やっとのことで森林限界。
あの先の山まで稜線を辿り、そこから三ツ股に下るはず。
分岐に入ると、にわかに雲が出て白い世界に変化。
人影もなくなり、心細い雰囲気となる。
ここからあと3kmの表示だが、それからが長かった。

はてなく続くつづら折りの急坂と喉の渇き。
夏場に長時間の行程を組みながら給水計画が不十分など、後半が下り道であることで甘く考えていた。
正確に計算すれば、行動時間から見て、あと最低ペットボトル2本は必要。

後で知ったことだが、この日、四国では国内観測史上の最高気温を記録していた。
小休止の後は、長い急な岩場に。急ぐ心を抑えて慎重に下る。
雷を懸念して先を急ぐうちに、前常念岳の避難小屋に出る。
北穂高
奥穂高             涸沢岳
前穂高      吊り尾根 
右ピークは槍ヶ岳。 最高の展望だ。
常念小屋方面から抜けてきた人たちと道を譲り合いながらすれ違う。
またまた最低鞍部まで下り、最後は400mの一気登り。夏場には相当きつい。
なだらかで広い稜線を常念岳に向けて北上する。
( JOHNEN-DAKE )
登山日   平成25年8月12日(月)
標 高   常念岳(2857m)・前常念岳(2661.8m)
ルート    蝶ヶ岳ヒュッテ(5:00) 〜横尾分岐(5:45) 〜蝶槍(6:00) 〜お花畑(6:50) 

   〜最低鞍部(8:10) 〜常念岳山頂(10:10、10:35) 〜前常念岳山頂(11:25) 

   〜標準点櫓跡(13:00)
 〜蝶ヶ岳への分岐(15:28) 〜三股駐車場(16:00) 
結構、とがってます。「蝶槍」のピーク。
分岐には、この先は急な下り坂が続き水場なし、の注意書きあり。
安曇野の向こうの方角に昇る朝陽をながめる。
 
長い樹林帯歩きの途中、道の真ん中にある「標準点櫓跡」。
岩場から樹林帯に降りる箇所に設置された梯子。
常念小屋方面へ下り、途中で右の前常念〜三ツ股方面に入る。
登山客で混雑する狭い山頂から360度のパノラマを満喫する。
振り返ると独特の稜線の形状が印象的だ。山頂まであと少し。
ようやく頂上が望める場所に出る。
また登り返したお花畑から蝶槍の方向を振り返る。
一旦、森林限界の下まで下って、小さな池のある湿地を通過。
逆に進行方向、常念岳の方角を見る。まだまだ先は長い。
蝶槍にて進んできた方向を振り返る。
左手に常に槍・穂高の山並みを望みながら進む。
少し登って蝶ヶ岳三角点 2664m を通過。
上高地の横尾に下る道を左に分ける。
今日は先を急ぐため、お弁当をもらって早々に出発。