スタートから約5時間でようやく山頂の避難小屋が見えてきた。
翌朝は早々に食事を済ませて山小屋を出発。 指先もしびれるほど冷たい空気の中、ランプをつけて凍った道を登る。
北側の斜面に入るといきなり道が凍っている。愛用のアイゼンのバンドが切れて肝を冷やす。 なんとか無事に雲取山荘に到着。
奥多摩小屋の横を通過。 昭和34年から利用されてきたが、
残念なことに老朽化のため3月末には取り壊されるとのこと。
ようやく雲取山の山頂方向が見えてくるころ、遭難救助や防災目的のヘリポートを通過する。
全国的に大荒れの予報に反して穏やかな天気の石尾根をたどる。
今日は七ツ石山はパスして巻き道を西に進む。
道沿いに平将門にまつわる伝説を語る看板が立つ。
石尾根から見る南アルプスの山並み。 中央少し右の尖鋒は日本第二位の北岳、右端は甲斐駒ヶ岳。
 
( KUMOTORI-YAMA )
登山日   平成30年12月30日(日)〜31日(月)
標 高   雲取山(2017.1m)
ルート
 [第1日] 
   鴨沢・小袖乗越駐車場(7:25)〜堂所(9:15)〜七ツ石小屋下分岐(10:00)〜ブナ坂(10:55)

   〜奥多摩小屋(11:35、11:45)〜雲取山・山頂(12:55、13:35)〜雲取山荘(14:05)

 [第2日] 
   雲取山荘(6:15)〜雲取山・山頂(6:55、7:05)〜奥多摩小屋(8:05、8:20)〜ブナ坂(8:45)

   〜七ツ石山(9:05、9:15)〜七ツ石小屋(9:35、10:05)〜七ツ石小屋下分岐(10:15)

   〜堂所(10:45)〜鴨沢・小袖乗越駐車場(12:00)

難所こそないものの長々と登る道はやがて登り尾根の西側に移る。
朝陽に染まる山頂。長居はできないほど寒い。 見晴るかす東京の街にかすかにスカイツリーの影が見えた。
ゆっくりを心がけて約6時間で駐車場に帰り着く。
満足感で一杯の年の瀬登山でした。
七ツ石山からの道と合流するブナ坂。ここからは緩やかな登りになる。
将門が鎧甲を脱いで休憩したという「堂所(どうどころ)」。
こんなところに住んでいたのかと思うような廃屋や畑の横を通過する。
少し下って七ツ石小屋の広場で陽に当たりながら休憩。
七ツ石山の山頂と少し離れた場所にたたずむ七ツ石神社のお社。
ブナ坂から今日は七ツ石山の方角に登り返す。
帰りは滑らないことだけに集中してゆっくり下る。
石尾根からの見事な富士山の姿。
夕食後に外に出ると、東に遠く東京の夜景が広がっていた。
冬の陽が陰り、山荘の中も寒々としている。
避難小屋の横からたどってきた石尾根を振り返る。
小雲取山への急登。時どき息をつぎながら登り切る。
歩き始めて約2時間半で七ツ石小屋への分岐に至る。
登り尾根の東側斜面に続く道を落ち葉を踏んで登る。
雲取山の山頂に到着。 南南西方向に富士の姿がすっきりと見える。
小袖乗越の駐車場を早朝にスタート。ほどなく登山口から山に入る。