鞍部に向けてほとんど垂直の階段を下る。
( KITA-DAKE )
登山日   平成29年8月上旬
標 高   北岳(3193m)
ルート
 [第1日] 
   広河原バス停(7:10)〜大樺沢二俣(9:40)〜小太郎尾根分岐(12:20)〜北岳肩ノ小屋(13:00)

 [第2日] 
   北岳肩ノ小屋(6:00)〜北岳山頂(6:45)〜池山吊尾根分岐(7:30)〜八本歯ノコル(8:20)

   〜大樺沢二俣(10:40)〜広河原バス停(13:25)
左手に北岳バットレス(胸壁)を見る。標高差600mの威容。
尖った岩が並ぶ八本歯のコル。ここだけは異界の雰囲気だ。
八本歯のコルから大樺沢に下る。
富士を正面に見ながら岩の斜面を下る。
北岳の南面を慎重に下って池山吊尾根分岐に。
小屋から1時間足らずで山頂に到着。後ろは仙丈ケ岳と甲斐駒ヶ岳。
朝陽に照らされながら岩稜を渡り山頂まであと少し。
小屋前の広場で準備を整えて出発。
明けて翌朝は絶好の好天。夜明けの雲海に浮かぶ富士の姿。
稜線をたどり北岳肩ノ小屋に到着。このすぐ後から雨になった。
標高2500mを超えて息を切らすうち、小太郎尾根分岐に出る。
雲がかかって見通しがきかない中、長い我慢の登りが続く。
ここからは急登。右俣の雪渓を横目に登る。
目指す北岳の姿を遠く望みながらつり橋を渡る。
雪渓の末端が見えてしばらくで大樺沢二俣に至る。 雲に隠れる北岳を見上げながら小休止。
崩壊地を避けて仮設橋で右岸に渡りまた左岸に戻る。
踏み外さぬよう下るうちにようやく雪渓の上端に降り立つ。
ここは階段また階段の連続。登ってくる人は大変だ。
眼下の北岳山荘から間ノ岳につながる稜線を望む。
日本第二の北岳から望む富士山。やはり日本一の姿だ。 
多人数のグループに追い抜かれぬよう、小屋裏の斜面を山頂に急ぐ。
しばらくは大樺沢(おおかんばさわ)の水の音に沿って登る。
芦安駐車場から満員の路線バスに揺られて、約1時間で広河原に着く。
北岳の南斜面で出会ったガイドさんが教えてくれたキタダケソウ。
もうこの季節にはめったに見られないとのこと。

台風前ながら好天に恵まれ、思い出に残る山行でした。
コースタイムよりかなり時間を要して広河原に到着。
バスが出た直後のため、相乗りのジャンボタクシーで帰る。
昨日休憩した大樺沢二俣の分岐点。
あとは疲れた膝をかばいながら樹林帯の長い道を下る。
白い雲海を背景に鳳凰山・地蔵岳のオベリスク。
千丈ケ岳の向こうには北アルプス・槍穂高の山並みも。
見えるべき山はすべて見えている幸運に感謝。
登山の準備を整える人たちでにぎわう広河原山荘の左横から登山道に入る。