( DAKESAWA )
後ろから来た年上のご夫婦が軽快に追い越して行った。
岳沢パノラマの下に続く梯子場、鎖場。とにかく下るしかないが、このルートを登る人は本当にエラいと思う。
雷鳥広場から見下ろして約40分で岳沢パノラマに到着。
ようやく岳沢小屋も小さく見え始めた。
少し平らになった雷鳥広場に出る。ほっと小休止。
この梯子、大丈夫か? 登った先の壁を回り込むと・・・。
 
登っていく人達と道を譲り合う。
先日、西穂高ピラミッドピークから見た前穂高岳〜岳沢。
今回は左上の山頂から右下の岳沢小屋へ900mの急降下だった。
これまで何度か前を通り過ぎた登山口。
しかし、このルートを登るにはまだまだ鍛錬が不足と自戒。
下りルート最後の休憩ポイント、カモシカの立場。
少しの間、傾斜が緩くなったところにお花畑が広がる。
まだ続く。どこまでか先が思いやられる。
下り始めいきなりの急で長い鎖場。
前穂高岳直下の紀美子平から重太郎新道を岳沢に下る。
ちなみに、紀美子はこのルートを開いた今田重太郎氏の娘さんの名。
この夏に再建された岳沢小屋に到着。へたりこんで大休憩。
お花畑の中、ようやく地面が平たくなって、人間世界に戻った気がする。
登山日  平成22年8月
標 高  涸沢岳 3103m、 奥穂高岳 3190m、 前穂高岳 3090m
ルート  [第1日]
  上高地バスターミナル(5:30)〜明神(6:15)〜徳沢園(7:00)〜横尾山荘(8:00)
  〜本谷橋(9:05)〜涸沢小屋(10:45)〜北穂高登山道・撤退(12:05)〜涸沢小屋(12:35)
 [第2日]
  涸沢小屋(6:00)〜ザイテングラート取付き(7:00)〜穂高岳山荘(8:40)〜奥穂高岳(9:35、10:35)
  〜穂高岳山荘(11:10)〜涸沢岳(11:35、12:30)〜穂高岳山荘(12:50)
 [第3日]
  穂高岳山荘(5:50)〜奥穂高岳(6:35、7:00)〜吊尾根〜紀美子平(9:00)〜前穂高岳(9:40)
  〜紀美子平(10:20、10:40)〜雷鳥広場(11:00)〜岳沢パノラマ(11:35)
  〜カモシカの立場(12:15)〜岳沢小屋(13:05、13:40)〜河童橋(15:40)
  〜上高地バスターミナル(15:55)
雷鳥広場がはるか下に見え始めた。
えらく長い梯子を下る。
遠くからはそれほどでもない勾配に見えるが・・・。
ついに見慣れた上高地の遊歩道が見えて感激。
小屋から上高地へは普通の山道になる。
途中、不思議と冷風が吹き出す「風穴」。
次は遠く岳沢パノラマを見下ろす。