ホソヒラタアブ

細扁虻 (ハナアブ科)


ハルジオンで吸蜜する低温型♀
2005/5/19 千葉市緑区
ホソヒラタアブ (ハナアブ科 ヒラタアブ亜科 ヒラタアブ族)
Episyrphus balteatus  (de Geer, 1776)
分布 国内: 北海道、本州、四国、九州。平地~山地まで汎く分布する。島嶼では小笠原、壹岐、五島列島、男女群島で記録されている。
県内: 市街地を含め、汎く全域に棲息する。
国外: 旧北区、東洋区に汎く分布する。
変異 形態: 地理的変異、個体変異共に知られていない。
季節: 明瞭。春型と夏型があり、腹部背面の斑紋が異なる。
性差: 異型。♂は複眼背面が接するが、♀は離れる。
生態 環境: 各種樹林とその林縁、公園、畑地、人家の庭など。開けた環境を好む。幼虫は草上性
発生: 多化性?。ほぼ通年見られる。
越冬: 成虫。落ち葉下などで単独越冬するが、冬でも暖かい日には活動することがある。
行動: 昼行性。活動は活発で、飛翔は比較的敏速。飛翔は得意で、♂は空中でホバリングして♀を待ち、交尾も空中で行う。卵はアブラムシ類のコロニー付近に数個産付される。
食性 幼虫: 捕食性/生体。各種のアブラムシ類の体液を吸汁する。
成虫: 食植性/花蜜。草本を中心に多くの花を利用する。このほかアブラムシ類の甘露を利用することもある。
類似種:
保 護: 指定されていない。
その他: 普通種で個体数も多い。
天敵 捕獲: 成虫はカマキリ類、トンボ類、ムシヒキアブ類、アナバチ科のギングチバチ類ハナダカバチ類などのほか、造網性クモ類、ハナグモ類。
寄生: 幼虫はヒメバチ科コンボウアメバチ亜科のマエキウスコンボウアメバチ(Agrypon flavifrontatum (Dalla Torre, 1901))が知られる。


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