反骨の第5代 尽くしてあげちゃう5
F「はい、というわけでダライ・ラマ5世こと『尽5』ですが」
A「……?」
F「……えーっと?もしかして、知らない?ポタラ宮殿を建立したダライ・ラマ5世は、チベットにダライ政権を確立したことから『大いなる5代』と称されたんだけど」
A「知らんわっ!チベット王なんて素で判るか!中国政府ににらまれるぞ!」
F「いや、中国のひとは見てないと思うよ、こんなサイト……。
何はともあれ、手に入れてしまった『尽5』ですね。いつぞやの日記に書いたように、トラヴュから通販のお知らせが来たのは、こっちがソフマップさんで予約しちゃった後。おまけに『21日までに申し込んでね』とか書いてあるのに22日に、だ。ケンカ売ってるのか?」
A「落ちつけ。で、何がどう『大いなる』なんだ?」
F「久しぶりに骨があった。ヒントないからさ、けっこー手間取ったわ」
A「この前の『ぷるるん2』なんて、ノーセーブでエンディングコンプリートしたモンな……」
F「だからあの絵描きは嫌なんだよ……」
F「えーと、ゲーム内容ですが……」
A「内容がないよう?」
F「……お前、地元でンな台詞口にしたらどうなると思ってる?」
A「間違いなく道頓堀に浮かぶ。……けどよ、いつも通りだろ?実はもてもてクンの主人公の、ハーレム物語」
F「身もフタもないな、おい。否定はしないけど」
A「おまけにシチュエーションが萌えねぇ。男が襲われてどうする!男ならがばーっといかんかい!一緒に買った戦乙女OAVのがよっぽど勃つわ!」
F「ぅわ、非道いこと云ってる、この弟……。やっぱり意見は否定しないけど」
A「一緒に買ったGIRLSぶらぼーのが興奮するわ!一緒に買ったがぁーつパワーアップのが露出多いわ!一緒に買ったリリカル……」
F「そこまで云うな!さすがに失礼だ!ていうか、全部カネ出したの僕なんだからね?」
A「さりげなく俺の十八番使うな!つーか途中でトーンダウンするな!最後までメートル上げ続けろ!」
F「その三段責め、聞いてる分にはともかく、ツッコミ入れるの疲れるんだけどな……。
えーっと、システムはいつも通り。選択肢形式のアドベンチャーゲームで」
A「5年前から進化ナシ!ていうかキャラとシチュエーション変えただけ!論ずるに値わず!」
F「だから、あんまり失礼な発言は」
A「粗を探せばいくらでも見つかると思いませんか、兄者様。で、問題のキャラクターは?」
F「急に話戻すなよ……。えーっと、また二次創作書く分には困るような奴が出ましたね。本人曰く『V3』のシルクさん」
A「けけけ、V3な。1号2号と比べてどうよ?」
F「比べる相手が悪い。事実上のファーストヒロインだからね、シルク1号は。アレに比べるとどうしてもトーンダウンしてるのは止むを得ないだろう。現実問題シルク1号の向こうを張れるのは紀香かでなきゃ静枝さんくらいだと思うけど」
A「紅葉や瑞穂は?」
F「……紅葉はともかく、瑞穂さんはあからさまにここで出るキャラじゃないと思うが?
えーっと、事前情報によれば、1号とは"別"のシルクの転生体?とかいう話だったけど、正直設定はあって無きが如し。まぁ、性格はほぼ同じだけど。このシルクの何が辛いって、1号2号と違って、メインヒロインじゃないところ」
A「……あ、そっか。コレのメインヒロイン莉菜だっけ」
F「違う。いや、莉菜については後で語るけど。
シルクの1号2号を共存させるには、僕もかなり悩んだけど『フェロモン』の形式が多分ベターだ。1号が"転移"した後で2号が現れたら、主人公悩むよ〜。非攻略対象にしてでも、1号はすでに転生していた方がシナリオ作りやすい」
A「メイン級のヒロイン、ひとり減らしてでも?」
F「実はそうでもない。意外に思うかもしれんが、カードゲーム版では、シルクはひとりだ」
A「……は?」
F「尽くしてボンじゃら。拡張パックのキャラクターカードには、最近のタイトルでは全ヒロイン、旧作はメインのみが入ってるんだけど『シルク』と『フェロモン』で2枚なきゃいけないはずのシルクが、1枚しかない。イベントの時、広報のダンディ氏との雑談で『シルクひとりしかいませんねー』って云ってみたけど『同じキャラですから』ってあっさり返された。氏が覚えてるか判らんけど」
A「俺のいない間に、何やってんだ、お前は?」
F「別テーブルだったもんねー。もっとも、キャラクターカードの25から27は持ってないから、そこに入ってるのかもしれんけど。今云ったイベント、その辺が出る前だったし」
A「お前の情報って、生々しいから嫌なんだけど……」
F「うちの『誘惑教室』で、V3出すにはどうすればって本気で思うよ。序盤でシルク片付けたの、本気で失敗だったかもしれない。つーか、ジュリアと一緒で、出るとは想定してなかったから、整合性取るのはほぼ不可能だな」
A「やっぱりあと30人待って、『どきどきすいこでん』やればよかったんじゃないか?」
F「また、最初から書き直しかな?えーっと、シルクV3についてのヨタ話はこれくらいにしておいて。次」
A「メインヒロインだな」
F「違うってば。駒場女史だな。ハーレムモードで正体が暴露された時は、思わず大笑いしちまったけど」
A「ナニやってんだトラヴュランスって、本気で思ったけどな、俺は……」
F「ちなみに、日本の法律では、18歳未満では社長にはなれません(実話)」
A「大丈夫!登場人物は全員18歳以上だから!ツッコむ奴は道頓堀に叩ッ込むぞ!」
F「落ちつけ、業界関係者!……つーか、キミの会社、何年も前にアレでアレなヒロインいっぱい出して……」
A「18歳以上だっつってンだろーが、アホ兄貴!大阪湾に沈めるぞ耳年増!当時未成年のくせに!」
F「お互い様だろ、弟……。僕より年下のくせに」
A「年上なら弟じゃねーよっ!いや、俺ねーちゃんと年齢差あるから下手したらそうなってたけど!つーか、アレ出した当時俺まだ会社にいなかったし!」
F「そりゃそうか。……えーっと、どこから話がずれたんだ?」
A「だから、駒場莉菜。純粋な謀略能力では歴代最強ヒロインと思しき」
F「莉菜か……」
A「……また何か、考えすぎてるだろ」
F「『看護2』の主人公……フルネームなんだっけ」
A「ん?確か……中村詠二、じゃなかったか」
F「駒場じゃないのか。あるいは詠二と優菜さんとの娘かとも思ったんだが」
A「おいっ!?」
F「ハラが読めないことといい、髪型といい、通常の人名では珍しい菜っぱの"菜"といい……どっかでつながってるような気がする。『看護2』『ちちうち』のいずれでもほとんど忘れられてるけど、優菜先輩けっこーお嬢様という設定だし」
A「ねぇって……。つーか、そのカップリングであーいう娘が生まれるとは思えん」
F「以前どっかで書いたと思ったけど、『ぷるるん1』の主人公と、『さーもん』『尽3』の由貴は、たぶん兄妹だぞ。考えすぎならそれでいいが、残念ながら僕には、そんな兄妹が生まれる夫婦なんて思いつかん」
A「……面白い話になってきたな、おい」
F「これだけ悩むのにはワケがある。何しろ時間軸が読めない。『尽4』と一緒で、どの作品からどれくらいって年代間隔がまるで判らんのよ。優菜先生との関連がないなら『看護2』より前だというのは判るけど。
まぁ、莉菜は裏が多いキャラだからな、大きく化けるタイプだ。『誘惑教室』に出せれば、かなりの戦力になったんだがなぁ。……それこそうちの弟は、あれがメインヒロインだと思い込んでいるくらい」
A「そこで俺を引き合いに出すか、お前は!もういい……次。名目上のメインヒロイン、綾瀬」
F「あ、他3名はどーでもいい。今ひとつ存在感ないからさ、綾瀬も美弥子も」
A「はるかは?」
F「胸の分だけ目立ってる?みたいな」
A「……バカがいる」
F「あはは。まぁ、『看護3』『ぷるるん2』とあっさり系が続いたから、今回やり込めるのはよかったね」
A「つーか、やりこまないとコンプリートできない」
F「ヒント機能がないのが、プレイ時間に響いたね。おかげでじっくり楽しんだ。以下、攻略っす〜」
選択肢1「わたしの苗字は何だ?」
4人 「確か……三鷹だったような……」
美弥子 「なんとなく覚えてる。高井じゃなかったか?」
選択肢2「あー、なんか出てるなんか」
美弥子 「体調が悪いと断る」
4人 「いってらっしゃいと送り出す」
選択肢3「う……」
美弥子 「腹が痛いとわめく」
4人 「諦めて食べる」
選択肢4「シルクが不思議な顔をする」
全員 「お前ってちょっと特別な存在かと思ってた」
選択肢5「……」
4人 「だんまりを決め込む」
美弥子 「いろいろ言い訳してみる」
選択肢6「あ、あぁ……」
4人 「綾瀬はまだ来てないのか?」
美弥子 「莉菜は変わったなぁ」
選択肢7「しくしく……助けてー」
4人 「よし。まかせろ」
美弥子 「カールが怖くて近づけん」
選択肢8「……え?」
4人 「はるか、もしかして判るのか?」
美弥子 「見るな!」
選択肢9「天才って、彼女のような場合をいうんだろうな、きっと」
4人 「シルクって、天才なんだな」
美弥子 「ミカ女の学生は化け物か!」
選択肢10「普段は静かで優雅な感じのシスターなのに、ちょっと意外だな」
全員 「そうでしょうか?」
選択肢11「え?いや……」
美弥子 「シルクに冗談は似合わないな」
4人 「シルクが冗談を云うなんて、意外だな」
選択肢12「だけど、このまま彼女たちとずるずるとつきあっててもいいのだろうか?」
4人 「お邪魔しようかな」
美弥子 「行く予定はないよ」
選択肢13「それであのとき、怒っちゃったのか」
美弥子 「シルクって意外と、神経質なんだな」
4人 「俺、謝った方がいいよな」
選択肢14「なんだか褒められ慣れてないから、どんな態度とっていいかわからないぞ」
全員 「なんだか照れますね」
選択肢15「なにもかけないで寝るのも身体に悪いよな――」(ここでセーブ)
綾瀬 「綾瀬に毛布を掛けてやる」
莉菜 「莉菜に毛布を掛けてやる」
シルク 「シルクに毛布を掛けてやる」
はるか 「はるかに毛布を掛けてやる」
選択肢16「ここは俺がびしっと決めるべき……カナ?」
莉菜以外 「びしっと決めてやろう」
莉菜 「事態の収拾を見守ろう」
選択肢17「プールの中から見上げるようにして聞いてくる綾瀬」
莉菜 「スク水は男の浪漫だ」
莉菜以外 「俺は水着フェチじゃない」
選択肢18「そういえば確かに莉菜は登校してくる学生一人一人をあだ名なり、名前なりで呼んでいた気がする」
莉菜以外 「よく覚えられるなぁ」
莉菜 「すごいな」
選択肢19「タコさんウィンナーやリンゴのウサギといった工夫重視の、はるかのお弁当も格別だ」
はるか 「はるかのお弁当が食べたい」
はるか以外 「どれも楽しみだな」
選択肢20「え?」
シルク 「ま、まぁ……そうなるかな」
シルク以外 「そんなことはしていない」
選択肢21「よーしここは……」
綾瀬 「わかった云わない」
綾瀬以外 「でもやっぱり云った方がいいんじゃないだろうか」
選択肢22「文化祭……とは申しましても、実情は父兄たち向けの大きな参観日に過ぎませんわ」
莉菜 「そういえば、ミカ女は一般客禁止の招待制だったな」
莉菜以外 「そういえば、ミカ女の文化祭チケットは闇で高く売れるとか」
選択肢23「2時限めはあれほど完璧にこなしていたではありませんか。一体どうしたのですか?」
全員 「すいません」
選択肢24「……いまさらっとすごいこと云わなかったか?」
綾瀬以外 「莉菜。いつも綾瀬に弁当作ってやっているのか?」
綾瀬 「綾瀬。いつも莉菜に弁当作ってもらってるのか?」
選択肢25「た、大変なんです……あ、あの……」
はるか 「はるか。なにがあったんだ?」
はるか以外 「シルク。どうしたんだ?」
選択肢26「そう云って、ふたりで去っていった」
シルク 「シルクは行かないのか?」
シルク以外 「シルク、綾瀬は行かなくていいのか?」
選択肢27「それは?」
綾瀬 「明日のコトとか」
綾瀬以外 「日本の将来とか」
選択肢28「うっ……冷ややかな莉菜の視線」
4人 「もっと慎重に考えた方が」
美弥子 「絶対反対」
選択肢29「どれくらいって……」
シルク 「まぁちょっとだけ」
シルク以外 「結構、待ったかも」
選択肢30「こんなに人が乗っても、まだまだ広いぞこのクルマ」
はるか 「こんなクルマに乗ったことないからな」
はるか以外 「いやいや……これくらいたいしたこと」
選択肢31「渋谷と同じ質問をされるとは……」
全員 「ソレを作ってました」
選択肢32「声を低くして妙に迫力のある声で、脅しをかけてきた」
シルク 「素直に出て行く」
シルク以外 「猫のフリをする」
選択肢33「莉菜ちゃんったら、理事長先生とか美弥子先生とかとすっごく揉めてるみたい」
それ以外 「無理なんじゃないの?」
綾瀬、はるか 「実現するといいな」
選択肢34「そうだな……」
それ以外 「本人が何とかするだろ」
綾瀬、はるか 「うーん。そういわれても」
選択肢35「今年も三鷹さんのお芝居を見られると、楽しみにしていたのですが……」
美弥子 「浜田先生はもう一度シルクの劇が見たいですか?」
4人 「渋谷の劇というのも楽しそう」
選択肢36「なっ!」
莉菜 「おお、こんな時間だ。急がないと」
莉菜以外 「まぁまぁ浜田先生」
選択肢37「この白百合会副会長高井綾瀬が教えてあげる、えっへん!」
綾瀬 「おお、教えてくれ」
綾瀬以外 「綾瀬に教えられたくない」
選択肢38「しかし、その忙しいのも綾瀬が手伝えば解消されるかもしれないしな」
それ以外 「綾瀬もちゃんと働かせろ」
綾瀬、莉菜 「忙しそうだからほおっておく」
選択肢39「と、渋谷が俺に振ってきた」
4人 「げ、俺に振るな」
美弥子 「気持ちは判る」
選択肢40「まて、マサキ。はるかをあんまりいじめるなよ」
シルク以外 「いじめる?俺は一度もいじめてないぞ」
シルク 「むしろ、はるかが臆病すぎるんじゃないのか?」
選択肢41「聖壇の前で、小さく深呼吸をした」
はるか以外 「愛を誓う」
はるか 「懺悔する」
選択肢42−1「俺はどうしたらいいのかな……?」
莉菜 「手伝ってやろうか?」
莉菜以外 「がんばれよー」 → 選択肢42−2
選択肢42−2「もうちょっとハッキリ云ってほしいよな」
はるか 「じゃぁ見学していってもいい?」
はるか以外 「当日を楽しみにしてるよ」 → 選択肢42−3
選択肢42−3「うーん……見られたくなかったのかなぁ」
シルク 「見学していってもいいか?」
シルク以外 「邪魔みたいだから帰るよ」 → 選択肢42−4
選択肢42−4「さぞかし、重くなっているコトだろう」
綾瀬 「俺が持ってやる」
綾瀬以外 「重そうだな……」
選択肢43「くっ……彼女を味方につけやがるとは」
美弥子、ハーレム 「浜田先生、ダマされちゃいけない」
それ以外 「協力は惜しまないが、1人でやる」
F「この雰囲気に耐えられるタイプのひとなら、楽しめる作品でした」
A「なんか、真っ当に終わると、すっげぇ違和感……」
F「……お前ね」