シルヴェストリ->今だ、リースの細い首を掴む手はそのまま)……フィーア…あぁ。フュー アか。間違え易い名前だな。 ケイニー->リース>さて。ではこの手を放して頂きましょうか(素早く対魔法の極意が刻ま れたローブの裏から取り出されたのは似つかわしくないもの、大型拳銃だ) ケイニー->@(銃身には『X−MOZ−02』と彫られている。大型の癖に銃口は針のように 小さく、残酷なまでに貫通力を追及した銃と言う事が見て取れる) ルーク->くっ…(迂闊に手が出せないでいる) ケイニー->@(その造りは重厚にして美しく、X――試作型の名の指すとおりシャングの最 新兵器である。因みにこの世界において銃は販売されるものでは無いから、ブランド名は 無い) ケイニー->@(それを反動を計算し尽くしているのか、リースは堂に入った動作とスピード で両手持ち、シルヴェストリの額に照準を合わせている) ケイニー->リース>貴方は剣と拳、魔法などには滅法お強い様ですが。これはどうでしょう ね?(引き金に指を掛け……) ケイニー->………あれ、1丁できっと家が何件も買えるよ シルヴェストリ->………………ちと、意識を離すとコレだ…(辟易した感じで、溜息一つ肩 竦め……唯一残った左眼を、構えるリースへと向け…) ケイニー->リース>作戦の内だと、言ってもらいたいですね? シオン->流石リースさんです シルヴェストリ->……それは、牽制の作戦か? それとも、あわよくば私を倒すつもりでの、 作戦かな?(相も変わらず、冷や汗一つ流さない。表情も変わらない…) フィア->(随分と余裕だべし・・・) ルーク->@(自分の剣を探すべく、辺りを見回していると…) ケイニー->リース>さぁ、何分撃つのは初めてですから(―――パァァァァ…………… ン!! 長く、長く余韻の残る銃声は躊躇う事無く放たれた) ルーク->@(シルヴェストリから少し後ろへ下がったところに、その剣があった。) シルヴェストリ->…従来の弾丸ならば、避けるのは造作も無いが、ことこのじ――(喋って いる途中に、額に穴が穿たれ…そのあまりの威力に、頭を貫通され。その弾丸が、さらに 天井に穴を穿った頃には、首が大きく仰け反る) ケイニー->リース>@(弾を細長い針のようにしたそれは、威力より貫通力を求めた近距離 武器である。金塊よりも高価な火薬を使って放たれるそれは、恐らく鉄板をも楽に貫く) ケイニー->クラロ>リースさまっ!!(好機と見た。はじけたように突っ込むと全力をもっ てクレイモアーをシルヴェストリの腕に振り下ろし、リースを助け出そうとする) シルヴェストリ->…………(右上の頭部を覆う炎が、さらに緩まり……打ち抜かれた姿勢の まま、首を掴んだまま、固まっている) フィア->…やったべか?(しっかり耳を塞いでいた手を離す) シオン->…普通なら即死ですが シルヴェストリ->……そこで、止まれ…。(ぎしぃ…リースを掴む手に、力が入る) ケイニー->普通じゃ、ないもんね ケイニー->クラロ>ぐ、くぅぅぅ……!!(動きを止める。……小さく。奥歯を砕く音が、 聞こえた) シルヴェストリ->……なんて、銃だ……(痛みと、悔しさを感じさせる声を仰け反ったまま 発し…ぐん、と首を戻した時。がこ、と首のあたりで骨が嵌る音がした…打ち抜かれただ けではなく、首の接合部まで外れてしまったらしい) シルヴェストリ->(額に、しっかりと穴が開いている…其処から、黒い血が顔面を汚し。白 い床に、黒の斑点を作る…右顔面は炎なのに、他の部分には血が通っているらしい) シルヴェストリ->だいたい、人の話は最後まで聞け…あぁ、貧血…(思わず、親指ほどの太 さの穴が開いている額を押さえ……) ケイニー->リース>……死なないとは思っていましたが、お褒めの言葉を頂けるとは思いま せんでしたね。反省しましょう シルヴェストリ->流石に、ソレを何発も頭に貰ってしまうと、頂けない状況になるがな…(左 手で、穴を押さえたまま。唇ので垂れてきた血を、舌で舐め取り…) シオン->頂けない状況にしてみましょう ルーク->リース、あと何発までいけるんだ? ケイニー->リース>弾は一発一発詰め替えます、予備は有りますが……ゆっくりと詰め替え させてくれるなら撃てますね シルヴェストリ->……またこの距離で撃たれれば、喰らうだろうな。ただまあ…撃たせはし ないが。 ケイニー->リース>@(この世界では、リボルバー等はまだ発明されていないようだ) フィア->あてんの、もう難しいべな シルヴェストリ->…(ゆっくりと、左手を離せば。貫通した証の穴は、黒い血だけを残して 消え去っている)…流石に、効いた… シルヴェストリ->(パリ、パリ、と次第にその血も。異常な速度で乾き始め、床に落ちてい く)……何の話をするんだったか…(はて…) ケイニー->リース>なるほど、私の外交努力も無駄ではなかったようで安心します(無論ソ レイユの外交官と言うだけでこんな物は買えない。そもそもトップシークレットなのだ、 裏のパイプが在るのだろう) ルーク->詰め替える時間があればいいんだな? シルヴェストリ->興味深気に、銃をその左眼で見ながら…)……言っておくが。これ以上、 小賢しい真似をしたら。この細首、縊り折るぞ。 シルヴェストリ->…まあ。それでもいいのなら、試してみるといい…私が力を込めるのが先 か、銃弾を込める時間を作るためにやる行動が先か… ケイニー->リース>頑張っても20秒は掛りますね フィア->力こめんのは1秒もかかんねぇもんなぁ… ルーク->ちっ…(やっぱりリースの命を優先するため、暫く様子見) シオン->どう考えても間に合いませんね シルヴェストリ->さて……頭を撃ち抜かれたり、馬鹿が(ルークをちらりと横目で見て)馬鹿 なことしようとしたりするから(目線を戻し)、何を話すか忘れてしまった… ルーク->(何も…。何も出来ないのか…。) シルヴェストリ->……なんだったか……(んー…軽く首を傾げたまま、思い出そうとしてい る) フィア->(ただ単にもう年なんだど。きっと) ケイニー->リース>早く話して下さいませんと、私の方も頭に血が上らなくなって気絶する かもしれませんよ?(涼しい顔で シオン->フューアさんがどうとか言っていませんでしたっけ? シルヴェストリ->………………(軽く、握った力を緩めてから)……あぁ、そうだ。ソレだ。 フ『ィ』ーア ルーク->完全に年だな(ボソッと) シルヴェストリ->エレナの聖釘≠フ場所を教えてくれた礼にでも、蘇らせてやろうか。と。 (さらりと。実にさらりと) ケイニー->クラロ>断る ケイニー->クラロ>我等とて神に仕える者。ガーシュウィン王が御自身の復活を望まれなか ったように、命の理を犯すようなマネは断じてしない シルヴェストリ->そうか。ならば、いい。(溜息一つ……) ケイニー->クラロ>(復活の儀式を行える伝は彼女にも有るのだろう。しかしそれをしなか ったのは、こういう理由故である) シルヴェストリ->(少し考え…)……それならば、奴が寂しくないよう、全員冥府へ送ってや るとしようか…。(もう一度、肩を竦め…) ケイニー->クラロ>貴様にそこまでしてもらう義理も在るまい、辞退させてもらおうか シルヴェストリ->何、たまにはの親切さ。(ヴン…ッ! 予備動作も、何も無く。右手を― ―正確には、その手に握ったリースをクラロへと、叩きつけるように投げ飛ばした) ケイニー->(バイヨネットか……、攻めるには難しいけど……)うわっ! 大丈夫? ケイニー->クラロ>くぅ(片手で抱き込むようにして受止めると、すぐさま後ろに跳んで衝 撃を減らすと同時に間合いを取る) ケイニー->リース>きゃ シオン->リースさん! シルヴェストリ->…かのリース嬢でも、かわいらしい声をあげるのだな…(此方は、一歩も 動かず…僅かに笑みさえ浮かべて、悠長にバイヨネットを両手に持ち替えている) ルーク->リース!クラロ! フィア->(ぐ、と拳を握り締め、構える) シルヴェストリ->……(そして。だらりとバイヨネットを持つ腕を脱力させ…)フゥゥゥゥゥ ゥゥ……(…溜息のような。長い、吐息を…ながく、ながく…) ケイニー->リース>痛ぅ……私とした事が、失策を……。すみません、クラロ(血を巡らせ るように頭を振りながら、クラロの腕の中より立つ) シルヴェストリ->……ゥゥぅゥぅ……(大きく、息を吐き…終わってから、再び空気を吸い 込み…) ケイニー->クラロ>……いえ、いえ! ご無事で、何よりです(そこには、何よりも本物の 笑顔が有った。……しかしそれはすぐに引き締められる)……来ます シオン->(無言で構える) ケイニー->さーて、こっからはオレ達が頑張らないとねっ! リースに任せっぱなしにはで きないよ、大人として(ニッと笑う) シルヴェストリ->(瞳が、戦意に爛と輝き……髪が、闘気にざわめき……)……(大きく、吸い 込んでから) ルーク->(リースの無事を確認した後、盾のみを装備したまま構える) シルヴェストリ->シィ……ッッッッ(鋭く、鋭く呼気一つ。その途端、肌に突き刺さるよう な殺気も、大気を焦がす闘気も…消失、した…) シルヴェストリ->@(周りに張り巡らせたバイヨネットはそのまま…周りを席巻した威圧感 は無くなり。残るは、ただただ、氷の湖のような静けさと、その静けさをそのまま存在感 にしたような。冷えた、静寂…) シルヴェストリ->………(右顔面にたゆたう炎すら、その氷気にあてられたかのように。温 度が減り、揺れるだけ……氷のような、瞳で、皆を、見据える……) ケイニー->あーもう萎えるなー!(無理やり自身を奮い立たせ、槍を構え切っ先をシルヴェ ストリへ向ける) シルヴェストリ->(ザッ…僅かに、足を開き……腕を組み、剣で逆十字を造る)……神剣に習 ったのだよ、コレは。なかなか、いい具合だ…(呟きよりも小さく、ぼそりと… ケイニー->クラロ>(あの一戦だけで学んだと言うのか……? つくづく、常軌を逸した奴 だ……) シルヴェストリ->(そのまま、複雑に組み十字を作った格好のまま。どう見ても、攻撃には 向かぬ容を取ったまま、一歩、踏み出す…) シルヴェストリ->剣を会わすたび。互いを刻む度…一つずつ、交わしたアレは、一つ。また 一つ、私に何かを語ってくれた……(ザッ…足音大きく、もう一歩) フィア->(更に拳に力を込め、神経を尖らせる) シルヴェストリ->(ザンッ…もう、一歩。ザンッ―さらに、もう一歩。神剣に似た、静寂の、 しかし灼熱の大気をその身に纏わせ…) ケイニー->くっそ、ちょっと羨ましいじゃんか……!(あの体勢で攻める? 面白い、なら こちらは待ち構えてみるか) シルヴェストリ->人間に、コレほどの男が居るのかと。たかが1人の男に、コレほどまでの 力があるのかと…(ケイニーの発言に、僅かに、楽しそうな笑みを零し。また一歩) ルーク->(敵がどう動くか見据えるべく、神経を研ぎ澄ます) シルヴェストリ->…敬意さえ表した。アレほどの者には、もう会えぬとすら思えた……それ が、どうだ…(一歩。一歩。一歩。一歩……ザンッ、ザンッ、ザンッ、ザンッ…) シルヴェストリ->……今。神剣と同じ、いや、それ以上かも知れぬ者達が我が眼前に居る… …良かった。あのとき殺さなくて、良かった…(声は、僅かに震え…) シルヴェストリ->さぁ……(その瞳に、異常さえ越えた狂喜を。紅い眼に灯し…)……漸く、 まともに戦える。加減が無くても、戦える…クク、ク…(さらに、大気が静まり… フィア->(死ぬわけには、いかねんだ。まだ死ぬわけには…!) ケイニー->なるほどね、だから手を出さなかったわけね… シルヴェストリ->行くぞ?(ザ――ン――足音が、遠のいたかのような音を残し…実際には、 皆の間合いより、一歩遠い場所に。バイヨネットを振り上げ、存在している) シルヴェストリ->(十字に組まれたその腕を、そのまま振り上げたせいで。金斬り音が皆の 鼓膜を叩いた) シオン->耳障りです! ケイニー->ごもっとも(槍を平行に構え、突き出すように防御の姿勢を取る) シルヴェストリ->(その鼓膜を叩く音が、響き切る前に。僅かに間隔をあけ、並べられたバ イヨネットが……無造作とも言える動作で、振り下ろされた…衝撃波が、斬撃の容を取り 皆へと放たれる――!) シオン->エアーボム!(眼前に空気の塊を作り、衝撃波を緩和させる) フィア->くっ…!(バック転で距離を取ったものの、衝撃波が肌を斬った) ケイニー->マジっ!?(とっさに槍を翳しながら伏せてやり過ごそうとする) シルヴェストリ->様子見で一度、殺されはしたが……もう、そんな遊びはしないとも。全身 全霊を持って、お相手しよう……ッッ!(空気の塊すら、その衝撃波で切り裂かれ。空気を 斬り、大気を破壊し、一直線に――) シルヴェストリ->(――宙に浮かぶ十字のレリーフを。壁を、床を、長椅子を、天井を。祭 壇のさらに向こうまで、文字通り、ぶった斬る!!) ケイニー->クラロ>(盾でリースを庇いながら間一髪の交代を余儀なくされる)……間合い の外の攻撃か、手出しが出来ない……! ルーク->(衝撃波が放たれたとき、咄嗟に横へ避けたもののわずかに腕を掠る) シルヴェストリ->……ッッッッ(その衝撃波の行方を見守ることも無く、限界まで身体を撓 め…) シオン->っ!(衝撃波が肩を掠った) シルヴェストリ->(床を、踏み抜き。空気を越え、大気に灼熱の温度さえ持たせる勢いで。 飛翔…真上に。) ルーク->(腕の傷を省みず、瞬動でシルヴェストリの背後辺りまで回り込むが…)ちっ! シルヴェストリ->(そして身体を反転させ、天井に足を付ければ。近くにあったステンドグ ラスが、衝撃で破壊され…キラキラとした破片が舞うなか、天井が軋む) シルヴェストリ->(そこから、まるでゴムボールのように。再び、身体を撓め…天井に、皹 が深まっていく) ケイニー->ええぃ埒が明かない、避けようと思うから攻められないんだっ!!(無論奴ほど ではないが、全力をもって奴に向かい瞬動で飛び掛る!) ルーク->(シルヴェストリが飛んでいる隙に、後ろの床に刺さっている剣を抜く!) シルヴェストリ->ッッッッハアァッ!!(天井に、きっちり足跡を残し。弾丸もかくやとい う速度で、ケイニーとは見当違いな方向へと姿を霞ませ再び飛ぶ…瞬動など使っていない のに、それに匹敵するような速度で飛来する場所は…) ケイニー->(がーん!)無視されたぁっ!? シルヴェストリ->(この遠距離で一番厄介な相手――リースだ。無論、彼女を屠るためには クラロが邪魔…クラロに邪魔されるのを予想して、この速度だ。剣を、横薙ぎにするため に横へ、振るために撓められる――) ケイニー->あんのやろぉ〜〜っ!!(同じくクルリと反転して天上に足をつけると、飛蝗の ような動きでシルヴェストリを追う――!) シルヴェストリ->(――そして一閃。光が、右から左へと、光が流れるような滑らかさと。 この空間全てをぶった斬る威力を持って、クラロを含んでリースへと放つ!!) ケイニー->クラロ>御武運をっ(小さくリースが握っていた手を掴むと……―――自身の防 御など考えず、背負い投げの要領で斜め上にリースを投げた) シルヴェストリ->シッ!(さらに、その結果を見ずに。右から左へと振った腕を軸に、空気 をかき乱す高速回転を身体へと付け。その勢いを取り、追ってくるケイニーへと。流星の ような速度で、バイヨネットを二本とも投擲する――!) ルーク->危ない!(瞬動を駆使して、クラロを庇う!) シルヴェストリ->(――複数戦において。一つの的に視界を絞ることなど、愚策。例えどう あろうと、攻撃を放ったら次への思考結果。無論、いかなシルヴェストリとて空は飛べな い…斬撃と共にクラロの居る場所へ、身体ごと突っ込む) ケイニー->イッ!?(一瞬予想外だったかのような顔をする。だがそんな物は所詮顔芸で― ―……一閃。二本の刃が交差する一点、その刹那の瞬間を見極めて槍を投合する。彼は、 その専門家だ) シルヴェストリ->ッ!!(もし、槍が飛んでくるようなら。喰らうのはマズイ、だからなん とか身を捻る……より先に、斬撃がルークとクラロへと到達し――) ケイニー->リース>クラローーーーっ!!(彼女に超人的な体術など無い、最後の切り札を 残す為にも空中で動けるような魔法は使えなかった。その体を、追ってくるケイニーに受 止められ――) ケイニー->……エアーボム!(ケイニーは、色々と空中制御に慣れていた。その体はシオン の方向へとリースを連れて弾ける) シルヴェストリ->(激突する一瞬、斬撃が到達する様を見届けようと頭をめぐらし――如何 する? その斬撃は、1人が庇ったところで2人とも両断する威力はあるぞ――) ケイニー->@(槍は、甲高い音を立てて宙を回転している。刃の部分を尽く砕かれながらも、 バイヨネットを見事防いでいた) ルーク->(もうこれ以上仲間を死なせたくない…。死ぬのは俺一人で十分だ…) ケイニー->クラロ>(――既に、覚悟など決まっている)……有難う(短く、そういうと。 彼女は全力をもってルークを蹴り飛ばした!) シオン->……(ずっと動かずにただ見ていた。シルヴェストリに隙が出来るのを) シルヴェストリ->まず、1人――(――ルークを威力圏から逃がされたのは、ちと失策だが …クラロだけでも、殺れれば――) ケイニー->ゴメン見ているだけだとぶつかるぅーーーっ!!(大砲のようにシオンに向かっ て飛んでくる) シルヴェストリ->@斬撃が、クラロを裂こうとする瞬間……斬撃が、堕≠ソた) シルヴェストリ->@行き成り、本当に行き成り。クラロの身体を裂こうとする瞬間。一気に 下へと堕ち、地面へと、甲高い音を残して刻みを要れ。文字通り、落ちた) ルーク->っ!?(吹っ飛ばされ、尻餅をつく)いって!? ケイニー->クラロ>―――――――っ…………?(最後まで斬撃に瞬きすらしなかったが。 何時まで待ってもその衝撃が来ない事に疑問、そして理解して困惑) シオン->(体勢を崩し、尚且つ意識が剥いていないことを確認すると)──っ!(瞬動でシ ルヴェストリの背後へ移動し、ステンドグラスの欠片を首目掛けて振り下ろす) シルヴェストリ->――は!!!?(ドォォォォォン!!! 轟音と共に。クラロにぶつかる 瞬間、シルヴェストリの身体さえ堕ちた――幸か不幸か、それで、シオンの一撃も避けれ たわけだが) シルヴェストリ->っか…!!?(その衝撃たるや、一瞬にして十メートル四方のクレーター を作り上げ――深さは、2メートル、といったところか――) ルーク->なッ、一体何が…(後に続く言葉が見つからない) ケイニー->(リースを庇ったせいで背中から打ち付けられた)……あ痛てててて………、ど、 どうなったん? シオン->くっ…!(空振り…しかし、タダでは済まさない。咄嗟にグラスを割り、目潰しと してシルヴェストリに放つ) シルヴェストリ->……く、この、くそ…!!(骨が軋み、肉が裂け、それでもすぐさま。空 気を切り、立ち上がり)……ッッッ!!!(左の眼窩に、破片が突き刺さった) ケイニー->リース>………(言葉は無い、けれどその表情は初めて顕著に現れていた。即ち、 クラロの無事に心から安堵していた………人知れず涙を拭う) シルヴェストリ->……〜〜〜〜ッッッッッ!!!!(咄嗟に、目を抑え…どろりと、その隙 間から血が流れ出る。潰れた…) シルヴェストリ->……ッッッラァッ!!(しかし、それでも尚。足裏蹴りを、シオンの居た 位置へと放つ) シオン->エアーボム!(真下に向けて放ち、蹴りを回避する) シオン->(チャンスは逃さない!とばかりに空中から一斉攻撃)ウインドカッター!! シルヴェストリ->貴様等……何を、した…!!? …ッ!!(そのエアーボムの影響で、左 足の骨が折れるが…構わず地面踏み締め…) ケイニー->濡れ衣だっ!(とか言いつつも、落ちてきた槍を拾いに走る) シルヴェストリ->……(風の刃に切り裂かれ、血が所々から吹き出し…)…ッッ(しかしそれで も、勢いよく跳ね。クレーターの外に飛び出してくる) シオン->(早く…ケイニーくん!) シルヴェストリ->(黒い血が所々から吹き出。黒い衣服を、さらに黒く濡らしながら……)… (見えぬ目で、辺りを見回す) シルヴェストリ->@その、シルヴェストリが見回している間に――そっと、クラロの肌に触 れるのは。先の間で触れた、魔力を要した風…魔力に似た風…それは、すぐに消えてしま うが…。) シルヴェストリ->@僅かに切断された胸の鎧や、腕などの修復を終わらせている) シルヴェストリ->(今だ潰れた眼を庇いながら……)…チッ…流石に、回復が遅いか…(右顔面 を覆う炎は、さらに弱まってしまっている) ケイニー->(槍を拾い上げ、今が好機とターンしてシルヴェストリに襲い掛かる)おぉぉぉ ぉっ!!(瞬動――、初速から全速。煙のように消えたかと思うと現れたのはシルヴェス トリの足元――) ルーク->何があったか知らないが、これしか他に倒すチャンスはない! シルヴェストリ->……これしか? のぼせ上がるな…!(意識を、下へ向け…ケイニーを捕 捉すると同時に。予備動作を取る暇も無いので、ノーモーションから、ケイニーの顔面へ 爪先蹴りを放つ――! ダメージのせいで速度は鈍い…) ケイニー->登龍の戟――!!(更にそこから、瞬動に繋げた。瞬動の突進力に加え、更にそ の到着地点から瞬動、突き上げる勢いは正に突き上がる龍の如く。潰れた穂先をつま先蹴 りよりも速く、打つ) シルヴェストリ->目が潰れた程度…それがどうした…!?(怒りも露に、静寂の闘気は消え うせてしまっている……しかし、炎は強さを増しはじめ…た瞬間。鈍い音と共に、心臓部 へと打撃が穿たれ…) ケイニー->(僅かに耳元を爪先が掠め、吸い込まれるように槍は心臓部へ―――) シルヴェストリ->(避ける間もなく穿たれた撃…)………ッッッ(めきめきめきぃ……鈍い、鈍 い、鈍い。減り込む音が、ケイニーの耳に…近くに居るものに届く) シオン->(その音に顔をしかめる) シルヴェストリ->……ッッッ(歯を、音が成る程食い縛り)…ふ、ざ、け…――(ボッ…!! 音 にするなら、こんな音だろうか――) ルーク->(瞬動でシルヴェストリの背後に回りこむ――! そこからケイニーに続き…跳躍 する)ケイニー、離れろ!(シルヴェストリの背中へ上から下へと切り込む!) ケイニー->ぅぅ……くぅ……っ!!(硬い……、なんて硬さだ……! だけど、そんな手応 えに、負けるものか――っ!!) シルヴェストリ->(――心臓部から、上。左肩まで。心臓部から、首まで――) シルヴェストリ->(そんな音を出しながら、ケイニーの『登龍の戟』により、はじけ飛び… さらに、両断とまでは行かなくとも…) ケイニー->せはっ!(気合一閃、ケリをつけるとルークの斬撃を素早く避ける) シルヴェストリ->(ルークの、斬撃で。衣服を、皮を、肉を、背骨を。一気に、縦へと、切 断、される――) シルヴェストリ->@(身体の内部。肺や骨が見えてから、数秒後。噴水、そう、噴水の如く。 身体中の血が、全て流れ出すが如く。切り口と、吹き飛び口から――) シルヴェストリ->@(――黒い、黒い。服と同じ、黒い――血が、吹き出た。吹き出て、床 を、壁を、黒く濡らす) ケイニー->(無論返り血を避ける意味も込めて跳んでいる)……真っ黒、触ったら病気にな るかも シオン->成分が気になりますね…やはり魔物の血、なのでしょうか? シルヴェストリ->(それと同時に、右の顔面を覆っていた炎も消え。そこからも、血が吹き 出る……眼から、生気も消え。がくん、がくん、と膝が震えている…) シルヴェストリ->……(バシャ…と音を立て、自らが作り出した血の床に膝を突き…) ケイニー->リース>サンプルは確り取っておくとしましょう(こんな事があっても確り研究 者魂) シルヴェストリ->……(ゆっくり、倒れるところで……左の足が、動き。血の海に足をつけ、 倒れるのを踏み止まり)……っっはぁっ……は…っ(止まった息を、吐き出した) シルヴェストリ->ご、ほ、あっ…(声だか、空気だかと共に。口から、再び大きく吐血し、 血の海の量に加算される) ケイニー->クラロ>(静かに皆の元に移動し)……先ほどは済みませんでした(先ずはルー クに一礼) 決着は、そろそろついたようですね シルヴェストリ->……はっ…はぁ…(残った右肩だけを荒々しく揺すり、呼吸している…首 を跳ね飛ばさないにしても、ジョーカーは死んだし。ハルトさえ、ある程度の打撃を受け れば瀕死…) ケイニー->リース>ええ………。過程はどうあれ、結果はこのように成りました。尋ねます、 アミュレットの在り処は何処ですか?(その声には既に感情の抑揚は無い) シルヴェストリ->はぁっ…はぁぁ…(@あのカースさえ、無数に傷つけられれば死に掛ける というのに。コイツはまだ死なない…生命力が桁外れだ) ルーク->………(斬撃後、返り血が鎧に、服にまともに浴びつつ皆の盾になるように移動) シルヴェストリ->……はぁぁぁぁ……(息が、長く、そしてゆっくりになり…)……結……果 …?(頭を垂れたまま、動かない) ケイニー->リース>まだ、やりますか? 私としては生きていても良いのですが、喋れなく なる前に聞いておきたいのですが ルーク->まだやる気なら…(切っ先をシルヴェストリへ向ける) シオン->(後方で待機) シルヴェストリ->……はぁぁぁぁぁ……ふぅ…(呼吸が、常のものと戻った…)…………まだ やる気だの、なんだの……お前等…何を言っている?(嘲るでもなし、甘さをなじるでもな し。怪訝そうな光を、リースたちへ向け) シルヴェストリ->……いや。いいか…アミュレットは、この上の階の、願の、祭壇に、嵌っ てるよ…願叶えれば、外れる…(吐息、一つ…) シルヴェストリ->(震える足を、限界のはずの肉体を震わせ……ゆっくり。ゆっくりと、血 を流しながら、立ち上がり…) ケイニー->リース>普通は死ぬような怪我を負ってる者に対する言葉としては、適切だと思 ったのですけどね。有難う、では返還に参じましょうか… シオン->そうですね(警戒は崩さず) シルヴェストリ->……フン…(鼻で笑い…トン、とステップ一つ。水音一つ…何の躊躇いも 無く、リースの顔面へと左背足による。腰を捻り、その状態でもまだ岩さえ砕く威力を秘 めた蹴りを放つ…勿論、殺すつもりで) シオン->ふ…(鉄板の入った靴で軸足に蹴りを放つ) シルヴェストリ->戦闘は、確かに楽しかった……ただ…忘れていないか? コレは、喧嘩で はない…殺し合いだ。そのつもりで、ジョーカーも殺したのだろう?(硬い、手応え。軸足 に当たったというのに、微動だにしない) ケイニー->リース>(とっさに足に向かって銃を撃つ、無論、ただ戦闘を見ていただけでは ない、弾はつめて在る) ルーク->………… シルヴェストリ->……アミュレットの場所を聞いた時点で、首を跳ね飛ばせばよかったもの を…(足の甲から、足の裏を貫通させ…一度、止める。仰け反らない…) シルヴェストリ->(悔しげに……負け惜しみではなく、ただ悔しげに。歯を剥き、怒気を再 び放つ)……何故、生かそうとした? 生きたままの決着? 寝惚けるな。 ケイニー->リース>私の最重要任務はアミュレットの奪回ですから。残念ですね、今逃げる 時間は失いましたよ……(後退し、詠唱に入る) ケイニー->@魔力と言う物は一般的に二種類ある。一つは大源<マナ>と呼ばれる世界中に 溢れる『世界』の魔力、そしてもう一つは小源<オド>と呼ばれる自身の『精神力』であ る ケイニー->@当然名の通り大源<マナ>の方が力も強く大量に有る、なので大規模な魔法ほ どこのマナを自身のオドを使って包み込み操る技術となる。 シオン->寝坊けてなどいません。貴方は殺し合いが好みのようですが、私達は殺し合いに来 たわけではありません ケイニー->@オドだけではレベル3の魔法くらいまでが限界なのである。故に大規模な魔法 ほど効果は単純になり、威力は大きくなるのだ。 ケイニー->@もしもオドだけで大規模魔法が使えたら……? それこそ自由自在に嵐を発 生させ、神の雷を折り曲げ、絶対壁を手裏剣のように飛ばすことも可能になる。 シルヴェストリ->(この身体の何処から、その怒気が吹き出るというのか……その怒気に呼 応するように、髪が揺れ…焦げるような匂いと共に、髪から煙が上がる) ケイニー->@さて、それこそが今。リースの行おうとしている『単独魔術の限界突破(オド・ イクシード)』と呼ばれる秘術である。 ケイニー->@突破する魔法の名は…… シルヴェストリ->ならば何故、ジョーカーを殺した? ハルトを殺そうとした?(ぎりぃ… 拳が、握られる) ケイニー->リース>……ティリフス、リヴェ・アナ、アト、ムルフ、(今、ここに参ぜよ) ……ギニネクアワ。(大敵) 邪魔でしたから。 ――悪魔体醒(デモン・アウェイクン) ……っ! ケイニー->リース>@身体に悪魔を召喚させる魔法。対象は自身の左腕………そして限界突 破により左腕の代償のみで、悪魔全てを呼び出し支配し更に、強化する シルヴェストリ->生きたままの決着などほざいといて、殺す貴様等が…寝惚けたことを言う のか。(瞳が、大きく、大きく、怒気に揺れ) シルヴェストリ->@――此処は、悪魔の塔――その気は、さらにさらに。図らずも、全て扱 える範囲でさらに力を高めていく――) ケイニー->リース>そう言うものでしょう? 最も多く殺してきた貴方なら、人間の愚考な どとうに解している思っていたのですが シルヴェストリ->@――シルヴェストリの気を加担するわけではなく。リースの気を、だ) シルヴェストリ->…そうだったな。(音を上げて、長い髪が落ち…肩までになるが。その髪 は、落ちたほうも含め、銀色ではない。黒…) ケイニー->リース>@リースの左手の空間が揺れた。まるで悪魔の塔をそのまま左手に映し 出したかのように、黒い波紋が左手をどす黒く覆い尽くす ケイニー->リース>@――−バチン、軽く、嫌な音が奔った。そして、真っ黒な閃光が霧の ようにゆっくりと辺りを沈み込ませる ケイニー->リース>@悪魔の名は『焔の蛇(シウコアトル)』その身は漆黒の闇の集積にし て積怨の赤による強化紋を全身に浮かべる、蛇。そう太さだけでリースの5倍は有る巨大 な、大蛇。 シルヴェストリ->……少しでも評価した私の間違いなのかな。(溜息、一つ…血は止まって いる) ケイニー->@その凝り固まった闇と浮かび上がる血の紋を更に彩るのは紫電、かの蛇は全身 に纏う紫電にて対象を焔に変え、焼き尽くす。最も、触れただけでその重量に潰されるだ ろうが。 シルヴェストリ->…実力のある者との戦いを通して、考えを改めた私が愚かか。そうだな… …(右手で、顔を覆い…) ケイニー->リース>間違いですね、評価などしていてはそもそも対立しないでしょう。人の 善悪の渦の中、喰らわれなさい(既に言動の正当性がずれ始めていた……) シルヴェストリ->…………それしきの@ヘ如きで、私を、このシルヴェストリを止めよう と思うのか……愚策…(呟きながら…溜息) ケイニー->リース>@シウコアトル、それはもはや悪魔ではない。大悪魔……いや、魔王、 魔神と呼ばれる類の化け物である。 シルヴェストリ->……魔力が如何に強大であろうと。疾かろうと、硬かろうと、私には勝て ぬ……(手を離せば、右顔面が再び、僅かな炎に包まれている) ケイニー->リース>それはやってみれば分かるでしょう。既に半身を食われた身、喰らえね ばそれまでのことです ケイニー->リース>@リースは悪魔に侵食され漆黒の紋章が浮かび上がった左腕を必死に 押さえ、その骨まで響く痛みと呪いに耐え、右手の甲に刻まれた誕生陣と詠唱によってシ ウコアトルを操る。 ルーク->(剣を構えている。もしシルヴェストリがが生き残った場合は シルヴェストリ->魔王だろうが、魔神だろうが……化物如きに、この私は、止められぬ…(自 分への、絶対的自信とはまち違う色を滲ませ…) ケイニー->リース>@『彼の敵を喰らえ』と。 シオン->(小声で)…ルークさん、今のうちにアミュレットを… ケイニー->リース>化け物……そうですね、見た目と体はそうでしょう。ですが、“あれは 私ですよ” シルヴェストリ->……(@この部屋には、屋上へと上る階段も。扉も無い――) ケイニー->リース>@大蛇は部屋を所狭しとうねり、蛇とは思えぬ疾さで寒気を帯びた紋牙 を光らせ、喰らい付く! 逃げ場は極悪なる紫電が塞ぐ……!! シルヴェストリ->…違うな。コレは、化物だ……本質がナンだろうが、所詮は化物…。だか らこそ、倒せぬ…(す…と、大蛇へと右手を…掌を向け…) ルーク->(部屋中を見回した後、小声で返す)……奴を殺すしか、方法はないみたいだ シルヴェストリ->…………(背中からも。なくなった左上半身からも。否、身体の所々から、 炎が噴出し始める…再生? 否。違う…) ケイニー->リース>@元より、蛇杖<カドケゥス>とは使い魔を制御する杖であり、使い魔 を強化する杖でもある。その杖にはリースがこの塔に入ってからずっと溜め込んでいた魔 力が込められている シルヴェストリ->来い。証明、してやろう――(眼が、薄紅に光る) ケイニー->リース>既に行ってますが(アギトが、襲い掛かる) シルヴェストリ->(眼の光が、さらに大きくなり……紅蓮の色を催した瞬間。呆気なく…呆 気なく、少なくとも、見た目は…簡単に、飲み込まれ。砕かれた――) ケイニー->リース>@(大蛇通った跡は床すら腐っていた。ジュウジュウと嫌な音、匂いを 立て、数秒にして猛毒の溝を築き上げる。こんな物が数分間暴れたら、教会だろうが塔だ ろうがものの見事に砕けるだろう) シルヴェストリ->@――その大蛇に飲み込まれ。無事なはずは無い。無事であるはずはない。 その証拠と言ってはナンだが、シルヴェストリの気配が無くなっていく…) ルーク->(剣を構えつつ、リースとシルヴェストリの様子を見ている) シルヴェストリ->@――少なくとなっていくのではなく、無くなっていく…腹の中で、溶け るようにして…途絶えた。途切れた…) ケイニー->リース>@(ゆえに、切り札。使ったら最後毒霧によって自滅しかねない――― そう、魔神と呼ばれたシウコアトルの毒は。全ての生有る者を殺す猛毒、指先が触れただ けでも死に至る) ルーク->(気配が無くなっていくのを感じるが、それでも警戒を崩さない) シルヴェストリ->@――カラン――無くなってから。響いた…乾いたものが、無事な床を叩 く音) シオン->? ケイニー->リース>(それはゴーレムにすら有効なのだ―――リースは、それどころではな かった。毒の警戒を呼びかけられる余裕すらない、ただひたすらに左手の制御へ全魔力を 傾ける) シルヴェストリ->@(丁度、祭壇の近くにある僅かな上り階段…まだ壊れていなかったらし い。そこに、落ちているのは…) ルーク->気配が…消えた?(状況が飲み込めてない) シルヴェストリ->@杭? 違う。大人の手首くらいだろうか? それほどの長さのソレは、 もっと細く…一見すれば、気の――何やら素っ気無い紋が施されている――釘。) シルヴェストリ->@(その釘が、かたかたかたと音を立て……毒の蛇へと、その鋭利な部分 が向くと。風に誘われるように、ふわりと浮く…浮いて…) ケイニー->リース>かは―――あぁぁぁぁっ(悶絶する、黒き紋章が骨まで蝕む恐怖、痛み は如何程のものであろうか? 魔力で負ければ自分が食われるのだ、それを知って居てな お奴を倒す事を優先させた) シルヴェストリ->@(それが、実に緩やかな速度で。シャボン玉宜しく、ふわりふわりと毒 蛇へ向かっていく) シルヴェストリ->@――しかし、幾ら。緩やかな速度でも、皆の手に届かぬ位置まで上がる のは速い――) ルーク->リース!?(状況を飲み込む暇がなかった) ケイニー->リース>(どす黒い紫電を巻き起こし、もはや黒く眩いばかりに左腕を縦横無尽 に這う。その姿は雷を孕む雷雲によく似ている、今リースに近づけば溢れ出る魔力で体が 簡単に弾け飛ぶだろう) シルヴェストリ->@(――届かぬ位置まで、上がった時。広がったのは、強力な。強大な。 この毒蛇をして飲み込まんばかりの、聖でも負でもない圧倒的な力が。人体に何ら影響を 起こさず――この空間に、静かに、展開される) ケイニー->リース>……っく(……それでも、それでも命じる。『あれを壊せ』と。大蛇は 機械的に応じる……、どんな方法であれ精神接続された大蛇はリースの一部である、痛覚 すら共有する)) シルヴェストリ->@聖でも、負でもない。しかし、その圧倒的な力は。何者でもない。かつ て、とある場所で起きた何かの、軌跡――) シルヴェストリ->@――その名を、奇跡の残り香=\―エレナの聖釘≠ニいう。人が造 ったわけではない。悪魔が造ったわけではない。そして実際のところ、神が造ったわけで もないそれは…その力は、アギトを開くように…) ケイニー->シウコアトル>(それに抗うかのように放たれるは、黒から出でたとは思えない ような鮮やかな青。焔………シウコアトルの口から焔の火炎が吐き出される、まるで間欠 泉のように) シルヴェストリ->@――その間欠泉のような、力を。蒼い力を、灼熱の意思を。喰った。い や、正確には、吸収し、速度を増し――) シルヴェストリ->@喰らいながら。シウコアトル、死の腹の中へと。突き刺さった――) ケイニー->リース>(反動で教会の壁が瓦解した。衝撃波でシウコアトルの足元がひび割れ、 ついには一部が倒壊を始める。それでも尚シウコアトルは抗う……誰の意思かはもう定か ではない) ルーク->(今起こっている状況をただ見ているしかないことに葛藤している) ケイニー->リース>………っ!!!!(リースの腹から血が流れる、――同等の傷を負うの だ) シルヴェストリ->@突き刺さり……その奥にある、何かに突き刺さったそれは……実に簡単 に、その力を。毒蛇の中で、いや、中から、力を吸い始める) ケイニー->リース>………拙い、このままでは精神が……奪われる(しかし、一度契約した 悪魔とは、『二度と離れる事はできない』) シルヴェストリ->@水を吸い上げるバキュームのように。犠牲者を飲み込む大渦のように、 吸い込み……) シルヴェストリ->@(ふと……リースだけに見えるのだろうか。何やら、鎌がリースの前に 出てくる…) シルヴェストリ->@(それが、さも当然というように。振るものも居ないのに、振り上げら れ…) ケイニー->リース>……イシュ モゥル オスカ (ならば食い切られる前に悪魔を自身に ――) ケイニー->クラロ>なんと言う無力……神に仕える身でありながらあの存在に気付かない とは……! シルヴェストリ->@(ストン――――と落ちるように。鎌の刃が、リースの契約した腕に振 り下ろされた。皮でもない、肉でもない、神経でもなければ感覚でもない。契約を、斬る) シルヴェストリ->@一度契約した悪魔との絆を、まるで糸でも斬るかのように、斬る。紙は、 鋏で切れる。枝や木は、刃で切れる。そんなふうに――) ルーク->(クラロの言葉に驚き)リースに…リースに何が起きたんだ!?(当然ルークには リースの後ろにあるものは見えていない) シオン->………(ただ事の成り行きを見つめている) ケイニー->リース>反則………いえ、お互い様ですか……(痛覚は既に限界を超えていた。 それでも尚壊れない精神はその現象を最後まで見届ける結果を呼び寄せた) ケイニー->リース>(ふと小さく呟く)………蛇は……嫌いです シルヴェストリ->@(斬ったその鎌は。消え――その蛇の力の全てを、ゆっくりではない。 啜られる一本の麺のように、するりと吸い込まれる――) シルヴェストリ->@(後腐れどころか、抵抗も許さぬその力は。ふと、雲のように消える― ―) シルヴェストリ->@(蛇も消えたが、力も消えて、シルヴェストリも消えたまま――?) ケイニー->リース>全く、禁死魔法まで使ったと言うのに。なんでも有りですかここの者た ちは……(溜息を一つ、倒れる寸前に吐いた) シルヴェストリ->@(――カツン。音が、響き) シルヴェストリ->……失礼な。こちらとて、必死なのだ。後戻り、ではないくらいには。(@ ――声は。最初に、呑まれた場所から) ルーク->っ!?(音がするほうを振り向く) ケイニー->リース>(ここまでやって尚尽きぬ魔力は寒気すら覚えるが―――体のほうが既 に限界だ。一瞬にして鮮やかな蒼髪は白髪に変わり、呼吸音、心拍音も消え入りそうであ る) ルーク->まだ生きていたか! シルヴェストリ->(腕もある。胴体もある。右顔面も元通り。血の痕跡すらない。紅いコー トまでオマケ付き――ダメージすら、皆無の様子で。笑みさえ浮かべ、立つは魔人シルヴ ェストリ――) ケイニー->クラロ>(その体を抱きとめ、案じるように下がるが、戦意は陰りを見せない) シオン->……(溜息) シルヴェストリ->――取り返しは、つかぬがな。(死ななかったというのに。何処か、失望 したような、声で)コレで私も、もう、個としての人間には戻れない シルヴェストリ->(そして、その、右目は――無かった) シルヴェストリ->(失望と、後悔を滲ませる左眼はそのまま…右目があった場所には、違う ものが生えている) ルーク->(殺すことに一時期は躊躇いがあった。) シルヴェストリ->@(其処から、眼窩一杯から生えているのは。再生している右顔面上部を、 覆っているのは。銀の、茨――) シルヴェストリ->@(――正確には、銀の炎というモノで構成された茨が。シルヴェストリ の右顔面上部を覆う、仮面と化している) ケイニー->なんちゅーかもう、しつこい(極アッサリと言い放つが、既にその眼は退路の計 算をしている) ルーク->(今も躊躇いは消えたわけではない。今は奴を殺す。それしか方法がないなら…) シルヴェストリ->――――(はじめて。皆を前にして、失望と悔恨に募る瞳に寂しさも紛ら わせて…)……どれ。折角だ。リースを出せ…治してやろう ケイニー->クラロ>信用しろと? シルヴェストリ->……二度と、この身体は。本質たる意味で、元には戻らぬ……その原因に、 塩を送るのも一興だ。(策略も、企みも無く。溜息一つ、本気の声で…) シオン->…貴方が何をしたいのか分かりませんよ、まったく(再度溜息) ケイニー->クラロ>(ヒューアの時とは違い暫し思案するが……)……いかがなさいます か? シルヴェストリ->…さぁ。自分でも、何がなんだか……(ふむ…) ケイニー->リース>(薄っすらと眼を開け)……良いでしょう、勝者に従うは敗者の定めで すからね。好きになされば宜しい シルヴェストリ->…何、オマエが全開すれば第3ラウンドといこうじゃないか?(ふん、と 軽く鼻で笑いながら。足を運び…) シルヴェストリ->さっき一度殺されて、一敗。今私が勝って一勝。このままでは、引き分け だ。(風のように、姿が消えたと思えば。既に、リースの傍に膝を突いている) ケイニー->クラロ>(いったい11の少女にここまで覚悟させ、突き動かすのは何なのかと、 クラロは奥歯を……気付く。潰れた奥歯を吐き捨てた)……御意(シルヴェストリの元へ シルヴェストリ->少し、彼女の身体を持ってくれているだけでいい。 ケイニー->クラロ>渡さなくていいとは、実に安心なことだ シルヴェストリ->…私に、大敵に、大事な姫の身体を預けるわけにはいかぬだろう。(右手 を、上げ…) ケイニー->クラロ>………私は何処までもリース様の命に従うのみ シルヴェストリ->(バチィッ! 凄まじい勢いで、右手から紫電が上がる) ケイニー->クラロ>(眉を潜めた) シルヴェストリ->………………多すぎた(バチバチバチ…勢いが収まっていく) シルヴェストリ->……(紫電が、勢いを納め…静電気のように右手を巡回するまでに納め…) …これくらいか ケイニー->(…………暇) シルヴェストリ->(それを…)……少し、痛いぞ。(無造作に、少女の額へ押し付ける) シルヴェストリ->@(その直後。身体の中を紫電が奔り周り、痛いというよりは一瞬全身麻 痺の感覚――) ケイニー->@ナイフを二つ取り出すと、柄を外して刃だけにする。それを折れた槍の穂先に 括りつけた、即興の連刃槍である。 ケイニー->リース>………っ(小さく息を漏らす、それだけ。明らかに生体的な反応が小さ い) シルヴェストリ->@(――しかし、その数秒後には。溢れすぎるほどの、この塔に入る以前。 全開の状態まで。体力も、魔力も、全てを補充される) シルヴェストリ->――(額に手をつけて、十秒と少し。ゆっくり、手を離し…)…コレでいい だろう。それなりに回復したはず… ケイニー->リース>…………(掌を見る、握る……開く)………そうですね。元通り、とは 行きませんがそれなりには(悪魔体醒によって受けた傷は、眼に見えぬだけで深いようで ある) ケイニー->リース>私の魔力まで戻すとは…… シルヴェストリ->……(コートの裾を翻し、背を向け…)…ほう。魔力まで戻ったか…(スタ、 スタ、と元の位置に戻るべく歩き出し) ケイニー->リース>ええ、それなりには(どこか素直ではない物言い、常に成功させてきた 彼女である。全力をもって失敗した事が許せないのだろう……、少し子供っぽい。スケー ル以外で) シルヴェストリ->(再び、風のように消え。元の位置に、元の体勢で顕れた)……闘うには、 十分だな?(可笑しそうに笑みが出ている。 ケイニー->リース>いい加減休息も欲しい限りですけどね、望みと有れば幾らでも可能でし ょう(冷徹な眼差しはどこか睨むように謙が有る) シルヴェストリ->(@この力とやら。性格まで少し変えてしまうらしい、シルヴェストリの 気の表れ方が、先程とは違う…常に波紋が立っている水のようになっている) シルヴェストリ->……安心しろ。私を倒せれば、あとは敵となるモノは居ないだろう。(軽 く、肩竦め…) ケイニー->リース>この状況で安心しろとは、貴方はご自身が安心して倒せるほど弱いと言 いたいのですか?(無理やり揚げ足を取るような物言いはどこか拗ねているようでも有る) シルヴェストリ->化物だからな。(答えになっていないような、答え――と共に)幾ら、私の 手を借りたといっても。気に入らぬからとて、拗ねるな。笑わせたいのか? ケイニー->リース>笑ってるうちに刺せるなら、幾らでも拗ねますし笑わせましょう(無理 やり宣戦布告してるように、聞えなくも無い) ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー ー <感想> ………はい、他の方の出番奪ってしまった事は海よりも深く反省しております。 所詮サブキャラです、出すぎたマネをしました。(謝辞 うう、でも愉しかった自分が否めない。 公平を規すためにもこれからは戦闘だけTRPGルールの物を使用すると言うのはどうでし ょうか? あれなら多少強引ながら全員に公平に出番が回るはずです、と、取りあえず忘れないうち に記しておいて。 次回こそは本当に決戦です。……よね?(ぉ 今までの修行の成果を、溜め込んだ心の裡を、全てシルヴェストリにぶつけるような壮絶 な最終決戦といきたいものです。 と言う訳で攻撃時の台詞と決め台詞くらいは考えておくとしましょう。今回の宿題です。