Ulmus laciniata (Trautv.) Mayr. | ニレ科 | 昆虫 |
![]() |
分布:北海道、本州、四国、九州。国外では朝鮮半島、沿海州~カムチャツカ、中国大陸東北部に分布する。県内では県南部を中心に、渓流沿いや丘陵斜面などに散在し、個体数は少ない。 |
樹幹:淡灰褐色。樹皮には縦に浅い裂け目があり、そこから薄く剥がれる。幹は直立する。 | |
枝葉:単葉。葉柄は明瞭で葉は互生する。長さ15㎝程度の広倒卵形、基部はやや丸みを帯び先端が3個~9個の尖った裂片に分かれる特異な形状で、特徴的。顕著な羽状脈をもち、側脈はいずれも葉縁に達し9対程度。薄い革質で、表面裏面共にざらつく。晩秋に黄葉する。 | |
花:両性の風媒花。花期は4月下旬~5月上旬で萌芽より早い。前年枝の葉腋に数個束になってつく。 | |
果実:翼果。長さ2㎝程度で卵形。全周に薄い膜状の翼がつき、種子はほぼ中央にある。5下旬~6月に熟す。風散布型。 | |
増殖法:不明。 | |
保護:指定されていないが、県内での個体数は少ない。 | |
その他:材は建築材や器具材、薪炭材として利用されることがある。 |
ニレ科 | 昆虫 |