伊 吹 山
( IBUKI - YAMA )
伊吹山頂の標識と日本武尊の像。
一合目の販売機でジュースを買って、ようやく人心地がつく。
年甲斐もなく目指した山頂トライで、つらくも充実した山行でした。
防護柵に張り付いた雪の形が面白い。
急降下に体力も気力も使い切り、景色を楽しむ余裕なし。
あとはアイゼンをひっかけないことだけに意識を集中して歩く。
 
やっとこさで六合目付近まで来てほっと一息。
朝陽の空に飛行機雲が縦横に広がっていた。
登山日  2022年2月12日(土)
標 高  1377m
ルート  三之宮神社・登山口(7:15)〜 一合目(7:55)〜 三合目(9:20)

 〜 五合目(9:50)〜 六合目・避難小屋(10:00)〜九合目(11:20)

 〜 伊吹山頂(11:25、11:50)〜 九合目(12:00)〜六合目・避難小屋(13:00)

 〜 一合目(14:20、14:35)〜三之宮神社・登山口(15:05)
六合目の避難小屋。今日はここまでの予定だったが、ついもう少し登ってみたくなってしまった。
1時間余りの雪面との格闘の末、九合目の稜線に登りつく。
いよいよ下山開始。滑落・雪崩の要注意ゾーンを戻る。
今は廃業されたゴンドラ駅の横を通過し、三合目付近で伊吹山が正面に。 直登する道の上部は雪の壁のように見える。
とはいえ日頃の鍛錬不足で相当にしんどい。 30歩刻みで登っては息継ぎに立ち止まる。
両手のストックを短めに持ち替え、交互に雪面に刺して安定を確保しながら登る。
ゲレンデの勾配を一旦抜けて、広々とした高原に出る。
二合目付近から、登ってきたゲレンデを見下ろす。
山頂に向けて登る人の姿が小さく見える。
一合目からはしっかり雪の積もった旧ゲレンデを登る。
未明に登山口の駐車場へ車を入れて、夜明けを待って出発。
眼下に長浜の町、琵琶湖の向こうには湖西の山並みがすっかり見渡せた。
傾斜の増した斜面越しに琵琶湖を望む。
滑ったら200mはいきそう。一歩一歩、慎重にゆっくり降りる。
南に霊仙山の上にはかわいらしい雲がふわふわと浮かんでいた。
北には遠く白山までくっきり見えていた。
山頂の祠や売店も雪に覆われている。
先行した人の階段状のステップを頼りに最後の登り。
この道の先、雪原を行き着いたところから右に入り、また急斜面の林を登る。
五合目あたり。屋根の壊れた小屋が雪に埋もれている。
樹々の影が雪面に映えて美しい。