな!) ケイニー->じーー(如何にもその時は囮になってね♪ と言う目で見てる) シオン->じー(囮は貴方でしょ?と言う目で見てる) ルーク->(死んでもごめんだ!とでも言いたいのか、咄嗟に目線を逸らす) ケイニー->はぅあー(違う違う違うっ!? って目で見つめ返す) フィア->頑張れ(ケイニーの肩ぽむ) ムブロフスカ->……(ゆっくり、眼を細め)『うねれ。撓め。空を駆けろ。地を這え。我が槍 よ、我が敵へと向かえ。我が剣よ、我が的へと向かえ』(ザワ…と、砂鉄が脈動し…) ケイニー->リース>(無視った)……お手並み拝見、アブソリュート・ゼロ!(ムーちゃん の足元に大小様々な氷解が収束し、それは一瞬を待つ事無く巨大な氷柱にならんとする。 火傷なんてものでない低音である) シオン->(これは運命です。ですてにーなのです。切なげに眉根を寄せ──でも目は笑って る──) ケイニー->うわぁぁん(肩ポムに泣きついた!/カウンターか!?) フィア->泣きつかれたっ! ムブロフスカ->……ヒュッ…(呼気、一つ――膝を落とし。体重を落とし。破壊エネルギー を、足元へ集中…地面を、文字通り、踏み、潰す――!! 震・脚――!!!! ) ケイニー->ですてにー怖いようっ!?(死線に耐えられなくて錯乱中の様子) ルーク->ケイニー、少し落ち着けよ ムブロフスカ->(地面が砕け。破壊エネルギーが広がり、強大なクレーターさえ作れそうな 力が。地面を這い、展開された氷塊へとぶち当たっていく――) ケイニー->あ、うん、そだね(早っ シオン->乱心している暇があったら攻撃してくださいね(にこっ) ケイニー->と言ってもあっちには怖くて近づけません ケイニー->隙を見るべし ルーク->このまま攻撃を待つって訳にもいかないよな ムブロフスカ->(ザワッ! と、風に揺らぐように砂鉄が脈動し。意思を持った鞭のように、 砂鉄が鋭利を帯び。直角に、直線に、曲線に。あるいは空から――) ムブロフスカ->(――砂鉄の弾丸が、皆の全身を目掛けて。当たれば、大岩を楽に砕く威力 を秘めて。皆へと迸る!) ケイニー->リース>(氷塊は、その衝撃で蒸発する。元よりそういう魔法、元より砕けて壊 す魔法。―――超低温蒸発、それによって気化熱により周囲の熱が尽く奪われ、空気中の 水分が完全にダイアモンドダストとなる) ルーク->くっ!!(弾丸を瞬動で避けまくる) フィア->(ひらり、と瞬動を利用して紙一重で避ける) ケイニー->リース>(-150℃近いそれは冷気の衝撃波である、ケイニーたちの位置です ら生き物を一瞬で氷結させるのは容易い) ムブロフスカ->(ヒュゥゥゥゥゥ……ぐん、と大きく、身を撓め。衣服が、帽子が、煙草が、 顔が…そして、身体の内側が。一気に、凍り付いていく中。大きく、呼吸し…) シオン->(キン、キン、キンッ!ナイフで弾丸を弾き飛ばす) フィア->面白くなってきたね…(目つきが変わる) ケイニー->寒っ!?(暖かくなりたいと願う――それで防げるのがこの場所ゆえか)  ムブロフスカ->(ドンッッッッ…! 鈍い。響く。そんな音を立て、ムブロフスカの身体が 白熱化し…た、瞬間。その場から、姿が掻き消え…) ケイニー->でぇい、身動き取れない、ね……(必要最低限をナイフで弾き、出来る限体を逸 らして避ける)り ムブロフスカ->(掻き消えたと思った瞬間には、リース目掛けて。白熱化した身体で閃光を 引き連れて。それ一つで小さな村一つ消し飛びそうな威力を秘めた、飛び、後ろ、廻し蹴 り…!!) ルーク->リース!! ケイニー->クラロ>させませんっ!(地上であれば俄然元気――際どい角度で盾を翳してそ れを受け流そうとする) ムブロフスカ->@――ズッッッッッドン!!!! 短い。鈍い。響く音を上げ、盾の大半を 消し飛ばし。しかし、逸らされた蹴りは、テメンニグルの壁面ざっと上に三十メートル横 に二十メートル…溶け砕けた…) ムブロフスカ->@その足には、黒い炎が宿っている。その足を、否、膝をがくんと折り曲げ。 クラロの頭目掛けて、踵が飛来する…!) ケイニー->クラロ>ク……(使い物にならなくなった盾を投げ捨て、聖剣を両手で支えて受 止めようとする) ルーク->くっ!(一気にムブロフスカのところに間合いを詰め、横から彼の左肩に向けて突 きを繰り出す!) ムブロフスカ->@テメンニグル自体は、溶け砕けても。あっというまに再生し、中の暗い空 間を軽く光の目にさらしつつも、ふさがるが…) ムブロフスカ->@軽く、上体を逸らして。紙一重、それ以下の間合いで突きを避けてから… …踵が、聖剣にぶち当たり。黒い炎は、消えるが…威力は、凄まじい。地面に当たれば、 人一人隠れられるクレーターが出来る威力だ。) ムブロフスカ->@あくまで、黒い炎は付加価値。威力そのものは、ただ単に、ムブロフスカ 自身の戦闘能力・身体能力そのものだ。聖剣で付加価値は消せても、衝撃までは消し切れ ない…) ケイニー->クラロ>(両足が深く地面に沈み、今にも崩れ落ちそうになるのを、気力だけで 支えている。恐らく持って10秒だろう、嫌な汗が流れている)む、ぅ、 ムブロフスカ->(失敗した攻撃から、次の攻撃へ…押さえ込まない。その、受け止められた 踵を主軸に、左足のバネを利用し、飛んだ…) ルーク->やっぱ、そう簡単にはいかないってやつか フィア->(へー。やっぱ凄いな) シオン->はっ!(ひゅっ!ナイフがムブロフスカに向かって飛んでいく) ムブロフスカ->(飛んでから、踵を引き戻し。胴を、1回転…今度は、真上から。振り子の ように、左足の蹴りがクラロの頭目掛けて落ちて来る…!!) ケイニー->今ならもう一本おまけ付きっ!!(空中のムーちゃんに向けてもう一本ナイフを 飛ばす) ムブロフスカ->(右手を翻し……ズバン、とも。ザクン、とも。なんとも言えない音を立て、 飛んできたナイフ三本。一刀の元に、切断し…) ケイニー->アアッ、オレの包丁が!? ムブロフスカ->貰っておこう。(その一言と共に。ナイフの形が崩れ、粘土のように丸まり。 自身が持っているサーベルへと吸い込まれた) シオン->借り物でしたのに フィア->おおー…(まるで曲芸でも見ているかのようにのん気に拍手する) ムブロフスカ->シッ…(それだけやっても。足は、止まらない…クラロへと、落とす!!) ケイニー->クラロ>(剣すら動かす握力が足りない、際どい所で篭手で受けようとするが。 ――――ズドォォォンッッ!! 受けたところで、結果は地面にクレーターをつけて沈む 事に変わりない)―――かは(弱々しく、息が洩れる ムブロフスカ->@(一発一発が、当たれば致命傷。もしくは、死ぬかもしれない威力を何度 も連発して。しかし、出している以上はその反動に耐え切る自信と、身体…) ムブロフスカ->……(しかし、胴廻し蹴りというのは出した以上。引っ込めねば、次の技は 出せない…よって、追撃はせず。身を捻り、体勢を整えようとする) ケイニー->クラロ>(魔力を帯びた鎧がなければ今頃死んでいただろう。だが、まだ辛うじ て息はある……これから死なないと言う保証も無いが) ルーク->(じりじりと間合いを詰めていき、攻撃の機会を窺う…) ムブロフスカ->(体勢を整える際。動いていないクラロの剣を軽く蹴って、身体を浮かせ… テメンニグルの壁に、着地≠オた) ケイニー->リース>イヤス、イリア……(クラロの姿を見ても必死に動じまいと詠唱に集中 する……) ムブロフスカ->(これで、地に降りた際の追撃は防げる。その暇という時間を費やし、今度 は、シオンへと眼を向け…) ムブロフスカ->『我が剣よ、槍よ。起きろ』(@ザザザザザザザ…!! 地に落ちた砂鉄が、 再び動き始め) ケイニー->武器、武器……(クラロの剣を見つけ)悪いけど、もう一回借りるね(それを拾 うとすぐさまシオンの前に走る) シオン->(敵の攻撃に備えその場で瞬動…そのせいか、姿はブレて見える) ムブロフスカ->『身を起こし。その身に、贄を刺せ』@(ドンッッッ! 再び、響く音を立 て。砂鉄は、突きあがり、固まり、六本の槍と化して宙へと跳ね上がり… ルーク->囮になるしかないか(言うが先か、すぐにムブロフスカとの間合いを詰め…) ケイニー->(生き残る。この戦いを潜り抜け、絶対に生きて聖都に勝利を届けようと強く願 いを込め………思いを切って明らかに臨戦態勢のムブロフスカへと飛び込んでいく) ムブロフスカ->(それは、後方から。ルークと、ケイニーへと、それぞれ三本ずつ。矢のよ うに飛来――!) ムブロフスカ->(タンッと壁を蹴り上げ。さらに上空へと、そのコートと共に身を躍らせ…) シオン->(魔力を足に集め、大地を蹴り上空へ) ルーク->(絶対…絶対生きて帰るんだ。そんな思いを…願いを込め……飛んでくる槍を剣で 薙ぎ落とし、さらに間合いを詰め…) ケイニー->反復横跳び、これも得意なんだよ、ねっ!(タン、タタンッ、タッ、其々の矢が 到達したと思えばそのすぐ脇に姿が表れ、今度は反対、前、と。とんでもなく細かい規模 の瞬動を悪魔のように連続して片足で使う) ムブロフスカ->(姿がブレていくケイニーを眼に留め。間合いを詰めてくるルークを眼に留 め。飛んでくるシオンを眼に留め…) ケイニー->(さながらそれは軽快な格闘術のステップのようであり、一種の舞いの様でもあ る)……魔力、全部使っちゃうかな(そこからさらに加速、加速っ、加速っ!!) ムブロフスカ->(…それぞれ、眼に留めてから…)……(バシュウ!!! 音を上げて、両腕が。 サーベルと共に山吹色の炎を噴出した。悪魔が使った、アレだ…) ルーク->(この一撃に賭ける!/徐々に加速していき…) ケイニー->(消費燃費を全く考慮していないのか、勢い良く上空に弾け跳ぶと、魔力の足場 を何度も閃かせダン、ダンッダンッ! と銃弾を撒き散らすかのような音を立て、迫る) ムブロフスカ->(そしてソレは。あの悪魔が使ったモノとは…それこそ、格が違う…1秒間 に何発? 数えるのも、馬鹿らしい。文字通り、飛ぶ拳の弾幕が。シオンに、ルークに、 ケイニーへ迫る!!) シオン->(足元に魔力で力場(ベース)を作る。何者にも侵略されない不可視のバリア) ルーク->(上から…ムブロフスカの視点で横から胴体に向けて斬る!) シオン->数秒でいい…これを堪えれば… ムブロフスカ->(飛ぶ山吹色の光を、打ち出してから…右腕を跳ね上げ。それについてきた サーベルの刀身で、ルークの一撃を受け止める…) ケイニー->(光の速さに対応する術は無いが、指先の動きを見て予測する事は出来る。それ が連続された弾幕だとしても、辿れば無数の筋と言える。それを想定し、自分付近にある 腺だけを避ける事に集中する。下手に動けば当るだけだ、空中で器用に左右にぶれながら 弾幕を交わし抜く。だがその魔力がいつまで持つか……) ムブロフスカ->(と、同時に。隙間無く、雨のように降り注ぐ光もルークに向かい……シオ ンのほうへと放たれた雨は。不可視のフィールドを刻みながらも、止まる…) ルーク->グフッ!?(防御なんて事を全く考えなかったため、当然のごとくカウンターを喰 らい、吹っ飛ばされる) ムブロフスカ->@(ケイニーにより避けられた光の弾幕は、地面に当たれば小規模のクレー ターを残し。壁に当たれば壁を穿ち…) ムブロフスカ->@――光の弾丸が、中止されるまでに約十秒。十秒後の、この今…光の雨は、 止まった…) シオン->くっ、う… ムブロフスカ->ふむ。やるな…(感心したように、頷くと。瞬動を使え無いのか、自分の重 心をぐるんと回転させ。体勢を調える) ルーク->くっ… ムブロフスカ->ならば…(行き成り、壁に突き刺さっていた砂鉄も。手に持っているサーベ ルも。制御下から切り離され、分離し、ただの鉄の固まりになって地面へと落ちた) ケイニー->せ、はっ!!(恐らく、空中で加速できる最期の一回。その一回に全力を込めて ムブロフスカに突進する、手には聖剣。突き出す姿勢のまま固定したそれは自身で矢にな るかのようだ) ムブロフスカ->(武器の無くなった、左手を。静かに、ケイニーへと向け…) ルーク->(ゆっくりと立ち上がり…) ムブロフスカ->……『力よ。等しく等しく、砕け散れ』(ヴン! と、左手が淡い、淡白な 黒い光を発し…) ムブロフスカ->(パンッッッ!!! まるで、風船が破裂するかのような音を立て。ケイニ ーの加速に使われていた魔力が、突然、ケイニー自体から急激に離れようと蠢き…) シオン->させません!(硬化で作りあげた大きな針状のものをムブロフスカの背に向け放 つ) ムブロフスカ->(ばんっっっ!! まるで、扉を叩くような音と共に。針状のモノが、背中 に届く前に、砂になりはじめ。魔力から離れた、ケイニー自体の速度まで止め始める…) ケイニー->! ……こんのっ!!(そこから体を半回転させ、自身が地面に向かって叩き付 けられるのも承知で聖剣をブン投げる。剣は最初より寧ろ速く飛び、自分は隕石のように 地面に飛ぶ) ケイニー->リース! ケイニー->リース>……ライズウィンド(少々強引にケイニーを弾き上げ、地面に落す)… …無茶しますね ムブロフスカ->…我が切り札(ジョーカー)の一つ…(針状のモノを完全に砂と化させ無力化。 と、あろうことか、力を受け付けない聖剣が…びし、と音を立て。止まる) ムブロフスカ->『苦手(セールッラ)』(ばきぃん!!! いやな音と共に、聖剣が粉々に砕け 散る) ルーク->(少しずつ歩き出し…徐々に足を速めていき…ムブロフスカのもとへ近づいてい く!) ケイニー->(汗)………あの剣、クラロの家の紋章が入ってたから。家宝かなんかだよね?  弁償ダァァァァ ムブロフスカ->(スタン、と音を立てて自分も地面へと降り立ち…まだ、淡い光を発してい る手を、そのままに…)……意味は。なんだと、思う? ムブロフスカ->(ぐぅ…と、上げ。ルークへと、その掌を向けようとして……) ケイニー->リース>違いますね。貴方は平民ですから、家族全員の首が飛ぶでしょう(サラ リ) ……もっとも、クラロ自身咎めないでしょうけど ムブロフスカ->……(拳を固め。その淡い光を消した) ルーク->(徐々に走り…フッと瞬動で背後に回る!) ケイニー->は、ハハ……。しかしまた手ぶらになっちゃったな、もう何にも無いよ……(む ぅ、と呻り) ムブロフスカ->……(しがし次の瞬間。誰の眼にも止まらぬ速度で、がしぃ! と、ルーク の顔を引ッ掴み) ムブロフスカ->動くな……動けばその首、消し飛ばす。 ルーク->ぐっ!?(顔を掴まれ…、身動きが取れない) ムブロフスカ->(ズレた帽子と、落ちかけた煙草(フィルターしかない)を咥え直し。虚空を見 上げ…) ムブロフスカ->…………(虚空をジッとにらむような眼差しを向けている。敵意はないが。) ケイニー->リース>(銃口を向けているが下手に刺激できないでいる) ムブロフスカ->(@その虚空が、一瞬揺らぎ…)……(それを、確認した後。パッと、ルークの 顔から手を離す) シオン->? ルーク->いてっ!?(尻餅ついた!) ムブロフスカ->……(ふぅ、と溜めていた息を吐き出し…) ムブロフスカ->……(懐に手を突っ込み…取り出したのは、新しい煙草) ケイニー->ん……? ムブロフスカ->(フィルターだけになった煙草を吐き出し。新しい煙草を加えれば、再び勝 手に火が灯る…それを、吸い上げ。一度、紫煙を吐き出し…) ムブロフスカ->……主の、押し勝ちだそうだ。(その紫煙が、魔力に包まれ。霧散した…恐 らくは伝達用に何か飛ばしたのだろう。そういう振動がかすかに空気を揺らし…) ルーク->俺たちの負けだ。煮るなり焼くなり…… ケイニー->ほえ……? やった、勝った? ルーク->…………は? ムブロフスカ->つまり。そう…お前等も、勝ちだ ムブロフスカ->私の、抹殺指令もチャラ。もう、お前達を殺す必要は無い……。…主が、連 れて来い、と五月蠅いし。今この時を持って、保護役に移る ケイニー->何というか、タイミング良いねぇ シオン->(ほっと息を吐き)何にせよ、安心しました ムブロフスカ->間一髪、というやつだ。この馬鹿の頭、消し飛ばす寸前だったのだがな… シオン->これ以上は身体が持ちませんからね。回復したとはいえ連戦ですから ケイニー->リース>詮索はせずに(クラロを重そうに抱きかかえようとして、潰れた/ぁ) ………。何はともあれ、早くここから出たいものです。ここの空気は体によくない ルーク->助かったのか?俺たち…(未だに実感沸かなかったり) ムブロフスカ->@(バギン! と、音を立て…空間の閉鎖が掻き消え…) ムブロフスカ->…まずは。オマエ達だけ、送ろう。 ルーク->あ、ああ… ムブロフスカ->……(そして。今の今まで、何の感情も浮かんでいなかった瞳が、不機嫌な 光を灯し始め…) ムブロフスカ->……言った、筈だ…(皆ではない。周りに、怒りの声を向け……みし、みし ぃ…!!! 空間が張り裂けそうなほど。先程とは比べ物にならないほどの魔力が、辺り に染み出し始めた) ムブロフスカ->(@びしっ、と音を立て。空間に亀裂が入り…皆を、送るための穴が開く) ムブロフスカ->この、ムブロフスカの闘いに。手を、出したモノを……始末せねばな…(ギ ラァ…!!! 眼が、凄まじいほどの赤光を放つ) ムブロフスカ->闘っている最中、何度も、何度も干渉しおって……騙されぬとでも思ったか …(@大地が震え、空間が所々皹が入っていく……怒ってる。凄く、怒ってる鋼竜。) ルーク->(背筋が凍る…) ケイニー->さーて、早いとこ帰ろうかー(その怒りから逃れるかのようにスッタカター、と 穴に向かって走り出す。無論、剣を失った責任からかクラロを抱えて) ムブロフスカ->@(しかし、それ以前に。眼から放つ鬼気のほうが、噴出す魔力を凌駕して いる辺り…やはり、肉弾戦主流の竜らしいと言えば、らしいが。) ルーク->触らぬ神…いや、触らぬ龍に祟りなしってやつだな! シオン->龍同士の戦いに巻き込まれたら生きては帰れませんからね。避難しましょう ムブロフスカ->さっさと行け…(未だ加え煙草はそのままに。皆から眼をそむけ…) ルーク->わかった。言われなくても行くからさ(そう言って、ムブロフスカが作りあげた穴 の中へ入っていく) ケイニー->言われなくてもっ(ぴょーんと、甲冑<スーツ>を着ているクラロを抱えながら だと言うのに穴に飛び込む) ムブロフスカ->@(空間は。直接、ロゼの祭壇へと続いている…入って、出れば。すぐに、 ロゼの居るあの遺跡天辺だ) シオン->(リュックを背負いなおして穴へ) ケイニー->竜族同士の戦いと言うのも一度は見てみたいものですけどね……(振り返る事無 く穴を潜り抜けていく) ムブロフスカ->@(全員が潜り抜けたところで。その亀裂は、閉じた…) ムブロフスカ->@(…閉じてすぐ。皆を向こうへと送り出してから。ロゼ側の入り口も、閉 じてしまう) ムブロフスカ->@(そして、送り出された向こうには。カースが、傷だらけの大の字で、遺 跡の上に布団変わりにコート引いて、仰向けにぶっ倒れてた) ケイニー->(そこの隣にクラロを寝かせ、自分もぶっ倒れた)………疲れすぎ ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー <感想> こ、今度こそ休息できる……! ……と、思いきや、なにやらもう一段階スケールがでっかくなった予感が。 龍同士のバトルなんてそもそも世界の因果律を歪ませかねませんし、どうなる事やら。 なにやら期待が。(ぁ 考えてみれば龍のバトルも面白そう……ですが実際やると大変そうです。 ともかく、今回はもうお疲れ様としか言いようがないですね。 連戦ご苦労様でした。 せめて次回はロゼの元でマッタリとしましょう。