シルヴェストリ->@(瓦解し、溶け崩れたその場所は。もともと、教会に似せてあった場所 である面影は殆どない…祭壇すらも、もはや壊れかけのこの場所…) ケイニー->第三ラウンドかぁ……、次は多分もう無いよね?(周りを見渡して……これ以上 やったら自分達に降って来そうだと思う) シルヴェストリ->@(空に浮かぶレリーフも、もはやまともな形は一つも無く。ステンドグ ラスも溶け砕け、兇器と化している――こんな場所で、戦えるのだろうか…) ギィド->次があったら困るな。面倒だ… シルヴェストリ->@(足場も悪く、空気も悪い。思い切り戦うには、不便極まりない…) ケイニー->リース>次が有るほど余裕も無いかと……(一歩踏み出そうとし、急にピクリと 止まり。眉を顰める) ギィド->ミーチェ>キュ?(首を傾げた シルヴェストリ->……(残った左眼だけで、辺りを見回し…) ケイニー->リース>(振り向こうとしたが、何故か左手を挙げ…)……なんでもありません (下げた) シオン->(無言で集中力を高めている) シルヴェストリ->…………此処では。ちと、戦り難い……か。(1人ごちながら、砕けた床 を爪先で叩き…) ケイニー->リース>(精神接続がズレている。異分子を体内に取り込んだ代償ですか……) シルヴェストリ->…………場所を移そう、か…?(ふむ…と唸りながら。上を見上げた) ギィド->………(無言で両手の手袋を見つめる) ケイニー->オレは大丈夫だけど、靴裏が薄そうなリースとか一歩間違えば怪我するね ケイニー->リース>私は間違いなどしませんよ(やれやれ、何を言ってるんですか。って感 じに言う) シルヴェストリ->…………。(僅かに、眼を細め…) ケイニー->むぅ…… シルヴェストリ->……『テラン・ティルト』(ぼそり、と呟き) ケイニー->クラロ>(さっきから厳しい表情でリースの様子を見ている……) シルヴェストリ->@(その発音が、空間に響き渡る前に。その教会から、壁が失せ、床が失 せ、天上が失せ――一瞬にして。互いの姿が視認出来る闇に包まれた――) ケイニー->……幾つ隠し芸持ってんの シオン->反則ですね。まったく… ギィド->ミーチェ>クゥ…?(周りの広さが確認できないらしく、キョロキョロしている) シルヴェストリ->@足場は、ある。しかし見えず、ただ互いの姿が確認できる不思議な闇と 静寂の空間の中で――) ギィド->反則も何もあるのか…? シルヴェストリ->――失礼な。ただ、場所を変えるための言葉を言っただけだ シルヴェストリ->@(――ヴン――何か、空間がぶれる音とともに――) ケイニー->リース>小さい頃から魔法の原理を勉強してきた身としては、聊か有るかと。マ トモな学者がこの場に居合わせたら『有り得ない』と言って卒倒するでしょうね シルヴェストリ->@――視界が、開けた。其処は。上には、紫色の空。下には、黒く硬く、 地面…) シルヴェストリ->@その地面には、白い何かが線を引いているが。それは、上空から見れば 何らかの魔法陣を形成していることが見て取れるわけだが。ケイニー達に確認する術は無 く…) ケイニー->学問に不真面目で良かったよ(肩すくめ) っと、これはまた殺風景な… ギィド->不気味な空だな… シルヴェストリ->@…この、広大な空間は。円だ。その円を取り囲むように、悪魔の巨大石 造がズラリと並べられている) シルヴェストリ->@かなりの大きさなのだろうが。その前に、この円形の地自体が大きすぎ て、その向こうに設置されて居る石造も。小さく見える) ケイニー->趣味のいい部屋があったり悪い部屋が有ったり……、いやもう部屋じゃないか シルヴェストリ->@それ以外は何もない――技巧を凝らす戦争には不向きでも、ぶつかり合 う闘技にはうってつけだろう) ケイニー->クラロ>(周囲を見て状況確認しているリースに近づき)リース様(と呼び、一 歩下がってみる) シルヴェストリ->@その空間、約一キロ四方――) シオン->(武器になるものは無いようですね…。元より同じ手が通用するとも思えませんが) ケイニー->リース>な――に……っ(振り向こうとして、ものの見事に転ぶ) ギィド->面倒だな……こう言うだだっ広いだけの空間だけなのは シルヴェストリ->@そして…異様な。この、異様な空気…今までの部屋の非では無い。来い、 ともすればあの紫の炎が吹き出そうな魔力に覆われているその空間はしかし… シルヴェストリ->@…空気だけは。山の頂上よりも透き通っていた) ギィド->ミーチェ>……(部屋の様子はわからないが空気の不思議さに首を傾げている) ケイニー->クラロ>(それを受止め)悪魔体醒は体の神経系統を著しく乱します、それを強 制排除し切断したとなると……。交換神経系の電気信号回路の把握が脳内でずれるのも有 り得る事です ケイニー->クラロ>それでは暫く戦闘は無理でしょう、お引きを……(と言っても既に抱き 上げて下がっているが) シオン->リースさんは休ませた方がいいですね ケイニー->ま、一番動いた人は一先ず休憩ね。俺たちにも出番を分けてくんないと不公平だ し ギィド->賢明だな シルヴェストリ->@…そしてその魔力。誰にも味方し、誰にも敵と為り得る…身体能力をは じめ、魔力も何も。求めれば上がり、求めすぎれば身体に害が来る…) シルヴェストリ->……(すっ…静かに、右手を上げ。掌を広げれば。乾いた音を立てて、バ イヨネットが握られた) ケイニー->リース>(不承不承と言った感じで)……分かりました。ご武運を シルヴェストリ->@ザァッ……! 握られたと同時に。無数のバイヨネットが、その悪魔の 像と肩を並べるように。そして立方を作成するように、円を取り巻いた) シルヴェストリ->(@先程の戦いもそうだが。このバイヨネット全てが一度に、皆へ襲い掛 かることはない…あくまで、コレは予備のための陣形だ) シルヴェストリ->(バイヨネット――断ち切る、撫で斬る、投げる全てをその細い刀身に秘 めた剣は。再びシルヴェストリの両手に収まり…)…(細くも太くもない柄を、しかと握り締 める) ケイニー->クラロ>……皆さん、こちらに集まって武器を差し出してもらえますか? 私は 今回動けませんので、残った魔力は武器強化に使いたいと思います ギィド->あぁ…(剣を鞘から抜き、見せるように差し出した) シオン->武器らしい武器は持っていませんので… ギィド->ミーチェ>ミーチェもないー ケイニー->クラロ>ではナイフをお貸ししましょう。果物ナイフ一本でも、私の魔法を掛け ればそれなりの威力になるはずです…… ケイニー->クラロ>@流石にソレイユのエリート魔法騎士だけあって詠唱の速度濃度は目 を見張るものが有る。2本のナイフには溶解力付与を、ギィドの剣には火力付与を数倍の 威力で掛ける) ギィド->ミーチェ>ありがとーw(ナイフを受け取ってお気楽とも言える笑顔をむけた) シオン->ではお借りしますね ギィド->ん… ケイニー->クラロ>はい、返却は気にしなくて良いですので(ミーチェ笑顔に少なからず心 を癒されながら。ケイニーの槍には風力付与をかける……、残った魔力を全部つぎ込んで いるだけあって輝きが違う) シルヴェストリ->(眼を瞑り…頭を垂れ…ゆっくりと。まるで、身体を慣らすように。バイ ヨネットを持つ腕に力を込め…腕を、広げ。自らの身体で十字を象るような仕草をしてい る) ケイニー->ありがと。穂先が折れたのを即興で直したけど、これなら十分戦えそうだよw(そ の穂先の折れた槍には、二本のナイフの刃が即興の連刃として括りつけられている。そし てそれは激しい風が渦巻く) ケイニー->……やっ、終わるまで待ってるとは案外人柄が宜しいね?(シルヴェストリに向 かって歩み、笑顔すら向ける。……目、以外だが) シルヴェストリ->ヒュゥゥゥゥゥゥゥゥゥ……(皆のほうへ意識も向けず。ゆっくり、ゆっ たり、息を吐き…) ギィド->さてと…(剣を片手で構えた) ケイニー->(いやもしかして軽やかに無視されてた?) シルヴェストリ->……何。此方も、色々とな?(吐いて、から。ザンッ……足を開き、漸く ケイニーに答えを返し) ケイニー->色々、ね。それは大変だ(二枚刃の具合を確かめるようにブンと槍を振り、そこ に旋風が渦巻き、低く……槍を構えた) シルヴェストリ->(握り拳が皆へ向く向きのまま、左腕を額の位置に。握り拳が、自分へ向 く向きのまま、内肘に拳を当て……手にされた刃は、再び十字に組まれた。先程とは、違 う形で。) ケイニー->……っせは!(誰が何と言うでもなく、唐突に。自らが闘いの合図になるかのよ うに、瞬動ではなく、己の足で強く地面を蹴る) シルヴェストリ->(その構え自体に、なんの有利性もない。それはただの、格好だけの構え だが……噴出す威圧が、それを構えに見せていた――) ギィド->こちらも、行くぞ!(ケイニーと時間差で走り出す) シルヴェストリ->(その、残る左眼で。ケイニーを見据える…ギィドを見据える。暗がりの 中から、赤い光で、皆を、皆の居る空間を、見据える) ギィド->ミーチェ>(ナイフを胸に抱くようにし、意識を集中させる) ケイニー->(闘舞<バトルダンス>――小賢しいにも程が有る、マトモな神経の持ち主が相 手ならそう思ったことだろう。走る―止まる:減速―最高速:曲がったと思った跳んでい て尚真っ直ぐで――) シオン->(ナイフを構えたまま二人の動きを目で追う) ケイニー->(極限まで身の軽さを活かした動きはまるで曲芸のようであり、忙しない踊りの ようですらある。それらと違うのは……そう。近づいたと思ったら離れているその足一本 一本に、殺撃可能性が有ること) シルヴェストリ->(自ら視界を塞ぐようなその構えの中。空間を見詰める眼は揺るがさない …空間を見つめることで、ギィドも、ケイニー。後ろの後衛陣すらその視界に収めている) シルヴェストリ->――素晴らしい。(その、一言とともに…)…手の内を隠していたら、私が、 振りだな… ケイニー->……(無音。急に右斜め62度地点に現れたかと思うと地転、踏み込んだと思っ た足は既に目の前にあり、その攻撃は左41度地点からいつの間にか移動していた上半身 が薙ぐ) ギィド->ほう…(ケイニーの動きに感心しつつ後ろへ回り込んだ) ケイニー->……(無音。乱雑に見える付加風力の風はその軌道を隠し見えない槍とする。持 ち手を短くし間合いを隠したその一撃は速く体感した時は遅し、連撃は頭上からの殺突撃 なり) シルヴェストリ->(それに対峙するは。額にあてがわれた腕の一閃…なんの有利性もない構 えはしかし。その上からの突撃、連撃を阻むように。流れる。弧を描くようにして――) ケイニー->……(無音。そう無の衝撃、格闘術の教科書やかくや、受止めた槍と体はまるで 枯れ枝のように折れて無音が証明する様に衝撃を忘れ物にする。まるで宙を舞う羽を殴っ たかのよう) シルヴェストリ->チッ……(しかし、衝撃がないからとて無駄な動きなどしない。そのまま 一気に振りぬく――!) ケイニー->……とぉりゃっ!!(ここに来て、気合。元より槍の攻撃は剣に阻まれる……な らば。両腕を締め上げ、その阻むバイオネットを封じる礎に、この身を費やせばよい) ケイニー->@(地面に吸い付くように伏せ剣を巻くように避けたその体はしかし……避けた 筈である腕に吸い付き、絡め取る!) シルヴェストリ->ッ!(振りぬこうとして、止められたバイヨネット…)――(…そして、腕。 腕を絡め取られ) ケイニー->(叫べば空気が抜け、力が抜ける。抜かなくても叶わないような相手、だがしか し0,1秒でも隙を作るために呼吸を捨て――――今だ!!!――眼で叫ぶ) シルヴェストリ->……フンッ――(絡め取られ、地面へと落ちそうになった腕を。ぎしぃっ、 と筋肉が軋む音とともに。ケイニーごと、止めた) シオン->(一直線。弾丸のようにシルヴェストリに向け飛び出す)はあっ!(ナイフを心臓 目掛けて突き出す) ケイニー->(初めて、ケイニーが額に――ばかりではないが、青筋を浮かべ。小柄な肉体に どれだけ隠していたのか、筋肉を総動員させ。この状態を保とうと必死になる) シルヴェストリ->……ッッッッハ…ッ(――吹き出るマグマのような、重く、熱い吐息と、 共に。床を踏み締め、動かそうとした時には――肉を裂かれ、骨を通し。ナイフが心臓に 突きたてられる) シオン->…っ(嫌な感触が手に伝わる) シルヴェストリ->(嘔吐に似た吐き気が、喉元に昇ってくる。寒気が、心臓部に広がる…し かし…)…ッッッ!!!(絡め取られた左腕の筋肉が膨張し。一気に、ケイニーを持ち上げ た!!) ケイニー->(突き入る刃はただの刃ではなく、クラロが全力を注いだ溶解の刃。それが完全 に突き入られれば周りの血管も切れよう。その為に抑えようとして、……持ち上げられた。 足の筋肉が使えない) シルヴェストリ->…ッシィッ!!!(そのまま。ケイニーを腕にくっ付けたまま、パワーボ ムよろしく。その左腕を、容赦の欠片も無く一片の遅れも無く。シオンの頭上へと振り下 ろす!) シオン->くっ…!(ナイフを離し、バックステップで避ける) ケイニー->ちぃ……っ!(力を入れ過ぎて限界を超え掛けた筋肉はその形で固まっていた。 だがそんなこと、シオンへの危険と比べれば優先度は100も違う。即ち腕を思い切り蹴 り、離れた) シルヴェストリ->(シオンに避けられても、構わない。このまま、全速力を持ってケイニー を地面へ叩き付けようとして…ケイニーにも離れられ…) ケイニー->@………カラン(槍が転がる) シルヴェストリ->どっごぉぉぉぉ!!!!! 拳が、地面に減り込む。減り込んだ地面が、 円を描いて破壊されていく。破壊された地面が、穴を掘る――!) シオン->凄まじいパワー。あれが当たっていたらと思うとゾッとしますね ケイニー->………はぁぁつ、はぁぁはぁっ!!(堰を切ったかのように呼吸が溢れ出す、数 秒の闘いは実に幾日分もの酸素を使ったかのよう。掴んでいた腕は痺れ、震えている) ケイニー->……全くだね シルヴェストリ->…チッ…(舌打ち一つ。決して柔らかいはずのない地面に、十メートル以 上のクレーターを作り上げた拳を、地面から引き抜き…) シルヴェストリ->あのタイミングで、避けるか。いかんな……まだ、私には速力が足らん… (近くに落ちていたバイヨネットも拾い挙げ) ケイニー->オレが速力で、追いつかれたら。(呼吸は荒い)……それこそ手も足も出ないよ シルヴェストリ->このナイフ…も、特別せいか?(ずりゅっ、と嫌な音を立てて。バイヨネ ット片手に、心臓に突きたてられたナイフを引き抜く) シルヴェストリ->(そのナイフにも。ついでに、心臓部にも。血は付いていない) ケイニー->クラロ>ええ、勿論ですよ。魔法の通りを良くする造りの、投擲用のナイフです。 ……尤も、使う機会が無かったので専ら果物ナイフでしたが。これからは食用に使えませ んね シルヴェストリ->……(@音も無く。その心臓部付近から、茨が這い出てきて…絡み合い。 ギチ、ギチ、と、締め付けるような音を上げ、開いた穴を塞いでいるではないか…) ギィド->属性をつけたナイフがあそこまでとは…なかなか、こちらの方も期待できそうだ (自分の剣を眺め) ケイニー->(……そんなんで果物切ってたんかい) ケイニー->全くだね、………全くなんだけど落としちゃったよ、ハハ シルヴェストリ->……(自分の、その、茨で埋められていく心臓部に視線をやりもせず…ぐ んっ、と腕を振り…)…返す シオン->…スティック(ナイフを手元に呼び戻す) ギィド->じゃあいくかっ…(今だ慣れない瞬動を使い一気に距離を詰める) シルヴェストリ->(振りぬいた腕には。バイヨネットが、既に握られている…) ギィド->(背中側に回りこみ、突き刺すように背中の真ん中へ剣を突き出した) ケイニー->………(同じくスティックで槍を呼び寄せ、こちらに飛んでくる時間も惜しいの か走り出し、その途中で槍を掴んだ。軽く振ったかと思うと刃の位置を上に飛んで来た槍 は逆転している) シルヴェストリ->(見ずとも解る、その意思の先走りした刺突の一撃を。身を屈め、銀の髪 を斬らせながらも。頭上を通過させた) ギィド->ミーチェ>(力いっぱい精神集中して、少し遅いながらも走っ前進) ケイニー->ギィド、ありがとっ!(情け容赦なく、遠慮も有ったもんじゃなく、瞬動でギィ ドの肩の上に乗ったかと思うとそれを借りて小さく速く跳躍―――ギィドの刃に合わせて 多段同時攻撃を仕掛ける!) シルヴェストリ->(そのまま足へと力を込め……ドンッ! 地面を爆発させ、石礫をギィド へと見舞いながらも。身体は、ミーチェのほうへと奔っている) ケイニー->(狙うは首!) シルヴェストリ->(多少、ケイニーの攻撃のせいで衣服と首筋が切れるが…気にしない。弾 丸のような速度で、一直線に、ミーチェへと疾る!) ギィド->(ケイニーを見つつ石の雨を浴びながら)本当は剣を試したかっただけだがな… ギィド->ミーチェ>えーい!(ある程度の距離、短いがミーチェの瞬動の距離には充分な位 置まで走る) ケイニー->ほんとゴメン!(もう一回肩を借りて跳躍し、石礫を避ける) シルヴェストリ->(――疾イ――迅い――速い――こちらへと前進してくるミーチェの、瞬 動に入るかはいらぬかの時に。眼前に立つ) ギィド->ミーチェ>(そこから瞬動で懐へ当身をすると共にナイフを腹部へつきたてた) シルヴェストリ->甘い。(瞬動に入られ、当身を入れられ、ナイフが突き立とうとも…) シオン->っ!(石礫の間を縫うように頭部へナイフを投げる) シルヴェストリ->(…それよりも強大で。とんでもない速さの、右の握り拳を。ミーチェの 顔面目掛けて放つ!!) ケイニー->――追いつかない、初撃だけでも何とか耐えるか避けるかしてよ、ミーチェ!(連 続しての瞬動……、そろそろ足が限界に近いはずなのだが、それでも全速力で迸る!) シルヴェストリ->(ソレと同時に、左腕を跳ね上げてナイフを掴み取ると…)…やるよ。(飛ん で来る速度に自分の腕力を足して、ケイニーへと投擲した) ギィド->ミーチェ>あう!(避けようと首を動かしたが頬をかする) シルヴェストリ->シッ…(拳から、開手に一瞬で切り替え。そのまま、頭皮を毟り取るよう な力で、ミーチェの髪を引っ掴み) ケイニー->!!!(目前に迫ったそれは視覚よりも速い、つまりもう眉間に有るはずだ。そ んなものを避けれるのか――刹那の思考は軌跡的な行動を生んだが――避けた瞬間瞬動が 崩れたのは、言うまでもない) ギィド->(瞬動には及ばないが素早く走り、剣を両手で持ちなおした) シルヴェストリ->ッハッ!(そのまま腕力任せに腕を引き、ナイフの次はミーチェを。全力 とは行かないが、それでも床に当たればクレーターものの力で。ケイニーへと投げ飛ば す!!) シルヴェストリ->(さらに、投げ飛ばしたときの力で床を削るような回転が入ってしまうが。 タイミングを見計らい、床を蹴り…飛翔し、次に狙うはシオン…) ギィド->させるか!(シオンの前に庇うように立ち、剣を構える) ケイニー->っ………ガァァァアアアッッ!?(背中を摺った……なんてもんじゃない。背中 で掘った、硬いはずの地面をだ。まるで蛇の抜け殻のような跡を残した身の上に更にミー チェが……意地でも受止めるっ!) シオン->スティック!(ケイニーを掠め後方へ飛んだナイフを手元に引き寄せる)簡単には やられませんよ!! シルヴェストリ->(水に木の葉が流れるような、そんな自然な動きと共に。投げられたバイ ヨネット、二本――それは、流星のような速度で飛来する!) ギィド->ミーチェ>っ…ヒールオブライト!(ケイニーの傷を少しでも軽減しようと魔力を 高めてかけた) シルヴェストリ->ッシィィィッ!(そしてさらに、腕を振ったときには。その流星の速度に 追随する数は、十本強――すぐさま、変えのバイヨネットを引き寄せて投げ付けたのだ) ケイニー->うっらぁぁ!(思い切り抱きしめるように、……にしては上下が逆だが。この地 面に身を擦らせる痛みをミーチェには課すまいと全力で受止める!)……く、ハッ(肺が、 潰れたような音がした) ギィド->このっ…(バイヨネットを弾き返すことが出来るとは思えないため、そのまま前進 した) シルヴェストリ->(しかも、合計十本以上のバイヨネットを、寸分変わらぬ速度と威力で投 げ飛ばした後。すぐさま、再び変えのバイヨネットを握り締めている…化物でももう少し 可愛い動きをするというものだ) ケイニー->……はぁ、はぁ……サンキュ(それでも、小さく笑う根性は有る。立ち上がった ら背中の皮がベロリと剥けて痛いだろうけど、だけど立ち上がる、癒されてこれだ) シオン->予備とはこういうことですか…(溶解付加付きのナイフで飛来したバイヨネットを 弾き飛ばし) シルヴェストリ->(足りない。一本弾き飛ばしただけでは、まるで足らない――) ギィド->ミーチェ>もういっかい、ヒールオブライト!(頬が激しく痛むが気にせずにケイ ニーを癒す) シルヴェストリ->@(兇器の豪雨が、ギィドとシオンへと降り注ぐ――!) シルヴェストリ->(それと同時に、地面へ着地した筈のシルヴェストリは。着地予想地点に は、居ない――) ケイニー->無事だな? 無事、確認っと。良かった……癒されたなぁ、ありがとだよ♪…… それじゃ、行ってきます(尚も、尚も瞬動を瞬動を使う。血の帯を描きながら) シオン->(ガキンッ!ギンッ!)くっ、数が多すぎます シルヴェストリ->――受け止めろよ?(ザンッ――! 瞬動を使った、ケイニーの眼前に現 れた。左足でのハイキックを放ちながら) シルヴェストリ->@(十本強という兇器が、ざくざく降り注ぎ――突き刺さらぬまでも、傷 は負わせる) ケイニー->――身に余る時は助けを求めましょう、これ、基本ね?(……ザッ! シオンに 言う筈だった台詞を無理やりシルヴェストリに向ける嵌めになり。股間に蹴りを入れつつ 下段回し蹴りで避けた) シルヴェストリ->@完全に防ぐのは無理だとしても。十本強のバイヨネットは全て地面に突 き刺さり、兇器の雨は一度終わるが……) ケイニー->人体急所の一つ、睾丸ってね。オレは怒らせると怖いよ……!(槍を地面に付き たて独楽のように回転しながら2、3撃目を両足でシルヴェストリの顔面に放つ) シルヴェストリ->(こちらは、既に蹴りを放っていた。あちらは、迎撃した……余程の差が ない限り、こちらが先に届く。迎撃の蹴りを吹き飛ばすつもりで、ケイニーの首筋へ叩き 込む!!) シオン->あうっ…(腕や腿を剣が掠る。肉までは行かずとも皮が裂け、血が滲み出る) ギィド->チィ!(剣でできるかぎり防御しているが身体にいくつもの裂傷が出来る) ケイニー->(右足は回し蹴り、左足は軸足。この体制では避けるのは不可能――ならば。槍 をシルヴェストリの脛に突き立てる形で、受けに入る!) シルヴェストリ->(勿論、余程の差があるせいで股間に入れられて眉が寄るが……その、迎 撃体勢を見て…決意した)――『滅式・勁爛』―― ギィド->ミーチェ>(手元にナイフがあるのを確認し、また走り出す) シルヴェストリ->(その言葉を、放ったせいなのか。決意したことが、作用したのか…槍が 突きたてられるのを許さない。この蹴りを受けて無事なのも許さない…ただのハイキック が、行き成りとんでもない速度と威力を帯びる――!) ケイニー->クラロ>……皆さんに、頑張ってとしか言えない自分が恨めしい……!(魔力は 空だ。その気になれば剣を投げるくらいはできるだろうが、乱戦時にそんな馬鹿を出来る はずもなく) ギィド->なんだあれは…っ(距離を詰めようと走りながら警戒する) シオン->ヒールオブライト…(隙を見て回復する) ケイニー->(如何しろと言う、いやどうもするなと言うことか。……ならば最後まで悪あが きしてやろうじゃないか! 瞬動。前進しながら後ろに向かって使うなど、膝を殺すよう なものである) シルヴェストリ->(左眼に、螺旋のような紋が出現し。密度の高い筋肉はさらに収縮し、密 度を高め。体内に流れる血流が変化でもしたのか、額に血管が浮き出る――) ケイニー->(しかしそれでも許されない破壊力を殺すために、全力をとして後ろに逃げる。 可能な限り体を捻る、槍を伸ばして衝撃から遠くする――!!) シルヴェストリ->(――その蹴りは、ただの蹴りでは終わらない。空気を切り裂き大気を掻 き分け…そう。横に凪ぐ形で、鋭さはない…打撃の衝撃波が、放たれた――!) ギィド->(左側から距離を詰めつつ、攻撃の後の隙をうかがう) シルヴェストリ->(その蹴りの勢いを利用し。衝撃波の行く先を見もせず、ぐるんと回転。 ギィドへと振り向く) ケイニー->@ドォォォォンッッ!!(凡そ槍と足のぶつかる様な音ではない、ならば大砲で もぶちかましたのか? 否。槍と足のぶつかり合い、ただし自然の断りを越えた威力の) ギィド->っ(ハッとして剣を構え、数歩下がろうとする) シルヴェストリ->(そして間髪いれず)『爛・剋(ラン・カツ)』!!!(シルヴェストリの居た 地面が、吹き飛んだ。硬い岩が、粉々になったとき。その姿は――) ケイニー->(そんな衝撃波を受ければ、一般人ならミンチになって弾けよう。岩なら煙まで 分解されて砕けよう、なら最善を尽くしたケイニーなら………) シルヴェストリ->(――ギィドの、眼前)『勁・爛(ケイ・ラン)』!!(あの蹴りよりは劣る。 劣るが、衝撃波を発生させるような右拳を、ギィドへ放っている) ギィド->やられてばかりじゃ、ねぇ!!(剣を横にして受け止め、衝撃を和らげるよう後ろ に下がる) ケイニー->(……1km飛んだ。弧は描かない、『垂直に』1km、まるで狙撃銃の弾道の ように飛んだ。その身は、背中からぶち当たり―――巨像を完膚なきまでに粉々に砕いて 止まった) ギィド->ミーチェ>やぁー!!(後側に居ることを確認し、力いっぱいナイフを投げた) ケイニー->(……煙が舞う、此処からでは闘いは点にしか見えない。だが見るための眼がな い、――真っ暗だ。痛覚は、ない。死んでしまったのだろうか……?) シルヴェストリ->(――後ろに避けた瞬間。拳により作られた衝撃波が、ギィドを襲う― ―!) ケイニー->@瓦礫の中からは一本、粉々とは行かないまでも槍ではなくただの棒になってし まった槍が突き出ている、それが動いた。極微量にだけ動いたかと思うと、下に人間が居 た) シルヴェストリ->(さらに、何時振り向いたのか。右手の手刀を一閃させると、ナイフが真 っ二つに切り裂かれる――手刀で、ナイフを、だ) ギィド->ぐっ……ぐぁ!(衝撃波が額にモロに当たったのか額から血が吹き出た) ケイニー->@夢中なのだろう、文字通り。意識のない体だけが、意識がないくせに死に物狂 いになって酸素の通り道を空けた。――それだけ。小さな体はもう、動かない。人の為に ……使い過ぎた) シルヴェストリ->(膂力、速度、反射神経――全てが、五倍以上には膨れ上がっている。右 目から生え出す、茨が苦しむかのように蠢き…) ケイニー->………ゴフ!(まるで、……終わりを告げるかのように。血塊が吐き出された) シルヴェストリ->@(戦いから、離れたその場――ドォン!! その、ケイニーの身体へ。 唐突に、乱暴に、しかも滅茶苦茶痛く。しっかし、とても暖かい何かが叩き込まれた!!) シオン->ケイニーくん!? ギィド->こっの!(剣が届くギリギリまで近づき、首狙いに横薙ぎに斬り付ける) ギィド->ミーチェ>クゥ? ケイニー->クラロ>生きていて下さい……!(無論、リースを抱きかかえながらでも走れる だけの体力は有る。この場で動けるのは、自分だけだ) シルヴェストリ->@暖かい何か。血流を正常にし、折れた骨を修正し、断裂した筋肉を修正 し。意識を戻すための痛みと共に叩き込まれたソレ――) ケイニー->グ……ガッ………(乱暴な衝撃に身を捩じらせる。まるで終わろうとする身体が 抵抗するかのようだ、しかしそれでも尚矛盾した体は生を求める) シルヴェストリ->@――荒々しく、しかし暖かいそれは。半端ない魔力を半端ないぐらい凝 縮された、呪文も何もない治療魔法。滅茶苦茶だ) シオン->回復させている…?リースさんの時と同じように シルヴェストリ->シャッ!!!(ギィドの抵抗をあざ笑うかのように、その剣は首へと吸い 込まれ、切り込…まない。止まっている…筋肉に、塞がれている) シルヴェストリ->(そして、手を伸ばし。ギィドの胸倉を引っ掴めば…ケイニーたちのとこ ろへ思い切りぶん投げた!!) ギィド->この…燃えろ!(付加された炎を剣に残しつつ吹っ飛ばされた) ケイニー->@………バンッ!(瓦礫が中から弾かれるように吹っ飛んだ。まるで不機嫌な赤 ん坊が玩具を投げるようだ。……その中から、無理やり体を引きずり出す) ギィド->ミーチェ>ケイニー!だいじょうぶ? シルヴェストリ->…(そして…)……やはり、貴様か!? 邪魔するな、カァァァァァ ス!!!(皆にも届く大声で、炎の付いた剣を拳の一撃で破壊する) シルヴェストリ->カース->->@(そして…)邪魔するわこのドタコォッ!!!!(その大声が、 今度は皆の前から聞こえてきた)  ケイニー->……ああ、大丈夫。誰かさんが死なせてくれないようだから(飛んで来るであろ うギィドの落下地点を予想し走る。……お茶目に両手を広げて再会を喜ぶかのように走る 余裕すらある) ケイニー->(キショイ) シルヴェストリ->カース->(バシッ!!! と紫電を上げつつ。何もない空間から突如、出 現する。黒髪、灰の瞳…黒いローヴに、左右の手にある紋章…) ギィド->(落ちてくると同時にケイニーの顔に蹴りを食らわせる/ぁ) シルヴェストリ->カース->ていっ!(そして何故か、ケイ二ーに拳骨!!) シオン->さっきまで死に掛けていたのに…>ケイニー ギィド->ミーチェ>だぶるこうげき?(ぇ ケイニー->……扱いヒドイですねゴフッベハァッッ(顔面と腹筋が何故カ死ぬほど痛む昨 今) シオン->ダブルツッコミだと思います シルヴェストリ->……(此方は此方で、実に不愉快そうな顔で。皆の居る場所へと、歩み始 め) ケイニー->クラロ>………ふぅ(一応無事なようで安心) シルヴェストリ->カース->つか、皆ひどい! ボク、迷子になってたのに、誰も探しにきて くれないんだもん!!(拗ねたように、腰を両手に乗せ。少女は怒る) ギィド->ケッ!気味の悪い出迎えをするからだ(上手く着地) ケイニー->あれじゃん、感動を味わうには一番だと思ってさ? シルヴェストリ->カース->このドアホウ!!(そして、ギィドの頭へハイキック…シルヴェ ストリより速度が速いが) ギィド->ぐっ!何をする… ケイニー->あと、カースは迷わないもんだと思ってたから………ぉおっ、ナイスキック ギィド->ミーチェ>くりてぃかるーw ケイニー->2倍ダメージか! シルヴェストリ->カース->何が感動の再会だ! ボクほったらかして、屋上まで来てたくせ に! シルヴェストリ->カース->…やかましい。殺すよ?(ギラァッ!!!←シルヴェストリより 恐い眼光でギィド睨み) ギィド->・・……(黙った ケイニー->(……色々と、ほんとにこの人に生死握られてるなぁ) <感想> あーー、このままケイニーを死なせて置いて、カーレル王子の報酬を復活治療の代金にし てみるのもいいかな……。 とか、既に脳内で計算していたのは秘密なのです。 さてさて今回はギィドが加わってくれたお陰で前衛がバランス向上して心強い――と思っ たらルークー!?  な感じでしたね。(何 ミーチェも増えてくれたので戦力的には上がったのですが、何かと前衛陣を盛り上げるの に苦心しました。 3人いたら『フォーメーショントライアングル!』とかハッタリで叫んで『何だそれはっ』 と盛り上げる予定でしたのに。(ぉぃ しかし、その割には長引きましたね。 ……雑談が長かったのはきにしなーい。(ぉ 今度こそ、今度こそっ感動の決着なのです! お楽しみに!