シマハナアブ

縞花虻 (ハナアブ科)


カントウタンポポで吸蜜する♂
2005/4/3 千葉市緑区
シマハナアブ (ハナアブ科 ナガハナアブ亜科 シマハナアブ族)
Eristalis (Eoseristalis) cerealis  Fabricius, 1805
分布 国内: 北海道、本州、四国、九州。平地~山地まで汎く分布する。島嶼では対馬、五島列島、男女群島、沖縄本島で記録されている。
県内: 市街地を含め、汎く全域に棲息する。
国外: 朝鮮半島、中国大陸、東シベリア、東洋熱帯地域に汎く分布する。
変異 形態: 地理的変異、個体変異共に知られていない。
季節:
性差: 異型。♂は複眼背面が接するが、♀は離れ、腹部背面の黄色紋が異なる。
生態 環境: 各種樹林の林縁、公園、畑地、水田、湿地周辺、人家の庭など。開けた環境を好む。幼虫は水生で、腐植質の多い池や下水溝などに棲む。
発生: 年1回。4月~10月に見られるが、県内では春と秋に多い。
越冬: 成虫。落ち葉下などで単独越冬する。
行動: 昼行性。活動は活発で、飛翔は比較的敏速。盛夏に高所へ移動する性質があるという。幼虫は長い呼吸管を持ち、オナガウジと呼ばれる。
食性 幼虫: 腐食性。水中の腐植質。
成虫: 食植性/花蜜。草本を中心に多くの花を利用する。
類似種: ナミハナアブに似る。
保 護: 指定されていない。
その他: 普通種で個体数も多い。
天敵 捕獲: 成虫はカマキリ類、トンボ類、ムシヒキアブ類、アナバチ科のギングチバチ類ハナダカバチ類などのほか、造網性クモ類、ハナグモ類。
寄生:


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