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分布:北海道(渡島半島)、本州、四国、九州。国外では朝鮮半島、中国大陸中部に分布する。平地~山地まで広く生育する。県内全域。平地~丘陵の落葉広葉樹林内に自生するほか、畑地の境界や公園などにも植栽される。
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樹幹:灰白色~灰黒褐色。樹皮には小さなコブ状の皮目が多く、かなりざらつく。材はやや黄色味を帯びた乳白色で、やや柔らかいがキメは細かい。幹は直立して多くの枝を分け、端整な樹形となる。樹冠部は円形に近い。 |
枝葉:単葉。葉柄は明瞭で葉は互生する。長さ5㎝~10㎝の広卵形もしくは楕円形、基部は左右不同で丸みを帯び、先端はやや尖る。脈相は三行脈移行型で、側脈はいずれも側縁に達せず側縁付近で弓状にまがり3対~5対。基部の側脈は葉縁に向かって4本~5本の分枝を出す。葉縁の上半部には粗い鈍鋸歯がある。薄い革質で、葉表には光沢をもつが軟毛を疎生する。晩秋に黄葉する。当年枝は微毛を密生する。 |
花:風媒花。花期は4月下旬~5月上旬で萌芽より遅い。両性花と雄花があり、両性花は本年枝上部の葉腋に1個~3個、雄花は本年枝下部に集合してつく。 |
果実:やや長い柄を持つ核果。直径6㎜~8㎜の広楕円形もしくは卵状球形で10月ごろ赤褐色に熟す。動物散布型。えぐみに近い渋みが強いが野鳥がよく食べる。 |
増殖法:実生、挿し木、取り木(高取)。実生の発芽率はやや低い。 |
保護:種としては指定されていない。 |
その他:成長が速いので、公園等の緑化樹として植栽されることが多い。材は建築材や器具材としても利用される。 |