踏みぬいた足跡があるが、今朝は凍って随分と歩きやすい。
横なぐりに吹きつける風雪の山頂。 長居は無用と早々に反対側にある甲武信小屋に向けて下る。
毛木平の駐車場に到着。 また色々なことを学んだ山行でした。
風が強くかなり寒いものの、全方向の展望が開ける。
一夜明けて、翌朝は絶好の好天。 朝食を済ませて山頂へ。
昨年末に雲取山の山頂から見た甲武信ヶ岳(中央)。
滑滝 (なめたき)の手前から予想以上の雪にアイゼンを装着。
アイゼンを脱いでのんびり下る途中、遭難碑や大山祇神社を通過。 無事の下山にお礼を申し上げる。
やっとのことで稜線に出て、国師ヶ岳への分岐を通過。
( KOBUSI-GATAKE )
登山日 |
平成31年4月27日(土)〜28日(日) |
標 高 |
甲武信ヶ岳(2,475m) |
ルート |
[1日目]
毛木平駐車場(8:00)〜滑滝(10:20)〜千曲川信濃川水源地標(12:00頃)〜国師ヶ岳分岐(12:35)
〜甲武信ヶ岳山頂(13:15)〜甲武信小屋(13:35)
[2日目]
甲武信小屋(6:20)〜甲武信ヶ岳山頂(6:40、7:00)〜国師ヶ岳分岐(7:25)
〜千曲川信濃川水源地標(7:45、7:55)〜滑滝(9:05、9:15)〜毛木平駐車場(11:15) |
甲武信ヶ岳からは真北の方角からの富士の姿が望める。
毛木平(もうきだいら)の登山口、県警の人にお気をつけてと指導を受けて歩き始める。 ときおり凍った霧雨が降る中、西沢沿いの道を進む。
このあたりで山小屋のご主人(徳ちゃん)ともすれ違い、ご挨拶した。
昨日は天気がいやな感じだったので、下の小屋に泊まったとのこと。
今日は天気もよく、滑滝でもゆっくりと休憩。
橋のないところを右岸に、また左岸にと渡る箇所もある。
千曲川最上流の木橋。このあたりから登ってくる人が増え始め、
踏まれた雪道はさらに歩きやすくなってきた。
昨日は息を切らし、何本登っても無限に続くかと感じた急斜面を振り返る。
昨日は吹雪に霞み、立ちはだかる岩壁のように見上げた岩場。
山頂直下の岩場を下って昨日と同じルートを戻る。
ここから先、稜線にあがるまでの2時間は降雪や強風に加えて、
足下の雪の状態が悪く、行動に専念することにしたため写真はなし。
後刻のニュースでは北アルプスなどで遭難者が続出する気象条件
となった。
[ 想定外の事項など ]
・ 4月末にしては風雪が相当に強まった。
・ 少しでもトレースを外すと膝まで沈むという雪の状態。
・ 標高が2500mに近づき、20歩単位で息つぎ休止が必要。
・ 降雪により終盤の急登の途中でトレースが消え始めた。
[ 乗り切れた要因 ]
・ ルート情報を詳細に記入した手作りの地形図を用意。
・ 時計、高度計、YAMAP(スマホアプリ)の活用。
・ 少し前に同程度の雪山で自分の体力度を認識。
・ これらを元にパニックにならずに判断・行動。
歩き始めて1時間半ほどで積雪が目立ち始める。
他に登山客の姿は見えない。
今回の登下山ルート、西沢沿いの谷筋の向こうに八ヶ岳、
さらに北アルプス連峰を遠望。
国師ヶ岳から金峰山(中央奥)に連なる稜線。
千曲川・信濃川水源地標の標識。 この季節、水源は雪の下に埋まっており、この流れが目に見える最上流となる。