ケイニー->(『ホワイトナイツ壊滅っ! ラクナス軍敗走!』あの戦いから数日が過ぎた頃だった、伝書鳩より奇妙なニュースが飛び込んだ。しかしこれだけでは喜んでいいのか悲しんでいいのか分からない) ケイニー->(『フアラルト王重傷! カーレル王子健在!』続くニュースで更に訳が分からなくなる。きっとこれを書いた伝令も急いでいたのだろう) ケイニー->(後に整理された情報によると戦争の結果はこうだった。『ホワイトナイツは全兵力を持ってカーレル王子を守りつつ、ブラッククルセイダーに守られたフアラルト王に向かって突撃』) ケイニー->(『ほぼ半数を失いがならもフアラルト王の護衛を撃破。ホワイトナイツは駆け戻ってくるブラッククルセイダーの時間稼ぎをし、カーレル王子とフアラルト王との一騎打ちとなる』) ケイニー->(『これまでの突入で手傷を負っていたフアラルト王はこれに破れ、半生半死の深手を負う。しかし、止めを刺そうとしたカーレル王子の目の前で最後のホワイトナイツが倒れる。謝罪の言葉を残し』) ケイニー->(『やむなくカーレル王子は決死の攻防を潜り抜けて後宮の秘密通路へと逃走、完全にその身を眩ませる』) ケイニー->(『行方を捜すブラッククルセイダーが次々と将軍や王家の人間、残された兵達を挑発しながらに虐殺するも最後までカーレル王子は姿を見せなかった。家臣たちもその名を呼ぶ事はなかった』) ケイニー->(『そうしている内にもフアラルト王の容態は悪化し、やむなくブラッククルセイダーのみとなったラクナス軍は撤退する。その数は三分の二にまで減っていた』) ケイニー->(『城外では篭城戦に参加しなかったブリスティルの傭兵部隊や第三騎馬部隊が包囲網を敷いていたが、ブラッククルセイダーによって易々と突破される。その灰色の者達を一人として討ち取る事はできなかった』) ケイニー->(『かくしてラクナス軍はエスト軍と合流。そのまま自国へと帰らずにエスト国内へと留まった。恐らくホワイトナイツを失ったポウル・ロウに第二の戦を仕掛ける為であろう』) ケイニー->(戦乱は終わらない。ただ束の間の、血塗られた休息が訪れただけであった) ケイニー->リース>(極普通の、何の変哲も無い男と声を潜めて話している)……なるほど ケイニー->リース>すると、戦場では急に発狂して敵味方を問わず攻撃しだした者や、血を吐いてそのまま倒れ死した者がラクナスの兵には居たのですね? ケイニー->男>ええ、数は未確認ですが確実に数百はいます。それにラクナス兵はかなりの数の者が正気とは思えない気迫でした… ケイニー->リース>戦場医師部隊……、やはりこの戦にも投入されていましたか…… ケイニー->リース>ご苦労様、もう下がって良いですよ。引き続き宜しくお願いします ケイニー->男>承知しました…(足音も平凡。気配も普通、見た目もおかしくは無い。ただ少しだけ目立たずに彼はこの宿を後にした) ケイニー->リース>丸裸のポウル・ロウ。頭部に重傷を負ったラクナス……勝つのはどちらでしょうね(小さく溜息混じりに) ケイニー->んぬぁぁ〜〜〜〜、良く寝た〜〜!!(珍しく早起き) ギィド->……………(椅子に座り、無言で刀身が入ってない鞘を見つめている) シルヴェストリ->カース->にゃむ…(ケイニーの服の袖を掴んで離さない、何時の間にか紛れ込んでいた爆睡娘此処に在り) ケイニー->Σ(寝癖が立ってない事に驚愕)ΣΣ(更にいつの間にか居たカースに二度驚愕) ギィド->ミーチェ>(のんびりとビスケット頬張ってる) ホーガ->(ギィっと扉開けてクマができた目で帰ってくる)…… シルヴェストリ->カース->にゃむー♪(前に超が付くほど快眠快眠快眠である) ケイニー->ぬぇぇぇぇぇぇっっ!? な、なななな何でカースが居んのぅっ!?!?(黙っていれば聞えないものを……) ケイニー->(あたふた) ネフライト->ヴァールハイト>(クッキーの入った紙袋を大事そうに抱えて珍しく機嫌よさそうに戻ってくる) ケイニー->あ、お帰りホーガ♪ ギィド->ミーチェ>おかえりーw ネフライト->……ほえ?ケイニー?あ、ホウガと師匠おかえりー シルヴェストリ->カース->…にゃ…?(近くで大声を出し続けていたので、うっすら目を開ける) ギィド->……おかえり ホーガ->ふ、ふふふ、俺はついに自分の信じる道を発見した……!(寝不足のためナチュラルハイ。どうやら徹夜で打ち場にこもっていたらしい) ケイニー->おはよーカース(苦笑) ネフライト->ホウガ?ぶっ壊れた?脳みそ沸いた?(ぁ シルヴェストリ->カース->(ケイニーを寝惚けた瞳で見据え。にっこり。)にゃー…♪(ふいっとケイニーをおもむろに抱き寄せ。ぎゅう、と抱きしめた!/抱き枕と勘違い) ギィド->ミーチェ>ホウガ、ちょっと変 ケイニー->リース>何か大発見をした学者さんみたいですね ネフライト->ヴァールハイト>……へぇ(ケイニーとカース一瞬見て、興味なさそうに目をそらす ギィド->学者でもあれはないだろ…(目線を落としつつ) ネフライト->学者はあたしみたいなのだよ!(ぁ ギィド->お前は学者に見えない(ぁ ホーガ->今まで作成していた剣に違和感を感じていたんだ。どんなに心を込めて打ってもわずかな揺らぎがあった。だから、俺は自分の作る剣の形状を変えてみたんだ! ネフライト->酷い、酷いわギィド…あたしは殆どのお金を研究につぎ込んでいるのに…(よよよと嘘泣き ケイニー->(胸当ってるってばさっ!? 息聞えるってばさっ!? ちゅーか起きろっ、カーースーー!!) ケイニー->へぇって言われた……(落ち込み) シルヴェストリ->カース->にゃふー…♪(頭の中身…というか、知識は老練学者並み。でも今は、Tシャツと短パンだけでケイニーを抱き枕にする女の子である) ギィド->(ネフライトを無視しつつ鞘をまた見つめる) ネフライト->ヴァールハイト>そのぶん生活費俺な……(椅子に座り紙袋あけてる ネフライト->無視かよっ!! ギィド->ミーチェ>それなーに?(紙袋に興味示し) ケイニー->つっ込んでる場合じゃないもんっ!(ぉ)>無視 ネフライト->しかも師匠ばらしてるし…ああ、ルーファ様、あたしは知的好奇心に従っているだけなんです、まちが(以下略 ギィド->お前に構ってられるほど暇な脳はしていないぞ…>ネフライト ネフライト->ヴァールハイト>(クッキー取り出し)……食うか? ギィド->ミーチェ>うん♪(クッキーを手で受け取らずにそのまま食べてる/ぁ) ネフライト->酷っ!?ってかみんな扱い酷くない?お姉さん悲しいよ? ホーガ->ブロード、レイピア、エペ、フルーレ、カタール、クレ(略)全部ためし、作った剣がこれだっ!(布で包まれた棒状の武器を取り出す) ギィド->ついでにホウガ…お前の話多分誰も聞いてないぞ…(ぁ シルヴェストリ->カース->にゅ?(でも漸く、寝惚けた頭でも抱き枕にしては何かがおかしいと覚醒してきた意識) ケイニー->クラロ>あ、私が聞いてるのでご心配なく(ぉ ネフライト->ってか師匠がミーチェとったー!うわーん…っ!!(泣いて宿を飛び出した/ぁ ホーガ->これこそが俺の心魂込めて創った精巧なる一品! その名もっ……(ここで糸が切れたように倒れこむ) ケイニー->クラロ>棒状ですね、これは………ホウガさん? ギィド->途中で止められるとかえって気になるぞ…(ホウガの方見て ホーガ->(どうやら眠気に耐えられず脳が強制的におねむになった様子) ネフライト->ヴァールハイト>……自分で持て、何枚かやる(ミーチェにクッキー数枚渡しホウガ見て)…あー シルヴェストリ->カース->眼鏡倒れたー♪(意識覚醒) ホーガ->くー……くー……(歳にしては無邪気な寝顔) ケイニー->ふふ、介抱して差し上げてっ(オロオロがぶっ飛んだ/ぁ) ギィド->ミーチェ>わーいw(今はクッキーに全意識行ってる(ぁ シルヴェストリ->カース->あ、ケイニー。おはよー♪(今までさんざ抱き枕にした挙句、今度は頭をぎゅっと抱きしめる/コイツに恥じらいというものは存在しない) ネフライト->ヴァールハイト>………どうでもいいが邪魔にならないか?あれ(ホウガを顎で指し ケイニー->クラロ>(丁寧に棒状の武器を拾い上げ)…良い重さです、それに初めて持つのに手に馴染む感覚も有りますね。量産が効けば騎士団に持たせてあげたいところです… ギィド->邪魔だ(ぁ ケイニー->うぷぷぷ@kl:@p@ぽsd「@sl;jcvn(何かが当ってるらしい) シルヴェストリ->カース->(お構い、なしっ!)眼鏡もなかなかの職人なんだねぇ ギィド->(かなり億劫そうにホウガの襟首掴み、ベッドに放り投げる) ホーガ->(剣には片方しか刃がついていない。そして薄く弧を描くようにそりたった刀身と細身の鍔。叩き潰すことを念頭から外した、斬ることだけを推し進めた剣だ) ケイニー->クラロ>そのようですね。持っているだけで暖かい気力に満ちそうな感じがします シルヴェストリ->カース->片刃に、反りがはいってるねぇ? いい具合にものがすっぱんと斬れそう。 ネフライト->ヴァールハイト>(興味なさそうにクッキー齧る) ケイニー->クラロ>これは、東の方の刀と似ているようですが…(刃の輝きをしげしげと見る) ギィド->ミーチェ>♪(クッキーもぐもぐ) ケイニー->と言うかクラロさん久々に良く喋るね ケイニー->クラロ>この位しか役回りが有りませんから(ぉ ケイニー->リース>(紅茶を飲んでいる) シルヴェストリ->カース->今すっごく悲しいこと言ったよ。(ぁぁ シルヴェストリ->カース->…そういえば、なんか忘れてると思ったんだけど…(首傾げ) ギィド->忘れてるのか シルヴェストリ->カース->あ、いやいや。そっちじゃなくてー、日数のこと。今日って、シルルの日じゃない?(大幅に抜けてる言葉の数々) ネフライト->ヴァールハイト>(紙袋きって皿にしてる。その上にはいろんな種類のクッキーが大量に)…どんな日だ(ぁ ギィド->………………は?(ぁ ケイニー->そうだっ!! すっかり忘れてた!!(鳥頭) ギィド->ミーチェ>そうだったんだーw(ぁぁ シルヴェストリ->カース->シルル曰く、お遊びする日ー ギィド->………それ、俺参加したくないんだが ケイニー->旧千年城壁って結構遠いよー、どうしよっか ホーガ->(がばっと起きる)寝てる暇はないようだ……(フラフラっと立ち上がる) シルヴェストリ->カース->したくないならしないでいいんじゃない? ネフライト->ヴァールハイト>遊び…影踏みとかか?(ボケるな ケイニー->徹夜明けで起きれるとは、さすがホーガ ギィド->それなら俺はやらん…… ケイニー->リース>その方が良いですね、覚悟も無しに行けば少なくとも楽な死は待ってないでしょうし ホーガ->聞きたくない名前を聞いたからな……(打鉄用の胴衣を脱ぎ捨て、普段着に着替えてる) ギィド->覚悟ね……もともとそんなもの俺にはないかもな(卑屈な笑みを浮かべ) ケイニー->リース>時間のほうは考える必要は有りませんよ。準備が出来たら私に言って下さい、すぐにお届けしますので ケイニー->リース>必要なのは生き残る覚悟です シルヴェストリ->カース->一応ボクも行くねー。キミ達が殺されちゃったら、ボクすっごい困るし。 ギィド->ミーチェ>(クッキーを食べ終わり)ミーチェも行く♪ ケイニー->準備準備………ぁ……(すっごく間の抜けた声) シルヴェストリ->カース->どしたの? ホーガ->生き残る覚悟、か……(小声でつぶやきつつ苦笑し、懐に何かを入れた) ケイニー->そう言えば、この前槍切れちゃったんだった。あはは…(汗 シルヴェストリ->カース->めがねー。やりー。(注文) ホーガ->槍、か。たしかストックがあったはずだ。どんな形状が好みだ? ホーガ->グレイブ、ハウルバード、それともランスか ケイニー->俺は短めのランス、投槍にもなるタイプが良いな ギィド->(とりあえず参加はしなくてもついていくつもりはあるらしく少し用意をしている) ホーガ->わかった。待っていろ(しばらくして、布でくるまれた槍を持ってくる) ケイニー->あ、無かったら短めじゃなくても使うから……おおっ、流石用意がいいねw シルヴェストリ->カース->(ギィドを見て、首傾げ)観戦でもするの? ケイニー->お代は生き残ったら確りと返させてもらうよ ホーガ->すまない。実験的に作ったこれしかなかった(見た目は普通の槍だが、やけにきらめいている) ギィド->まぁな、もしもの時には参戦するが ケイニー->(きらめきを見て)わお、ピッタリ ホーガ->鋼鉄製じゃないんだ。純度の高い銀でできている。アンデッド系に銀が効果的という噂を聞いたものでな ケイニー->オレのイメージに(ぉ シルヴェストリ->カース->ふーん…気をつけててね? 気付いたら死んでたんじゃお話にならないから。ギィド。 ネフライト->ヴァールハイト>(クッキー齧り)……暇だし俺も行くか(立ち上がり紙袋でクッキーを包む ホーガ->試しに作ってみたんだが、経費がべらぼーにかかるうえに技術も必要で、めでたくお蔵入りになった ギィド->まだ死ぬきはない…形見の意味を知るまでは死ねないからな ケイニー->成程、だからちょっと重めなのか……。尚更丁度いいね、軽くてもあいつにはダメージ入らなそうだし ケイニー->(経費……)分割払いで頑張ります シルヴェストリ->カース->ま、いいんだけどねぇ… ホーガ->いや、気にしなくていいぞ。ただ── ギィド->ミーチェ>(別段用意するものがないのでちょろちょろしてる) ケイニー->リース>(机をずらしてスペースを作っている) ホーガ->一生感謝を忘れなければな。ふ、ふふふ(やっぱり寝不足のため何か変) ケイニー->ぅわーー、厳しぃーー……(滝汗) ネフライト->ヴァールハイト>(クッキー懐にしまい大きく伸びをする) シルヴェストリ->カース->(近くにおいてあったローブを取って纏い)ボクはいつでもいいですー ギィド->ミーチェ>ミーチェもー♪ ホーガ->(自分の懐をちらっと見て)俺も、いいぞ ケイニー->リース>(マスターにすぐ消える塗料であり、また帰ってから消すと説明してOkを貰い。大きな円と基本的な六芒星の魔法陣を描く) ケイニー->リース>はい、ではこの魔法陣の中に入って下さい ギィド->(今回はいつもつけている手袋を外し)……(魔方陣の中に入る) シルヴェストリ->カース->はーい♪(とてとてと入ってきて、ちゃっかり中央まで来てる) ホーガ->(ずぃっとハンマーを担ぎ、陣の中へ入る) ギィド->ミーチェ>(とてとてと中に入る) ネフライト->ヴァールハイト>(杖を掴み面倒くさそうに頭かき入る) ケイニー->リース>完成したばかりなので幾らかミスが有るかもしれませんが、異次元に放り出される事だけは絶対に阻止しますので……(意味ありげな前置きと共に詠唱開始) シルヴェストリ->カース->(こ、怖…!/内心冷や汗) ケイニー->♪(なんだかんだ言って槍は気に入ったようだ) ケイニー->リース>…………!(いつもは卓越した陣術士でなければ聞き取れないほどの早口で詠唱するリースだったが、今回はゆっくりと丁寧に、そして長く詠唱している。その額には汗が) ケイニー->リース>………。(数分後、やがて風のある筈の無い部屋の中に小さな風が巻き起こる。皆の頭上を渦の中心として―――) ケイニー->リース>……極と極を鑑みし者、その双方を統一する。……成功しますように! …アンファ!(やっぱり意味有り気な言葉と共に魔法を発動する) ケイニー->(視界が暗転した。かと思うとへその辺りを思い切り引っ張られる感覚がする、まるで重力が腹を手繰り寄せているようだ。ただ、視界が利かないので何処に寄せられているのかは分からない) ケイニー->(凄まじい風を感じる、波を感じる、なのに不思議と空気は無いように思える。ではこれを感じているのは何なのだろうか……。それを考える暇もなく、一行は石畳の上に乱暴に放り出された) ホーガ->っ! 寝不足にはきつい仕打ちだ……(眼鏡押し上げつつ立ち上がる) ケイニー->(頭ぶった)……いったぁぁ。もうちょっと丁寧に運んで欲しかったなー ギィド->………(普通に着地) ギィド->ミーチェ>(尻餅ついた)ぺにゅ!きゅぅぅぅ… ネフライト->ヴァールハイト>(膝ついたまま頭かく) ケイニー->クラロ>(先に着地し、危なげなくリースを受け止める) シオン->皆さんお早うございます(微笑/寝ていたところを飛ばされたらしい) ケイニー->(場所は古いとは言えとんでもなく高くてでかい壁の上だった。強い風が吹いている) ケイニー->おはよーー…………っていつの間に シオン->気付いたらここにいましたw ホーガ->ある意味尊敬するな…… ギィド->運が良いのか悪いのか… ケイニー->(縦の長さは60mほど、横の長さは何処までもと言いたくなる。眼下にはポウル・ロウすら望めるほど高い) ギィド->ミーチェ>(ぶつけた所を摩りつつ)風強い〜 ネフライト->ヴァールハイト>さて……(立ち上がり)…寝るか(ぁ ホーガ->(ずん、とハンマーを地面につきたて思いつめた目で街を見下ろしている)…… シオン->お休みなさい(ぁ ケイニー->リース>できる限り効果範囲を広げはしましたけど……、次は確りと調整しないといけないようですね(シオンの例をメモしつつ) ケイニー->……ポウル・ロウ、なんだかいつもより赤い気がする ギィド->燃えている痕じゃないのか? ケイニー->煙は無いから火じゃないよ、多分ね ギィド->じゃあ……血か ケイニー->……… ネフライト->ヴァールハイト>んあ……(頭かき寝れそうな場所を探す) ギィド->人の死なんて……もう何も感じないな ケイニー->(丁度掘っ立て小屋のような見張り台がある) ケイニー->オレは何度見ても嫌だけどね……、例え、こんだけ遠くからでも ホーガ->同意だな。そして、これだけの事態を起こしたやつを許さない シルヴェストリ->(感慨に寂れた雰囲気の中。ソイツは、ふと皆の視界に突然現れた…やはりあの灼熱の紅を纏いその場から孤立しているような雰囲気で。壊れた噴水に腰掛け、足を組み…そこに存在している。その元凶が。 ギィド->…………お前等は、純粋だな ケイニー->純粋の方が楽しいからね(肩をすくめる ギィド->ミーチェ>(シルヴェストリの匂いを感じ取る) ホーガ->素直にガキだと言えばいいさ。だが、これだけは曲げられない。曲げられないんだ シオン->ギィドさんは違うんですか? ギィド->大事な人がいないと、そこが俺の世界じゃないような気がするからな… ネフライト->ヴァールハイト>純粋なのはいいことなんじゃねぇ?…と(見張り台のほうを見る シオン->そうですか…(昔はいたんでしょうか…大事な人が) ケイニー->リース>(シルルを見て)……場所は、ずれなかったようですね ギィド->自分の世界にいない奴は俺には関係ない…関係ない奴には何も感じないさ(ボソリと シルヴェストリ->(ケイニー達の様子には気付いているのだろうが。それを気にした様子もなく、黒い背表紙の本を開き、記された文字の羅列に目を通している…) ネフライト->ヴァールハイト>……万が一でも人いたら困るしなぁ…その辺でいいか(ぶつぶつ シルヴェストリ->(傍らには。あの宿屋のマスターが淹れてくれる珈琲と同じ匂いを漂わせる中身が入った紙コップが置かれ。まだ湯気の立っている辺り、随分前から待っていた、ということもなさそうだ) ケイニー->リース>お待たせしました、時間通り来て頂けたようですね シオン->こんにちは(珈琲に本ですか。余裕ですね) シルヴェストリ->(ゆっくりと本を閉じ、すぅっとその本が空気に溶けるようにして消えていく中。リースに目を向け)…あぁ。今はまだ、おはようでもいいくらいだな ギィド->ミーチェ>(シルヴェストリの声を聞き、少し顔を曇らせた) ホーガ->余裕だな……こっちはそんな暇などない。ないな…… ケイニー->リース>早速始めましょうか。話すことは何も有りませんし ネフライト->ヴァールハイト>おやすみ(適当な場所に寄りかかり座る/ぁ シルヴェストリ->(カップを持ち上げ。珈琲を喉に通しながら)余裕というわけではない。少し、暇だっただけだ…(実に隙だらけで。緩慢な動きで立ち上がり) ギィド->(腕を組み、少しケイニー達から離れる) シルヴェストリ->(ぐ、ぐ、とコップを傾けていき。残り一口、というところで口から話して、トン、と自分の座っていた場所に置く)先手は譲る。 ケイニー->クラロ>(ギリ……、剣を持つ手に力が篭る) シルヴェストリ->(恐らくは、はじめてであろう。するりとコートが腕から滑り落ちるように下へさがり、どしん! と、地面に皹さえ入りかねない音を立てて落ちる) ギィド->ミーチェ>(詠唱を始める) シルヴェストリ->(全身黒基調。多少のシルバーアクセサリに、ノースリーブにスウェットパンツ…服装だけなら、街の若者と何ら変わりはない。その、生ゴムを超圧縮して閉じ込めたような高密度の筋肉と…) ケイニー->クラロ>いざ、(兜のバイザーを落とし、構え、コートが落ちるまでの瞬間にシルまで走りこむ)……参る! いやぁぁぁぁぁっ!!!(剣を打ち下ろす) シルヴェストリ->(…空気さえ震えかねない眼光を除けば。必要最低限の動きで、振り下ろされた剣を横へと交わし…掌をクラロへ向ける) ケイニー->てぇいっ!!(クラロが剣を打ち下ろす瞬間を見計らって横から片手で槍を突き出す!) ギィド->ミーチェ>ウィンドカッター! ホーガ->(ハンマーを担ぎ)行かないのか?>ギィド シルヴェストリ->(目を向け。掌から発生した何かをクラロへ向ける前にさらに後退、軽快なステップで後へさがっていき。風の刃もやり過ごす) ギィド->戦う理由は俺にはないぞ ホーガ->そうか……そうだな(走り出す) ケイニー->クラロ>(振り下ろした剣を振り切り、更に大きく飛び込んで返す刃を叩き込む)シ……ハァァッ! ギィド->(無言でホウガの後姿を見る。申し訳ないという顔はしていなく、無表情だ) シルヴェストリ->(さらなる後退のために振り上げていた足を、下へ一閃。返す刃が十分な速度を持つ前に、文字通り叩き落とす!) ギィド->ミーチェ>……ファイアボール!(クラロに気が行っている隙に打ち出す) ケイニー->クラロ>クッ(剣と共に地面へと叩き付けられ、すぐさま転がって飛び起きる) ケイニー->(ファイアーボールのすぐ後ろから槍を突き出す)コンビネーション万歳っ、と!! シルヴェストリ->(クラロを逃がし、体制がよろめいたところで…灼熱の弾丸に上半身を飲み込まれ。まるで噴火のように炎が燃え上がる! 同時に突き出された槍も背中に突き刺さり…) ホーガ->まだだっ! 貫かれて朽ち果てろッ!(一気に五本のナイフを拡散させて投擲する) ギィド->ミーチェ>当たった…! シルヴェストリ->(炎に飲み込まれるようにしてナイフが消え、肉に突き立つ音が五本…命中の知らせである。) ケイニー->容赦は、しないからねっ!!(槍を捻り、肉を引き千切る勢いで横にも薙ぐ) ケイニー->………エアーボム!!(左を庇いつつ傷口に打ち込む) ギィド->ミーチェ>……ウィンドカッター!(追い討ちをかける) ホーガ->とどめだっ! トールハンマーッ!!(師匠から譲り受けたハンマーを渾身で叩きつける) シルヴェストリ->(横に流れ。筋肉が引きちぎれ皮膚が裂かれ、炎の中から黒い血が噴出した途端。空気の弾丸により傷口が弾け飛び…風の刃が縦横無尽に駆け巡り…!) ギィド->………簡単すぎる(ボソリと呟き) シルヴェストリ->(ごきぃ、と何かが砕ける音…そう、あの時。先日の戦闘では、このまま倒れたはずが…足が地面を砕き、炎に飲み込まれたまま。立っている…) ケイニー->クラロ>(足を踏ん張って体勢を建て直し、剣を構え……)るぁぁぁぁ!!!(肩の鎧を突き出すようにして体当たりを見舞い、その反動で下がりつつ剣を横に薙ぐ) ホーガ->訂正する……とどめになってないな……(ギリっとはぎしり) ケイニー->クラロ>(火の粉が掛る、しかしそれを厭わずに冷静に間合いを取る) シルヴェストリ->(その音は。トールハンマーに傷がついた音…皆に理解させるに十分な時間を要した後。乾いた音を立てて、クラロの真剣を棒切れに打たれたかのように受け止めた!) ケイニー->リース>………(先ほどからずっと詠唱している) ギィド->ミーチェ>(まだ倒れていない事を確認し、再度詠唱をする) ケイニー->クラロ>効いてない…… シオン->効いてない? ギィド->どうりで…な シルヴェストリ->(その剣風で弱まった炎がかき消され…何もなかったかのように。背中の傷以外は、衣類の端さえ傷一つついていない状況で立っている…) ネフライト->ヴァールハイト>ふぁ〜あ……すげぇなぁ ケイニー->同じ場所を一点攻撃した方が良いみたいだね、傷が深いほど直りが遅い ホーガ->ケイニー、噂は本当だったようだぞ ホーガ->銀だ シルヴェストリ->……(熱風で長い髪がゆれ…)……ん…?(ふと、今気付いたかのように背中を見て…)あぁ… ケイニー->お、じゃあその効果が有ったのか ホーガ->銀による傷は、傷の治りが遅い シルヴェストリ->…誤解をさせてすまなかった…。 シルヴェストリ->(バシュ! と背中の傷から蒸気が吹き上がり。一瞬も掛からず、傷跡一つなくなる) ギィド->ミーチェ>っ……ファイアボール!(今度は顔面に飛んでいくように調節する) ホーガ->……やはり噂かもな ケイニー->折角重い武器を片手で振るってるんだけどな…… ケイニー->何でもやるしかないか、一点攻撃試してみよう シルヴェストリ->残念ながら。新生のモンスターではないのでね…(今度は、軽く腕を振るい。何故か右手を使い、ファイアボールの軌道を叩いて変えてしまい、後方へ逸らす) ホーガ->そうだな。この程度ではダメなのかもしれない ケイニー->リース>………(まだ詠唱している) ホーガ->人知を超えたやつを相手にしているのに、犠牲を出さないで勝とうとしていることが間違いなのかもしれない ギィド->っ………(少し苛立ったように顔を顰める) ホーガ->だから……(懐から小さな包みを取り出す) ケイニー->クラロ>(素早く詠唱し、上級の魔法とは思えない速さで完成させる)……ネオ・インパルス! (強力な雷を落とすと同時に走る!) シルヴェストリ->(両手を挙げて。髪を整えるかのように触れ、邪魔だった前髪を掻き上げ。バックを入れた…そして、小さく溜息。) シルヴェストリ->(右手を跳ね上げ、風圧と勢いだけで雷を掻き消し…)…そろそろ、行くぞ? ホーガ->こいつは、こいつだけは許せないから、俺の全てを賭けて打ち倒す ケイニー->クラロ>(走りこみの最中にエンチャントワールウィンド完成させ、かぜの魔力の宿った剣を肩口を狙って叩き込む) ホーガ->皆、先に言っておく(包みを剥ぎ取る、出てきたのは小さなビン。中に入っているのは液体だ) ギィド->ミーチェ>……エアーボム! シルヴェストリ->(振り下ろされた刃。走る風…それの一旦が触れる前に、姿が幻のように霞み消え。残った残像を空気の弾丸が掻き消し…) ホーガ->今までの日々は悪くなかった……!(その色は、蠢くような黒。ラベルに書かれた品名は『ゴゥト』!) シルヴェストリ->のろい、とろい。止まって見えるぞ。(振り切る前に。右腕で、殴る――それだけの攻撃が、走る拳が見えないままクラロの背に叩き込まれる!) ネフライト->ヴァールハイト>…………ああ、なるほど(ホウガ見て シオン->ホウガさんっ!? ギィド->………飲む気か? ケイニー->ヤバイ薬持ってるじゃん……(余裕無く呟く ホーガ->違法薬品を手に入れた裁きは、あとで受けよう。……生きていたらな(ためらうこともなく、一気に飲み干す) シルヴェストリ->(振り返り…)…ゴゥト…肉体増強薬か… ホーガ->これが、俺の決意だ……!(手からこぼれたビンが、地面に落ちて爆ぜた) ギィド->ミーチェ>(傍にあった木の枝を拾い、一気にシルヴェストリの周りを走りつつ、線を書いていく) ケイニー->クラロ>ひゅぅっ……!(背中の鎧が砕ける重く甲高い音、そして肺の空気が抜ける音。あまりに酷い攻撃を受ければ悪態すらつけない。幸い、とんだのは横であった) ホーガ->(眼鏡を取り去り、投げ捨てる。見開かれた瞳は朱色に染まっていた) シルヴェストリ->(ゴキ、と指の骨が鈍りを消すかのように音を立て。拳を作り上げ…)…だが…(ぽつり、と何かを呟き。哀しげとも取れる色合いに目を細め…) ケイニー->クラロ>(赤い軌跡を描きつつ、まるで風に舞う紙くずのように城壁の上を転がり飛ぶ) ホーガ->すまないな、師匠。受け継いだ遺志、無駄にしてしまうかもしれない……(眼光がシルヴェストリを射抜き、一気に加速する) ケイニー->リース>………(まだ詠唱している) ギィド->ミーチェ>(線を書ききり、詠唱)フラムクライス! シルヴェストリ->(その加速さえも、見えているのだろうか。眼差しがホウガの姿を追い…)…(そのせいか、下からの炎に一気に飲み込まれ…!) ケイニー->………エンチャントワールウィンド ケイニー->(ホウガにかける) ホーガ->軽い、こんなにも武器が軽く感じる……(驚いたように、だが悲しそうに自分の体を見下ろし) ケイニー->リース>………!(く、遅行魔法の詠唱に之ほど時間が掛かるなんて……!) シルヴェストリ->(炎の中から、ゆっくりと進み出て…)…お前たちには、まだ速かったのか…(さらに一歩踏み出し。右の拳が閃光と化し、ホウガに放たれる!) ホーガ->(武器を木の棒か何かのように瞬時に動かし、攻撃を受け止め、身をかわし、背後へと地面を砕いて回り込む) ケイニー->クラロ>(遙か遠くで血の流れ出る右手を支えにゆっくりと立ち上がり)……ヒールオブライト……(何とか動けるようにと回復を始める) ホーガ->繰り出す足が、こんなにも速く動かせる…… ギィド->ミーチェ>(大分魔力を使ったのか、少し顔色が悪くなり始めた) シルヴェストリ->(受け止められ。大きく動きを崩し、前のめりになるが。その反動すら利用して、振り向かずに足裏蹴りをホウガへと跳ね上げる!) ホーガ->振るう腕が……こんなにも……(涙が、目の端からはじけ飛ぶ) ギィド->ミーチェ>……ファイアボール!(少なくなり始める魔力を振り絞って打ち出す) ホーガ->まだ、死にたくない……死ぬわけにはいかない……!(首の動きだけで攻撃を回避し、ハンマーを突き上げる) シルヴェストリ->(跳ね上げた足に引き寄せられるように大きく、地面に掠るほど低く回転。地面へと拳を繰り出し、ハンマーの一撃をやり過ごしつつそれだけで五メートルは垂直に飛び上がった!) ネフライト->ヴァールハイト>…………めんどくせぇ(ぼそり ケイニー->狙い、投げっ! …っと!(大きく振り被って、持ち上げた体を地面へとめり込ませるような動きでシルの足の付け根を目掛けて槍を投げる。重いうねりと共に槍は性格に弧すら描かずに ケイニー->かなりの速さで飛ぶ) ホーガ->俺は、まだ……何も為しちゃいないっ!(追撃のために、追いすがる!) シルヴェストリ->(空中で回転しているにもかかわらず、いきなり縦から横へと回転が変わり。回転の勢いも味方した蹴りを放ち、刃に触れたにもかかわらず斬れず。ケイニーへと打ち返し…) ギィド->ミーチェ>っ……(思わず膝をついた) シオン->ウィンドカッター!!(空中のシル目掛けて風の刃が幾重にも襲い掛かる) ケイニー->(慌ててバックステップをして石畳に突き刺さり、突き抜ける槍を避ける)……危なかったぁ ケイニー->(スティックで拾い上げる) シルヴェストリ->追って、飛び上がってきたホウガへ。もう一段回転した、胴廻し蹴りをホウガへと放つ――もはや、生き物の法則すら無視した動きである。その蹴りの風圧は風の刃すら消し飛ばし――) ホーガ->(避けようとしたが、かすった。傷口から薬の効果により活発化した血が吹き出る)ぐぅっ! シオン->(空中なら回避し難いはず…せめてリースさんの詠唱時間を稼がなくては…っ)ウィンドカッター!! ケイニー->………。(油汗が目に入るので目は既に閉じている、既に詠唱する息も荒い) ギィド->ミーチェ>(魔力が底をついたと思った瞬間、大きく鼓動する) シルヴェストリ->(――さらにもう一段。ホウガを地面へ叩き落すのと、風の刃を消し飛ばすに十分な威力を持った蹴りを三度放つ!) ホーガ->(二撃は防御、三撃目で渾身の力で受け止め、そのまま眼下に投げ飛ばす!) ネフライト->ヴァールハイト>……(ぶつぶつとなにか呟く) シルヴェストリ->(防御するつもりがなかったのか、軽々と眼下。つまりは地面へ落とされ、回転して着地したところで…魔力が、ゆらめいた。そして口を開き…) ギィド->ミーチェ>(数度鼓動したが落ちついた瞬間、たちあがり笑みを浮かべた) ケイニー->クラロ>まだ……(何とか止血だけして剣を杖代わりに歩き戻ってくる) ホーガ->(着地。頬を伝う涙の筋に、赤いものが混じり始める)体が、悲鳴を上げてきた…… シオン->ブラットドルシェ!!(木の葉でめくらまし/あくまで時間稼ぎに徹する構え) シルヴェストリ->ズュン、テシュ、トゥルム。(木の葉の風にさえ掻き消されそうな、声で…)…罪風。 ギィド->ミーチェ>(いつもより数段素早い動作で走る) ケイニー->リース>……いけない、………皆さん、離れて下さい!!!! シルヴェストリ->(その瞬間。足元から、竜巻のように猛烈な勢いで風が吹き荒れ、ミーチェが来る前に。ホウガが離れる前に…風の爆発を起こす!) ネフライト->ヴァールハイト>うげ……マジかよ(立ち上がり ケイニー->リース>(威力を高め過ぎた為に仲間を巻き込むことを恐れ魔法を打ち込めない) ギィド->ミーチェ>(竜巻の前で飛びあがり、くるくると回転しつつ後退する) ホーガ->退く!? いいや、退けない! ここで退いたら俺が俺でなくなる!!(その手に握られたのは精霊の護符。一度だけだがどんな魔法も防いでくれるアイテムだ) シルヴェストリ->(人間ではない故の魔力か…強大で、巨大すぎるほどの竜巻が暴れ周り。自分の近くに敵を近づけない) シオン->きゃっ!?(吹き飛ばされ岩に激突)っ!! ケイニー->リース>退くのではありません、あくまで離れるんです!! 蒸発しますよ!? ギィド->ミーチェ>ふん、人の形をした魔力持ちし者はそこまでやるものか(いつもと口調が違う) ギィド->(剣をつきたて、吹き飛ばされないようにする) ネフライト->ヴァールハイト>ちっ……(ぶつぶつ詠唱 ホーガ->一撃だ。一撃でいい! 今あるだけの、力をッ!!(一閃、阿鼻叫喚の悲鳴をあげる体を無理矢理動かし、渾身の力を込めた最期の一撃を放つ!) シルヴェストリ->(しかし。いかな魔力であろうとも、魔法はその範囲でしか効果をなしえず。風が弱まり…ふと、笑みが浮かぶ)そこまで、とは。こんなもの、どうでもない。 シルヴェストリ->(最後の一撃すら、笑うようにホウガを見て)離れたほうが、いいぞ?(届く前に掌を掲げ)…メルトダウン。 ギィド->ミーチェ>わしは人の形に宿してからまだ間もないからの、羨ましいのじゃ(にやりと笑い) シルヴェストリ->(一瞬すら掛からず、空気を灼ききる光の球が生まれ)せいぜい、宿主を死なせないことだ。(地面へ、落とした) ケイニー->リース>く………アンテ、クル、アギト………白熱落(メルトダウン)!!! (至極、人の身としては恐らく最高の魔力を込めた魔法を開放する。それも洗練され、制御され、一転の白き柱となるほどの制度で) ホーガ->ッ!(目の前に白光が生まれ、避けるすべすらなく。光がホウガの体を包んでいく) ギィド->ミーチェ>ほほう、同じ魔法か。どちらが勝つか… ネフライト->ヴァールハイト>(早口でどうにか詠唱を完成させ)ディスペンセブル(出来るかぎりの広さで壁を作る ケイニー->リース>…………遅行魔法、……移送方陣!(更にそこから発動時間をずらした魔法を使用、ホウガを瞬間的にケイニーの場所まで転送する) ケイニー->リース>(一度使っただけでここまで魔法を物にする。正にソレイユでも王に告ぐ魔力の持主である) シルヴェストリ->まずい、このままでは私が負ける…って、おそかったか。(自らが生み出した光玉は、リースの白き柱に飲み込まれ。自身すら飲み込まれてしまう) ホーガ->(どさっと皆の前に崩れ落ち)ぐあああああああ!!(薬の効果時間が切れ、副作用が現れた) ケイニー->(白熱した白熱、それは通常の効果範囲を更に超えた破壊を齎す。否、消滅を齎した) ギィド->……(悲鳴を聞きつつ、無表情でホウガを見た) シルヴェストリ->(手が砕け散り、身体が崩れ…)…拙いな。(しかし。普通ならばとっくに燃え尽きてもおかしくない中で、ふと可笑しそうに笑みを浮かべ…) ケイニー->(シルの場所を中心に柱の如き形に変形した白き熱が、渦すらも生じずにただ高純度のエネルギー体として巨大な城壁を貫く。そしてそれを尽く蒸発させた) ホーガ->くそっ……やつには、勝てないのか……!?(赤い涙を滴らせ、悶え苦しむ) ギィド->ホウガ……奴が死んでいなかったらまだやるつもりか シルヴェストリ->(再び、掌を掲げ)今回は、私の負けだろう。この状況からは、コレでしか抜け出せない… ケイニー->リース>………はぁ、はぁ……。もう一つ、魔法を……くっ、ごほっごほっ!!(しかし発動の為の詠唱が出来ない) シルヴェストリ->(次々と周りのものが消滅していく中…)『我、彼に訴え求めけり…』(これだけの轟音の中。詩が、響く) シオン->ホウガ、さん。これを…(キュアカプセルを差し出す)これで、少しはマシに… ホーガ->あた、り、まえ、だ……! 俺は、やつを…… ケイニー->(城壁が、割れた。綺麗に消し飛んだのだ、あまりにも高い熱に石畳も、土台も、その下にある地面すらも抉り取られ赤き蒸気となる) ギィド->(しゃがんでホウガに顔を寄せ)お前は薬を使ってでも勝てなかったんだがな ホーガ->す、まない……妙だな、今は……お前の顔を見ても、なんともない……(微笑み) シルヴェストリ->『その力、今こそ我に一時の勝利を。一時の敗北を。一時の美酒を。一時の諦観を。』(燃え尽きていく中、身体が黒く染まっていき…) ネフライト->ヴァールハイト>…………何する気だ? ギィド->ミーチェ>わしの出る幕がなくなってしもうたな…せっかく宿主が気を失ってからチャンスじゃったのに… ケイニー->クラロ>……絶対壁(ディスペンセブル)(体力は無いが魔力はまだ尽きては居ない、熱波から皆を守る形で壁を形成する) ホーガ->ならば……このまま、踏み込ん、じゃいけな、い領域だったと、手を出さ、ないで塞ぎこむか?>ギィド ギィド->………まだやるつもりなら死ぬんじゃないぞ…お前は…死ぬべきじゃない存在だと…俺は思う シルヴェストリ->『いざ、行かん。いざ、迎えん。勝利が来るぞ、敗北と共に』『兇呪式第六階位・黒狐(バイヴ・カハ)』(黒い光が、立ち上った…) ギィド->俺とお前は違うが……まだ死ねないと言う所は同じだろう… ホーガ->どこかの誰かが、伝承歌、の勇者が、現れるのを待つか……!? ごめんだ……! シオン->……ヒールオブライト(二人の会話を聞きつつ、ホウガの回復に努める) シルヴェストリ->(その黒き光は、白き光を飲み込み。何の前触れもなく、あの壮絶な威力を放ったメルトダウンが突然消失した…!) シルヴェストリ->(そして、空さえその光に黒く染まり。暗くなった城壁が、何かに蠢いているな錯覚さえ浮かべ…) ケイニー->リース>はぁはぁっ、ひゅぅぅ……ぜい…ぜい……(喋る事も出来ないほど呼吸が荒い、手を突いて泡のようなツバを吐きながら流す涙は己の力の無さを嘆いていた) ギィド->俺は…罪人を師に持っていた シルヴェストリ->(金属音。それを進んでくる…あれだけの魔力を放ちながらも、未だ漏れ出すほどの絶大な魔力を伴い…) ホーガ->そ(息をする──肺を動かすのにも激痛が走るが、ただ聞いている) ギィド->人を殺して指名手配されていたそうだ。だが俺にはその人が勇者みたいに見えたね ケイニー->リース>(それでも無理やりに立ち上がり、皆を囲むように魔法陣を描いていく。緩慢だが、正確に) ギィド->だけどその人は10年前に処刑されたよ。だからその時解った シルヴェストリ->(黒く、黒く、黒い。黒く、禍々しい、凶獣のような形相をした狐の面を被った、絶望が。進み出てくる…) ギィド->勇者も、英雄も、偉い奴も神も何もかも……俺らには何もしないってな シルヴェストリ->(そして、おもむろに…リースへ…)…今回は、負けでいい。(風に流されそうな小声で…) ギィド->だから何かしたいときには自分でしなきゃいけない……自分でしかできないってな ホーガ->そう、だな……だから……俺は……ッ! ケイニー->リース>(やがて陣を描き終える、そして崩れるようにして膝をつく)……… ギィド->だから…生きろ。死ぬな ホーガ->生きるさ……生きる、死ぬ……ものか……ッ! シルヴェストリ->(手に、紅い文様が立体化し。どんどんとホウガへと、止めた足を進めていく) ギィド->………俺が言えるのはそれだけだ…何も教訓にならないな… ネフライト->ヴァールハイト>(面倒くさそうに頭かき)……なあ、何する気だ?>シルヴェストリ ホーガ->いや、やっ、ぱり、お前、は、仲間だ。俺達の…… ギィド->ミーチェ>ふう…わしは戻らねば…そろそろ宿主があぶないな シルヴェストリ->……(紅い文様が更に複雑に組み上がり)黙っていろ。すぐに終わる。(ホウガの前へ立つ) ギィド->……そうか…そういってくれると嬉しいな(少し笑みを浮かべ、シルヴェストリを見た) ギィド->ミーチェ>(少し鼓動がし、倒れこんだ。顔色は真っ青になっている) シルヴェストリ->(手に組みあがった文様を、逆手にし。ボールが落ちるように、文様がホウガの胸へ落ち…吸い込まれるようにして消えた) ケイニー->(ミーチェを庇うように抱き上げる) シルヴェストリ->……それと。貴様等には、感謝しよう…おかげで、揃った。(踵を返し…) シルヴェストリ->(@遠くで。微かに。そして何かが、動いた…それは、幾ら離れていようと。幾ら意識しなくとも、その鼓動は全ての者の耳に届く) ケイニー->リース>………くぅ……。(動けない、倒れたまま指一つ動かせないでいる) ネフライト->ヴァールハイト>休んだほうがいい、全員。やばいのもいるからな ルークさんが入室しました シルヴェストリ->(おもむろに、首から下げていたもの…神剣と呼ばれた男の、王の証。アミュレットが、不吉な輝きを有したと思えば、それは勝手に宙へと飛び立った) シルヴェストリ->この場所が、何処か。お前たちは、知らないのだろう…(地面を指差し) ケイニー->知るか シルヴェストリ->…知らずに、この場所をお前等は指し示した。それは、前世と呼ばれる魂の繋がりなのかはわからぬが… シルヴェストリ->……此処は、恐怖が姿を消した場所。此処に、力を集める必要があった シルヴェストリ->正直、私の力では力ではなりえない。人間の力が、必要だった。(@遠くから、鼓動が。微かに空気を揺るがし… ネフライト->ヴァールハイト>おい、話してないで人命第一だろ?少なくともここよりマシな場所で休ませるべきだ シルヴェストリ->(リースへ、緑色の石を投げ渡す) ケイニー->クラロ>と言いましても、階段は破壊されてしまいましたし…… ケイニー->リース>(霞掛った目線だけでそれを認識する) シルヴェストリ->魔力結晶。それで、再び移送方陣が使えるだけの魔力は取り戻せる。 ケイニー->リース>……必要、有りませんよ。(幾分か落ち着いたのか、言葉は取り戻している)……私に足りていないのは、術の反動に耐える体力なのですから シルヴェストリ->(鎧が、ずるりと溶け。黒い液体は、一切衣類をぬらさず自分の影へと帰り…)体力ぐらいは快復できる程度の力も持っているから、使えばいい。 シルヴェストリ->……私も、やることはやったので。帰らせてもらおう…(ゆっくりと歩き出し…) ケイニー->リース>(言葉を信じるかどうか迷ったが、以前文献で似たような物を見たことが有った事を思い出し。石を使い、石の力を解放する) シルヴェストリ->@(石は砕け散り。それと同時に、淡い光が満たされ――魔力、体力が平常時へと加速的に快復していく。その光は、暖かい) ケイニー->リース>敵から受け取った物でも何でも使いましょう、皆のためとあれば…… シルヴェストリ->……殊勝と言うのかな、この場合。塔でも、それくらいの気は見せてくれ…(姿が薄らいでいき。最後に、振り返り)それと… ケイニー->リース>(すぐさま移送方陣の長距離用の詠唱を開始する) シルヴェストリ->お前たちは、いずれ『テメンニグル』へと上るならば。案内役の変わりに、少し早いが私が行っておこう…(さらに薄くなっていき…) シルヴェストリ->ようこそ。恐怖へ。(再び踵を返したところで、姿が消えた) ケイニー->リース>(それと同時に魔法を完成させ。最初よりも幾分かスムーズに転送する) ケイニー->(……放り出されたのは、最初に居た宿屋の一室である。幾分ソフトになったものの、どうやら放り出されるのは仕様らしい) シルヴェストリ->事態は立て続けに悪くなる、とは誰の言葉だろうか。ケイニー達が、部屋に来て最初に嗅いだ匂いは、血の匂いだった…) シオン->う…っ!(岩に打ち付けた部分が当たったらしく、右肩を押さえ顔をしかめる)ここは…? シルヴェストリ->@(カースが居ない。それは、城壁に居た誰もが気付かなかったことだが…彼女は、居なくなったのではなく。この部屋から、動けなかった) ネフライト->ヴァールハイト>……(杖を構え)……宿屋、だよな? ケイニー->宿屋……だと思うけど香しい匂いはしないね ケイニー->クラロ>いつものコーヒーの匂いがしないと、別の場所に居るようです… シルヴェストリ->@(シルヴェストリと同じ、黒い血が床を満たし。ベッド近くに転がる、小柄な、そして切り刻まれ弱弱しく呼吸を繰り返していたのが…カース本人) ケイニー->来てないと思ったら………カースっ!! シルヴェストリ->カース->けほっ…(再生能力ならば、シルヴェストリさえ凌ぎそうな彼女の傷は塞がらず。血は止まっているものの、全身創痍である) シオン->カースさん!早く治療しないと…っ! シルヴェストリ->カース->(空ろに、目を向け)あ、あぁ…おか、えり…何、だ…結構、皆、怪我してる、のね… ケイニー->クラロ>私が一応の治療をしましょう、ケイニーさん。陣術医を……もう呼びに行かれたようですね シルヴェストリ->カース->ハ、ハハ…ごめん、ね…行く前に、ハルたんに、やられちゃって…さ…キミ達の、安全、護るとか、できなかった… シオン->喋らない方がいいです。今はクラロさんの治療を大人しく受けてください ケイニー->クラロ>喋らないで下さい、浅い傷では無いのですよ!(そう言うクラロ自身もかなりの傷を負っている) ………………ヒールフォスティ(部屋全体へと霧が立ち込める) シルヴェストリ->カース->ありがと、ね…でも、喋ってないと、意識、飛んじゃいそうだよ……それに…怪我だって…皆、ひどいし… ケイニー->クラロ>(無骨なガントレットを外し、戦闘用の道具の中から医療用の道具を取り出す……針と糸だ)あくまで、応急処置です。丁寧にも痛くないようにももできませんから我慢してくださいね シルヴェストリ->カース->(身体を動かし、ごろんと仰向けになり…)…おーけー…てゆーか、斬られる、より…そっちのほうが、怖いなぁ… ネフライト->ヴァールハイト>……長くなくていいなら、麻酔かけられるぞ ケイニー->クラロ>(成程、裁縫はあまり得意ではないようだ。しかし不器用ながらも細心の注意を込めて傷口を縫い合わせていく) シルヴェストリ->カース->……(やはり身動きは早々出来ないらしく、呼吸で胸が上下しつつ…)…で、どうだった、よ。シルル、とは…? ケイニー->リース>今回は。私たちの勝ちだそうですよ(表情を沈ませて言う) ネフライト->ヴァールハイト>言うの遅かったな、まあいいか。勝ち負けの基準がわからねぇ… シルヴェストリ->カース->…そ。(沈んだ顔を見て…)…此処から、少し、魔力を感じてた、けど…シルル、相当、焦ったんだろうなぁ…あれで、四か五分くらい、だと思うよ ケイニー->リース>(ふぅ、と溜息をつき)こっちは12分か13分でしたよ シルヴェストリ->カース->それじゃ、今度は、20目指せば、勝てるよ(笑おうとして、顔が引きつった)いたたたた…!(やっぱり縫合は痛いらしい) ケイニー->(ドカーンと扉を蹴破って戻って来る)連れて来たよっ! ケイニー->(しかし誰も肺っては来ない) ケイニー->……何やってんの? 早く上がってきてよ!! ネフライト->ヴァールハイト>……どーせ置いてきたんだろ? ケイニー->陣術医>お前さんに付いていけるか、年寄りの体力も考えんかバカモンが……ひぃひぃ……(やっと入ってくる) シルヴェストリ->カース->でも、おじーちゃん、ケイニーくんの、スピードについてこれたんだ…すごいねぇ… ネフライト->ヴァールハイト>実はなんかの選手か?(何 ケイニー->陣術医>(実は闘技大会で陣術医をやっていた年寄りのエルフである)こやつが腕を引っ張るんでな、振り回されていたらいつの間にか着いておったわい ケイニー->陣術医>おお肩が痛い…… ケイニー->そんな事はいいから早く診てあげてっ シルヴェストリ->カース->…ぱわふるなおじーちゃんだなぁ…ケイニーくんもだけど… ケイニー->陣術医>ワシは年寄りの冷や水が大好きなんでな。どれ、ふむ……(カースの傷の具合を確かめ、その特殊性には言及せずに)……裂傷が酷すぎる、恐らく脊椎の神経も傷付いているだろう ケイニー->陣術医>何か担架の代わりにして、ワシの病院まで運びなさい。絶対に衝撃などは与えぬようにな シルヴェストリ->カース->あっちゃー…脊髄までイッちゃってるの? どうりで身体が旨く動かないわけだ… シルヴェストリ->カース->あー、でもおじーちゃん。ちょっといい? ケイニー->陣術医>なんじゃい、個室ぐらいなら用意してやるぞ? シルヴェストリ->カース->ん、それがいいかなー。見ての通り、ボクって普通じゃないからねー。あまり人に見られないほうがいい ケイニー->陣術医>それと、そこのお前さんとお前さん(ホウガ&クラロ) お前たちも入院命令を出しとくぞ、ちゃーんと来るようにな ケイニー->クラロ>(苦笑しつつ)承知しました シルヴェストリ->カース->クラちゃん(遂に略称が付いた)も、何気にひどい怪我だからねぇ… ケイニー->クラロ>なんでもないですよ、この程度。ヒューアの受けた痛みに比べれば……!(強い視線で、城壁の有った辺りを窓から睨む) シルヴェストリ->カース->強いねぇ…(感心したような。何かが可笑しかったのか。微妙な笑みを見せ…) ケイニー->クラロ>(それは約束された者を失った悲しみも何処かに隠し含んでいた) ケイニー->(その後、担架を貸してくれとマスターに頼みに行った所、マスターが気を利かせてくれて従業員の人を貸してくれるといってくれたが。それを断って自分達で運んでいく事となる) ネフライト->ヴァールハイト>………強いのか?(ぼそり、と素朴な疑問のように シルヴェストリ->カース->強いよ。少なくとも、意思はかなり…。 ケイニー->クラロ>どう思うかは、人それぞれですよ シルヴェストリ->カース->そうかもしれないけどねぇ。勝つ事、祈ってるよー ネフライト->ヴァールハイト>そう、だな。人それぞれだ ケイニー->クラロ>有難う御座います。……さぁ、もうひと頑張りしましょうか。私も早く病院のベットの上で眠りたいですし(担架の片方を持ち) ケイニー->(持つというよりは担ぎ) ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー <感想> 今回は総力戦と言った様相でしたね。 皆で一丸となって必死に戦った感がしました、結局勝てないどころか全力すら出させられなかったようですけれど。(苦笑 この目標の高さを糧に更に一丸となれたらなと思いました。 補足。 今回リースの使った遅行魔法ですが、言わずと知れた『魔法先生ネギま!』から拝借したアイデアです。 つまり最初に発動を遅くした魔法を唱えておいて、次に普通に魔法を唱え、発動のタイミングを同時にすると言った技術です。 今回詠唱が異様に長かったのは3つも魔法を遅行させていたからだったりします。結局全部使えませんでしたけれども。 この外にも魔法は色々な“使い方”が出来ますので、偶には使い方を工夫してみると良いでしょう。